「マーティン・スコセッシ」について知りたいことや今話題の「マーティン・スコセッシ」についての記事をチェック! (9/13)
映画界の巨匠マーティン・スコセッシと、ロックバンド「ローリング・ストーンズ」のミック・ジャガーが手を組み、70年代のニューヨーク音楽シーンを赤裸々に描いた音楽ファン垂涎のドラマ「VINYL -ヴァイナル- Sex,Drugs,Rock’n’Roll&NY」。スターチャンネルでの独占日本初放送を記念し、この度7月5日(火)、第1話「人格の危機」爆音上映イベントが渋谷VISIONにて開催された。実に構想に20年かけて製作された本作。主人公は、崖っぷち音楽レーベル「アメリカン・センチュリー・レコード」の社長リッチー(ボビー・カナヴェイル)。その確かな“耳”で一度は名声を手にしたものの、いまでは破産寸前で会社の売却を余儀なくされている。そんな彼がもう一度音楽の可能性を信じて、人生を賭けた再起に挑むところからこの物語は始まる。キャストには、「ボードウォーク・エンパイア 欲望の街」での演技を高く評価されたボビー・カナヴェイルほか、オリヴィア・ワイルド、新進女優ジュノー・テンプル、メグ・ライアンとデニス・クエイドの息子ジャック・クエイドら個性派キャストが白熱した芝居合戦を展開。また、リッチーが起死回生をかけて育てるパンクバンド「The Nasty Bits」のリードボーカルを、ミックの息子ジェームズ・ジャガーが演じ、父ミックの面影も相まってまさにハマリ役となり話題だ。この日行われたイベントには、招待された約70名の人たちが集まっていた。70年代のアメリカ・ニューヨークの音楽産業を題材にしたドラマということもあり、第1話の上映会の前に、音楽評論家のピーター・バラカン、そして60~70年代の洋楽ロックをルーツに挙げるロックバンド「OKAMOTO’S」のオカモトショウとオカモトレイジがゲストとして登場。ピーターさんは、ドラマに登場する衣装やセットの時代感、ドラマで描かれた1973年の音楽シーンについて語ると、「OKAMOTO’S」の2人もドラマを通じて感じた70年代の音楽が持つ魅力を語った。「劇中に登場する落書きひとつとっても、70年代の当時は30秒で落書きを描かないと警察にすぐ捕まってしまったそうなので、このドラマではそれを再現すべく、スコセッシが“30秒で描ける落書き”をスタッフに命じた、というこだわりの演出がされている」というピーターさんならではの裏話が暴露されると、それを聞いた「OKAMOTO’S」の2人も「劇中に出てくる“ストゥージズは好きだけどイギー・ポップはイマイチ”というくだりは、きっと当時の若者のリアルな感情なんだろう」と当時を経験していない世代としての印象を語った。その後も3人は本作の作品舞台である70年代のロック・シーンや、当時の裏話なども織り交ぜながらドラマの魅力について熱いトークが繰り広げられた。「VINYL -ヴァイナル- Sex,Drugs,Rock’n’Roll&NY」はSTAR1プレミアム(字幕版)が7月11日(月)より毎週月曜23時~、STAR3セレクト(2か国語版)が7月13日(水)より毎週水曜23時30分~スターチャンネルにて放送。「VINYL -ヴァイナル- Sex,Drugs,Rock’n’Roll&NY オリジナル・サウンドトラック[シーズン1]」は7月27日(水)にリリース予定。(cinemacafe.net)
2016年07月06日『ターザン:REBORN』『スーサイド・スクワッド』など、立て続けに話題作への出演が決まっている、“いま最も旬な女優”マーゴット・ロビー。長い下積み時代を経た現在の飛躍っぷりは、“シンデレラガール”との呼び声も高い。キュートでセクシーな存在感を放ち、一躍売れっ子女優としての階段を上り始めている彼女だが、実は誰もが惚れずにはいられないほど、数々のワイルドなエピソードを持っている。本日7月2日は、そんなマーゴットの誕生日!26歳を迎えた記念に、彼女の魅力を改めてふり返ってみた。【その1】:レオ様にまさかのパンチ!? ここぞというときの度胸がハンパじゃないマーゴットの名が広く知られるきっかけとなったのは、マーティン・スコセッシ監督の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』。本作では、レオナルド・ディカプリオが演じる主人公の2番目の妻役を好演した。それまでなかなかチャンスを掴むことができず、長い下積み時代を重ねていた彼女。オーディションでは「何か印象を残さないと結果に繋がらない」と考えた彼女は、ディカプリオ相手に怒鳴り、パンチを食わらすなどの大胆な行動で見事出演をゲット!このハンパじゃない度胸が“イイ女”と呼ばれる秘訣なのかも。『ターザン:REBORN』のラブシーンでも、“新ターザン”アレクサンダー・スカルスガルドを叩いたとのうわさも!?【その2】:アイスホッケー、サーフィン、スキーなど多趣味なアウトドア女子!いまでは多くの映画作品に引っ張りだこのマーゴット。『ターザン:REBORN』を始め、サイモン・ペッグや“ネビル”ことマシュー・ルイス共演のスリラー映画『Terminal』(原題)など、メジャー作品にも続々出演予定だ。そんな仕事をバリバリこなす彼女だが、プライベートでは超がつくほどのアウトドア女子。最近では「趣味が特にない…」「休みの日はぼうっとしてる」という人も多い中、彼女はアイスホッケーを始め、サーフィン、スキー、釣り、モーターバイク…などなど、男子も顔負けなワイルドな趣味を持っている。もはや、どこでも生きていけそうな要素も魅力のひとつ!?【その3】:『ターザン:REBORN』のジェーン役は自分そのもの!?「か弱いヒロインは私じゃない!」今回の『ターザン』は、全てを手に入れた英国貴族として豊かな生活を送るターザンが、ある日、外交を理由に再びジャングルへ戻るという、よく知られた物語とは真逆のストーリー。妻を危険な状況に巻き込みたくないためにジャングルへ戻ることをためらうターザンの背中を押し、ジェーンは彼と共にジャングルに向かう。しかし、彼のかつての故郷は侵略され、さらにジェーンも捕らわれの身になってしまうのだ。当初、本作のプロジェクトについて聞いたとき、間違いなく躊躇していたという彼女。当時のことを「私は、“助けが来るのを待っている乙女”みたいなのは演じたくないって言ったの。だから、これは多分、私向けのプロジェクトじゃない、とね」とふり返る。「そしたら私のチームは、『いや。脚本を読んでみるべきだ。ストーリーもキャラクターも、これまでとは違う解釈をしているものだ』と言ったのよ。それで、読んでみたの。その後『イエス、私は出るわ!』と言ったのよ(笑)」。また、自身が演じるジェーンという役について彼女は、「私は(捕われの)乙女はやりたくない。『私の夫はどこにいるの?彼は私を助けに来てくれるのかしら?』って、全編ずっと泣いているだけみたいなのはやりたくない、と言ったの。私はそういうことはやりたくない。私は努力したいの。彼女がとらわれの身になっているとき、蹴飛ばしたり、叫んだりするべきなのよ。もし、彼女が蹴飛ばしたり、叫んだり、人々を怒鳴ったりしていなければ、彼女はどうやればいいかを考えているべきよ。頭がいい人であって欲しかったの。彼女に、どうやればこの状況から抜け出すことが出来るか、自分で考えて欲しかったのよ」と熱弁する。まさに彼女が演じるジェーンは、自分の意思をしっかりと持ち、ときにはためらうターザンを自ら引っ張っていくような“芯の強さ”が伺えるキャラクター。プロデューサーであるデヴィッド・バロンも、「か弱い女性役でしたら、マーゴット・ロビーはキャスティングされていないでしょう(笑)」と明かしており、彼女が体現した“強い女性”に太鼓判を押している。そんな強く凛々しく、美しい女性ジェーン、さらには単独主演作も決まった“エロカワ”な悪役ハーレイ・クインなど、26歳を迎え、ますます輝いていくであろう彼女の活躍を見逃さないで。『ターザン:REBORN』は7月30日(土)より丸の内ピカデリー、新宿ピカデリーほか全国にて2D/3D同時公開。(text:cinemacafe.net)
2016年07月02日ニューヨークの最先端の街・ブルックリンを舞台に、“若いつもり”の40代と“成功したい”20代の交流とギャップを、ポップに、ユーモアたっぷりに描くノア・バームバック監督の最新作『ヤング・アダルト・ニューヨーク』。本作でアマンダ・セイフライドとともに20代のカップルを演じるのが、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で一気にスターへの階段を駆け上がった個性派イケメン、アダム・ドライバーだ。世界の巨匠から出演オファーが相次ぐ、いま最注目の若手俳優に迫った。キャリアも夫婦生活も停滞気味のミドルエイジの夫婦(ベン・スティラー&ナオミ・ワッツ)が、何でも手に入るSNS全盛の現代に、あえてレトロなカルチャーを愛し、クリエイティブに生きる20代のカップルに刺激を受け、翻弄される(?)本作。本作で、レコードやタイプライター、ビデオテープといったレトロなカルチャーを愛用し、SNSに頼らない“生(なま)の体験”を大事にするジェイミーを演じているアダム。バームバック監督とは、自由気ままなアーティストを演じた『フランシス・ハ』に続いてのタッグとなった。『スター・ウォーズ』で演じたカイロ・レンは、光と闇の間を揺れる精神的な不安定さとそれゆえの残忍さを持つミステリアスな悪役だったが、本作では何でも卒なく器用にこなしてしまう姿が鼻につくも、その愛嬌と茶目っ気で憎めない、愛らしいキャラクターに。いつの間にか人の懐に入り込む人なつこさと、成功のためなら平気で他人を利用する野心を併せ持つ役どころだ。現在、全世界待望のシリーズ最新作『スター・ウォーズ/エピソード8』(仮)を絶賛撮影中という彼は、世界を魅了し続ける巨匠から出演オファーが相次いでおり、見逃せない作品に必ずと言っていいほど登場する。これまで、アカデミー賞監督クリント・イーストウッドの『J・エドガー』(’11)、同じくスティーヴン・スピルバーグの『リンカーン』(‘12)に端役で出演、ジョエル&イーサン・コーエン監督、オスカー・アイザック主演『インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌』(‘13)でも強い印象を残した。先日開催された第69回カンヌ国際映画祭では、ジム・ジャームッシュ監督作『PATERSON』(’16)は受賞こそならなかったものの、批評家やプレス関係者からは高い評価を獲得。今後は、マーティン・スコセッシ監督の遠藤周作「沈黙」の映画化『Silence』(‘16)では窪塚洋介、浅野忠信、加瀬亮、小松菜奈、塚本晋也をはじめとする日本人キャストとも共演、テリー・ギリアム監督の2000年に制作が打ち切りになったリベンジ作『The Man Who Killed Don Quixote』(‘17)にも出演が決まっており、ダニエル・クレイグが『007』シリーズ続投を断った理由のひとつとも言われるスティーブン・ソダーバーグ監督作『Logan Lucky』にも参加。また、海外ドラマ好きには、コメディ界の巨匠ジャド・アパトーとともにレナ・ダナムが主演・監督・脚本・製作総指揮を務め、シーズン5には水嶋ヒロも参戦したN.Y.“こじらせ女子”ドラマ「GIRLS/ガールズ」でもお馴染み。半裸でいることが多い本作のアダム役では、エミー賞にもノミネートされた。洋画ファンならずとも気にならずにいられないアダム・ドライバーには、これからも目が離せない。『ヤング・アダルト・ニューヨーク』は7月22日(金)よりTOHOシネマズ みゆき座ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月28日どんなことでも挑戦することは簡単じゃない。挑戦を為し遂げることはもっと簡単じゃない。であるからこそ、挑戦を経て目的の場所にたどり着いた人、またその人が為し遂げたことは輝いて見える。