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10月25日(火)より東京・六本木を中心に開幕したアジア最大級の映画祭、第29回東京国際映画祭が、昨日11月3日に閉幕。EXシアター六本木にてクロージングセレモニーが行われ、小池百合子東京都知事が東京グランプリ作品『ブルーム・オブ・イエスタディ』のクリス・クラウス監督らにトロフィーを授与。また、「ARIGATO(ありがとう)賞」を受賞した『君の名は。』新海誠監督や、女優の高畑充希、俳優の妻夫木聡、『シン・ゴジラ』のゴジラをはじめとする各賞受賞者たちが揃って登壇した。第29回東京国際映画祭で、栄えある東京グランプリに輝いたのは、ホロコーストのイベントを企画する男を描いた『ブルーム・オブ・イエスタディ』。『4分間のピアニスト』でも知られるクリス・クラウス監督は、審査委員長を務めたジャン=ジャック・ベネックス監督と同じ舞台に立てることに感激しながら、「先ほど拙いフランス語で二十歳頃彼の映画をずっと観ていましたと伝えました。それなので夢が叶ったような気分です」とコメント。「この映画を撮ることは簡単ではなかった。でもこの受賞によってフランス、ドイツ、そして日本でも公開されることを期待しています。この映画に出演してくれた素晴らしい俳優とスタッフがいなければ、この映画はできませんでした」とスタッフに感謝を伝えた。なお、同作はWOWOW賞にも選出された。また、スウェーデン北部の山間部で暮らす民族を描いた『サーミ・ブラッド』は、審査員特別賞と最優秀女優賞(レーネ=セシリア・スパルロク)をW受賞。自身もサーミ民族の血を引くアマンダ・ケンネル監督は、「主演女優とその妹を誇りに思っています。この2人がいたからいまここに立てている。そして東京国際映画祭ではいろんな人と多く語り合うことが出来ました。映画祭という場はいろいろな国の社会を知ることが出来る場であると改めて思いました」と主演のレーネを称え、映画祭をふり返った。さらに、非業の死を遂げたトランスジェンダーの女性を友人たちが美しく葬ろうとするフィリピンの『ダイ・ビューティフル』が、最優秀男優賞(パオロ・バレステロス)と観客の投票により決定する観客賞に輝き、パオロが「実は最優秀女優賞を獲るのではないかと思っていました」と会場を沸かせるコメント。「監督は私を信じて、この役を任せて頂き、本当にありがとうございます。この作品を通して、たくさんの友情が生まれました」と語った。最優秀監督賞にはクロアチア=デンマーク合作『私に構わないで』ハナ・ユシッチ監督、最優秀芸術貢献賞にはメイ・フォン監督の『ミスター・ノー・プロブレム』が選ばれた。そして、昨年から新設された日本映画界への貢献が目覚ましい俳優や監督らを表彰する「ARIGATO賞」の受賞者として、新海監督、高畑さん、妻夫木さん、『シン・ゴジラ』プロデューサーの山内章弘氏とゴジラが登壇。『ウォーターボーイズ』が俳優の転機となったという妻夫木さんは、「日本映画の汗臭さ、泥臭さ、一体感をすごく感じた。映画は一人で作っているのではない、監督、スタッフ一丸となっていいものを作るんだという気持ちでいるから良いものができると感じている。そこから映画に惚れて、いままでやってきた。映画界からこのような賞を貰えるとは思っていなかったので、これを励みにまた一からがんばりたいです」と、力強く豊富をコメント。『アズミ・ハルコは行方不明』がコンペ部門に出品されていた高畑さんは「ミュージカルでデビューした後、映画に出るようになったので、映画界から賞をいただけて、しかもゴジラさんといっしょに壇上に立つ日が来るなんて夢にも思っていませんでした。これからも一生懸命がんばります。こちらこそ“ありがとう”ございました」と喜びと感謝を口にした。『君の名は。』の興収200億円超えも予想されている新海監督は、「受賞理由として“新星現る”とあったが、僕自身は10年前から映画を作っている。きっと今年発見してくださったということなんだと思います。それはとても幸せなことです。今後もいまの観客は何を観たいのか、物語が負うべき役割はなんなのかを考えながら、これからもアニメーション映画を作っていけたら幸せです。僕の名前で賞をいただいておりますが、すばらしいスタッフやキャストがいたおかげなので、『君の名は。』という作品にいただけたものだと思います」とコメント。『シン・ゴジラ』の山内さんは、「僕の会社の先輩ゴジラにこのようなすばらしい賞をありがとうございます。62年前に誕生して、日本では12年ぶりに復活しました。これはなかなか難しいこと。11月3日は初代ゴジラが公開された日。そんな日にこのような賞をいただけて不思議な縁を感じております」と、Twitter上で“シン・ゴジラ実況”も盛り上がった記念日の受賞を、感慨深げに語った。<第29回東京国際映画祭各賞受賞作品・受賞者>【コンペティション部門】東京グランプリ『ブルーム・オブ・イエスタディ』審査員特別賞『サーミ・ブラッド』最優秀監督賞ハナ・ユシッチ監督『私に構わないで』最優秀女優賞レーネ=セシリア・スパルロク『サーミ・ブラッド』最優秀男優賞パオロ・バレステロス『ダイ・ビューティフル』最優秀芸術貢献賞『ミスター・ノー・プロブレム』観客賞『ダイ・ビューティフル』【アジアの未来部門】作品賞:『バードショット』国際交流基金アジアセンター特別賞:アランクリター・シュリーワースタウ監督『ブルカの中の口紅』【日本映画スプラッシュ部門】作品賞:『プールサイドマン』【WOWOW賞】『ブルーム・オヴ・イエスタディ』【ARIGATO(ありがとう)賞】新海誠(映画監督)、高畑充希(女優)、妻夫木聡(俳優)、ゴジラ【SAMURAI(サムライ)賞】黒沢清(映画監督)、マーティン・スコセッシ(映画監督)【最優秀監督賞】ヴァレリオ・マスタンドレア(text:cinemacafe.net)
2016年11月04日第29回東京国際映画祭のクロージングセレモニーが3日、東京・EXシアター六本木で行われ、最高賞である東京グランプリにクリス・クラウス監督によるドイツ=オーストリア合作映画『ブルーム・オヴ・イエスタディ』が輝いた。東京グランプリの発表は、審査委員長を務めたジャン=ジャック・ベネックス監督が担当。「映画はそのときの悲劇の瞬間を描写しますが、年々にそのイメージが薄れ、思い出も消えてしまいます。卓越した映画作りとは、それを越えて過去の罪を正しい視点でまた伝えるというもの」とした上で、『ブルーム・オヴ・イエスタディ』と作品名を発表した。クリス・クラウス監督は、ベネックス監督からトロフィーを、そして、プレゼンターとして登場した小池百合子東京都知事から表彰状と麒麟像を受け取ると、それらを高々と掲げて喜びを爆発。「非現実的でシュールな気分です。特に、19、20歳のころにベネックス監督の映画を見ていたので、同じ舞台に立てて夢がかなったような気持ちです」と興奮気味に話した。同作は、ホロコーストというヘヴィーな題材を、ユーモアや恋愛を交えて描いた作品。クラウス監督は「この映画をつくることは簡単ではなかったので、本当に感動しています」と感慨深げに語り、「この賞によって、これからドイツやフランス、日本でも公開されることを期待します」と願った。なお、今年のコンペティション部門ノミネート作品は、98の国と地域の応募の中から選ばれた16作品。日本からは蒼井優主演の『アズミ・ハルコは行方不明』、杉野希妃が監督・主演を務める『雪女』の2作品がノミネートされていたが、受賞はならなかった。第29回東京国際映画祭 受賞作品・受賞者【コンペティション部門】東京グランプリ/東京都知事賞:『ブルーム・オヴ・イエスタディ』審査員特別賞:『サーミ・ブラッド』最優秀監督賞:ハナ・ユシッチ(『私に構わないで』)最優秀女優賞:レーネ=セシリア・スパルロク(『サーミ・ブラッド』)最優秀男優賞:パオロ・バレステロス(『ダイ・ビューティフル』)最優秀芸術貢献賞:『ミスター・ノー・プロブレム』観客賞:『ダイ・ビューティフル』WOWOW賞:『ブルーム・オヴ・イエスタディ』【アジアの未来】作品賞:『バードショット』国際交流基金アジアセンター 特別賞:アランクリター・シュリーワースタウ(『ブルガの中の口紅』)【日本映画スプラッシュ】作品賞:『プールサイドマン』【ARIGATO(ありがとう)賞】新海誠、高畑充希、妻夫木聡、ゴジラ【SAMURAI(サムライ)賞】黒沢清、マーティン・スコセッシ
2016年11月03日クロエ・グレース・モレッツと共演した『ヒューゴの不思議な発明』や、現在全米大ヒット中の『ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち』で知られる次世代の英国男子エイサ・バターフィールドが主演を務めた『僕と世界の方程式』(原題:X+Y)が、2017年1月、日本公開されることが決定。美しい青色が印象的なポスタービジュアルが到着した。自閉症スペクトラムの少年ネイサンは、他人とのコミュニケーションが苦手な反面、数学については飛び抜けた才能を持っていた。母ジュリーは、息子の才能を伸ばそうと、数学教師ハンフリーズに個人指導を依頼。すると、ネイサンは国際数学オリンピックのイギリス代表チームの一員に選ばれるまでになる。あるとき、代表チームの台北合宿に参加したネイサンは、ライバルの中国チームの少女チャン・メイと出会う。彼女と共に学ぶうち、数学一色だったネイサンの日々が少しずつ変わりはじめる。そして、数学オリンピックの当日、ネイサンは人生最大の選択を迫られることに――。本作は、数字と図形があれば幸せな少年ネイサンが、亡き父との思い出と母の深い愛情に支えられ、国際数学オリンピックで金メダルを目指しながら、その過程で人生のたからものを見つけていく、実話から生まれたハートウォーミングな物語。主演は、待望のティム・バートン監督最新作で、2017年2月に日本公開される『ミス・ぺレグリンと奇妙なこどもたち』でも主人公を演じている、いまハリウッドが最も注目する次世代スターの1人、エイサ・バターフィールド。『縞模様のパジャマの少年』(’08)で大きな注目を集めた彼は、マーティン・スコセッシ監督の『ヒューゴの不思議な発明』、名作SF小説の映画化『エンダーのゲーム』を経て、本作では数学の天才的才能を持つ少年の成長を繊細に演じ切っている。また、ネイサンの母親役には『ブルージャスミン』でアカデミー賞にノミネートされたサリー・ホーキンス、数学教師のハンフリーズ役には『ハリー・ポッター』シリーズのティモシー・スポールの息子で、『BFG:ビッグ・フレンドリー・ジャイアント』『ライフ・オブ・パイ/トラと漂流した227日』などのレイフ・スポール、さらに『おみおくりの作法』のエディ・マーサンと、イギリス屈指の名優たちが脇を固める。製作は、『リトル・ダンサー』のデヴィッド・M・トンプソンが務め、監督は原案となったTVドキュメンタリー「Beautiful Young Minds」を自ら映画化したモーガン・マシューズ、撮影はアカデミー賞にノミネートされた『英国王のスピーチ』はじめ『レ・ミゼラブル』『リリーのすべて』で知られるダニー・コーエン、音楽は『黄金のアデーレ名画の帰還』ドラマ「戦争と平和」のマーティン・フィップスなど、スタッフも錚々たる布陣。エイサが新境地に挑み、英国インディペンデント映画賞など内外から絶賛を受けた新たな珠玉の名作を、楽しみにしていて。『僕と世界の方程式』は2017年1月28日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月26日窪塚洋介と浅野忠信がアカデミー賞監督マーティン・スコセッシとともに記者会見に登壇し、話題を呼んだ『沈黙-サイレンス-』。スコセッシ監督が、長年温めてきた原作小説の映画化への熱い思いとキャスティングへの自信を明かしていた本作から、窪塚さん、浅野さんが劇中で演じるキャラクターの場面写真が解禁となった。遠藤周作による戦後日本文学の金字塔「沈黙」(新潮文庫刊)を、『タクシードライバー』『ディパーテッド』などで知られるスコセッシ監督が映画化した本作。監督が1988年に原作と出会ってから28年、読んだ瞬間に映画化を希望し、長年に渡り温め続けてきたという待望のプロジェクトだ。江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教(信仰を放棄すること)したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いたポルトガル司祭の目に映った想像を絶する日本を舞台に、人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で描き出す。