【神奈川・横浜】センバツ連覇へ…「佐々木朗希2世」154キロ右腕・織田翔希、史上4校目の春連覇に挑む
昨春のセンバツで19年ぶり4度目の全国制覇を遂げた横浜が、王者の看板を背負って再び甲子園に帰ってくる。世代ナンバーワン右腕として評されるエース・織田翔希(2年)は最速154キロの速球を投げながら、制球や変化球も高いレベルでまとまる完成度の高い投手だ。「追われる立場」での戦いに、横浜というチームの真価が問われる。
チームプロフィール
横浜は2年連続18回目の春の甲子園出場となる。神奈川の名門として積み重ねてきた実績は輝かしく、2025年センバツ優勝と夏の甲子園ベスト8、2024年明治神宮大会優勝と近年だけでも複数の大きなタイトルを手にしている。監督は村田浩明氏が務める。
秋季大会では苦しい場面もあった。昨年10月の秋季関東大会で準々決勝・専大松戸(千葉)に2-4で敗退し、関東・東京地区の最後の1枠をめぐって浦和学院、甲府工、関東第一と争う形となった。
昨年秋は関東大会での成績こそ8強止まりに終わったが、昨年の優勝メンバーが主力に残る今チームも引き続き優勝候補の一角に数えられている。
注目選手ピックアップ
織田翔希(投手・2年)―― 日米10球団以上が熱視線
今大会の最大の焦点といえば、この投手の存在抜きには語れない。2026年度の高校生No.1右腕と称される織田翔希は、1年春から公式戦のマウンドを経験したスーパー1年生として注目を集め、センバツ優勝、2年夏には甲子園ベスト8と着実に実績を重ねてきた。
身長185cm・体重75kgの長身細身な右腕で、最速154キロのストレートにスライダー、カーブ、チェンジアップを操る。高校1年秋から2年夏の甲子園にかけて平均球速が130キロ台後半から143キロへと急激にスピードアップし、スカウトからも「天性のしなやかさ」と高い評価を得ている。
昨春のセンバツ、昨夏の甲子園で計9試合に登板して6勝を挙げ、甲子園通算6勝という実績を残している。その投球スタイルは「佐々木朗希2世」とも称され、変化球の精度も高く先発から試合を作る能力に長けている。
注目すべきはNPBにとどまらない話題性だ。横浜・織田投手の登板試合にはNPBのスカウトのみならず、メジャーのスカウトや編成担当も熱視線を送っており、ドジャースが獲得を目指していることが米国のメディアでも報道された。しかし本人は甲子園に向けて意識をぶらさない。「目の前の選抜に向けてやっている」と足元を見つめ、今年の漢字に「一」を掲げ、「全て“一”にこだわった先に優勝も生まれる」とエースとしてチームを勝たせる投球を誓っている。
【選抜高校野球】注目選手15人まとめ!154キロ右腕・194cm二刀流・昨夏Vエース…ドラフト候補を完全網羅
小野舜友(内野手・2年)―― 主将が束ねる打線の核
チームを率いるキャプテンとしての役割も担う。関東大会では1番打者として打率4割超をマークし、池田聖摩(内野手・2年)との1・2番コンビでチームの得点力を支えている。選出決定後には「全員で優勝旗を返しに行ける喜びを感じている。神奈川、関東の代表として、一戦必勝で戦い、その先の日本一を目指してやっていきたい」と力強いコメントを残している。
川上慧(内野手・1年)―― 大会を沸かせるスーパー1年生
新戦力として戦力に厚みをもたらすのが、1年生ながら頭角を現した川上だ。関東大会の初戦・高崎商大付戦で9回サヨナラ弾を含む本塁打2本をマークし、「スーパー1年生」として強烈な存在感を示した。織田というエース、小野という主将を得た打線に、この1年生の爆発力が加わる。
甲子園までの道のり・ストーリー
横浜を語るとき、常に「追われる立場の重さ」が浮かぶ。昨夏の甲子園準々決勝で県岐阜商に延長11回の末7-8でサヨナラ負けを喫し、春夏連覇は叶わなかった。試合後、村田浩明監督は「追われるのがこんなに大変だとは、正直思っていませんでした」と率直な心境を吐露した。
その悔しさを胸に、チームは冬の練習に向かった。村田監督は今回のセンバツ選出に際して「感謝の気持ちでいっぱい。
エースにとっても、この冬は転換点だった。年末には横浜高OBである大橋秀行会長の縁で、ボクシングの“モンスター”井上尚弥のスパーリングを見学。
織田が尊敬するのは、横浜高のシンボル的な存在でもある松坂大輔。1998年に春夏連覇を遂げた先輩がそうであったように、織田も最終学年は大黒柱としての責務をまっとうするつもりでいる。また練習前に実施した紅白戦でも先発マウンドに上がり3回を3安打無失点と好投し、視察に訪れた大リーグ関係者の前でも結果を残すなど、開幕に向けて仕上がりは上々だ。
