サンダーランドの新アウェイキットは“エルヴィス仕様”!hummelが53年ぶり欧州挑戦を彩る

デンマークのスポーツブランドhummel(ヒュンメル)は、サンダーランドAFCが2026-27シーズンに着用するアウェイユニフォームを発表した。デザインのモチーフは、20世紀を代表するアメリカのシンガー、エルヴィス・プレスリー。プレミアリーグのクラブがエルヴィスとコラボレーションするのは、これが初めてとなる。

クラブは今季、実に53年ぶりとなるUEFAヨーロッパリーグ出場を控えている。その節目のシーズンに合わせた発表となった。

ピンクとブラック、50年代へのオマージュ

新キットが参照するのは、エルヴィスがブレイクの足がかりをつかんだラジオ番組『ルイジアナ・ヘイライド』出演当時のイメージだ。彼を象徴するピンクとブラックの配色を軸に、1950年代のモチーフを落とし込んだエンボス加工のパターンを施し、随所に「SAFC」のディテールを配置。無名の若者が世界的スターへ駆け上がっていった時代への敬意が込められている。


このユニフォームは、エルヴィス・プレスリー財団およびオーセンティック・ブランズ・グループとの複数年契約に基づく取り組みの第一弾にあたる。

襟裏に刻まれた「アンセム」の由来

デザイン上の最大のポイントは、襟の内側だ。クラブエンブレムとエルヴィスのサインとともに、サンダーランドのアンセムとして歌い継がれてきた『Can’t Help Falling in Love』のタイトルフレーズが刻まれている。

このアンセムには、48年前の出来事が結びついている。1977年、エルヴィスの急逝直後に行われた試合で、サポーターが彼を悼んで同曲を歌ったことが始まりだった。その情感がスタジアムの空気と重なり、以来キックオフ前に歌い継がれる応援歌として定着した。つまりこの刻印は、単なる装飾ではなく、クラブを支え続けてきたファンへの謝意を形にしたものだといえる。

クラブのCCOスコット・マッカビン氏は、サンダーランドとエルヴィスの結びつきはフットボール界でも他に例を見ないと語り、この曲が半世紀近くにわたってクラブの記憶に残る場面に寄り添ってきたこと、その歌詞がクラブとサポーターの絆そのものを表してきたことを強調。
欧州の舞台へ戻るタイミングでこの物語を形にできることへの誇りを口にした。

グレースランドでも販売へ

アウェイキットに加え、エルヴィスに着想を得たライフスタイル&ウォームアップの限定コレクションも展開される。アルバム『ブルー・ハワイ』のジャケットや、同名映画でエルヴィスが着用したシャツのデザインを取り入れたもので、ジャケット、フーディー、Tシャツ、アクセサリーなどが並ぶ。

販売はイギリス国内にとどまらない。今夏、ブラック・キャッツ(サンダーランドの愛称)が実施するアメリカでのプレシーズンツアーに合わせ、エルヴィスの旧邸宅にして記念館でもあるグレースランドや、各試合会場でも取り扱われる予定だ。

なお6月26日には、クラブ公式ストアでローンチイベントが開催され、ピンクのキャデラックが展示された。この日付は、エルヴィスが生涯最後のステージを『Can’t Help Falling in Love』で締めくくった日にあたる。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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