そんな挑戦の詰まった映画『日本で一番悪い奴ら』には、正義を守るために警察への忠義を誓いすぎた男の半生が描かれ、ここまで描いちゃっていいんですか?という驚きと、悪とは何をもって悪というのか?観客は大きな問いかけを受け取るだろう。白石和彌監督と主演の綾野剛さんは映画に流れるその問いをどう受け止め、どう挑戦したのか。『凶悪』『日本で一番悪い奴ら』、悪人を題材にした映画が続く白石監督。前者はノンフィクション・ベストセラー小説「凶悪 ある死刑囚の告発」、後者は「恥さらし 北海道警 悪徳刑事の告白」が原作となっている。実録ものに惹かれる理由を白石監督は「知りたいという探究心」だと言う。「どちらの登場人物に関しても僕のなかではそれほど悪人だとは思っていなくて。どの人にも“良い”ところ、“悪い”ところがある。そこから“一体人間って何なんだ?”ってことを見つけたいんです。だから実録ものの映画が続いているのかもしれない。実録って、小説や漫画と違って(製作していくなかで)分からないことが次から次へと出てくる。その分からないことを探していく作業が“人間って何なのか?”に繋がっていく。魅力的なんですよ」。その“魅力的”だというキャラクターとは主人公の諸星要一。北海道警の熱血警察官だが、正義感が強く真っ直ぐなゆえに、でっちあげ、やらせ逮捕、おとり捜査、拳銃購入、覚せい剤密輸…あらゆる悪事に手を染めてしまう男だ。そんな諸星のオファーを綾野さんは「自分は役者であると、何の恥じらいもなく言えるきっかけになった役」だと喜ぶ。諸星役に綾野さんを抜擢した背景には“色気”というキーワードがあった。白石監督が明かす。「稲葉(圭昭)さんの原作を読んで台本の第一稿を書き終えるまでは、諸星を誰が演じるのか全然想像できていなかったんです。というのも、諸星は柔道の猛者。大学を辞めるときにロシアの格闘技サンボの大会か北海道警かという選択を迫られて、北海道警に入った人物です。なので、稲葉さん本人に会ったときの印象は“骨太”な人でした。そして“色っぽさ”のある人でした。捕まった当時は彼女が8人いて、そのうちの2人が婦警だったそうで(苦笑)。超モテる男なんですよ。たしかに話しをしていても色っぽさがある、モテる理由が分かる。稲葉さんのその色っぽさを見て、諸星のキャスティングは色気のある人にしようと決めました。…で、綾野剛だなと」。そのチョイスはもちろん正解だった。綾野さんは、役として「スクリーンのなかに映りたいんじゃない、そこに存在したいんです」と、22歳から48歳までの諸星を演じている。必要だったのは演技におけるテクニカルさはもちろんだが、もっと動物的な感覚。白石監督の前作『凶悪』からもヒントを得たと語る。「『凶悪』を観たときに、この映画を“面白い”と思っている自分はどれほどのクズなのかと、面白いと思った自分自身と対峙しました。クズとは?面白さとは?いろいろ考えているうちに(自分に向けた)嫌悪感が出てきて。もうその時点で監督の罠にはまっているわけです。なぜ面白いと思ったのか──悪さに行き着くまでの(キャラクターの)ベクトルが決して快楽的主義なのではなく、何て言うか動物的な何かを感じたんです。白石監督は、クズ人間は好きだけどダメ人間は嫌い。生きていない人間、本気じゃない人間は好きじゃない。それは前作も今回も共通していて、それが僕にはすごく響いたんです」。綾野さんは白石監督のことを敬意と親しみを込めて「ブラック・チャーミングな人」だと言い、白石組は「毎日、楽しくて仕方なかった」とふり返る。「この手の作品は役者が自由にやっているイメージがあるかもしれないですが、自由に演技させてもらっているその先で、白石監督はしっかりと手綱をひいてくれている。いつ鞭がとんでくるのか、いつブレーキをかけるのか、そのセンスがとてつもなくいい。諸星というキャラクターは白石組が創ってくれた産物。自分で作り上げたとはこれっぽっちも思っていなくて。だからできあがった作品を観て、自分はこんな顔をしていたのか…と、ものすごく嬉しかった。と同時に諸星は今後の自分にとっての最大の敵になる、この作品でのこの役を今後の自分は超えることができるのか?と突きつけられた瞬間でもあって。いつも次回作こそ代表作だと思っているので、そういう意味でもまた白石監督と映画を作りたい。でも、今回の方法は次回には通用しない。また一からスタートして、1を50にできるか100にできるかプレッシャーはあるし、恐怖もあるけれど、そうやって自分を鼓舞することで、まだ役者をやっていていいんだなって、生きていていいんだなって思うんです」。事実は小説よりも奇なり。この映画で描かれていることが事実であることにただただ驚かされるが、驚きの事実を描ききったことにさらに驚く。というのもつい最近、喫煙シーンのある映画が「成人指定」になるなど、映画の作り手にとって厳しい世の中になりつつあるからだ。しかしながら、この『日本で一番悪い奴ら』はそんなことに縛られはしない。そういった反発が挑戦であり「ひとりくらい反発して、(ダメだということを)表現する奴がいてもいいのかなって」と言う白石監督は、なんとも格好いい反逆児だ。「映画での表現に限らず、いまの世の中は本当に潔癖症になっていて、不倫をしたらその人の人生を全否定、薬物使用で逮捕されたらその人のこれまで制作してきたものを全否定、そんなことあるかと。“罪を憎んで人を憎まず”という言葉がある国なのに、本当におかしい世の中になってきている。この映画の主人公も捕まった当時の三面記事を見ると、おそらくですが、一人の悪徳刑事が薬物所持、銃刀法違反で逮捕、なんてヒドい奴がいたもんだ…で終わってしまっていたと思うんです。でも、彼にも青春時代があって、人としての営みがあって、それを描くべきなんじゃないかと。インモラルなことを観て育ってきた身としては、世の中にはこんなことがあるのか!?というのを知って、いろんなことを学んでいくことを伝えたかった」。不道徳が何なのかを知ることで真の道徳を知る──この映画はそれを北海道警を舞台に描いているが、上司のために、警察のために突き進んでいく諸星の生き方、そのモデルである稲葉氏の生き方に「共感する」とも言う。「諸星は柔道しかやってこなくて、最初に入った社会が警察組織で、そこのルールに乗っかるしかなかったんです。僕も映画が作りたくて若松プロに入って、若松(孝二)さんみたいな人に“あれやれっ、これやれっ”と言われたら何が何でもやるしかない。それが僕の使命。若松さんがコレを撮りたいというけれど撮影許可が下りない、じゃあどうするのか?何とかやったろうか!となるわけです。たとえ社会的にはダメなことであっても(笑)。だから諸星の精神状態はよく分かるんですよ」。その言葉に綾野さんも大きく頷く。「諸星は現場で創られた産物」だと白石組を称える綾野さんに対し、白石監督は「この作品には綾野くんのような共犯者が必要だった」と称える。撮影現場で語り、撮影が終わった後に呑みながら語り、時間の許す限り語り合って、そうやってこの挑戦的な映画は完成へと辿り着いた。そして、新たな挑戦も──「嬉しいことに、綾野くんがまたやりましょうと言ってくれるので、マーティン・スコセッシ監督とレオナルド・ディカプリオみたいになれたらなって思うんですよね」。そんな最強タッグの次回作も気になるが、まずは第一作目の共犯作を目撃してほしい。(text:Rie Shintani/photo:Kyoko Akayama)
2016年06月24日日本が生んだ稀代の映画俳優、高倉健の知られざる姿を、マーティン・スコセッシ監督やマイケル・ダグラスら、国内外20名以上の証言で綴る長編ドキュメンタリー映画『健さん』。このほど、その大スターの魂にふれ、力強さと温かみを感じさせる予告編が解禁となった。2014年11月10日、日本映画のひとつの時代が幕を下ろした。“最後の映画スター”高倉健が逝った。1960年代に任侠映画のブームを牽引し、映画館に詰めかけた観客を熱狂させ、主題歌を合唱させ、時には男泣きさせた俳優。スクリーンから発せられる圧倒的な存在感にふれた観客は親しみと敬意を込めて、こう呼びかけた――「健さん!」。しかし、我々は“健さん”を本当に知っているのだろうか?生前に限られたインタビューしか受けなかったこの不世出のスターの素顔は、わずかな情報の中でしか明らかにされていない。彼は何を考え、どう行動し、何を成し遂げてきたのか?本作は、そんな疑問への答えを提示した、高倉健初のドキュメンタリー映画。 ニューヨークを拠点とし、写真家としても活躍する日比遊一が手がけ、その輝かしいキャリアはもちろん、今日もなお活躍し続ける国内外のクリエイター陣の証言から、高倉健の魂とともに、古き良き日本映画の歴史をも辿っていく。解禁された予告編では、在りし日の健さんにゆかりのある、国内外の映画人、関係者が多数登場し、知られざるスターの姿を浮かび上がらせる。ジョン・ウー監督が、『ミッション:インポッシブル2』でトム・クルーズを撮影する際に健さんのスタイルを意識したことを明かせば、『ブラック・レイン』で共演したマイケル・ダグラスも健さんから多くを学んだと語り、マーティン・スコセッシ監督は、「高倉健は本物のアーティストであった」と評する。さらに、国内からは降旗康男監督や山田洋次監督など巨匠監督たちも登場するほか、高倉健の実妹、森敏子氏が母親のエピソードを語るなど、大変貴重な映像が使われている。「漫然と生きる男ではなく、一生懸命な男を演じたい」「どんなに大声を出しても、伝わらないものは伝わらない。むしろ言葉が少ないから伝わるものもある」――。そんな健さんの人生哲学が貴重な証言で綴られ、知られざるスターの姿が浮き彫りとなる予告編を、こちらから確かめてみて。『健さん』は8月20日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年06月24日故・高倉健さんの俳優としての在り方に焦点を当てたドキュメンタリー映画『健さん』(8月20日公開)の予告編が24日、公開された。本作は、生前に高倉さんが何を考え、どう行動し、何を成し遂げたのかといった疑問への答えを提示してみせるドキュメンタリー。写真家としても活躍する日比遊一監督がメガホンを取り、マイケル・ダグラス、ジョン・ウー監督といった海外の名優や名匠のインタビューによって映画、そして日本の美学をひもときつつ、現在も活躍を続ける日本のクリエイター陣の証言からは、高倉さんのキャリアと共に古き良き日本映画の歴史をたどっていく。予告編にも、在りし日の高倉さんに縁のある、国内外の映画人や関係者が多数登場。ポール・シュレイダー監督による「健さんの映画を見に行けば期待通りのものが見られる」との称賛に始まり、ジョン監督は「トム・クルーズを撮影する時も健さんのスタイルを意識している」と告白している。『ブラック・レイン』(89年)で共演したマイケルは、「KENから多くを学んだ。彼はブレることがなかった」と回顧。マーティン・スコセッシ監督も高倉さんを「本物のアーティストであり、男であったことを伝えたかった」とその実直な姿勢をしのんでいる。さらに、高倉さんの実妹・森敏子氏が「母は90まで生きたんですが、『あたしの息子が日本一になったんだよね、親孝行できたね』って言ったら、『そっかぁ』って笑って」との家族のエピソードも披露するなど、高倉さんのさまざまな側面を垣間見ることができる映像に仕上がっている。(C)2016 Team "KEN SAN"