対外試合が解禁された3月7日には、初戦で3回完全ピッチングかつ最速152キロを計測し、巨人・広島・楽天・中日など6球団スカウトが視察に訪れた。センバツ本番に向けて、投球内容は着実に上向いている。
センバツでの展望
横浜の初戦の相手は神村学園(鹿児島)。3月20日(金)の第2試合、11時30分試合開始予定だ。
まず織田翔希が初戦をどう抑えるかが焦点となる。昨年ほどの爆発力はないかもしれないという声もあるが、横浜は勝ち方をよく知っているチームであり、甲子園での戦い方を熟知していることが最大の強みだ。同じブロックには、強豪が複数待ち受ける。
今大会は「怪物四天王」と称される超高校級の選手が各校に揃い、近年まれに見るハイレベルな大会になると見られている。その一角として、154キロ右腕の織田翔希(横浜)の名前は必ず挙がる。同世代のライバル・末吉良丞(沖縄尚学)、菰田陽生(山梨学院)、古城大翔(花巻東)との決戦が実現するかどうかも、見どころのひとつだ。
センバツ優勝4回は中京大中京・大阪桐蔭と並んで歴代2位タイ。ここで連覇を達成すれば、横浜は単独3位から脱する歴史的な快挙となる。
【選抜高校野球2026】全32校"戦力徹底分析"完全版|優勝候補・ベスト8徹底分析と注目「怪物四天王」
ファンの声・地元の期待
神奈川ファンの期待感は高い。選考前から「横浜が選ばれれば間違いなく甲子園は盛り上がる」という声が多く寄せられ、選出発表後は「横浜高校、センバツ出場おめでとうございます。今年は贔屓目・忖度なく客観的に見て横浜と見ていました」と納得感のあるコメントが相次いだ。
また学校側も連覇に向けて熱を帯びている。学校公式サイトには甲子園応援の特別ページが設置され、学校・OB・地元ファンが一丸となって、連覇を後押しする体制が整っている。まとめ
昨春の栄光を知る選手たちが主力に残り、世代No.1の呼び声高い織田翔希を軸に横浜は再び頂点を目指す。「追われる立場」の重さを知りながらも、「全て“一”にこだわる」エースの覚悟は本物だ。甲子園のスタンドに日米のスカウトが並ぶ中、横浜が歴史を塗り替える瞬間が見られるかもしれない。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部
チームプロフィール
横浜は2年連続18回目の春の甲子園出場となる。神奈川の名門として積み重ねてきた実績は輝かしく、2025年センバツ優勝と夏の甲子園ベスト8、2024年明治神宮大会優勝と近年だけでも複数の大きなタイトルを手にしている。監督は村田浩明氏が務める。
秋季大会では苦しい場面もあった。昨年10月の秋季関東大会で準々決勝・専大松戸(千葉)に2-4で敗退し、関東・東京地区の最後の1枠をめぐって浦和学院、甲府工、関東第一と争う形となった。
しかし日本高野連の宝馨会長は「投手力は経験のある織田投手に新戦力の小林投手と球威のある左右の好投手を擁する横浜の評価が高く、守備や走塁も基本に忠実で高いレベルにある」と選出の理由を説明した。
昨年秋は関東大会での成績こそ8強止まりに終わったが、昨年の優勝メンバーが主力に残る今チームも引き続き優勝候補の一角に数えられている。
注目選手ピックアップ
織田翔希(投手・2年)―― 日米10球団以上が熱視線
今大会の最大の焦点といえば、この投手の存在抜きには語れない。2026年度の高校生No.1右腕と称される織田翔希は、1年春から公式戦のマウンドを経験したスーパー1年生として注目を集め、センバツ優勝、2年夏には甲子園ベスト8と着実に実績を重ねてきた。
身長185cm・体重75kgの長身細身な右腕で、最速154キロのストレートにスライダー、カーブ、チェンジアップを操る。高校1年秋から2年夏の甲子園にかけて平均球速が130キロ台後半から143キロへと急激にスピードアップし、スカウトからも「天性のしなやかさ」と高い評価を得ている。
昨春のセンバツ、昨夏の甲子園で計9試合に登板して6勝を挙げ、甲子園通算6勝という実績を残している。その投球スタイルは「佐々木朗希2世」とも称され、変化球の精度も高く先発から試合を作る能力に長けている。
注目すべきはNPBにとどまらない話題性だ。横浜・織田投手の登板試合にはNPBのスカウトのみならず、メジャーのスカウトや編成担当も熱視線を送っており、ドジャースが獲得を目指していることが米国のメディアでも報道された。しかし本人は甲子園に向けて意識をぶらさない。「目の前の選抜に向けてやっている」と足元を見つめ、今年の漢字に「一」を掲げ、「全て“一”にこだわった先に優勝も生まれる」とエースとしてチームを勝たせる投球を誓っている。
【選抜高校野球】注目選手15人まとめ!154キロ右腕・194cm二刀流・昨夏Vエース…ドラフト候補を完全網羅
