ハリウッドの“イットボーイ”といわれるティモシー・シャラメは、『君の名前で僕を呼んで』で見せつけた類い稀なる演技力と美貌から“レオナルド・ディカプリオの再来”といわれた。そう、“あの頃”のディカプリオは確かに、眩しかった。いまでは、正真正銘に体を張った『レヴェナント:蘇えりし者』(’15)で念願のアカデミー賞を獲得、しばしば“最後の独身大物俳優”としてゴシップ欄を賑わせている。また、ブラッド・ピットとの豪華共演が実現したクエンティン・タランティーノ監督作『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』が8月30日(金)に公開。“ブラピ”の愛称で親しまれるブラッドも、若きころはその麗しさで絶大な人気を誇った(いえ、もちろんいまも)。今回は、彼らのように現在も第一線で活躍する人気セレブたちの若かりし“イットボーイ”のころをプレイバック。当時から超絶イケメンだった人もいれば、ルックスの変動が激しい人、むしろいまのほうが断然いい!という人まで、まさに十人十色となっている。レオナルド・ディカプリオ年々、風格が増します1974年11月11日、米カリフォルニア州生まれ、現在44歳のディカプリオ。『タイタニック』(’97)や『ロミオ&ジュリエット』(’96)で世界的スターへとのぼりつめた彼は、ローティーンのころからTV界で活躍、19歳のとき『ギルバート・グレイプ』(’93)でジョニー・デップの弟役を熱演して、アカデミー賞助演男優賞に初ノミネートされる。ティモシーが比較されたのは、このころのディカプリオだ。だが、彼にとって『タイタニック』はいわば“呪い”となり、そのイメージを払拭すべく、マーティン・スコセッシをはじめとする名匠と好んでタッグを組むように。『アビエイター』『ブラッド・ダイヤモンド』『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で3度、アカデミー賞主演男優賞にノミネートされたが、いずれも受賞はならず…。苦楽をともにしたケイト・ウィンスレットとは長年の親友として知られ、『レボリューショナリー・ロード/燃え尽きるまで』(’08)では夫婦役で再共演。ディカプリオが『レヴェナント』で悲願のオスカー像を手にした際には、ケイトと熱いハグを交わしたことも話題となった。現在ではプロデューサーとしても、環境活動家としても知られるディカプリオはベテランの風格だ。ブラッド・ピットセクシー美男が名プロデューサーに第72回カンヌ国際映画祭で初お披露目された『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』では、ディカプリオとの共演で注目を集めているブラッド。なんでも故ヒース・レジャーとジェイク・ギレンホールが共演した『ブロークバック・マウンテン』でアン・リー監督以前にオファーされていたガス・ヴァン・サント監督は、ブラッドとディカプリオのコンビも想定していたという。1963年12月18日、米オクラホマ州生まれ。現在55歳のブラッドは、若い世代にはジェニファー・アニストンとアンジェリーナ・ジョリーの“元・夫”というイメージが先行するかもしれない。そんな彼が、「あの美しい俳優は誰?」と脚光を浴びたのが、「#MeToo」時代に必見の1作『テルマ&ルイーズ』(’91)。ジーナ・デイヴィスとスーザン・サランドンが出会う罪な青年を“代役”で演じた。その後、『リバー・ランズ・スルー・イット』(’92)、『インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア』(’94)などでもその美男ぶりを発揮、世界的にヒットした『セブン』(’95)で人気を不動のものにする。『トロイ』(’04)では筋骨隆々な姿も見せる一方、幅広いキャラクターにも果敢に挑み、『12モンキーズ』(’95)でアカデミー賞助演男優賞に初ノミネート、『ベンジャミン・バトン数奇な人生』『マネーボール』では同・主演男優賞候補となる。彼の製作会社「プランBエンターテイメント」は『ムーンライト』『それでも夜は明ける』『ディパーテッド』など“アカデミー賞常連”として知られ、その作品選択眼や先見性は見事なもの。2019年4月、ようやくアンジーとの離婚が正式に成立したが、これから俳優としても、もうひと花咲かすことができるかも!?キアヌ・リーヴス“ぼっち”返上の完全復活!『マトリックス』(’99)の主演候補でもあったというブラッド。だが、見事その主演の座を射止め、一躍スターダムにのし上がったのはキアヌ・リーヴスだ。1964年、レバノン・ベイルート生まれ。9月2日で55歳になる。ハワイ、中国、英国などをルーツに持ち、“キアヌ”はハワイ語で「山々を渡る涼風」という意味があるとか。3歳で実父が家を出たため、各地を転々とし、主にカナダ・トロントで育った。『ビルとテッドの大冒険』(’89)で知られるようになると、親友の故リヴァー・フェニックスと共演した『マイ・プライベート・アイダホ』や後にリブートされた『ハートブルー』(いずれも’91)、そして『スピード』(’94)でブレイクを果たす。『JM』では北野武と共演、鈴鹿8耐バイクレースに参加したり、ラーメン好きを公言したりと、親日家としても知られる。『マトリックス』3部作はカルト的人気シリーズとなったが、その後のキャリアは浮き沈みが激しかったといえる。また、恋人だった女優ジェニファー・サイムが妊娠8か月で流産し、その後、自動車事故で他界するなど、私生活も悲劇続き。激太りや、ベンチでひとりサンドイッチを食べる“ぼっちキアヌ”などが報じられる中、2014年に『ジョン・ウィック』と出会い大復活!今年はシリーズ第3弾となる最新作『ジョン・ウィック:パラベラム』が10月に待機するほか、『レプリカズ』『ブルー・ダイヤモンド』と公開作が目白押し。スタントマンのおもちゃデューク・カブーンの声を担当した『トイ・ストーリー4』も大好評となっている。なお、『ディアボロス/悪魔の扉』(’97)で夫婦役、『スウィート・ノベンバー』(’01)で恋人同士を演じたシャーリーズ・セロンとは仲がよく、一緒にトレーニングをするほど。当たり役に出会ったいまは、シュッとしたルックスを取り戻している。イーサン・ホーク映画に刻まれる美青年の変化人生の悲喜こもごもを長きにわたり“映画の中”で演じてきたのが、イーサン・ホーク。リチャード・リンクレイター監督、ジュリー・デルピー共演の『ビフォア・サンライズ 恋人までの距離』(’95)から始まる3部作は18年のときをまたいで同じ役柄を演じ、2度目のアカデミー賞助演男優賞候補となった『6才のボクが、大人になるまで。』(’14)は12年もの間、同じキャストで1つの家族の物語を紡いだ。1970年11月6日、米テキサス州生まれの現在47歳。15歳のとき『エクスプロラーズ』で映画デビューするが、いったん学業に専念。1989年、故ロビン・ウィリアムズの生徒役を演じた『いまを生きる』で復帰すると、90年代の青春映画の金字塔『リアリティ・バイツ』(’94)、SFドラマの金字塔『ガタカ』(’97)などで大きく注目され、『トレーニング デイ』(’01)の新米刑事役でアカデミー賞初ノミネート。『ガタカ』で共演したユマ・サーマンと1998年に結婚し、2人の子どもをもうけるも2005年に離婚。2人の娘マヤ・サーマン・ホークはモデルや新進女優として活躍中だ。『ビフォア』シリーズでは脚本にも関わり、『リアリティ・バイツ』の挿入歌であるリサ・ローブの「Stay (I Missed You)」のMVを手掛け、『チェルシーホテル』(’01)では監督デビュー。自身の自伝的小説を原作にした『痛いほどきみが好きなのに』、ドキュメンタリー『シーモアさんと、大人のための人生入門』でも監督も務め、その多才ぶりで知られる。優柔不断な男を演じさせたら右に出るものはいないが、グッと渋さを増したいまは『マグニフィセント・セブン』などのアクションでも魅せる。また、巨匠ポール・シュレイダーが手がけた主演作『魂のゆくえ』(’18)では、惜しくもアカデミー賞ノミネートはならなかったものの高い評価を集め、全米各地の批評家協会賞ではラミ・マレックを上回る最多で男優賞を獲得している。ロバート・ダウニー・Jr“過去”あってのスーパーヒーロー彼がアイアンマン/トニー・スタークでなかったなら、「アベンジャーズ」の集大成を迎えたマーベル・シネマティック・ユニバースはこれほどまでの大成功は収めていなかっただろう。「アベンジャーズ」の中心人物アイアンマンであると同時に、クリス・エヴァンスらキャストたちの精神的支柱でもあるロバート・ダウニー・Jrは、54歳となった現在のほうが公私ともに充実した状態といえそうだ。1965年4月4日、米ニューヨーク生まれ。父は映画監督のロバート・ダウニー、母も女優。5歳のとき父の監督作品で映画デビューし、80年代は『レス・ザン・ゼロ』『ピックアップ・アーチスト』など青春スターとして活躍。喜劇王チャップリンになりきった『チャーリー』(’92)でアカデミー賞に初ノミネート、英国アカデミー賞を獲得する。その一方で、ドラッグ関連で度重なる逮捕。決定的だったのは、エミー賞受賞の人気ドラマ「アリー・myラブ」シーズン4が全米放送中の2001年で、リハビリ施設に収容され、番組も途中降板する事態に…。薬物とアルコール依存を克服した後は、『キスキス,バンバン-L.A.的殺人事件』(’05)、『ゾディアック』(’06)などに出演、捨て身で挑んだ(?)衝撃コメディ『トロピック・サンダー/史上最低の作戦』では再びアカデミー賞にノミネートされるまでになった。そんな彼が演じる欠点だらけのスーパーヒーローだからこそ、いっそう魅力的に映るもの。涙なしには観られない『アベンジャーズ/エンドゲーム』での熱演はもちろんのこと、映画プロデューサーの妻スーザンも製作に名を連ねる『シャーロック・ホームズ』シリーズの3作目も楽しみだ。イライジャ・ウッドアラフォーとなるも、あまり変わってない!?『ロード・オブ・ザ・リング』3部作で世界的にブレイクしたイライジャ・ウッドもまた、子役から大成した1人。1981年1月28日生まれ、米アイオワ州出身。年齢不詳のキャラが似合う彼は、現在38歳。母親に連れられて出かけた国際モデル&タレント大会でスカウトされ、まずはTVCMなどで活躍。初めて名前をクレジットされた作品が『バック・トゥ・ザ・フューチャー PART2』で、マーティン(マイケル・J・フォックス)が訪れる未来のカフェのビデオゲームで遊ぶ少年役だった。その後、『わが心のボルチモア』(’90)で主演を務め、『ホーム・アローン』でブレイクしたマコーレー・カルキンと共演した『危険な遊び』(’93)などでも注目を集めた。2001年、ピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』の主人公フロド・バギンズに抜擢。穏やかな性格のホビット族ながら強い意志で運命に立ち向かう姿はハマリ役となり、『二つの塔』『王の帰還』と演じ切り、前日譚となる『ホビットの冒険』(’01)にも参加。この『ロード・オブ・ザ・リング』のキャストたちは現在でも仲が良いことで知られ、しばしば“プチ同窓会”を開いてはファンたちを喜ばせている。近年は『グランドピアノ狙われた黒鍵』(’13)や『ブラック・ハッカー』(’14/製作総指揮)など、奇をてらったサスペンス・スリラーでも好演を見せるイライジャ。私立探偵ダーク(サミュエル・バーネット)に振り回される助手トッド役を演じ、奇想天外な人物ばかりが登場するNetflixの「私立探偵ダーク・ジェントリー」も、“結構好き”という人は多い。ニコラス・ケイジ主演の怪作ホラー『マンディ地獄のロード・ウォリアー』(’17)ではプロデューサーを務めている。ドウェイン・ジョンソン現在のほうが愛嬌たっぷり2018年、大ヒット作『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』に『ランペイジ 巨獣大乱闘』『スカイスクレイパー』と、3本も主演作が公開されたロック様ことドウェイン・ジョンソン。先日、1億人以上のフォロワーがいるインスタグラムに“22歳、127キロ、髪の毛あり”の若きころの姿をアップし、話題を呼んだばかり。ほかにも父親としての素顔や自らのうつの告白など、リアルで人間味あふれる投稿は注目の的だ。1972年、米カリフォルニア州生まれ。5月3日に47歳になったロック様。マイアミ大学時代にアメフト選手として活躍するも、度重なるケガによってプロの道を断念。卒業後は米プロレス界で“ザ・ロック”として人気を博す。『ハムナプトラ2/黄金のピラミッド』(’01)で演じたキャラクターを主人公にした『スコーピオン・キング』で映画初主演。いまや、「フォーブス」誌の「世界で最も稼ぐ男優」に名を連ねるトップアクション俳優となった。自身のルーツにリスペクトを込めた『モアナと伝説の海』(’16)や、アメフトの元スター選手がファイナンシャル・アドバイザーに転身するTVシリーズ「Ballers/ボウラーズ」(’15~)ほか、『ワイルド・スピード MEGA MAX』(’11)からルーク・ホブス役で同シリーズに参戦すると、こちらも人気キャラとなり、ジェイソン・ステイサム演じる“犬猿の仲”デッカード・ショウとのスピンオフ『ワイルド・スピード/スーパーコンボ』まで爆誕。8月2日(金)の公開を楽しみにしている人も多いだろう。今後、エミリー・ブラント共演『ジャングル・クルーズ』(原題)や、『ジュマンジ/ウェルカム・トゥ・ジャングル』続編なども控えており、まだまだ彼の時代は続いていくことになりそうだ。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド 2019年秋、全国にて公開予定トイ・ストーリー4 2019年7月12日より全国にて公開©2018 Disney/Pixar. All Rights Reserved.アベンジャーズ/エンドゲーム 2019年4月26日より全国にて公開©Marvel Studios 2019魂のゆくえ 2019年4月12日よりヒューマントラストシネマ渋谷、シネマート新宿ほか全国にて順次公開© Ferrocyanide, Inc. 2017. All Rights Reservedワイルド・スピード/スーパーコンボ 2019年8月2日より全国にて公開(C)Universal Picturesジョン・ウィック:パラベラム 2019年10月より全国にて公開®, TM & © 2019 Summit Entertainment, LLC. All Rights Reserved.
