四国お遍路で出会いをつかむ?! 今、若者が集まる理由とは【後編】
白装束を身に着け旅をする姿が印象的な、四国にある88ヵ所のお寺を巡る「お遍路」。
前回は、これまでのイメージを覆し、自分探しや恋愛の成就などを胸に、「巡礼の旅」の地を訪れる若者が今増えているということ紹介した。
画像:(c)クライム - Imasia
今回は、その旅の途中で出会った人と恋に落ち、現在順調にお付き合いをしている30歳の女性にお話を伺うことができた。
■休憩所での会話がきっかけに5年近く恋人がいなかった彼女、お遍路への参加は、ちょうど30歳を迎える頃に友人から誘われたことがきっかけ。「最初は旅行感覚というか、ちょっと興味もあるし体にも良さそうかなと思って」と気軽に始めたそうだが、日常と離れ無心になれる気持ち良さに、2回目以降からはひとりでも訪れるほど「ハマって」しまった。
お遍路の道中にはいくつもの休憩所や仮眠所があるそうで、最近は有志の建築家と地元の方によって作られた、綺麗でデザイン性の高い小屋も多い。たまたま居合わせた人と情報交換をするなど話をする機会も多く、「基本的にはお互い立ち入らないが、旅先ということや、同じお遍路を歩く連帯感もあり、ふと人に言えなかった本音が出るなど話し込んでしまうこともある」らしい。
彼女の場合は、女友達と訪れた数回目の旅の時に、同じくふたり連れの同年代の男性たちと休憩所で話が弾み、たまたまその日の宿も一緒で相手と地元が近いこともわかったことから、別れ際にみんなで連絡先を交換したことがはじまりだった。