去る10月19日には、日本美術協会主催の高松宮殿下記念世界文化賞授賞式への出席のため来日したスコセッシ監督と、窪塚さん、浅野さんによる記者会見を実施。監督が「遠藤周作の原作との出会いから28年、家族のような日本人のキャストたちと、特別な経験ができた」と語った会見の余韻も冷めやらぬ中、窪塚さん演じるキチジロー、浅野さん演じる通辞(通訳人)の場面写真が2点解禁された。棄教したとされる師(リーアム・ニーソン)の真実を確かめ、布教するために日本を目指す若き司祭ロドリゴ(アンドリュー・ガーフィールド)とガルペ(アダム・ドライバー)は、長い旅の中継地であるマカオで日本人キチジローと出会う。窪塚さんが演じるこのキチジローは、2人の司祭を長崎へと導くガイドとなり、その後のロドリゴの軌跡に重なって登場し、信念に生きようとする司祭と対比をなしていくキーパーソン。人間の弱さを抱えるキチジローを演じた窪塚さんに対してスコセッシ監督は、「力強く演じているだけではなく、心から正直に演じていて、役を心底理解していた。目の前でキチジローが作り上げられていくのを目の当たりにした」と絶大な信頼を寄せていた。今回解禁されたのは、山中で木の枝を持ったキチジローの姿をとらえた場面写真。髪は長く伸びてボサボサ、ヒゲを蓄え、原作中に「襤褸(ぼろ)をまとったこの男」と表現されているとおり、身につけている着物はかなりくたびれている様子だ。一方、通辞役の浅野さんは、長崎奉行にとらえられたロドリゴに棄教を迫る通訳として、流暢な英語を披露する。浅野さんの場面写真は、長崎の奉行屋敷での姿をとらえたカットで、背筋を伸ばして鎮座し、凛とした佇まいで誰かを見つめるその視線が印象的。「監督とのオーディションで言葉を超えた感覚を共有できた」と語る浅野さんに対し、監督は「彼はキチジロー役のオーディションを受けたが、過去の出演作品を観て、通辞役が良いのではないかとオファーした。結果はパーフェクトだった」と明かしている。遠藤周作が原作執筆にあたりテーマにしたのは、“人間の弱さ”。強い信念を持って日本にたどり着いた若き司祭ロドリゴに、執拗にまとわりつくキチジロー。一方、狡猾な言葉を繰り出してロドリゴの信念を屈服させようとする通辞。監督も太鼓判を押す窪塚さんと浅野忠信が演じる2人の日本人は、物語の鍵を握る重要なキャラクターといえそうだ。『沈黙-サイレンス-』は2017年1月21日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年10月25日『レヴェナント:蘇えりし者』でアカデミー賞を受賞し、環境活動家、国連ピース・メッセンジャーとしても知られるレオナルド・ディカプリオが手がけるドキュメンタリー番組「地球が壊れる前に」が、「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」にて日本初放送されることが決定。そのほか「hulu」や「dTV」などでも配信されることが決まった。125年以上の歴史を誇る、世界最大級のNPO団体「ナショナル ジオグラフィック」が贈るドキュメンタリー専門チャンネル「ナショナル ジオグラフィック チャンネル」にて放送される本番組。『レヴェナント』撮影中にも気候変動が及ぼす地球への影響や危機を改めて目の当たりにしていたレオナルドが、マーティン・スコセッシを製作総指揮に迎え、2年間に渡り世界各地を巡ったドキュメンタリー。絶滅の危機にある野生動物の実態や、北極で氷山が崩壊する瞬間など、地球が直面している環境破壊の現実をリアルに届けると共に、レオナルド自らがオバマ大統領やローマ教皇フランシスコ、ビル・クリントン元大統領らと環境問題について対話する様子も収められている。なお、より多くの視聴者に見てもらえるよう、放送翌日から番組公式ホームページでの配信に加え、ナショジオワイルド、FOXスポーツ&エンターテインメントなど各放送や各配信サービスなどでもお届けする予定。ドキュメンタリー番組「地球が壊れる前に」はナショナル ジオグラフィック チャンネルにて10月30日(日)22時~放送。公式番組ページにて10月31日(月)正午12時~11月8日(火)午後2時まで配信。<放送>■ナショジオワイルド■FOXスポーツ&エンターテイメント■ひかりTVテレビサービス「ひかりTVチャンネル1」■ケイ・オプティコム「eo光チャンネル」■近鉄ケーブルネットワーク「KCNスポーツ&カルチャー(12ch)」<配信>■J:COMオンデマンド■ひかりTV ビデオサービス■hulu■dTV■UULA■ゲオチャンネル■avex Movie Gift※順不同。放送、配信のサービスやスケジュールは都合により変更になる場合があります。(text:cinemacafe.net)
2016年10月24日俳優の窪塚洋介、浅野忠信、マーティン・スコセッシ監督が19日、都内で行われた映画『沈黙-サイレンス-』(2017年1月21日公開)の来日記者会見に出席。本作でハリウッドデビューを果たす窪塚は、今回の抜てきについて「ドッキリかと思った」と話した。作家・遠藤周作の『沈黙』をマーティン・スコセッシ監督が映画化した本作。17世紀の江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師が目にした日本を舞台に、"人間にとって本当に大切なものとは何か"を描く。窪塚は物語の重要な役となるキチジローを、浅野は通辞役として出演。2人はオーディションで役をつかみとった。窪塚は、出演が決まったときは「狐につままれたというか、ドッキリなんじゃないかと思った」と振り返り、「撮影を終えて今ここに来て、やっと現実なのかもなっていう感じになってきた」と告白。「夢のような時間と最高の経験をさせてもらった。みなさんの心にも何か残るものにできたら。本当に光栄です」と感慨深げに語った。浅野も「本当にびっくりした」と決まったときは驚いたようで、「大きな大きなチャレンジだったので、とてもうれしく思った」としみじみ語った。監督は、キチジローを演じる窪塚を見て「力強く演じているだけでなく心から正直に演じていた」と感じ、その後、窪塚と対面した際に「キチジローになりきっていて、この人に決めようと思った」と決断したという。また、キチジロー役としてオーディションに参加していた浅野に通辞役を提案したことを明かし、「パーフェクトだった」とその演技を絶賛した。昔から多くの日本映画を鑑賞してきたスコセッシ監督。今回の日本人キャストについて「家族のような人を集めた。なじみの顔」と親しみたっぷりに話した。窪塚と浅野は、スコセッシ監督とのエピソードも披露。窪塚は「クランクインした日に監督はきれいなスーツを着ていたのに、汚い場所での撮影で『こういった感じで』と演技を見せてくれた」と話し、「僕は『汚れちゃう!』と思ったけど気にしないんだなと。情熱の氷山の一角を見た。メラメラな人なんだなと思った」と打ち明けた。浅野は、オーディションのときから監督とのやりとりが楽しかったそうで、「監督は僕らの心からあふれ出る何かを待ってくれているような感じがした」と感謝した本作には、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールド、『シンドラーのリスト』のリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバーに加え、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシらが出演する。
2016年10月19日作家・遠藤周作によるキリスト教文学の問題作「沈黙」を、マーティン・スコセッシ監督が映画化した『沈黙-サイレンス-』の来日記者会見が19日(水)都内で行われ、日本人出演者の浅野忠信、窪塚洋介、そしてスコセッシ監督が出席。浅野さんと窪塚さんは巨匠作品出演への喜びを明かした。1966年に発表された小説「沈黙」は、反響と同時にカトリック教会から否定されるなど賛否を巻き起こした戦後日本文学の金字塔的一作。キリシタン弾圧が激しさを増す江戸時代初期の長崎県を舞台に、ポルトガル人の若き司祭ロドリゴの目を通して、信仰と神の存在を問う。1971年に篠田正浩監督によって、映画『沈黙 SILENCE』として一度映画化されている。幼少期にカトリックの司祭を目指しながらも、宗教が持つ矛盾に苦悩し、その道を諦めた経験のあるスコセッシ監督にとって「沈黙」の映画化は、20年以上温めていた念願の企画。スコセッシ監督は「言葉では説明できないような領域を描きたかった。それは“信ずるとは何か”ということ。この原作ならば精神世界を追求する上で大事な材料になると思った」とその魅力を説明。製作までには時間もかかり紆余曲折あったが「原作に出会った段階ではテーマに対するアプローチ方法が分からなかったが、長い歳月が私を夫にし、父親にし、成長させた。そういった思いと時間があったことによって映画化にこぎつけた」と成熟が大きなカギとなったようだ。悩める農民キチジロー役でハリウッド進出を果たした窪塚さんは「オーディションで役が決まったときはキツネにつままれたというか、ドッキリなんじゃないか?とさえ思った。今日になってやっと現実なのかもな、となってまいりました」と大役に緊張気味。スコセッシ監督の演出については「綺麗なスーツ姿のまま演出されていて“スーツ汚れちゃうよ!”と思ったけれど、そんなの関係ない。こんなにいまも情熱を持ってやっているんだと、メラメラな人だと思った」と独特の感性で評した。通辞役の浅野さんは「監督と一緒にオーディションをやったときは緊張したけれど、何度もするうちに本当に撮影しているようで楽しい気分になった。俳優の奥にあるモノを期待してくれている感じが常にあって、フィルムで撮ったのも嬉しかったし、それも演出だったのかなと思う。撮影期間は僕にとっての宝になった」と回想。スコセッシ監督は「この2人ならば役を演じ切ってくれるという確信があったし、言葉にしなくても目くばせなどで通じ合うものを感じた。私は昔から日本映画に親しんでいるので、今回のキャスティングにあたっては、家族のような人をかき集めたようなもの」と日本人キャストに全幅の信頼を置いているようだった。(text:cinemacafe.net)
2016年10月19日映画『ヒッチコック/トリュフォー』が2016年12月10日(土)より、新宿シネマカリテほかにて全国公開される。本作は今日の映画界を牽引する10人のフィルムメーカーたちのインタビューを交え、ヒッチコックの映画術を新鮮な視点で蘇らせるドキュメンタリー。始まりは一通の長い手紙。フランソワ・トリュフォーは、敬愛する偉大な監督アルフレッド・ヒッチコックに、インタビューをさせてほしいと手紙を綴った。この対談によって1冊の伝説の本「映画術 ヒッチコック/ト リュフォー」(山田宏一・蓮實重彦訳)が生まれることとなる。本書は世界中で出版され、“映画の教科書”として読み継がれている。その影響をうけたのが10人の名だたるフィルムメーカーたち。本作の中で、“ヒッチコックは映画の魔術師だ”と話すデビッド・フィンチャーやウェス・アンダーソン、マーティン・スコセッシ、そして『ダゲレオタイプの女』の公開が待たれる黒沢清らがインタビューで「映画術 ヒッチコック/ト リュフォー」について証言する。【作品詳細】『ヒッチコック/トリュフォー』公開日:2016年12月10日(土)監督:ケント・ジョーンズ脚本:ケント・ジョーンズ、セルジュ・トゥビアナ出演:マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、アルノー・デプレシャン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジェーム ズ・グレイ、オリヴィエ・アサイヤス、リチャード・リンクレイター、ピーター・ボグダノヴィッチ、ポール・シュレイダー提供:ギャガ、ロングライド配給:ロングライド協力:アンスティチュ・フランセ日本/フランス大使館2015年/アメリカ・フランス/英語、仏語、日本語/80分/ビス タ/カラー/5.1ch/原題:HITCHCOCK/TRUFFAUT/日本語字幕:山田宏一Photos by Philippe Halsman/Magnum Photos © COHEN MEDIA GROUP/ARTLINE FILMS/ARTE FRANCE 2015 ALL RIGHTS RESERVED.