2018年08月30日マイキータ(MYKITA)とロンドンの気鋭デザイナーであるマーティンローズ(MARTIN ROSE)のコラボレーション「MYKITA + MARTINE ROSE」より、新作サングラス「SOS」が登場。2019年春より発売予定。「SOS」は、子どもが眼鏡を逆さまにかけるという遊び心から着想を得た、上下逆さまでかけられる2WAY仕様のサングラス。子どもが意図せず生んだクールなスタイルを、大人のモードなデザインへと昇華した。大き目のキャットアイのフレームには、ゼブラやレオパード、キリンのアニマルプリントを採用。“架空のディスカウントショップの商品”をイメージさせる、ステッカーのようなタイピングを配したレンズとスーパーマーケットからインスパイアされたパッケージが、さらにユーモアを加えている。なお、同モデルは2018年6月にロンドンで発表されたマーティンローズ2019年春夏コレクションのランウェイに登場した。【詳細】MYKITA + MARTINE ROSE 新作「SOS」発売時期:2019年春取り扱い:マイキータの店舗・オンラインストア・セレクトショップ
2018年07月03日昨年10月半ばに「寿司デート」が目撃されて以来、順調に愛を育んでいるクリス・マーティン&ダコタ・ジョンソン。ダコタは交際開始1か月でクリスがフロントマンを務める「コールドプレイ」のアルゼンチン公演に同行し、2月には有名司会者エレン・デジェネレスの誕生日パーティーに手をつないで会場入りした。このパーティーにはクリスの元妻グウィネス・パルトロウと婚約者のブラッド・ファルチャックも出席していたが気まずさはなかった様子。手をつないだ2人が、出席者のドリュー・バリモアと笑顔で挨拶を交わしている姿が撮られていた。そしてここ半年ほど、クリスが住むマリブやロサンゼルスでデートを重ねてきた2人は、最近「次の段階」に進みつつあるという。関係者が「この2週間、2人はいままでよりさらに一緒に過ごすことが多くなりました」と「People」誌に語っているように、この数週間は立て続けにレストランでランチデート中にキス、愛犬と一緒に手つなぎデート、と公の場でもいちゃつき、関係がヒートアップしているのがうかがえる。「彼らはビーチに行ったり、近所を散歩するような、穏やかな生活をシェアして楽しんでいます。シリアスな関係に発展しているようです」。クリスは制作した曲を送り、ダコタに意見を求めるほど信頼しているそうだ。(Hiromi Kaku)
2018年06月27日大泉洋とW主演を務めた映画『恋は雨上がりのように』が現在公開中の小松菜奈。“いま夏の切ない恋心を演じるならこの人!”といえる彼女が、 セクシー特集となる「ar」7月号のカバーガールに登場!本誌では、小松さんが“恋”について語るインタビューも掲載されている。『渇き。』のヒロイン・加奈子役で鮮烈な女優デビューを果たし、その後『近キョリ恋愛』『黒崎くんの言いなりになんてならない』『溺れるナイフ』『坂道のアポロン』など漫画原作の映画に多数出演する小松さん。また、マーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』への出演は大きな話題にもなった。そして、現在公開中の小松さん出演最新作『恋は雨上がりのように』も必見。原作は「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の眉月じゅんによる同名漫画。陸上の夢を怪我で絶たれてしまった主人公の女子高生・あきらと、冴えないファミレスの店長・近藤との年の差ラブストーリーを描く。小松さんが演じるのは、一見クールな真っ直ぐすぎる女子高生・あきら。そしてそんなあきらに想いを寄せられる店長役を、大泉さんが演じている。そんな小松さんが、今回はうなじや二の腕に“タトゥーイラスト”を描き、触れたいのに届かないロマンティックな演出で登場。恋をするとテンションがあがるから、周りにはすぐバレてしまう…という彼女が、「外見のタイプは、肌がキレイな人。そして実は大のヒゲ好き。ワイルドで男っぽい感じにドキっとするんですよね」と、トキメキポイントも告白しているので、ぜひチェックしてみて。さらに今号では“火照らせ男子”として、7月に主演作『BLEACH』の公開を控える福士蒼汰、同じく『BLEACH』や『猫は抱くもの』『銀魂2(仮)』『あのコの、トリコ。』と今後も出演作の公開が続々と控える吉沢亮、そして現在放送中の連続テレビ小説「半分、青い。」に出演、『ドルメンX』『走れ!T校バスケット部』が公開を控え、キュート系男子から宇宙人アイドルなど、幅広い役柄を見事に演じ分けている志尊淳の3名が登場!いつもより色気のある表情を見せ、夏にまつわるインタビューにも答えている。そのほか、イガリシノブ×鈴木えみのドリームコンビで魅せる「別注おフェロ顔」というメイク企画や、「乃木坂46」堀未央奈は浴衣企画に。また、人気デュオ「ゆいちゃんず」(「欅坂46」今泉佑唯、小林由依)は、2人で女性誌に初登場する。「ar」7月号は6月12日(火)発売。(cinemacafe.net)
2018年06月12日“女子高生”・小松菜奈と“バツイチの中年男性”・大泉洋の恋愛と成長を描いた『恋は雨上がりのように』が5月25日(金)より公開される。年の差恋愛をテーマした本作の魅力、気になる共演者同士のエピソードをまとめた。■あらすじ陸上の夢を怪我で絶たれてしまった主人公の女子高生・橘あきら。偶然訪れたファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは店長の近藤正己だった。 それをきっかけに、あきらはファミレスでのバイトを始める。バツイチ子持ちで、ずっと年上の近藤に密かな恋心を抱きながら… 。 あきらの一見クールな佇まいと17歳という若さに、好意をもたれているとは思いもしない近藤。しかし、近藤への想いを抑えきれなくなったあきらはついに告白する。近藤は、そんな真っ直ぐな想いを、そのまま受け止めることもできず――。真っ直ぐすぎる17歳とバツイチ子持ちで冴えない45歳。年齢差28歳の2人の関係はやがて、それぞれが自分自身を見つめ直すきっかけとなり…。 陸上の夢を故障で経たれ、陸上と向き合うことを避けてきたあきらと、かつて夢見ていた小説家の夢から目を背けてきた近藤。ともに“夢をあきらめた”経験を抱えている2人は、片想いをきっかけに、やがてお互いが自分自身と向き合う“人生の雨宿り”となり、少しずつ勇気を取り戻して成長していく。■眉月じゅんによる同名漫画を実写化!原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の眉月じゅんによる同名漫画。2014年の連載開始直後から話題となり、「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「全国書店員が選んだおすすめコミック」など各賞にランクイン。さらにはアニメ化もされるなど、勢いの止まらない人気を獲得している。そんな原作を読んだ小松さんは「最初は女子高生とおじさんの恋愛の話かなって思いましたが、読み進めていくと2人の成長物語のように思います。微笑ましく、ちょっぴり泣けたり、大切な想いだったり、人を好きになることだったり、読んでいてなんとなく背中を押してくれる感じがしました」と感動をあらわにしていた。■キャスト小松さんと大泉さんW主演が大きく取り上げられる中、脇を固めるキャストもフレッシュな顔ぶれが勢ぞろいしている。ここではそんな主要キャストを一挙紹介!主人公の女子高生・あきら役/小松菜奈主人公の女子高生・あきらを演じるのは、鮮烈なデビュー作『渇き。』で話題を集め、その後も『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など話題作に出演する小松さん。近年ではマーティン・スコセッシ監督『沈黙-サイレンス-』で世界進出もし、若手実力派の仲間入りを果たした。モデルとしても活躍し「シャネル(CHANEL)」のブランドアンバサダーも務める。あきらの寡黙だが凛とした佇まい、細かな感情表現を演じるのに、小松さんはハマリ役といえるだろう。冴えないファミレス店長・近藤役/大泉洋あきらに恋心を寄せられるファミレス「ガーデン」の店長・近藤を演じるのは、『駈込み女と駆出し男』で第58回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞し、その後も『アイアムアヒーロー』など数々の作品に出演する大泉さん。『探偵はBARにいる』などの人気シリーズ作にも出演し、その存在感ある演技力はもちろん、声優、作家、歌手などマルチに活躍している。本作では幅広い年代から愛される大泉さんが、冴えないけれども、誠実で優しさにあふれた中年男性をどう演じるのか、注目を集めている。フレッシュな顔ぶれから演技派の俳優陣が多数出演!「トットちゃん!」で黒柳徹子役を演じて話題を集め、現在は連続テレビ小説「半分、青い。」に出演する清野菜名が、小松さん演じるあきらの親友で陸上部のキャプテン・喜屋武はるかを熱演。ファミレス・ガーデンの大学生バイト・加瀬亮介を、連続テレビ小説「ひよっこ」の磯村勇斗、あきらのクラスメイトでバイト仲間の吉澤タカシを「僕たちがやりました」の葉山奨之、あきらのバイト仲間・西田ユイを「コウノドリ」や連続テレビ小説「ひよっこ」の松本穂香。そして、他校の陸上部ながら、密かにあきらのことを目標にしてきた倉田みずきを、「南くんの恋人~my little lover」『未成年だけどコドモじゃない』の山本舞香が演じるなどフレッシュな顔ぶれも勢ぞろい。ほかにもファミレス・ガーデンのウェイトレス・久保を濱田マリ、大泉さん演じる近藤の旧友で人気作家の九条ちひろを戸次重幸、あきらの母・橘ともよを吉田羊と、演技派が脇を固める。■予告からも確認できる繊細な描写の数々予告編では、陸上という夢を失い、まさにどしゃぶりに濡れたあきらの心に、優しくそっと傘を差し出す店長。さらに、あきらが店長にストレートに告白するも、しかし店長には届かない…そんな切ないシーンが幾度となく流れてくる。あきらの怒っていると勘違いされる表情、気合いの入らないときの私服のダサさといった、原作ファンが唸る見事な再現度も確認できる。あきらのライバル・みずきの全力壁ドンなど、注目すべきシーンもたくさん詰まった予告編だ。そして、ポツポツとふる小雨からどしゃぶりの豪雨まで、様々な“雨”を駆使した映像表現が、2人の心情を切なくも繊細に描いていく。あきらがなぜ店長に想いを寄せるようになったのか、そのヒントも隠されているような予告となっている。■疾走感あふれる「フロントメモリー」が主題歌に本作の主題歌は、原作の眉月氏が「この漫画のテーマソング」と位置づける、「神聖かまってちゃん」の「フロントメモリー」。今回この楽曲を、規格外の歌唱力を発揮して歌番組やTVCMで話題になった次世代の歌姫・鈴木瑛美子と、大原櫻子らを見出した日本を代表する音楽プロデューサー・亀田誠治のコンビで全く新しく生まれ変わらせた。その楽曲が本作の主題歌として起用されるだけでなく、映画本編の映像を惜しげもなく使用したMVも公開された。眉月氏が描き下ろした主題歌のジャケット写真も話題を呼び、「まるで恋雨の集大成のようなMVだと思いました。携わってくださったすべての方に心より感謝いたします!『神聖かまってちゃん』は天才」とコメントした。■残酷な企画に傷つく(?)大泉洋劇中では28歳、そして実年齢では23歳の年齢差がある小松さんと大泉さん。そんな“年の差恋愛”にちなんで、年の差さん限定試写会が開催されると、2人の間のジェネレーションギャップがまざまざと露呈することに…。「相手が話していることがよくわからないけど、知っているふりをしたことがある?」という質問に、小松さんは申し訳なさそうに「YES」の札を上げる。大泉さんは「一体どこでそんなことが!?おじさんの話がわかんなかったのに、わかったふりをしていたのか?」と問い詰めると、小松さんは苦笑を浮かべつつ「大泉さんがすごくハシャいだ感じで、昔の番組のこととかを話してくださって…。全くわかんないけど『あぁ、そういう番組ありましたね』とか言ってました(笑)」と告白!これには大泉さんは深く傷ついたようで「『小松菜奈と話が合ってたよ』なんて言ってた自分が恥ずかしい。なんでこんな残酷な企画を…」とショックを口にし、会場は笑いに包まれていた。■小松菜奈の告白に、まんざらでもない大泉洋「役得」劇中では、あきらが近藤店長になんと5回も告白をするといわれる本作。小松さんは「どんな告白の仕方にしようと考えました。あきらとしての心情だったり、店長に対する気持ちをちゃんと5回に分けて伝えたいなと思いましたので、そこは真剣に取り組みました」と役作りに合わせて、セリフのもつ雰囲気にもこだわりを見せた。大泉さんも「確かに、全部雰囲気が違いました。告白の仕方といいますか。どれも、グッとくるといいますか」とコメント。「5回も告白をすると現場で大泉さんを好きになったりしませんでした?」との質問に対し、小松さんは「大泉洋さんは好きですよ」とキッパリ。しかし「でも、“そういう好き”じゃないです」と付け足した。それでも大泉さんは、「でも、いま、『大泉洋さんが好きです』と言われて、ちょっとドキっとしました。役得でしたけど」と心をトキメかせていた。恋愛要素だけでなく、世代の違う2人が関わりあうことで見えてくる成長も、本作の見どころといえるだろう。これまでにあまり見ることのなかった“年の差ラブストーリー”を是非チェックして。『恋は雨上がりのように』は5月25日(金)より全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:恋は雨上がりのように 2018年5月25日より全国東宝系にて公開Ⓒ 2018映画「恋は雨上がりのように」製作委員会© 2014 眉月じゅん/小学館
2018年05月25日マーティン・スコセッシ監督(75)が、批評サイトが映画業界に悪影響を及ぼしていると非難した。『グッドフェローズ』『タクシードライバー』『レイジング・ブル』など、映画史に残る数々の傑作を生み出した大御所監督のスコセッシが、映画レビューを掲載するサイトの数々に苦言を呈している。マーティン・スコセッシ(C)BANG Media Internationalスコセッシはドラマや映画の予告編、テレビCMや『アラビアのロレンス』のような過去の作品までなんでも閲覧できる世の中になったことを挙げ、その一方でその作品に関連する重要な感覚が捉えられていないままで次のコンテンツへと移り変わるような状況になっていると指摘した。そしてそのわずかな時間での判断をネット上で広められているとして、「それによって推進されるひどいアイデアというのは、全ての映画や画像がそこで瞬間的に判断され、観衆に見るチャンスを与えることなく片付けられてしまうということなんだ」「よく考えたり、自分たちで判断する機会があるべきだよ」と続けた。そしてターナー・クラシック映画祭の場では観衆に、YouTubeと素晴らしいアメリカ芸術のかたちの違いを理解し、その場に足を運ぶことで、劇場と映画の価値の引き下げに反対の意を表してくれていると称賛した。(C)BANG Media International
