岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット「地球ゴージャス」。その最新公演『The Love Bugs』の公開ゲネプロが2016年1月8日に行われた。本番の衣装を身につけ登場したキャスト陣。まず演出も務める岸谷が「本当にあっという間です。2か月ちょっと稽古しましたが、稽古はいくらやっても足りないもの。でも総勢34名、素晴らしい俳優が全力で作り上げてくれました。お客様がいらっしゃってくれるのが楽しみ」と挨拶。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14『The Love Bugs』チケット情報続いて、キャスト陣が意気込みを語る。「お客様に絶対に損はさせない!と自信を持ってお伝えします」(マルシア)、「今までにないほど不安を感じている。見応えのある物語なんですけど、ソロや殺陣など緊張する場面がたくさんあるので。頑張ります」(城田優)「大切にみんなで作り上げてきた物語。観終わった後に心に残るものは本当に暖かくて大きいものだと思います」(蘭寿とむ)。舞台中で華麗なダンスを披露する平間壮一は「キャスト全員で作り出す世界観の中で、必死に生きられるように頑張ります」と語った。今回初舞台、初ミュージカルとなる大原櫻子は「初舞台ですが、ここまでの稽古が楽しくて楽しくて。今は逆にお客さんが入ってからの変化を楽しみたい」とコメント。そんな大原に岸谷「毎日毎日すごい吸収力で、音をたてて成長していく。千秋楽後にどれだけすごい女優になってるか楽しみ」と太鼓判を押す。地球ゴージャスのもう1本の「柱」である寺脇も「最新作が代表作であるという風にいつも思って作ってますが、これは本当に誇れる代表作。稽古場での完成度はどんなに頑張っても60%、お客様が劇場いっぱいになって、エネルギーの交換をした時に初めて100%になっていく。ぜひ劇場に来て下さい」と最新作の仕上がりに感無量のようだ。開幕まで多くが謎に包まれていた今回の作品だが、タイトルの通り「昆虫」たちが繰り広げる一夜の宴、そして「愛」の物語だ。歌やダンス、アクロバットなど、エンターテイメントをこれでもかと盛り込むのは地球ゴージャス公演ならでは。また、今回は山本寛斎事務所が総力を挙げて手掛けた個性的な衣装も見どころのひとつだ。その華やかさに酔いしれ、ストーリーに秘められたメッセージを噛み締めよう。2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアターにて上演。その後名古屋、福岡、大阪公演を予定している。取材・文:川口有紀
2016年01月12日地球で懸命に生きる野生動物たちの姿を、初めて彼らの目線でとらえた新しいネイチャードキュメンタリー『シーズンズ 2万年の地球旅行』。このほど、日本語版ナレーションを笑福亭鶴瓶と木村文乃という“ほっこり”する2人が手がけていることでも話題の本作から、森の中でドングリ争奪戦を繰り広げるキタリスとカササギの愛らしくも白熱した映像が、シネマカフェに到着した。地球の主人公、野生生物の目線でとらえた2万年の物語を、最新の撮影機材と数多くの専門家とともに描いたネイチャードキュメンタリーとなる本作。鶴瓶さんは落語家ならではの語り口で、いままでにないネイチャードキュメンタリーの世界観を表現、また、木村さんは壮大な時間軸の中で移ろいゆく自然の様子と懸命に生きる動物たちを、俯瞰の立場でナビゲートしていく。今回到着したのは、木の実がたわわに実る秋、森の中でキタリスとカササギがキュートな白熱のドングリ争奪戦を繰り広げる映像。キタリスには、食べきれない数のドングリを地面に埋める習性がある。貯蔵したドングリは、リスにとっては冬の保存食として欠かせないのだが、せっかく埋めたドングリのことをときどき忘れてしまうことも!?とはいえ、これは森にとっては重要な行動で、土の下に埋められたドングリがやがて芽を出し、成長して木になり、森となっていくのだという。また、せっかく埋めたドングリを、まんまと盗まれてしまうこともあるようで、それを狙うのは、カラスの仲間であるカササギ。映像でも、1匹のカササギがキタリスたちのドングリを狙っている様子が映し出されている。狙われているとはつゆ知らず、美味しそうにドングリを頬張るキタリス。果たして、ドングリ争奪戦の結末はいかに!?さらに本作には、クマやウマといった動物のオスがメスの争奪戦を繰り広げる場面も登場!動物たちの白熱した生きるためのバトルの行方は、スクリーンで確かめてみて。『シーズンズ2万年の地球旅行』は1月15日(金)よりTOHOシネマズ日劇ほか全国にて公開。(text:cinemacafe.net)
2016年01月12日マヤ暦とは古代マヤ文明の高度な天文学や数学を駆使し、自然のサイクルに同調した暦です。13の「宇宙の銀河の音」を数に表し、「心の暦」と呼ばれる顕在意識と潜在意識を色で表したものを組み合わせていました。■シンクロニシティを起こす私たちは自然の一部でありながら、それを忘れ、自ら生きにくくしています。マヤ暦も数秘も宇宙からのメッセージを数で表したもの。心のみでなく現実の仕事や人間関係などにも活かせます。全体の流れをマヤ暦から、そしてメッセージを誕生月ごとの数秘から受け取ってみてください。■1月の銀河の音1月のスタートの音は13。13は「宇宙の」という名前。意味は「超越する」。キーワードは、「没頭」。この時期は、一生懸命没頭することで現状打開し、大成していくエネルギーが流れています。集中と熱心さが報われる時です。■時期的な流れ(1))1月1日までは、「赤い龍の13日間」(慈愛、生命を育む、母性のエネルギー )「赤い龍」は、限界まで頑張れるエネルギーが強まる時期。本当に必要なことは宇宙から得られることを信頼して。肩の力を抜いて安心して自分の信じる道を歩きましょう。困ったら尊敬できる人からアドバイスを受けましょう。(2)1月14日までは、「白い魔法使いの13日間」(魅惑する、永遠の、受容)「白い魔法使い」は、受容と赦しのエネルギーが強まる時期。頭より感覚的なことを大切にするとあきらめていたことも超えていけます。自分が正しいという思いを強く出しすぎると孤立することも。謙虚さを忘れずに。(3)1月27日までは、「青い手の13日間」(遂行、知る、癒し)「青い手」は、理解し、遂行するエネルギーが強まる時期。着実さを大切にし、やるべきことに注力しましょう。