2016年10月15日10月25日(火)より開催される「第29回東京国際映画祭」。この度、比類なき感性で“サムライ”のごとく、常に時代を斬り開く革新的な映画を世界へ発信し続けてきた映画人の功績を称える「SAMURAI賞」が、アメリカのマーティン・スコセッシ監督と黒沢清監督に贈られることが発表された。今年で3回目を迎える「SAMURAI賞」。新しい時代への道を斬り開く画期的なフィルムを制作し続けてきた映画制作者の功績を表彰するこの賞は、過去には第1回目に北野武監督とティム・バートン監督。第2回目は山田洋次監督とジョン・ウー監督が受賞している。今回受賞したスコセッシ監督は、カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞の『タクシードライバー』や、レオナルド・ディカプリオやキャメロン・ディアス出演の『ギャング・オブ・ニューヨーク』など数々の作品を手掛け、そして遠藤周作原作の映画『沈黙 -サイレンス-』の公開も控えている。一方黒沢監督は、2008年の『トウキョウソナタ』でカンヌ映画祭「ある視点」部門審査員賞などを受賞し、昨年公開された『岸辺の旅』でもカンヌ映画祭「ある視点」部門に出品され、日本人初の監督賞を受賞している。なお、本賞の授賞式は11月3日(木)に行われ、受賞を記念して黒沢監督のSAMURAI賞特別講演も同日に開催。黒沢監督の経歴をふり返ると共に、映画制作におけるいままで黒沢監督が直面してきた課題などが話されるようだ。また、スコセッシ監督は残念ながら来日することはできないが、授賞式当日は本人のメッセージが紹介される予定だ。「第29回東京国際映画祭」は10月25日(火)~11月3日(木・祝)の期間で開催。(cinemacafe.net)
2016年10月12日荒木飛呂彦による人気コミック「ジョジョの奇妙な冒険」が実写化。映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』が、2017年8月4日(金)に公開される。主人公・東方仗助役を山﨑賢人が担当。仗助の親友となる転校生・康一を神木隆之介、仗助のライバルとなる虹村形兆・億泰兄弟を岡田将生、新田真剣佑が、最凶犯・アンジェロを山田孝之が演じる。また、仗助の高校の同級生で、唯一のヒロインとなる山岸由花子役には小松菜奈。監督は、映画『テラフォーマーズ』『クローズZERO』の三池崇史だ。予告動画はじめに「ジョジョの奇妙な冒険」とは?コミックシリーズ累計売上1億円を突破した「ジョジョの奇妙な冒険」は、連載30周年をむかえた人気シリーズだ。ファンを魅力するのは、独創的な世界観と個性豊かなキャラクターたち。アニメーション化されるとその勢いは増し、ルーブル美術館への作品展示やグッチ(GUCCI)とのコラボレーションなど、国内外問わず人気が加速。現在も、その人気は留まることを知らない。実写映画化の決まった2017年は、生誕30周年を記念する”ジョジョ・イヤー"。多くのファンが待ち望んだ「ジョジョの奇妙な冒険」のキャラクターたちの実写映画化が、いま実現する。日本を舞台にした「ダイヤモンドは砕けない」が実写化の舞台「ジョジョの奇妙な冒険」の始まりは、19世紀末のイギリス、名門貴族の息子ジョナサン・ジョースターとディオ・ブランドーという2人の少年の出会いから。その後、”ジョジョ”と呼ばれる主人公が代替わりしながら、ジョースター家とそれに関わる人々の数奇な運命、そしてジョースター家の血縁と因縁を描き続け、ストーリーは、現在第8部にまで発展している。実写化されるのは、ファンの中でも人気の高い第4部「ダイヤモンドは砕けない」。日本のM県S市を舞台とした同シリーズでは、日本で育つ高校生・仗助が主人公。仗助とその友人たちとの出会いや戦いを通じて、彼らの成長する姿を描いていくサスペンス・エンターテインメントだ。原作を知らなくても間に合う!鑑賞前のチェックポイント登場キャラクターは、形ある超能力<スタンド>が使える主人公の仗助をはじめ、彼の周りに現れるライバルたちは<スタンド>と呼ばれる形ある超能力が使える。所持者のそばに現れ立つため<スタンド>と呼ばれるこの能力は、持っている者にしか見えない。仗助の<スタンド>は、クレイジー・ダイヤモンドと呼ばれ、触れるだけで他人の怪我や壊れたものを直すことができる最も優しい<スタンド>。山田孝之演じる、凶悪な殺人犯・アンジェロの<スタンド>は、あらゆる水分に溶け込み、体内に侵入して内部から攻撃する力を持っている。この<スタンド>がどう表現されるかが、実写化にあたり原作ファンが注目しているポイントの一つ。ジョジョの独特なポージング&ジョジョ名セリフ「ジョジョの奇妙な冒険」では、度々登場キャラクターたちが独特のポーズで登場する。それはファンたちの間で”ジョジョ立ち”との愛称で呼ばれ、イタリアの彫刻芸術から影響を受けているという説もある。並んで特徴的な台詞まわしもポイント。原作&アニメファンの間では、セリフ集としてまとめられているほどで、本作では仗助の「グレートだぜッ! 」を山﨑賢人がどのように表現するか、期待が寄せられている。ヒロイン山岸由花子役・小松菜奈にインタビュー主人公・仗助の親友・広瀬康一に思いを寄せる、山岸由花子役を担当する小松菜奈。映画『沈黙―サイレンス―』でハリウッドデビュー、『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』で漫画・小説の実写化作品に取り組んできた小松が、由花子とどのように向き合っていったのか。衣装・ヘアメイクのエピソードを交え、映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』について話を聞いた。Q.人気漫画”ジョジョ”に参加、オファーを受けた時の感想は?驚いたのは、キャスト発表があった時に「由花子役をやるの?」ってたくさん連絡が来たこと。周りにファンが多くて、みんな熱烈なのは知っていたんですけど、改めて本当に人気作品であることを実感しましたね。気合入れて頑張んなきゃなって思いました。Q.小松さんはいつから”ジョジョ”を読み始めたのでしょうか。私は、お仕事するって決まってから原作を知ることが多くて。原作ものの場合、そこから読ませてもらうことが多いんです。ただ、漫画は絵があるので、あまり深く読みすぎるとその通り動かなきゃって引っ張られてしまう。なので、深読みはせず撮影前に一度読ませていただきました。読み進めていく中で、どうやって演じようと思ったり、由花子がよくする癖って何なんだろうって考えていくので、由花子というキャラクターをどんどん好きになっていきましたね。Q.由花子のどんなところが好きですか。急に態度が変わったりする、ぶっ飛んでるところが好きです。見ていて、「こんな女の人いたらやばいな」って思うんですけど、「いつ来るかな、あっ来る来る」って、クセになっていくんです。康一くんに対しての愛が熱くて、本当に個性的で。「康一くん康一くん」とずっと言ってる姿は、純粋に考えたら一途だなって思いましたし、中身はピュアなのかな?とか、妄想しながら楽しく読んでいました。役者が演じることでキャラクターに血が入るQ.漫画の中の由花子を目指して役作りを進めていきましたか?もちろん原作は原作の良さがあるし、実写化は実写化で全然違うものだと捉えています。役者が演じることでキャラクターに血が入っていって、キャラクターとしての魅力に繋がる。それが、私はすごくいいなって思っていて。キャラクターがそこにいる、リアルに見える。こうすることで、実写版を観た人は、漫画が気になって読みたくなる。漫画を見ていた人は映画ってどうなっているんだろうなって観に来てくれる。観た後の感想は賛否両論あると思いますが、映画、漫画お互いにとって(実写化することは)プラスだなと思っているんです。Q.実写版・由花子はどんなキャラクターに仕上がっていますか。どれだけ山岸由花子を残せるかっていうことが、今回の課題でした。私の撮影は2日間、その中でどれだけインパクトを与えられるかを考えていました。この子くせ者だな、変だなっていういい違和感をどうしても残したくて。Q.気になる存在になるために、どんな演技を?康一くんをじっと見つめること。目をそらすことなく、ずっと見つめているのは、由花子っぽいなって思ったので意識していましたね。康一くんに対する執着心を出すために、話すときはすごく近づいたり。観た方に、気になる存在でいて欲しいなと思ってたんです。衣装を着てすっと役に入っていくQ.衣装やヘアメイクは、公開前ビジュアル解禁の時から話題になりましたね。今回は、特にヘアメイク・衣装に助けられた部分は大きくて、衣装を着てすっと役に入っていくような感覚がありました。メイクさんと髪の毛の長さはこれくらいの方が不気味じゃない?、肌色は今より白くした方がいいよねって話をして、作り上げていきましたね。ただ、衣装はお任せです。ワッペンがついていたり、制服の線は波打っていたり。本当に一つひとつこだわりのある衣装だったので、劇場でチェックして欲しいです。Q.<スタンド>がどう表現されているかが、みんな気になっている部分だと思うのですが。出来上がった作品を観ていかがでしたか。私もスタンドが入ったらどうなるんだろうって気になっていました。CGと人間が合体したらどうなるのかなって。作品を観たら違和感がなくて、純粋に面白いと思えたんですよ!2時間という時間の中で”ジョジョ”の世界観をぎゅっと押し込めてあって。音楽もそうですし、疾走感やスピード感っていうのが作品の中で表現されている。もちろん一人ひとりのキャラも立っています。原作を知らない人でも、女性でも楽しめる作品だなと思います。ビジュアルは激しいんですけど、内容は兄弟愛も描かれていてしっかりしていているので、すっと作品に入り込めるはず。原作ファンにも納得してもらえると願っています。同世代と演じると燃えるQ.原作は日本が舞台ですが、撮影はスペインで行われたんですよね。初めスペインで撮ると聞いて驚きました。確かに綺麗そうだけど、どうなるのかな?って思っていました。スペインに入ったときちょうど天気は曇り。曇っている空は怪しげな感じで、海も黒く波打っていて、何か出てきそうな感じ。その時確信しましたね、世界観にぴったりだなって。逆に日本で撮るならどこだったんだろう?って考えちゃうくらい、よく合っていたんです。Q.撮影現場での思い出はありますか?撮影現場では、山﨑さんと神木さんとご一緒させていただきましたが、同世代の人とやると燃えますね!楽しいです。エネルギーの感じも違いますし、”役者魂”みたいなものや演技の仕方も人によって違いますので。実際に近くで見ていると、自分も頑張んなきゃって気持ちを奮い立たせてもらいました。これまで映画を観に行くときは、暇だから行こう、この作品を観ようっていうのが多かったんですけど、この役者が気になるから観に行こうっていう気持ちが生まれてくるようになったので。単純に見ていて楽しいのもありますし、私も負けないってパワーがもらえるんです。現在は、女優としての活躍が目立つ小松だが、デビューはファッション誌『ニコ☆プチ』。現在もモデルとして、ファッション誌、TV、CMと多方面で活動している。以前、映画『溺れるナイフ』公開時のインタビューでは”シャツ”を集めていると話していた小松だが、彼女はいまどんなファッションに興味があるのだろうか。Q.いまハマっているファッションアイテムを教えてください。デニム!好きで集めちゃいますね。色や形がちょっと違うだけで見え方が違うので。似てるのあるじゃんって思うんですけど、シルエットが自分の中で違うなと思うとすぐ買っちゃって、今は50本くらい持っています。Q.どんな風にコーディネートを楽しんでいますか。バンドTと組み合わせたり、Tシャツを透かせてシャツを羽織ったり、ワンピースの下にデニムを合わせたり。シンプルに白Tにコンバース、そしてちょっと変わったカバンを持つっていうのもお気に入りです。あんまり頑張りすぎてない感じが、自分的に楽でいいなと思っていて。最近は、ピタッとしているデニムを買いました。新しいブーツに合わせようと思って買ったらサイズが本当にぴったりで。まだ履けていないのでいつ出そうかな?って考え中です。Q.