156キロ織田翔希の横浜、3年ぶり8強の花巻東と18日準々決勝で対戦

花巻東(岩手)と横浜(神奈川)が、夏の甲子園8強の舞台でぶつかる。
第108回全国高校野球選手権大会は8月18日、準々決勝第3試合(13時開始予定)で両校が対戦する。花巻東は3回戦で英明(香川)を4-0で下して3年ぶり4度目のベスト8進出、横浜は2年連続でベスト8まで勝ち上がった。投打で勢いに乗る東北の古豪と、優勝候補の一角に数えられる神奈川の名門が激突する一戦の見どころを探る。

花巻東は継投で3年ぶり8強、岩手大会4連覇の投手力

花巻東は3回戦で英明と対戦し、先発・赤間史弥(3年)が6回を無失点に抑え、エース左腕の萬谷堅心(3年)が最終回まで無失点でつないで4-0の完封勝ち。継投で3年ぶり4度目のベスト8進出をつかんだ。地方大会からの投手力は際立ち、岩手大会は5試合を投げてわずか1失点、チームは大会史上初となる岩手大会4連覇を達成している。甲子園でも1回戦は萬谷が先発、2回戦は菅原駿(2年)が先発して7回1/3を無失点に抑えるなど、複数の投手を継投でつないで3試合を勝ち抜いてきた。
守りを軸に着実に加点を重ねるスタイルが、花巻東の強さの土台になっている。

打率.571の菊池楽人と機動力の赤間史弥

打線では菊池楽人(3年)が2回戦の岡山学芸館戦で4打数4安打を放つなど、2回戦までの甲子園2試合を通じて打率.571をマークしていた。主将・古城大翔(3年)ら長打力のある選手も控え、投手陣が試合をつくる展開を打線が後押しする構図が続いている。3回戦で先発した赤間史弥は、投手としてだけでなく機動力でもチームを支える存在だ。1回戦・2回戦の2試合で通算3安打・4盗塁を記録しており、足を絡めた攻撃も花巻東の持ち味の一つになっている。準々決勝でどの投手を先発に起用するかは采配次第だが、赤間・萬谷・菅原の3投手をどう継投でつなぐかが、横浜打線を相手にする上での焦点になりそうだ。

横浜は織田翔希の甲子園最速級直球、2年連続8強

横浜は3回戦で霞ケ浦(茨城)と対戦し、先制を許しながらも6回に4点を奪って逆転、5-2で2年連続のベスト8進出を決めた。この試合では6回から救援したエース右腕・織田翔希(3年)が4回を無安打無失点7奪三振と圧巻の投球を披露し、最速154キロを計測した。
織田は1回戦の沖縄尚学戦では先発して139球を投げ抜き12奪三振2失点、2回戦の日南学園戦では156キロを記録し、この球速は甲子園の球場表示としては歴代最速だったと報じられている。夏の神奈川大会準決勝では自己最速157キロも計測しており、大会ごとに球速の話題を振りまく存在だ。準々決勝でも先発か救援かは采配次第となるが、その一投一投に注目が集まる。

神奈川王者の総合力、小野舜友主将ら中軸打線

投手力だけでなく、横浜は打線の力も併せ持つ。今大会は春の神奈川大会と関東大会を制して臨んだ優勝候補の一角で、神奈川大会では7試合で64得点を挙げるなど、投打ともに全国トップクラスの総合力を誇る。主将・小野舜友(3年)は1番打者としてチームをけん引し、2回戦の日南学園戦では自らの適時打で先制点をもたらしている。江坂佳史(3年)ら中軸にも長打力のある選手をそろえ、投手陣が苦しむ場面でも打線が試合の主導権を引き戻す展開が目立つ。3回戦のように先制を許す試合展開になっても終盤で突き放す勝負強さは、この夏の横浜を象徴する強みになっている。


東北勢2校8強は3年ぶり、両校の力比べが焦点に

今大会は花巻東に加え、宮城代表の仙台育英も準々決勝に進んでおり、東北勢が複数校ベスト8に勝ち上がるのは2023年以来3年ぶり12度目となる。地方大会からの東北勢の投手力の高さが今大会でも示された形だ。花巻東にとって、優勝候補の一角である横浜との対戦は、継投で築いてきた投手力がどこまで通用するかを占う一戦になる。横浜にとっても、織田を中心とした投手陣と機動力を絡めた花巻東打線との対戦は、決して楽観できるものではない。

継投で勝ち上がってきた花巻東の投手力と、織田翔希を中心とした横浜の総合力がどうかみ合うか。8月18日13時にプレーボールを迎える準々決勝第3試合の行方を見守りたい。

文:SPORTS BULL(スポーツブル)編集部

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