淡々とこなすことで何をすべきか次第に道が見えてきます。正しい道ならいつも以上にはかどります。(4)2月9日までは、「黄色い太陽の13日間」(啓発、円満、太陽の力)「黄色い太陽」は、太陽のような暖かく陽気なエネルギーが強まる時期。今まで隠していたこと、不明だったことが明るみ出ます。頑張ってきた人はすっきりするでしょう。自分から積極的で肯定的な行動を起こしましょう。■数秘:誕生月別ワンポイントアドバイス☆1月生まれ人との調整役、サポート役に徹しましょう。☆2月生まれ気になっていた場所に気の合う仲間と旅行してみて。☆3月生まれ料理やガーデニングなど日常で気晴らしを。☆4月生まれ心機一転、リフォームや引越しがお勧め。☆5月生まれ迷った時には、心からイエスと言えることに従って。☆6月生まれ習い事や読書など自分磨きに時間を使いましょう。☆7月生まれ能力を認められそう。自信を持った態度が大切。☆8月生まれゆっくり入浴をするなど、デトックスや美容に時間をかけましょう。☆9月生まれアイデアが湧きやすい時。書き留めるノートを持ち歩いて。☆10月生まれ友人同士を引き合わせるとラッキーなことがあるかも。☆11月生まれ新しい趣味や友人ができそう。世界が広がるチャンス。☆12月生まれ忙しくなりそう。スケジュール管理をしっかり。■おまけに1月2,7,26日は拡張日。1月2日は感動しやすい日。感動するような美しいものに触れると感性が豊かになります。7,26日は何か広げていきたい、もっと成長させたいことを計画するといい日。宇宙の音は、自然の流れとタイミングを告げています。耳をすませてシンクロニシティを呼び寄せましょう。(数野ギータ/ライター)(ハウコレ編集部)
2016年01月01日宇宙航空研究開発機構(JAXA)は12月24日、小惑星探査機「はやぶさ2」が同月3日に実施した地球スイングバイについて、結果の詳細を報告した。すでに、地球スイングバイが成功だったことは14日のプレスリリースで公表されていたが、今回、誤差300mという高い精度で軌道誘導できていたことなどが明らかになった。地球スイングバイは、地球の重力と公転を利用して、探査機を加速/減速させる技術である。燃料を使わずに加速/減速できるというメリットがあるが、目的の軌道に乗せるためには、極めて正確に探査機を誘導して、正しいルートを飛ばす必要がある。進入時の誤差が大きいと、軌道の誤差が大きくなり、修正のための燃料消費量が増えてしまう。はやぶさ2は、化学エンジン(RCS)を使った軌道修正を2回実施した。1回目(TCM1)は11月3日で、噴射時間は合計3.95秒。これで軌道の誤差を400kmから11kmへと縮小させた。さらに、11月26日の2回目(TCM2)で0.80秒の噴射を行い、この結果、誤差は11kmから3kmまで小さくなった。TCM1に先立ち、9月1日~2日には、イオンエンジンを使った軌道修正(IES-TCM)も実施していた。ここでイオンエンジンを使ったのは、RCSの燃料消費を少しでも抑えるためだ。RCSは小惑星に到着後、タッチダウンなどで使用する。未踏の小惑星では、何が起こるか分からない。燃料さえあれば自由度は増すので、少しでも節約しておきたいのだ。JAXAは当初、12月1日に3回目(TCM3)を実施する予定であったが、11月30日に軌道を推定したところ、TCM2までで十分な精度を達成できたことが分かり、TCM3はキャンセル。津田雄一・はやぶさ2プロジェクトマネージャによれば、「30km以内なら成功と見ていた」とのことで、3kmの誤差であれば、イオンエンジンの燃料消費もほとんど増えない。TCM3をキャンセルしたことで、JAXAは誘導目標点を変更、当初の的の中心から、3km離れたTCM2後の予測点を新ターゲットに設定した。スイングバイ後に軌道を正確に解析したところ、実際にはやぶさ2が通過したのは、そこから300mほど離れた地点だった。これにより、JAXAは「最終的な軌道誘導精度は300mだった」と結論付けた。「当初の目標地点から3km離れているんだから、軌道誘導の精度は3kmでは?」と思うかもしれないが、もし12月1日にTCM3を実施していたら、ほぼ同程度の精度で、的の中心近くを通過することが可能だったと見られている。上記の「精度は300m」には、そういう意味があるのだ。本来は30kmの精度でも良かったので、地球スイングバイだけを考えれば、そこまで高い精度を狙う必要は無かった。しかし地球帰還時、大切な小惑星のサンプルが入ったカプセルを分離するときには、やはり高い精度の軌道誘導が必要になる。今回は、そのリハーサルとしても考えられており、十分な能力があることを実証できた形だ。また、地球スイングバイの前後には、はやぶさ2に搭載された観測機器による試験撮影なども行われた。宇宙空間を航行中は、何を撮影しても点にしかならないのだが、地球や月を近くから撮影すれば、機器の健全性を確認できる。地球スイングバイは、小惑星到着前にそれができる、唯一の貴重な機会でもある。はやぶさ2は基本的に、太陽電池パドルを太陽に向けた「巡航姿勢」で飛行している。一方、観測機器の多くは底面側に配置されているため、地球を観測するためには底面側を地球に向けた「観測姿勢」にする必要がある。スイングバイ前は、両者の差が大きく、かなり姿勢を振らないといけなかったが、日々姿勢を切り替えることで対応した。この姿勢制御には、リアクションホイールとRCSを併用した。RCSでは偶力噴射を行うことで、軌道は変えずに姿勢だけを変えるようにするが、スラスタにバラツキがあるため、どうしても横方向の微小な推力が発生してしまう。これが軌道の誤差の原因になるため、軌道への影響を評価しながら慎重に運用を行ったという。スイングバイ後は、巡航姿勢との差が小さくなるため、観測姿勢を維持しながら、観測に注力。そして12月22日に巡航姿勢に戻し、一連のスイングバイ運用を完了した。この結果、4つ全ての観測機器に対し、問題無いことが確認できた。今後は、いよいよ小惑星リュウグウへ向け、イオンエンジンの本格的な運転が開始されることになる。今までの稼働時間は累計600時間程度だが、これからは約7,000時間(約292日分)も動かさないと、リュウグウに到着することができない。津田プロマネは「緊張を強いられる運用になる」と、今から気を引き締めた。初号機では、イオンエンジンやリアクションホイールに不具合が出てしまったが、今のところ、はやぶさ2の機器は全て順調だ。イオンエンジンの運転は2016年3月~4月から開始する予定で、津田プロマネは「我々には初号機の経験があるものの、はやぶさ2もまだ挑戦。日々起きることをハラハラドキドキしながら見守って欲しい」と呼びかけた。