ショッピングはいつもどこでしていますか。ほとんど古着屋さんですね。新品も買いますけど、古着屋さんの方が楽しくて。「これあった~!探してる感じ~」って探し出す喜びがあるので、自分にあってるなって思います。それに、古着屋さんは家族みんな好きなんですよ。家族で古着屋さんにいって、お店ではバラバラに行動して。洋服の貸し借りもよくしていて、お母さんが来ていた古着を受け取ったり、古いワンピースを自分で改造したり。メンズのものも好きなので全然お兄ちゃんのも借ります。ファッションが家族共通で好きなものなので、みんなで共有できるのがいいなって思っています。まだまだある!”ジョジョ”実写化のポイント”住んでみたい町”杜王町 を再現するためスペインロケへ『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』の舞台となる、杜王町 (もりおうちょう)は”住んでみたい国ランキング”上位の豊かな自然に囲まれた町。この平和な雰囲気を再現するため、ジョジョクルー一行は、スペインのシッチェスへ移動。バルセロナから南西約35kmに位置する、地中海沿いのサッシェスで映画ロケが行われた。現場で見えない<スタンド>を表現するために<スタンド>は、撮影現場では見えないが、スクリーン上でははっきりと存在している。このリアリティを出すため、三池監督はアクションスタッフを投入。彼らが<スタンド>になり代わり、役者に<スタンド>の動きを説明しながら、そばに立ったり、地べたに寝転んだり、体を張って演技始動をした。スタッフ・キャスト愛すべきキャラクターたちが、実力派キャストで蘇るのも実写版の醍醐味。『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』を盛り上げる豪華キャストをキャラクターたちの特徴と共に紹介する。東方仗助(山﨑賢人)山﨑賢人が演じる、主人公の東方仗助は、普段は温厚で人当たりの良い性格で女子生徒にモテているが、自慢の髪型をけなされると激昂する一面を持つ。不良っぽい喋り方だけでなく、個性的な髪型とファッションもポイント。ビジュアルでは、原作同様個性的な髪型に、胸元と襟元にアクセサリーをつけた学ランで登場。山﨑は、1994年東京都生まれ。『四月は君の嘘』『映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!』など、人気アニメの実写映画に多数出演。17年10月には、映画『斉木楠雄のΨ難』の公開を控えている。広瀬康一(神木隆之介)東方仗助の同級生であり、友達思いで平和を愛する広瀬康一役には神木隆之介。仗助と行動を共にし始めたことで、怪事件に巻き込まれていく。どことなく頼りなさげだが、由花子から一方的に熱い思いを寄せられるモテ男の一面も。映画『3月のライオン』『バクマン。』『桐島、部活やめるってよ』などのヒット作が続く神木は、初のおでこ出しスタイルで爽やかな好青年役にチャレンジする。山岸由花子(小松菜奈)仗助の同級生で、転校してきた康一の世話役に使命感を抱いている女子高生・山岸由花子は、小松菜奈が担当。ウェーブの長い髪が特徴で、成績優秀かつ料理や裁縫が上手いというハイスペック女子というキャラクターだ。ビジュアルで見せる小松のミステリアスな表情が、由花子の時折見せる極端な性格を表現している。小松は、マーティン・スコセッシ監督の映画『沈黙―サイレンス―』で隠れキリシタンという難役を見事に演じきり、ハリウッドデビュー。『溺れるナイフ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』とラブストーリーにも、多数出演している。虹村形兆(岡田将生)岡田将生扮する虹村形兆は、杜王町で暗躍しているスタンド使い。冷静沈着で頭脳明晰、かつ冷酷無比な男。ジョジョ原作ファンを公言している岡田は、「冷酷な部分もあるけれど、信念のある役。衣装とヘアスタイルが本当に素敵。毎日準備しいく中で形兆になっていける。強味になっている」と語っている。映画『秘密 THE TOP SECRET』『何者』で見せた姿とは一変、劇中では金髪のロングヘアーという奇抜なビジュアルを披露している。虹村億泰(新田真剣佑)新田真剣佑は、虹村形兆の弟・億泰を熱演。兄とは対照的な直観型で、深く物事を考えずいつも形兆の足を引っ張ってしまう。右手につかんだあらゆるものを削り取る”サ・ハンド”と呼ばれる<スタンド>の持ち主。新田真剣佑は、「億泰は兄の形兆のことをものすごく愛している役。ちょっと抜けているところもあるので、憎めない億泰を演じたい」と意気込みを明かし、役作りのために、サイドの髪は銀色に染め上げ、剃り込みを入れて眉毛も剃って撮影に臨んだ。アンジェロ[片桐安十郎](山田孝之)血も涙もない最狂の凶悪犯、アンジェロ(片桐安十郎)を演じるのは、山田孝之。逃亡中の連続殺人犯で、犯行の邪魔をした仗助を破滅させようと狙う男。人の命を奪うことに躊躇はない。「『ジョジョ』という大きな作品は、東宝とワーナーが組んでの一大プロジェクトとなりますし、本当ならば気負いしそうなんですが、片桐安十郎は史上最低の殺人鬼で割と素に近いと思います。なので、リラックスしてやれると思います(笑)」とコメント。映画『テラフォーマーズ』や『新宿スワン』などの人気作では、”他とは違う”ユニークな役どころを担当。自身を題材にした『映画 山田孝之3D』も17年6月に公開。空条承太郎(伊勢谷友介)伊勢谷友介は、”ジョジョ”ジョセフ・ジョースターの孫・空条承太郎役を務める。承太郎は、 “ジョースター家”の人間で、山﨑賢人演じる東方仗助とは血縁上「甥」にあたるが、作品の中で仗助を導いていく存在となる。時間を止めることのできる最強の<スタンド>スタープラチナの持ち主。出演が決まる前から、原作のファンだった伊勢谷は「空条承太郎には、中学のころから恐ろしいほど憧れていました。また、承太郎と伊勢谷友介は全く別人格なのでそのギャップを埋めるのが難しかったです。」と語っている。作品紹介映画『ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章』公開日:2017年8月4日(金)監督:三池崇史キャスト:山﨑賢人(東方仗助)、神木隆之介(広瀬康一)、小松菜奈(山岸由花子)、岡田将生(虹村形兆)、新田真剣佑(虹村億泰)、山田孝之(片桐安十郎)、伊勢谷友介(空条承太郎)原作:荒木飛呂彦 (集英社ジャンプ コミックス刊)配給:東宝株式会社/ワーナー・ブラザース映画(C)2017 映画「ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない 第一章」製作委員会(C)LUCKY LAND COMMUNICATIONS/集英社
2016年10月01日本日9月18日(日)は、マーティン・スコセッシ監督&ロバート・デ・ニーロ主演で世界を震撼させたアメリカン・ニューシネマの金字塔『タクシードライバー』の日本公開から、ちょうど40周年。このほど、12月7日(水)にリリースされる同作の40周年アニバーサリー・エディションから、今年のトライベッカ映画祭にてジョディ・フォスターが語った撮影秘話が明らかになった。1976年に公開され、第29回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールを受賞、世界で驚きをもって迎えられた『タクシードライバー』。いまなお、多くの映画ファンを魅了する伝説的作品は、公開から40周年となる今年、アニバーサリー・エディションとしてブルーレイで登場する。過日、ニューヨークで開催されたトライベッカ映画祭では、40周年を記念してスコセッシ監督、主演のデ・ニーロ、ジョディ・フォスター、シビル・シェパード、ハーベイ・カイテル、製作のマイケル・フィリップス、脚本のポール・シュレイダーが再集結。集まったファンの前で、撮影当時の様子や製作秘話を語るQ&Aセッションが行われており、この模様は特典映像に収録されている。今回解禁となった特典映像の一部では、本作で当時12歳の“少女娼婦”アイリス役を演じ、アカデミー賞助演女優賞にノミネートされるなど高い評価を得たジョディ・フォスターが語る模様が収められている。「(70年代前半の)当時の映画が大好きで、母とよく映画館に行っていた。母も私に重要な役を望んでいたみたい。だから出ることにした」と、アイリス役を引き受けた経緯をふり返るジョディ。この役を受けるにあたり「友だちにからかわれる心配はなかったか?」という質問には、「ホットパンツに大きな帽子とサングラス。初日に衣装デザイナーの前で泣いたのを覚えてる。初日から恥ずかしかった」と、当時の心境を告白。さらに、「若い俳優が映画に出るときは毎回教育委員会の許可が要るの」「許可が下りなかったから、弁護士を雇った。役を演じられる精神状態か判定したの。見事パスよ」と明かし、40年前、恥じらいを感じていながらも、この役をやり遂げた自分を誇らしそうに語る様子が収められ、彼女が演じたアイリスがより一層愛おしくなる貴重な映像となっている。このトークセッションでは、そのほか、デ・ニーロ演じるトラビスのモヒカンについての裏話や、劇中音楽を収録後、その夜に亡くなってしまったバーナード・ハーマンとの思い出などが約40分間にわたって語られており、ファン必見。なお、日本限定でジョディの単独インタビューや、ファンからの熱い要望に応えたTBS系列「月曜ロードショー」放送時の吹き替え版も収録されている。『タクシードライバー 40 周年アニバーサリー・エディション【初回限定生産】』は12月7日(水)よりブルーレイにてリリース。(text:cinemacafe.net)
2016年09月18日ティム・バートン監督最新作ティム・バートン監督最新作、映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』が2017年2月3日(金)に全国の劇場で公開される。原作は、ランサム・リグズによる小説『ハヤブサが守る家』(邦題)。ニューヨークタイムズ・ベストセラーにも選ばれた、ウェールズの小島を舞台に主人公の少年ジェイクの摩訶不思議な冒険を描いた作品だ。今回は脚本に『キック・アス』や『キングスマン』のジェーン・ゴールドマンを迎え、鬼才ティム・バートンが映像化に挑む。ストーリーひょんなことから、“奇妙なこどもたち”の秘密の隠れ家である「ミス・ペレグリン(はやぶさ)の家」を発見した少年ジェイク。そこに暮らしていたのは、世にも奇妙な能力を持つ子供達だった。まるで風船のように空に浮かぶ少女、サッカーをして遊ぶ透明人間、後頭部にある大きな口で食事をする少女…。戸惑いながらも子供達と触れ合うことで不思議な能力の数々を知ったジェイクは、彼らが1940年の9月3日を毎日繰り返していることとその理由を知る。そして自分たちに目に見えない危険が迫っていることに気づくジェイク。誰が現実に存在し、誰を信じられるのか。そして自分がこの世界に送り込まれた役割とは何なのか?真実が明らかになったとき、永遠に続く1日と奇妙なこどもたちに大きな変化が訪れるーー。キャスト「ミス・ペレグリンの家」の家主であるペレグリン役を務めるのは、エヴァ・グリーン。「ペレグリン=英語で“はやぶさ“の意」の名の通り、彼女もはやぶさに変身出来るという特殊能力を持っている。また、主人公のジェイク役には、マーティン・スコセッシ監督映画『ヒューゴの不思議な発明』で主演を務めたエイサ・バターフィールドが抜擢された。その他、主人公らと対立する悪役バロン役をサミュエル・L.ジャクソンが演じている。【作品情報】映画『ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち』(原題:MISS PEREGRINE’S HOME FOR PECULIAR CHILDREN)公開時期:2017年2月3日(金)全国ロードショー監督:ティム・バートン脚本:ジェーン・ゴールドマンキャスト:エヴァ・グリーン、エイサ・バターフィールド、サミュエル・L.ジャクソン、エラ・パーネル、ジュディ・デンチ、テレンス・スタンプ© 2016 Twentieth Century Fox Film Corporation.
