6月15日(土) に千葉・幕張メッセ国際展示場 9-11ホールで開催される『SATANIC CARNIVAL 2024』の第2弾出演バンドが発表された。アナウンスされたのは、Age Factory、NOISEMAKER、バックドロップシンデレラ、dustbox、Paledusk、Fear, and Loathing in Las Vegas、ROTTENGRAFFTY、サバシスター、SHADOWSの9組。現在、オフィシャル2次先行抽選を受付中。<イベント情報>『SATANIC CARNIVAL 2024』6月15日(土) 千葉・幕張メッセ国際展示場 9-11ホール物販 / FOOD AREAスタート:9:00ライブ観覧エリア:10:00開演11:00 / 終演21:00(予定)【出演】04 Limited Sazabys / Ken Yokoyama / 10-FEET / Maki / Age Factory / NOISEMAKER / バックドロップシンデレラ / マキシマム ザ ホルモン / dustbox / OVER ARM THROW / ENTH / Paledusk / Fear, and Loathing in Las Vegas / ROTTENGRAFFTY / FIGHT IT OUT / サバシスター / FOMARE / SHADOWS / ハルカミライ / 四星球 / HEY-SMITH / and moreSATANIC CARNIVAL OFFICIAL SITE:
2024年03月19日King Gnu初の5大ドームツアー『King Gnu Dome Tour「THE GREATEST UNKNOWN」』のファイナルとなる3月23日(土) 北海道・札幌ドーム公演の模様が、アーカイブ配信されることが決定した。すでに国内外20カ国に生配信されることはアナウンスされていたが、このたび多数の要望に応える形でアーカイブ配信の実施が決定した。アーカイブ配信は、3月24日(日) 12時から31日(日) の期間で行われ、チケットの購入期限は3月31日21時までとなる。<配信情報>King Gnu Dome Tour『THE GREATEST UNKNOWN』TOUR FINAL in Sapporo Dome―ONLINE LIVE―3月23日(土) 16:00配信開始※アーカイブ配信:3月24日(日) 12:00~31日(日) 23:59詳細はこちら:
2024年03月19日『マッドマックス』制作45周年、そして『マッドマックス:フュリオサ』の劇場公開を記念して、『マッドマックス 怒りのデス・ロード コレクターズ・エディション』が5月24日(金) にリリースされることが決定した。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は、ジョージ・ミラー監督が手がけたCGを排除したリアルアクション大作で、爆走しながら繰り広げられる銃撃と肉弾の容赦なきバイオレンスが話題を呼び、アカデミー賞では6部門を受賞。『マッドマックス:フュリオサ』の主人公フュリオサが、荒廃した世界をさすらうマックスと出会い、自由へと逃走する姿が描かれる。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』コレクターズ・エディションには、三方背アウターケースにスペシャルフォトブック(28P)、A3ポスター(3枚組・両面仕様)、ダブルサイドアートカード(4枚組・両面仕様)を封入。さらに、ミラー監督が「本作のベストバージョン」と豪語したモノクロ版『マッドマックス 怒りのデス・ロード〈ブラック&クローム〉エディション』のBlu-rayも収録する。<リリース情報>『マッドマックス 怒りのデス・ロード コレクターズ・エディション』『マッドマックス 怒りのデス・ロード コレクターズ・エディション』ジャケット5月24日(金) リリース4K ULTRA HD+2Blu-ray:8,580円(税込)※豪華封入特典付【収録作品】『マッドマックス 怒りのデス・ロード』4K ULTRA HD『マッドマックス 怒りのデス・ロード』Blu-ray『マッドマックス 怒りのデス・ロード〈ブラック&クローム〉エディション』Blu-ray【初回限定生産仕様】・三方背アウターケース・スペシャルフォトブック(28P)・A3ポスター(3枚組・両面仕様)・ダブルサイドアートカード(4枚組・両面仕様)(C)2015 Warner Bros. Feature Productions Pty Limited. All rights reserved.
2024年03月19日映画・音楽・舞台など各ジャンルのエンタメ通=水先案内人が、いまみるべき公演を紹介します。【水先案内人 高松啓二のおススメ】1945年7月16日、トリニティ実験と呼ばれる史上初の原爆実験が行われた。指揮したオッペンハイマーは「我は死なり、世界の破壊者なり」とヒンドゥー教の一説をつぶやいたという。本作はオッペンハイマーがいかにして原爆を造り、後悔をすることになったかを描く。物語は大学時代、マンハッタン計画のリーダーとなり原爆実験、原爆投下後の後悔と原子力委員会ストローズとの対立からなっている。特に原爆を開発しトリニティ実験にたどり着くまでは、フランケンシュタイン博士が怪物を造るのと重なる。工兵隊指揮官グローブス准将の陸軍サービス部隊(イラスト参照)が計画の管理をしているのは興味深い。後半は水爆を推進するストローズの陰謀で核開発反対のオッペンハイマーは失脚する。実録ものとして見応えがあるが、膨大な登場人物が現れ、背景がわからないと理解するのは難しい。さらにクリストファー・ノーラン監督は時間軸を入れ替え、視点の変化でモノクロになったりと変則的な演出もしている。それでも、圧倒的な臨場感で惹き込まれるのは知的スペクタクル映画と言うべきか。キリアン・マーフィーの天才でありながらどこかおびえている演技は、オッペンハイマーの人となりを垣間みた気がした。<作品情報>『オッペンハイマー』3月29日(金) 公開原作:カイ・バード、マーティン・J・シャーウィン『オッペンハイマー』(2006年ピュリッツァー賞受賞/ハヤカワ文庫)監督・脚本・製作:クリストファー・ノーラン出演:キリアン・マーフィー、エミリー・ブラント、マット・デイモン、ロバート・ダウニー・Jr.、フローレンス・ピュー、ジョシュ・ハートネット、ケイシー・アフレック、ラミ・マレック、ケネス・ブラナー公式サイト: Pictures. All Rights Reserved.
2024年03月19日『NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23』プレーオフトーナメント決勝から10か月、王者と2位が大きく立場を変えて再会する。2023年5月20日・国立競技場で初優勝を遂げたクボタスピアーズ船橋・東京ベイは今季5勝5敗の6位に甘んじ、連覇の夢が潰えた埼玉ワイルドナイツは唯一の全勝で首位を快走する。過去2シーズンをリードしてきた両チームが『NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24』第11節・金曜ナイターで激突するのだ。ディフェンディング王者は開幕戦で東京サンゴリアスに26-52の完敗。黒星発進となったS東京ベイは第2節・三重ホンダヒートを相手にディビジョン1の洗礼を浴びせが、第3節・静岡ブルーレヴズ戦はラストワンプレーで19-23の逆転負け、第4節・東芝ブレイブルーパス東京戦は20-24の力負けに終わった。しかし、第5節では試合終了間際にコベルコ神戸スティーラーズから38-34の劇逆転勝利をマークすると、第6節・ブラックラムズ東京戦もFBゲラード・ファンデンヒーファーのサヨナラPGで18-17の逆転勝利を手繰り寄せ、第7節・花園近鉄ライナーズに56-19の完勝。3連勝で乗っていくと思われたが、第8節は三菱重工相模原ダイナボアーズに24-28の逆転負け、第9節もトヨタヴェルブリッツに27-31で競り負けた。『NTTリーグワン2023-24』プレーオフトーナメント出場へ背水の陣となった第10節・横浜キヤノンイーグルス戦も最後までもつれにもつれた。3月15日の秩父宮ラグビー場にはニュージーランド代表90キャップのPRデイン・コールズもウエールズ95キャップのFBリアムウィリアムズも日本代表5キャップのファンデンヒーファーも、昨季のベスト15&ベストラインブレイカーのWTB木田晴斗も不在。オーストラリア代表75キャップを誇る昨季得点王のSOバーナード・フォーリーも第3節で脳震とうで途中交代して以来、戦線離脱したままである。さらに前半終了間際にはNo8ファウルア・マキシが退場、残り20分でスコアは8-26、まさに絶体絶命だった。60分CTB立川理道のグラバーキックに後半出場のCTBハラトア・ヴァイレアが反応するもグラウディングはできず。ならばと再びラインアウトからモールを横浜Eのディフェンスに跳ね返されると、SH藤原忍が中央へ展開、ボールを受けた立川が背後から回り込んだSO岸岡智樹へパス、そのまま岸岡が守備網の穴を突いてインゴールにボールをタッチした。74分にはその岸岡が広い視野と確かな技術を生かして、50:22で敵陣でのラインアウトを獲得。75分モールの攻防から横浜EのLOコーバス・ファンダイクがシンビン(10分間の一時的退場)で数的有利となると、すぐさまモールからHO江良颯がトライをマーク。FB島田悠平のゴールも成功して、22-26に詰め寄った。そして79分アドバンテージを得るとハーフウェイライン手前から岸岡がショートパントでディフェンスラインの裏を取って自らキャッチ、22mラインまで走りFL嶋田直人に捕まるも立川のサポートでボールをキープ。藤原が素早く右へ展開し、島田、江良とつないだボールは最後WTB根塚洸雅に渡って劇的逆転トライ。島田がシビアな角度のGも通して29-26でノーサイド。S東京ベイが喜びを爆発させた。江良颯(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)JRLO試合後、フラン・ルディケHCが「今日の大逆転勝利は、私がクボタに来てから一番の逆転勝利と言えるかもしれない。みんなが信じる力を発揮した。前半は自陣に釘付けになったが、地に足を付けて戦ってくれた。レッドカードも出たが、この結果は選手たちがしっかりとゲームをコントロールした成果。直近2試合は大事な局面でスコアを動かせなかったが、そこを修正して得点に変えることができたのは今後の試合につながると思う」と手応えを口にすれば、立川主将も「勝点4を取れたことは大きい。ここからは勝ち続けないとプレーオフトーナメントには行けない。その点においても今日の勝利は大きい。ただ今後の改善点を整理し、我々の大きなFWが前でプレーできるような状況を作っていきたい」と先を見据えた。(写真左より)立川理道、フラン・ルディケHC(クボタスピアーズ船橋・東京ベイ)(C)JRLOプレイヤーオブザマッチ(POTM)に選出された岸岡は「何としても落とせない試合だったので、かなり厳しい展開だったり、カードが出たり、反則があったりしたが、最後は何とかしなければいけない、強気にキック、ランをしようと思った。それがチームの勝利につながってすごくうれしいし、評価していただいてPOTMだったので非常に光栄。ここ数試合、僕が抜けたシーンが何回かあったけど、それがトライにつながらなかった。今日はそれをしっかり取り切ってしっかり勝てたのは、ここ数試合の反省が生かされているかなと思う」とホッとした表情を覗かせた。『第60回全国大学ラグビーフットボール選手権大会』で主将として帝京大を3連覇に導いてから2か月、前節トヨタV戦にてアーリーエントリーでリーグワンデビューし、横浜E戦で2戦連続トライを決めた江良は「フィジカルもウェイトでは負けているし、体の当て方も今まで通りではだめ。ブレイクダウンが(大学と)一番違う。数cm遅れたらすぐにジャッカルされるし、スピードも速いし、練習から全然違う。相手にフィジカルの強さをどう出させないかというのが大事。