【夏の甲子園】1回戦・明徳義塾 - 日南学園 両校の地方大会戦績を紹介
第108回全国高校野球選手権大会は8月10日、阪神甲子園球場で第6日を迎える。
8時から1回戦第1試合として明徳義塾(高知) - 日南学園(宮崎)が行われる。
2年ぶり24回目の明徳義塾と、8年ぶり10回目の日南学園。出場回数では明徳義塾が大きく上回るが、地元大会での勝ち上がり方はよく似ている。どちらも投手を中心に守り、少ない好機を確実に得点へ結びつけて代表の座をつかんだ。試合を前に、両校が地元でどんな戦いをしてきたのかを振り返る。
明徳義塾(高知)― 4試合で6失点、八回の逆転で3年連続の決勝へ
高知大会 全戦績
2回戦(7月19日) 明徳義塾 7-0 丸の内※7回コールド
準々決勝(7月21日) 明徳義塾 7-3 梼原
準決勝(7月23日) 明徳義塾 4-3 土佐
決勝(7月25日) 明徳義塾 3-0 高知中央
【通算】4戦全勝 21得点・6失点(1試合平均5.3得点・1.5失点)
田宮の110球完投で4強へ
第2シードのため2回戦から登場し、4試合で高知大会を制した。初戦の丸の内戦は7回コールド勝ち。
0-3の八回に一挙4得点
準決勝の土佐戦が今大会最大の山場になった。先発の2年生左腕・藤本優善は一回と七回に3者連続三振を奪うなど計14三振を奪ったが、五回に死球と4安打を集められて3失点。打線も相手先発の前に中盤まで沈黙した。
0-3で迎えた八回、7番・筧遥真(3年)が相手失策で出塁し、二死三塁から1番・山根太陽(2年)の左前適時打で1点を返す。
決勝は2年連続で高知中央との顔合わせとなった。一回一死一、三塁から4番・里山の右犠飛で先制し、三回も一死満塁から里山の中犠飛で加点。八回には里山の右前適時打でリードを広げた。先発の藤本から田宮へつなぐ零封リレーで3-0と完封し、馬淵史郎監督は「先制点が取れたのが大きかった」と振り返っている。前回夏の出場となった2024年は3回戦まで進んだ。
日南学園(宮崎)― 県勢最後の夏の白星から8年、Wエースで頂点に
宮崎大会 全戦績
2回戦(7月8日) 日南学園 7-2 櫻美学園
3回戦(7月13日) 日南学園 8-6 日章学園
準々決勝(7月16日) 日南学園 3-1 高鍋
準決勝(7月18日) 日南学園 2-0 佐土原
決勝(7月20日) 日南学園 11-0 小林西
【通算】5戦全勝 31得点・9失点(1試合平均6.2得点・1.8失点)
打ち合いは一度だけ
こちらも第2シードで2回戦から登場した。打ち合いになったのは3回戦の日章学園戦(8-6)だけで、以降は投手陣が試合を締めた。準々決勝で高鍋を3-1、準決勝では佐土原を2-0で退けている。金川豪一郎監督が大会前に「投手力を中心に守って、少ないチャンスを生かして僅差のゲームをものにしていくチーム」と語っていた通りの勝ち上がりだった。
決勝は19安打11得点
決勝の小林西戦は初回から打線がつながった。2四球に安打を絡めて二死満塁とし、6番・金城青空(3年)の適時内野安打で2点を先制。三回にも二死三塁からこの日2本目となる金城の適時内野安打などで2点を加えた。四回には右翼で先発した3番・田中皐晴(3年)、4番・谷口銀次郎(2年)の連続適時打で一挙3点。
投げては今大会初先発となった左腕・谷口が、130キロ台の直球とキレのある変化球を交えて8回5安打無失点。最終九回はエースの田中がマウンドに上がり、完封リレーで締めくくった。田中は140キロを超える直球を持つ右腕で、2人はいずれも打線の中軸を担う。俊足巧打の荒木未星主将(3年)は昨夏の決勝敗退を経験しており、金城はチーム最多の9打点を挙げた。
部員74人。宮崎県勢最多となる10回目の出場で、2001年夏には8強に入っている。同校が2018年大会で挙げた勝利は宮崎県勢にとって夏の甲子園での最後の白星でもあり、8年ぶりの「聖地での一勝」がかかる。