2016年09月17日エリザベス・バンクス主演のハリウッド映画『Rita Hayworth with a Hand Grenade(仮訳邦題:リタ・ヘイワースと手榴弾)』に、俳優・窪塚洋介の出演が決定した。窪塚洋介演じるのは、第二次世界大戦末期から戦後にエリザベス・バンクス演じる戦場カメラマンと太平洋の孤島で出会い、その後数十年を共に過ごすことになる日本兵役。残留日本兵となった陸軍軍人である小野田寛郎と横井庄一をモデルにした、極限状態の日本人像に挑戦する。マーティン・スコセッシ監督映画『沈黙–サイレンス–』に続くハリウッド作品への出演について窪塚は「『ハリウッドだから「出られれば何でもいい』という仕事の選び方や、『エージェントのノルマだからやらなくてはいけない』ということではなく、日本でのスタンスと同じように心のままに仕事が出来るのは、ひとえにデビューが来年公開のマーティン・スコセッシ監督の作品『沈黙』であったこと、そこで重要な役を演じられたこと、そして、その作品に関わった主要スタッフが認めてくれたからこそだと思います」とコメント。監督は、『マルコビッチの穴』のセットデザイナーや、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のアートディレクターとして活躍してきたスローン・ウーレンが務める。なお撮影は2016年秋頃に開始予定で、日本での公開時期は2016年9月14日(水)現在未定となっている。【作品情報】Rita Hayworth with a Hand Grenade(仮訳邦題:リタ・ヘイワースと手榴弾)公開時期:未定監督:スローン・ウーレン出演:エリザベス・バンクス、窪塚洋介ほか
2016年09月17日俳優・窪塚洋介が、『沈黙 -サイレンス-』に続き、ハリウッドの新作第2弾に出演することがこのほど決定。『スパイダーマン』シリーズや『ハンガー・ゲーム』シリーズのエリザベス・バンクスとの共演ということも分かった。窪塚さんの記念すべきハリウッド・デビュー作となった『沈黙 -サイレンス-』は、マーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作の戦後日本文学史上不朽の歴史小説「沈黙」を読んでから約四半世紀をかけて映画化。窪塚さんが演じるキチジローは、主要な役柄のひとりであるだけでなく、原作者の遠藤氏が自分自身をモデルとして作品にはめ込んだ「もう一人の主役」とも言える重要キャラクターだ。そして今回窪塚さんが出演するのは、『マルコビッチの穴』のセットデザイナーや、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』のアートディレクターとして映画界に地歩を築いてきたスローン・ウーレンの監督作品第2弾「Rita Hayworth with a Hand Grenade」(仮訳邦題:リタ・ヘイワースと手榴弾)のヒロオ役。時代は第二次世界大戦末期から戦後、エリザベス演じる戦場カメラマンと太平洋の孤島で出会い、数十年を共に過ごすことになる日本兵を演じる窪塚さん。残留日本兵となった陸軍軍人、小野田寛郎と横井庄一をモデルにした極限状態の日本人像への挑戦となる。窪塚さんは「ハリウッドだから“出られれば何でもいい”という仕事の選び方や、“エージェントのノルマだからやらなくてはいけない”ということではなく、日本でのスタンスと同じように心のままに仕事が出来るのは、ひとえにデビューが来年公開のマーティン・スコセッシ監督の作品『沈黙』であったこと、そこで重要な役を演じられたこと、そして、その作品に関わった主要スタッフが認めてくれたからこそだと思います」「オーディションもなく、エリザベス・バンクス氏の相手役という、重要で面白い役が出来るのはとても嬉しいことだし、誇りでもあります。またひとつ役者としての軌跡を伸ばし、今後も着実にキャリアを積み上げて、世界の舞台でも力を活かせるよう、今秋の海外での撮影に臨みたいと思います。久しぶりに坊主頭かなあ(笑)」と意気込みを語った。(cinemacafe.net)
2016年09月14日俳優の窪塚洋介が、スローン・ウーレンの監督作品第2弾『Rita Hayworth with a Hand Grenade(仮訳邦題:リタ・ヘイワースと手榴弾)』で、再びハリウッド作品に出演することが13日、明らかになった。本作では、女優のエリザベス・バンクスと共演を果たす。2017年に公開されるマーティン・スコセッシ監督最新作『沈黙-サイレンス-』でハリウッドデビューを果たす窪塚。2作目のハリウッド作品となる『Rita Hayworth with a Hand Grenade』は、『マルコビッチの穴』などのセットデザイナーや、『ハリー・ポッターと謎のプリンス』などのアートディレクターを務めてきたスローン・ウーレンの監督作品第2弾だ。第二次世界大戦末期から戦後を舞台とする本作で窪塚が演じるのは、エリザベス・バンクス演じる戦場カメラマンと太平洋の孤島で出会い、数十年を共に過ごすことになる日本兵のヒロオ役。残留日本兵となった陸軍軍人である小野田寛郎と横井庄一をモデルにした極限状態の日本人像に挑戦する。今秋クランクインするという。窪塚は「ハリウッドだから『出られれば何でもいい』という仕事の選び方や、『エージェントのノルマだからやらなくてはいけない』ということではなく、日本でのスタンスと同じように心のままに仕事ができるのは、ひとえにデビューが来年公開のマーティン・スコセッシ監督の作品『沈黙』であったこと、そこで重要な役を演じられたこと、そして、その作品に関わった主要スタッフが認めてくれたからこそだと思います」とコメント。そして、「オーディションもなく、エリザベス・バンクス氏の相手役という、重要で面白い役ができるのはとてもうれしいことだし、誇りでもあります」としみじみ話し、「また一つ役者としての軌跡を伸ばし、今後も着実にキャリアを積み上げて、世界の舞台でも力を生かせるよう、今秋の海外での撮影に臨みたいと思います。久しぶりに坊主頭かなあ(笑)」と意気込んでいる。
2016年09月14日『エターナル・サンシャイン』から、『恋愛睡眠のすすめ』『僕らのミライへ逆回転』『ムード・インディゴ うたかたの日々』などまで、創造性と遊び心に満ちた独特の世界観と映像で、観る者の心に温かい刺激をくれるミシェル・ゴンドリー監督。その最新作『グッバイ、サマー』は、少年時代、“画家か発明家になりたかった”という監督が、「100%僕の思い出からできている」と語る自伝的青春ストーリーだ。本作から、“みんなと同じは嫌”という悩みごとを抱える画家志望のダニエルを演じたアンジュ・ダルジャンと、彼と意気投合する機械いじりの好きな転校生テオを演じたテオフィル・バケ、初々しい少年2人の魅力たっぷりなインタビューが到着した。学校で浮いていた2人の少年は意気投合し、息苦しくうんざりするような毎日を脱出するため、“ある計画”を考えつく。それはスクラップを集めて夢の車=“動くログハウス”を作り、夏休みに冒険に出ることだった――。長い髪のせいでよく女の子に間違われ、クラスメイトからはミクロ(チビ)と呼ばれ、恋するローラには全く相手にされていないダニエルを好演したアンジュ。本作のキャスティングについて、彼は「あるとき、道で呼び止められて『自分が探している役に適しているから』とこの作品のキャスティングディレクターに声をかけられたんだ。それで、オーディションに6回通って、ようやく選ばれたんだ」と、スカウトの大抜擢によって役を射止めたことを語る。一方、目立ちたがり屋で、自分でカスタマイズした自転車を乗り回し、趣味の機械いじりのせいでガソリンの匂いを漂わせている転校生、“ガソリン”ことテオを演じたテオフィルは、ゴンドリー監督について「全く知らなかった。出演が決まってから、父に教わって『エターナル・サンシャイン』を観て、撮影が始まってから『ウィ・アンド・アイ』を観たんだ。どちらも大好きな作品だったよ」と明かす。するとアンジュも、「僕も彼の名前は知らなかったけれど、『僕らのミライへ逆回転』が大好きだったんだ。その後に観た『エターナル・サンシャイン』もお気に入りの映画だよ」と、2人ともゴンドリー監督作品にすっかり夢中になった様子だ。そんな彼らがリスペクトするゴンドリー監督との仕事について、テオフィルは「彼は、映画に対して僕が想像もしなかったようなヴィジョンを持っている。普通の人と違った物の見方というか。例えば、脚本には彼の夢がいっぱい詰まっている。この映画は前半、彼自身の思い出をもとにしていて、後半はその前半を書いている間に、彼が見た夢をもとにしている。とにかく、独特の世界観があって、同時にちょっと子どもっぽいところが好きだ」と、監督と“夢”との関係性と、世界観についての魅力を語っている。また、それぞれが演じたキャラクターについてアンジュは、「僕は、ダニエルと似ているところは少ないかも。彼よりはもっと外交的。ダニエルは、僕よりも絵を描くのが好きだしアーティスティックだ。でも、部屋のちらかし状態は、僕と同じ(笑)」と、同年代の男の子として共感があるという。テオフィルも「共感する部分はあるよ」と語り、「テオのちょっとアウトサイダーっぽいところや、疎外感、保守的なものに対して反抗的なところ。それに、テオのダニエルに対する感情とか」と自身を役に重ね合わせ、同年代ならではの友達に対する感情や感覚を指摘した。今後の俳優業については、「僕は、スティーブン・スピルバーク監督、ウォシャウスキー姉妹と仕事をしてみたい。究極の夢だね」とテオフィル。そして「僕は、ティム・バートンの映画が好きだから、彼の作品に出られたら嬉しい(笑)。もちろん、ミシェルともまた一緒に仕事をしたいし、あとは、マーティン・スコセッシ監督!」とアンジェが続けると、「スコセッシ!?もしかして、レオナルド・デカプリオの後釜ってこと!?」と、2人は今後の野望(?)を大いに語り合っていた。『グッバイ、サマー』はYEBISU GARDEN CINEMA、新宿シネマカリテほか全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)
2016年09月12日美ボディを強調したセクシー衣装でバットを振り回し、「あたしら、悪党だもん」の決めゼリフ……女優のマーゴット・ロビー演じるハーレイ・クインが今、世界中をメロメロにしている。DCコミックスに登場するキャラクターの中でも大人気のハーレイ・クインが大活躍する映画『スーサイド・スクワッド』(9月10日公開)は、先行して公開された全米で8月の歴代オープニング興行収入を塗り替え、3週連続1位を記録。そんな話題作がいよいよ日本公開だ!先日来日したマーゴット・ロビーに、役作りやハーレイとの共通点、ジョーカーへの思い、ウィルとの共演の感想などをインタビュー。今後もハーレイを演じたいかという質問に、「永遠に演じ続けたいキャラクターなので、やらせてもらえるんだったらずっと演じるわ!」と力強い宣言も飛び出した。――ハーレイ・クインはセクシーでクレイジーな強烈なキャラクターでしたが、どんな役作りをしたのか教えてください。一番難しかったところはジョーカーとの関係。彼女ほど知性もあって力もある女性が、なんで彼の前だとあんなにボロボロになってしまうのか…。"共依存"についてリサーチし始めたときに、「なるほど。ある種、彼女はジョーカー中毒なんだ、ハマっているんだ」っていうことに気付いたの。――役作りで参考にしたキャラクターなどはありますか?何よりも原作のコミックスに立ち戻ったわ。ハーレイ・クインは、コミックスやテレビなど、さまざまなストーリーでいろんな形で今まで表現されてきていて、何千という表現の中から彼女のバックグラウンドや人とのやりとりの仕方を知ることができたの。DCの魅力の一つは、ダークな部分の表現を恐れないところで、ひどいことをしているときもそのまま描写する。そういう側面を見ながら作り上げたわ。あと、小さな子供を参考にしたの。子供は瞬間瞬間を生きていて、目を見開くように世界を見ることができたり、同時に、ものすごく意地悪だったり素直にもなれてしまう。そういったところを参考にしたのよ。――衣装がとてもセクシーでした。あの衣装を着ながら激しいアクションというのは大変だったのでは?一番つらかったのは、通常だったらパンツの中に隠してスタント用のパッドみたいなものを膝にあてることができるのに、今回は露出しているためにそれができなかったこと。パパラッチの写真を見てもらえばわかる通り、撮影中はずっと足が切り傷とあざだらけだったの。爆発もCGではなく本当に現場で爆発させているので、飛んでくるガラスも本物。それも楽しさのうちではあったけど、肉体的にはボロボロだったわ。――演じたハーレイとご自身が似ているところはありますか?まったく似てないわ! 一緒にいるキャストは「似てるじゃん」って言うんだけど、自分ではわからないの(笑)――演じたハーレイに影響を受けて変化したことは?それはあると思う。もちろん、絶対まねしたくない部分はあるけど、子供のように世界をまっすぐ見たり、瞬間瞬間を生きる、目の前にあるものを楽しむというところはインスプレーションを受けたわ。――セクシーなハーレイ役を見事に演じられましたが、マーゴットさんの美の秘訣を教えてください。うーん、何もないわ。でも、仕事でメイクをすることが多いので、必要ない時は何もつけずに皮膚呼吸させることを意識してるの。特にハーレイ・クイン役で約6カ月間白塗りだったので、その間もメイクをしなくていい日は呼吸させていたわ。――なるほど。マーゴットさんは、ジョーカーみたいな男性はどう思いますか?ノー! ノー! 髪の毛が緑色なんて、アウトでしょ!(笑)――性格は?性格もないでしょ!(笑) 女性を…相手をああいう扱いする人と一緒にいるなんて。私自身も過去に、ジョーカーよりも全然大したレベルじゃないけど、あまり扱いがよくない人と付き合ったことがあって、幸運なことにその関係は長く続かなかったし、幸運なことにジョーカーみたいな人とは付き合ったことはないわ。――デッドショット役のウィル・スミスさんとの共演はいかがでしたか?今回、『フォーカス』に続き2作目の共演。『フォーカス』でもかなりクレイジーな冒険を撮影中はしていて、もともとその関係をもってこの映画に望めたので、すごく楽しかったわ。――ウィル・スミスの目の演技が素晴らしいと感じました。もともと才能あふれる役者なので、そういった部分もしっかり演技できる。それを微妙な形でしっかり表現するところが素晴らしい役者だなと思うの。だからスクリーンで惹かれるものがある人なんだと思うわ。そして、生まれ持ってのリーダー気質があるので、現場でも、映画の中でも、有機的な形でウィルが引っ張っていくという形になったんだと思う。――今回、ハーレイ・クインという大人気のキャラクターを演じられましたが、次にやってみたいキャラクターや作品は?プロデュース業も始めていて、自分が演じるキャラクターを自分である程度決められるというのが楽しいところ。そろそろイギリスで撮影に入る作品では、1920年代の貴婦人を演じるの。非常に複雑で欠点の多いキャラクターだけど、脚本を読んでいるときに惹かれるのはそういうキャラクター。強い意志を持っているけど、そのやり方が正しいとは限らないようなキャラクターが好きで、次の数作品はそういったタイプのキャラクターを演じる予定よ。――『スーサイド・スクワッド』の次回作やスピンオフがあったら、またハーレイ・クインを演じたいですか?永遠に演じ続けたいキャラクターなので、やらせてもらえるんだったらずっと演じるわ!■プロフィールマーゴット・ロビー1990年7月2日生まれ。オーストラリア出身。マーティン・スコセッシ監督の映画『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(13)でレオナルド・ディカプリオの相手役を演じてブレイク。その後、『フォーカス』(15)や『マネー・ショート 華麗なる大逆転』(15)などに出演し、『ターザン:REBORN』(16)ではターザンの愛する妻役を演じた。(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