真正面でそのまままっすぐでは絶対勝てないので、ずらしたり、いろんなスキルを駆使してやっている」と大学とリーグワンの違いを挙げた。殊勲の岸岡とスーパールーキーの評価を求められた指揮官と主将はこうコメントした。ルディケHC「(岸岡について)確実に成長している。モールトライなどモメンタムのコントロールのところ、前半良く後半悪い試合が過去何試合かあったが、今日はステップアップし、彼の才能が見えた。試合の中でも落ち着いてプレーできている。(江良について)毎試合良くなっているし、特にボールキャリー、接点の強さでインパクトを見せている。後半大事なところで組んだスクラムでも大きな成長を見せてくれている」立川主将「(岸岡について)タイトな試合を戦っていく中で若い9番(藤原)と10番(岸岡)もいい経験が積めている。途中から入った選手もいいインパクトを与えてくれたことで最後の勝利につながった。ケガ人が多い中でもチームの力を示すことができた。(江良について)見てわかるように大学を卒業してすぐあれだけのパフォーマンスができるのはすごい。人間としてもいい奴。クボタの将来を担う人材だと思う。明るいし、堅苦しくないし、2~3年チームにいるような雰囲気もあるし、チームにもエナジーを与えてくれている。早く日本代表になった方がいい」一方、埼玉WKは盤石の戦いぶりを見せ付けている。第1節・横浜E戦53-12、第2節・近鉄花園ライナーズ戦49-0、第3節・BR東京戦44-17と危なげなく開幕3連勝。第4節・トヨタV戦こそ前半に4トライを許して5-27のビハインドとなったが、前半ラストプレーでPGを選択。8-27で折り返すと、後半は一転5トライを記録、守っては相手をシャットアウト。終わってみれば43-27。第5節・相模原DB戦は12トライを量産して81-21、第6節・三重H戦は10トライの雨を降らせて70-12と2試合連続で大勝すると、第7節・東京SGと取りつ取られつの白熱したシーソーゲームを繰り広げた。それでも61分にSO松田力也のPGで21-20と逆転すると、ラストプレーでも松田のPGで締め括り24-20でフィニッシュ。第8節は昨季リーグ戦で初黒星を付けられた因縁の静岡BR戦を45-19でクリア。BL東京との全勝対決となった第9節も数的不利となった相手に追い上げられたものの、最終的には36-24で締め括った。松田力也(埼玉ワイルドナイツ)(C)JRLO前節も一貫したパフォーマンスを披露。3月16日・敵地で開始早々、神戸Sにトライを献上するも、9分センターライン付近でペナルティを受けるとPGをチョイス。松田が決めて3点返すと、14分にLOマーク ・アボットがシンビン、その2分後に相手もシンビンとなる中、33分までに互いにPGを2本ずつ決められて9-11に。35分には自陣深くでのラインアウトから神戸Sにモールでインゴールに雪崩れ込まれるもグラウディングは許さず。36分SH内田啓介のターンオーバーからのビッグゲインはインゴールラインに届かなかったが、38分WTB長田智希が大外右から中へ切り込んで逆転トライ。対する神戸Sも譲らず53分に逆転トライ、さらにGを決められて14-18とされたが、ここで埼玉WKがギアを一段上げる。今季初先発のFL大西樹が守備網の穴を突いて再逆転トライをマークすると、65分には第5節以来の出場となるFB山沢拓也がとどめのトライ。埼玉WKが神戸Sを28-18で切って落とした。長田智希(埼玉ワイルドナイツ)(C)JRLO昨季まで“逆転のワイルドナイツ”の異名通りに薄氷を踏む逆転劇も散見したが、今季はそこまで追い詰められた試合すらない。クラブ間の戦力差が詰まり、タイトなゲームが多くなっている3季目の『NTTリーグワン』に於いて、埼玉WKは余裕すらを感じさせる10連勝をマークしているのだ。10試合を終えて、埼玉WKはリーグ最多の473得点、リーグ最少の170失点。リー2位が神戸Sの395得点、BL東京の226失点と言えば、いかに埼玉WKの数字が際立っているかわかるだろう。下馬評では埼玉WK有利である。だからこそ、S東京ベイには勝利が求められる。プレーオフ圏内の4位神戸Sに勝点3差を付けられたS東京ベイには起爆剤が必要不可欠である。全勝の埼玉WKからの白星はリーグ終盤戦に向けて、これ以上ない起爆剤となるはずだ。果たしてS東京がここから浮上してくるのか、それとも埼玉WKがここで引導を渡すのか。『NTTリーグワン2023-24』第11節・S東京ベイ×埼玉WKは3月22日(金)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。当日、オレンジのアイテムを着用した来場者先着3000名にこの試合限定のスッピーステッカーをプレゼント。チケット発売中。取材・文:碧山緒里摩(ぴあ)クボタスピアーズ船橋・東京ベイ対埼玉ワイルドナイツ NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24 DIVISION 1のチケット情報 ()NTTジャパンラグビー リーグワン2023-24の特設ページ
2024年03月19日3月8日(金) に東京キネマ倶楽部で、a flood of circleと金属バットによるツーマンライブ『KINZOKU Bat NIGHT at 東京キネマ倶楽部』が開催された。これまでにも2021年に京都は磔磔、2022年に大阪はなんばHatchでも開催されてきたが、今回はニッポン放送プロデュースで遂に東京でも初開催された。開演時間になり、舞台下手にある階段と繋がった金のカーテンからfloodのメンバー4人が現れて、ゆっくりと階段を降りて登場する。何気ない場面だが、それだけで絵になってしまう。お茶割りを持つ佐々木亮介は少し呑み、いつもの「おはようございます。a flood of circleです」という枕から、もちろん1曲目はイベントタイトル由来でもある「KINZOKU Bat」からスタート。緩やかに入りながらも、「ぶちのめしてくれ~!!」という佐々木のシャウトはインパクトしかない。a flood of circle続く「ミッドナイト・クローラー」で一気にボルテージが上がり、拳を突き上げる観客たち。「ハイテンションソング」は、その名の通り、ハイテンションにならざるをえないソング!予想以上に序盤からぶちあげていく。「KINZOKU Bat NIGHT、謎のイベント。別に意味は無いイベント」佐々木は、そう吐き捨てるが、金属バットが東京では単独公演をやる気がない事、東京のイカれたラジオ局に誘われた事など、節を付けながら丁寧に明かす。そこから金属バットがMVに出演した事が話題にもなった「如何様師のバラード」では、佐々木が観客フロアに降りて、ただただ突き進みながら歌っていく。観客たちが佐々木のマイクケーブルを必死に両手で持ち上げながら見守る姿は、全員でライブを支えている様にも見えて胸が熱くなる。歌い終わり、「紹介します!金属バット!」と佐々木は言って下手袖にはける。floodのメンバーがはけ終わらぬタイミングくらいで、舞台下手にある階段と繋がった金のカーテンから金属バットふたりが現れて、ゆっくりと階段を降りて登場。小林圭輔は「落ち着きましょ!」、友保隼平は「ちょっとやりにくいな!」と恥ずかしそうに苦笑いを浮かべる。生配信されているから、パッと思った事を言えないと言いつつも、まぁまぁギリギリの言葉で攻めてくるのも堪らない。金属バット「如何様師のバラード」MVでの演技が棒だった事などに触れて、怖い話の漫才へ。廃病院・廃工場・メガドライブなどのキラーワードと共に、ケミカルホラー・納税ホラー・サバイバルホラーなど繰り広げられるが、2022年のHatchをデジャブさせる小林のネタ飛ばしもあり、より盛り上がる。これぞ生の舞台。漫才の終盤になって気付いたが、友保がジャケットの下に、「如何様師のバラード」MVをアメコミ化したイベントTシャツを着ていた。さり気ないコーディネートが何ともニクい……。先程と同じくふたりは下手袖にはけて、floodの4人が舞台下手のカーテンからゆっくりと登場。「やりにくいな」とつぶやきお茶割りをあおる佐々木。「ロックとお笑いの融合なんて1mmも考えていない。どうでもよくて。(金属バットを)好きなだけで。早めに唾をつけていたら色んなバンドと浮気していて。こっちが一途なだけで。a flood of circleを捨てる様な事があれば、みなさん言って下さい、“くたばれ!”と!」で、鳴らされたのが「くたばれマイダーリン」。激しくて……、格好良くて……。これを融合と言わずして、何と言うと想うし、言うまでも無く巷に溢れたロックとお笑いの融合なんていう言葉で収まりきらないのもわかっているし、兎にも角にもa flood of circleと金属バットという存在それぞれが威風堂々と聳え立っている。「お笑いのファンじゃない、金属バットのファン。『~NIGHT』みたいなビッチみたいなとこは無い」そう断言した佐々木。金属バットが好きだから連絡しただけであり、このイベントを定期的に考えてもいないという。今回もラジオ局の担当者による諦めない熱望で開催されたとも話す。照れ隠しなのか、金属バットは営業のひとつにしか考えてないはずと言っていたが、そんな訳がない事もわかりきっている。だって、3度も既に開催されているのだから。何が最高かって、熱い話をした後に、当たり前ではあるが熱いライブをぶちかましてくれる事。それも新曲が一番格好良いという事を「冬の終わり、マウンテンデュー、一瞬について」で証明してくれる。「もう1回紹介します!金属バット!」と佐々木は言って、下手袖にはけて、金属バットの2人が舞台下手にある階段と繋がった金のカーテンから現れて、ゆっくりと階段を降りて登場。このシチュエーションは何度観ても痺れる。「愛重かったなぁ(笑)。一個の営業として来てないねんけどな。愛足りへんかったかなぁ」と友保が言えば、小林は「“あなたが一番です”と言うわと」と返し、友保は「“言わせんな馬鹿!”と言うわ」と締める。2021年の磔磔から観ているが、明らかに2組の関係性が強固になっている。そこから大雨の日の田んぼの話から海に流されて人魚に助けられた漫才へ。魚たちとの海のゲーム・南港ニュートラム・ATCといったキラーワードから、「最後のネタになります」と次のネタへいこうとする。観客から「え~!?」と声があがるも、畳みかけるかの様に、大阪交通安全カルタという超キラーワードが炸裂するネタへ。何度も書いている素敵なシチュエーションを経て、floodこの日3度目のライブ。金属バットのネタが次の新たな段階へといっていると話して、新曲「キャンドルソング」へ。とにかく金属バットの漫才からライブへいく流れが無駄一切無く削ぎ落されて、その上で研ぎ澄まされている。「好きなものを集めているんですよ。金属バットとか、奈良美智さんとか」何も難しい言葉はいらない、結局やりたい事をやり貫いているだけ。我がままだと佐々木は言ったが、その我がままは何も間違えてないし、立派な生き様である。「8月12日日比谷野外音楽堂に全てを賭けますから来てください」そして、「俺の夢を叶えるやつは俺しかいない俺は行くいつもの道をRock ‘n’ Roll」と歌い出して、「月夜の道を俺が行く」へ。凄いスピードで駆け抜けていくロックンロール……。ラストナンバーは「本気で生きているのなら」……、これ以上、何を言う事があるだろうが……。無論、アンコールの拍手は鳴りやまない。そして、再登場したのは、まさかの金属バット!友保はお茶割りをぐいっと呑み、アンプの上へ置く。小林も「俺らでいいんか?!」と困惑している。CMをネタにした短めの漫才をコンパクトながらも、とてつもないインパクトを与えて披露していく。金属バットが袖にはけて、floodが再登場して、佐々木は今日万が一アンコールがあったら、半分は金属バットだと考えていたので、短いネタがあるかを確認していたという。「“じゃあ、また、いつかやります”とか、そういう事は言わないです。あるかわからないし。ただ、まぁ、俺がフラれなければ!死ななければ、みんなが」そう言って歌われた「ゴールド・ディガーズ」は決意表明の様だった。アンコールラストナンバーは、オープニングナンバーと同じく「KINZOKU Bat」。同じ曲なのに、最初と最後に聴くと、聴こえ方が違う。熱情の込め具合は同じだが、飛び散り方が違うというか……。「ハートがばらばらに散らばってもやるしかないんだからぶちのめしていけぶちのめしていけ」この歌詞が頭にこびりついて離れない。やるかやられるかという凄みありすぎる対バンを魅せつけられた……。「金属バットに東京で単独公演をやれって、みんなで言ってもいいんじゃない?」最後まで佐々木はクールで、そう言い残して去っていった。観た人間全て余韻が冷めない夜……。取材・文:鈴木淳史Photo:Viola Kam (V’z Twinkle)<配信情報>『KINZOKU Bat NIGHT at 東京キネマ俱楽部』アーカイブ期間:3月24日(日) 23:59まで販売期間:3月24日(日) 21:00まで()