2016年06月24日6月3日から26日まで、アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル&アジア 2016」(以下、SSFF & ASIA)が東京・横浜で開催されます。ショートフィルムとは、いつも私たちがイメージする2時間の作品とは違って1~25分程度の短い映画。今回上映される作品は全部で約200本!一部の有料イベントを除き、上映はすべて無料で楽しめます。グランプリに選出された作品は、米国アカデミー賞短編部門のノミネート選考対象に。つまり、この映画祭ではじめて発表された作品が、アカデミー賞を受賞することもあり得るのです。とはいえ、「ショートフィルムって、よくわからない。どう見ればいいの?」という人も多いはず。「ショートショート実行委員会」PRマネージャー・高橋秀幸さんに、SSFF & ASIAの歴史・概要やショートフィルムの魅力についてお聞きしてきました。■実は俳優の別所哲也さんが代表のイベントSSFF & ASIAが始まったきっかけは1997年、俳優の別所哲也さんがロサンゼルスでショートフィルムを見たこと。「どうせたいしたことないだろう」と思っていたところ、実際に見てみるとその魅力に引き込まれたそう。そのころ日本ではショートフィルムという言葉すらなく「短編映画」。今よりもずっとマイナーなジャンルでした。映画祭としてのお手本は、ロバート・レッドフォードが主催しているサンダンス映画祭。別所さんが友人に誘われて参加した際、監督・俳優と地元の人たちがコーヒー片手に感想を語り合う自由な雰囲気に感銘を受けたそうです。1999年に開催された第1回は、約30本の作品を上映するイベントでした。その後、年々規模を拡大。2004年には、米国アカデミー賞公認の映画祭として認定されました。18年目の今年は約6,000本の応募作品が集まる一大イベントへと成長しています。■高橋さん太鼓判の4つのショートフィルム今回の部門は「オフィシャルコンペティション」「CGアニメーション部門」「ミュージックShort部門」「地球を救え!部門」など計7つ。その他にスペシャルプログラムが用意されています。カンヌプログラム、アカデミー賞プログラムのほか、国別の特集も。高橋さんにおすすめの作品をお伺いしたところ、ベルギーと日本の友好150周年を記念したベルギー特集など4つの作品を挙げていただきました。『乗り出し危険』は、長編作品でも活躍しているジャコ・ヴァン・ドルマル監督がクレルモンフェラン国際短編映画祭でグランプリを取った秘蔵作品です。(1)『乗り出し危険』監督:ジャコ・ヴァン・ドルマル/ベルギー/13:44/1985特別上映作品では、マーティン・スコセッシ監督のコメディ映画『オーディション』。ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ、ブラッド・ピットが出演しています。また、米アカデミー賞主演女優賞に輝いたブリー・ラーソンが共同監督&出演する『オモイ想い』も見てほしい作品のひとつだといいます。いずれも国内初上映です。(2)『オーディション』監督:マーティン・スコセッシ/出演:ロバート・デ・ニーロ、レオナルド・ディカプリオ、ブラット・ピット/アメリカ/16:00/2015(3)『オモイ想い』監督:Dustin Bowser & Brie Larson/アメリカ関連イベントもたくさんあります。「観光映像ベストセレクション上映」では、第5回観光映像大賞の中から、坂口健太郎出演『大好きな人に、会いに行く』を特別上映。茨城県のねば~る君など全国のご当地キャラたちもゲストとして登場します。(4)『大好きな人に、会いに行く』出演:坂口健太郎、森カンナ/石川県金沢市/4:47そのほか「地域プロモーション映像の作り方講座」など、セミナー形式のイベントも多数開催されます。■各国の映画にはお国柄が出ていて面白い!最後に高橋さんから、SSFF & ASIAの楽しみ方について教えていただきました。「1つのプログラムの中で4~5本上映されるので、一度にいろんな国・様々なジャンルの作品を見ることができます。また、その国の文化が色濃く反映されるというのもショートフィルムの特徴と言えますね」高橋さんによると、アメリカやヨーロッパの作品はSNSなどの新しい技術が作品に登場する一方、アジアの作品は暮らしに寄り添うものが多い、とのこと。それぞれの国の特性が見えるのは面白いですね。「もしかすると、ショートフィルムって小難しいとか実験的とか、そんなイメージを持っている方が多いのかもしれませんが、そんなことはないですよ。楽しい作品もいっぱいあります。無料なので、まずは気軽な感覚で見にきてほしいですね」と話す高橋さん。*実は筆者も2年前に初めてSSFF & ASIAに参加し、その世界観に魅了されました。1日に10本くらい見ると、必ず1~2本は「あれ、面白かったなぁ」という作品に出会えます。ふだん2時間の映画しか見ない方も、ぜひショートフィルムの世界に触れてみてください。(文/村中貴士) 【取材協力】※高橋秀幸・・・ ショートショート実行委員会PRマネージャー 【参考】※ショートショート フィルムフェスティバル & アジア2016
2016年06月03日この度、故・高倉健の長編ドキュメンタリー映画『健さん』のポスタービジュアルが完成。そして、本作が上海国際映画祭「2016上海・日本映画週間」に出品されることが決定した。2014年11月10日、日本映画のひとつの時代が幕を下ろした。“最後の映画スター”高倉健、逝く――。1960年代のプログラム・ピクチャー全盛期に任侠映画のブームを牽引し、映画館に詰めかけた観客を熱狂させ、主題歌を合唱させ、時には男泣きさせた。スクリーンから発せられる圧倒的な存在感にふれた観客は親しみと敬意を込めて、こう呼びかけた、「健さん!」。しかし我々は“健さん”を本当に知っているのだろうか? 生前に限られたインタビューしか受けなかったこの不世出のスターの素顔は、わずかな情報の中でしか明らかにされていない。彼は何を考え、どう行動し、何を成し遂げてきたのか?監督はニューヨークを拠点とし、写真家としても活躍する日比遊一。そして『ブラック・レイン』で高倉さんと共演したマイケル・ダグラスが当時の思い出や撮影秘話を初披露し、またジョン・ウーら海外の名優、名匠が出演している。映画、そして日本の美学を紐解き、日本映画の黄金期を彩り、今日もなお活躍し続けるクリエイター陣の証言からは、高倉さんの輝かしいキャリアとともに、古き良き日本映画の歴史をも辿っていく。そしてこの度、ヴェネチア国際映画祭銀獅子賞受賞の『グッドフェローズ』や、『カジノ』、『ウルフ・オブ・ウォールストリート』などを手掛けるハリウッドの名匠マーティン・スコセッシ監督も出演することが決定。マーティン監督は、劇中で長年連絡を取り合いながらも、共に仕事をすることがかなわなかった無念や、高倉さんとの出会いなどの思い出を語り、偲ぶ姿が映し出されるようだ。このほど解禁されたのは、マイケル、ヤン・デ・ボン、山田洋次など、上段には在りし日の高倉さんゆかりの映画人、関係者の名前が綴られ、下段には過去に数々の高倉さんの肖像を世に発表し、話題を呼んだ福山小夜の絵が使用されているポスタービジュアル。そして本作のタイトル“健さん”という文字を書いたのは、日本を代表する書家であり、「旭日小綬章」を受章した中野北溟、デザインは長友啓典が手掛けた。高倉さんの力強さと温かみを感じさせると同時に、彼を偲び本作に出演する面々から、未だに高倉さんが我々の心の中で生き続け、胸を熱くさせていることに圧倒させられるビジュアルとなっている。なお本作は、「第19回上海国際映画祭」の正式イベントである「2016上海・日本映画週間」にて、本作の出品が決定。本作のほかにも、オープニング作品として『人生の約束』をはじめ、『暗殺教室』『HERO』『呪怨-ザファイナル‐』『図書館戦争 THE LAST MISSION』『ギャラクシー街道』『縁 The Bride of Izumo』と、魅力溢れる8作品が勢揃い。また、熊本で発生した地震の復興を願い、今回は熊本県をロケ地とした行定勲監督の『うくつしいひと』が特別上映される。そして、上海国際映画祭レッドカーペッド、日本映画週間オープニングセレモニーなどに当日、日比監督の参加も予定されている。『健さん』は8月20日(土)より公開にて公開。(cinemacafe.net)
2016年06月03日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016」のオープニングセレモニーが2日(木)都内で行われ、話題賞のプレゼンター・奥田瑛二、インターナショナルショートフィルム企画コンペ・プレゼンターの「EXILE」AKIRA、フェスティバルアンバサダーのLiLiCo、同映画祭代表の別所哲也らが来場した。娘・安藤サクラ主演の短編映画『SEED』が話題賞を受賞したことから、父親である奥田さんがプレゼンターとして、斎藤寛朗プロデューサーにトロフィーを授与。奥田さんは同映画祭のコンセプトショートフィルムに出演しており「俺がこの場にいたら、ただの親ばかだろ。(コンセプトショートフィルムに出演していたのが)唯一の救い」と照れ笑い。客席にいた妻でタレントの安藤和津も急遽登壇し、夫婦ツーショットに奥田は「最近は仲がいいんですよ」と照れると、妻・安藤も「やっと夫が家に帰ってきてくれた」とジョークで返していた。コンセプトショートフィルムでは女装姿で初老女性を演じた奥田さん。「女性役と言われて“やった!”と思った。家を掃除していたらヌーブラが出てきて、体のどの部分に貼ったらいいのかと思ったけれど、体に貼るだけで老婆になれた」と話し、「もっと汚れた老婆にチャレンジしてもいいかも」とも。その姿に妻・安藤さんは「女性役、似合っていますね。アッチの世界に行ってしまうな、と覚悟しました」とジョーク交じりにも高評価だった。また奥田さんは「ショートフィルムでしか出来ないことがある。親子で何かやれたらいいな。長女の安藤桃子が監督したら面白い」と家族総出演のショートフィルム製作にも意欲的だった。インターナショナルショートフィルム企画コンペ発表時にプレゼンターとして登場したAKIRAは「ダンスやパフォーマンスなど体全体で表現するのが好きなので、チャールズ・チャップリンのような無声映画をやりたい。笑って泣けるのもいいし、ラブストーリーもやりたい」と自身主演のショートフィルム企画を妄想。LiLiCoが「相手役をぜひ!」と前のめりになると「相手役のオーディションは自分でやりたい…」とやんわり拒否してしまう場面も。第18回目の開催となる今回は、世界各国から集まった6千本以上の中から200作品を7つの部門とそのほかの特別プログラム内で上映。特別上映作品としては、マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ&ロバート・デ・ニーロ&ブラット・ピットが本人役で出演する『オーディション』、ブリ―・ラーソンが共同監督・出演する『オモイ想い』などが本邦初公開される。「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016」は、表参道ヒルズ スペース オー、ブリリア ショートショートシアターほかで6月26日(日)まで開催中。(text:cinemacafe.net)
2016年06月02日ブラッド・ピット&アンジェリーナ・ジョリー夫妻がスペインのマヨルカ島の豪邸を購入したようだ。夫妻は、ブラッドの新作『Allied』(原題)の撮影で滞在した同地をすっかり気に入り、イタリアの不動産王のアレッサンドロ・プロト氏に物件探しを依頼したという。広い庭園とスウィミングプールがあり、ベッドルーム8室という豪邸で、価格は265万ポンドだという。プロト氏は『フィフティ・シェイズ・オブ・グレイ』の主人公、クリスチャン・グレイのモデルは自分だと主張していることで知られ、マーティン・スコセッシ監督が彼のサクセス・ストーリーを映画化する企画も一時あった。レアル・マドリードのクリスティアーノ・ロナウド出演の話もあったが、スコセッシが依頼を撤回、ロナウドが高額の違約金を受け取ったという説が昨年10月に流れ、ロナウドが否定。プロト氏はそれを受けて、「私の人生についての映画に彼は必要ない」「彼が自分に価値がないと感じたなら気の毒に思う」などと発言していた。プロト氏はマヨルカの地元紙に「ブラッドは新作映画の撮影後、バレアリック諸島が大好きになり、私にマヨルカで家を探すようにリクエストしました」と語った。しかしながら、プロト氏は昨年7月、アメリカの投資家ウォーレン・バフェット氏とギリシャの島を共同購入すると報道されたものの、バフェット氏がこれを「でっち上げだ」と否定した経緯もあるので、今回の豪邸購入についても本人たちのコメントが出るまで真偽は不明だ。ロバート・ゼメキス監督がメガホンをとる『Allied』(原題)は今年2月からロンドンで撮影が始まり、5月からはスペインで撮影中。ブラッドは第二次世界大戦時代の二重スパイを演じる。(text:Yuki Tominaga)