2018年05月09日『エデンより彼方に』『キャロル』のトッド・ヘインズ監督が、マーティン・スコセッシ監督『ヒューゴの不思議な発明』の原作者ブライアン・セルズニックのベストセラー小説を映画化した『ワンダーストラック』。現在公開中の本作から、この度、ヘインズ監督の美術へのこだわりに迫る特別映像がシネマカフェに到着した。本作は、1977年のミネソタに住む母親を亡くした少年ベンと、1927年のニュージャージーに住む聴覚障がいの少女ローズという2人の子どもたちを主人公に、見失ってしまった大切なものを探しに旅に出るという“2つの物語”が交互に語られていく。1927年と1977年という別々の世界で生きるローズとベンを繋げる存在となる、物語のキーアイテムとなるのが“驚きの飾り棚”。15世紀から18世紀にヨーロッパで流行した、古今東西の様々な珍品を集めて展示を楽しんだ陳列棚で、英語でCabinet of Curiosities、ドイツ語で“Wunderkammer”(驚異の部屋)とも。もともと王侯貴族や土地の支配者が珍奇なものを集めて客に披露する個人的コレクションだったが、ヨーロッパ全土に広まり、珍しい動植物や鉱物の標本、最先端の技術で作られたからくりなど、多岐にわたり収集されるようになり、博物館の発展につながったといわれている。劇中では、自分の居場所を求めニューヨークの街にやってきたローズとベンがそれぞれの時代でこの驚きの飾り棚を見つけ、思いもよらぬ運命を手繰り寄せることとなる…。到着した映像では、見事な美術セットの制作裏が明かされる。本作の原作者であり脚本も手掛けたセルズニック氏は、「よく人に僕が思い描いたとおりのものだったかと聞かれるんだけど、夢の世界に入り込んだようだったよ」「美術のマーク・フリードバーグは僕が描いた飾り棚のイメージを基に、はるかに素晴らしい空間を作り上げてくれた」と語り、泣きそうになりながらマークにハグする様子も。また、主人公のローズとベンがこの驚きの飾り棚と出会うシーンも映し出され、ローズ役のミリセント・シモンズは「すごい。とってもステキ」と驚きの声を上げる姿も確認することができる。ヘインズ監督は、「その飾られ方にも意味や文脈がある」と語る驚きの飾り棚。アフリカの業者やアンティーク小道具店、剥製専門店、さらには人骨を扱っている業者など、様々なところから収集した珍品が飾られているこの大迫力のセットをぜひ、劇場のスクリーンで確認して欲しい。『ワンダーストラック』は新宿ピカデリー、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか全国にて公開中。(cinemacafe.net)■関連作品:ワンダーストラック 2018年4月、角川シネマ有楽町ほか全国にて公開© 2017 AMAZON CONTENT SERVICES LLC
2018年04月10日各ブックストアがFASHION HEADLINE読者に向けて「今読むべき1冊」をコンシェルジュ。毎週土曜日は、洋書を専門に扱う原宿のブックショップ「シェルフ(Shelf)」(東京都渋谷区神宮前3-7-4)が選ぶ書籍をご紹介します。■『Toilet Martin Paper Parr』マーティン・パー / トイレットペーパー(Martin Parr / TOILETPAPER)イタリアの現代アーティスト、マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)とやはりイタリアの写真家ピエールパオロ・フェラーリ(Pierpaolo Ferrari)が共同で発行するアートマガジン『TOILETPAPER』が、イギリスを代表する写真家マーティン・パーをゲストとして迎えたスペシャル・コラボイシューとして刊行。ピエールパオロ・フェラーリが撮影する「TOILETPAPER」名義の作品とマーティン・パーの作品が互いに呼応するように交互に収録されている。強烈な色彩、シニカルで挑発的なイメージ作り・・・両者の一歩も引かぬ激突と調和が見所。【書籍情報】『Toilet Martin Paper Parr』写真:Martin Parr / TOILETPAPER出版社:Damiani Editoreハードカバー/40ページ/300×220mm言語:英語発刊:2018年価格:2,560円(為替により変動)■Shelfオフィシャルサイト『Toilet Martin Paper Parr』購入ページ
2018年03月10日ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)の2018-19年秋冬メンズコレクションが発表された。インスピレーションの源となったのは、デヴィッド・リンチの『ツイン・ピークス』やマーティン・スコセッシの『タクシードライバー』、オリバー・ストーンの『ナチュラル・ボーン・キラーズ』などの映画に登場する"サイコパス(PSYCHOPATH)" "サイコパスキラー(PSYCHO KILLER)"といった二面性を持つキャラクター像。サイコパスな登場人物が秘める二面性は、スタイルや素材など様々な要素の組み合わせによって現れている。テーラリングとカウボーイの融合もその一つ。たとえば鮮やかなグリーンのテーラードスーツには、ウェスタン風のループタイやベルトポシェット、ビブラムソールのカウボーイブーツを合わせ、ジョン ローレンス サリバンらしい強さと美しさを表現する。二面性を捉えるアプローチとして、異なるファブリック同士の掛け合わせも目を惹く。カラーコントラストを効かせた2色のデニムのドッキングや、味わい深い革の魅力を引き出したブラックレザーとの組み合わせが、カジュアルな装いにハードな印象をプラスする。本来ならばキャラクターの内側に潜んでいるはずの二面性を、ユーモラスに浮かび上がらせたアイテムも。レザーを縫い合わせた黒のニットは、右には善良を意味する"dexter"が、左には邪悪の意を持つ "sinister"といった真っ赤なロゴが施された。また、ブランドのDNAであるボクシングの構えに着想を得たクラウチングスタイルも、今季のシルエットを紐解く重要なキーワードの1つ。エポレットやポケットを通常よりも前面に配することで、前かがみの姿勢を表現した挑発的なコートやジャケットを展開している。
2018年02月20日マイキータ(MYKITA)とロンドンの気鋭デザイナーであるマーティン・ローズ(Martine Rose)のコラボレーションサングラス「KITT」が登場。2018年4月中旬から発売される。「KITT」は、90年代のダンスミュージックシーンのスタイルをイメージしたキャッツアイ風のサングラス。最大の特徴は、トップラインで切れた大胆なフレームシェイプだ。そこに平らなレンズを組み合わせ、近未来的なアイウェアに仕上げた。アンティークレッド、ニューライム、ロイヤルブルー、ブラックといったカラーで展開される。【詳細】KITT by MYKITA + MARTINE ROSE発売時期:2018年4月中旬取り扱い:マイキータの店舗・オンラインストア・セレクトショップ
2018年02月04日映画『ファントム・スレッド』が2018年5月26日(土)により全国で公開される。1950年代ロンドンのファッション業界が舞台男は完璧な身体を求め、女は究極の愛を与えた『ファントム・スレッド』の舞台となるのは1950年代のロンドン。主人公は、イギリスのファッションの中心的存在として社交界から脚光を浴びる、オートクチュールの仕立て屋レイノルズ・ウッドコックだ。ある日、レイノルズは若きウェイトレスのアルマと出会い互いに惹かれ合う。レイノルズはアルマをミューズとして迎え入れ、魅惑的な美の世界に誘い込む。しかしアルマの出現により、完璧で規律的だったレイノルズの日常に変化が訪れる。やがて2人が辿り着く究極の愛の形を描いた作品となっている。作中に登場する美しいファッションや、静かな狂気を秘めた愛の駆け引き、こだわりの映像美が見所となっている。主演はダニエル・デイ=ルイス主演は、役作りを徹底して行うことで有名、そして史上最多となるアカデミー主演男優賞を3度受賞したダニエル・デイ=ルイス。その3作品を簡単に紹介すると…『マイ・レフトフット』:先天的な重度の脳性小児麻痺に冒され唯一動かせる左足で作品を残したアイルランドの画家を演じる。『リンカーン』:スティーヴン・スピルバーグ監督作。史上最も愛された大統領と言われるリンカーン大統領が、国の将来を左右する重要な決断に苦悩し奔走する様子を演じる。『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』:石油王に登りつめた男が欲望に満ちた争いにまみれ、破滅への道へ追い込まれていく様を熱演。ポール・トーマス・アンダーソンとタッグを組むのは『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』に続いて2作目。そして繊細でエキセントリックな演技を見せた『ファントム・スレッド』では、4度目のアカデミー賞獲得に期待がかかるが、残念ながら本作で俳優業の引退を表明している。なお、ダニエル・デイ=ルイスは90年代後半より、ギャング・オブ・ニューヨークに主演するまでの期間にも引退(俳優活動を休止)。マーティン・スコセッシに説得されて俳優に戻るまでの期間、イタリアの伝説的なシューズ職人ステファノ ベーメルに弟子入りしてシューズ職人として活動していた。徹底した役作りダニエル・デイ=ルイスは過去にも驚異の役作りで有名な俳優。刑務所に入ったり、車椅子で生活したり、19世紀の英語の文体で手紙の交換をおこなったり…とあげればきりがないが、いずれも他の俳優を愕然とさせる内容だ。『ファントム・スレッド』に向けては、撮影前に約1年間ドレス作りの修行を実施。ドレスの仕立てについて大量の著作を読み、NYのメトロポリタン美術館を訪れ、保管されている歴代のデザイナーのドレスを見て学び、さらにはニューヨーク・シティ・バレエの衣装監督マーク・ハッペルの元で洋裁の修行をしたそう。最終的には、バレンシアガのスーツをそのまま複製できるほどの腕前になったという。ダニエル・デイ=ルイスのコメント私は1957年生まれだから、映画の背景であるこの時代にとても親近感を感じます。当時、イギリスでの物事の発展の仕方はとても特徴的でした。社会の色々な面で、規制が残っていた。僕たちが調べたデザイナー達は、社会的な流れに反していながら も、そのなかで非常に活躍していた。時代の流れに反していくのは難しいことだけど、それはどこかとても魅力的でもあったんです。監督はポール・トーマス・アンダーソン監督を手掛けたのは『ブギーナイツ』『マグノリア』『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』『インヒアレント・ヴァイス』のポール・トーマス・アンダーソン。自身の監督作品では脚本も手掛けている。過去、社会における人々の関係性や、親子の関係性、心の葛藤を描いた作品を多数発表してきた。『パンチドランク・ラブ』ではカンヌ国際映画祭の監督賞、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』でベルリン国際映画祭の銀熊賞、『ザ・マスター』でヴェネツィア国際映画祭の銀獅子賞を受賞。3大映画祭全てで監督賞を受賞した、稀有な経歴を持つ。特にダニエル・デイ=ルイスとタッグを組んだ『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』は、ポール・トーマス・アンダーソンの最高傑作との呼び声も高い社会派作品。それだけに『ファントム・スレッド』でも期待は高まるのだが、本作もファッション業界を舞台にした男女の愛を描き、新境地を開いたと言われている。アカデミー監督賞にもノミネートされた。音楽はレディオヘッドのジョニー・グリーンウッドアカデミー賞作曲賞にノミネートされたのはレディオヘッドのメンバー、ジョニー・グリーンウッド。今までに監督作品を複数手掛け、『ファントム・スレッド』ではフルオーケストラの美しい音楽で作品を盛り上げる。第90回アカデミー賞6部門ノミネート第90回アカデミー賞では、作品、監督、主演男優、助演女優、衣装デザイン、作曲の6部門にノミネートされ、衣装デザイン賞を受賞した。衣装デザイン賞に輝いた、作品を彩る優雅で美しいドレスの数々は、衣装デザイナー マーク・ブリッジスが手掛けた。彼は1950年代のデザインを深く研究し、約半年で50点以上の衣装を作り上げたのだ。新しい生地では当時の雰囲気が表現できない、という彼の理念によって衣装全てに当時の生地を使用。さらに脚本に合わせ、貴重な17世紀のヴィンテージレースを施した衣装も制作された。作品詳細『ファントム・スレッド』公開時期:2018年5月26日(土)全国ロードショー監督・脚本:ポール・トーマス・アンダーソン出演:ダニエル・デイ=ルイス、ヴィッキー・クリープス、レスリー・マンヴィル音楽:ジョニー・グリーンウッド2017年/アメリカ/130分/カラー/ビスタ ユニバーサル作品配給:ビターズ・エンド/パルコ© 2017 Phantom Thread, LLC All Rights Reserved