日南学園の1試合平均1.8失点は、3回戦で6点を失った試合が押し上げた数字だ。準々決勝以降の3試合に絞ればわずか1失点で、実態は明徳義塾と大きく変わらない。得点面も序盤2試合で15点、準々決勝以降の3試合で16点と、終盤にかけて落ちてはいない。
明徳義塾は逆に、序盤2試合で14点を挙げた一方、準決勝と決勝の接戦では4点と3点にとどまる。総得点の見た目ほど打ち勝つチームではない。投手起用は両校とも継投型で、明徳義塾は藤本を軸に田宮、蓮尾を併用し、日南学園は田中と谷口の「Wエース」でつないできた。
1回戦の見どころ
左腕から右腕へ、そっくりな継投の形明徳義塾は高知大会決勝で2年生左腕・藤本から3年生右腕・田宮へつないで完封した。日南学園も宮崎大会決勝で2年生左腕・谷口から3年生右腕・田中へつないで完封している。
DH制をどう使うか今大会から夏の選手権で初めてDH制が導入された。日南学園の田中と谷口はいずれも打線の中軸を担う投打二刀流で、決勝でも田中は右翼、谷口は4番に入っている。DHを使えば打力を落とさずに投手を代えられる一方、使わなければ野手の枠が広がる。制度初年度だけに、両ベンチの判断そのものが見どころになる。
勝てば注目カードの勝者とこの試合の勝者は、2回戦で同じ第6日第2試合に組まれた横浜(神奈川) - 沖縄尚学(沖縄)の勝者と当たる。
大会は8月5日から22日までの18日間(休養日3日を含む、雨天順延)。この試合は8時プレーボールの予定だ。
なお「バーチャル高校野球」では、開会式と開幕試合から決勝までの全48試合を無料ライブ配信する。
8時から1回戦第1試合として明徳義塾(高知) - 日南学園(宮崎)が行われる。
2年ぶり24回目の明徳義塾と、8年ぶり10回目の日南学園。出場回数では明徳義塾が大きく上回るが、地元大会での勝ち上がり方はよく似ている。どちらも投手を中心に守り、少ない好機を確実に得点へ結びつけて代表の座をつかんだ。試合を前に、両校が地元でどんな戦いをしてきたのかを振り返る。
明徳義塾(高知)― 4試合で6失点、八回の逆転で3年連続の決勝へ
高知大会 全戦績
2回戦(7月19日) 明徳義塾 7-0 丸の内※7回コールド
準々決勝(7月21日) 明徳義塾 7-3 梼原
準決勝(7月23日) 明徳義塾 4-3 土佐
決勝(7月25日) 明徳義塾 3-0 高知中央
【通算】4戦全勝 21得点・6失点(1試合平均5.3得点・1.5失点)
田宮の110球完投で4強へ
第2シードのため2回戦から登場し、4試合で高知大会を制した。初戦の丸の内戦は7回コールド勝ち。
準々決勝の梼原戦は、初回一死から田内望夢(2年)の二塁打を足がかりに西川竜世(3年)の適時二塁打で先制した。直後に追いつかれたが、二回に四球と敵失で二死一、二塁とし、田内の適時三塁打で勝ち越し。五回には続木虎太朗主将(3年)の犠飛で加点した。先発した田宮諒太郎(3年)は110球を投げ、被安打6・8奪三振で完投している。
0-3の八回に一挙4得点
準決勝の土佐戦が今大会最大の山場になった。先発の2年生左腕・藤本優善は一回と七回に3者連続三振を奪うなど計14三振を奪ったが、五回に死球と4安打を集められて3失点。打線も相手先発の前に中盤まで沈黙した。
0-3で迎えた八回、7番・筧遥真(3年)が相手失策で出塁し、二死三塁から1番・山根太陽(2年)の左前適時打で1点を返す。
田内が左前打で続いて二盗を決め、西川の左翼線2点二塁打で同点。4番・里山楓馬(3年)が申告敬遠された後、重盗を決めて二、三塁とし、続木の二ゴロが失策を誘って勝ち越した。九回は蓮尾涼介(3年)が締め、3年連続の決勝進出を決めている。