2015年12月25日岸谷五朗と寺脇康文による演劇ユニット・地球ゴージャス。そのVol.14『The Love Bugs』が、2016年1月9日(土)より東京・赤坂ACTシアターを皮切りにスタートする。初日に向けますます佳境へと突入する、その稽古場に伺った。地球ゴージャスプロデュース公演Vol.14 『The Love Bugs』 チケット情報正式な顔合わせからは10日ほどだというが、稽古場によそよそしそうな空気感は皆無。まるで、ずっと前から稽古を共にしている劇団のようだ。13時、アップがスタートすると空気がピリッと一変する。さまざまなパターンのストレッチを次々と行い、入念に身体を準備してゆくが……真剣なものの、なぜか笑いが絶えない。おそらくそれは、地球ゴージャスのふたりが誰よりも周りを見て、和ませようとしているからだろう。例えば寺脇は稽古場の片隅にあった送風機で岸谷に風を当ててみたり、身体が固く前屈で倒れ込めない人同士手をふってみたり。また、岸谷は発声練習をしながら時折寺脇に「あれ練習しとこうか」と相談している様子も。長年にわたる鉄壁のコンビネーションは、少し稽古を見るだけの人間にもわかる。しかしながらこの現場、アップだけでも相当ハードだ。走ったり、飛んだり、そして入念な発声練習……その様子はさながら「部活」。地球ゴージャスの醍醐味は、歌、ダンス、アクロバット……公演ごとに様々な要素が加わった「エンターテインメント」であるということ。キャストに求められるものは、その分高くなるというわけだ。入念に時間をかけてアップを行った後、岸谷が厳しい演出家の顔を見せる……と思いきや、キャストのひとりがまだ靴を履いている途中。「菜央が靴はいてまーす」の言葉にまた笑いが起こる。この日はまず、1幕を冒頭から通してゆく。今回の公演は「虫」の世界を描いたもので、場面は虫達の「特別な夜」から始まる。平間壮一と大原櫻子の初々しい出会いのシーン、そこに現れる、城田優演じる“伝説の男”。個性的なキャラクターと早いストーリー展開に引きこまれ、群舞の迫力に圧倒される。ある程度進んだ所で切り、細かく演出をつけていく岸谷。特に今回初舞台となる大原には、何度も丁寧に説明していた様子が印象的だった。さまざまな「謎」を秘めた今回の公演、はたして「虫」たちの運命は……?その答えはぜひ本番で確かめて欲しい。初日まで1か月、ますます熱気を帯びていくであろうこのカンパニーの姿を、ぜひ楽しみにしていよう。公演は1月9日(土)から2月24日(水)まで東京・赤坂ACTシアター、3月1日(火)から3日(木)まで名古屋・愛知県芸術劇場、3月11日(金)から13日(日)まで福岡・福岡サンパレス、3月19日(土)から29日(火)まで大阪・フェスティバルホールにて。取材・文:川口有紀
2015年12月14日日本人の暮らしに根付く“和の暦”を紹介する「暦と過ごす 『年送り、年迎え』展」が、12月4日から16年1月11日まで無印良品 有楽町店2階のOpen MUJI Tokyoにて開催される。四季の移り変わりとともに生きてきた、日本人の豊かな時間の捉え方が現れている日本固有の暦。1年の終わりと新たな年を迎えるこの季節に行われる同展では、実際に季節特有のアイテムや日本各地の縁起物などに触れながら、そんな暦の由来や季節のしきたりをひも解いていく。期間中は、国内のご当地しめ飾りを紹介する他、12年から無印良品が正月限定で販売している「福缶」より、日本各地の縁起物の郷土玩具などを展開。12月12日、13日の10時30分から13時30分まで、15時から18時までは、今秋に千葉県鴨川市で刈り取った稲わらを用いたしめ飾り作りのワークショップも開催する。12月16日の19時から20時30分までは、日本中を歩いてしめ飾りを調査しているしめ飾り研究家の森須磨子によるトークイベント「お正月を豊かにするしめ飾り入門」も行われる予定だ。【イベント情報】「暦と過ごす 『年送り、年迎え』展」会場: 無印良品 有楽町店2階 Open MUJI Tokyo住所:東京都千代田区丸の内3-8-3 インフォス有楽町期間:12月4日~16年1月11日時間:10:00~21:00入場無料
2015年12月05日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラJAMSTECが約10年後の実現を目指す有人深海調査船「しんかい12000」構想。気になるのが「しんかい12000」とはいったいどのような船なのか、という点。現在の「しんかい6500」から何がどう進化し、何ができるのか。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に詳しく聞いた。○全面ガラス窓で「フルビジョン」を―しんかい12000の特徴を聞かせてください磯崎:コンセプトは「フルデプス」、そして「フルビジョン」です。研究者が超深海に触れるような感覚をできるだけもたせることをキーにしています。現在の「しんかい6500(6K)」にある直径約12cmの小さい窓ではなくて、全面をガラス窓にしたい。―全面ガラスですか?磯崎:そうです。究極の「フルビジョン」です。―それは楽しみですね!磯崎:実は一度、6Kに乗せてもらったことがあるのです。「センター長を一度乗せろ」と(笑)。震災の後に乗りたかったのですが「センター長を乗せる暇はありません」と言われてね(笑)。実現したのは翌年の2012年4月です。そのときに何を感じたか。自分が想像していたより深海が豊かな世界であることです。相模湾初島南東沖1227mまで潜ったのですが、赤や紫のイソギンチャクなどがいてカラフルなのです。そのときに「外に出たい」と思いました。出たらそこはもっと素晴らしい世界だろうなと。だからできるだけ研究者にもそういう感覚を持ってもらえるようにしたいですね。―だから全面をガラスに?磯崎:はい。もうひとつは効率的に潜りたい。6Kは3人乗りで研究者は一人だけです。研究者が二人乗れるようにしようと現在計画していますが、潜航の約8時間の中で往復に5時間かかるので、研究に使えるのが約3時間。研究者一人の目は二つあるから「6時間アイ(Eye)」だと言っています。