【W杯】数字が語る完勝 フランスの期待値はモロッコの20倍超

デジャブのような一戦だった。ワールドカップ準々決勝で、フランスがモロッコを2-0で下した。前回2022年大会の準決勝と、同じ顔合わせ。しかも、スコアまで同じだった。フランスは、3大会連続の準決勝進出を決めた。エムバペのPK失敗という波乱をはらみながらも、最後は地力を示す。
前回の再現となった一戦を、いくつかの角度から振り返る。

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4年前と重なる2-0


まず、この試合が持つ因縁から触れたい。
フランスとモロッコの対戦は、2022年カタール大会の準決勝以来だ。あの時も、フランスが2-0で勝利し、決勝へ進んだ。
今回の準々決勝も、結果は同じ2-0。舞台とラウンドこそ違うが、勝者もスコアも4年前と重なった。アフリカ王者のモロッコは、今大会も堅い守備で強豪を苦しめてきた。
その相手を、フランスは再び退けた。王者の風格を、あらためて示す結果となった。

エムバペが失敗を帳消しに


試合の主役は、やはりエムバペだった。
ただし、その道のりは平坦ではない。
前半、フランスはPKを獲得する。しかし、エムバペのキックは相手GKブヌに阻まれた。得点機を逃し、いやな流れが漂う。
それでも、エースは後半に本領を発揮する。60分、エリアの外から右足で巻くようなシュートを放つと、ボールはゴール左隅へ吸い込まれた。今大会8点目。自らのPK失敗を、自らの一撃で帳消しにした。
エースとしての責任を、見事に果たしてみせた。

デンベレの逆足弾で突き放す


追加点は、その6分後に生まれた。中盤から持ち上がったエムバペが、右へ展開する。受けたのは、デンベレだ。
現在のバロンドール保持者は、利き足ではない右足でボールを持ち直す。そして、低い弾道のシュートをゴール右隅へ流し込んだ。今大会5点目。2枚看板の連係が、試合を決定づけた。

エムバペとデンベレ。攻撃を担う2人がそろって結果を残し、フランスの強さを象徴する得点となった。

数字が示した力の差


スコア以上に、内容は一方的だった。それを物語るのが、期待値のデータだ。
得点の可能性を示すこの数字は、フランスが約3.05だったのに対し、モロッコは約0.14にとどまった。決定機の差は、歴然としていた。
モロッコは、ラウンド16で負傷したエースを欠く事情もあった。攻撃の形をつくれず、フランスの堅い守備を最後まで崩せない。
守っては守備陣が集中を切らさず、攻めては好機を確実に生かす。フランスの総合力が、際立った90分だった。
一つ気がかりなのは、エムバペが終盤に足首を痛めて退いたことだ。ただ、試合後は祝福の輪に加わっており、深刻な状態ではないとみられている。
フランスの次戦は、準決勝だ。スペインとベルギーの勝者と対戦する。前回王者を破って以来の頂点へ、青い軍団の歩みは続く。エースの状態も含め、次の一戦に注目が集まる。


文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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