48カ国の3分の2が勝ち上がるW杯 新設ラウンド32が広げた“間口”と、増えた一つの関門|ワールドカップ2026

出場国が史上最多の48に拡大した今大会で新設された決勝トーナメント1回戦「ラウンド32」が、現地時間28日(日本時間29日)に開幕した。初戦ではカナダが南アフリカを1-0で下し、後半アディショナルタイムの決勝点で国の歴史上初めてベスト16に駒を進めた。この新しいステージは、私たちが見慣れたW杯の風景を確かに変えつつある。


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そもそもラウンド32が生まれた背景には、グループステージの方式変更がある。48カ国への拡大に際し、当初は3チームずつ16組に分ける案も検討された。だが、最終節で消化試合が生まれることや、両会場の結果をにらんだ駆け引きが起こりかねない公平性への懸念から、従来通り4チーム制を維持しつつ組数を12に増やす形が採用された。これにより各組の上位2チーム(24)に3位の成績上位8チームを加えた計32チームが勝ち上がりとなり、従来のベスト16の手前に、32チームを捌く新たな関門が置かれたのである。

変化は数字にも表れている。
総試合数は64から104へと大きく膨らみ、決勝トーナメント進出枠は16から32へ倍増した。出場48カ国の3分の2が勝ち上がる計算で、王者となるには前回までの7試合から1試合増えた8試合を戦い抜かねばならない。期間は約39日に及び、選手の疲労やけがのリスク増という代償も指摘される。一方で3位通過枠の新設は間口を広げ、初出場のカーボベルデや52年ぶり出場のコンゴ民主共和国、そして初の決勝トーナメントに立った南アフリカやカナダといった新興勢力に、檜舞台での戦いの機会をもたらした。

そのラウンド32は7月3日(現地時間)まで連日、全16試合が行われる。ブラジル対日本をはじめ、ドイツ対パラグアイ、オランダ対モロッコ、フランス対スウェーデン、ポルトガル対クロアチアと強豪対決が目白押しだ。負ければ終わりの一発勝負は、前回大会で日本がドイツとスペインを撃破したように、番狂わせの舞台にもなり得る。日本代表は日本時間30日午前2時、ヒューストンで5度の優勝を誇る“王国”ブラジルに挑む。


新フォーマットが世界に何をもたらすのか、その答え合わせが本格的に始まった。


文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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