準備に膨大な時間と予算を投じて、6時間アイではもったいないねと。複数の研究者ができるだけ長い時間潜れるようにしたい。もし、24時間潜れれば、たとえ片道5時間(現在は2.5時間)かかるとしても往復10時間で残りは14時間あります。さらに研究者を複数潜れるようにするつもりです。たとえば二人とすると、14時間×4つの目で「56時間アイ」。二日間に1回の潜航とすると一日あたりは「28時間アイ」で、6Kの約5倍になります。だから6Kの5倍の予算を投じてもいいだろうと。そこまで費用はかかりませんけどね(笑)。―今の6Kは日帰りですが、超深海底に滞在するのですか?磯崎:海底に1~2日程度は滞在できるようにしたいです。そのために耐圧殻を二つ作り、進行方向の耐圧殻はガラス球で、後方はチタン合金の耐圧殻にしてパイロットが横になれるレストルーム兼用にするつもりです。簡易トイレも作ります。でも上のイラストをよく見てください。後方の耐圧殻に出窓がありますね。研究者は眠らずに深海の様子を観察し続けるでしょう。そこで耐圧殻から頭を半分出して、ぐるっとまわりが全部見られるように、半球型の窓を出しているのです。―国際宇宙ステーションの出窓「キューポラ」みたいですね。最大何人まで乗れますか?磯崎:最大6人乗りで、そのうち4人が研究者です。―イラストでは2人が椅子に座っていますね。6Kでは寝転んだ姿勢ですが磯崎:研究者も椅子に座らせる予定です。だから居住性はよいと思いますよ。内部も6Kは昔風に箱ものが多いです。6Kが開発されたのは1980年代、ブラウン管テレビの時代ですからね。でも今は有機ELの時代でタッチパネルが主流です。耐圧殻のガラス球に文字を映せばいいのです。―6Kはあえてアナログにしているのかと思いました磯崎:アナログにもよい面はあります。たとえば航空機のコックピットはどんなに発達してもアナログのメーターがあります。デジタル画面の数字を読むのではなく、針が上をさしているから正常だとか、ぱっと判断できるように。でもアナログ画面をガラス球に映せばいい。○母船からのクレーン方式も変わる!―フルデプス、フルビジョン、効率性アップ……楽しみです磯崎:母船も新しくするつもりです。今は支援母船「よこすか」の後ろからクレーンで下ろして着水させ、スイマーがケーブルを手ではずしています。そのスイマーたちの安全を確保するために天候の条件があるのです。「ちきゅう」(地球深部探査船)という船の内部を見たことはありますか?―はい、つい先日……磯崎:船の真中にムーンプールという開口部があって、そこから掘削しますよね。「しんかい12000」の母船も真中に開口部が欲しい。そこから「しんかい12000」を出し入れしたいのです。―そうすると、スイマーは必要なくなるんですか?磯崎:はい。揺れずに静かに海におろすことができます。現状はたとえばインド洋まで出かけて行ったのに、天候条件が悪くて「今日は潜れません」と潜航しないことがあります。安全第一とわかっていても研究者にしてみれば、せっかく得た機会だし、はるばるインド洋まで行って潜れなかったりすると、愚痴のひとつも言いたくなります。潜れる機会をいかに増やすかも効率化にとって大事です。―ムーンプールを作れば天候にはほとんど左右されなくなりますか?磯崎:船が留まれる限り大丈夫です。―それはよいですね。着水するまでの揺れも解消されそうです。ところでロボットアームは研究者が操作できるようにするのですか?磯崎:それは遠からずできると思います。日本はロボットアームの技術が発達しています。現在ロボットアームはコパイロットが操作していますが、研究者が自分で操作できるようにしたい。研究者が船内からグローブを装着して動かすと、関節の動きが船外のアームに伝わって動かすことができる。さらに圧力センサーや温度センサーなどをつけることで、アームがふれた対象物の温度や触覚などを研究者が指先に感じられるようにする。そんなに難しくないと思っています。海底から噴き出す熱水は200度や300度もあって火傷してしまうので、それは防いであげないといけないですけどね(笑)。―かなり最先端の技術ですね。今最先端の技術を盛り込もうとしているのですか?磯崎:もし「しんかい12000」ができるとすれば10年ぐらい先です。そのとき世の中はもっと先を行っているでしょう。今は夢かもしれませんが、絶対に世の中の技術は追いついてくる。逆に今ある技術でやったら10年先にはもう古びてしまいます。―さまざまな挑戦があり、開発段階自体もとても興味深いですね。磯崎さん自身の6K乗船経験が元になっているだけに、目指す船のカタチが明確ですね磯崎:深海に潜ったときの発光体が非常に印象深かったのです。深海に潜ったあとに水深500mぐらいまで戻ってくると発光生物が漂っています。上昇してくる6Kに発光生物が当たって光ります。上昇する6Kの中から見ると、相対的に海底に沈んでいくように見えます。まるで海の中に無数の星が降るような、光の世界に包まれるのです。―きれいでしょうね……磯崎:微弱な光なので、人間の目でないと見られない。乗った人しか見られない世界があってもいいのかなと思います。聞けば聞くほど魅力的な「しんかい12000」構想。次回は、実現に向けた現状と課題について伺う。
2015年12月04日宇宙航空研究開発機構(JAXA)の小惑星探査機「はやぶさ2」が12月3日、地球スイングバイを実施した。地球への最接近は同日19時8分ころ。この地球スイングバイにより、計画通りの軌道に入れたかどうかは、今後の詳細な解析を待つ必要があるものの、今のところ機体の状態は健全で、特に問題は確認されていないようだ。はやぶさ2は地球スイングバイの前後20分程度、打ち上げてから初めての日陰に入る。19時18分ころ日陰を出て、それからNASAのキャンベラ局と通信を開始するため、無事に日陰を通過できたかどうかは、それ以降に分かることになる。ただ、この時点で分かるのは機体の状態だけで、軌道の確認には1週間程度かかる見込みだ。はやぶさ2はちょうど1年前の2014年12月3日に打ち上げられた。天体の引力と公転を利用して軌道を変えるスイングバイ航法により、速度を30.3km/sから31.9km/sへと1.6km/s増やし、目的地である小惑星リュウグウに向かう計画。そのため、これまでの1年間は、地球に近い軌道を飛行していた。はやぶさ2関連記事・【レポート】「はやぶさ2」は12月3日19時7分に地球に最接近 - 日本からは観測のチャンスも・【レポート】小惑星探査機「はやぶさ2」の各部をチェック! - 初号機からはこう変わった・小惑星探査機「はやぶさ2」の機体が完成 - JAXAが機体を公開(写真104枚)・【レポート】「はやぶさ2」は浦島太郎? - 目指す小惑星の名前は「リュウグウ」・【レポート】はやぶさ2打ち上げ - 青空の中を飛び立った「はやぶさ2」、打ち上げを写真と動画で振り返る