2024年03月19日GLAYがこれまでに発表した全CDジャケット・MVを徹底解剖した『GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024』が、デビュー30周年記念日となる5月25日(土) に発売されることが決定した。『GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024』では、30年間に発表された全シングル・アルバムのCDジャケット、ミュージックビデオのクリエイターに取材し、コンセプトやテーマ、制作秘話などとともに⼀挙紹介。また、表紙&巻頭は本書のための撮り下ろし作品となっている。『GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024』中面『GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024』中面<書籍情報>『GLAY CREATIVE COLLECTION 1994-2024』5月25日(土) 発売ページ数:480ページサイズ:B5判定価:8,250円(税込)予約リンク:
2024年03月19日「横浜みなとみらいホール25周年音楽祭」が幕を開けた。昨年5月に開館25周年を迎えた同ホールのアニヴァーサリー・イヤー、そのラストを飾るイベントとして、3月19日(火)から24日(日)までの6日間にわたって開催される。初日前日に実施され開幕記者会見では、「横浜みなとみらいホール プロデューサー 2023-2025」の反田恭平が、音楽祭への熱い思いを、たっぷりと語った。2代目プロデューサーを務める反田は、ピアニストで指揮者、音楽プロデューサー、また株式会社ジャパン・ナショナル・オーケストラを率いるなど、多彩で革新的な活動を展開する。会見冒頭に挨拶した館長の新井鷗子は、「まさに社会のいまと繋がっているアーティスト。そんな反田さんなら、次の25年を見据えたフェスティバルを作ってくださると、プロデュースをお任せしました」と明かした。その後マイクを引き継いだ反田は、横浜みなとみらいホールの思い出や音楽祭に込める思いを語りつつ、音楽家として活動する中で、室内楽に取り組む必要性を感じ、「今回の音楽祭のひとつの柱として、アンサンブルというものをテーマに掲げ、コンチェルト、また室内楽の良さを知ってもらうための企画をしました」と打ち明け、各コンサートについて説明した。ジャパン・ナショナル・オーケストラロマン派協奏曲 前夜祭演奏会(3月19日(火)19時 大ホール)ピアニストの務川慧悟、エリック・ルーを迎え、反田自身の指揮でグリーグおよびシューマンのピアノ協奏曲を演奏する。シューマンを演奏するエリック・ルーを「シカゴ響、リッカルド・ムーティら一流のアーティストと共演しています。どういう音楽をもって世界で活躍しているのかということがビシビシと伝わってくる」と紹介した反田。グリーグを演奏する務川についても、「弊社のアーティストでもありますが、切磋琢磨して刺激し合いながら日々過ごしています。何より彼の演奏は一つの詩を読んでいるような、ひとつのストーリーを1ページずつめくってくれるような音楽性がある」と賞賛した。ブラームス 室内楽演奏会(3月21日(木)19時 小ホール)ミュンヘン・フィルハーモニー管弦楽団コンサートマスターの青木尚佳、同チェリストの三井静と、ピアニスト髙木竜馬によるブラームスのヴァイオリン・ソナタ第2番、チェロ・ソナタ第2番、ピアノ三重奏曲第1番をプログラム。「昨年、憧れのオーケストラでもあるミュンヘン・フィルと現地で共演し、感銘を受けた。いいオーケストラはソリストを成長させてくれる。日本でとても人気があり、発信力のる髙木さんとのマッチアップがどういうふうになるのか、興味があります」。徳永二男 無伴奏ヴァイオリン演奏会(3月22日(金)19時 小ホール)日本音楽界の重鎮、徳永二男がバッハ、バルトーク、イザイの無伴奏ヴァイオリン曲で登場、反田自身もその演奏をとても楽しみにしているそう。「大学の室内楽の授業の先生を決める時、徳永先生にお願いし、何年間かレッスンをしていただいたというご縁があります。その素晴らしい音楽は、ボウイングや指板の持ち方のちょっとしたことも素晴らしく、勉強になることがたくさんあります」。反田恭平 ジャパン・ナショナル・オーケストラ新曲演奏会(3月23日(土)16時 大ホール)この音楽祭の「目玉のひとつ」と紹介したのは、池辺晋一郎に委嘱した新作の世界初演だ。「池辺先生には無理を承知でお願いさせていただきました」。元々は自身で指揮者をやりたいピアニストが振る曲を書いていたが、多忙のため中断、プロデューサー就任を機に委嘱を思い立った。とある詩からインスピレーションを受けて作曲されたというが、「ちょっとトリッキーな作品。心を動かされるようなテンポ感があり、最後のクライマックスが、いい意味でグロテスク。現代音楽は久しぶりなので、すごく意欲的に取り組んでいます」。後半ではブラームスの交響曲第1番を演奏。「将来的には1番から4番まで、全部持ってヨーロッパで振りたいと勝手に思っているんです。ゆっくり時間をかけて向き合っていきたい」。室内楽リレーコンサート(3月24日(日)12時、14時、16時 小ホール)「ゆくゆくは、音楽があふれるような街になってほしいなという思い」がひとつの形に。「言ってしまえば文化祭。お祭りごとが好きなので、あっちのコンサート、こっちのコンサートと行って、いろんな曲、いろんなアーティストに触れて、その声を聞いて──というのがこの場所にあっているのではないかと思った」という反田。12時からは﨑谷直人(ヴァイオリン)とエリック・ルー(ピアノ)、14時からは岡本誠司、東亮汰(ヴァイオリン)、石原悠企(ヴィオラ)、水野優也(チェロ)、アレッサンドロ・ベヴェラリ(クラリネット)、16時からは外村理紗(ヴァイオリン)、横坂 源(チェロ)、髙木竜馬(ピアノ)と3組の若手演奏家たちがコンサートをリレーする。「〈横浜フランス映画祭〉にちなんで、フランスと関係ある作品を」と、横浜らしさも盛り込んだ。反田恭平のオルガン道場(3月24日(日)17時30分 大ホール)横浜みなとみらいホール自慢のオルガン、その魅力を伝えるためにと、反田自身がホールオルガニスト・近藤岳の指導を受けてオルガン演奏にのぞむという、いわばチャレンジ企画。「将来的にはオルガン付き交響曲などもやっていきたいなと思い、少し勉強させていただく機会になれば」と取り組むも、「小、中、高校生の生徒さんたちも演奏するのですが、小学生には負けたくないんです(笑)。が、小学生の方が才能豊かという情報も──」。演奏する曲は当日発表のサプライズといいつつ、バッハのトッカータとフーガ 二短調 BWV565と明かし、「あんなに難しいと思いませんでした……」と遠い目。その果敢な挑戦で、オルガン音楽の素晴らしさ、その響きの魅力を、存分に味わわせてくれることを期待。会見の模様 ©藤本史昭さらに、横浜みなとみらいホールのさまざまな場所で、結婚記念日やプロポーズなど、かけがえのない大切な日にその熱い想いを届けたい相手にプレゼントするコンサート「あなたが贈る音楽」の企画について、「試行錯誤しながらですが、実施できる数の応募をいただいた。断片としてでも記憶に残るような思い出になれば嬉しい限りです」。また「中学生プロデューサー修了生企画「かぞくみんなで♪2525(ニコニコ)コンサート」」(3月24日(日)11時大ホール)では、トランペットの児玉隼人、西村大地、ピアノの北村明日人によるコンサートを企画運営。「アイデアがすごく柔軟でびっくりします。『そうは思いません』『僕はこのほうがいいです』と意思がはっきりしていて、将来が楽しみ」と、未来の音楽界を支える人材出現に希望をこめた。また、未就学児や障がいを持つ人に配慮した取り組み、「ミュージック・イン・ザ・ダーク(R)」(3月20日(水・祝)15時小ホール)の実施についても説明、「音楽を聴くことにおいて壁をつくらないコンサートをお届けできたら」。自身の小学校、中学校時代の体験から、「いろんな方々と一緒に演奏したり、ピアノの音を楽しんでいる姿を見たりすると、本当に胸が熱くなるような瞬間もあった。そういうコンサートは絶対に必要」と力を込めた。このほか、大ホールおよび小ホールのホワイエで演奏する「キャンドルイベント」、また駅直結の大型複合施設クイーンズスクエア横浜でのミニコンサートなども行われる。反田がプロデューサー就任時に打ち出した柱は、ホールの魅力を発信すること、新たな企画に挑戦すること、次世代と新たな未来を見つめていくこと、音楽を通じたインクルージョン共生社会の4つ。「様々な視点から改革、新しいことに取り組んでいかなければいけないとは思いますが、1年でできるようなものではない。2年、3年、4年、5年かけて、変えていかなければ」と話す。会見の終盤には、事業企画グループ長の菊地健一より2024年度事業についての説明が行われたが、反田が手がけた音楽祭には、任期の2025年よりももっと先の未来を見据えた、熱い思いとワクワク感がたっぷりと詰まっている。文:加藤智子横浜みなとみらいホール25周年音楽祭■チケット情報()()()()()3月24日(日)まで横浜みなとみらいホール
2024年03月19日レトロモダンな世界を美麗に描いて人気のイラストレーター・マツオヒロミの東京初個展が、文京区の弥生美術館で、4月6日(土)から6月30日(日)まで開催される。代表作『百貨店ワルツ』や『マガジンロンド』をはじめとした紹介に加え、4月に刊行予定の最新刊についても、いち早く展観する注目の展覧会だ。1980年生まれのマツオヒロミは、2010年に同人誌制作からキャリアをスタート。絵だけでなく、レイアウト、文章、ロゴまでこだわった優れたデザイン感覚で人気を博し、以後、明治・大正・昭和初期を舞台としたレトロな和モダンの世界と、匂いたつような色香をまとった女性像を描いて、多くの人々を魅了してきた。作画の際の徹底的な資料研究、和装・洋装を問わず抜群のファッション・センスで描いた多様な女性像の表現、洗練された色彩感覚、練り上げられた構図、ディテールへのこだわりがその作品の大きな特徴だ。またイラストレーションとショート漫画の両方を手がけるマツオは、2023年、第52回日本漫画家協会賞萬画部門大賞も受賞。国内のみならず海外でも注目を浴びる作家である。同展の大きな見どころは、複数の再現展示があることだ。ひとつは、大ヒットを記録した単行本『百貨店ワルツ』に描かれた三紅百貨店を、展示室内に構築する没入型の展示。大正ロマンの雰囲気が漂う弥生美術館に、20世紀初頭のデパートが登場することになる。同人誌「百貨店ワルツ」 ポストカード 2014年©Hiromi Matsuoまた、創刊100周年を迎える女性誌『ロンド』という架空の雑誌をめぐって描かれた近著『マガジンロンド』の展示では、その架空の雑誌の創刊号から最新号までの「実物」を制作してズラリと並べる予定だという。さらに、その『マガジンロンド』のヒロインがオーナーを務める古書店「ル・ソレイユ」が会場に再現されるのも楽しみなところだ。「夏の終わりのル・ソレイユ」より 「マガジンロンド」より 2022年© Hiromi Matsuo /実業之日本社同展ではまた、現在準備中の最新作の内容と、作家自身の語り下ろしコメントの紹介もある。盛りだくさんの展示を通して、マツオヒロミの美麗な世界観が多面的に堪能できる見逃せない展覧会となっている。<開催概要>『マツオヒロミ展 ~レトロモダンファンタジア~』会期:2024年4月6日(土)~6月30日(日)会場:弥生美術館休館日:月曜(4月29日、5月6日は開館)、5月7日(火)時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般1000円、大高900円、中小500円(竹久夢二美術館も観覧可)公式サイト:
2024年03月19日ミュージカル『暁のヨナ』が、2024年7月に東京・シアターHで上演されることが決定した。原作は、今年で連載15周年を迎える草凪みずほによる同名漫画。コミックスの発行部数は全世界累計1,400万部を突破しており、2014年10月には2クールでテレビアニメが放送された。新たにミュージカルとして上演される今回は、演出を元吉庸泰、作曲を鎌田雅人、振付を良知真次がそれぞれ担当。コミックス1巻以降の「四龍集め編」が描かれる予定だ。<公演情報>ミュージカル『暁のヨナ』原作:草凪みずほ(白泉社「花とゆめ」)脚本:谷碧仁演出:元吉庸泰作曲・音楽監督:鎌田雅人振付:良知真次公演日程:2024年7月会場:東京・シアターH公式サイト:草凪みずほ・白泉社/ミュージカル『暁のヨナ』製作委員会
2024年03月19日オスカー俳優ブレンダン・フレイザー主演映画『Rental Family(原題)』に、平岳大、柄本明が出演することが発表された。本作は、5度のアカデミー賞作品賞に輝き今年創立30周年を迎えるサーチライト・ピクチャーズと、長編デビュー作『37セカンズ』(2020) でベルリン国際映画祭ほか世界中の映画祭で喝采を浴びた日本人監督HIKARIがタッグを組んだ作品。フレイザー演じる東京で暮らす孤独で落ちぶれた俳優が、“アメリカ人男性”として日本の「レンタル・ファミリー」会社に雇われ、他人の人生の誰かの身代わりを演じることになる。その過程で、人との繋がりや自らが家族の一員として受け入れられる喜びを思いがけず再発見していくドラマが描かれる。監督を務めるHIKARIは、「この作品『Rental Family(原題)』を世界に届けることはまさに夢のようです」と喜びのコメントを寄せており、「サーチライト・ピクチャーズとSight Unseen Productions(製作会社)の惜しみないサポート、この映画の製作に尽くしてくれる素晴らしいキャスト、スタッフ、そして何より、多才で、信じられないほどの思いやりと魂を持つブレンダン・フレイザーが私たちの映画作りの旅のヒーローになってくれた決断に心から感謝しています」と感謝の想いを語っている。また、サーチライト・ピクチャーズ社長のマシュー・グリーンフィールドは、「この作品は私たちにとって非常にエキサイティングなプロジェクトであり、広く共感を呼ぶと確信しています。HIKARI監督とともに、完璧なキャストと製作陣を準備することができました。皆さんにこの映画を観ていただくのが今から待ちきれません」と期待とともに確かな自信をみせている。本作の撮影は、今月3月から5月まで日本で予定されており、劇場公開日は後日発表される予定だ。<作品情報>『Rental Family(原題)』公開日未定
2024年03月19日4月19日(金) から21日(日) に東京・代々木公園イベント広場ほかで開催される『東京レインボープライド2024』(以下、TRP2024)のプログラム第1弾が発表された。日本でプライドパレードが開催されてから30周年という節目の年に行われるTRP2024は「変わるまで、あきらめない。」をテーマに、プライドパレード、豪華ゲストによるライブパフォーマンス、企業・支援団体によるブース出展などが展開される。「プライドステージ」には、ちゃんみなと大黒摩季がヘッドライナーとして登場。また清水ミチコや星屑スキャット、そしてジュニアチアダンスや和楽器ユニットなど、世代、ジェンダー、セクシュアリティ、ジャンルを問わず“東京”を彩るゲストがライブパフォーマンスを披露する。さらに、「結婚の平等(同性婚)」にフィーチャーした「公益社団法人Marriage For All Japan -結婚の自由をすべての人に」とのコラボ企画も実施される予定だ。<イベント情報>東京レインボープライド20244月19日(金)~21日(日) 東京・代々木公園イベント広場ほか参加費:プライドパレード&プライドフェスティバルは入場無料(他のプログラムは施設入場料およびプログラム有料)。公式サイト:
2024年03月19日5月4日(土・祝)・5日(日・祝) に東京・六本木ヒルズアリーナで開催されるフリーライブイベント『J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S origami PRODUCTIONS EDITION』の出演アーティスト第1弾が発表された。『TOKYO M.A.P.S』は、音楽・アート・パフォーマンスをさまざまな表現で発信するイベントとして2008年にスタート。毎年プログラム・オーガナイザーを迎え、その年のテーマに沿ったオリジナリティあふれる魅力的なアーティストが出演している。今年は楽器ひとつでどんな音でも奏でることができるミュージシャンが集うクリエイターチーム/インディペンデント・音楽レーベル「origami PRODUCTIONS」がプログラム・オーガナイザーを務める。このたび第1弾アーティストとして、初日にKan Sano、Michael Kaneko、さらさ、2日目にOvall、Nenashiの出演が決定。今年のテーマである「GROOVE」を、それぞれの解釈でパフォーマンスする。<イベント情報>『J-WAVE & Roppongi Hills present TOKYO M.A.P.S origami PRODUCTIONS EDITION』5月4日(土・祝)・5日(日・祝) 東京・六本木ヒルズアリーナ【出演】※アルファベット順5月4日(土・祝) :Kan Sano、Michael Kaneko、さらさ / and more5月5日(日・祝) :Nenashi、Ovall / and more公式サイト:
2024年03月19日TVドラマ『踊る大捜査線』や映画『踊る大捜査線 THE MOVIE』など、社会現象を巻き起こした「踊る」シリーズ最新作が今年秋に公開されることが決定した。『踊る大捜査線』は、織田裕二演じる脱サラをして警察官となった異色の主人公・青島俊作が、柳葉敏郎演じる本庁のキャリア組・室井慎次を始めとした多くの魅力的なキャラクターとともに、刑事の理想と現実とのギャップに困惑しつつも真摯に事件に向かっていく刑事ドラマ。「踊るプロジェクト」としてこれまで計6本の映画シリーズが公開され、興行収入は487億円、累計動員数3598万人を超えている。シリーズ最新作の主人公は室井慎次。亀山千広(プロデュース)、君塚良一(脚本)、本広克行(監督)と、シリーズを支えてきた製作陣が集結することも発表され、併せてビジュアルとスーパーティザー映像も公開された。正しいことをするために走り続ける青島刑事と仲間たちの物語を、時に熱く、時にユーモアを交えながらリアルな描写で描いてきた本シリーズ。特に所轄の刑事・青島とキャリア組の室井との“熱き友情”は「踊る」シリーズの大きな魅力のひとつとなっており、「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ!」「組織の中で生きる人間こそ信念が必要だ」等、数々の名言も生まれた。映像では「あんたは上にいろ。俺には俺の仕事がある。あんたにはあんたの仕事がある。」と、ドラマ最終話での青島と室井の1シーンが流れると「あの約束から27年──」のテロップが。室井をフィーチャーしたカットが続くなか、最新作と思われるシーンも挿入され、「あなたはまだ、室井慎次の全てを知らない」の文字で締めくくられる期待の高まるティザー映像となっている。「踊るプロジェクト映画最新作」スーパーティザー映像<作品情報>「踊るプロジェクト映画最新作」2024年 秋公開公式サイト:フジテレビジョン
2024年03月19日ミシェル・ファイファーがクリスマスをテーマにした映画に主演することになった。タイトルは『Oh. What. Fun』。チャンドラー・ベイカーが書いた短編小説を、ベイカーとマイケル・ショーウォルターが脚色したもの。監督はショーウォルター。クリスマスに家族揃っての外出を企画したが、自分だけ忘れられてしまった主人公が果たしてどうするかというコメディらしい。ほかのキャストはわかっていない。ファイファーの最近作は『アントマン&ワスプ:クアントマニア』。文=猿渡由紀
2024年03月19日ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』が東京・帝国劇場で千穐楽を迎え、3月26日(火)からの北海道公演、4月9日(火)からの兵庫公演を控える。原作は、シリーズ累計発行部数1億2千万部を誇る荒木飛呂彦の大人気コミックシリーズ。美麗かつ独創性のある画、印象的なセリフやインパクトある擬音で彩られた壮大な物語は中毒性が高く、ファンの心を掴んでやまない。漫画は現時点で第9部まで進みスペクタクルな歴史絵巻となっているが、今回舞台化されたのはすべての始まりである第1部『ファントムブラッド』。19世紀末のイギリスを舞台に、貴族ジョースター家の一人息子ジョナサン・ジョースター(通称“ジョジョ”)と、ジョースター家の養子ディオ・ブランドーというふたりの青年が、〈謎の石仮面〉に導かれ宿命の渦へと身を投じていく物語だ。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社客席に足を踏み入れるとまず目に入るのは、回り舞台(盆)とそれに沿って置かれた傾斜のついた大きな円環状のステージ、中央にはセパレート式の階段。機構としては比較的シンプル、だがこれに幕の代わりとなるパネルや高さのあるセットが複合的にあわさり、“ジョジョ”にふさわしい迫力ある世界観を生み出していく。この中で、老スピードワゴンが静かに、“ジョジョ”の物語を語りだす……。その幕開けから心がザワつくのがわかる。〈謎の石仮面〉の起源を表現するアステカの民たちのコンテンポラリーダンス的ポージングはすでに“ジョジョ”ワールドらしい不思議な形だし、スピードワゴンは演劇の殿堂であり王道たる帝国劇場には珍しいラップを歌う。今までの“ミュージカル”のものさしでは測れない、新しい何かが始まる予感がする。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社物語は、ジョジョの父・ジョースター卿とディオの父・ダリオの因縁から受け継がれる、息子たちの宿命のライバル関係を丁寧に描いていく。“ジョジョ”は松下優也(有澤樟太郎とWキャスト)。熱血だけで突っ走る、理想に自身が追いついていない少年時代から、様々な挫折を経て強い信念と高潔さを持つ青年になるまでの変化を説得力を持って演じている。真っ直ぐにぶつける正義が端正な立ち姿に映え、まぶしいほど“ジョジョ”だ。そして“ジョジョ”からすべてを奪いジョースター家を乗っ取ろうとするディオを、宮野真守が鮮やかな“悪の華”として魅せる。欲望や嫉妬といった負の感情をほとばしらせ、悪に手を染めることに躊躇もない。なのになぜか、その歪んだ感情すらカッコいい、と思わせる不思議。まずは、熱烈なファンも多い大人気キャラクターを、表面上ではなく芯から作り上げたふたりに拍手を贈りたい。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社ほかも俳優たちは皆、見応え充分のハマり具合。YOUNG DAISは初ミュージカルとは思えない気負いない演技で飄々とスピードワゴンを演じると同時に、語り部として重要なポジションを見事に担う。“ジョジョ”の想い人であるエリナを演じる清水美依紗は落ち着いたトーンの美しい歌声が印象的。