2016年09月09日マーティン・スコセッシ監督映画『沈黙-サイレンス-』が、2017年1月21日(土)に全国の劇場で公開される。原作は戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の「沈黙」で、アカデミー賞監督のスコセッシが1988年に同小説と出会ってから28年の時を経て、ついに映画化が実現。ストーリー17世紀江戸初期、幕府による激しいキリシタン弾圧下の⻑崎で、棄教したとされる宣教師フェレイラの真実を確かめるために日本にたどり着いた若き司祭ロドリゴとガルペ。⻑崎に潜⼊した彼らが⽬撃したのは、⻑崎奉⾏による想像を絶する弾圧の現状だった。次々と犠牲になる⼈々。守るべきは⼤いなる信念か、⽬の前の弱々しい命か。⼼に迷いが⽣じた事でわかった、強いと疑わなかった⾃分⾃⾝の弱さ。追い詰められた彼の決断とはー。彼の目に映る想像を絶する日本を舞台に、人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で描きだす。キャストには、アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバーに加え、日本からも窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら実力派俳優が出演し脇を固める。また本作は、11月29日(現地時間)に発表された、世界の映画賞レースの前哨戦となるナショナル・ボード・オブ・レビューでは「トップ10作品」に選ばれ、見事「脚色賞」に輝いた。そして、12月4日(現地時間)に発表されたLA批評家協会賞では、激しいキリシタン弾圧を推し進める井上筑後守を演じた日本人俳優、イッセー尾形が、助演男優賞の次点に選ばれている。キャスト・スタッフマーティン・スコセッシ監督1970 年代初めからアメリカ映画界の新進として注目されたマーティン・スコセッシ監督。信仰、誘惑、罪や贖罪など、道徳や宗教的な テーマを通じて、社会の暗部や人間精神の奥底をあぶり出していくのが特徴。1976年に主演 ロバート・デ・ニーロの『タクシードライバー』でカンヌ映画祭パルム・ドールを受賞。2006年にレオナルド・ディカプリオ主演の『ディパーテッド』で アカデミー賞を初受賞。そんなマーティン・スコセッシは、『沈黙-サイレンス-』の描き方、また心身ともに変わる主人公に対して、次のようにコメントしている。「日本の文化やキリシタンの皆さんの勇気を損なうことないよう描いたつもりです。忠実に敬意を持って、そして共感と慈悲心を持って描こうと、力の限りを尽くしました。」「宣教師の傲慢さを一つずつ崩して行った。だから単に信者を弾圧するのではなく、リーダーにプレッシャーを与えて上から崩して行くという手法を取ったのではないか。映画の中でもロドリゴが踏絵を踏めば、彼の傲慢が崩されます。そこで彼の誤ったキリスト教の考えが覆され、自分を一度空っぽにして自分は仕える人になり、ロドリゴは真のクリスチャンになりえたのではないでしょうか」アンドリュー・ガーフィールド映画『沈黙-サイレンス-』の主演を務めるアンドリュー・ガーフィールド。本作では、宣教師フェレイラを追って日本にやってくる弟子のロドリゴを演じる。ぼろぼろの衣服を着た宣教師の場面写真が印象的だ。これまでには、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズで主人公ピーター・パーカー役を務め上げ、デヴィッド・フィンチャー監督の『ソーシャル・ネットワーク』、スパイク・ジョーンズ監督の『アイム・ヒア』などに出演している。イッセー尾形イッセー尾形は、キリシタン弾圧の中心人物・井上筑後守を演じきり、LA批判家協会賞《助演男優賞》次点となる。演劇活動から芸能のキャリアを始め、一人芝居の舞台から映画、ドラマ、ラジオ、ナレーション、CMまで幅広く活動。 最近では、フジテレビ『カインとアベル』、TBSドラマ『ナポレオンの村』、映画『先生と迷い猫』に出演した。窪塚洋介俳優、そして卍LINEとしてのレゲエシンガー活動も忘れられない窪塚洋介。日米のキャスト陣が肩を並べて公の場に現れたLAプレミアイベントでは、藍色調の着物で登場し、精悍な姿を披露した。『沈黙』では、宣教師二人を長崎へと導いたキチジロー役に。2000年頃は、TBSドラマ『池袋ウエストゲートパーク』や、『ロング・ラブレター~漂流教室~』、映画『ピンポン』などから、現在は舞台や映画へ俳優の活動が移ってきている。浅野忠信浅野忠信は、『沈黙』で、江戸幕府の公式の通訳者「通辞」を演じる。そのほか、脚本は『ギャング・オブ・ニューヨーク』のジェイ・コックス、撮影は『ブロークバック・マウンテン』のロゴリゴ・プリエト、編集に『ディパーテッド』他でアカデミー賞3度受賞のセルマ・スクーンメイカーと、豪華スタッフも集結。ハリウッドと日本の技術・才能が融合された本作。人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で問いかける歴史大作となっている。ジャパンプレミア1月17日(火)、『沈黙−サイレンス−』 ジャパンプレミアが開催された。マーティン・スコセッシ監督のもとには、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮が揃い、作品や監督に関しての想いを述べた。キチジロー役の窪塚洋介は、「何度も日本を訪れ、この国と我々に最大の敬意を払ってくれた監督を前にしたら、大変な撮影もすべて喜びだった。今日は役者人生で最良の日」と熱い言葉で挨拶。また、浅野忠信は、「監督はいつも、精細な演技を見守ってくれた。やさしさ、一緒に映画を作る姿勢に学ぶことが多かった」と、監督への感謝を述べた。さらに、本作でハリウッドデビューとなった小松菜奈は、「撮影に参加した時は19歳。十代でとても貴重な体験が出来た。原作の「沈黙」には耳慣れない言葉もあり、難しいと感じたりもしたが、完成した映画を若い人たちが見たらどんな感想を持つのか、公開が今から楽しみ」と、同世代の若者たちに観てもらいたいと抱負を語った。作品情報映画『沈黙-サイレンス-』公開時期:2017年1月21日(土)全国ロードショー原作:遠藤周作「沈黙」(新潮文庫)監督:マーティン・スコセッシ出演:アンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン、アダム・ドライバー、窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシ、EXILE AKIRA、片桐はいり、高山善廣、青木崇高、遠藤かおる、井川哲也、PANTA、松永拓野、播田美保、山田将之、美知枝、伊佐山ひろ子、三島ゆたか、竹嶋康成、石坂友里、佐藤玲、累央、洞口依子、藤原季節、江藤漢斉、菅田俊、寺井文孝、大島葉子、西岡秀記、SABU、渡辺哲、田島俊弥、北岡龍貴、中村嘉葎雄、斎藤歩、黒沢あすかほか脚本:ジェイ・コックス撮影:ロドリゴ・プリエト美術:ダンテ・フェレッティ編集:セルマ・スクーンメイカー配給:KADOKAWAPhoto Credit Kerry Brown(c) 2016 FM Films, LLC. All Rights Reserved.
2016年09月09日COS(コス)は、アメリカ人画家アグネス・マーティン(Agnes Martin)の作品からインスパイアされたカプセルコレクションを2016年10月7日(金)よりCOS青山店で発売する。20世紀を代表する画家の一人アグネス・マーティン。鉛筆による繊細なラインを活かした作品制作を得意とする彼の美学は、同時代のアーティストだけでなく、現代にも多大な影響を与えている。今回は、彼の作品から象徴的な幾何学的構成にヒントを受け、メンズとウィメンズそれぞれに12ピースのユニークなコレクションを作り上げた。メンズラインからは、スタンドカラーのシャツや胸ポケット付きのジャケット、ウィメンズラインからは、膝下丈のラップスカートやウエストリボンがポイントのブラウスなどが展開される。いずれも柄(パターン)やシルエットに、グラフィカルな遊びをプラス。アーティスティックな印象でありばがらも、シーンやシーズンを問わず着用できるミニマルなピースに仕上がっている。【アイテム詳細】COS×アグネス・マーティン カプセルコレクション発売日:2016年10月7日(金)取扱い店舗:COS青山店■メンズ・ジャケット 27,778円・ニット 21,296円■ウィメンズ・スカート 12,963円・ブラウス 12,037円
2016年09月08日マーティン・スコセッシ監督の最新作『沈黙-サイレンス-』が2017年に公開されることが2日、明らかになった。原作は、作家・遠藤周作の同名小説。17世紀の江戸初期、激しいキリシタン弾圧の中で棄教したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師が目にした日本を舞台として、「人間にとって本当に大切なものとは何か」を壮大な映像で描く。『タクシードライバー』(76)などで知られるスコセッシ監督が原作と出会ったのは、1988年。それから28年の時を経て、映画化に至った。キャストは、『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールド、『シンドラーのリスト』(93)のリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズフォースの覚醒』(15)のアダム・ドライバーら。これに、日本から窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシといった俳優が参加する。スタッフとして、『ギャング・オブ・ニューヨーク』(02)でアカデミー賞にノミネートされたジェイ・コックスが脚本を執筆。『ブロークバック・マウンテン』(05)で同賞ノミネートのロゴリゴ・プリエトが撮影を担当するほか、『ヒューゴの不思議な発明』(11)などで同賞を3度受賞した経験のあるダンテ・フェレッティが美術を、『ディパーテッド』(06)などで同じく同賞を3度受賞したセルマ・スクーンメイカーが編集を務め、ハリウッドと日本が融合した歴史大作として仕上げる。Photo (C)Kerry Brown
2016年09月06日マーティン・スコセッシ監督が、遠藤周作の小説「沈黙」を完全映画化する最新作『沈黙-サイレンス-』(原題:Silence)が、2017年に全国公開されることが決定した。原作となるのは、戦後日本文学の最高峰とも称される遠藤周作の「沈黙」(新潮文庫)。アカデミー賞監督のスコセッシが、1988年に原作と出会ってから実に28年の時を経てついに映画化。17世紀、江戸初期の日本。激しいキリシタン弾圧の中で“棄教”したとされる師の真実を確かめるため、日本にたどり着いた宣教師が目にした想像を絶する国を舞台に、人間にとって本当に大切なものとは何かを、壮大な映像で問いかけていく。主人公の宣教師を『アメイジング・スパイダーマン』シリーズや『ソーシャル・ネットワーク』のアンドリュー・ガーフィールドが演じるほか、『シンドラーのリスト』『96時間』シリーズのリーアム・ニーソン、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』のアダム・ドライバーというハリウッドスターに加え、日本からは窪塚洋介、浅野忠信、イッセー尾形、塚本晋也、小松菜奈、加瀬亮、笈田ヨシら、幅広い世代の実力派が集結。脚本は『ギャング・オブ・ニューヨーク』でアカデミー賞にノミネートされたジェイ・コックス、撮影は『ブロークバック・マウンテン』で同賞にノミネートされ、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』も手掛けたロゴリゴ・プリエト。美術は『ヒューゴの不思議な発明』などでアカデミー賞3度受賞のダンテ・フェレッティ、編集は『ディパーテッド』などでアカデミー賞3度受賞のセルマ・スクーンメイカーと、“スコセッシ組”ともいえるスタッフも集結。アメリカでは、2016年11月にParamount Picturesにより公開予定。日米最高のキャストとスタッフが集結し、ハリウッドと日本が融合した歴史大作には、すでに本年度の賞レースにおける有力作との呼び声も高い。今後の続報にも、期待していて。『沈黙-サイレンス-』は2017年、全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年09月06日映画『ヒッチコック/トリュフォー』が2016年12月10日(土)より、新宿シネマカリテほかにて全国公開される。本作は今日の映画界を牽引する10人のフィルムメーカーたちのインタビューを交え、ヒッチコックの映画術を新鮮な視点で蘇らせるドキュメンタリー。メガホンを握ったのは、イギリス人映画監督のアルフレッド・ヒッチコック。“サスペンスの神”と称され、代表作に『サイコ』『鳥』などが挙げられる。サスペンスとくくられる中でも、ミステリーからロマンス、怪奇、心理劇、アクションまで、内容の多彩さが魅力だ。始まりは一通の長い手紙。フランソワ・トリュフォーは、敬愛する偉大な監督アルフレッド・ヒッチコックに、インタビューをさせてほしいと手紙を綴った。この対談によって1冊の伝説の本「映画術 ヒッチコック/ト リュフォー」(山田宏一・蓮實重彦訳)が生まれることとなる。当時のインタビューを行った貴重な音声テープと、現代を代表するフィルムメーカーたちのインタビューを交え、ヒッチコックの時代を超えた映画術を現代に蘇らせる。登場するのは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーティン・スコセッシ、『ゴーン・ガール』のデビッド・フィンチャー、『クリーピー 偽りの隣人』の黒沢清、『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン、そして『6才のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイターなど、今日の映画界を牽引する監督たち。劇中で、デビッド・フィンチャーは「ヒッチコックは、映画魔術天才だ。映画ばかりか、観客も演出する監督だ」と語っている。【作品詳細】『ヒッチコック/トリュフォー』公開日:2016年12月10日(土)新宿シネマカリテほかにて全国公開監督:ケント・ジョーンズ脚本:ケント・ジョーンズ、セルジュ・トゥビアナ出演:マーティン・スコセッシ、デビッド・フィンチャー、アル ノー・デプレシャン、黒沢清、ウェス・アンダーソン、ジェーム ズ・グレイ、オリヴィエ・アサイヤス、リチャード・リンクレイター、 ピーター・ボグダノヴィッチ、ポール・シュレイダー2015年/アメリカ・フランス/英語、仏語、日本語/80分/ビス タ/カラー/5.1ch/原題:HITCHCOCK/TRUFFAUTPhotos by Philippe Halsman/Magnum Photos© COHEN MEDIA GROUP/ARTLINE FILMS/ARTE FRANCE 2015 ALL RIGHTS RESERVED.