2015年12月03日2015年アニメ第1期が放送され、男子高校生たちが地球を守るために魔法少女を彷彿とさせる戦士姿に変身するという斬新な設定で大人気を博したアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」。既に第2期放送が決定している本作の舞台化が決定!赤澤燈、五十嵐麻朝、越智友己、高崎翔太、荒牧慶彦ら舞台で活躍する若手俳優陣が勢揃いした。眉難(びなん)高校に通う箱根有基ら5人は、なんとなく「地球防衛部」に集まりダラダラと過ごしていた。そんな5人の前に、突如として現れた喋る桃色のウォンバット。 「この星を守りたい…どうか力を貸していただけませんか」ひょんなことから愛の王位継承者“バトルラヴァーズ”に任命された5人は、変身アイテム“ラブレスレット”の力で“ラブメイキング”(変身)し、愛で地球を満たす為に戦うことになる。こうしてホントに地球を守ることになった5人は、草津錦史郎率いる征服部が送り込む怪人たちと戦うのであった。2015年1月から3月までテレビ東京ほかで放送され、既に第2期の制作も発表されている女性向けオリジナルアニメ「美男高校地球防衛部LOVE!」がこの度、「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」と題して舞台化されることが決定。アニメでは、山本和臣、梅原裕一郎、西山宏太朗、白井悠介、増田俊樹ら若手声優たちの出世作ともなった本作の舞台化とあって、キャスト陣には、いま、2.5次元舞台(2次元のマンガやアニメを上演する舞台)などで活躍するネクストブレイク必至の俳優たちがずらり!「地球防衛部」のメンバーで、天真爛漫な性格で、防衛部のムードメーカー的存在、箱根有基を演じるのは、残酷歌劇「ライチ☆光クラブ」(カネダ役)ミュージカル「テニスの王子様」シリーズ(芥川慈郎役)ほか数多くの舞台に立つ赤澤燈。何事もマイペースでダラダラの達人、由布院煙を、ミュージカル「薄桜鬼」風間千景篇&藤堂平助篇で原田佐之助役を演じ、ドラマ「私のホストちゃん」にも出演する五十嵐麻朝。真面目で由布院の幼なじみ鬼怒川熱史を、舞台「遙かなる時空の中で5」や『クローズEXPLODE』に出演した越智友己。「世の中金が全て!」が座右の銘の鳴子硫黄を、ミュージカル「テニスの王子様」青学5代目・菊丸英二役を務めた高崎翔太。自称・モテキャラの蔵王を、舞台「K」(夜刀神狗朗役)「曇天に笑う」(青木弥次郎役)で知られる荒牧慶彦がそれぞれ演じる。「地球防衛部」に対する「地球征服部」の3人には、生徒会長・草津錦史郎を、TVドラマ「仮面ライダーウィザード」に出演し、舞台「金色のコルダBlue♪Sky First Stage」を始め多くの舞台作品に出演する前山剛久。生徒会副会長にして草津に執事ように寄り添う有馬燻を「ワンピースライヴアトラクション」ロロノア・ゾロ役の伊万里有。天使のような外見の下呂阿古哉を、サンリオピューロランドのミュージカル「ちっちゃな英雄~ヒーロー」に出演中の柏木湊太が、それぞれ担当。脚本&演出を、「ママと僕たち」、舞台「私のホストちゃん」などを手がける村上大樹が担当し、奇想天外な展開をコミカルに描き出すという。「美男高校地球防衛部LOVE!活劇!」は2016年3月10日(木)~13日(日)、Zeppブルーシアター六本木にて上演。(text:cinemacafe.net)
2015年12月01日マヤ暦とは古代マヤ文明の高度な天文学や数学を駆使し、自然のサイクルに同調した暦です。13の「宇宙の銀河の音」を数に表し、「心の暦」と呼ばれる顕在意識と潜在意識を色で表したものを組み合わせていました。■シンクロニシティを起こす私たちは自然の一部でありながら、それを忘れ、自ら生きにくくしています。マヤ暦も数秘も宇宙からのメッセージを数で表したもの。心のみでなく現実の仕事や人間関係などにも活かせます。全体の流れをマヤ暦から、そしてメッセージを誕生月ごとの数秘から受け取ってみてください。■12月の銀河の音12月のスタートの音は「音8」で、「銀河の」という意味。キーワードは、「調和、型どること」。この時期は、物事を受けとる包容するエネルギーが流れています。起こっていることや周りの人を受け入れいくことで自分も成長できる時です。■時期的な流れ(1)12月6日までは、「青い鷲の13日間」(先見性、ヴィジョン、創り出す)「青い鷲」は、直観力のさえる時期。はっきりと見ることができるため、先を見据えて計画を立てることができそう。自分の心が満たされていないと人に厳しくなったり、気まぐれで人を振り回したりしそう。(2)12月19日までは、「黄色い星の13日間」(美と調和、円熟、仕上げる )「黄色い星」は、調和と美のエネルギーが強まる時期。家、仕事場を綺麗にすると元気になります。白黒ハッキリしたくなりますが、答えを出すのに焦りは禁物。じっと待つことでいい結果を産むこともあります。(3)1月1日までは、「赤い龍の13日間」(慈愛、生命を育む、母性のエネルギー )「赤い龍」は、限界まで頑張れるエネルギーが強まる時期。本当に必要なことは宇宙から得られることを信頼して。肩の力を抜いて安心して自分の信じる道を歩きましょう。困ったら尊敬できる人からアドバイスを受けましょう。■数秘:誕生月別ワンポイントアドバイス☆1月生まれ部屋の掃除や気持ちの整理をしましょう。☆2月生まれ新しい出会いやチャンスがありそう。積極的に行動を。☆3月生まれリラックスすると運気アップ。友人とゆっくり過ごしましょう。☆4月生まれ興味がある人と交流したり、趣味を楽しんだりしましょう。☆5月生まれ忍耐力を試される時。今できることに集中しましょう。☆6月生まれ引越し、転職のチャンス。冒険してみましょう。☆7月生まれ愛情に満ちた月に。家族や大切な人と過ごしましょう。☆8月生まれ読書や調べ物が進む月。集中力が高まりそう。☆9月生まれやってきたことの成果が出そう。頑張ってきた人は自分にご褒美を。☆10月生まれ1年の疲れを取りましょう。マッサージなどリラックスタイムを楽しんで。☆11月生まれ初めての場所に出かけると新しい出会いやチャンスに出会えるかも。☆12月生まれ周り振りまわされそう。人と比べずにマイペースにすごしましょう。■おまけに12月5,6日は拡張日。12月5日は仕事のチャンスが広がる日。5日は何か広げていきたい、もっと成長させたいことを計画するといい日。8日は午前中は落ち込みやすくなりますが、午後から元気になるので気楽に過ごしましょう。宇宙の音は、自然の流れとタイミングを告げています。耳をすませてシンクロニシティを呼び寄せましょう。(数野ギータ/ハウコレ)(ハウコレ編集部)