2016年06月02日グウィネス・パルトロウ(43)とクリス・マーティン(39)の離婚が成立した。12年間の結婚生活に終わりを告げた2人は、互いに扶養費の権利を放棄しており、共同親権を持つことになる子供との生活の仕方や養育費については今後2人の間で決めていくことになるという。グウィネスは裁判所に離婚申請をしていたものの、クリスは2人の間ですでに個人的に離婚条件について同意していたため、その詳細について公開しなくて済むように意図的に裁判所への返答をしていなかったようだ。2014年にグウィネスは自身の運営するサイト、グープでクリスとの破局を発表したが、その後も2人は良好な関係を築いており、家族旅行に出かけたりもしている。その一方でグウィネスは結婚生活が破綻した事実を受け入れることが難しかったと明かしていたこともあり、その際には「私は離婚のない家系の出身だからね。私の両親は父が他界するまで結婚生活を送っていたわ」「私は離婚っていう感覚があるような家庭の出じゃないから、私の人生についても大きな希望に満ちていたの」「それが実現されなかった、子供たちの父親と一生結婚生活を送れなかったということはすごく難しかったわ」「私について言われていたことを見直したり、こういった形の失敗を経験したという考えを持つことは挑戦でもあったの」と話していた。(C)BANG Media International
2016年05月30日「コールドプレイ」が昨年12月にリリースした最新アルバム「A Head Full of Dreams」について、ボーカルのクリス・マーティンが人気DJ・ゼイン・ロウのラジオ番組「Apple Beats 1 radio show」で語った。「もし僕らがこれまでみたいなアルバムをもう1作出すことになったら驚くよ。だって、いまがちょうど、僕らがたどり着くべき場所にいるという感じがするから」とクリスはバンドが目指していたところに到達した充実感に浸っているようだ。「数年前にも君に話したよね、『このアルバムが最終章か何かみたいに感じる』って」。クリスはバンドの“解散”は否定しているものの、いまの状態で一度立ち止まり、今後自分たちが何をするべきか、何ができるのかを考える必要があると言っている。「アルバムを7枚も制作したってすごいことだよね。僕にはその7枚のアルバムが1つの円をかたどっていて、意味を成しているように感じるんだ。作品をとても誇りに思っているよ」。来月22日(現地時間)から26日まで開催される世界最大級のミュージック・フェス「グラストンベリー・フェスティバル」で26日のヘッドライナーに決定している「コールドプレイ」。今月24日からは最新アルバムを引っさげたツアーが始まり、まだまだ完全に立ち止まることはできないようだ。(Hiromi Kaku)
2016年05月17日『64-ロクヨン-』では佐藤浩市の部下の広報官を好演する綾野剛が一転、「日本警察史上、最大の不祥事」と呼ばれる実際の事件の“ワル”な刑事を演じる『日本で一番悪い奴ら』。このほど、本作から激ヤバな全6点の場面写真が解禁。綾野さん演じる刑事・諸星が、顔つきから服装までしだいに“ワル”に染まっていく姿が映し出されている。『凶悪』の白石和彌監督のもと、綾野さんはじめ、中村獅童、YOUNG DAIS、お笑い芸人「デニス」の植野行雄にピエール瀧など、ひとクセもふたクセもある個性派たちが集結した本作。綾野さんが演じるのは、「正義の味方、悪を絶つ」の信念をもちながらも、でっちあげ・やらせ逮捕・おとり捜査・拳銃購入・覚せい剤密輸など、あらゆる悪事に手を汚していく、北海道警察の刑事・諸星要一。実際に起きたヤバすぎる不祥事をベースにした本作で、一人の男の26年間を演じきっている。また、諸星を慕って集まった裏社会のスパイとして捜査に協力者する“S(エス)”には、中村さんらが扮し、警察組織への忠誠を誓い、正義を貫こうとしたために間違った道を突き進んでいく刑事と、その破天荒な刑事に魅了され、仲間になった“S”たちとの狂喜と波乱に満ちた物語となっている。今回解禁された場面写真では、綾野さん演じる諸星が裏社会に踏み込んでいくなかで、顔つきから服装まで“ワル”に染まっていく様子を見比べることができる。警察に入ったばかりで礼服に身を包んだ初々しい姿のシーンや、先輩刑事の村井(ピエール瀧)が不敵な笑みを浮かべながら、一流の刑事になるための鉄則を囁くシーン、手柄を立て表彰されるシーン、さらに、諸星と仲間の“S”たちが集まって拳銃を手にするシーン、諸星が警視庁の銃器対策課であるライバルと取っ組み合いするシーンなど、諸星を演じる綾野さんのさまざまな表情と変遷を見ることができるが、果ては、もはや入署当時の面影もないほどで…。『グッドフェローズ』や『ウルフ・オブ・ウォールストリート』など、マーティン・スコセッシが描くアウトローの一代記のごとき魅力を放つ作品として、早くも評価が高まっている本作。完全に振り切れたアウトローな警察官を演じ、役者として新たな境地にたった綾野さんの最狂最愛の“ワル”キャラに引き続き注目していて。『日本で一番悪い奴ら』は6月25日(土)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月12日イタリアが生んだ孤高の巨匠ルキーノ・ヴィスコンティ監督の生誕110年&没後40年を記念し、彼の代表作2作を上映する「ヴィスコンティと美しき男たち~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~」。ヴィスコンティに寵愛された2人のイタリア美男の姿が最高画質で蘇る特集上映で、特にヨーロッパの“最も美しき王”を描いた『ルートヴィヒ』のデジタル修復版は今回が日本初上映。しかも、ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなった、“世界で一番行きたいお城ランキング”1位に輝くノイシュヴァンシュタイン城を舞台にしている。『ルートヴィヒ』は、美貌の王として知られた第4代バイエルン国王ルートヴィヒII世の狂気と官能を豪華キャストと全編オールロケで壮大に描く、237分の豪華絢爛超大作。18歳で国王に即位したものの、オーストリア皇后エリザベートへの恋は叶わず、心酔する音楽家ワーグナーにも想いが通じず、芸術と孤独に逃避していくルートヴィヒII世。本作は、理想と現実に引き裂かれ、失意と孤独に生きた国王が40歳で謎の死を遂げるまでを重厚に描き出す。ヴィスコンティの『地獄に堕ちた勇者ども』『ベニスに死す』に続く「ドイツ三部作」最終章を飾る傑作として知られる本作。酷寒のドイツ、オーストリア・ロケがたたった彼は、一度は血栓症に倒れるも、執念で回復、約240分の作品として完成させたが、劇場では契約によりやむを得ず185分に編集したものが公開された。ヴィスコンティの死後、当時のスタッフが本人の意図に限りなく近い形で237分の作品に復元させた。ルートヴィヒII世といえば、ワーグナーのパトロンとして知られ、音楽、芸術、建築に浪費に次ぐ浪費を繰り返し、“狂王”とも呼ばれたほど。特に、城の建築に夢中になり、ヴェルサイユ宮殿を模したヘレンキームゼー城、大トリアノン宮殿、リンダーホーフ城など、数々の有名な城を建設。中でも、東京ディズニーランドのシンデレラ城のモデルとなったといわれ、世界最大級の米旅行口コミサイト「トリップアドバイザー」による“死ぬまでに行きたい世界のお城ランキング”や、日本有数のランキングサイト「ランキングシェア」にて“一度は行ってみたい!世界のお城ランキング”の1位に輝くノイシュヴァンシュタイン城は、いまでは観光地として大人気。本作の舞台としてもふんだんに使用され、その豪華で耽美な雰囲気は劇中でもたっぷりと堪能できる。また、主演のヘルムート・バーガーが演じた孤高の王は、妖しく光を放つ月のような狂気を帯びて、観客を陶酔の世界へと導くはずだ。一方、もう1本の『山猫』も、4K修復版での劇場公開は日本初。アラン・ドランが演じた若きシチリアの貴族は、混沌する時代の変動期に太陽のように人々を魅了。全編の約3分の1を占める大舞踏会シーンは、撮影に36日間を費やし、メインキャスト20人のほか、実際のシチリア貴族を含む240人のエキストラが参加、映画史上の伝説の1つとして数えられている。衣装、細部の調度品にいたるまで、全てにヴィスコンティの美意識によって選び抜かれた本物が使用された『山猫』は、あのマーティン・スコセッシも「私たちの最高の宝物が返ってきたのだ。その完全なる美しさをまとって」とコメントを寄せており、スコセッシが設立した「ザ・フィルム・ファンデーション」と「グッチ(GUCCI)」の資金提供により、退色と損傷の激しかったフィルムが1万2,000時間かけて4Kにて修復されている。まるで夢のようなお城や舞踏会…。その優美で絢爛な世界観の中で、イタリアを代表する美しき男たちと巨匠の細微にいたるまでの美へのこだわりを堪能してみては。「ヴィスコンティと美しき男たち~アラン・ドロンとヘルムート・バーガー~」『山猫 4K修復版』『ルートヴィヒ デジタル修復版』は、5月14日(土)よりYEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2016年05月10日18回目の開催となる米国アカデミー賞公認のアジア最大級の国際短編映画祭「ショートショート フィルムフェスティバル & アジア 2016(SSFF & ASIA)」が、6月2日から26日の会期に開催される。今年は、世界100を超える国と地域から集まった約6,000本の作品の中から厳選された約200作品を7つの部門とその他の特別プログラム内で上映。表参道ヒルズ スペース オー、ラフォーレミュージアム原宿、シダックス・カルチャーホール、アンダーズ 東京 Andaz Studio、iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズ、ブリリア ショートショート シアターの6会場で上映される。今年もメディアパートナーには、13年より同映画祭のメディアパートナーを務めているコンデナスト・ジャパンが決定。雑誌を軸にウェブサイト、SNS、電子雑誌などを通じたコンテンツの発信を行うコンデナスト・ジャパンは、同映画祭のために、ショートフィルムの魅力や歴史、上映作品紹介、イベント情報などの発信に加え、同社の特設ウェブサイトにおいて、SSFF & ASIAとともに『VOGUE JAPAN』や『GQ JAPAN』がセレクトした世界のショートフィルムを配信していく。また、この度上映作品のラインアップも発表。特別上映作品では、アカデミー賞主演男優・女優賞に輝いたレオナルド・ディカプリオとブリー・ラーソン出演のショートフィルムを国内初上映する。マーティン・スコセッシが監督を務めたディカプリオ出演の『オーディション』は、主役の座を争うディカプリオとロバート・デ・ニーロがカジノで遭遇するというコミカルな設定になっており、ふたりはそれぞれ本人役で出演する他、ブラット・ピットも出演する。ブリー・ラーソン出演の『オモイ想い』は、自身が共同監督としてもクレジットされている作品となっている。その他、世界的注目を集めるフランス人アーティストのJRによるインスタレーションと名優ロバート・デ・ニーロの語りでエリス島の記憶を呼び起こす『エリス』や、イランで最も人気のある監督のひとりであるモフセン・マフマルバフが監督を務める『テナント』をはじめ、『僕はうまく話せない』、『アヴェ・マリア』、『アイ・メット・ザ・ウォルラス』、『乗り出し危険』、『ママ(たち)』、『Two of Five + Coccix Encia 』、『レジ袋の旅』、『ヒナギクの花輪』、『Little Shimajiro』、『World Never Cease』、『7 レターズ』などの作品が上映される。また、6月4日の“ショートフィルムの日”には、写真家のレスリー・キーが初監督した、ヨウジヤマモト(YOHJI YAMAMOTO)のコレクションをフィーチャーしたショートフィルムの上映イベントが行われたり、6月5日には表参道ヒルズ スペース オーで、世界最大のドローン企業DJIによるセミナー「ドローン クリエイティブセミナー ~DJIがもたらす映像クリエイティブの未来~」も予定されている。SSFF & ASIA代表の別所哲也は、「SSFF & ASIAは、映画祭というプラットフォームにおける“価値付け機関”としての役割を意識して活動してきました。また、ファッション界でも活気付くショートフィルムの息吹を感じ、2014年より『Fashion Short of the Year』として、プラダがウェス・アンダーソン監督とコラボレーションした『カステロ・カヴァルカンティ』などを表彰してきました。2015年からは『ファッションショートプログラム』を映画祭内に設置しています。このパートナーシップ関係を機に、ファッション・カルチャー・ライフスタイルなどの分野で先鋭的な情報を発信するコンデナストとともに、時代を切り取るようなショートフィルム・動画コンテンンツの価値を広く提供していきます」とコメントしている。