2016年08月25日俳優のウィル・スミスがこのほど、DCコミックスの悪役たちが集結する映画『スーサイド・スクワッド』(9月10日公開)で共演し、かつて自身とのロマンスがうわさされた女優マーゴット・ロビーへの思いを明かした。ウィルは、『フォーカス』(15)で天才詐欺師役としてマーゴットと共演。その際、プライベートでの仲の良い姿が"ロマンチックな関係"だとうわさされ、話題となった。そんなウィル自身は「マーゴットはとにかくすばらしい。彼女は僕がこれまで組んだ中でもとりわけ美しく、才能あふれる女優の一人だ」と、その魅力に今もなお魅了されていることを告白。「もし彼女がほかの誰かと共演せずに済むなら理想的だ。彼女となら、今後ずっと共演してもいい(笑)」と大胆な発言もしている。マーゴットは、オーストラリア出身の26歳。アメリカのTVドラマ『PAM NAM/パンナム』(11~12)で名をあげ、マーティン・スコセッシ監督がメガホンを取った『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(14)でレオナルド・ディカプリオの妻役を演じ、人気女優となった。その撮影当時、彼女は劇中さながら"ディカプリオの新恋人"とささやかれていたが、その後もオーランド・ブルームとのロマンスを取りざたされ、スター俳優との恋のうわさが絶えない女優となっている。そんなマーゴットが本作で演じるのは、ポップでクレイジーなヒロインで、ジョーカー(ジャレッド・レト)にメロメロな"恋愛依存症ガール"のハーレイ・クイン。一方のウィルは、ハーレイと同じ部隊で共に戦う伝説の暗殺者・デッドショット役を務めている。劇中のキャラクターたちの関係について、ウィルは「デッドショット、ハーレイ、そしてジョーカーの間では、表面下で一種の三角関係のような興味深いことが起きている」と指摘。「彼女はジョーカーの"女"だけど、デッドショットともちょっと何かあるんです(笑)」と言うように、物語の中でもただならぬ関係性を匂わせているのだ。(C)2016 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC AND RATPAC ENTERTAINMENT, LLC
2016年08月24日マーティン・スコセッシ、ウェス・アンダーソン、黒沢清、デビッド・フィンチャーといった、現代を代表する10人の監督たちがヒッチコックの映画術について語るドキュメンタリー映画『ヒッチコック/トリュフォー』(原題:Hitchcock/Truffaut)が、12月10日(土)より日本公開されることが決まった。1962年、『大人は判ってくれない』などヌーベルバーグの旗手といわれたフランソワ・トリュフォーは、敬愛する偉大な監督アルフレッド・ヒッチコックにインタビューを熱望し、ヒッチコックがそれを快諾。国籍も、年齢も、キャリアも違う2人は意気投合、長時間のインタビューが実現し、そして1冊の伝説の本「Hitchcock/Truffaut」(「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」山田宏一・蓮實重彦訳)が生まれた。この本は世界中で出版され、“映画の教科書”として、映画関係者はじめ、すべてのクリエイターたちのバイブルとして現在も読み継がれている。本作は、当時のヒッチコックとトリュフォーの貴重なインタビューの音声テープと、ヒッチコックを慕う現代を代表するフィルムメイカーたちのインタビューで紡ぐドキュメンタリー。2015年カンヌ国際映画祭クラシック部門にて上映された。登場するのは、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のスコセッシ監督をはじめ、『ゴーン・ガール』のフィンチャー監督、『クリーピー 偽りの隣人』『ダゲレオタイプの女』の黒沢監督、『グランド・ブダペスト・ホテル』のウェス・アンダーソン監督、『6才のボクが、大人になるまで。』のリチャード・リンクレイター監督ら、今日の映画界を牽引する10人。「『サイコ』は、当時も今も偉大な映画だ。物語の話術(ストーリー・テリング)の傑作だと言える、いや、それ以上の作品だ」(マーティン・スコセッシ)、「ヒッチコックは、映画魔術の天才だ。映画ばかりか、観客も演出する監督だ」(デビッド・フィンチャー)、「彼は、映画的表現とは何かを刺激するんだ。誰も考えたことのないような発想だよ」(ウェス・アンダーソン)と、彼らが劇中で語るとおり、ヒッチコックの時代を超えた映画術を新鮮な視点で現代に蘇らせるドキュメンタリーとなっている。監督は、NY国際映画祭のディレクターを務めるケント・ジョーンズ。日本語字幕は、「定本 映画術 ヒッチコック/トリュフォー」の翻訳者でもある、映画評論家の山田宏一が務めている。『ヒッチコック/トリュフォー』は12月10日(土)より新宿シネマカリテほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月22日今年、西島秀俊と実に4度目のタッグとなった『クリーピー 偽りの隣人』が公開され、10月には初めてオール外国人キャスト、全編フランス語で撮りあげた最新作『ダゲレオタイプの女』が控えている黒沢清監督。いま、日本のみならず、世界中に熱狂的な支持者=“キヨシスト”を有する黒沢監督の魅力と、その待望の最新作に迫った。『ダゲレオタイプの女』は、被写体に苦痛を伴わせる世界最古の写真撮影方法“ダゲレオタイプ”を軸に、芸術と愛情を混同した写真家の父と、“永遠”を求める父の犠牲になる娘、そして“撮影”を目撃しながらも娘に心を奪われる助手を主人公に置いた、美しくも儚い愛と悲劇の物語。監督自らオリジナル脚本で紡ぎ出した。SNS上では、早くも「2016年は2本も黒沢清監督作品が観られる贅沢な年!」「今年のベストは、邦画・洋画ともに、黒沢清監督作品になりそう!」といった声が続々と上がっている。また、昨年のカンヌで上映され好評を博したドキュメンタリー映画『ヒッチコック/トリュフォー』(原題/2016公開予定)では、ヒッチコックを語る監督の一人として、マーティン・スコセッシやデヴィッド・フィンチャーらと共に黒沢監督も出演を果たしている。■米アカデミー会員・監督部門に選出!世界に“キヨシスト”が増殖黒沢監督といえば、『CURE キュア』(’97)をフランスの著名な映画批評家ジャン=ミシェル・フロドンがルモンド紙で大絶賛し、“北野武に続く日本の才能!”と一気に世界的な注目を集め、『回路』(’00)では第54回カンヌ国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。以降、第56回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品された『アカルイミライ』(’02)、第64回ヴェネチア国際映画祭に正式招待された『叫』(’06)、第61回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門審査員賞受賞の『トウキョウソナタ』(’08)と、次々に各映画祭で上映され、ホラー、ミステリー、サイコサスペンス…どのジャンルにも当てはまるようで当てはまらない独自の世界観が絶賛を浴び、カルト的人気を博してきた。昨年も、浅野忠信&深津絵里を主演に迎え、“生”も“死”も超えた夫婦の関係を描いた『岸辺の旅』が、第68回カンヌ国際映画祭「ある視点」部門監督賞をはじめ、各国の映画祭で受賞を重ねたことも記憶に新しい。続く『クリーピー 偽りの隣人』も第66回ベルリン国際映画祭に正式出品されるなど、作品が発表されるたび常に注目を集め、海外にも熱狂的なファンが数多い。そして、6月30日には米アカデミー賞を主催する映画芸術科学アカデミーが、会員に黒沢清監督を選出!日本から選出された13人のうち、監督部門としては河瀬直美監督と共に2人だけと、世界的にも日本を代表する映画監督として認知されている(※黒沢監督は、現在申し入れを受諾し、会員となった)。さらに先日、『ダゲレオタイプの女』が9月8日より開催される第41回トロント国際映画祭に正式出品、ワールドプレミア上映されることが決定。トロント国際映画祭は、過去「Spotlight: Kiyoshi Kurosawa」として黒沢監督の7作品を上映しており、海外における“キヨシスト”人気の火付け役でもある。満を持しての初海外進出作品となる本作について、同映画祭のアーティスティック・ディレクター、キャメロン・ベイリーは「なんて愛おしい映画なんだ!美しく、考え抜かれている。ジャンル映画であり、映画の歴史への讃歌であり、そしてまぎれもない黒沢清作品だ」と賛辞のコメントを寄せている。■黒沢作品を観て育った“キヨシスト”が集結した、熱気あふれる現場『ダゲレオタイプの女』で主人公のジャンを演じるのは、ジャック・オディアール監督『預言者』、ロウ・イエ監督『パリ、ただよう花』、アスガー・ファルハディ監督『ある過去の行方』など世界の名匠作品への出演が続くタハール・ラヒム。また、ジャンが想いを寄せるマリー役には『女っ気なし』の新星コンスタンス・ルソー、マリーの父であり、ダゲレオタイプの写真家をダルデンヌ兄弟作品で知られるオリヴィエ・グルメ。そして、『007/慰めの報酬』『潜水服は蝶の夢を見る』のマチュー・アマルリックと、ヨーロッパを代表する名優が名を連ねている。そんなキャストも、実は黒沢清作品に影響を受けてきた“キヨシスト”たち。主人公を演じたタハールは、大学の授業で監督の作品を観て以来のファンで、その後、映画祭で対面が叶うと、熱い想いを本人に打ち明けて出演を懇願、本作への出演が実現したという。また、ヒロインを演じたコンスタンスは、もともと映画の中でもホラーが好きで「黒沢作品に出演できるのが夢のよう!」と明かしている。マチューや現地スタッフも監督作を観て育った世代が多く、車のシーンで「黒沢清のスクリーンプロセス(撮影方法)が見たい!」との声が上がり、野外撮影可能なシーンをスタジオに切り替えて撮影するなど、監督自らも粋な計らいをみせる、熱気あふれる撮影現場となった。国境を越えて、黒沢清作品を愛するキャストとスタッフが作り上げた真骨頂ともいえる本作。まずは、その年の賞レースを席巻する作品がお披露目されるトロント国際映画祭での、ワールドプレミアに注目だ。『ダゲレオタイプの女』は10月15日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年08月21日長編ドキュメンタリー映画『健さん』が2016年8月20日(土)から全国公開される。2014年11月10日、俳優・高倉健が惜しくもこの世を去った。これまで『幸福の黄色いハンカチ』『鉄道員(ぽっぽや)』など邦画史上に残るヒット作に出演してきた名優は、スクリーンからにじみ出る圧倒的な存在感のみならず、彼の考える俳優のあり方や人生哲学によって、多くの人を惹きつけてきた。本作は生前に限られたインタビューしか受けなかった高倉健の素顔を明かす、初のドキュメンタリー映画。監督はニューヨークを拠点とし、写真家としても活躍する日比遊一だ。海外の名優、名匠のインタビューからは、映画そして日本の美学を紐解く。また、日本映画の黄金期を彩り、今日もなお活躍し続けるクリエイター陣の証言からは、高倉健の輝かしいキャリアとともに、古き良き日本映画の歴史も辿っていく内容となっている。解禁された予告編では、ジョン・ウー監督がトム・クルーズを撮影する時に健さんのスタイルを意識し、「ブラック・レイン」で共演したマイケル・ダグラ スが高倉健から多くを学んだと語る。またマーティン・スコセッシ監督は、高倉健は本物のアーティストであったとコメント。その他、国内からは降旗康男監督や山田洋次監督なども登場するほか、高倉健の実妹、森敏子が母親のエピソードを語るなど、大変貴重な映像が使われている。【作品詳細】『健さん』公開日:2016年8月20日(土)全国公開監督:日比遊一エグゼクティブ・プロデューサー:李鳳宇出演者:マイケル・ダグラス/ポール・シュレイダー/ヤン・デ・ボン/ユ・オソン/チューリン/ジョン・ウー/マーティン・スコセッシ (50音順)阿部丈之・真子/石山希哲・英代/今津勝幸/梅宮辰夫/遠藤 努/老川祥一/川本三郎/佐々木隆之/澤島 忠/関根忠郎 立木義浩/中野良子/西村泰治/降旗康男/森 敏子/八名信夫/山下義明/山田洋次/中井貴一(語り)音楽:岩代太郎 / 写真提供:遠藤努 今津勝幸 立木義浩 操上和美 高梨豊 2016年/日本/95分/5.1ch/ビスタカラー・モノクロ 製作:ガーデングループ、レスぺ制作・配給:レスぺ / 宣伝協力:ブラウニー / 後援:読売新聞社(c)2016 Team "KEN SAN”