2015年12月01日「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - しんかい6500パイロットに聞いてみた」はコチラ「地球最後の秘境・深海はどんな世界? - 日本人映像監督初! 山本氏の深海体験」はコチラ宇宙へ頻繁にアクセスできる時代になったが、足元には未開拓の未知の世界が広がっている。水深6000m以下の「超深海」は、光が届かず水圧1000気圧を超える過酷な世界。だが2015年、水深1万mを超える世界最深部のマリアナ海溝に、独自の生命圏が広がっていることをJAMSTECの研究者らが世界で初めて明らかにした。いったいどんな生命が? なぜ? 興味は尽きない。この超深海ゾーンを徹底的に探査しようという日本の有人潜水調査船構想がある。その名は「しんかい12000」。約10年後の実現を目指すこの計画は、生命や惑星地球に関する知見を大きく塗り替えるはずだ。磯崎芳男JAMSTEC海洋工学センター長に、背景から未来までじっくり伺った。○「しんかい12000」の使命とは―改めて今なぜ「しんかい12000」なのか、その背景を教えていただけますか?磯崎:二つの意味があります。ひとつは技術者として。「しんかい6500(以下6K)」建造から25年以上経ち、これまで(2015年11月現在)1440回潜航し、非常に多くの方に乗って頂きました。日本は約90年前の1929年に西村一松さんがサンゴ礁の採取を目的に有人潜水調査船を開発し、技術が継承されてきた歴史があります。それなのに6Kは四半世紀たち、マイナーチェンジはしているものの基本的なところは変わっていない。6Kを作った人たちもリタイヤしています。長年培われてきた日本の技術を次の世代にどう渡せるか。技術屋としての使命があります。技術的挑戦という意味では6Kと同じことをしても意味はない。ひとつ上の技術を狙うという点で、究極はフルデプス、地球でもっとも深いところを狙いたい。―世界で一番深い場所まで「全部潜る船」という意味でフルデプス(FULL DEPTH)ですね?磯崎:はい。世界で一番深いのはマリアナ海溝チャレンジャー海淵の1万911m。我々としてはそこに潜れるものに挑戦するしかないと思っています。もうひとつは研究者のニーズです。超深海は真っ暗で何もないところと思われていましたが、研究者がマリアナ海溝の泥を採取して調べたところ、水深6000mの泥よりも1万mの泥のほうが酸素の消費量が多い。水深1万mに我々の知らない生命圏が広がっているということです。圧力が高く、餌のない場所であるにもかかわらず。また2011年3月には東北地方太平洋沖地震が起きました。巨大地震の震源域を調査して海溝型の巨大地震のメカニズムを解明することも、非常に重要です。―2011年夏に6Kが東北地方太平洋沖地震の震源域である日本海溝の水深約3000m~5000mに潜航して、巨大地震の影響と思われる大きな亀裂を確認しましたね磯崎:はい。震源域である日本海溝の水深は8000mを超えます。伊豆小笠原海溝は9780m、つまり1万m近い。日本周辺のこれら海溝域を探査したい。無人探査機もありますが、研究者がそこに行って五感+アルファを駆使して何が起きたのか、何が起きようとしているのか、調査するツールを持ちたいのです。―五感+アルファのアルファとは?磯崎:第六感です。ダーウィンはビーグル号という船に乗ってガラパゴス島に着き、足を踏み入れたところ、それまで考えていたこととは違うのではないかと進化論のヒントを得て著書「種の起源」をまとめたと言われます。諸説ありますが私はそれを信じています。写真ではなく、現場に人間が行くことで、それまでの知見に加えて五感とインスピレーションによって発見をすることはままある。その場に研究者を運ぶことが大事なのです。―無人機だけでは難しいということですか?磯崎:無人機から母船に送られてくる写真だけを見ていると、重要な発見を見逃すことがあります。たとえば2013年の世界一周研究航海(QUELLE2013)で、6Kに乗っていた生物研究者が深海底を見ていたら「石がちょっと違うんじゃないか」と気づいた。鯨の骨だったのです。世界で二番目に深いところで発見された鯨骨で、大発見になりました。無人機でさーっと通り過ぎただけでは気づかなかったのではないか。―人間の目って、一瞬でとらえるところがすごいですね磯崎:長い間、そのテーマに心血を注いできた研究者が集大成として行っているわけですからね。私は(現状の深海探査は)「お釈迦様の手のひらの上にいるようなもの」と言っています。広く深い深海の中で今は水深6500mまでしかいけない。でも12000mまで深く潜れるようにすれば孫悟空の活躍できるエリアを広げることができるのです。深く潜りたい研究者はたくさんいるんです。○「無人か有人か」ではなく、「無人も有人も」―資源探査についてはどうですか?磯崎:もちろん資源探査のニーズもあります。ただ我々は研究機関ですから、資源を回収して利益をあげようという企業を手伝うというより、なぜそこに資源があるのか、たとえば鉄マンガンクラストや熱水鉱床がなぜここにあるのか、どうやって出来るのかを調べるのが仕事。なぜできたかがわかれば、どこにあるかがわかってくるのです。―資源探査についても研究者が行ったほうがいいですか?磯崎:行く意味は大きいですね。ただし有人調査船ひとつではダメで、トータルで動かすことが大事です。有人潜水調査船は言ってみれば「ガンダム」型。人間が乗って動かす。そのほかに「鉄人28号」型と呼んでいる無人探査機(ROV)があります。ケーブルでつないで遠隔で動かします。動ける範囲に限界はありますが。電力を直接送れるし映像はリアルタイムでとれるメリットがあります。