2018年01月27日「EXILE TRIBE」が所属する「LDH JAPAN」とショートフィルムの総合ブランド「Short Shorts」がタッグを組み、LDH楽曲の世界観を具現化するプロジェクト『CINEMA FIGHTERS』。その中の1作、Dream Amiの「ドレスを脱いだシンデレラ」から生まれた『色のない洋服店』は、身につけるすべての服が黒一色という、色を失った架空の世界で小さな洋服屋を営む主人公をAmiさん自らが演じている。本楽曲の歌詞から発想を膨らませ、見事に映像化したのは、マーティン・スコセッシやアン・リーなどを輩出したニューヨーク大学大学院映画学科で学んだ気鋭の映像作家・齋藤俊道監督だ。本作が映画初主演のAmiさんは齋藤監督のもと、どんな思いで作品に臨んだのだろうか。――まず「色は秩序を乱す、として排除された…」という「色のない世界」は、かなりショッキングですが、Amiさんはその設定にどんなことを感じられましたか?Ami:私自身、色が秩序を乱す世界は想像できないので、ファンタジーだなと思いました。ただ、心の中ではいまの時代もそうなりかけている部分もあるのではないかな? と思います。実際にいまの時代は個性も表現も自由になっていて、本当は自由な表現をしたいのに、批判を恐れてなかなか出来ない人も多いのではないかと思います。決められた枠の中でみんながもがいていて、その枠がどんどん狭くなっているんじゃないかなと。私自身がいまこうして表現するお仕事をさせて頂いているからこそ共感できる部分もあります。――とはいえ、主人公・由衣は秘密の仕事部屋で、人知れずカラフルな洋服を作っていましたね。まさに孤独なプリンセスのようなイメージが浮かびましたが、ご自身で初めての演技について参考にしたキャラクター、人物などはいますか?Ami:今回の由衣を演じるにあたって誰かに重ねることはありませんでした。撮影に入る前に監督から「Amiちゃんのままで良い。役作りらしい役作りはしないで良いから、ただひとつ、脚本を読んで由衣の気持ちに重なる過去の自分の経験を思い返してほしい」と言われて、自分の中にある感情で良いんだと思って、誰かになりきろうとか、あの人みたいにやろうなどとは思わず、あくまでも自分を演じるという感覚でした。――劇中での由衣は、なぜ、鹿賀丈史さん演じる謎の放浪画家の絵が好きだったのだろうと思われますか?Ami:秩序を乱すと言われている色をたくさん使っていて、その絵から自分の中にあるものと同じ感情を見つけたのではないかなと思います。――そんな由衣が“ありのままの自分”を表現しようと心に決め、初めて色を身につけて人前に出るときに選んだ色は【赤】でした。これは齋藤監督のアイデアでしょうか?Ami:あの赤い衣装は監督が選ばれました。衣装合わせのときは本当に沢山の衣装を着させて頂いたのですが、監督の中ではなかなかしっくりこなかったようで、すごくこだわりのある方なんだなと思いました。逆に言えば、監督の中にはしっかりとした由衣のイメージがあるんだなと思いましたし、監督の言った通りにすれば間違いないと信頼していました。――Amiさん自身の【赤】に対するイメージはどのようなものでしょうか?Ami:私の中では【赤】は情熱や熱いもの、強い気持ちを表現するときに使う色で、普段の衣装では【赤】はあまり選ばずに、柔らかい色を選びがちなのですが、ここぞというときに赤い服を選ぶ傾向があるなと思います。自分の意識していない部分で色の持つ力は関係していて、自分に影響を与えていたのだと思います。――では、Amiさん自身がありのままになる、素顔になる瞬間というのは、どんなときですか?Ami:普段のお仕事で人前に立つときと、お家でリラックスしているときは、もちろんそれぞれ違いますが、どちらかが本当の自分というわけではなく、どちらも本当の自分だと思います。お仕事で綺麗な服を着させて頂いている自分も自分らしいですし、逆に部屋着でゆったりしている自分も自分らしいと思います。どんなときも自分らしいと思える瞬間を、一秒でも多く過ごしていきたいと思います。自分らしく生きることが称賛される一方、枠からはみ出し、秩序を乱す者は徹底的に疎外されてしまう現代の映し鏡のような物語。劇中の由衣が“ありのままの自分”を表現するために、強い気持ちで1歩踏みだしたように、ソロアーティストとして躍進するAmiさん自身も新たな道を歩き始めている。(text:cinemacafe.net)
2018年01月24日大物映画プロデューサーによるセクハラが暴露され、その後「#Me Too」の動きが世界中に広がった2017年。さらに映画界再編を予感させるビッグニュースも舞い込みました。日本でも「映画の楽しみ方」に変化が訪れた1年でした。★ハリウッドを魅了する日本カルチャー東宝は9月28日、国内興収250億円突破の大ヒットを記録した『君の名は。』を、ハリウッドで実写映画化すると発表した。公開時期は未定ながら、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』を製作した「Bad Robot Productions」のJ.J.エイブラムスがプロデュースを担当する。今年は、遠藤周作の小説「沈黙」をマーティン・スコセッシ監督が映画化した『沈黙-サイレンス-』、黒澤明監督の名作『七人の侍』をリメイクした『マグニフィセント・セブン』、士郎正宗によるSF人気漫画を原作にした『ゴースト・イン・ザ・シェル』、日本の特撮「スーパー戦隊シリーズ」が元ネタとなった『パワーレンジャー』など、日本カルチャー発のハリウッド映画が数多く公開された。★世界に広がった“#Me Too”ハリウッドを代表する映画プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインによる女優たちへのセクハラが暴露されたのが、10月上旬のこと。これを機に「#Me Too」のハッシュタグをつけた告発メッセージが多数投稿され、その反響が世界中に広がった。セクハラや性暴力は絶対に許されるべきではないし、声を上げた被害者たちの勇気は称賛に値する。一方、セクハラの実態について長年「知ってた」「けど、知らんぷりしてた」映画業界の欺瞞も浮き彫りになり、問題の根深さを物語った。★『IT』国内興収20億円突破の衝撃!今年は国内興収120億円超えを記録した『美女と野獣』をはじめ、『パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊』『ラ・ラ・ランド』など洋画実写が大いに盛り上がった。この流れは、話題作が次々公開される2018年も継続するはずだ。そんな“洋画復調”の象徴的な出来事が、『IT/イット “それ”が見えたら、終わり。』(11月3日公開)のサプライズヒットだ。日本では決して知名度が高くない伝説的ホラーのリブートは、R15+にも関わらず、興収20億円を突破し、現在もヒットを続けている。関係者によると、映画の評判がSNSで広がり「普段ホラー映画を進んで観ないような、学生グループやカップルが大挙して劇場に押し寄せている」といい、公開3週目にしてランキング1位を獲得する異例の推移を見せた。★“祭り化”する映画の地上波放送ブルーレイ&DVDの発売や、BS、CSでの放送など「家で映画を鑑賞する」方法が多様化するなか、近年、再び注目を浴びるのが、地上波での映画放送だ。かつて『天空の城ラピュタ』が放送されるたびに、Twitter上で巻き起こったバルス祭りを機に、SNSを通じて“同じ瞬間”を共有するイベントとして“祭り化”する傾向が進んでいる。11月12日にテレビ朝日系で放送された映画『シン・ゴジラ』は、平均視聴率15・2%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。放送中は視聴者のツイートがあふれ、映画に関連したワードの数々がトレンド入りした。本作に関しては、某キャストの出演シーンのカットも注目された。★ディズニー、フォックス事業を6兆円で買収現地時間12月14日、ウォルト・ディズニー・カンパニーが21世紀フォックスの映画・テレビ事業を買収すると公式サイトで発表した。買収額は524億ドル(約6兆円)!!これにより、傘下20世紀フォックスが手がける『X-MEN』や『デッドプール』といったマーベル映画が、『アベンジャーズ』をはじめ「マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)」に参戦する可能性が。また、ジェームズ・キャメロン監督が進める『アバター』続編4部作の配給もディズニーが手がける。ただし、ディズニーの真の狙いは、動画配信への本格進出だけに、今後さらなる展開を見せるのは必至だ。(text:Ryo Uchida)
2017年12月29日『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のその後を描く、3部作の2作目となる『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』。先週末、国内映画ランキングで2週連続の1位を獲得、累計観客動員数は早くも211万人を突破し、累計興収は32億円を超えた。最終興収が116億円を超えた『フォースの覚醒』と同様、日本が、いや世界が、“SW現象”に再び沸き立つ一方、公開前に多くの批評家から「最高傑作」と絶賛された本作が、ファンの間では評価が賛否真っ二つに分かれるという現象も見られている。前作『フォースの覚醒』に匹敵するほどの熱狂に世界が染まる12月15日より全国公開され、公開前日の前夜祭を含めた週末4日間ですでに累計動員100万人、累計興行収入16億円超えという、この冬No.1の圧倒的スタートを切った本作。天皇誕生日の祝日とクリスマスイブとなった先週末、公開2週目もその勢いは止まらず、因縁(?)のライバル『映画 妖怪ウォッチエンマ大王と5つの物語だニャン!』も寄せ付けず、2週連続で首位を獲得。公開10日間で累計動員数は211万9,325人、累計興収は32億円304万7,400円(12月24日現在)を突破。これから年末年始に向けて、さらなる盛り上がりを見せることが確実視されている。これは前作『フォースの覚醒』と比べても遜色ない数字だという。日本と同じく12月15日に公開され、歴代2位となる週末興収2億ドル超えという記録的なオープニングとなったアメリカでも、2週連続週末興収第1位を獲得し、オープニング記録歴代1位を持つ『フォースの覚醒』に匹敵するほどの熱狂が巻き起こっている状況だ。その一番の理由としては、ファン層の拡大だろう。『フォースの覚醒』で初めて「スター・ウォーズ」の世界に足を踏み入れた10~20代の若い世代や、親子2代(3代も!?)にわたるファンなどファミリー層が数多く見られ、長い人気を誇るシリーズならではの幅広い客層を呼び込んでいる。現在、東京・汐留の日本テレビにて開催中の「衝撃のスター・ウォーズ展」も大盛況らしく、12月22日(金)~24日(日)までの来場者数は6,000人を突破。日本ではここでしか体験できないVR体験や、スタンプコーナーなどが人気を博している。さらに12月29日(金)からはIMAX3D、年明け1月5日(金)からはMX4Dと4DXでダークサイドバージョンの公開もスタートし、上映方式や映画館ごとの来場者特典もさまざまに展開中。すでに何度もリピート鑑賞しているファンも後を絶たない。「スター・ウォーズとはこうあるべき」に縛られない“衝撃”に賛否かかつてのファンが『エピソード4 新たなる希望』や『エピソード5 帝国の逆襲』に大興奮したように、新世代のファンたちが目を輝かせて見守っている本作。だが、往年のファンを中心に、「光か、闇か」という本作のキャッチコピーさながらに賛否が真っ二つに分かれているという。アメリカでは、あまりの“衝撃”ゆえに、“「スター・ウォーズ」正史から『最後のジェダイ』を外そう”と署名を募っているファンもいるほど。脚本も手がけたライアン・ジョンソン監督は、「フォース」や「ジェダイ」について、そして“伝説のジェダイ”ルーク・スカイウォーカーについて新たな物語を紡ぎ出したが、その点に賛成できないファンがいるのも、当然といえば当然かもしれない。思えば『帝国の逆襲』で、それまで宿敵とされた暗黒卿ダースベイダーが“新たなる希望”ルークの父親だったことが明かされたときにも、全世界が騒然となったのだから…。もちろん、本作の“衝撃”を認めている人は数多い。レイ、フィン、カイロ・レンなど魅力的なキャラクターたちの成長もあり、それこそ“レジェンド”と呼ばれるルーク(マーク・ハミル)やレイア(キャリー・フィッシャー)との新旧キャストの共演には心震える場面が多数。特に、キャリーは昨年12月27日に急逝し、本作『最後のジェダイ』が遺作に。しかも、ハン・ソロ(ハリソン・フォード)は『フォースの覚醒』の劇中で亡くなっているので、彼ら3人が揃って同じスクリーンに登場することはもはや叶わない。だからこそ、ファンは何度でも足を運び、本作の名場面をしっかりと目に焼きつけたいのだ。そして、旧3部作から思いがけない“ゲスト”が登場することもファン心をくすぐっている。また、『フォースの覚醒』は話題になっていたから観て、とりあえず楽しめたけれど、『最後のジェダイ』ってどうなんだろう…と様子を見ていた層の中には、ファン同士で喧喧ごうごうとなっている状況に「いったいどういうこと?」「『最後のジェダイ』の衝撃って結局何なの?」と改めて興味を持った人たちも多いだろう。否定的であれ肯定的であれ、双方の意見を目にしたり、詳しく解説するレビュー記事を見たり、ウィリアム&ヘンリー英国王子やジョセフ・ゴードン=レヴィットらがカメオ出演してるって?と聞けば、1度確かめてみようとなったはず。新しいキャラクターたちが魅力いっぱい!ユーモアもたっぷり前回登場して人気者となったBB-8 が、今回はポー・ダメロン(オスカー・アイザック)の相棒として、時にはフィン(ジョン・ボイエガ)とローズのお供として大活躍を見せている。もちろん新キャラクター・ポーグも「かわいい!」と公開後も大人気で、チューバッカ(ヨーナス・スオタモ)との名コンビぶり(!?)など、本作には意外と“笑える”シーンが多いことも新規ファンには親しみやすいポイントだ。また、ベトナム系アメリカ人のケリー・マリー・トランが大抜擢された新キャラクターのレジスタンスの整備士ローズ、ベトナムを代表する有名女優でありNetflixオリジナル映画『ブライト』にも出演しているベロニカ・グゥ演じるローズの姉ペイジをはじめ、フォースを持たない人々の活躍が本作では色濃い。昨年のスピンオフ『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストリー』を彷彿とさせ、“衝撃”の「スター・ウォーズ」を貫くテーマの1つとなっている。カイロ・レン=アダム・ドライバーという“闇”に落ちる人が続出!?本作で気になるのは、レイ(デイジー・リドリー)は何者かという問題と、ジェダイとして彼女の成長、そして彼女とコインの裏表のようなカイロ・レン(アダム・ドライバー)との対峙だ。まさに「光か、闇か…」の選択を迫られる展開であるのに、レイとカイロ・レンのシーンには“え、胸キュン映画?”と思うようなシチュエーションが多々登場しており、なんとカイロ・レンを演じるアダムの鍛え上げられた上半身裸の姿もちらり。レイとカイロ・レンこと本名ベンは、何者かになりたい焦燥感や、自分の居場所を探し続ける苦悩を抱える者同士。同じ孤独を知る者同士。お互いを意識している様子もあり、反発し合いながらも分かり合えるのはお互いしかいない、「あなたのことは、ほかの誰より私が知っている」と言わんばかり。Twitterなどを見ると、昨今の胸キュンムービー並に(?)胸キュンする、そんな2人の関係にドキドキする人が多い様子。何より、中盤の見どころの1つ、レイとカイロ・レンの共闘シーンは、荒削りな2人のたぎるフォースが目に見えるかのようで、手に汗握る興奮を誘う屈指の名シーンとなっている。そして、カイロ・レンがレイに手を差し伸べる際の「頼む(Please)」という言葉は、おそらく彼の本心。「君と一緒なら、僕は戦える」…というのだから!また、カイロ・レン演じるアダムのルックスは、ダース・ベイダーのように長身で屈強。ブロンドと青い瞳の伯父ルークの青年時代とは対照的でありつつ、終始、不安げで鬱屈し、その瞳に恐れと悲しみをたたえ、闇に堕ちきれずにいる姿は母性本能をくすぐる。演じるアダムは、今年、遠藤周作の小説をマーティン・スコセッシ監督が映画化した『沈黙ーサイレンスー』、永瀬正敏とも共演したジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』、チャニング・テイタムと兄弟役を演じたスティーヴン・ソダーバーグ監督の『ローガン・ラッキー』など出演作が続々公開され、全く違ったキャラクターを見事に演じ分けていた。窮地の宣教師からカイロ・レンまで演じられる、巧みで繊細な演技力に改めて魅せられた人は数知れず。「カイロ・レンが美しすぎた」「アダム・ドライバーは最高の演技」「ますます好きになった」といった声のほか、作品に対しては否定的でも「アダムのカイロ・レンだけは別」という声も聞かれている。ディズニーが贈る2作目の「スター・ウォーズ」は確かに、さまざまな“衝撃”を有しているといえそうだ。(text:cinemacafe.net)