2016年04月21日主演のジョージ・クルーニーが11年ぶりにジュリア・ロバーツと共演を果たし、ジャックされた高視聴率生番組の行方を描く『マネーモンスター』。このほど、本作で監督を務めたアカデミー賞女優ジョディ・フォスターが6月の公開直前、8年ぶりに来日することが分かった。本作は、司会者リー・ゲイツ(ジョージ・クルーニー)の軽快なトークと財テク情報で高視聴率を稼いでいる人気TV番組「マネーモンスター」の生放送中に起きた、衝撃の事件を描く緊迫のリアルタイム・サスペンス。主人公の人気司会者リー・ゲイツ役を務めるジョージは、本作のプロデュースも兼任。番組ディレクターのパティ役を務めるジュリアと、生放送の経過とともに進行する緊迫のリアルタイム・サスペンスで息の合った掛け合いを見せている。また、番組をジャックする謎の若者カイル役には、アンジェリーナ・ジョリー監督作で主演に抜擢され、注目度上昇中の英国俳優ジャック・オコンネルが務めている。まさに実力派俳優たちの競演により、生放送中のスタジオを舞台に、少しづつ明らかになってくる驚愕の“真実”とそれによって変化していく犯人との関係を描いていく本作は、ジョディ・フォスター監督が長い年月をかけ、全身全霊で作り上げた渾身の一作だ。演技力と知性を兼ね備え、トップ・オブ・ハリウッドともいわれるジョディは、本作が監督作品4作目。子役時代から映画業界を走り続け、マーティン・スコセッシ監督、ロバート・デ・ニーロ主演の『タクシードライバー』(’76)の演技が評価され、13歳にして「アカデミー賞」助演女優賞にノミネート。人気絶頂の中、女優業を休業して学業に専念、名門イェール大学を優秀な成績で卒業した。復帰後は、『告発の行方』(’89)『羊たちの沈黙』(’91)と、20代にして2度の「アカデミー賞」主演女優賞を受賞するという偉業を成し遂げる。女優として活躍する一方、自身の映画製作会社を設立、初監督作『リトルマン・テイト』(’91)を手がけて以降も、“ハリウッド女優”という型にはまらない道を開拓してきた。ジョディが切り開いた道には、アンジーをはじめとする人気女優たちも追随、監督やプロデュースを手がける女優たちの先駆者となった。2013年の「ゴールデン・グローブ賞」では、長年にわたって映画界に貢献した人物に贈られるセシル・B・デミル賞を受賞。ライフスタイルにおいても、写真家アレクサンドラ・ヘディソンと結婚し、世界中の女性に大きな勇気を与え、女性の社会進出などにも大きな影響を与えている。そんな彼女が手がけ、エンターテインメント性とメッセージ性を兼ね備えた最新作となる本作は、先日、第69回カンヌ国際映画祭での公式上映が決定したばかり。女優として、フィルムメイカーとして、誰も真似できない活躍にハリウッドで最も尊敬を集める存在のひとりとなったジョディが、『幸せの1ページ』(’08)以来、約8年ぶりとなる来日で何を語ってくれるのか、楽しみにしていて。『マネーモンスター』は6月10日(金)より全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年04月20日米国アカデミー賞公認・アジア最大級の国際短編映画祭「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア(SSFF&ASIA)2016」の特別記者会見が19日(火)日本外国特派員協会で行われ、レスリー・キー、行定勲監督、LiLiCo、別所哲也が出席した。故郷・熊本市で被災し、今朝帰京した行定監督は「皆さんの沢山の声が届いています。ありがたい言葉を頂いたことに感謝したい」としながら「現地の人たちは余震が怖くて、家に帰れない状態にある。僕自身、東京に戻ってきて風が吹いてビルがきしむだけで、身構えてしまう。こういったストレスに皆が陥っている」と、実体験を交えて被災地の人々の状況を代弁。続けて「熊本城も被災して復旧まで20年かかると言われているけれど、傷んでしまった部分を修復するまで、復興や美しい熊本を取り戻そうという気持ちでいっぱい。自分はいまどうするべきか、そして現地で復興活動する方々に対して我々がどのように支援するべきかを考えている。もし知恵があれば貸してほしい」と呼びかけた。また現地入りしている熊本県出身の俳優・高良健吾とは共に給水活動を行ったといい「彼は凄く熊本愛に溢れている人間。いてもたってもいられなかったんだと思う。彼は水が必要なところを確実に自分でルートを見つけていたので、迷惑のかからないように夜中に現地入りしてきた。今日も熊本のどこかで水を運んでいるはず」と明かした。一方、LiLiCoさんは2011年3月11日の東日本大震災をふり返り「震災当時、バラエティ番組に出演するのは早いかな?と思ったけれど、被災地の方から“いつものLiLiCoさんでありがとう”などのメールやFAXをもらった。まだまだ大変なときだとは思うけれど、元気を送りたい」と自らのタレントとしての使命を口にした。第18回目の開催となる今回は、世界各国から6千本以上の応募があり、その中から厳選された200作品を7つの部門とそのほかの特別プログラム内で上映する。特別上映作品としては、マーティン・スコセッシ監督、レオナルド・ディカプリオ&ロバート・デ・ニーロ&ブラット・ピットが本人役で出演する『オーディション』、ブリ―・ラーソンが共同監督・出演する『オモイ想い』などが本邦初公開される。「ショートショートフィルムフェスティバル&アジア2016」は、表参道ヒルズ スペース オー、ブリリア ショートショートシアターほかで、6月2日(木)から6月26日(日)まで開催。(text:cinemacafe.net)
2016年04月19日浅野忠信が主演を務める映画『淵に立つ』が、2016年秋、有楽町スバル座ほか全国の劇場で公開される。下町で金属加工業を営む夫婦(古舘寛治、筒井真理子)のもとに、突然一人の男(浅野忠信)が現れ、奇妙な共同生活が始まる。そして一見平和だった家族に“異物”が混入することで夫婦それぞれが抱える秘密があぶり出されていく……。本作は、夫婦とは、家族とは、愛とは、人間とは何か、そんな普遍的なテーマを問いかけながら、人間の心の奥底を揺さぶる人間ドラマだ。監督は、世界の映画祭で数々の受賞歴を誇る『歓待』、二階堂ふみ主演『ほとりの朔子』など、36歳にして次々と話題作を世に出している深田晃司。世界的に評価の高い黒沢清や河瀨直美、是枝裕和らに次ぐ、新しい世代の監督として世界中から注目を集めている人物だ。主演をつとめるの浅野忠信は、国内外で評価の高い『私の男』『岸辺の旅』や、マーティン・スコセッシ監督『沈黙 Silence』出演など、近年は国際的にも活躍。本作では、静かなる狂気を秘めた異質な男を熱演し新境地をみせている。そして、『歓待』『ほとりの朔子』に続き深田組常連の古舘寛治、映画・テレビ、舞台と幅広く活躍する筒井真理子が脇を固める。本作の製作布陣は、カンヌ国際映画祭で「ある視点」部門オープニング作品に選ばれ、日本国内約150館で上映、世界45カ国で上映された河瀨直美監督作『あん』の主要メンバーによる製作チームで、フランスのCOMME DES CINEMAとの共同制作による日仏合作作品となる。また、第69回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に正式出品されることが決定。第68回カンヌ国際映画祭の同部門で日本人初の監督賞を受賞した『岸辺の旅』(黒沢清監督)で、深津絵里とともに主演をつとめた浅野は、2年連続で主演作が選出されたこととなる。【作品情報】『淵に立つ』公開時期:2016年秋 有楽町スバル座ほか全国で公開脚本・監督:深田晃司出演:浅野忠信、古舘寛治、筒井真理子、太賀、三浦貴大、篠川桃音、真広佳奈英語題:HARMONIUM /2016年/日本・フランス/日本語©2016映画「淵に立つ」製作委員会/COMME DES CINEMA
2016年04月17日ルキーノ・ヴィスコンティ生誕110年没後40年を記念した特集上映「ヴィスコンティと美しき男たち〜アラン・ドロンとヘルムート・バーガー〜」が、2016年5月14日(土)より、YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国で順次開催される。イタリア貴族文化の洗練に育まれ、独自の美学で唯一無二の作品を遺したルキーノ・ヴィスコンティ。フランシス・フォード・コッポラ、ベルナルド・ベルトルッチ、マーティン・スコセッシらにも大きな影響を与えている、映画史に燦然と輝く孤高の巨匠だ。今回は、ヴィスコンティ作品の中でも抜きん出た人気を誇る『山猫』と、ヨーロッパでもっとも美しき王の孤独と狂気を描いた『ルートヴィヒ』の2本が、現代最高の技術で甦った圧巻の映像でスクリーンに映し出される。4K版の『山猫』は、イタリアを代表するブランド、グッチ(GUCCI)の支援により、マーティン・スコセッシ率いるザ・フィルム・ファンデーションが1万2千時間をかけて修復したもので、『ルートヴィヒ』もデジタル修復版は日本初公開となる。20世紀の映像遺産とされる両作品は、ヴィスコンティによって見出されたふたりの俳優、アラン・ドロンとヘルムート・バーガーが、その最も美しい一瞬を映像に刻み付けた作品でもある。ヴィスコンティの世界を堪能出来る至極の2本を、この機会に是非大スクリーンで鑑賞してみてはいかがだろう。【開催概要】特集上映「ヴィスコンティと美しき男たち〜アラン・ドロンとヘルムート・バーガー〜」公開日:2016年5月14日(土) YEBISU GARDEN CINEMA他にて全国で順次公開上映作品:『山猫 4K 修復版』(原題:IL GATTOPARDO)『ルートヴィヒ デジタル修復版』(原題:LUDWIG)上映劇場:東京 YEBISU GARDEN CINEMA北海道 札幌シアターキノ愛知 名演小劇場大阪 シネ・リーブル梅田兵庫 神戸アートビレッジセンター京都 京都シネマ広島 サロンシネマ/シネツイン福岡 KBCシネマ熊本 Denkikanほか※公式Facebookページ(にて随時情報更新