そして今、非常に進歩しているのは自律型無人探査機(AUV)。「鉄腕アトム」型です。ケーブルはなく、自分で考えて海底の様々な調査をして帰ってくる。ただし映像を見るのは母船に戻ってからになります。さらに大型の海洋調査船がある。順番としては、まず調査船で広い範囲にわたって海底の地形を見ます。ただしきれいな画像は得られないので、「ここは面白そうだ」というところにAUVをおろして構造を詳しく調べる。さらにピンポイントに絞り込んだ場所にROVを降ろしでサンプルをとる。最終的に6Kで人が潜る。―なるほど、そういう役割分担があるんですね磯崎:それぞれの長所を生かしながら総合的に使いたい。海は広くて深い。我々が知っている場所は、ほんのピンポイントにすぎません。有人も無人もあらゆるツールを統合的に駆使して、探査する必要があるのです。○実は中国の船より潜れる日本!?―世界の有人深海潜水船で気になるのが、中国の動きです磯崎:中国も水深11000mを目指すという構想(有人潜水船「彩虹鱼」)を2015年春に発表していますね。―中国は2012年6月に有人深海潜水船「蛟竜号(ジャオロン号)」で水深7000mを超える潜航に成功し、6Kの記録を塗り替えたと報じられていますね磯崎:深さ競争をするつもりはないのですが、ひとつだけ理解していただきたいのは、中国の耐圧殻(人が乗り込むコックピット)の安全基準の考え方です。日本と違っているのです。―どう違うのですか?磯崎:中国のほうが低い。アメリカもそうですが耐圧殻の安全率は水深に対して1.25倍の圧力をかけなさいと決めています。たとえば水深4000mなら水深5000mの圧力に耐える強度を持ちなさいと。中国も最大1.25倍と言われています。―日本は?磯崎:水深の1.5倍に300mを足しています。つまり6500mなら6500×1.5+300で水深1万500mの圧力に耐える強度で設計しています。―では水深1万mの世界にすでに行ける!磯崎:もしアメリカや中国の基準(1.25倍)を当てはめれば、今の6Kでそのまま8040mまで潜ることができるのです。―え、では中国の7000mを超えてしまう?磯崎:数字のマジックみたいなものですよ(笑)。―それは悔しい気がします。中国はいったいどこまで潜り、何が目的なのでしょうか?磯崎:試験で7000mを超えて潜り中国の旗を立てたと報じられていますが、日々の活動はわかりません。蛟竜号を動かしているのはCOMRA(China Ocean Mineral Resources R&D Association)と呼ばれる中国の資源の研究開発機関です。資源関連で動いているとすれば、どこで何を見つけようとしているかはオープンにはしないでしょう。―なるほど……謎が多いわけですね磯崎:実は中国の蛟竜号を2013年に見せてもらったことがあるのです。日本のある機関が中国の有人潜水船を調査するというので、COMRAの方に頼んだら快諾してくださり、中国で大歓迎してくれました。「待っていた」と。―何を待っていたのですか?磯崎:質問集をいっぱい持っていました。中国は水深7000mに潜れる船を作ったが、当時我々6Kは23年間安全に事故なく動かしていた。どうやって検査しメンテナンスして、どのように動かしているのか知りたいと。技術者として当然の話ですよね。「作ること」と「間違いなく安全に動かしていくこと」は別の技術であって、それをぜひ教えてくれと。私たちのノウハウなので全部はオープンにしませんけどね(笑)。―中国以外の国々で有人深海調査船を持っているのは?磯崎:現在、世界で7隻が動いています。日本の「しんかい6500」、フランスの「ノチール」、アメリカの「アルビン」、ロシアの「ミール」1号、2号と「コンスル」、中国の「蛟竜号」です。みな6000m級です。耐圧殻など現在の技術では6000mがひとつのターゲットなのです。―12000mを狙っている国はありますか?磯崎:中国以外はないです。アメリカやフランスは周りに深いところがありませんからね。日本はちょっと南に行けばマリアナ海溝もあるという特殊な環境にあります。これから有人深海潜水船を作りたい国では韓国、ブラジル、インドがあります。たとえばブラジルに6Kが2013年に行ったときに教えてほしいと。韓国も予算がついて勉強していますと聞きに来たことがありますね。ただしフルデプスを目指すのは我々だけです。―フルデプスという言葉自体が魅力的です。では実際に「しんかい12000」でどのような船を作ろうとしているのか、具体的に聞かせてください(続く)
2015年11月27日11月23日(月・祝)に放送となる、最新の科学技術や最前線の研究も取り入れ、地球の謎を解き明かしていく大型サイエンスアドベンチャー番組「テレビ未来遺産地球絶景ミステリー!」のMCに俳優、歌手として幅広い分野で活躍する及川光博が抜擢。あわせて、同番組で女優の二階堂ふみがリポーターに挑戦していることが判明した。アイスランドの“大地の裂け目”に湧き出す神秘の泉、スリランカの“クジラの村”と世界最大の生物シロナガスクジラの作り出す絶景、インドの満月が照らし出す天空の絶景、そして日本各地の息を呑むような絶景…。地球が誕生してから46億年の間に誕生した世界の絶景を紹介するとともに、あらゆる角度からその絶景を分析し、大自然の神秘に迫っていく。MCとして番組全体の進行を担当する及川さん。スタジオ収録はフルバーチャルで行われ、及川さんが片手を上げてパチンと指を鳴らすと、廻りに次々と世界の絶景やその絶景を分かりやすく分析・解析するCGが登場する仕掛けとなっているそう。フルバーチャルをバックにしたMCについて及川さんは「難しかった。緊張した」と感想を述べているが、収録中は何度もアドリブが飛び出すなど、スタジオでの及川さんのコメントにも注目したい。さらに、『蜜のあわれ』、山崎賢人と共演の『オカミ少女と黒王子』など注目作の公開が控える女優・二階堂さんは本番組でリポーターに挑戦。二階堂さんが訪れたのは「行くのが夢だった」という、火山と氷河の国・アイスランド。同国では北アフリカプレートとユーラシアプレートとの裂け目「ギャオ」を取材。二階堂さんはこの“地球の裂け目”が作り出す絶景を訪ねるため、スキューバーダイビングの免許を取得。「唇の感覚がなくなる」というほど冷たい水に潜ったり、ヘリコプターに乗り込み上空からの取材にも果敢に挑戦した。