〈波紋法〉を“ジョジョ”に伝授する師匠的存在のツェペリは東山義久(廣瀬友祐とWキャスト)が伊達に粋に演じている。切り裂きジャックを演じる河内大和の捉えどころのない危険な香り、島田惇平扮するワンチェンの人間離れしたキレのある動きも見惚れるばかり。ダリオのコング桑田は憎らしいほどの小悪党っぷりだったし、ジョースター卿の別所哲也は完璧な紳士として存在し、作品を締める。それぞれビジュアルの再現度ではなく、〈ミュージカル“ジョジョ”〉のキャラクターとして納得の存在感なのだ。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社ミュージカルならではの“擬音”の表現にも驚きが本ミュージカルを特徴付けているのが、物語を彩る音——音楽のみならず効果音含めた“音”である。音楽は『1789 -バスティーユの恋人たち-』『キングアーサー』などで知られる、フランスを代表するミュージカル作曲家であるドーヴ・アチア(共同作曲:ロッド・ジャノワ)。打ち込みなども多様した現代的サウンドを得意とする作曲家だが、加えて今回はラップが随所に盛り込まれ、本作ならではの味わいを生み出している。もちろんそれ以外にもジョースター卿が歌うミュージカルソングらしいビッグナンバー、ツェペリが歌うジャズテイストのナンバーと、聴きどころはたくさん。そして“ジョジョ”といえば……の、印象的な擬音の数々の処理が非常に面白い。「ズキュゥゥゥン」は、「メメタァ」は、こう表現するのか! という驚きは一見(一聴?)の価値がある。さらに戦闘の打撃音などもバンドが担当しているのも斬新だ。ミュージカルという芸術は音楽と芝居が密接に繋がっているものだが、ここまで音にこだわった作品も珍しいのではないだろうか。また、常に物語に音が寄り添っているからこそ、後半のクライマックスシーン、無音が作る緊張感も冴えわたった。ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』より製作:東宝©荒木飛呂彦/集英社ステージングも諸所に面白いところがあり、中でも印象的だったのは1幕中ほど、冒頭から時間が7年ほど経過し混沌の時代になっていることを表現するシーン(楽曲名「揺れる時代〜ラグビー」)。切り裂きジャック、ワンチェンの初登場シーンでもあるが、アンサンブルが織りなす動きが複雑でありながら非常にダイナミックで、演出家が振付も担当している作品ならではだ(演出・振付は長谷川寧)。ほかにもストップモーション、スローモーションなども駆使した動きは、ポージングに特徴のある“ジョジョ”の世界観ともマッチ、一方でジョースター邸が焼け落ちる名シーンはこれまた「こうくるか!」という演劇らしい表現方法。あらゆるシーンでこだわりを感じ、見ていて飽きることがない。……と、あまりに印象が強い原作であり、本ミュージカルはその細部も丁寧に立体化しているため、細かいこだわりポイントをどんどん語りたくなってしまうのだが、全体を俯瞰して見ると、ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』は、インパクト勝負では決してなく、王道のグランドミュージカルなのだ。物語と音楽が有機的に絡み合っているし、何といっても“ジョジョ”とディオの成長と宿命という物語のうねりがしっかりある。登場人物たちがどう生きたか——どう困難に立ち向かい、運命を切り拓いていったか。人の生きざまを描いた、骨太の物語がぶれずに作品を貫く。それは脚本の元吉庸泰の手腕と、キャラクターに血肉を通わせた出演者たちの熱演ゆえだろう。一体どうなるのか原作ファンもミュージカルファンもざわつかせた〈帝劇ミュージカルדジョジョ”〉は、野心的でありながら気高き正統派ミュージカルであった。取材・文:平野祥恵<公演情報>ミュージカル『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』<今後の公演予定>【北海道公演】2024年3月26日(火)〜3月30日(土)会場:札幌文化芸術劇場hitaru【兵庫公演】2024年4月9日(火)〜4月14日(日)会場:兵庫県立芸術文化センター KOBELCO大ホール※4月13日(土)17:00兵庫公演、14日(日)12:00兵庫大千穐楽公演のLIVE配信を予定。チケット情報:()公式サイト:
2024年03月19日「はるか彼方の銀河系で…」という有名なナレーションを背景に流れる『スターウォーズ』のメインタイトルは、映画音楽史上もっとも有名な作品のひとつに違いない。この名曲をフルオーケストラによる生演奏で楽しむチャンス到来だ。4月28日(日)に開催される、ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団による「名曲全集2024-2025(第196回)」の開幕公演に選ばれたのが、L.アンダーソンの「ピアノ協奏曲」と、ジョン・ウィリアムズの映画『スターウォーズ』のカップリングは楽しい限り。しかもA.ニューマンによる「20世紀フォクス・ファンファーレ」までが披露されるとなれば、これは映画ファンならずとも楽しめること請け合い。『スターウォーズ』においては、メインタイトルのほか、「アナキンのテーマ」「運命の戦い」「アクロス・ザ・スターズ」「英雄たちの戦い」などのほか、お約束の「帝国のテーマ」などなど、映画を彩る名旋律の数々がてんこ盛りだ。アメリカンジャズの要素が取り入れられたL.アンダーソンの「ピアノ協奏曲」のソリストには田村響が起用され、心躍る開幕プログラムに華を添える。若きマエストロ太田弦との化学反応やいかに。若き才能の共演に期待したい。ミューザ川崎シンフォニーホール&東京交響楽団名曲全集第196回■チケット情報()4月28日(日) 14:00開演ミューザ川崎シンフォニーホール指揮:太田 弦ピアノ:田村 響合唱:東響コーラス管弦楽:東京交響楽団(曲目)L.アンダーソン:ピアノ協奏曲 ハ長調A.ニューマン:20世紀フォックス・ファンファーレJ.ウィリアムズ:映画『スター・ウォーズ』から メイン・タイトル アナキンのテーマ 運命の闘い アクロス・ザ・スターズ 英雄たちの戦い 帝国のマーチ ヒア・ゼイ・カム ハン・ソロとレイア姫 ルークとレイア エンド・タイトル
2024年03月19日3月16日東京・六本木ヒルズアリーナにて『超RIZIN.3 超緊急記者会見』が行われ、7月28日(日) さいたまスーパーアリーナにて『Yogibo presents 超RIZIN.3』が開催されることが発表された。併せて対戦カードも発表され、メインイベントにて朝倉未来と平本蓮が対戦することが決定した。朝倉は2023年、7月にヴガール・ケラモフに挑むが一本負けを喫し、11月にはFIGHT CLUBでYA-MANとOFGでのキックボクシングルールで対戦するもTKO負けで、現在連敗中。今回、復帰戦で平本に対して力を見せつけられるか期待が高まる。平本は、2023年4月に斎藤裕に挑むもスプリットにより惜敗。しかし、約8カ月ぶりの再起戦となった大晦日の『RIZIN.45』では朝倉を下したYA-MANと対戦し、フルラウンドの末3-0で勝利した。今回、予てより対戦を熱望していた朝倉との試合が実現。朝倉に勝利し、名実ともに世代交代を目指す。<イベント情報>『Yogibo presents 超RIZIN.3』7月28日(日) 埼玉・さいたまスーパーアリーナRIZIN公式サイト:
2024年03月19日静岡の野外フェス『頂-ITADAKI- THE FINAL』の第2弾出演者が発表された。アナウンスされたのは、EGO-WRAPPIN’、never young beach、Rickie-G、ASOUND、THA BLUE HERB、韻シスト with KenKen, 鎮座DOPENESS, RITTO、Kan Sano (Solo Set)、Calm with Kakuei, Yao, Yuichiro Kato、手嶌葵、栗コーダーカルテットの計10組。これまでに計7回の出演歴のあるEGO-WRAPPIN’はじめ、never young beach、Rickie-G、THA BLUE HERBら頂-ITADAKI-馴染みのアーティストから、昨年メジャーデビューを果たし勢いに乗るバンドASOUNDや、Rize等で活躍するベーシストKenKenとラッパー鎮座DOPENESS、RITTOを交えスペシャルコラボレーションバンドとして出演の韻シストなど、第1弾に続きバラエティに富んだラインナップとなっている。6月1日夜に行われるキャンパー限定のチルアウトステージ【Moon Stage】には、暫く活動休止していたKan Sanoが昨年10月のI’M A SHOWで行われたピアノソロ公演以来のライブとして頂-ITADAKI-に初登場。もう1組はアンビエント、バリアレック〜ダンスミュージックまで手掛けるクリエイターCalmがステージコンセプトとシンクロさせたニュープロジェクトで、Kakuei(O.A.U)、Yao(ex.Dachanbo)、Yuichiro Kato(NATSUMEN/L.E.D) と共にチルアウトミュージックを披露予定だ。各日1組の出演となる頂-ITADAKI-のメインイベント【Candle Time】には、ジブリ映画の挿入歌などで知られ類まれな歌声を持つシンガー手嶌葵と、ピタゴラスイッチのテーマでお馴染みの栗コーダーカルテットが選ばれた。各アーティスト出演日の発表は3月末の予定となっている。また、チケットは本日3月19日よりプレイガイド先行先着販売がスタート。4月1日から一般発売となる。<イベント情報>『頂-ITADAKI- THE FINAL』6月1日(土)・2日(日) 静岡・吉田公園特設ステージ【出演者】フィッシュマンズ / ペトロールズ / 大橋トリオ / Kroi / 思い出野郎Aチーム / YOUR SONG IS GOOD / GOMA & The Jungle Rhythm Section / EGO-WRAPPIN’ / never young beach / Rickie-G / ASOUND / THA BLUE HERB / 韻シスト with KenKen, 鎮座DOPENESS, RITTO / Kan Sano (Solo Set) / Calm with Kakuei, Yao, Yuichiro Kato / 手嶌葵 / 栗コーダーカルテット【チケット】単日、両日、キャンプイン、駐車券、各種予定(※価格未定)チケットぴあ先着先行受付:3月27日(水) 23:59までチケット情報:()公式サイト:
2024年03月19日石ノ森章太郎によるSF漫画作品『サイボーグ009』初の舞台化が決定。2024年5月18日(土) から26日(日) に東京・日本青年館で上演されることが発表された。本作は、世界各地から集められ、戦争兵器として改造手術を受けた9人のサイボーグ戦士それぞれが悩み、哀しみを背負いながらも、世界の平和のために力を合わせ悪と戦う物語。舞台版の演出は、『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the Stageをはじめ、『進撃の巨人』-the Musical-などで知られる植木豪、脚本は『ヒプノシスマイク-Division Rap Battle-』Rule the StageやMANKAI STAGE『A3!』シリーズなど、人気原作の舞台化の脚本を数多く担当してきた亀田真二郎が務める。主人公の009/島村ジョーを演じるのは、元宝塚歌劇団男役スターで、現在は俳優として舞台やドラマへ出演し、声優としても活躍している七海ひろき。また009/島村ジョーと共に戦うサイボーグ戦士として高橋駿一、音波みのり、里中将道、桜庭大翔、酒井敏也、川原一馬、Toyotakaが名を連ねた。さらに、ブラック・ゴーストに忠実な戦士、0010/プラス、シキを滝澤諒、0010/マイナス、リクを相澤莉多、00ナンバーサイボーグを生み出したアイザック・ギルモアを大高洋夫が演じることが決定。脇を固めるBG SOLDIERSには、THE ASIAN ARTS AWARD「BEST PERFORMANCE」を受賞したHILOMU、GeN、Cirque de Soleil(シルク・ドゥ・ソレイユ)ラスベガス公演出演歴のあるDolton、Cirque de Soleil日本人初となるブレイクダンサーとして正式契約したKENTA、世界のダンスコンテストで優勝を果たしている実力者KIMUTAKUら国内外で活躍する実力派ダンサー陣と、多数の舞台やミュージカルで活躍している加藤貴彦、神谷亮太が集結した。また、3月25日(月) に行われる製作発表記者会見の模様が、YouTubeで生配信されることが発表された。当日は『サイボーグ009』の原作を管理する石森プロと演出の植木、出演キャスト8名が登壇し、作品の魅力や意気込みを語るほか、出演キャストによるスペシャルパフォーマンスが披露される。さらに舞台に関する新情報も明かされる予定だ。■七海ひろき コメント石ノ森章太郎先生の不朽の名作『サイボーグ009』の初舞台化で島村ジョーを演じるプレッシャーを感じています。しかし、期待と楽しみな気持ちも大きく、素敵なカンパニーの皆様と一緒に、最高の舞台をお届けできるよう一生懸命挑みたいと思います。私自身は少しのんびりしているタイプなのですが……本番はマッハ3以上で動けるよう頑張りたいです!連載開始60周年を彩る、素敵な作品になるよう盛り上げていきたいと思います。是非観に来て下さい。舞台『サイボーグ009』製作発表会見※3月25日(月) 18:30~生配信<公演情報>舞台『サイボーグ009』原作:石ノ森章太郎演出:植木豪脚本:亀田真二郎【出演】009/島村ジョー:七海ひろき002/ジェット・リンク:高橋駿一003/フランソワーズ・アルヌール:音波みのり004/アルベルト・ハインリヒ:里中将道005/ジェロニモ・ジュニア:桜庭大翔006/張々湖:酒井敏也007/グレート・ブリテン:川原一馬008/ピュンマ:Toyotaka0010/プラス 、シキ:滝澤諒0010/マイナス、リク:相澤莉多アイザック・ギルモア:大高洋夫■BG SOLDIERSHILOMU Dolton KIMUTAKU KENTA GeN 加藤貴彦 神谷亮太【公演日程】2024年5月18日(土)~26日(日) 東京・日本青年館公式サイト:石森プロ(C)舞台「サイボーグ009」製作委員会※石ノ森章太郎の「ノ」の字は、約60%縮小が正式表記。
2024年03月19日静岡市内の各所でゴールデンウィーク中に開催される「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」のプレス発表会が3月15日に開催され、主催の「SPAC-静岡県舞台芸術センター」の芸術総監督を務める宮城聰らが出席し、今年のラインナップの詳細が発表された。「ふじのくに(静岡県)と世界は演劇を通じてダイレクトに繋がっている」というコンセプトの下、国内外の舞台芸術を届けてきた同演劇祭。今年も国内外の先進的な演劇作品、パフォーマンスアートがプログラムされている。鳥取市を拠点に活動する劇団「鳥の劇場」とSPACの初の共同制作による作品では、生誕100年を迎える安部公房が1967年に発表し、自ら“黒い喜劇”と呼んだ『友達』を上演。隣人愛を盾に近づいてくる集団に飲み込まれていく青年を描く本作について、演出を務める「鳥の劇場」の中島諒人は、現代の日本社会を覆う「息苦しさ」に言及しつつ「何でこんなに集団やコミュニティが苦しいものになってしまったのか? 中にいるとわからないけど、芝居を通じて外から見ると、現在の社会の課題、時代について考えられるのではないか?」といま、上演することの意味を語る。「鳥の劇場」中島諒人(中央)(撮影:F4.5牧田奈津美)また、瀬戸山美咲が演出と上演台本を手がけ、昨年、利賀芸術公園「利賀山房」で創作初演された「楢山節考」を、舞台芸術公園内の屋内ホール「楕円堂」にて上演。姥捨て山の物語=棄老伝説を瀬戸山が独自の解釈でエネルギッシュに描いた本作だが、今回、3人の俳優に加え、チェリストの五十嵐あさかによる生演奏も加わる。2018年の同演劇祭にて「民衆の敵」を上演し、観客を魅了した演出家トーマス・オスターマイアーと彼が率いる「シャウビューネ」は今回、チェーホフの「かもめ」を上演する。ベルリンでの上演では、象徴的な大木が舞台美術として客席にそびえ立っていたというが、今回は大木の代わりに、オスターマイアー自身の発案により、雄大な景色を観客の目の前で描いていくというスペシャル版演出で上演する。SPAC『白狐伝』チラシSPACの新作公演では、日本およびアジアの美を世界に知らしめた智の巨人・岡倉天心が晩年に英語で執筆したオペラ台本『THE WHITE FOX』を宮城が新たに台本化し「白狐伝」として上演。白狐と人間が織りなす幻想的な愛の物語だが、宮城はこの作品について「天心の近代への絶望がにじみ出ているんですが、本当に絶望していたなら、こんな戯曲は書かない――死後何十年か先への“希望”が埋め込まれている」と語る。このほか、カメルーン生まれで、パリで大人気のダンサー・振付家のメルラン・ニヤカムが、アフリカの神話にもとづく摩訶不思議な世界を肉体で表現する「マミ・ワタと大きな瓢箪」、誰もが知る童話「カチカチ山」を、観客が参加する“回遊型”の間食付きツアーパフォーマンスとして描く「カチカチ山の台所」など、創意工夫に富んだ多様な企画が盛りだくさんとなっている。SPAC-静岡県舞台芸術センター芸術総監督・宮城聰(撮影:F4.5牧田奈津美)宮城は会見で最近、気になることとして「日本の人たちが自己完結型となり、他者との関係に興味を持たず、期待もしない――『人はどうせ変わらない』という意識でいる」と指摘。「関係の中で成長していくというイメージを信用しなくなった風潮の中で、演劇はそれでもなお人は変わりうる、成長しうるということを実感させてくれるもの」と語り、「目の前の利益をとりあえず確保する、5年先に損しないようにする…という意識ではなく、『20年後を考えて、いまこっちをチョイスしていく』という意識、20年後の物差しをもうひとつのポケットに入れること提唱したい」と演劇の意義、そして演劇祭を通して訴えたい思いを語った。「ふじのくに⇄せかい演劇祭2024」は4月27日(土)より5月6日(月・休)まで静岡市内各所で開催。取材・文:黒豆直樹ふじのくに⇄せかい演劇祭2024 上演全ラインアップ■『友達』[SPAC×鳥の劇場]共同制作ジャンル / 製作都市(国):演劇 / 静岡・鳥取(日本)演出:中島諒人作:安部公房2024年4月27日(土) 〜4月28日(日)会場:舞台芸術公園 野外劇場「有度」『友達』■『楢山節考(ならやまぶしこう)』演劇 / 富山(日本)上演台本・演出:瀬戸山美咲作:深沢七郎2024年4月27日(土)〜4月29日(月・祝)会場:屋内ホール「楕円堂」『楢山節考』■間食付きツアーパフォーマンス『かちかち山の台所』回遊型演劇 / 静岡(日本)演出:石神夏希2024年4月27日(土)〜4月29日(月・祝)会場:舞台芸術公園ほか『かちかち山の台所』■『かもめ』※日本初演演劇 / ベルリン(ドイツ)演出:トーマス・オスターマイアー作:アントン・チェーホフ2024年5月3日(金・祝)〜5月6日(月・休)会場:静岡芸術劇場『かもめ』 ©︎ Gianmarco Bresadola■『マミ・ワタと大きな瓢箪(ひょうたん)』※日本初演ダンス / パリ(フランス)演出・振付・出演:メルラン・ニヤカム〜グランシップこどものくに連携事業〜2024年5月5 日(日・祝)会場:グランシップ 交流ホール『マミ・ワタと大きな瓢箪』 ©︎ Peggy Riess<駿府城公園で同時開催>ふじのくに野外芸術フェスタ 2024 静岡■『白狐伝(びゃっこでん)』※SPAC新作演劇 / 静岡(日本)演出・台本:宮城聰作:岡倉天心(『THE WHITE FOX』)音楽:棚川寛子2024年5月3日(金・祝)〜6日(月・休)会場:駿府城公園 紅葉山庭園前広場 特設会場同時開催:ストリートシアターフェス「ストレンジシード静岡2024」ストレンジシード静岡に初参加する三浦直之(ロロ)(右端)(撮影:F4.5 牧田奈津美)<コアプログラム>ストレンジシード静岡がプロデュースする作品を含む、まさにフェスティバルのコアとなるプログラム。■オムニバス・ストーリーズ・プロジェクト『パレードとレモネード』※新作演劇 / 静岡(日本)テキスト・演出:三浦直之(ロロ)2024年5月4日(土・祝)~5月6日(月・休)会場:青葉シンボルロード B3(野外上演)移動型パフォーマンス■『The Road to Heaven』※新作インターナショナルコーディネーター:チョ・ヨンスン2024年5月4日(土•祝)〜5月6日(月・休)会場:静岡県庁前〜駿府城公園<オフィシャルプログラム>ストレンジシード静岡とタッグを組んだアーティストが、ストリートシアターの魅力を最大限に引き出す作品を上演するプログラム。■サファリ・P『おちゃのじかん』パフォーマンス・ダンス / 京都(日本)■劇団 短距離男道ミサイル『オチャー・ウォーズ エピソード4/新たなる茶坊 OCHA WARS -EPISODE Ⅳ A NEW HOPE-』演劇 / 宮城(日本)■ワワフラミンゴ『タヌキのへそくり』演劇 / 東京(日本)■お寿司『にぎにぎしく逃逃』パフォーマンス / 京都(日本)<オープンコールプログラム>公募により選ばれた、ストリートシアターの可能性に挑戦するアーティストによるプログラム。■ほころびオーケストラ『恋するロボット』演劇 / 東京(日本)■鈴木ユキオプロジェクト『風景とともに』ダンス / 東京・山梨(日本)■浅川奏瑛×演劇空間ロッカクナット『ビトゥイーンズ・パーティー』パフォーマンス / 福岡・埼玉・東京(日本)■のあんじー『待たない!』演劇 / 東京(日本)■第二次谷杉 ≒ ミミトメ『すべての主人公はこの通りで』演劇インスタレーション / 東京(日本)■Co.SCOoPP『まちなかサバイバル!』パフォーマンス / 京都(日本)他、演劇祭期間中は関連企画も開催。関連企画の詳細や各公演の最新情報は、公式特設サイトにてご確認ください。◆ふじのくに⇄せかい演劇祭 特設サイト:◆ストレンジシード静岡 公式サイト:◆SPAC公式サイト:
2024年03月19日日本時間2024年6月17日(月) にアメリカ・ニューヨークのデイヴィッド・H・コーク劇場で開催される『第77回トニー賞授賞式』の模様がWOWOWで生中継されることが決定。併せてナビゲーターを井上芳雄と宮澤エマが務めることが発表された。『トニー賞』とは、該当期間中(通常は前年4月末からの1年間)にニューヨークのオン・ブロードウェイで開幕した演劇、ミュージカル作品を対象に贈られる賞で、アメリカ演劇界で最も権威のある賞。作品賞や俳優賞はもちろん、演出家、デザイナーらスタッフへの賞が演劇とミュージカルに設けられており、まさに1年のブロードウェイを総括するアワードといえる。また、授賞式はオープニング・アクトをはじめノミネート作品に関連したパフォーマンスの数々が披露され、そのシーズンのブロードウェイを凝縮したようなエンターテインメント性あふれる、見どころ満載なセレモニーとなっている。井上と宮澤がともにナビゲーターを務めるのは今回で4度目で、ふたりは日本のスタジオから番組をナビゲートする。ナビゲーターを担当するにあたり、井上は「今年もトニー賞の季節がやってきました!改めて、そのことが嬉しいです。そして、世の中がだいぶ元に戻ってきたかと思えば、突然これまでとはガラッと変わったり、心忙しい毎日でもありますね。そんな中、世界最大の演劇の祭典であるトニー賞には、どんな作品がノミネートされるのか。どんなドラマや才能を目の当たりにできるのか。いち演劇ファンとしても、いち俳優としても興味は尽きません!今回で4回目のコンビとなる宮澤エマさん、さらに素晴らしいゲストの皆さんとともに、日本からも華やかに賑やかにお届けします。是非、楽しみにしていて下さい!」とコメントを寄せた。一方、宮澤は「今年もWOWOWトニー賞のナビゲーターとして出演させて頂くことになり大変嬉しいです。私は今回で4回目の出演となりますが、ノミネート作品を観ていなくても楽しめるのがトニー賞ならではだなと毎年感じます。数ある演劇の授賞式の中でも、ライブパフォーマンスのクオリティ、メッセージ性の高い受賞スピーチ、そして何よりスクリーン越しでも感じられる舞台界特有のファミリー感や温かみは、唯一無二の存在だと思います。現場の熱気や肌感覚を視聴者の皆様にも共有できるよう(恒例となりつつある!)井上芳雄さんとの掛け合いも含め、楽しみながら一緒に盛り上がりたいと思っています」と意気込みを語った。<番組情報>生中継!第77回トニー賞授賞式放送・配信日:2024年6月17日(月)ナビゲーター:井上芳雄、宮澤エマ公式サイト:
2024年03月19日韓国で生まれ数々の受賞歴を誇る『Musical「HOPE」THE UNREAD BOOK AND LIFE』が、3月16日~17日埼玉・ところざわサクラタウン ジャパンパビリオンホールAでのプレビュー公演を終え、20日~24日までの大阪・梅田芸術劇場 シアタードラマシティ、27日~31日東京・I’M A SHOWでの上演に向けての歩みを進めている。『Musical「HOPE」THE UNREAD BOOK AND LIFE』は、韓国芸術総合学校の卒業制作として2017年に創作され、2019年に上演されるや否や大きな話題を呼び、再演が繰り返されている作品。「変身」「審判」などで知られる作家フランツ・カフカの遺稿の所有権をめぐって、長きにわたり行われた実際の法廷闘争をモチーフに、苛烈な運命のなかで、託された“原稿”を守り抜き、生きながらえてきた老境の女性の人生と、“原稿”の意味が描かれていく。【STORY】現代文学の巨匠「ヨーゼフ・クライン」の原稿の所有権を巡って、イスラエル国立図書館と実に30年もの間法廷で闘っているエヴァ・ホープ、「HOPE」(水夏希/3月17日&3月30日公演は橘未佐子の出演)は、自分こそが母マリーと共に文字通り命がけで守ってきた遺稿の正当な所有者だと主張し続けている。だが、法廷やメディアは彼女の言い分を、クラインの遺稿を私有化しようとする狂った老女の戯言として一蹴し、到底納得がいかないホープとの間で果てしない争いが繰り返されてきた。そんな法廷闘争がついに決着する最終審判の日、裁判に出席するのを渋るホープを、ある青年が励まし、共に行こうと諭していた。その青年こそが、クラインが遺した原稿の擬人化であるK(加藤将/秋沢健太朗・Wキャスト/3月16日は横山達夫の出演)で……。劇場に足を踏み入れると、高みの裁判長席から両側に続く階段、上手に被告、下手に原告、中央に証人席という、法廷を表す美術が、舞台全体にそびえ立っているイメージを伴って目に飛び込んでくる。一方そんな舞台の更に上手、下手の端にはそれぞれ1本の木が立っていて、照明で浮かび上がるその木々が非常に美しい。この法廷という閉ざされた世界と、その向こうに広がる果てしない大地を想起させる木々、というしつらえのなかで、ドラマは幕を開ける。そこに描かれていくのは、雨露をしのぐのもおぼつかないテントでの生活を送っている現在の「HOPE」と、母と共に温かい家で暮らしていた過去の「HOPE」が、裁判の行方と共に、時空を超えて交錯しながら綴られていく彼女の人生だ。何故「HOPE」が「ヨーゼフ・クライン」の未発表原稿を手にするに至ったのか。生まれ故郷のチェコがドイツに占領され、ユダヤ人であったばかりに過酷とか、壮絶とかいう言葉ではとても足りない、死と隣り合わせの日々を生きるなかでも、何故原稿を守り通したのか。そして、莫大な価値を持つことになった原稿を何故手放さずに持ち続けているのか。そうしたことの全てが、大きくは法廷の美術を堅持したままで、手すりを縦横無尽に動かし、照明効果を最大限に駆使した舞台面で、ひとつのひっかかりもなく鮮やかに時と場所を変えて進められていくのが驚異的だ。ここにはこの作品の韓国初演から演出を手がけ、その成果により2020年の韓国ミュージカルアワーズで演出賞も受賞しているオ・ルピナのオリジナル演出が持つ凄みがあって、舞台と客席が抽象的な空間のなかに、極めて具体的な場面や物事を観ることができる「演劇」の持つ力、その想像力をとことん信じる姿勢がにじみでている。しかもその表現形態が「ミュージカル」であること。起きている事実だけでなく、例えば手ひどい裏切りだったとしても、キャラクターの胸中にどんな苦悩が去来していたのかを、歌で吐露することのできるミュージカルの強みがある種の救いを生むのが嬉しい。実際このドラマの筋立てを台詞劇で観るとしたら、受け止める観客にも相当な体力が必要になっただろう。けれどもそれがミュージカルであるがために、音楽そのものの美しさや、俳優陣の素晴らしい歌声、そして一刻を争い国境を目指すバスの中、という実はとてつもなくシビアな状況にもエンターテイメント性が加わり、作品を過度に構えすぎることなく観られる力になっている。全ての鍵を握る“原稿”を人が演じることも、作品にファンタジーの香りを持ちこむ効果につながっていて、もちろんオ・ルピナをはじめ優れたスタッフワークの結集が大きい面もあるだろうが、これだけ骨太な作品が芸術総合学校の卒業制作で生まれ出たという事実に、韓国ミュージカル界の底力と充実を改めて見る思いがした。そんな作品で躍動した日本人キャストの面々が、それぞれに魂のこもった演技で舞台に生きているのも頼もしい。その筆頭、エヴァ・ホープ、「HOPE」役の水夏希は、予定されていた涼風真世の体調不良による降板を受けて、極めて短期間に開幕からほぼ出ずっぱりに近いタイトルロールを演じることを決断した、その役者魂にただ頭をたれるばかりという状況のなかで、まさに魂を燃やした熱演を披露している。元々極めてストイックな、謂わば求道者型の演技者だが、78歳という劇中の年齢、しかも筆舌に尽くし難い苦難の人生を送ってきた人物を、少しも飾ることのないビジュアルで作りこんだだけでなく、過去の「HOPE」と舞台上でシンクロしていく折々には、そのビジュアルのまま、まるで少女のような表情も浮かんでくる芝居力に感嘆した。シニカルな表現のなかにどこかユーモアがこぼれるのも効果的で、このオリジナル演出版日本初演を水が担った勇気と気概に感謝したい。年年歳歳蓄えてきた歌唱力の充実も「HOPE」が辿る運命の表出に寄与していた。もうひとつ、スウィングの橘未佐子が「HOPE」を演じる機会を得たことも、コロナ禍以降、日本でもその重要性が高まるばかりのスウィング制度に敬意を払う貴重な機会になったと思う。その「HOPE」が守り続ける原稿の擬人化「K」は加藤将と秋沢健太朗のWキャストで、更にプレビュー公演初日はスウィングの横山達夫の出演だったが、人懐っこい笑顔と軽やかさのある台詞回しが、劇中唯一と言ってもいい「HOPE」の味方である「K」の存在を更に印象づけていて、作品に救いとなる爽やかな風を吹かせ立派なもうひとりの「K」として、ここでもスウィングで参加の俳優の確かな力量を感じさせた。またプレビュー公演2日目の17日に初日を迎えた秋沢は、映像や2.5次元作品を中心として舞台での大活躍が続いている俳優だけに、得意分野に違いない原稿の擬人化である「K」どう演じるかに注目したいし、大阪公演から参加の「K」の加藤は、近年ミュージカル界で力を発揮している俳優として上り坂の勢いを感じさせている人だからこそ、個性を生かしたどんな「K」を表現してくれるのかに期待が高まる。間違いなく見比べる妙味の大きいWキャストになることだろう。「HOPE」の母マリーに原稿を託すベルトの宮原浩暢は、持ち前の高い歌唱力で魅了するミュージカルナンバーの魅力は言わずもがな、芝居面の充実が著しい。特にベルトだけでなく、現実の法廷でも大きな役割があるのがこの作品の要でもあって、そこではベルトとは全く異なる味わいを見せてくれていて、歌手としてだけでなくミュージカル俳優としてもますます貴重な存在になっている。「HOPE」がなんとか自立しようとしている時期に出会う難民の青年カデルの百名ヒロキは、温かな笑顔とエレガンスを感じる立ち居振る舞い、という日頃の魅力とはまた違った二面性を表出していて虚を突かれたほど。「人間」とは「戦争」とは「業」とは、など様々なことを考えさせられる演技と歌で惹きつけた。現在の法廷でのリアリスティックな表現もいい。「HOPE」の母マリーの池田有希子は、この役柄を池田が演じるともちろん知っていて客席に座ったにも関わらず、しばし誰だかわからなかったほど、パッションや実存感を感じさせる常の個性を封印した演じぶりを披露。何かにすがっていないと生きていけないマリーの弱さが、つまりは究極のエゴイスティックに通じる残酷さを感じさせる嬉しい驚きが大きかっただけに、現在の法廷での別の役どころとの差異が大きく、このコントラストには是非注目して欲しい。過去の「HOPE」を演じる井上花菜は、抜群のビジュアルと確かな歌唱力で、加藤同様ミュージカル界期待の若手だが、大役を得てその実力を更に広く知らしめた恰好。8歳の誕生日からはじまり、相当幅広い年齢を担っているが、そのいずれにもきちんとリアルを感じさせた。現在の法廷でいま過去の「HOPE」だった井上が、この台詞を水演じる現在の「HOPE」に投げかけるのか……という、脚本・演出の凄みをキレ味鋭く届けたのも秀逸だった。そうした現在の「HOPE」の水と、「K」の加藤と秋沢以外が、様々な役どころを演じ分けていくのもこの作品の醍醐味のひとつで、ヨーゼフ・クランツに天才の奇矯を感じさせた白山博基をはじめ、荒木啓佑、りんたろう、和田裕太が様々な役柄で大活躍。主人公の名前であり、作品のタイトルである「HOPE」が、終幕にもたらすもの、この閉鎖空間から美しい木々と果てしない空がある外の世界へと、ドラマがどうつながっていくのかを是非多くの人に観届けて欲しい。人生のなかで最も必要なものは?を伝えてくれる『Musical「HOPE」THE UNREAD BOOK AND LIFE』が、大阪、そして東京公演で更に大きく羽ばたいてくれることに期待している。Text:橘涼香Photo:岩田えり<公演情報>Musical『HOPE』THE UNREAD BOOK AND LIFE演出:Lupina Oh音楽監督:福井小百合【出演】水夏希/加藤将(Wキャスト)・秋沢健太朗(Wキャスト)/百名ヒロキ・井上花菜・池田有希子/宮原浩暢(LE VELVETS)荒木啓佑・白山博基・りんたろう・和田裕太Swing:横山達夫・橘未佐子・丸山真矢 ほか【大阪公演】日程:2024年3月20日(水・祝)~24日(日)会場:梅田芸術劇場シアタードラマシティ【東京凱旋公演】日程:2024年3月27日(水)~31日(日)会場:I’M A SHOWチケット情報:()公式サイト:
2024年03月19日『ディパーテッド <4K ULTRA HD & ブルーレイセット>』が、6月5日(水) に発売されることが決定した。マーティン・スコセッシが監督を務め、第78回アカデミー賞で最多4部門を受賞した『ディパーテッド』は、香港映画『インファナル・アフェア』をリメイクした犯罪サスペンス映画。レオナルド・ディカプリオ、マット・デイモン、ジャック・ニコルソン、マーク・ウォールバーグといった俳優陣がキャストとして名を連ねている。初の4KUHD化となる今回は、未公開シーン集やスコセッシ監督によるイントロダクションなどが収録されている既発ディスク内収録済の特典映像に加え、新たに「スコセッシ監督による『ディパーテッド』の回想」が収録される。<リリース情報>『ディパーテッド <4K ULTRA HD & ブルーレイセット>』6月5日(水) リリース価格:7,480円(税込)2枚組(4K ULTRA HD+Blu-ray)『ディパーテッド <4K ULTRA HD & ブルーレイセット>』ジャケット【映像特典】<新規追加収録>●スコセッシ監督による『ディパーテッド』の回想(14分)<既発ディスク内収録>●ボストン暗黒街の真実(21分)●裏社会を映画に(24分)●未公開シーン集 スコセッシ監督によるイントロダクション付き(19分)ワーナーブラザーズ 公式サイト: Warner Bros. Entertainment Inc. All rights reserved.