2016年04月17日第88回アカデミー賞で悲願の主演男優賞を手にしたレオナルド・ディカプリオが来日!3月23日(水)、都内で行われた主演作『レヴェナント:蘇えりし者』(アレハンドロ・ゴンサレス・イニャリトゥ監督)の記者会見に出席した。日本の地を踏むのは、2014年1月の『ウルフ・オブ・ウォールストリート』(マーティン・スコセッシ監督)来日プロモーション以来、2年1か月ぶり10度目で、もちろんオスカー受賞後は初めて。会見にはスチール250人、記者150人、TVカメラ50台、総勢500人の報道陣が駆けつけ、ついにオスカー像を手にしてディカプリオを熱烈祝福!ちなみにオスカー像は「自宅のリビングに飾ってあるよ」と明かしていた。ディカプリオがハンティング中に熊に喉を裂かれ瀕死の重傷を負った上に、目の前で息子を殺され、復讐心をその胸に宿す主人公ヒュー・グラスを熱演した本作。ほとんどセリフがない難役に加えて、「バイソンの生レバーを食べた」「格闘シーンで鼻の骨を折った」といった過酷な役作りが高く評価されている。オスカー獲得後の“変化”については、「まだ数週間前の出来事だから、俳優としてどう変わっていくかは未知の領域だね」と言葉を選んだが、「ただ、願わくば今後も変わることなく、夢や理想をとことん追求し、納得いく作品をつくっていければ。映画という芸術が大好きだからね。賞はありがたいけど、目的ではないし」と俳優としての揺るがぬポリシーを語った。ディカプリオの主演男優賞受賞に加えて、 イニャリトゥ監督が史上3人目となる2年連続の監督賞、エマニュエル・ルベツキが3年連続の撮影賞に輝いており、「いまふり返っても、どう撮りあげたのか分からないほど、とてつもない作品。永遠に残る芸術作品であり、僕にとっては誇りなんだ。撮影というよりは、壮大な旅をした気分だよ」と手腕を発揮したクリエーターを讃えていた。今回の来日で楽しみにしていたのは、桜だそうで「何度も日本に来ているけど、桜のシーズンは初めて。ちょうど開花したと聞いて、喜んでいるよ」と満面の笑み。また、本作とも深い結びつきがある環境問題について熱弁する場面もあった。『レヴェナント:蘇えりし者』は4月22日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年03月23日グウィネス・パルトロウとクリス・マーティンが、娘と息子が成人するまでは再婚はしないと決意していたようだ。2年前に破局し、昨年4月にグウィネスが離婚申請をしたものの、クリスがそれに応じず、まだ婚姻関係が続いている2人。11歳の娘・アップルちゃんと9歳の息子・モーゼスくんのことを第一に考えて、子どもたちの両親として友好的なムードを保っているが、破局して以降、クリスはジェニファー・ローレンスやアナベル・ウォリスと交際。グウィネスもTVシリーズのクリエイター、ブラッド・ファルチャックとの交際が順調だ。だが、クリスは離婚書類にサインせずにいる。それはグウィネスとブラッドの関係が深まっているからだという。別れたり仲直りしたりを繰り返して不安定だったブラッドとの交際の真剣度が増していることから、グウィネスが再婚するのではないかとクリスが危惧しているというのだ。クリスとグウィネスは破局する際、子どもたち2人のことを何よりも優先させ、彼らが成長して独立するまでは再婚をしないことで合意した。破局後もひんぱんに会い、何でも話せる関係の2人だが、グウィネスからブラッドのことや彼との再婚、子どもを持ちたいという話まで聞かされて、クリスは複雑な心境のようだ。イギリスの「Grazia」誌上で関係者は「問題は、自分がどうしたいのか、クリス自身がはっきり分かっていないことです。グウィネスとよりを戻したいわけではないけれど、彼女が別の誰かと一緒になることを受け入れる準備もできていないのです」と語っている。(text:Yuki Tominaga)
2016年03月14日米ロッキード・マーティンは2月3日(日本時間)、スカパーJSATとの間で、同社の人工衛星バス「A2100」を使用した通信衛星「JCSAT-17」の調達契約を締結したと発表した。2019年度に引き渡され、同年度下期の打ち上げが予定されている。ロッキード・マーティン・スペース・システム、コマーシャル・スペースの副社長兼ゼネラルマネージャーを務めるカール・マーチェット氏は、今回の受注について「当社はスカパーJSATの衛星を多数製造してまいりました。今回も私どもに信頼を寄せていただき、光栄です。A2100の新規の受注は、当社の堅調な受注残高に、さらに衛星を一基追加します」と語った。JCSAT-17は、日本を含む東アジアに向けて通信サービスを提供することを目的としており、Sバンド、Cバンド及びKuバンドの高性能トランスポンダーを搭載。運用期間は15年以上が想定されている。またJCSAT-17にはフレキシブル・プロセッサも搭載され、それによってスカパーJSATは、災害救助活動時や、そのほか一度に大容量の通信が集中的に必要な際に、キャパシティを振り分けることが可能となる。ロッキード・マーティンはこれまでも、N-SAT-110、JCSAT-9からJCSAT-13、JCSAT-110Rと、スカパーJSATの衛星を製造し続けており、今回のJCSAT-17で8機目となる。○人工衛星バス「A2100」A2100は、ロッキード・マーティンが開発した人工衛星バスで、現在軌道上で運用されている通信衛星のうち、40機以上に採用されている。衛星バスとは、電力や通信、姿勢制御など、人工衛星にとって基本的な機能をもつ「箱」のことで、そこに衛星のミッションにとって必要となる機器(ミッション機器)を搭載し、衛星が造られる。かつての人工衛星は、衛星ごとにバスもミッション機器も毎回新しいものが造られていたが、A2100では衛星バスを共通化し、そこに顧客の目的に合わせて機器を搭載することで、さまざまな性能の衛星を低コストに造ることができるようになっている。こうした、共通化された衛星バスは、ボーイングやスペース・システムズ/ロラール、エアバス・ディフェンス&スペース、三菱電機など各衛星メーカーもそれぞれ独自のものを開発している。A2100が初めて採用されたのは1996年に打ち上げられた「AMC-1」で、設計寿命の15年を達成。以来、40機以上の衛星に採用されている。また、ロッキード・マーティンは、自社資金を投入した数年にわたる改良を重ね、宇宙機の電力や推進力、電子機器の強化を図るとともに、最新の製造技術を採用することによる製造コストの削減と製造期間の短縮を実現している。参考・Lockheed Martin Awarded JCSAT-17 Satellite Contract From SKY Perfect JSAT Corporation · Lockheed Martin・通信衛星 JCSAT-17 の調達契約の締結について (225k)
2016年02月10日『アメイジング・スパイダーマン』シリーズのアンドリュー・ガーフィールドが、主演を務める社会派サスペンス『ドリーム ホーム99%を操る男たち』(1月30日公開)について熱く語るインタビュー映像がこのほど、公開された。本作で描かれるのは、リーマン・ショック後のアメリカ・フロリダ州を舞台に、金、欲望、モラルの間で人生を狂わせていく男たち。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが『世界の99%を貧困にする経済』の中で唱えた説をベースに、住宅ローンの返済不能により家を差し押さえられた人々の事実に基づいて映画化された。ローンが払えず、突然失ったわが家を取り戻すために奮闘する主人公デニスを演じるのは、アンドリュー・ガーフィールド。公開されたインタビュー映像では、彼が『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ後、最初の主演作として選んだ本作について熱弁している。映画の序盤に登場する衝撃的な2分間での強制退去シーンについて、「引き受けざるを得ないと僕に思わせたシーン」と語り、「自分からは決して降りられない列車が発車する感覚だ。しかも地獄行きの列車だ」と独特な言葉で説明。「家族がバラバラにならないよう守りつつ、人間としての品位や価値を守ろうとするんだ。自分を見捨てた社会の中でね」とガーフィールドが説明する物語冒頭での状況とは裏腹に、デニスは家を失ったことにより人生が激変。目的のためになりふり構わず突き進む結果、次第に本当に大事なものを見失っていく姿がまさにジェットコースターとも言える起伏とスピード感で描かれていく。また、「居場所を追われたり不当に扱われたり、人間性を踏みにじられた経験は誰にでもある」と、誰もが共感できる作品であることをアピール。作品選びにとりわけこだわりを見せる彼の本作以降の映画出演は、マーティン・スコセッシ監督作『Silence』(原題)とメル・ギブソン監督作『Hacksaw Ridge』(原題)の2本のみ。本作の監督ラミン・バーラニによると、ガーフィールド自身が「この映画に個人的なつながりを感じて思い入れがあるようだった」と語っている。(C)2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved
2016年01月29日映画『ブラック・スキャンダル』(1月30日公開)の公開直前の28日、甘利明経済再生担当大臣が千葉県の建設会社から現ナマを受け取ったとして、涙の釈明会見の後に閣僚の職を辞するという政治とカネのスキャンダルが発覚したが、海を越えて遠く離れたアメリカ、1970年代のサウス・ボストンで勃発したスキャンダルは全米史上最悪の汚職事件!『ブラック・スキャンダル』で描くソレは、ギャング、FBI、政治家が結託した、最悪の事件だったのだ!"FBI史上最も黒い闇"という宣伝コピーも踊る本作は、1975年のサウス・ボストンで始まる、紛れもない実話だ。その当時、イタリア系マフィアの横暴に歯止めをかけたいFBI捜査官のジョン・コノリーは、マフィアと抗争を繰り広げているギャングのボス、ジェームズ・"ホワイティ"・バルジャーに接触する。マフィアの壊滅は互いの利害が一致するため、コノリーはバルジャーに情報提供者になるように持ちかけたのだ。コノリーとバルジャー、そして州上院議員のバルジャーの弟ビリーは、ボストンで生まれ育った幼なじみ。3人は法律とは別次元の地元の掟で結ばれていて、程なく協力関係に。バルジャーはFBIの保護の下、情報屋の立場を悪用して敵対する組織を壊滅に追いやり、コノリーとビリーもまたバルジャーの暗躍で手柄を上げ、権力の座を瞬く間に駆け上がっていく。しかし、強力な関係を築いた3人だったが、強烈な欲望の暴走は思いもよらぬ結末に突入していく。このバルジャーというギャングは、マーティン・スコセッシ監督の『ディパーティッド』(06)でジャック・ニコルソンが演じたギャングのモデルとなった実在ギャングで、今回は人気俳優のジョニー・デップが怪演している。バルジャー本人に近づくため、ハゲ上がった頭髪をはじめ、冷徹感全開のブルーの瞳のコンタクトレンズに砂漠のように乾いた肌質まで、凝りに凝ったメーク職人の本領を発揮して不気味なギャング像を構築。デップ本人はバルジャーを慈愛に満ちた人物として演じたと語っていたようだが、なんのためらいもなく殺人を犯すなど、なかなかのサイコパス野郎を演じ切って映画ファンの期待に応える。ギャング映画と言っても銃撃戦がメインのアクション系のシンプルなバイオレンス活劇ではなく、バルジャー、コノリー、ビリーの人間関係、それを培ったサウス・ボストンという土地特有の風土に起因する"地元感"が生み出す人間ドラマにフォーカスが当たっている。かつてマーティン・スコセッシ監督は『グッドフェローズ』(90)でギャングの日常を描いたが、監督・製作スコット・クーパーはソレに近い手法を用いながら、見えない掟で結ばれた3人の栄枯盛衰を、時に哀愁たっぷりに描いていく。クーパー監督は、「ジョン・コノリー、ホワイティ・バルジャー、ホワイティの弟のビリーは幼なじみなんだ。3人ともサウス・ボストンの、通称"サウシー"の一角で育った。僕がこのストーリーに惹かれたのは、その3人の因縁なんだ。ホワイティとビリーは似ても似つかぬ兄弟だし、ジョン・コノリーは兄弟の実力を分かっていて、昔から2人をあがめてきた。最終的にホワイティが地元で大暴れするのを許すことになるのも、ホワイティの歓心を買いたかったからさ。子どものころ、遊び場でいじめられていたのを助けてもらったときから、ずっとホワイティに気に入られたいと思ってきたんだ」と全米が震撼(しんかん)した汚職事件の"根源"を指摘する。この3人とも、それぞれ野心家で強欲で傲慢な側面が強かったことは間違いないが、3人だけが影響し合っている因縁がサウス・ボストン中にスパークしていくレベルに発展して、引いてはアメリカ史上最悪の汚職事件とまで言われる大事件になってしまった、その展開が実に興味深い。そしてまた、ここ日本でも大なり小なり、地元の因縁めいた人間関係話は少なくないはず。映画『ブラック・スキャンダル』は、決して海の向こうの寓話ではなく、あなたの近くに普通に転がっている"しがらみ"を突いた共感度満点(?)作なのだ。(C)2015 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC., CCP BLACK MASS FILM HOLDINGS, LLC, RATPAC ENTERTAINMENT, LLC AND RATPAC-DUNE ENTERTAINMENT LLC