2017年12月26日「光か、闇か…」。公開を間近に控える『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』の重要なテーマとなるのが、前作でフォースを覚醒させた主人公レイの決断だ。そして、思い悩む彼女に、手を差し伸べるのがフォースの暗黒面を継承するカイロ・レンである。■レイとカイロ・レンは、孤独を抱いた「コインの裏表」「本作が描く壮大なドラマの中心にいるのが、レイとカイロ・レンの2人なんだ。いまは正反対の立場にいるけど、彼らを隔てる境界線はとても脆いもの。どちらの心の中にも“光と闇”が存在し、ある種の孤独を抱いているという点では、似た者同士ともいえる。まるでコインの裏表みたいにね」。そう語るのは、カイロ・レンを演じるアダム・ドライバー。約2年ぶりにプロモーション来日を果たし、インタビューに応じた。ダース・ベイダーを崇拝し、赤い十字のライトセーバーを操るカイロ・レンは、前作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で父親であるハン・ソロを自らの手で殺し、その後に対決したレイには、敗北の痛手を負わされてしまった。その胸中が穏やかでないのは、言うまでもない。「恐らく、いまでも心の中で“光と闇”のバトルが繰り広げられているんじゃないかな。人間の内面には、グレーな部分がたくさんあるからね。特にカイロ・レンは、若くて未熟。自分の行いが正しいと盲信しているから、こうありたいと願う自分と、そうはいかない現実の折り合いをつけることに苦しんでいる。自分の父親を殺したという事実も重くのしかかっているしね。俳優としては、こういう複雑で多面的なキャラクターを演じるのは、興味深いし楽しんでいるよ」。■マーク・ハミルとの共演は「とてもシュール」カイロ・レンと、伝説のジェダイ騎士であるルーク・スカイウォーカーの関係性も『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では注目すべきポイントだ。かつて師弟関係にあった2人の間に、何があったのか?ルークが長年行方不明になっていた理由も、明らかにあるはずだ。「スター・ウォーズ」シリーズ参戦が決まり、「撮影中はその事実を忘れようと努力していた」というアダムだが、さすがにルーク役のマーク・ハミルと共演すると「自分が巨大プロジェクトの一員であることを思い知らされた」とふり返る。「僕も幼い頃から『スター・ウォーズ』に夢中になった一人だからね。それだけに、現場でマークの姿を目にするのは、とてもシュールに思えたんだ。自分が同じ映画に出演しているなんてね…。まあ、彼にはそんなこと関係ないと思うけど(笑)。マークという人物を表すなら、クールという表現がぴったりだ。とても気さくで、いつでも相談相手になってくれたし、どんなことでも話してくれた。映画をより良いものにするため、共演者やスタッフと深いつながりを持つよう意識しているんだ。決して満足しない、若々しい大志は、僕にとって大きなインスピレーションになったよ」。■名匠と次々タッグ…「限界を突き詰める監督と仕事がしたい」幅広い演技力で、高い評価を集めるアダムは近年、マーティン・スコセッシが遠藤周作の小説を映画化した『沈黙-サイレンス-』、ジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』、スティーブン・ソダーバーグが映画界に復帰した『ローガン・ラッキー』など名だたる監督とのタッグが相次いでいる。次々舞い込むオファーに対し、どんな基準で応えているのだろうか?「いまの状況については、俳優としてとても幸運だと思っているよ。基準、っていうのはおこがましいけど、より良い作品づくりを目指して、限界を突き詰める監督と仕事がしたいと思っている。今回、脚本と監督を務めたライアン・ジョンソンも、まさにそんな人物なんだ。これだけの超大作にも関わらず、革新的なアプローチで、あえて“あいまい”な人間性にスポットを当てている。観客の知性と想像力を信じているからなんだ。実際、『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』は、非常に新鮮な作品に仕上がった。こんな『スター・ウォーズ』、誰も見たことないはずだよ!」。(text:Ryo Uchida/photo:You Ishii)
2017年12月14日東京国立近代美術館フィルムセンターでは、新年最初の上映企画「ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント コレクション」を、2018年1月5日(金)から25日(木)まで開催する。1989年に傘下に収めた映画スタジオのコロンビア・ピクチャーズ エンタテインメントを事業の中心に、現在もなお発展を続けるソニー・ピクチャーズ エンタテインメント(以下SPE)。本企画は、コロンビア・ピクチャーズとSPEがこれまでに製作あるいは配給した作品のうち、2016年に東京国立近代美術館フィルムセンターに寄贈された作品を上映するものだ。上映作品は全部で17本。デヴィッド・リーン監督『戦場にかける橋』(57)、『アラビアのロレンス 完全版』(62)、マーティン・スコセッシ監督『タクシードライバー』(76)、ロブ・ライナー監督『スタンド・バイ・ミー』(86)、デヴィッド・フィンチャー監督『ドラゴン・タトゥーの女』(11)、レン・ワイズマン監督『トータル・リコール』(12)、ポール・グリーングラス監督『キャプテン・フィリップス』(13)など、50年代の不朽の名作から00年代のヒット作まで、バリエーション豊かなラインナップが上映される。【開催概要】「ソニー・ピ クチャーズ エンタテインメント コレクション」開催期間:2018年1月5日(金)〜1月25日(木)会場:東京国立近代美術館フィルムセンター 大ホール(2階)当日料金:一般 520円/高校・大学生・シニア 310円/小・中学生 100円/障害者(付添者は原則1名まで)、キャンパスメンバーズは無料前売り券:2017年12月13日(水) 10:00より、チケットぴあ(Pコード:557938)にて全上映回の前売券(全席自由席・各100席分)を販売。※販売は各上映の前日23:59まで。※詳しい上映スケジュールは施設公式ウェブサイト(より<上映作品リスト>1.戦場にかける橋(161分、1957年、監:デヴィッド・リーン)2.ナバロンの要塞(156分、1961年、監:J・リー・トンプソン)3.シベールの日曜日(111分、1962年、監・脚:セルジュ・ブールギニョン)4.アラビアのロレンス完全版(227分、1962年、監:デヴィッド・リーン)5.追憶(118分、1973年、監:シドニー・ポラック)6.タクシードライバー(114分、1976年、監:マーティン・スコセッシ)7.クレイマー、クレイマー(105分、1979年、監・脚:ロバート・ベントン)8.スタンド・バイ・ミー(89分、1986年、監:ロブ・ライナー)9.おとなのけんか(80分、2011年、監・脚:ロマン・ポランスキー)10.ドラゴン・タトゥーの女(158分、2011年、監:デヴィッド・フィンチャー)11.トータル・リコール(118分、2012年、監:レン・ワイズマン)12.アフター・アース(100分、2013年、監・脚:M・ナイト・シャマラン)13.ホワイトハウス・ダウン(132分、2013年、監:ローランド・エメリッヒ)14.キャプテン・フィリップス(134分、2013年、監:ポール・グリーングラス)15.ロボコップ(117分、2014年、監:ジョゼ・パジーリャ)16.NY心霊捜査官(118分、2014年、監・脚:スコット・デリクソン)17.イコライザー(132分、2014、監:アントワン・フークア)【問い合わせ先】TEL:03-5777-8600(ハローダイヤル)
2017年12月10日小松菜奈と大泉洋がW主演を務め、人気コミック「恋は雨上がりのように」を実写映画化することが決定。小松さん演じる女子高生が、大泉さん演じる28歳年上のファミレス店長に片想いする。原作は、「週刊ビッグコミックスピリッツ」にて連載中の眉月じゅんによる同名漫画。2014年の連載開始直後から話題となり、「このマンガがすごい!」「マンガ大賞」「全国書店員が選んだおすすめコミック」など各賞にランクイン。9集まで刊行され、累計発行部数は約175万部を突破している(11月現在)。■あらすじ陸上の夢を怪我で絶たれてしまった主人公の女子高生・橘あきら。偶然訪れたファミレスで放心しているところに、優しく声をかけてくれたのは店長の近藤正己だった。 それをきっかけに、あきらはファミレスでのバイトを始める。バツイチ子持ちで、ずっと年上の近藤に密かな恋心を抱きながら… 。あきらの一見クールな佇まいと17歳という若さに、好意をもたれているとは思いもしない近藤。しかし、近藤への想いを抑えきれなくなったあきらはついに告白する。近藤は、そんな真っ直ぐな想いを、そのまま受け止めることもできず――。真っ直ぐすぎる17歳とバツイチ子持ちで冴えない45歳。年齢差28歳の2人の関係はやがて、それぞれが自分自身を見つめ直すきっかけとなり…。陸上の夢を故障で経たれ、陸上と向き合うことを避けてきたあきらと、かつて夢見ていた小説家の夢から目を背けてきた近藤。ともに“夢をあきらめた”経験を抱えている2人は、片想いをきっかけに、やがてお互いが自分自身と向き合う“人生の雨宿り”となり、少しずつ勇気を取り戻して成長していく。■小松菜奈&大泉洋、初共演!すれ違いながら不器用に惹かれ合い、影響し合う2人に主人公の女子高生・あきらを演じるのは、鮮烈なデビュー作『渇き。』以降も、『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』など話題作に出演、『沈黙-サイレンス-』でマーティン・スコセッシ監督に見いだされ世界進出も果たした若手実力派、小松さん。「シャネル(CHANEL)」のブランドアンバサダーも務めるなど、モデルとしても世界で活躍する。あきらの寡黙だが凛とした佇まい、細かな感情表現を演じるのに、小松さんはハマリ役。一方、そのあきらに恋心を寄せられるファミレス「ガーデン」の店長・近藤を演じるのは、『駈込み女と駆出し男』で第58回ブルーリボン賞主演男優賞を受賞、その後も『アイアムアヒーロー』など数々の作品に出演し、『探偵はBARにいる3』も控える大泉さん。その存在感ある演技力はもちろん、アニメーションの声優、作家、歌手などマルチに活躍し、その軽妙なトークでも幅広い年代から愛される大泉さんが、冴えないけれども、誠実で優しさにあふれた中年男性をどう演じるのか、気になるばかり。■“恋雨”ブームを巻き起こす原作に期待高まるコメント原作を読み、「人を好きになるって理屈じゃないなって純粋に思えた」と小松さん。「最初は女子高生とおじさんの恋愛の話かなって思いましたが、読み進めていくと2人の成長物語のように思います。微笑ましく、ちょっぴり泣けたり、大切な想いだったり、人を好きになることだったり、読んでいてなんとなく背中を押してくれる感じがしました。素直に伝えるって難しいことだけど、私が演じるあきらとして素直にまっすぐ伝えたいです」と意気込みを明かす。また、大泉さんはまず、「女子高生が中年のファミレス店長に恋をする話です」と聞いて、「ついにそういう役が来たか!と胸の高鳴りを抑えられませんでしたが、原作を読ませていただいて、“自他共にみとめる冴えない男”だと分かり『ですよね!』と妙に納得したものでございました(笑)」と告白。「あきらの純粋過ぎる想いに、はじめは戸惑う近藤ですが、次第にその想いにどう応えていくのか、彼なりに必死に向き合っていく。そんな頼りないけど、どこか憎めない近藤役を精一杯演じたいと思っております」と語り、「小松さんとは今回が初共演になります。2人の噛み合わない、もどかしいけれども可愛らしいかけあいを小松さんと一緒に作っていければと思います」と期待を寄せている。監督を務めるのは、CMディレクターとして大活躍しながら、『ジャッジ!』『世界から猫が消えたなら』、そして『帝一の國』と、スタイリッシュな映像と気持ちの良いテンポ感が持ち味の永井聡。「同世代のオッサンである私でも倫理的にどうなの?と思う設定なのに、原作はとても可笑しくて、瑞々しく、澄み切った青空の様な読後感」とコメント。「小松菜奈さんの暴走に翻弄される大泉洋さんを楽しんでください」と見どころ(?)に触れる。さらに、原作の眉月じゅんからは「脚本が既にキラキラと輝いて見えました」と太鼓判。「しかも店長役にあの御存知 大泉洋大先生とあればもう…!小松菜奈ちゃんのスカートがどれだけ短いのかも気になるところです。演者の方々はもちろん、永井監督のチャーミングさ溢るる楽しい映画になるのだろうといまからワクワクしております」と期待いっぱいのコメントが到着。