「婚活。コロナでお相手と会えない中、どうやって距離を縮めるか…」と題する女性からの投稿が、掲示板サイト「発言小町」に寄せられました。
マッチングアプリで知り合い、好意を持っている男性がいるという、27歳のトピ主さん。これまでに2回デートをし、3回目も決まっていたものの、外出自粛の影響で延期になりました。現在はメッセージのやりとりのみで、放置されず返信は届くものの、彼の文面が少しそっけないことが気になっているそうです。
©deagreez
好意が伝わりすぎると、良いバランスが崩れてしまうことも
デートの際は本当に会話が弾んで楽しかったし、夜勤明けでも会う約束をしてくれた。たった2回のデートで、ここまで「話が楽しかった!」と思わせてくれる方はなかなかいないと感じる……など、彼との順調な進展ぶりをつづっているトピ主さん。
しかし、自粛後のメッセージのやりとりでは、話が続きそうな話題を振っても「決して話を広げてはくれず」、返信がひと言だけのことも。
彼は当初から長文を書くタイプではなかったため、「気にしすぎるのもどうか」「LINEに対する価値観が合わないだけかも」などと思いつつも、本当は迷惑なのか、控えるべきかと悩んでいるそうです。
まず、投稿内で少し気になったのが、トピ主さんが彼の趣味を勉強したり、始めてみたりしている……という一文です。元々は、どちらかといえば趣味が合う相手ではないとのこと。彼との関わりを持ち続けるために、共通の趣味を持ちたい、と思ってのことなのかもしれません。それがパートナーシップに有効に働くことも沢山ありますが、
恋愛関係の初期においては、「過度に相手に合わせようとする姿勢」があまり良い作用をもたらさないこともあります。
逆の立場で考えると分かりやすいと思うのですが、
自分側にばかり迎合されると「相手が本来持っている魅力」が見えづらくなり、積極的な関心を失ってしまうことも。「私に好かれたいから合わせてきているのだな」と感じると、慢心し、好かれようとする努力や誠実な対応をしなくなる傾向もあります。最近、ひと言の返事しか返ってこないのは、トピ主さんの好意の高まりが伝わりすぎているから……ということも、もしかしたらあるのかもしれません。
会えば楽しく過ごせる相手だとわかっているのであれば、「メッセージを送りすぎて彼の関心を失わせてしまう、不安になって自爆する」といった展開は避けたいところ。そうならないためにも、外出自粛期間中は
「自分の生活をする」「会話が続かないときは、無理に続けようとしない」と決め、自分のなかの彼の立ち位置を「友達のひとり」「彼氏候補のひとり」に下げておくのも一案です。
女性的な感性の人のほうが、「言葉」で恋を育みやすい
言葉のやりとりで恋愛感情を膨らませたり、「相手とずっと繋がっている感覚」を好んだりするのは、どちらかと言えば、女性的な感性の人に多いです。逆に、男性的な感性を持つ人は「体験的、視覚的な喜びや楽しさ」が恋愛感情に繋がりやすく、また長期的に見ると「物理的に繋がりっぱなしの状態」を好まない傾向もあります。
もちろん、男性のなかにも女性的な感性を持ち、メッセージのやりとりで恋愛感情を高める人もいますが、彼はどちらかというとそういうタイプではなく、男性的な感性の持ち主なのかもしれませんね。
仮にそうだとすれば、「彼はメッセージでは距離が縮まりにくい相手」だと心得ておくといいかもしれません。楽しいデートができた実績もあるわけですし、自粛制限が和らいだ際には、もう一度デートするチャンスはきっとあると思います。それまでは
無理に距離を縮めようとせず、近づいたり離れたりしつつ、“現状の距離”のキープに努めるのが最善、という印象も受けました。
「話したいな」という気持ちを、彼にも芽生えさせてあげよう
簡素な文面でも「しっかり返信をくれる。数日間放置されることもない」という点は、彼側の「トピ主さんとの関係を続けたい」という意思表示と判断していいと思います。
ただし、「常にこちらからばかり会話を始めている」状況なのであれば、ちょっと変化を起こしてみても良さそうです。上述もしたように、「放っておいても連絡が来る」と思えば、関係を維持する努力をしなくなりがちなのが人の常。
「話題が続かないなら一旦終了し、別の友達とのやりとりを楽しんでいよう」くらいの感覚でいたほうが、結果的に、彼とも良い関係を維持できるように思います。
気のないそぶりをする必要はありませんが、「対等なやりとり」を心がけるといいかもしれませんね。悩みながらひたすらメッセージを送り続けるよりも、一旦お休みし、「彼のほうから会話を始めてくれた」という機会も持てたほうが、きっとトピ主さんの幸福感は増すはず。
「私と話したいと彼にも思ってほしいからこそ、送りすぎない」と決めておくのも良案かと思います。
あるいは、「次会ったら驚かせてやる!」なんて目標を立てて、自分のこと(知識や外面を磨くなど)を頑張ってみるのも一案です。彼の趣味分野を勉強しているならば、文面で小出しにせず、「次のデートで直接話す用」に取っておくのもいいかもしれません。会える日までは、ふっと気持ちが嬉しくなるようなメッセージを一通一通、大切に送りあえるといいですね。応援しています。
(外山ゆひら)