小野舜友(内野手・2年)―― 主将が束ねる打線の核
チームを率いるキャプテンとしての役割も担う。関東大会では1番打者として打率4割超をマークし、池田聖摩(内野手・2年)との1・2番コンビでチームの得点力を支えている。選出決定後には「全員で優勝旗を返しに行ける喜びを感じている。神奈川、関東の代表として、一戦必勝で戦い、その先の日本一を目指してやっていきたい」と力強いコメントを残している。
川上慧(内野手・1年)―― 大会を沸かせるスーパー1年生
新戦力として戦力に厚みをもたらすのが、1年生ながら頭角を現した川上だ。関東大会の初戦・高崎商大付戦で9回サヨナラ弾を含む本塁打2本をマークし、「スーパー1年生」として強烈な存在感を示した。織田というエース、小野という主将を得た打線に、この1年生の爆発力が加わる。
甲子園までの道のり・ストーリー
横浜を語るとき、常に「追われる立場の重さ」が浮かぶ。昨夏の甲子園準々決勝で県岐阜商に延長11回の末7-8でサヨナラ負けを喫し、春夏連覇は叶わなかった。試合後、村田浩明監督は「追われるのがこんなに大変だとは、正直思っていませんでした」と率直な心境を吐露した。
その悔しさを胸に、チームは冬の練習に向かった。村田監督は今回のセンバツ選出に際して「感謝の気持ちでいっぱい。
秋の悔しさを持って、冬を乗り越えようとやってきた。選手たちは一生懸命やってくれている」と語っている。さらに指揮官は課題も冷静に見据える。「まだまだ足りない課題がたくさんある。今は基礎基本の徹底、反復練習をやっていきたい。その先に優勝という言葉が見えてくると思う」とコメントした。
エースにとっても、この冬は転換点だった。年末には横浜高OBである大橋秀行会長の縁で、ボクシングの“モンスター”井上尚弥のスパーリングを見学。
「異世界です。張り詰めた空気が本当にすごくて。勉強になりました」と、世界最強のボクサーが放つ闘争心と緊張感を肌で感じた。
織田が尊敬するのは、横浜高のシンボル的な存在でもある松坂大輔。1998年に春夏連覇を遂げた先輩がそうであったように、織田も最終学年は大黒柱としての責務をまっとうするつもりでいる。また練習前に実施した紅白戦でも先発マウンドに上がり3回を3安打無失点と好投し、視察に訪れた大リーグ関係者の前でも結果を残すなど、開幕に向けて仕上がりは上々だ。
対外試合が解禁された3月7日には、初戦で3回完全ピッチングかつ最速152キロを計測し、巨人・広島・楽天・中日など6球団スカウトが視察に訪れた。センバツ本番に向けて、投球内容は着実に上向いている。
センバツでの展望
横浜の初戦の相手は神村学園(鹿児島)。3月20日(金)の第2試合、11時30分試合開始予定だ。
まず織田翔希が初戦をどう抑えるかが焦点となる。昨年ほどの爆発力はないかもしれないという声もあるが、横浜は勝ち方をよく知っているチームであり、甲子園での戦い方を熟知していることが最大の強みだ。同じブロックには、強豪が複数待ち受ける。
今大会は「怪物四天王」と称される超高校級の選手が各校に揃い、近年まれに見るハイレベルな大会になると見られている。その一角として、154キロ右腕の織田翔希(横浜)の名前は必ず挙がる。同世代のライバル・末吉良丞(沖縄尚学)、菰田陽生(山梨学院)、古城大翔(花巻東)との決戦が実現するかどうかも、見どころのひとつだ。
センバツ優勝4回は中京大中京・大阪桐蔭と並んで歴代2位タイ。ここで連覇を達成すれば、横浜は単独3位から脱する歴史的な快挙となる。
【選抜高校野球2026】全32校"戦力徹底分析"完全版|優勝候補・ベスト8徹底分析と注目「怪物四天王」
ファンの声・地元の期待
神奈川ファンの期待感は高い。選考前から「横浜が選ばれれば間違いなく甲子園は盛り上がる」という声が多く寄せられ、選出発表後は「横浜高校、センバツ出場おめでとうございます。今年は贔屓目・忖度なく客観的に見て横浜と見ていました」と納得感のあるコメントが相次いだ。
また学校側も連覇に向けて熱を帯びている。学校公式サイトには甲子園応援の特別ページが設置され、学校・OB・地元ファンが一丸となって、連覇を後押しする体制が整っている。まとめ
昨春の栄光を知る選手たちが主力に残り、世代No.1の呼び声高い織田翔希を軸に横浜は再び頂点を目指す。「追われる立場」の重さを知りながらも、「全て“一”にこだわる」エースの覚悟は本物だ。甲子園のスタンドに日米のスカウトが並ぶ中、横浜が歴史を塗り替える瞬間が見られるかもしれない。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部