【選抜高校野球】「命をかけて打席に立ちました」帝京・蔦原悠太が甲子園を震わせた8回の逆転劇
「命をかけて打席に立ちました」帝京・蔦原悠太の逆転2点打が甲子園を震わせた
一塁ベースを駆け抜けた瞬間、蔦原悠太は右手を力強く突き上げた。1死満塁、1点ビハインドの8回裏。帝京の5番打者が放った打球はセンターの頭上を越え、逆転の2点タイムリー二塁打となった。過去3度の全国優勝を誇る名門が、16年ぶりの甲子園で魅せた「帝京魂」の真骨頂だった。
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1死満塁、追い込まれた場面で「チャンスは来る」と信じた
帝京は開幕戦で、史上5校目の夏春連覇を狙う沖縄尚学と対戦。相手エースは昨秋以降の防御率0.98を誇るU18代表左腕・末吉良丞だ。帝京打線は序盤から末吉の前に苦しんだ。4回に1死二塁、5回に2死二塁、6回に1死一・三塁、7回に2死一・二塁と再三チャンスを作ったが、末吉の前にあと1本が出なかった。
「(末吉選手は)高めのまっすぐが強かったので、そこの目つけと低めの変化球の目つけというところをしっかりやった中で、そのゾーンに来たボールをしっかり自分のスイングをするという徹底した中での今日の結果だった」と蔦原は振り返った。
試合が動いたのは8回裏だった。帝京はエラーと四球が重なり、無死満塁のビッグチャンスを手にした。続く4番・木村成良が三振に倒れ1死となったが、5番の蔦原に打席が回った。120球近くを投げてきた末吉の球威が落ちてきたことも蔦原は見逃さなかった。「球がちょっと落ちてきたので、ここだなと思って」。
放った打球については「センターライナーぐらいかなと思ったんですけど、結構伸びてくれた」と本人も驚いたというが、打球はセンター頭上を越える逆転タイムリーツーベースとなった。1死満塁で回ってきた場面について蔦原はこう語っている。「絶対チャンスで回ってくると思ってたので、ここで決めないともうないなと思ったので、命をかけて打席に立ちました」。
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「甲子園で勝ち続けるのが帝京高校の野球部」——2回戦への期待
帝京はこの開幕戦で選抜16年ぶりの勝利を飾り、夏の大会を含めると15年ぶりの甲子園勝利となった。蔦原自身もその重みを十分に理解していた。「期待されている学校だと思うので、甲子園に出るだけが帝京高校じゃないと思う。
帝京の次戦の相手は、第2試合の結果、中京大中京(愛知)に決まった。蔦原は「今日は喜んで、明日からまた次の相手にしっかり自分たちの野球ができるように精一杯頑張りたい」と静かに闘志を燃やす。
甲子園通算3度の全国制覇を誇る名門の復活劇は、まだ始まったばかりだ。5番・蔦原悠太の一振りが、その号砲を鳴らした。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部
一塁ベースを駆け抜けた瞬間、蔦原悠太は右手を力強く突き上げた。1死満塁、1点ビハインドの8回裏。帝京の5番打者が放った打球はセンターの頭上を越え、逆転の2点タイムリー二塁打となった。過去3度の全国優勝を誇る名門が、16年ぶりの甲子園で魅せた「帝京魂」の真骨頂だった。
「一生の宝物」北照・手代森煌斗主将、堂々の選手宣誓!第98回選抜高校野球大会、開幕
1死満塁、追い込まれた場面で「チャンスは来る」と信じた
帝京は開幕戦で、史上5校目の夏春連覇を狙う沖縄尚学と対戦。相手エースは昨秋以降の防御率0.98を誇るU18代表左腕・末吉良丞だ。帝京打線は序盤から末吉の前に苦しんだ。4回に1死二塁、5回に2死二塁、6回に1死一・三塁、7回に2死一・二塁と再三チャンスを作ったが、末吉の前にあと1本が出なかった。
「高めの真っすぐが強い」と蔦原自身も感じていた。だが、その分析こそが勝機への布石だった。
「(末吉選手は)高めのまっすぐが強かったので、そこの目つけと低めの変化球の目つけというところをしっかりやった中で、そのゾーンに来たボールをしっかり自分のスイングをするという徹底した中での今日の結果だった」と蔦原は振り返った。
試合が動いたのは8回裏だった。帝京はエラーと四球が重なり、無死満塁のビッグチャンスを手にした。続く4番・木村成良が三振に倒れ1死となったが、5番の蔦原に打席が回った。120球近くを投げてきた末吉の球威が落ちてきたことも蔦原は見逃さなかった。「球がちょっと落ちてきたので、ここだなと思って」。
次の打席に向け、チェンジアップへの目付けを変えていた中で、来たのは真っすぐだった。「そのまっすぐに反応できたので、よかったなと思います」。
放った打球については「センターライナーぐらいかなと思ったんですけど、結構伸びてくれた」と本人も驚いたというが、打球はセンター頭上を越える逆転タイムリーツーベースとなった。1死満塁で回ってきた場面について蔦原はこう語っている。「絶対チャンスで回ってくると思ってたので、ここで決めないともうないなと思ったので、命をかけて打席に立ちました」。
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「甲子園で勝ち続けるのが帝京高校の野球部」——2回戦への期待
帝京はこの開幕戦で選抜16年ぶりの勝利を飾り、夏の大会を含めると15年ぶりの甲子園勝利となった。蔦原自身もその重みを十分に理解していた。「期待されている学校だと思うので、甲子園に出るだけが帝京高校じゃないと思う。
甲子園で勝ち続けるというのが帝京高校の野球部だと思うんで、そこはしっかり今日初戦突破できて、これから次の試合にも生かしていければ」。
帝京の次戦の相手は、第2試合の結果、中京大中京(愛知)に決まった。蔦原は「今日は喜んで、明日からまた次の相手にしっかり自分たちの野球ができるように精一杯頑張りたい」と静かに闘志を燃やす。
甲子園通算3度の全国制覇を誇る名門の復活劇は、まだ始まったばかりだ。5番・蔦原悠太の一振りが、その号砲を鳴らした。
文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部