2016年08月08日この美しい人が相手なら、たちまちよろめいてしまうのも納得できるかも?女子刑務所に入った主人公パイパーのサバイバルを描く「オレンジ・イズ・ニュー・ブラック」で、ルビー・ローズは新登場の受刑囚ステラ・カーリンを好演。シーズン3を引っかき回すキャラクターの1人として人気を集め、ルビー自身の人生にも大きな影響を与えた。オーストラリア出身のルビーがアメリカに渡り、役者の道を本格的に歩み始めたのは数年前。ただし、それ以前から、演じることに対する情熱を静かに抱き続けていたという。「母がアーティストだったから、子どもの頃からアートに興味があったの。母はそんな私を支持してくれる人で、自分を表現する何かを探したい私の気持ちを理解してくれた。親類も協力的で、大叔母がヴィクトリア・カレッジ・オブ・アーツ(メルボルンの名門芸術学校)に行く資金を援助してくれたわ。でも、在学中にMTVオーストラリアのパーソナリティになるオーディションに受かり、役者を目指す道を貫くかタレントになるか悩んだけど、私は決して裕福な家庭に育ったわけではないから仕事を手に入れたい気持ちが勝った。その後はラジオの仕事をしたり、モデルをしたり、首相に会っていじめ問題について話し合ったり、記事を書いたり、CDをリリースしたり、いろいろな経験をさせてもらったわ。でも、やっぱり女優を諦められなかったから、アメリカでの再出発を選んだの」。しかし、その道は険しく、エージェントと契約すら結べない2年間が続いた。「予想以上に厳しかったわね。働くこともできない2年間だった。タトゥーを入れているのがいけないのか?アンドロジナスなスタイルでいるのがいけないのか?と、いろいろ悩んだわ。そんな中、『ブレイク・フリー』(原題)という短編映画を作ったの。性の垣根を超えることをテーマにした作品で、“自分に正直であれ”というメッセージを込めている。それが注目を集め、『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』のキャスティングディレクターから“オーディションを受けてみない?”と連絡をもらった。もちろん、“受けます!”って即答する状況よね(笑)。その後、何度か面接を受けることになるのかなと思っていたら、2度目の電話で“月曜から撮影だから、すぐNYに来て!”と言われたの」。そんな経緯を経て、パイパーも夢中になるステラ・カーリンが誕生。個性的で自我の強いステラ役は、「自分と似ているからこそ、難しい役」だそうだ。「例えば理想的な主婦の役なら、自分とかけ離れていて演じやすいかもしれない。だから、私はあえてステラと自分の違う部分に着目したの。私はもう少しオタクっぽいし、シャイだし、彼女ほどクールじゃないわ。ステラは自信たっぷりに振る舞うけど、あれは私には無理。パイパーにウインクするシーンが予告編にも使われ、みんなが話題にしてくれたけど、あれも本当に無理(笑)。私だったら、頑張って控えめに手を振ってみるくらいかな。“気づいたかな?う~ん、気づかなかったら仕方ない”って諦めるタイプね。そもそも、ステラは大胆過ぎると思う。パイパーにはアレックスっていう素敵な人がいるのに!」。彼女がウインクしたら相手はたちまちときめくだろうに、控えめな恋愛アプローチが精一杯とは少々意外。「ステラほどクールじゃない」と自己分析しつつ、「クールって何なのかな…?」と思わず呟く姿も可愛らしい。「好きなのは、脚本を読むこと。マーティン・スコセッシやスティーブン・スピルバーグ、デビッド・フィンチャーら、好きな監督の映画を観ること。飼い犬と遊んだり、一緒に寝たりすること。自分の犬がそばにいないときは、人の犬を借りて一緒に寝ること(笑)。パーティーや夜遊びはあまり得意じゃないし、クールな人たちの仲間になったこともないわ。でも、クールって、きっと人によって定義が違うわよね。私の友達も決して完璧な人だらけではないけど、私は彼女たちをクールだと思っているもの」。「『オレンジ・イズ・ニュー・ブラック』の仲間になれて、キャリアも上向いてきた。おかげでいまは以前よりずっと自信を持てているし、自分自身を受け入れられるようになったと思う」とも語るルビー。『バイオハザードVIザ・ファイナル』をはじめ、『トリプルX』のシリーズ第3弾、『ジョン・ウィック』の続編と、今後も話題作への出演が目白押しだ。「出演するだけ、尊敬する俳優も増えていくのが嬉しい。ヴィン・ディーゼル、サミュエル・L・ジャクソン、トニ・コレット、キアヌ・リーブス、ミラ・ジョヴォヴィッチ、そして今回一緒に来日したウゾ・アドゥバ…、みんな最高なの。大好きなケイト・ブランシェット、メリル・ストリープ、ケイト・ウィンスレットともいつか共演できたらいいな」。(text:Hikaru Watanabe)
2016年07月24日『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』の舞台挨拶が7月19日(火)に開催され、宮藤官九郎監督、清野菜名、皆川猿時が登壇。この日は宮藤監督の誕生日でケーキが用意されたが、なぜか大人計画の三宅弘城が乱入!思わぬサプライズに会場は盛り上がりを見せた。この日は、映画を観終えた観客からの質問に宮藤監督らが答えたが、中にはすでに本作を5回観たという筋金入りのツワモノも!宮沢りえ、中村獅童といった豪華俳優をどうやって口説き落として本作に出演させたのか?という質問に、宮藤監督は「ちゃんと台本を渡してお願いしましたよ。マーティン・スコセッシのように『これが君の役だ』と伝えて『分かった』と言ってもらいました(笑)」と明かす。特に獅童さんに関しては、映画を観た観客の中でも「どこで出てた?」と話題となるほどのチョイ役、しかも下ネタがらみの役柄となったが、オファーの後にわざわざメールで「一生懸命、演じさせてもらいます」と連絡が来たとか。皆川さんは、地獄のガールズバンドのメンバー・じゅんこを演じているが、脛の毛を剃ってバンド少女役を熱演!この剃毛に関して、同時期に出演していた「大人計画」の舞台では「毛深い狼男のような役(笑)」を演じており、宮藤監督によると「剃るか剃らないかで、同じ事務所内で“ヘア論争”が起きた」とのこと…。皆川さんは、もしもこの役で日本アカデミー賞の優秀助演賞を受賞したら?との問いに「助演女優賞であればもらいます」と宣言し、会場は爆笑に包まれていた。この日は、宮藤監督の46歳の誕生日だったが、なんと清野さんのお父さんもこの日が誕生日で、しかも生まれた年まで全く同じそうで、壇上でその事実に気付いた清野さんも、宮藤監督もビックリ!そんな宮藤監督のために特製ケーキが運び込まれたが、そんな中、客席の最前列には、帽子とメガネにマスクで微妙に変装した謎めいた男が…。彼の手には「宮藤くん、誕生日おめでとう」と書かれた垂れ幕が握られていたが、これが宮藤さん、皆川さんと同じ「大人計画」所属で、宮藤監督の『少年メリケンサック』などにも出演している三宅弘城!映画スタッフも事前には知らされていなかった、三宅さん個人による文字通りの完全サプライズ。宮藤監督は「ヤバいストーカーの人かと思った(笑)。さすがに誕生日当日だから、何かあるだろうとは思ってたけど、ケーキかと思ったら…(笑)」と驚いた様子。三宅さんは「映画は観てないんですけど…(笑)」とこの舞台挨拶のためだけに来たことを明かし、宮藤監督は「(スタッフの仕込みではなく)勝手に来たの?頭おかしいんじゃない(笑)」とあきれつつも笑みを浮かべていた。なお、本作は公開3週間(7月18日時点)で観客動員数は91万8千人を突破。興行収入は12億円超を記録している。『TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ』は全国にて公開中。(text:cinemacafe.net)■関連作品:TOO YOUNG TO DIE!若くして死ぬ 2016年6月25日より全国にて公開(C) 2016 Asmik Ace, Inc. / TOHO CO., LTD. / J Storm Inc. / PARCO CO., LTD. / AMUSE INC. / Otonakeikaku Inc. /KDDI CORPORATION / GYAO Corporation
2016年07月20日女優のグウィネス・パルトロウとロック・バンド、コールドプレイのクリス・マーティンの離婚が正式に成立した。2年前に破局を発表していた2人は今年の5月に離婚条件に同意しており、今回ロサンゼルス郡裁判所が正式に離婚申請を処理したものとピープル誌は報じている。2人は2014年4月に10年間の結婚にピリオドを打った後も親しい関係を維持しており、2人の子供たちと共に休暇を過ごしたり、家族ぐるみの友人たちとの集まりに一緒に参加したりしてきている。つい先日には、クリスが所属するコールドプレイのパフォーマンスを見るために、グウィネスが英グラストンベリー・フェスティバルに足を運んでいたところだった。自身の子供たちの父親であるクリスとの関係についてグウィネスは以前こう話していた。「離婚を経験した人なら誰でも知っていることだと思うけど、家族の絆を維持するためや実生活で意味することを考えているといろいろなことを後回しにする必要があるの。でもそれって個人的なレベルではかなりつらい時もあるわ」「それこそが私の子供たちとその父親に対する私の毎日の責任なの。もう彼とロマンチックな関係でなくてもね」(C)BANG Media International
2016年07月19日世界中で最も知られているスーパーヒーロー、バットマンやスーパーマンを生み出したDCコミックスによる映画プロジェクト、“DCフィルムズ”の第2弾『スーサイド・スクワッド』。公開前から、解禁情報が出るたびに誰よりも注目を集めているのが、“やる気のない魅力的な悪”ハーレイ・クインを演じている若手女優マーゴット・ロビーだ。先日は、自ら製作を務め、ハーレイ・クインらDCの女性キャラクターたちが登場するスピンオフも決定したばかり。本作では、わずか1年ほどの間にハリウッドのトップスター、ウィル・スミスとも再共演を果たしている魅惑の若手女優に迫った。セクシー、かつキュートな笑顔と抜群のプロポーション、プライベートでのエレガント風ファッションから、本作で魅せる“エロカワ”なクレイジースタイルなど、天真爛漫なイメージが魅力の彼女は、男性はもちろん、むしろ女性からの人気が高く、「カルバン・クライン(Calvin Klein)」フレグランスの広告キャンペーンにも起用されるなど、その躍進は止まらない。17歳でオーストラリアから渡米したマーゴットは、米海外ドラマ「PAN AM/パンナム」のローラ・キャメロン役で注目を集め、マーティン・スコセッシ監督作『ウルフ・オブ・ウォールストリート』でナオミ・ラパグリア役に抜擢。一躍注目を集めた彼女は、ハリウッドのトップスター ウィル・スミスからも注目され、彼が主演した『フォーカス』でヒロインに大抜擢され、劇中でウィルを誘惑し、世界の大富豪を巻き込んだ“騙し合い”を繰り広げた。さらに、その後も彼女の躍進は続く。『ハリー・ポッター』シリーズのデヴィッド・イェーツ監督最新作の『ターザン:REBORN』ではヒロインのジェーン役、そして本作『スーサイド・スクワッド』では“最狂”クレイジーヴィランであるジョーカー(ジャレッド・レト)のことが大好き過ぎて、彼を追いかける“恋愛依存ガール”(もちろん悪人)として、予告編でも最もクローズアップされる存在に。そんな彼女の大人気の効果からか、デジタル市場分析を行う「コムスコア」によると、ソーシャルメディアで現時点では『スーサイド・スクワッド』が『ローグ・ワン/スター・ウォーズ・ストーリー』を上回り、アメリカで最も“バズっている”映画として紹介されている。また、彼女の魅力は、魅惑的なルックスと演技力だけではない。オープンな明るい性格と努力家な一面は、共演者からも絶賛され、ハリウッドのトップスターたちもメロメロに。ハリウッドで活動を始めたばかりの彼女は、以前「いまは長く一緒に過ごすような彼氏は要らない」と語っていたが、すでに『ウルフ・オブ・ウォールストリート』で共演したレオナルド・ディカプリオをはじめ、オーランド・ブルーム、さらに『フォーカス』で共演したウィルと、恋のウワサが絶えない。「彼女はエネルギーの塊。この仕事を始めて20年以上、僕が1番エネルギッシュにスタッフを楽しませ、セットの雰囲気を明るくしているつもりだったけど、マーゴットにはかなわないよ」と語るのは、ほかならぬウィル。『スーサイド・スクワッド』では、彼女の明るいパワーに白旗を揚げ、ハートを撃ち抜かれたウィルとの再共演ということもあり、2人の関係性も気になる。しかし、マーゴットが演じるハーレイ・クインは、ジョーカーにホレ過ぎたあまりヴィランになり、ジョーカーを追いかけるという役どころなので、ウィルのほうが嫉妬してしまうかも?そんなハーレイ・クインを筆頭にした、映画史上最もやる気もなく自分勝手なチーム、スーサイド・スクワッドは、かつてないほどオシャレで無茶苦茶な活躍(?)を見せてくれるはず。『バットマン vs スーパーマンジャスティスの誕生』『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』『デットプール』など、スーパーヒーロー映画が目白押しの2016年。エアー監督は「こんな映画はこれまで存在していなかったはずだ。全てが新しくて、ほかと違っている。映画が良ければ観客は来てくれると信じている」と、前評判に負けない大きな自信を覗かせている。『スーサイド・スクワッド』は9月10日(土)は全国にて公開。『フォーカス』ブルーレイ&DVDは発売中。(text:cinemacafe.net)
2016年07月07日