2018年1月からはフジテレビの「ノイタミナ」枠ほかにてアニメ化も決定しており、20代女性を中心に巻き起こる“恋雨”ブームは加速していきそうだ。『恋は雨上がりのように』は2018年5月、全国東宝系にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年11月15日音楽家の坂本龍一が、第30回東京国際映画祭のSAMURAI(サムライ)賞に選出され1日、東京・TOHOシネマズ六本木で行われた授賞式に出席した。第27回東京国際映画祭より新設されたSAMURAI賞は、比類なき感性で"サムライ"のごとく、常に時代を斬り開く革新的な映画を世界へ発信し続けてきた映画人の功績を称える賞。今年は、『戦場のメリークリスマス』で英国アカデミー賞作曲賞、『ラストエンペラー』でアカデミー賞作曲賞を受賞するなど、映画音楽家としても世界で名を馳せる坂本龍一が選出された。同映画祭の久松猛朗フェスティバル・ディレクターからトロフィーを受け取った坂本は、「刀の絵が描いてある」と"刀"デザインを発見。「映画に関わった最初の作品『戦場のメリークリスマス』では、役者として刀で居合いをするシーンがあり、撮影の前に居合道場に通って刀の使い方を習ったのを思い出しました」と懐かしそうに話した。また、「撮影現場でも刀を振り回して刀が曲がっちゃったり」と続け、「こういうのを持つと切りたくなっちゃうんですよね、人間って」と、やんちゃにトロフィーを刀のようにして振り回す動きも。「そんな思い出が頭をよぎって思わず振り回したくなっちゃった」と笑い、「侍という名に私がふさわしいか、大いに疑問がありますが、ありがとうございます」とネーミングと自身のギャップにやや戸惑いつつ、受賞を喜んだ。授賞式に続いて、特別招待作品として出品された坂本龍一のドキュメンタリー『Ryuichi Sakamoto: CODA』(11月4日公開)の舞台挨拶も行われ、坂本とスティーブン・ノムラ・シブル監督が出席した。なお、SAMURAI賞の第1回受賞者は北野武とティム・バートン、第2回受賞者は山田洋次とジョン・ウー。第3回受賞者はマーティン・スコセッシと黒沢清となっている。
2017年11月01日マーティン・スコセッシ製作総指揮で贈る、ハイテンション・エンターテインメント『フリー・ファイヤー』のBlu-ray&DVDが、11月15日(水)にリリース。この度、このBlu-ray&DVDに収録される日本語吹き替え版を、久嶋志帆、内田夕夜、川原元幸、高木渉ら豪華声優陣が担当することが決定した。巨匠マーティン・スコセッシが製作総指揮を務め、オスカー女優ブリー・ ラーソンを始めとする豪華キャストが共演し、2016年のトロント国際映画祭のミッドナイト・ マッドネス部門で観客賞を受賞した本作。とある倉庫で行われた銃取引に集う2組のギャングが、些細な行き違いから、まさかの大乱闘バトルロワイアルを繰り広げるというストーリーだ。そして今回のBlu-ray&DVD化にあたって、銃撃戦と共に罵詈雑言飛び交う壮絶な”大舌戦”を繰り広げる2組のギャングのメンバーに豪華声優陣が参戦!ブリー演じる紅一点の女ギャング、ジャスティン役には、NHK「高校講座」のナレーションなどを担当する久嶋さん。また、キレ物の武闘派クリス(キリアン・マーフィ)を、キリアン・マーフィやジェームズ・マカヴォイなど多くの吹き替えを行う内田さん。フランク(マイケル・スマイリー)を、数多くの洋画の吹き替えを担当するさかき孝輔。武器商人のヴァーノン(シャールト・コプリー)を、「名探偵コナン」などのアニメ作品はもちろん、数々の海外作品の吹き替え、さらに大河ドラマなどで俳優としても活躍する高木さん。オード(アーミー・ハマー)を、「東のエデン」平澤一臣役の川原さん。そのほか、斎藤寛仁(ハリー役/ジャック・レイナー)、坂田明寛(スティーヴォ役/サム・ライリー)、宮本淳(マーティン役/バボー・シーセイ)、森宮隆(バーニー役/エンゾ・シレンティ)、宮本誉之(ゴードン役/ノア・テイラー)が出演する。また、クセのある個性派キャラを演じきったキャスト陣からコメントも到着した。■吹き替え声優コメント久嶋志帆:ジャスティン役(ブリー・ラーソン)本作品はコメディということで、 とても真面目に取り組ませていただきました。ジャスティンは、一癖も二癖もある男たちと渡り合う美しい女ギャング。女性らしい一面を見せながらも、一貫してしっかり悪な所を意識しました。極限状況であぶり出される人間の本質の滑稽さ。日本語に吹き替えることでさらにパワーアップしています!お楽しみ下さい!内田夕夜:クリス役(キリアン・マーフィ)ヒーローの撃った弾は簡単に命中し、ヒーローには弾は当たらない。そんなわけない!!子どもの頃、必死に隠れたかくれんぼを思い出しました。今回は当たったら死にますから、そりゃもう必死です。隠れている場所、逃げるルート、それを追うカメラワーク。単純なシチュエーションの様で見事に計算された人間ドラマコメデ ィーでした。川原元幸:オード役(アーミー・ハマー)数ある映画作品の中で敢えてこの作品を選んだ方々にとってはいま さら言うことではないと思うのですが、もし貴方がこの作品を観て「明日を生きる上で役に立つこと」であったり「人生をより豊かにする為の某か」を得ようと考えているなら、いますぐこの作品を棚に戻すか、ブラウザのバックボタンを押して下さい。大丈夫ですか?おめでとうございます!貴方をきっと満足させる90分が待っていますよ!高木渉:ヴァーノン役(シャールト・コプリー)おい、俺は取引が出来ればそれで良いんだ!あっ!なにぃ!いま誰が撃った!あっ、おっ、うっ、やっ、 やめろ!撃つな!このやろー。やりやがったな、これでどうだ!へへっ、ざまぁ~見ろ、ん?そうはさせねぇ!どぅあ~、ぐへぇ、ぐはぁ、 ちょっといま誰が味方なんだぁ~!ぎゃ~!ちくしょーこの映画面白れぇじゃねーか!斎藤寛仁:ハリー役(ジャック・レイナー)この作品のお話を頂いて台本を読み終わったとき、作品の楽しさ、面白さとは裏腹に、登場人物のほぼ全てが同じシーンで喋ったりと、吹き替え版は苦労しそうだなと思いました。ですがその感じも作品にマッチしていて良い雰囲気を醸し出せたと思います。それぞれのそれぞれによるエゴイズムに是非ご注目!!坂田明寛:スティーヴォ役(サム・ライリー)演じるにあたり『フリー・ファイヤー』という作品が織りなす絶妙な群像劇に対して如何に私が貢献出来るかを考えました。死に物狂いであればあるほど滑稽で可笑しく見える奴ら。私が一番 大切にしたのは彼らの一心不乱な姿です。素晴らしい収録チームによって日本語吹き替えは更に作品の押し上げ に成功したと思っています。是非、大音量で我々の怒声罵声をお楽しみ下さい(笑)さかき孝輔:フランク役(マイケル・スマイリー)キャッチコピーをつけるなら「曲者だらけの密室ハイテンション活劇!」楽しく、汗ダクで演じさせていただきました。アクション場面の多くはテスト無しの一発本番!そんな収録現場のガチな緊張感が、作品の持つスリリングな疾走感を更にパワーアップさせて…いると信じてます!!どうぞお楽しみ下さい。宮本淳:マーティン役(バボー・シーセイ)台本と映像をいただいて、冒頭である程度の展開を想像していたのですが、作品を見終わって思わずつっこんでしまいました!こんな展開誰も予想出来ません!そして、 演じた役はかなり癖の強いキャラクターでしたが自由に演じさせていただけました。それぞれのキャラクターにも注目して観ていただきたいですね!森宮隆:バーニー役(エンゾ・シレンティ)『フリー・ファイヤー』そりゃもうガンガン撃ち合うコメディ映画です!とにかく楽しくマヌケのバーニーを吹き替えさせて頂きました。時代背景や文化など分かるとさらに楽しめるかも!?コメディはやっぱり吹き替え!皆さま楽しんで下さい!宮本誉之:ゴードン役(ノア・テイラー)この度、ゴードンを演じさせていただきました宮本誉之です。ゴードンというキャラはある意味とても可哀想なキャラといいます か、年齢的にももういい歳な筈なのにほかの若い連中と一緒に下っ端の仕事をやらされていて、そんな自分を見つめながらも「一発当ててやる!」っていう野心も持っているという、人間臭い部分もある役でした。私もまだ役者としては新人なので、彼のそんな一面に共感しながら気持ちよくやらせて頂きました。この作品の見どころはズバリ!命懸けのケンカですね。銃が弾切れになっても意地で相手に食らいついていく、そんな泥沼状態での命を懸けた大喧嘩!行く末を是非見届けていただきたいです。『フリー・ファイヤー』Blu-ray&DVDは11月15日(水)リリース、同時レンタル開始。(cinemacafe.net)■関連作品:フリー・ファイヤー 2017年4月29日より全国にて公開(C) Rook Films Freefire Ltd/The British Film Institute/Channel Four Television Corporation 2016
2017年10月30日映画業界から引退していた『オーシャンズ』シリーズの鬼才スティーヴン・ソダーバーグが、「今作が撮りたくてまた戻ってきたんだ」と熱く語る新作『ローガン・ラッキー』。第30回東京国際映画祭(TIFF)の特別招待作品に選ばれ、『コンテイジョン』以来、6年ぶりとなるソダーバーグ監督の来日も発表された本作には、チャニング・テイタムを始め、ダニエル・クレイグ、ライリー・キーオなど豪華キャスト陣が名を連ねている。今回は、チャニングとともに“ローガン兄弟”を演じるアダム・ドライバーに注目した。アダムといえば、NYに暮らすイマドキ等身大女子を描いた海外ドラマ「GIRLS/ガールズ」でヒロインのボーイフレンド役を飄々と演じ、日本でも多くの海ドラ女性ファンを虜にすると、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』ではダース・ベイダーを受け継ぐ新たな悪役、カイロ・レンを熱演して大ブレイク!その後も、マーティン・スコセッシ監督の『沈黙ーサイレンスー』では若き宣教師を、さらにジム・ジャームッシュ監督の『パターソン』では妻と愛犬を愛す詩人役を好演するなど、大小問わず、さまざまな作品で幅広い役どころを演じ分け、ファンのみならず多くの巨匠からも愛される実力派俳優として着実に進化を遂げている。どんな作品でも、独特の存在感を光らせているアダム。今回演じるのは、イラク戦争で片腕を失った元軍人で冴えないバーテンダーのクライド。言葉数少なく、いつもどこかムスッとした表情を浮かべているクライドだが、時には自分の身を挺して作戦に力を貸すような場面も見られ、チャニング演じる兄ジミーには絶大な信頼を寄せている、という役どころ。「GIRLS/ガールズ」や『パターソン』で見せたような、キュートで柔らかな笑顔を封印し、本作では常に真顔で、何を考えているのか分からないような、少々“ミステリアス”な雰囲気を醸し出している。しかも、そんなクライドの佇まいには、なぜか忍び笑いが止まらない。このクライドについて、アダムは「彼はローガン家の“考える人”だよ。彼は昔から兄のジミーを崇拝しているけれど、家族の世話をするのは自分だと思っているんじゃないかな」と分析する。また、本作の舞台となったのは、ウエストバージニア州の田舎町。アダムが演じるにあたり特にこだわっていたというのが、クライドの話し方だったとソダーバーグ監督は語る。「スタッフの中にはウエストバージニアで育った人たちもいたけれど、アダムが話すのを聞いてみんなびっくりしていたよ」と、地元の訛りを完全にマスターしたアダムを大絶賛!さらに“片腕を失ったバーテンダー”という設定もあり、右腕だけでマティーニを作るという、とんでもない技の訓練にも励んだとか。その腕前にも注目だ。12月公開『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』では再びカイロ・レンを演じることでも話題のアダム。怒涛の快進撃を続けるカメレオン俳優が、本作ではさらなる演技の幅を見せつける。『ローガン・ラッキー』は11月18日(土)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月21日日本アカデミー賞、ブルーリボン賞など数々の映画賞を総なめにした安藤サクラ主演『百円の恋』の武正晴監督が、佐藤江梨子と瑛太をW主演に迎えて贈る最新作『リングサイド・ストーリー』。劇場公開を前に、瑛太さん演じる売れない俳優の“ダメ男”っぷりがどこか「ウザ可愛い」予告動画が、いち早くシネマカフェに到着した。4年ぶりに主演を務める佐藤さんと、『ミックス。』『光』などの公開も控える瑛太さんをW主演に迎えた本作。2人のほか、近藤芳正、余貴美子、田中要次など日本映画界の名優たちが脇を固め、さらに武藤敬司、武尊、黒潮“イケメン”二郎など、K-1×プロレス界のトップアスリートたちも出演。売れない俳優で、夢だけデカい村上ヒデオと、そんな彼と10年付き合い同棲中、ヒモ同然のダメ男を健気に支える江ノ島カナコとの“ファイト”・ラブコメディだ。なぜ、ダメ男にキュンとしてしまうのか?うんざりさせられながらも放っておけず、気づくと彼の行動に「ウザ可愛い」と感じた経験のある女性は多いはず。映画公開直前に、そんな瑛太さん扮する“ヒデオ、35歳、売れない俳優”の予告動画が到着。映像では、仕事に疲れたカナコにマッサージをして機嫌をとったかと思えば、ムラムラしてきて迫ったり、「ごめんね~」と言いながら財布からお金を失敬したりと、ヒモ同然のダメっぷりが全開。そして、とあることからK-1チャンピオン和希(武尊)と一騎討ちすることになるもの、格闘技の経験は全くなし、スポーツの経験は「中高6年間卓球部」(しかも補欠)のみ。揚げ句の果てには、あの名優ロバート・デ・ニーロが驚異の肉体改造で伝説のボクサーを熱演し、アカデミー賞を受賞した『レイジング・ブル』(マーティン・スコセッシ監督)を持ち出し、「俺もデ・ニーロ・アプローチで完璧な格闘家になりきってやる」と息巻くのだが…。2人の掛け合いを見ていると、パートナーと支え合うことで“夢”を追いかけられる素晴らしさも実感できるかも。なお、本作は、開催中の第22回釜山国際映画祭にて「A Window on Asian Cinema部門」招待作品としてワールド・プレミア上映される。ヒデオの夢はカナコを「カンヌ国際映画祭」に連れていくことだったが、昨日10月12日には、佐藤さんと瑛太さん、そして武監督が釜山のレッドカーペットを闊歩した。