2024年03月19日名古屋から世界に向け活動する7人組の和洋楽器混成バンド「Neo Japanesque(ネオジャパネスク)」が、来たる2024年4月12日(金)に、愛知・栄に新しく生まれ変わる中日ホールのオープニングイベントで、『飛翔』Neo Japanesque feat. SUGIZOと題してコンサートを開催する。ネオジャパネスクは、名古屋を中心にライブ活動を続けながら、アジア各国やアメリカなどでライブを行い、全米で4枚のCDをリリース。2024年3月からはFM AICHI毎週土曜日深夜2時30分から新番組「Neo JaoanesqueのNeo楽RADIO」のメインパーソナリティとして活躍している。昨年9月5日東京で開催した公演では、集まったメディア関係者やオピニオンリーダーたちに、演奏能力の高さとオリジナリティあふれるパフォーマンス力が高く評価され、その存在を強く印象づけた。同年10月8日の名古屋能楽堂のコンサートでは能楽師とダンサーとのコラボで万雷の拍手を浴びた。今回の公演『飛翔』では、2023年2月に金沢で初共演したSUGIZO(LUNA SEA、X JAPAN、紅白にも出演したTHE LAST ROCKSTARSのギタリスト)をスペシャルゲストに迎え、ネオジャパネスクのオリジナル曲はもちろん、SUGIZOとのコラボレーションを披露する。チケット発売中。<ライブ情報>中日ホールオープニングイベント『飛翔ネオジャパネスク feat. SUGIZO』2024年4月12日(金)中日ホール&カンファレンス18:00開場19:00開演出演:Neo Japanesqueスペシャルゲスト:SUGIZOチケット代金:一般指定席7000円学生指定席3000円未就学児無料(ご家族の膝の上でご覧いただく場合無料。座席使用の場合は有料(学生料金))チケット情報:()
2024年03月19日映画『陰陽師0』の特別PV第2弾「世界観編」が公開された。原作者の夢枕獏全面協力のもと、佐藤嗣麻子監督の手により、今まで描かれることのなかった“最強の呪術師”安倍晴明の若き日を映画化する本作。山﨑賢人が主演を務めるほか、VFXは山崎貴監督『ゴジラ-1.0』で第96回米アカデミー賞「視覚効果賞」を受賞した白組が手がけている。公開された特別PVには、晴明の伝説が残る大覚寺、仁和寺といった大規模なロケーションで撮影された印象的な場面が次々と映し出される。特に、晴明と衝突しながらも、ともに事件の解決に挑む貴族・源博雅(染谷将太)と、物語の発端となる事件に巻き込まれる皇族・徽子女王(奈緒)の花咲く空間は、佐藤監督のこだわりのひとつでもあり、鮮やかな色彩が目を惹くハイクオリティなVFXに仕上がっている。ナレーションは、アニメ『呪術廻戦』の両面宿儺役でも知られる声優の諏訪部順一が務めた。また映像の最後には、夢枕が「晴明が晴明たる世界観、“呪”の表現、呪術の演出、すべてが素晴らしい」と絶賛するコメントも収められている。映画『陰陽師0』特別PV第2弾「世界観編」<作品情報>映画『陰陽師0』4月19日(金) 公開公式サイト:映画「陰陽師0」製作委員会
2024年03月19日5月10日(金) より公開されるアニメ映画『トラペジウム』に、グローバルボーイズグループ「JO1」の木全翔也とお笑いコンビ「ウッチャンナンチャン」内村光良が出演することが発表された。原作は、乃木坂46一期生・高山一実によるデビュー小説。アイドルを目指す高校生・東ゆうが、東西南北の美少女を集めながら自らの夢に向かって進む物語。アイドルを目指す高校生・東ゆうを新人の結川あさき、ゆうがアイドルになる為に仲間になっていく東西南北の美少女たちを羊宮妃那、上田麗奈、相川遥花といった若きキャストが演じる。木全が演じるのは、ゆうが西の美少女・大河くるみを訪ねた時に出会った工藤真司。カメラが好きな男子で、ゆうたちが成長していくうえで重要な役割を果たす。木全は「真司を演じてみて、人間的には(自分と)近しい感じがして、個人的にすごく共感できました」とコメントしている。内村が演じるのは、東西南北の美少女たちが参加するボランティアで外国語通訳をしているおじいさんの伊丹秀一。おじいさん役を演じるのは初めてという内村だが、本作について「彼女(高山一実)が“乃木坂”でなかったら、生まれなかったであろう物語です。今度は皆さん、でっかいスクリーンで高山一実の世界観を堪能してください!」と高山が描いた世界観を絶賛している。併せて、本ポスターと本予告、そして木全翔也のアフレコ映像も公開。ポスターでは、主人公・ゆうが空に向かって何かを掴むように手を伸ばす姿に、「はじめてアイドルを見たとき思ったの。人間って光るんだって」というキャッチコピーが合わさり、主人公のアイドルへの強い憧れが伝わってくるビジュアルに。予告編ではアイドルになりたいと強く願うゆうが、自分の力で「東西南北の美少女を集めてアイドルグループを作る」という大きな計画を打ち立て、自ら動き叶えていく姿や、「わかってる、こんなヤツがアイドルになるべきじゃないってことくらい」と意味深な思いを吐露するシーンも映し出されるなど、期待の高まる映像となっている。『トラペジウム』本ポスター(C)2024「トラペジウム」製作委員会■工藤真司 役:木全翔也(JO1)今回、工藤真司役を演じさせて頂きました!JO1の木全翔也です!!真司を演じてみて、人間的には近しい感じがして、個人的にすごく共感できるキャラクターだと感じました!アニメーション映画の声を収録したのは、この作品が初めてだったのですごく緊張しましたが、その分、思い入れの強い人物です!この作品を通して勉強することもたくさんあり、楽しく成長させていただきました!!小説も読んで演じてみたのですが、とても素晴らしい作品で、僕も完成が楽しみです!みなさん是非、楽しんで観てみてください!■伊丹秀一 役:内村光良『トラペジウム』は高山さんの人柄、家族愛、郷土愛、友情、そして少々の毒が絶妙にブレンドされたとても素敵な小説です。彼女が“乃木坂”でなかったら、生まれなかったであろう物語です。そんな作品が遂にアニメ化。今度は皆さん、でっかいスクリーンで高山一実の世界観を堪能してください!『トラペジウム』本予告『トラペジウム』木全翔也(JO1)アフレコ動画<作品情報>『トラペジウム』5月10日(金) 公開公式HP:「トラペジウム」製作委員会
2024年03月19日古代ローマの公共浴場「テルマエ」は、繁栄を誇った古代ローマ人の豊かな暮らしと優れた建築技術を象徴する存在だ。漫画家ヤマザキマリの漫画『テルマエ・ロマエ』とその映画化によって、日本で一躍知られるようになった古代ローマの「お風呂文化」に注目した展覧会が、東京・港区のパナソニック汐留美術館で、4月6日(土)から6月9日(日)まで開催される。ローマ市で最初のテルマエは、初代皇帝アウグストゥスの右腕だったアグリッパによって、紀元前1世紀に建設された。4世紀になると、市内の大規模な公共浴場は11を数え、小規模なものは約900軒にものぼっていたとか。現代の日本人と同じように無類のお風呂好きだった古代ローマの人々にとって、テルマエは最も愛され、日常的に通う場所だったのだ。また、浴室に加え運動場なども備えたテルマエは、身体を動かすと同時に人々と交流することで心身の健康を保つための場所でもあり、さらに彫刻やモザイクといった美術品に親しめる場所でもあった。同展は、その多様な役割をはたしていたテルマエを中心に、古代ローマの人々の衣食や娯楽も含めた生活を紹介するもの。美術作品や資料、映像、模型など約100件以上の多彩な作品が並ぶが、なかでも特に注目したいのは、イタリアのナポリ国立考古学博物館が所蔵する絵画、彫刻、考古資料32件が来日することだ。《恥じらいのヴィーナス》や《アポロとニンフへの奉納浮彫》など、見応えたっぷりの美術品も登場する。《恥じらいのヴィーナス》 1世紀 ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo © Luciano and Marco Pedicin《アポロとニンフへの奉納浮彫》 2世紀ナポリ国立考古学博物館蔵 Photo © Luciano and Marco Pedicini同展の特徴のひとつは、同じくお風呂好きの日本人の入浴文化にも注目していること。天然の温泉から、江戸時代に町中に整備された湯屋、今に残る銭湯、そして家庭内の内風呂まで、独自の風土の中で育まれた入浴文化が紐とかれる。展示品のなかには、古代ローマのテルマエを想像復元したCG映像や、カラカラ浴場を縮小復元した模型など、浴場文化をわかりやすく紹介するものも多い。また会場では、漫画『テルマエ・ロマエ』の主人公ルシウスが浴衣姿で案内役を務めてくれるそうだ。ルシウスが浴場を通して古代ローマと現代日本を往復したように、来館者のそれぞれがふたつの入浴文化を比較し、また体感する楽しみを味わえる展覧会となっている。<開催概要>『テルマエ展 お風呂でつながる古代ローマと日本』会期:2024年4月6日(土)~6月9日(日)会場:パナソニック汐留美術館時間:10:00~18:00、5月10日(金)、6月7日(金)、6月8日(土)は20:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:水曜(6月5日は開館)料金:一般1,200円、65歳以上1,100円、大高700円公式サイト:
2024年03月19日今年デビュー10周年を迎えたROTH BART BARONの主催イベント『BEAR NIGHT 5』が、8月4日(日) に東京・LINE CUBE SHIBUYAで開催されることが決定した。『BEAR NIGHT』は、バンドが今やりたいことを詰め込んだ夏の単独公演フェスティバル。今年は大きなライブ会場だからこそできる、彼らが好きなミュージシャンを加えた特別編成のライブパフォーマンス、特別ゲストとのコラボレーションステージ、バンドコミュニティ"PALACE"による特別企画などが予定されている。チケットは最速先行を3月28日(木) まで受け付けている。<ライブ情報>ROTH BART BARON "10th ANNIVERSARY"〜BEAR NIGHT 5〜8月4日(日) 東京・LINE CUBE SHIBUYAOPEN17:00 / START18:00 / End20:15【出演】ROTH BART BARON三船雅也 - vocal, guitar西池達也 - keyboard西田修大 - guitar竹内悠馬 - trumpet大田垣正信 - tromboneKOTETSU - trombone, guitarRyu (Ryu Matsuyama) - keyboardZak Croxall - bass工藤明 - drumsand more…■オフィシャル1次先行受付(抽選):3月28日(木) 23:59まで()『BEAR NIGHT 5』公式サイト:
2024年03月18日国際的活躍が期待される若手映画監督を顕彰する「大島渚賞」の授賞式が3月18日(月)、都内で行われ、第5回受賞者である工藤将亮監督が出席。「えらい賞をもらってしまったなと。大島渚賞なので、これで終わってはいけない。もっと高みを目指さないといけないと思っています。これからも情熱を燃やし、映画に向き合っていきたい」と映画製作への決意を新たにしていた。工藤監督は、第22回富川国際ファンタスティック映画祭NETPAC賞(最優秀アジア映画賞)を受賞した長編デビュー作『アイム・クレイジー』(2019)、第2作目『未曾有』(2021/本年公開予定)と、テーマへの着実なアプローチで世界中の映画祭から注目される、いま最も目が離せない映画作家のひとりだ。対象作品となった2023年公開作の『遠いところ』は、第56回カルロヴィ・ヴァリ国際映画祭コンペティション部門に日本映画として10年ぶりに正式出品を果たし、第23回東京フィルメックスでは観客賞を受賞。先日発表された第37回高崎映画祭で、新進監督グランプリ&最優秀新人俳優賞(花瀬琴音)のダブル受賞を果たした。挨拶に立った工藤監督は、大島監督の遺作となった『御法度』のスタッフであり、「僕を映画の道に導いてくださり、助監督時代から可愛がってくださった」という故・元持昌之氏との思い出を述懐。「今日、突風で帽子が飛ばされ、メガネが壊れたんですが、きっと元持さんが“調子に乗るな”と小突いてくれたんだと思う。こんな賞をもらえるくらいまで育ててくださって、感謝いたします」と天を見つけた。工藤将亮監督また、主演を務めた花瀬琴音は「工藤監督は、監督とか俳優とかそういう関係ではなく、心に寄り添い、一緒に戦ってくださる方」だと語り、「この経験を宝物にして、素敵な映画作りに精進したい」と背筋を伸ばした。花瀬琴音授賞式には工藤監督と花瀬をはじめ、審査員長の黒沢清監督、プレゼンターの大島新(ドキュメンタリー監督・大島プロダクション代表)、矢内廣(一般社団法人PFF理事長・ぴあ株式会社代表取締役社長)が出席した。PFF(ぴあフィルムフェスティバル)が2019年に創設し、映画の未来を拓き、世界へ羽ばたこうとする、若き才能に授与される同賞。「日本で活躍する映画監督(劇場公開作3本程度)」、「原則として前年に発表された作品がある」監督を対象に、高い志を持って世界に挑戦した大島渚監督に続く次世代の才能を期待と称賛を込めて顕彰してきた。授賞式では、初代・審査員長を務め、昨年3月28日に死去した坂本龍一氏へ黙とうが捧げられた。矢内氏は「龍一さんは、大島渚賞にふさわしい作品とは、大島渚に迎合するのではなく、大島渚を挑発し批判し、乗り越える。そういう作品でなければならないし、そういう作品に出合いたいとおっしゃっていた」と回想し、「命をかけて審査してくださった。本当にありがとうございます。大変残念です、喪失感でいっぱいです」と哀悼の意を示した。また、審査員長を引き継ぐことになった黒沢監督は、「坂本さんは映画に対して情熱的で、厳しい方でした」と振り返り、「この作品であれば、坂本さんも文句を言わないと思います。そう自信をもって選ばせていただいた。本当に素晴らしい魅力的な主人公が描かれており、その外側には(主人公を)引き立てるだけじゃない、沖縄と日本の社会がある」と受賞作品を激賞。大島氏は「大島渚の作品がそうであったように、目を背けたくなる作品だが、あるがゆえに映画の価値があると感じました」と工藤監督を称えていた。黒沢清取材・文・撮影:内田涼▽「大島渚賞」過去の受賞者第1回/小田香監督第2回/該当者なし第3回/藤元明緒監督第4回/山﨑樹一郎監督
2024年03月18日