2016年01月29日2016年、『黒崎くんの言いなりになんてならない』ほか4本の映画出演や、マーティン・スコセッシ監督&アンドリュー・ガーフィールド主演の『Silence』(原題)の全米公開を控えるなど、大活躍を見せる小松菜奈。このほど、2月に20歳を迎える小松さんの10代最後の姿を収めた、自身初の写真集「Trabzon」が3月1日(火)より発売されることが分かった。2014年の中島哲也監督作『渇き。』のヒロイン・加奈子役で数々の「新人賞」を受賞し、鮮烈すぎる女優デビューを飾った小松さん。その後、映画『近キョリ恋愛』や『バクマン。』など話題作で立て続けにヒロイン役を演じ、今年も『ヒーローマニア -生活-』『ディストラクション・ベイビーズ』『ぼくは明日、昨日のきみとデートする』ほか注目作が続々と控える一方、女優業と両立してファッションモデルとしても活躍、独特な雰囲気とフォトジェニックな佇まいがオシャレ好きな10代からファッション関係者まで高い支持を集めている。そんな小松さんは、来月2月16日に20歳の誕生日を迎える。今回の1st写真集では、10代最後の夏に、アジアとヨーロッパの文化が混じり合い、独特な文化が発達するトルコ東北部の田舎町・トラブゾンを訪問。スタジオで作り込まれた世界観ではなく、トルコの原風景に溶け込んだ小松さんは、“現地の女の子になること”をテーマに現地で調達した衣装やアクセサリー、民族衣装などを身につけ、広大な自然に囲まれた異国情緒あふれる数々のシチュエーションで現地の人々とふれ合う姿を見せている。また、一面塩の銀世界に覆われた幻想的な塩湖“トゥズ湖”では、真っ白な衣装を身にまとい、ナチュラルで神秘的な姿を披露する。この10代最後の特別な写真集について、小松さんは「写真に力を入れている写真集を出したいとずっと思っていました。自分の写真集なのでちゃんと自分も満足できるものにしたいと思って作ったのがこの写真集です。どんな作品にしたいかなどをディレクションしていくのは大変でしたし、トルコでの撮影の1週間はドタバタで大変なこともありましたが、一緒に写真集を作りたいと思っていたスタッフさんとこの作品で一緒に作ることができたし、トラブゾンという場所で撮影できたことがとても良かったと思っています。衣装を現地で調達することもあって、地元の方に(顔に巻くスカーフの様なもののまき方)やり方を聞きながら着用して撮影することもありました。トルコの地で撮影して作ることができた作品だからこそ、そうした体験もできたのだと思っています」と語る。トラブゾンという町の魅力については、「想像以上に素敵な場所でした。現地の人たちもすごく穏やかで優しくて、皆さんとても親切にしてくれました。トルコの女性は、写真を撮られることを恥ずかしがる方も多くて、カメラを向けてもあまり笑わない方が多かったのですが、“トルコの女の子”として自分を撮ってもらうため、現地の方たちの表情やどんな生活をしているのか、実際に自分の目で見てその場で参考にしながら作っていくことができたのはとても貴重な経験でした」と明かしている。なお、3月には東京・大阪の2か所で写真集発売記念イベントが予定されている。小松菜奈1st写真集「Trabzon」は3月1日(火)より発売。(text:cinemacafe.net)
2016年01月25日最新作が劇場公開される大ヒットTVシリーズ「SHERLOCK/シャーロック」や、『ホビット』3部作でおなじみのマーティン・フリーマンが主演する『The Eichmann Show』(原題)が、『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』として4月23日(土)より全国公開されることが決定。併せて、本作のポスタービジュアルが解禁となった。1961年、元ナチス親衛隊(SS)将校アドルフ・アイヒマンの裁判が開廷された。ナチス戦犯を前に、生存者たちが語る証言はホロコーストの実態を明らかにするまたとない機会だった。“ナチスが、ユダヤ人に何をしたのか”…。TVプロデューサーのミルトン・フルックマンとドキュメンタリー監督のレオ・フルヴィッツは、この真実を全世界に知らせるため、“世紀の裁判”を撮影し、その映像を世界へ届けるという一大プロジェクトを計画。さまざまな困難が立ちはだかる中、撮影の準備は進められ、ついに裁判の日を迎えるが…。本作は、ナチスドイツの戦犯アドルフ・アイヒマンを裁く“世紀の裁判”を撮影し、史上初めてTV放送することで全世界に“ホロコーストの真実”を伝えようと奔走した、名もなきTVマンたちの実話を映画化。主演を務めるのは、「SHERLOCK/シャーロック」でベネディクト・カンバーバッチ演じるシャーロックの相棒ジョン・ワトソン役として知られ、いまだ役名が不明なものの『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』にも出演するといわれるマーティン・フリーマン。革新的で野心家の若手TVプロデューサー、ミルトン・フルックマンに扮し、これまでにない新しい一面を見せている。監督を務めるのは、『アンコール!!』のポール・アンドリュー・ウィリアムズだ。今回解禁されたポスタービジュアルでは、実際のナチス戦犯アイヒマンが、さまざまな角度からまるでモニター画面に映し出されているように配置されており、マーティン演じる野心家TVプロデューサーのフルックマンと、名優アンソニー・ラパリア演じる撮影監督レオ・フルヴィッツが力強い眼差しをこちらに向けている。身の危険をも顧みず、真実を全世界に伝えようとするマスメディアとしての覚悟と、初めての裁判放送の実現に挑もうとする力強い使命感を感じさせるビジュアルだ。ホロコーストの恐怖とナチスの大罪を伝え続けることの意味を問う、これまで一度も語られることのなかった熱き男たちのヒューマンドラマに注目してみて。『アイヒマン・ショー/歴史を映した男たち』は4月23日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、YEBISU GARDEN CINEMAほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月18日2016年初めの週末興行収入&動員で“妖怪”を抑えて第1位を記録、世界的にも記録的大ヒットとなっている『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』。改めてその底力を示した本作で、物語とともに成長していく女性主人公・レイを文字通りの“新星” デイジー・リドリーが好演しているが、彼女をはじめとする若手キャストを本作に大抜擢した理由を、J.J.エイブラムス監督は、「優れた演技力はもちろん、あらゆることに挑戦できる柔軟性を持ち、キャラクターに命を吹き込み、現場で(ほかのキャストと)いい関係を築けるユーモアのセンスや人間性、ハートといった部分が決め手になった」と来日記者会見で明かしていた。そこで今回は、レイ役のデイジーとともに注目度急上昇中、新たなる“伝説”の担い手であり、ルーク役のマーク・ハミルやハン・ソロ役のハリソン・フォードらと同様、これから“伝説”の一部となっていくであろう(否、もうなっている?)男性キャスト陣に注目してみた。■レイやBB-8と出会い、正義に目覚めるフィン:ジョン・ボイエガ一昨年11月、本作待望の初映像(特報)が解禁された際、どこか砂漠の星でストームトルーパーらしき若者がマスクを外し、息を切らす姿に誰もが「???」となったはず。その若者こそ、戦うことに葛藤を覚え、脱走を図るストームトルーパー、フィン。演じているのは、1992年3月17日英国生まれのジョン・ボイエガだ。彼は『アントマン』の脚本を手がけたエドガー・ライト製作総指揮&ジョー・コーニッシュ監督の『アタック・ザ・ブロック』(’11)でエイリアンと戦う不良少年のリーダーを演じて本国でブレイク!ロンドンを舞台にした「24 -TWENTY FOUR-リブ・アナザー・デイ」にも出演した。自前のハン・ソロ人形にハリソンから直接サインをもらってはしゃいだり、来日時には“アキバ”で買い物を楽しんだりと現代っ子の素顔を覗かせつつも、劇中ではレイ役のデイジーとともに新たな運命の嵐に巻き込まれ、壮大な物語を牽引していくフィンを、時に勇ましく、時に軽妙に演じている。次回作は、トム・ハンクス、エマ・ワトソン共演のSF作『The Circle』(原題)と、これまた大きな注目を集めそうだ。■BB-8の持ち主にして名パイロット、ポー・ダメロン:オスカー・アイザックまた、元はFN-2187という“記号”に過ぎなかったフィンの“名づけ親”であり、彼とあっという間に意気投合する“レジスタンス”の名パイロット、ポー・ダメロンを演じるのは、若手というにはもはや忍びない実力派オスカー・アイザック。1980年3月9日生まれ、グアテマラ出身の彼は、コーエン兄弟監督・脚本『インサイド・ルーウィン・デイヴィス 名もなき男の歌』(’13)で歌声も披露し、ゴールデン・グローブ賞にノミネートされた。名門ジュリアード学院の出身で、同窓生だったジェシカ・チャステインと夫婦役で初共演した『アメリカン・ドリーマー 理想の代償』も高い評価を受け、日本でも多くの映画ファンを唸らせている。劇中では、フィンに対しては警戒心むきだしの大人気ドロイド“BB-8”が従順に“なついている”様子が微笑ましく、その名コンビぶりや、宇宙一といわれる名パイロットぶりが「カッコイイ!」と評判。だが、今年は、あの『X-MEN』最新作『X-MEN:Apocalypse』(原題)でなんと悪役のミュータントに!正義を体現する本作との対極の姿は必見だ。■ダース・ベイダーに心酔する仮面の男カイロ・レン:アダム・ドライバー悪役といえば、十字型の赤いライトセーバーを操り、強力なフォースの使い手で、暗黒卿ダース・ベイダーにただならぬ執着を見せるのが、カイロ・レン。演じるのは、1983年11月19日アメリカ生まれ、189cmの長身に個性的な顔立ちのハンサム、アダム・ドライバー。彼もまたジュリアード学院の出身で、かつては海軍に所属していたこともある。『J・エドガー』(’11)で長編映画デビュー後、TVシリーズ「GIRLS/ガールズ」で主人公のちょっぴりヘンな彼氏を演じてブレイク。等身大女子映画『フランシス・ハ』やミア・ワシコウスカ共演『奇跡の2000マイル』に出演し、『インサイド・ルーウィン・デイヴィス』ではポー・ダメロン役のオスカー・アイザックとも共演。第27回東京国際映画祭でも上映された『ハングリー・ハーツ』では、第71回ベネチア国際映画祭「最優秀男優賞」を受賞。演技力はお墨付きだ。2016年は、ベン・スティラー、ナオミ・ワッツ、アマンダ・セイフライド共演『While We’re Young』(原題)ほか、マーティン・スコセッシが遠藤周作の小説「沈黙」を映画化する『Silence』(原題)などが控えている。同作にはアンドリュー・ガーフィールド、リーアム・ニーソン(『エピソード1』のクワイ=ガン・ジン)や、浅野忠信、窪塚洋介、小松菜奈ら話題性に富む日本人キャストが登場しており、注目度大。■さまざまな“顔”を持つ策略家? ハックス将軍:ドーナル・グリーソン一方、悪役ながらカイロ・レンのようにフォースという“武器”は持たず、策略家といった雰囲気の“ファースト・オーダー”のハックス将軍を演じているのは、1983年5月12日生まれのアイルランド俳優ドーナル・グリーソン。