『リングサイド・ストーリー』は10月14日(土)より新宿武蔵野館、渋谷シネパレスほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2017年10月13日先日、レオナルド・ディカプリオとマーティン・スコセッシ監督がアメリカの第26代大統領、セオドア・ルーズベルトの伝記映画を撮ることになったと報じられた。1901年、42歳の若さで大統領に就任したルーズベルトをレオとスコセッシ監督のコンビはこれで長編6作目になる。この2人を筆頭に、何度も繰り返しタッグを組む俳優と監督のコンビは、互いへの信頼の厚さもあってか、数々の名作、野心作を世間に送り出してきた。レオナルド・ディカプリオ×マーティン・スコセッシ監督2002年の『ギャング・オブ・ニューヨーク』に始まり、『アビエイター』(04)、『ディパーテッド』(06)、『シャッター・アイランド』(09)、と2000年代に撮ったスコセッシ監督の劇映画はほぼレオ主演。『ディパーテッド』はアカデミー賞作品賞、監督賞など4冠を果たした。コンビ作はその後も『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)、マカオのカジノ・リゾートのプロモーション用の短編作『オーディション』(15)がある。後者では、もう1人の監督との名コンビ俳優の大先輩、ロバート・デ・ニーロと共演した。ロバート・デ・ニーロ×マーティン・スコセッシ監督実はレオよりも多くの作品で組んできたのがデ・ニーロ。1973年の『ミーン・ストリート』から、映画史に残る名作『タクシードライバー』(76)、体重を極端に増減する役作りから「デ・ニーロ・アプローチ」という言葉も生んだ、アカデミー賞主演男優賞受賞作『レイジング・ブル』(80)、『ニューヨーク・ニューヨーク』(77)、『キング・オブ・コメディ』(83)、『グッドフェローズ』(90)、『恐怖の岬』のリメイク『ケープ・フィアー』(91)など、ドラマ、犯罪サスペンス、コメディと多様なジャンルに挑戦した。1995年の『カジノ』を最後に、しばらく途絶えていたコラボレーションは2015年『オーディション』で復活。レオと2人で監督の最新作の主演を競う役をコミカルに演じ、現在は久しぶりのコンビ作でNetflix製作の映画『The Irishman』(原題)を撮影中だ。スコセッシ×デ・ニーロ×ディカプリオには、2017年4月に出版されたノンフィクション「Killers Of The Flower Moon: The Osage Murders And The Birth Of The FBI」(原題)の長編映画化で組むという話もある。ジョニー・デップ×ティム・バートン監督バートン監督が大ヒット作『バットマン』(89)の次に撮った1990年『シザーハンズ』で組んで以来、『ダーク・シャドウ』(12)まで8本の映画を撮ってきた。人気アイドルだったジョニーは、白塗りで傷だらけのエドワード・シザーハンズ役で新境地を開拓。その後は単なる二枚目ではなく、風変わりなキャラに挑戦し続けた。『エド・ウッド』(94)や『スリーピー・ホロウ』(99)を経て、『チャーリーとチョコレート工場』(05)から立て続けにバートン作品に出演。『アリス・イン・ワンダーランド』(10)や『ダーク・シャドウ』など、メイクや衣裳に凝りまくった役作りも話題を呼んだ。クリスチャン・ベイル×クリストファー・ノーラン監督『バットマンビギンズ』(05)に始まるシリーズ3本、『プレステージ』(06)でも主演を務めたクリスチャンは、ほかにもデヴィッド・O・ラッセル、テレンス・マリック、アダム・マッケイなど多くの監督の作品に複数回出演、ラッセル監督の『ザ・ファイター』(10)でアカデミー助演男優賞を受賞した。ノーラン監督もトム・ハーディ、マイケル・ケイン、キリアン・マーフィなど、同じ俳優の起用を好み、1作ごとにお気に入りが増えている状態。ケインはノーラン監督から「あなたは僕の幸運のお守りだ」と言われことを「Metro News」で2012年に語っている。ライアン・ゴズリング×ニコラス・ウィンディング・レフン監督『ドライヴ』(11)『オンリー・ゴッド』(13)に主演したライアンについてレフン監督は「僕たちは創造的結婚をした。僕が母親で彼が父親になって、この子(『ドライヴ』)に命を与えた」と2011年、同作を出品したカンヌ国際映画祭で語っている。マット・デイモン&スティーヴン・ソダーバーグ監督『オーシャンズ11』(01)で初顔合わせをした2人は同作の続編『オーシャンズ12』(04)『オーシャンズ13』(07)に出演、さらに『インフォーマント!』(09)や『恋するリベラーチェ』(13)にも登場。『コンテイジョン』(11)『チェ 39歳 別れの手紙』(08)など、主演ではなくカメオ出演に近いものまで含めて7本に出演している。ジョージ・クルーニー×スティーヴン・ソダーバーグ監督マットに次ぐ6本に出演しているのはジョージ。『アウト・オブ・サイト』(98)に主演し、次に組んだ『オーシャンズ11』(01)が大ヒット。続編2本や『さらば、ベルリン』(06)でも組んだ。ジョージの監督作『グッドナイト&グッドラック』(05)ではソダーバーグ監督が製作し、監督と俳優に留まらない協力関係を築いている。ジョージはコーエン兄弟監督とも相性が良く、『オー・ブラザー!』(01)『ディボース・ショウ』(03)『バーン・アフター・リーディング』(08)、『ヘイル、シーザー!』(16)に出演している。今年のヴェネチア映画祭に出品したジョージの監督作『Suburbicon』(原題)はコーエン兄弟が脚本を手がけ、マット・デイモンが主演。ペネロペ・クルス×ペドロ・アルモドバル監督ハリウッドで活躍しながら、ペネロペが母国スペインで出演し続けたのが、アルモドバル監督の映画。10代の頃、監督の『アタメ』を見て女優を志したという。『ライブ・フレッシュ』(97)『オール・アバウト・マイ・マザー』(98)『ボルベール〈帰郷〉』(06)ではスペインのアカデミー賞に当たるゴヤ賞主演女優賞を受賞。『抱擁のかけら』(09)、国際線機内が舞台のドタバタ・コメディ『アイム・ソー・エキサイテッド!』(13)にも出演。彼女監督を師と呼び、彼はペネロペを“ミューズ”と呼んでいる。クリステン・スチュワート×オリヴィエ・アサイヤス監督私生活のゴシップの影響に悩まされていたクリステンは、フランスのアサイヤス監督のもと、ジュリエット・ビノシュ演じる大女優のアシスタントという役柄で『アクトレス~女たちの舞台』(14)に出演、好評を得た。監督の次作『パーソナル・ショッパー』にも主演。どちらもセレブの孤独な内面を知る彼女ならではの名演を見せた。(text:Yuki Tominaga)
2017年10月06日ジェイミー・フォックスが、再び実在の人物を演じることにチャレンジするようだ。ジェイミーは2004年に『Ray/レイ』でレイ・チャールズを演じ、アカデミー主演男優賞を獲得した輝かしい過去を持つ。「Digital Spy」によれば、今回ジェイミーが演じることになるのは、ボクシングの元ヘビー級チャンピオンのマイク・タイソン。タイソン自身が「ジェイミーが契約したんだ。撮影はまだ始まっていないけど、実現すると思うよ。きっと多くの人が、俺がいままでの人生でやってきたこと(を見て)イヤになるんじゃないかな」と発言したという。タイソンはジェイミーに「ボクシングを教えて」と頼まれたことも明かしている。ボクサー時代のタイソンを描く伝記映画の製作は2014年から話題に上がっていたが、主演俳優や監督の名前が具体的になるまでだいぶ時間を費やした。今年初めにジェイミーが「ScreenRant」とのインタビューで「やると思う」と語り、「マーティン・スコセッシが監督を務める」ことにも言及。「マイク・タイソンの物語は、アメリカにおける最も素晴らしいストーリーの1つだからね」と意欲も見せていた。ようやく契約を終え、撮影開始までまもなくとみられる。(Hiromi Kaku)
2017年09月20日先日、マーティン・スコセッシ監督がDCコミックスのスーパーヴィラン“ジョーカー”が主役の映画をプロデュースするかも、と報じられたが、主演の候補にレオナルド・ディカプリオの名前が浮上した。白塗りの顔に耳まで裂けた大きな口、クレイジーな高笑いが印象的なジョーカー。『バットマン』シリーズを中心に、多くの作品に登場した文字どおりの超級ヴィランだが、演じてきた俳優も名優ぞろいだ。■シーザー・ロメロ実写版の初代ジョーカー俳優は、1960年代のTVシリーズと初の長編映画『バットマン』(’66)に出演したシーザー・ロメロ。コメディ色の強い作風ゆえ、ヴィランと言っても恐怖や不気味さより笑いを優先させたキャラクターだが、緑の髪と白塗りの顔で、真っ赤な口を開けて高笑いする姿は、後の作品では描かれる背景などが一切ない分、逆に恐ろしいかも。■ジャック・ニコルソン何と言ってもインパクト大だったのは1989年、ティム・バートン監督の『バットマン』でジョーカーを演じたジャック・ニコルソンだ。いまでこそ、大物俳優がヒーロー映画に出演するのは当たり前だが、80年代にオスカー俳優(76年に主演男優賞、84年に助演男優賞受賞)がコミックの映画化作に、それも悪役で出演するのはかなり異例のことだった。ニコルソンは白塗りも高笑いも、凄みたっぷりに演じて、名優とスーパーヒーロー映画の相性の良さを証明。先鞭をつける形で、その後の流れを作った。■ヒース・レジャー2008年、クリストファー・ノーラン監督の『ダークナイト』でジョーカーを演じたのはヒース・レジャー。先述のニコルソンもオスカー俳優だが、レジャーはこのジョーカー役でアカデミー賞助演男優賞に輝いた。もともとニコルソン版ジョーカーの大ファンだったレジャーだが、「クリストファー・ノーラン作品とティム・バートン作品には大きな違いがある。ということは、新しいジョーカーを演じるために、できることもたくさんある」と役に臨んだ心境を生前、「Empire」誌のインタビューで語っている。その言葉通り、目元や口元が滲んだ白塗りの顔や独特の声色も禍々しい冷血なジョーカー像を作り上げ、それまでコミカルな印象もあったジョーカーのイメージを一新させた。撮影終了後、レジャーは公開を待たずに急逝したが、その鬼気迫る名演でオスカー候補となり、史上2人目となる死後の受賞を果たした。■ジャレッド・レト最新のジョーカー俳優は『スーサイド・スクワッド』(’16)に登場したジャレッド・レト。レトにとって、アカデミー助演男優賞に輝いた『ダラス・バイヤーズクラブ』(’13)以来の長編映画出演作でもあり、気合いの入った役作りが評判に。白塗りの顔と緑の髪に加えて、タトゥーも施した強烈なヴィジュアルに加えて、撮影期間中は現場以外でもジョーカーのキャラで通し、共演者たちに不気味な贈り物を渡すなど、心身ともに役になりきったのだが、完成作では出演シーンが大幅にカットされてしまい、出演時間は15分に満たない。「たぶん、ジョーカー映画が1本作れるくらいのフッテージがあるはず」とBBCラジオ1のインタビューで本人が嘆いていた。■彼らに続くか?レオナルド・ディカプリオドラマからスライドする形で映画版に続投したロメロを除き、メジャースタジオの大作でヴィランを演じたニコルソンもレトもオスカー俳優、レジャーはこのジョーカー役でオスカー受賞。…となると、『レヴェナント蘇りし者』(’15)で悲願のオスカー受賞を遂げたディカプリオはまさに適役だが、現時点では製作のワーナー・ブラザーズから正式なオファーはまだなく、スコセッシとの契約も済んでいない状態。さらに『スーサイド・スクワッド』続編などDCエクステンデッド・ユニバース作品でジョーカー役を続投するレトが、もう1人ジョーカー役が存在することに不快感を示しているという。果たして、2人のジョーカー共存となるのか否か?今後の展開に要注目だ。(text:Yuki Tominaga)
2017年09月07日はみ出し者のアメリカ海軍兵と浅野忠信扮する海上自衛隊のエースが宇宙からの敵に戦いを挑む超ド級スペクタクルアクション大作『バトルシップ』が、9月8日(金)の日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」に登場する。アメリカだけでなく日本でも愛されているボードゲームを基にした本作。主人公であるアメリカ海軍のはみ出し者・アレックス・ホッパーを『ウルヴァリン: X-MEN ZERO』などのテイラー・キッチュが演じ、海上自衛隊の護衛艦の指揮を執る自衛官・ナガタ役で『マイティ・ソー』シリーズやマーティン・スコセッシ監督作『沈黙-サイレンス-』など日本のみならずハリウッドでも活躍する浅野忠信が出演。またグラミー賞受賞歴を持ち、『スター・トレック BEYOND』のテーマ曲を担当するなど音楽界で輝かしい実績を挙げるとともに女優業も好調なリアーナがアクションシーンに挑むほか、『ターザン:REBORN』のアレクサンダー・スカルスガルドや『シンドラーのリスト』『96時間』のリーアム・ニーソンなどが出演。主人公のアレックス(テイラー・キッチュ)は定職に就かず問題ばかり起こしているダメ男。海軍士官の兄・ストーン(アレクサンダー・スカルスガルド)が誕生日を祝うもバーで出会ったサム(ブルックリン・デッカー)の気を惹こうとして警察沙汰を起こす。そんな弟に大激怒したストーンによってアレックスは海軍に入隊することに。それから5年後、海軍士官になったアレックスはハワイ・オアフ島で行われる太平洋海軍合同演習に参加。トラブルメーカーの性格は相変わらずで自衛隊の護衛艦の指揮を執る自衛官ナガタ(浅野さん)とケンカ、演習後の解任を言い渡されてしまう。演習がスタートし、アレックスとストーン、ナガタがそれぞれ駆逐艦に乗船し沖合へ向かうと、突如宇宙から謎の物体が降下。世界中に落下した物体により各地が被害を受けるなか、ハワイに落下した“それ”は強力なバリアを構築しアレックスたちは内部に閉じ込められてしまう…というストーリー。本放送の日本語吹き替えキャストには、アレックス(テイラー・キッチュ)に置鮎龍太郎、ストーン(アレクサンダー・スカルスガルド)に平田広明、レイクス(リアーナ)に土屋アンナ、サム(ブルックリン・デッカー)に本名陽子、そしてナガタを浅野さん自身が担当する。アメリカ海軍全面協力のもと、伝説の巨大戦艦「ミズーリ」の艦上などで撮影されたバトルシーンも圧巻の『バトルシップ』は9月8日(金)21時~日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」でオンエア。(笠緒)■関連作品:バトルシップ 2012年4月13日よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開(C) 2011 Universal Studios. ALL RIGHTS RESERVED.
