「足がつるから短くしてた」——中村敬斗が直面した、知られざるW杯の服装規定|ワールドカップ2026

北中米ワールドカップ、日本対スウェーデン戦(6月26日)で起きた一幕は、サッカー界に「競技規則の盲点」を改めて知らしめた。

MF中村敬斗(スタッド・ランス)が主審に命じられ、試合途中にソックスを履き替えるため一時ピッチを離脱したのだ。


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中村はふくらはぎへの圧迫を軽減し、足がつるリスクを減らすため、意図的にソックスを折り下げて短く着用していた。

ではなぜ問題になったのか。FIFAおよびIFABの競技規則では、すね当てはソックスで覆われていなければならず、ソックスは「いかなる形でもカットや加工がされているように見えてはならない」と定められている。「穴を開けてはならない」「下げてはならない」という直接的な禁止文言はないものの、折り下げて短く見えている状態は外観上この規定に抵触すると判断されたのだ。

イヴァン・バートン主審は正式な履き替えを指示。中村がピッチを出ていた数分間、日本は実質10人で戦った。
宮本恒靖会長も「不利だった」と言及し、タイミングへの疑念は日本国内に広がった。

足への負担を減らす工夫は中村だけの話ではなく、ソックスに穴を開ける選手やアキレス腱保護のため独自の着用法をとる選手は少なくない。今大会がその「グレーゾーン」に世界規模で光を当てた。

競技規則はピッチ上での安全と公平を保つためにある。だが、選手それぞれの体の事情と規定が衝突するとき、その余白をどう扱うかはW杯の舞台でも解決されていない問いとして残された。


文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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