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【WBC2026】全勝で準々決勝進出 イタリア代表を突き動かす“野球の未来"

サッカーの国が、野球で世界を揺らしている。イタリア代表が1次ラウンドを4戦全勝で駆け抜けた。優勝候補アメリカを打ち破った「番狂わせ」の正体は、勝利への渇望だけではない。

【画像】【WBC2026】アメリカ人だらけのイタリアが全勝突破強さの裏にある「イタリア野球の夢」

1次ラウンド最大の波乱はヒューストンで起きた。イタリアが世界最強とも称されたアメリカを8-6で撃破。先発マイケル・ローレンゼンが強力打線を4回2/3にわたって無失点に封じ、被安打わずか2本の快投。カイル・ティール、サム・アントナッチ、ジャック・カグリオーンの3本塁打が試合を決定づけた。

9回裏、最後はアーロン・ジャッジを空振り三振に仕留めゲームセット。
球場に流れた「コン・テ・パルティロ」が、歴史的勝利を祝った。

チームの実態を見れば、驚く。イタリア生まれの選手はわずか3人とも伝えられ、MLB・マイナーリーグ所属の選手が大半を占める。イタリア系のルーツを持つアメリカ育ちが中心だ。それでも彼らは誰よりも熱く戦っている。

理由は試合後のパスカンティーノの言葉に凝縮されていた。「僕たちは自分たちのためにこれをやっているのではありません。イタリアに野球文化を作るためです」。
本塁打が出るたびに、ベンチのエスプレッソマシーンで一杯を振る舞う。勝利の味と文化の象徴を、チームメートと分かち合う儀式だ。

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チームを束ねるのは、ベネズエラ生まれでイタリア系のフランシスコ・セルベリ監督だ。現役時代はヤンキースなどで活躍した捕手。大会前日から「イタリアに野球を普及させることが目標」と言い続けてきた。アメリカ撃破後、目を潤ませながら語っている。「おそらく、私の人生で最高の日のひとつです」。

勝利はゴールではなく、手段だ。
イタリアの子どもたちに届けるための、最大の広告塔として。

破竹の4連勝で勢いに乗る「アズーリ」の準々決勝の相手はプエルトリコ。どこまで世界を驚かせるか、目が離せない。

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