【WBC前回大会】日本対メキシコ準決勝を支配した男 アロザレーナの"腕組み"と伝説の守備
2023年第5回WBC準決勝。日本は最終的にメキシコを6-5で下したが、その試合を長い時間にわたって支配したのはメキシコの左翼手、ランディ・アロザレーナだった。攻守でチームを牽引した彼のパフォーマンスは、日本ファンの脳裏に「トラウマ」として今も残る。
【画像】WBC前回大会運命の"メキシコ戦"あの腕組みポーズを振り返る
岡本の打球を奪い取った「神の手」5回の衝撃
現地3月20日、米マイアミのローンデポ・パーク。メキシコが3-0とリードして迎えた5回裏、日本の先頭打者・岡本和真がど真ん中への失投を捉えた。誰もが本塁打と確信した一打を、アロザレーナはフェンス際まで猛ダッシュでジャンプ。黒いグラブで鮮やかにキャッチしてみせた。
捕球直後、マウンド上の投手サンドバルは思わず脱帽。
試合を支配した背番号56腕組みポーズに込めた魂
レフト方向への打球は、ことごとくアロザレーナのグラブに吸い込まれた。吉田正尚の3ランで日本が3-3に追いつくと、8回表には山本由伸からライトへ鋭い二塁打を放ち、二塁上で腕を組んで「ドヤ顔」を披露。次打者バードゥーゴの二塁打で勝ち越し点を生還し、日本を再び窮地に追い込んだ。
今大会を通じた成績は打率.450、9打点、OPS1.507。全6試合に1番打者として出場し、満票で大会ベストナインに選ばれた。
【画像】吉田正尚、WBC予選全勝を報告「ありがとうございました」本戦へ向け感謝の投稿
キューバ亡命の過去が生んだ「第二の母国」への献身
若くして、アロザレーナは夜のカリブ海をカヤックで渡り、キューバからメキシコへ脱出した。命がけでたどり着いた第二の母国のために戦う姿勢が、あの準決勝の随所に滲んでいた。大会後に「優勝できればよかった。でもメキシコ代表として本当によく頑張れた」と語った言葉には、単なる傭兵では決して生まれない誇りがある。
最後は村上宗隆の逆転サヨナラ打で日本が勝利を収め、アロザレーナの物語はほろ苦い結末を迎えた。だが惜敗の中でも、彼が世界に見せたものは本物だった。
【画像】WBC前回大会運命の"メキシコ戦"あの腕組みポーズを振り返る
岡本の打球を奪い取った「神の手」5回の衝撃
現地3月20日、米マイアミのローンデポ・パーク。メキシコが3-0とリードして迎えた5回裏、日本の先頭打者・岡本和真がど真ん中への失投を捉えた。誰もが本塁打と確信した一打を、アロザレーナはフェンス際まで猛ダッシュでジャンプ。黒いグラブで鮮やかにキャッチしてみせた。
捕球直後、マウンド上の投手サンドバルは思わず脱帽。
アロザレーナは「どうだ」と言わんばかりの無表情で仁王立ちしたまま動かなかった。その直後には投手交代の合間にはスタンドのファンにサインをする場面も見られ、2死満塁で近藤健介の飛球をキャッチするや、外野席に背を向けたままボールを放り投げる余裕まで見せた。場内から自然と「MVP」コールが沸き起こるほどの存在感だった。
試合を支配した背番号56腕組みポーズに込めた魂
レフト方向への打球は、ことごとくアロザレーナのグラブに吸い込まれた。吉田正尚の3ランで日本が3-3に追いつくと、8回表には山本由伸からライトへ鋭い二塁打を放ち、二塁上で腕を組んで「ドヤ顔」を披露。次打者バードゥーゴの二塁打で勝ち越し点を生還し、日本を再び窮地に追い込んだ。
今大会を通じた成績は打率.450、9打点、OPS1.507。全6試合に1番打者として出場し、満票で大会ベストナインに選ばれた。
腕組みポーズはチームの結束の象徴でもあった。アメリカやキューバ出身の選手も多い多国籍集団を、言葉の壁を越えてまとめたのがあのポーズだとチームメイトも語っている。
【画像】吉田正尚、WBC予選全勝を報告「ありがとうございました」本戦へ向け感謝の投稿
キューバ亡命の過去が生んだ「第二の母国」への献身
若くして、アロザレーナは夜のカリブ海をカヤックで渡り、キューバからメキシコへ脱出した。命がけでたどり着いた第二の母国のために戦う姿勢が、あの準決勝の随所に滲んでいた。大会後に「優勝できればよかった。でもメキシコ代表として本当によく頑張れた」と語った言葉には、単なる傭兵では決して生まれない誇りがある。
最後は村上宗隆の逆転サヨナラ打で日本が勝利を収め、アロザレーナの物語はほろ苦い結末を迎えた。だが惜敗の中でも、彼が世界に見せたものは本物だった。
2026年のWBCでも再びメキシコ代表として出場している男が、また日本の前に立ちはだかるとき、あの腕組みポーズは再び球場を揺らすかもしれない。