『アバウト・タイム愛おしい時間について』の心優しい青年や『ハリー・ポッター』シリーズの勇敢なビル・ウィーズリーなど、さまざまな役柄をこなすその演技派ぶりは、いまや引く手あまた。『不屈の男 アンブロークン』では、ジャック・オコンネル演じる主人公と太平洋を漂流することになる兵士・フィル役で強い印象を残し、目下、賞レースを騒がせているレオナルド・ディカプリオ主演『レヴェナント:蘇えりし者』やシアーシャ・ローナン主演『Brooklyn』(原題)にも出演。先日の英国インディペンデント映画賞では『Brooklyn』で「助演男優賞」にノミネートされたが、俳優の実父ブレンダン・グリーソンに同賞を奪われ、代わりにトロフィーを受け取る…というトホホな一面も。また、巨大IT企業のプログラマー役で主演した『EX MACHINA/エクス・マキナ』(原題)は、オスカー・アイザックがまるで別人のような風貌でそのIT企業の社長を怪演、『リリーのすべて』のアリシア・ヴィキャンデルが美しくリアルな“人間型AI”を演じており、日本公開が待たれている。『スター・ウォーズ』の役柄とはまた違う、彼らの新たな姿に出会うことは今後の楽しみの1つとなりそうだ。(text:cinemacafe.net)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2016年01月07日記者数名がテーブルの上に置いたボイスレコーダーに目を留めるや、「君のレコーダーはこれかい?」と確認しつつ質問者のレコーダーをいちいち手に取り、「それでは、お答えします」と妙にかしこまって話し始めるお茶目さ。こんなにもユーモラスでチャーミングな人が、全世界待望の超大作『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』で“悪役”を演じるのだから面白い。鑑賞後、その理由が分かった気もしたが、まずはその場にいる誰も本編を目にしていない時に行ったインタビューを振り返る。アダム・ドライバーが演じたカイロ・レンは、「謎めいていて、いつ爆発するか分からない人物」。赤い十字のライトセーバーを操り、主人公・レイらの前に立ちはだかるカイロ・レンを、アダムは「できるだけ現実味のあるキャラクターにしたかった」と言う。「『スター・ウォーズ』の世界が常に現実というものを感じさせるように、重要だったのは、キャラクターをどうやって現実のものにしていくか。ダース・ベイターはダークサイドを完璧に体現するイメージで登場するけど、カイロ・レンの場合は違う。普通なら悪と見なすものも、彼にとっては正義。自分のすべてを正当化しているんだ」。そのため、役へのアプローチに特別な変化が生じることもなかったそう。「壮大なSF世界の一員になるのも、例えば『フランシス・ハ』のようなヒューマンドラマの登場人物になるのも、結局は同じことだと思うんだ」と断言する。「もともと役へのアプローチ方法は固め過ぎないようにしているしね。あまり決め込んでしまって考えが狭くなるのも問題だし、どんなに考えても正しい答えはないから。ただ、やっぱり『スター・ウォーズ』はあまりに巨大な作品だから、圧倒されて固くなってしまう部分も確かにあったと思う。でも、そんな時、監督のJ.J.(エイブラムス)が言ったんだ。『1つの瞬間がまた1つの瞬間を生み、それが積み上がって出来上がるのが物語というものなんだ』とね。その言葉を聞いて、世界がパッと開けた気がしたよ。それでいいんだってね。僕はただ、瞬間ごとの真実を求めて積み重ねていけばよかったんだ」。話に上った『フランシス・ハ』から『奇跡の2000マイル』、そして現在も放送中の人気ドラマ「GIRLS/ガールズ」まで、これまでも数々の作品で存在感を放ち、彼の魅力を知る女性ファンはすでに多数。だが、カイロ・レン役をきっかけに男性ファンも急増するのではないか。そう告げると「ワオ」とほんの一瞬照れて呟きつつも、地に足のついたコメントが返ってきた。「そういった変化はまだ分からないけど、いろいろな人が僕の出演作を観てくれている実感は確かに増してきたかな。映画やドラマは大勢の人に届くものだからね。でも、いろいろな役と化す俳優としては、誰にも知られていないスパイのようであるのが本当はベスト。だから、とりわけ『スター・ウォーズ』のような超大作に出ると、大勢の人たちに気づかれるようになって本当にありがたい反面、もうスパイではいられないんだな…って(笑)。けれど、こうやって日本や世界を訪れることができて、その国々の文化にも触れ、自分の作品を好きでいてくれる人たちと出会えるのはやっぱりすごく嬉しいこと。心から感謝しています」。今後も、マーティン・スコセッシ監督、遠藤周作原作の『Silence』、マイケル・シャノン、キルスティン・ダンスト共演の『Midnight Special』など、気になる新作が続々と待機。そんな中、「僕にとっては、どの監督とどんな映画を作るかが何よりも大事」と明かす。「ストーリーや役柄に面白さを感じるのであれば、どんなにささやかな作品でも、逆に身構えてしまうほどの超大作でも出演したい。これからも素晴らしい監督たちと仕事ができるよう願うばかりだよ」。ダークサイドに魅せられるカイロ・レンとは対照的に、とことんナイスガイの素顔を見せるアダム。そこには謙虚さがあり、奢りがない。「何が正しいことなのか、なるべく決めつけないようにしているんだ。それは本当に正しいことなんだろうか?そうやって常に自分自身に問い掛けるようにしないと、視野が狭くなってしまうからね。人は自分の考えが正しいと思いがちだし、その物差しで他人を判断しがちだけど、自分自身に問い掛けられる自分であることが大事。自分以外の人間の立場に立って物事を考えられる自分であること、そうやって世界を広げられる自分であることを心掛けている。…というより、そんな自分であればいいのになって、反省の気持ちを込めて言っている部分もあるんだけどね(笑)」。インタビューのちょうど1週間後、スクリーンの中で目にしたカイロ・レンは単なる“悪役”ではなく、アダムの目指した「現実味のあるキャラクター」であり、「普通なら悪と見なすものも、彼にとっては正義。自分のすべてを正当化している」という言葉通りの脆く切ない青年だった。その人間味たっぷりの脆さは、あえて語弊のある言い方をすれば、可愛らしさにも見える。マスクを脱いだ瞳の潤み、颯爽としたアクションも含め、男性ファンもさることながら女性ファンがますます急増するのではないか。そんな気がした。(text:Hikaru Watanabe/photo:Nahoko Suzuki)■関連作品:スター・ウォーズ/フォースの覚醒 2015年12月18日より全国にて公開(C) 2015 Lucasfilm Ltd. & TM. All Rights
2015年12月24日マーティン・スコセッシ監督のもと、渡辺謙や窪塚洋介らとともに遠藤周作の小説「沈黙」を映画化した『Silence』(原題)に出演することでも話題のアンドリュー・ガーフィールド。このほど、ハリウッドきっての若手演技派として知られる彼が主演する社会派サスペンス『99Homes』(原題)が、邦題『ドリーム ホーム99%を操る男たち』として来年1月、日本公開されることになった。無職のシングルファザー、デニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、ある日突然、長年暮らしてきた家から強制退去させられる。家族の思い出が詰まった家を何としてでも取り戻そうとするナッシュは、自分たちを追い出した不動産ブローカー、リック・カーバー(マイケル・シャノン)に金で釣られ、彼の儲け話に手を染めていく。それは法の穴を抜け、銀行や政府、そして、かつての自分と同じ境遇の人々を巧みに操り、家を差し押さえては大儲けするというビジネスだった。母親と息子に真実を言えないまま、人々を破綻させ大金を稼いでいくナッシュ。やがて自らも、それによって大きな代償を払うことに気づく――。リーマン・ショック後のアメリカを舞台に、金、欲望、モラルの間で人生を狂わせていく男たちをリアルに描き出す本作。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが自著「世界の99%を貧困にする経済」の中で唱えた「世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である」という説をベースに、住宅ローンの返済不能でマイホームを差し押さえられた人々の体験に基づき、映画化された。主演を務めるのは、『ソーシャル・ネットワーク』『アメイジング・スパイダーマン』で世界的スターへと飛躍を遂げたアンドリュー・ガーフィールド。初めてひげをたくわえ、家族を守るために道を踏み外していくシングルファーザーを生々しく演じている。さらに、冷酷な不動産ブローカー役には、『レボリューショナリー・ロード』でアカデミー賞にノミネートされ、『マン・オブ・スティール』の悪役ほか多数の作品で存在感を示す個性派俳優マイケル・シャノン。この全く異なる個性を持つ2人の迫真の演技により、敵対する者同士がやがて共謀関係に転じ、一線を踏み越えていく危うさと緊迫感がスリルたっぷりに描かれていく。そのほか、『わたしに会うまでの1600キロ』でアカデミー賞「助演女優賞」にノミネートされたローラ・ダーンも出演する理不尽にマイホームを失った男と彼を追い詰めた不動産ブローカー、堕落した社会システムに飲みこまれた男たちが行き着く衝撃の結末とは?ヴェネツィア国際映画祭ほか世界各国で絶賛され、アメリカ大手映画レビューサイト「Rotten Tomatoes」でも満足度90%(10月26日現在)の高評価を獲得している緊迫のサスペンスに期待していて。『ドリーム ホーム99%を操る男たち』は2016年1月30日(土)よりヒューマントラストシネマ有楽町、新宿シネマカリテほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2015年11月02日俳優のアンドリュー・ガーフィールドが『アメイジング・スパイダーマン』シリーズ後、最初に主演した『99Homes』(原題)が、邦題『ドリーム ホーム99%を操る男たち』として2016年1月30日に日本公開されることがこのほど、明らかになった。同作は、リーマン・ショック後のアメリカを舞台に、金、欲望、モラルの間で人生を狂わせていく男たちを描いた社会派サスペンス。ノーベル賞を受賞したアメリカの経済学者ジョセフ・E・スティグリッツが『世界の99%を貧困にする経済』の中で唱えた「世界中の富の4分の1をたった1%の最富裕層が所有しており、残り99%は貧困である」という説をベースに、住宅ローンの返済不能により家を差し押さえられた人々の事実に基づいて映画化された。ローンが払えずマイホームを追い出されることになってしまったシングルファザーのデニス・ナッシュ(アンドリュー・ガーフィールド)は、わが家を取り戻すために自分を追いつめた不動産ブローカーのリック・カーバー(マイケル・シャノン)に金で釣られ、彼のもうけ話に手を染めていく。母親と息子に真実を言えないまま、人々を破綻させ大金を稼いでいくナッシュは、それによって自らも大きな代償を払うことに気づくことになる。『ソーシャル・ネットワーク』『アメイジング・スパイダーマン』シリーズでその名を世界に知らしめた主演のアンドリュー・ガーフィールドは、遠藤周作の小説『沈黙』をマーティン・スコセッシ監督で映画化する『Silence(原題)で主演を務めるなど、ますます注目を集める存在。冷酷な不動産ブローカー役は『レボリューショナリー・ロード』でアカデミー賞にノミネートされたマイケル・シャノンが務め、そのほか、『わたしに会うまでの1600キロ』での好演を見せたローラ・ダーンらが脇を固める。(C)2014 99 Homes Productions LLC All Rights Reserved
2015年11月02日