決勝は2年連続で高知中央との顔合わせとなった。一回一死一、三塁から4番・里山の右犠飛で先制し、三回も一死満塁から里山の中犠飛で加点。八回には里山の右前適時打でリードを広げた。先発の藤本から田宮へつなぐ零封リレーで3-0と完封し、馬淵史郎監督は「先制点が取れたのが大きかった」と振り返っている。前回夏の出場となった2024年は3回戦まで進んだ。
日南学園(宮崎)― 県勢最後の夏の白星から8年、Wエースで頂点に
宮崎大会 全戦績
2回戦(7月8日) 日南学園 7-2 櫻美学園
3回戦(7月13日) 日南学園 8-6 日章学園
準々決勝(7月16日) 日南学園 3-1 高鍋
準決勝(7月18日) 日南学園 2-0 佐土原
決勝(7月20日) 日南学園 11-0 小林西
【通算】5戦全勝 31得点・9失点(1試合平均6.2得点・1.8失点)
打ち合いは一度だけ
こちらも第2シードで2回戦から登場した。打ち合いになったのは3回戦の日章学園戦(8-6)だけで、以降は投手陣が試合を締めた。準々決勝で高鍋を3-1、準決勝では佐土原を2-0で退けている。金川豪一郎監督が大会前に「投手力を中心に守って、少ないチャンスを生かして僅差のゲームをものにしていくチーム」と語っていた通りの勝ち上がりだった。
決勝は19安打11得点
決勝の小林西戦は初回から打線がつながった。2四球に安打を絡めて二死満塁とし、6番・金城青空(3年)の適時内野安打で2点を先制。三回にも二死三塁からこの日2本目となる金城の適時内野安打などで2点を加えた。四回には右翼で先発した3番・田中皐晴(3年)、4番・谷口銀次郎(2年)の連続適時打で一挙3点。
19安打11得点で押し切った。
投げては今大会初先発となった左腕・谷口が、130キロ台の直球とキレのある変化球を交えて8回5安打無失点。最終九回はエースの田中がマウンドに上がり、完封リレーで締めくくった。田中は140キロを超える直球を持つ右腕で、2人はいずれも打線の中軸を担う。俊足巧打の荒木未星主将(3年)は昨夏の決勝敗退を経験しており、金城はチーム最多の9打点を挙げた。
部員74人。宮崎県勢最多となる10回目の出場で、2001年夏には8強に入っている。同校が2018年大会で挙げた勝利は宮崎県勢にとって夏の甲子園での最後の白星でもあり、8年ぶりの「聖地での一勝」がかかる。
明徳義塾は逆に、序盤2試合で14点を挙げた一方、準決勝と決勝の接戦では4点と3点にとどまる。総得点の見た目ほど打ち勝つチームではない。投手起用は両校とも継投型で、明徳義塾は藤本を軸に田宮、蓮尾を併用し、日南学園は田中と谷口の「Wエース」でつないできた。
1回戦の見どころ
左腕から右腕へ、そっくりな継投の形明徳義塾は高知大会決勝で2年生左腕・藤本から3年生右腕・田宮へつないで完封した。日南学園も宮崎大会決勝で2年生左腕・谷口から3年生右腕・田中へつないで完封している。
奇しくも同じ形の勝ち方をしてきた両校が、どこで最初のカードを切るか。藤本は準決勝で14三振を奪い、田中は背番号1を背負う。先発が誰になるかで試合の入り方が変わる。
DH制をどう使うか今大会から夏の選手権で初めてDH制が導入された。日南学園の田中と谷口はいずれも打線の中軸を担う投打二刀流で、決勝でも田中は右翼、谷口は4番に入っている。DHを使えば打力を落とさずに投手を代えられる一方、使わなければ野手の枠が広がる。制度初年度だけに、両ベンチの判断そのものが見どころになる。
勝てば注目カードの勝者とこの試合の勝者は、2回戦で同じ第6日第2試合に組まれた横浜(神奈川) - 沖縄尚学(沖縄)の勝者と当たる。
前年のセンバツ王者と夏の王者が激突する一戦の勝者が次の相手であり、初戦の位置づけは軽くない。
大会は8月5日から22日までの18日間(休養日3日を含む、雨天順延)。この試合は8時プレーボールの予定だ。
なお「バーチャル高校野球」では、開会式と開幕試合から決勝までの全48試合を無料ライブ配信する。