2017年09月05日巨匠マーティン・スコセッシが、DCコミックスのスーパーヴィラン“ジョーカー”を主役とした映画をプロデュースするため、ワーナー・ブラザースと交渉中であることが報じられた。「Deadline」によると、監督・脚本を『ハングオーバー! 消えた花ムコと史上最悪の二日酔い』のトッド・フィリップス、共同脚本を『ザ・ファイター』のスコット・シルバーが担当することが決定しているという。ジョーカーといえば、いままでにシーザー・ロメロ、ジャック・ニコルソン、ヒース・レジャー、ジャレッド・レトと4人の俳優が演じてきた。このジョーカー単独映画では『スーサイド・スクワッド』でジャレッドが演じた最新版のジョーカーとは全く違ったジョーカーが描かれることから、「別のもっと若い俳優」を新たにキャスティングするようだ。物語の舞台は、1980年代のゴッサム・シティ。ジョーカーのオリジン(起源)に焦点を当て、いわゆる典型的なスーパーヒーローものの映画ではなく、「ハードボイルドなクライムドラマ」テイストを想定しているとのこと。(Hiromi Kaku)
2017年08月24日「TOKIO」城島茂、山口達也、国分太一、松岡昌宏、長瀬智也の5人が毎回ゲストを迎え、さまざまなゲームやトークを展開する「TOKIOカケル」の8月16日(水)放送回に俳優の浅野忠信がゲスト出演。謎多き俳優の“爆笑素顔”が今夜全開になる。浅野さんは1990年に『バタアシ金魚』で映画デビュー。90年代は当時の新鋭監督たちの作品に続々出演。岩井俊二監督作『PiCNiC』や青山真治監督作『Helpless』、石井竜也監督の『ACRI』などでヨコハマ映画祭主演男優賞などを受賞。さらにウォン・カーウァイ監督の『wkw/tk/1996@/7’55”hk.net』や(1996年)、クリストファー・ドイル監督による『孔雀』などに主演、海外でも活躍するように。最近では『マイティ・ソー』や『バトルシップ』『47RONIN』や巨匠マーティン・スコセッシの『沈黙 -サイレンス-』などハリウッド作品に出演する一方で『清須会議』から『淵に立つ』『新宿スワンII』など邦画にもコンスタントに出演し、その演技力の幅広さと奥深さをさらなる磨きをかけている。そんな浅野さんを迎え番組では今回もおなじみ人気企画「生まれて初めて聞かれました」を実施。これは「TOKIO」の5人が事前に考えた、浅野さんがいままで聞かれたことがないであろう質問をカードに記入、浅野さんがカードを1枚ずつ引いてそこに書かれた質問に答えていくというもので、ゲームを繰り広げるなかで引き出されていく浅野さんの意外で新しい一面などが楽しめる。誰にも出来ない(?)「世界一(秘)特技」やすぐ裸になっちゃう(?)など、浅野さんの“爆笑素顔”をお楽しみに。番組で爆笑素顔を見せてくれた浅野さんだが、田中麗奈、宮藤官九郎、寺島しのぶらと共演、“普通の家庭”を築けない不器用な大人たちの姿を描き出す映画『幼な子われらに生まれ』が今月末に公開を控えている。バツイチ、再婚バツイチ、再婚。一見、良きパパを装いながらも、実際は妻の連れ子とうまくいかず、悶々とした日々を過ごすサラリーマン、田中信(浅野忠信)。妻・奈苗(田中麗奈)は専業主婦。信はキャリアウーマンの元妻・友佳(寺島しのぶ)との間にもうけた実の娘と、3か月に1度会うことを楽しみにしているとは言えない。実は、信と奈苗の間には新しい命が生まれようとしていた。血のつながらない長女はそのことでより辛辣になり、「やっぱりこのウチ、嫌だ。本当のパパに会わせてよ」と言い放つ。いまの家族に息苦しさを覚え始める信は、怒りと哀しみを抱えたまま、半ば自暴自棄で長女を、奈苗の元夫・沢田(宮藤官九郎)と会わせる決心をするが…というストーリー。『幼な子われらに生まれ』は8月26日(土)よりテアトル新宿・シネスイッチ銀座ほか全国にて公開。「TOKIOカケル」は8月16日(水)23時~フジテレビ系で放送。(笠緒)
2017年08月16日映画初出演を果たし、たちまち注目を集めた5年前、「ヒーローを演じるとしたら、誰がいい?」と訊かれ、「スパイダーマン」と答えた少年がスパイダーマンになった。しかも、正確には「10年後にアンドリュー・ガーフィールドの後を継いでスパイダーマンになりたい」と答えたというから、予定よりも随分と早く夢を叶えたことになる。「わかってる。ラッキーなことに、僕の夢は叶ったんだ。でも、自分でつかみ取ったというよりは、夢が舞い込んできた感じかな」と語るトム・ホランド、現在21歳。『スパイダーマン:ホームカミング』は、彼の存在なくして語れない作品となった。トムの演じるスパイダーマンことピーター・パーカーは、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に初登場。アベンジャーズと対面して以来、チームへの加入を望んでいる。しかし、ピーターはスパイダーマンであると同時に、15歳の高校生。「大人に認められたい気持ちが空回りしているところなんだ」とトムは語る。「それが『スパイダーマン:ホームカミング』の面白さでもあるのだけど、子どもなら誰もが共感できるし、かつて子どもだった大人にも共感できる。もちろん、僕自身もね。僕はラッキーなキャリアを歩んでいて、素晴らしい共演者たちに恵まれてきた。だからこそ、彼らに認められたい気持ちは常にある。そういった意味では、ピーターは僕に多くのアドバイスをくれる存在なんだ。彼はスポーツマンでもなければ、大してカッコよくもない。でも、スパイダーマンとしてパワーを持ち、学校一クールな生徒になるチャンスを与えられる。僕も素晴らしいチャンスを与えられてきた子どもであり、目の前で人生が変わっていく幸運を体験した。そんな中、自分自身でありたいと思う気持ちは、僕もピーターも同じだから」。冷静で、謙虚だが、どこか自信も感じさせる。この頼もしいまでのバランス感覚を、トムはいつ培ったのだろうか?劇中のピーターはまさに自信と謙虚さのバランスを取ることに四苦八苦しているのだが、「僕の場合は自分で心掛けなくても、家族や友達が僕を戒めてくれるからね」。インタビュー部屋の隅にちょこんと座る2人に目を向けながら、「日本にも親友のハリソンや弟のハリーと一緒に来たのだけど、僕が調子に乗ろうものなら彼らが叱ってくれるはず。家族や友達との絆が強いんだ。と言っても、いまのところは叱られていないよ!大事なのは、これ以上のことをしたら叱られるだろうなって、その空気を感じることだよね」と笑う。続けて、「いまはクレイジーな毎日を送っているけど、だからこそいい人間でありたいと思う」とも。スパイダーマンを演じる身として、世の子どもたちのロールモデルでありたいそうだ。「幼い頃の僕にもロールモデルがいたようにね。その責任はすごく感じている。でも、僕がロールモデルであろうとするのは、実は意外と簡単なことなんだ。だって、そもそもスパイダーマンというキャラクターが絶好のロールモデルだから。僕は役を全うするだけでいい。そうすれば、スパイダーマンが僕自身を引き上げてくれる」。ちなみに、トム自身のロールモデルは「モハメド・アリ」とのこと。「彼は自分自身を磨き上げながら、同時に世界を変えた。周りの意見に流されず、自分の信条を貫いた姿勢も尊敬しているんだ」。また、ロールモデルは同性に限らないようで、「ミシェル・オバマをすごく尊敬している」とも明かす。「立場ではなく、彼女自身がパワフル。アメリカの人たちに対して上から目線でなく、彼らのために、同じ立場で話しかけているのが素晴らしいよね。大ファンなんだ。いつか共演したいくらい。ミシェル・オバマがピーターの学校へ講演に来るとか、いいアイデアだと思わない?メモっておこうかな(笑)」。もちろん、すでに数々の名優たちと共に作品を作り上げてきたトムには、同業のロールモデルも大勢いる。「でも、1人だけ名前を挙げるとしたらやっぱり彼だよね」と言いながら、『スパイダーマン:ホームカミング』の偉大なる共演者ロバート・ダウニーJr.について語り始める。「ロバートはあれほどビッグな俳優なのに、すごく親切で、優しくて、いい意味で普通なんだ。どれだけ有名になっても、どれだけお金持ちになっても自分のままでいる。撮影現場でも、それ以外でも、彼を見て学ぶことは多いよ」。今後共演してみたい俳優はジェイク・ギレンホール、出演してみたいのはマーティン・スコセッシの監督作。ジェイクの名前は主演予定の新作『アンチャーテッド』(原題)での共演希望者を訊かれた際にも挙げており、スコセッシに関しては「『ディパーテッド』が大好きなんだ。『カジノ』も、『グッドフェローズ』も、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』も。『沈黙-サイレンス-』はまだ観ていないけど、絶対に観るつもり!」と目を輝かせる。有言実行とばかりに夢を叶えていくトム・ホランドのこと、それぞれとタッグを組む姿を目にする日も近いのかもしれない。(text:Hikaru Watanabe/photo:You Ishii)■関連作品:スパイダーマン:ホームカミング 2017年8月11日より全国にて公開(C) Marvel Studios 2016. (C) 2016 CTMG. All Rights Reserved.
2017年08月10日レニー・クラヴィッツの愛娘にして、『マッドマックス 怒りのデス・ロード』や『ダイバージェント』シリーズなどで活躍するゾーイ・クラヴィッツ主演のクライム・ラブストーリー『ロキシー』(原題:Vincent N Roxxy)。本作から、先日のフジロックでのパフォーマンスが話題になりTwitterトレンド入りも果たした「The xx(ザ・エックス・エックス)」の「Angels」が彩る予告編映像と、ポスタービジュアル&場面写真が一挙に解禁となった。人通りの少ない路地裏で、ギャング風の男たちから逃げようとする女性を偶然に見かけ、助けたヴィンセント。会話もなく、どこまでも続く穀倉地帯を走り続ける2人。彼女の名はロキシー。ギャングから金を盗んだとして兄が殺され、金の行方を知っていると疑われたロキシーはギャングから追われていたのだった。行くあてもなく、ヴィンセントの故郷の町に身を潜める2人は、次第に心惹かれてゆくように。しかし、平穏な日々は続かず、居場所をかぎつけたギャングの手が、すぐそこまで迫っていた…。昨年4月にトライベッカ映画祭でプレミア上映されるやいなや、批評家と観客を衝撃の渦に巻き込んだクライム・ラブストーリーが、ついに日本上陸。『地獄の逃避行』(’73/テレンス・マリック監督)や『タクシードライバー』(’76/マーティン・スコセッシ監督)に多大な影響を受け、アメリカン・ニューシネマの新たな系譜を感じさせる1本となっている。組織から追われ、逃げ場を失った主人公のロキシーを演じるのは、歌手、モデル、そして女優とマルチに活躍し、「Variety」誌の「注目の俳優10人」に選出された次世代スターのゾーイ。『マッドマックス 怒りのデス・ロード』では、イモータン・ジョーに囚われた妻たちの中で最も覚悟を決めた強い女性トーストの印象が記憶に新しく、エミー賞ノミネートの海外ドラマ「ビッグ・リトル・ライズ ~セレブママたちの憂うつ~」では若き母親役に挑戦。本作でも、心に傷を負い、復讐に燃えるロキシーを強く美しく演じている。共演には、本格ホラーの傑作『ジェーン・ドウの解剖』やショーン・ペン監督作『イントゥ・ザ・ワイルド』などで知られる実力派エミール・ハーシュ、カリスマ的人気を誇るミュージシャン、カニエ・ウェストの愛弟子キッド・カディらが名を連ねている。この公開された日本版ポスターでは、ロキシーとヴィンセント、2人の目線が合うことはなく、ロキシーの手に握られた銃と背景に飛び散る赤が不穏な雰囲気を醸し出している。また、予告編では、ロキシーとヴィンセントの出会いから、2人が思いを重ね合う幸せな日々が長くは続かない、緊迫感と疾走感あふれる仕上がりに。そのロキシーとヴィンセントが次第に心惹かれてゆくロマンティックな世界観を彩るのは、女性ヴォーカルが印象的な英バンド「The xx」の代表曲「Angels」。「The xx」は最新アルバム「I See You」が全米チャート2位を飾り、先日行われた世界最大規模のロック・フェスティバル「グラストンベリー・フェスティバル」のメインステージを務め、「フジロック2017」では日本も沸かせたばかり。監督を務めたゲイリー・マイケル・シュルツは日本での公開にあたり、「この映画は“愛”という普遍的なものを描いている作品なので、きっと日本の人々にも受け入れてもらえると思う。そして少しでもキャラクターたちの感情に共感してもらえると監督として嬉しい」とコメント。本作の日本公開に喜びの声を寄せている。『ロキシー』は10月21日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年08月08日ジム・ジャームッシュ監督がトム・ヒドルストンを主演に迎えた前作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』から4年。昨年のカンヌ国際映画祭を湧かせた、アダム・ドライバー主演の最新作『パターソン』が8月26日(土)より公開される。このほど、ジャームッシュをはじめ、名だたる監督たちを魅了してやまないアダムの場面写真が一挙に到着した。ニュージャージー州パターソンに住む、バスの運転手パターソン。彼の1日は、朝、隣に眠る妻ローラにキスをしてから始まる。いつものように仕事に出かけ、乗務をこなす中で、心に浮かんだ詩を秘密のノートに書きとめていく。仕事の後は妻と夕食をとり、愛犬マーヴィンと夜の散歩。バーへ立ち寄り、1杯だけ飲んで帰宅し、また妻の隣で眠りにつくーー。本作は、そんな代わり映えのしないパターソンの日々を、ユニークな人々との交流と、思いがけない出会いとともに描きだす7日間の物語。主人公のパターソンを演じるアダムといえば、J・J・エイブラムス監督『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』(’15)でカイロ・レンを演じ、世界的にその名を知られるようになった。1983年、カリフォルニア生まれの34歳。名門ジュリアード音楽院を卒業後、TVシリーズや舞台で活躍していたが、2012年からのドラマ「GIRLS/ガールズ」で注目を集めはじめ、エミー賞にもノミネート。合わせて、メジャーからインディペンデントまで有名監督の話題作に相次いで出演する。スティーヴン・スピルバーグ監督『リンカーン』の端役から、ノア・バームバック監督『フランシス・ハ』『ヤング・アダルト・ニューヨーク』、コーエン兄弟監督『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』のほか、マーティン・スコセッシ監督『沈黙-サイレンス-』では、主人公ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とともに日本を訪れる宣教師を演じていたことも記憶に新しい。今年12月には、ライアン・ジョンソン監督『スター・ウォーズ/最後のジェダイ』で再びカイロ・レンを演じることでも話題。さらに、スティーヴン・ソダーバーグ監督『Logan Lucky』(原題/’17)、テリー・ギリアム監督『The Man Who Killed Don Quixote』(原題/’18)が控えている。いまやハリウッドの名監督たちが、最も熱い視線を送る俳優の1人となったアダム。そして今回、ジャームッシュ監督独特のオフビートな作風がカンヌで絶賛を受けた本作から解禁となるのは、バスの運転手で詩人でもある主人公パターソンを演じるアダムの初公開写真。朝起きて、仕事に向かい、夜は愛犬マーヴィンと散歩がてら、行きつけのバーでビールを1杯。自宅には詩の本が並び、大好きな詩を綴り、時には詩を愛する少女と話をする。愛しい妻と一緒に映画鑑賞をし、妻が好きな詩の1編を読むことも…。アダムは寡黙ながらも温かく、存在感あふれる演技で、第42回ロサンゼルス映画批評家協会賞、トロント映画批評家協会賞で主演男優賞を受賞している。『パターソン』は8月26日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿武蔵野館ほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月29日