さらには温泉にも訪れて泥パックを経験するなど、水中、上空、地上からまさに体当たりのリポートを行った二階堂さんは、「アイスランドで見た神秘的な景色は、帰国してからも余韻を残し続けています。大きく存する自然を、お楽しみに!」とふりかえる。プロデューサー・樋江井彰敏氏が「インタビュアー・及川、そして、ドラマでは見ることのできない及川さんが見られると思います」と太鼓判を押す及川さんからは、「金星は近すぎて、火星では遠すぎる。約1億5,000万km。太陽からの距離が絶妙な星、それが地球です。水と緑にあふれ様々な生物が進化を遂げた“奇跡の星”には、やはり奇跡のような絶景が存在します。今回番組では、アイスランドの火山や氷河、スリランカの海で泳ぐクジラの群れ、さらに日本中の絶景などを美しい映像で紹介していきます。みなさんにもぜひ、驚いていただきたいですね。すべては宇宙が作り出したもの。ああ、宇宙ってすごい!!」と熱の入ったコメントが寄せられている。「テレビ未来遺産地球絶景ミステリー」は11月23日(月・祝)20時より放送。(text:cinemacafe.net)
2015年11月16日東京都・六本木のFUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)は、地球上のさまざまな事柄をダイナミックな写真で読者に届ける雑誌の写真展"ナショナル ジオグラフィック「地球の真実」"を開催している。会期は11月18日まで。開館時間は10:00~19:00。入場無料。同展は、1995年に英語以外の初の外国語版として発行されたナショナル ジオグラフィックの日本版創刊20周年を記念し、同誌の所有する約1100万点に及ぶフォトコレクションから、探検家の活動記録、圧倒的スケールの大自然や野生動物の生態、そして科学、歴史文化などから選んだ写真約100点を展示するもの。創刊から127年を迎えるナショナル ジオグラフィックは、地球上のさまざまな事柄を、綿密に取材した記事と各分野の第一線の写真家たちによるダイナミックな写真で読者に届けており、マチュピチュ遺跡の発掘調査や北大西洋に沈んだタイタニック号の発見など、調査研究・発掘プロジェクトなどを支援し、その成果を記録として雑誌を通じて世界に伝え続けてきたという。また、同展関連イベントとしてギャラリートークが開催される。開催日時は11月6日18:00~、11月8日13:00~および15:00~、11月11日18:00~(各回約30分予定)。入場無料、予約不要。なお、ナショナル ジオグラフィック協会は米国ワシントンD.C.に本部を置く、非営利の科学・教育団体。1888年に地理知識の普及と振興をめざして設立されて以来、1万件以上の研究調査・探検プロジェクトを支援し、自然・動物・文化・歴史・科学など、「まだ見ぬ地球の姿」を月刊誌「ナショナル ジオグラフィック」を通じて世界に伝える。同誌は、現在では40カ国語に翻訳され、世界で約850万人に読まれている。
2015年11月04日マヤ暦とは古代マヤ文明の高度な天文学や数学を駆使し、自然のサイクルに同調した暦です。13の「宇宙の銀河の音」を数に表し、「心の暦」と呼ばれる顕在意識と潜在意識を色で表したものを組み合わせていました。■シンクロニシティを起こす私たちは自然の一部でありながら、それを忘れ、自ら生きにくくしています。マヤ暦も数秘も宇宙からのメッセージを数で表したもの。心のみでなく現実の仕事や人間関係などにも活かせます。全体の流れをマヤ暦から、そしてメッセージを誕生月ごとの数秘から受け取ってみてください。■11月の銀河の音11月のスタートの音は「音4」で、自己存在の」という意味。キーワードは、「探究する」。この時期は、深く掘り下げる探究のエネルギーが流れています。自分自身を内省したり、アイデアを分析し、形にしたりすることに最適な時期です。■時期的な流れ(1))11月10日までは、「赤い月の13日間」(新しい流れ、浄化、水の力)1年の集大成の時期になりました。「赤い月の13日間」は、もう一度自分を振り返り、大切なものは何かを見出していく時期です。何かを決断する時は、じっくりと時間をかけましょう。(2)11月23日までは、「白い風の13日間」(伝える、繊細な感性、霊性 )「白い風」は、スピリチャルなエネルギーが強まる時期。心の声を聴きましょう。風のように流れるようにすごしましょう。変化には身を任せて。風通しよく秘密を持たず、言葉でも伝えてみましょう。(3) 12月6日までは、「青い鷲の13日間」(先見性、ヴィジョン、創り出す)「青い鷲」は、直観力のさえる時期。はっきりと見ることができるため、先を見据えて計画を立てることができそう。人に厳しく当たったり、気まぐれで人を振り回したりしそう。気持ちを落ち着ける時間をとりましょう。■数秘:誕生月別ワンポイントアドバイス☆1月生まれ人との協調性を大切に。調整役に努めましょう。☆2月生まれ計画してきたことが現実化してくるとき。情報収集をしっかり。☆3月生まれ穏やかに過ごせそう。忙しい人はひとつずつ確実に。☆4月生まれ。少し冒険する気持ちで。旅行もオススメです。☆5月生まれ人や動物に優しい気持ちになれる時。心地よく過ごせそう。☆6月生まれ調べ物や勉強がはかどりそう。1人の時間を大切に。☆7月生まれ1人でよりみんなで協力しあいましょう。謙虚さを忘れずに。☆8月生まれ内省の時。後悔ではなく、前向きな検討をしましょう。☆9月生まれひと段落し、ホッひと息かも。でも新しいことがすぐはじまります。☆10月生まれ対人関係、コミュニケーションが鍵になる月。連絡はマメに。☆11月生まれパーティーに出かけたりして楽しむと人脈が広がりそう。☆12月生まれ日々の過ごし方を見直して。規則正しい生活を心がけましょう。おまけに11月 2,3,4,9,16,17,30日は拡張日。11月2,3日は人や物がやってくる日。4日は新しい一歩を踏み出す日。9日は金運がアップ。16日はチャンスをつかめる日。17日は願うことは拡大する日。30日はエネルギーの強い日。元気になる人も。行き過ぎの喧嘩に注意。宇宙の音は、自然の流れとタイミングを告げています。耳をすませてシンクロニシティを呼び寄せましょう。(数野ギータ/ライター)(ハウコレ編集部)
2015年11月01日何百年も前から日本人の生活の一部だった暦。そこには昔の人の知恵がたくさん詰まっています。でも、現代ではあまり馴染みがないのが現実で、理解していない人も多いのでは?今回は、そんな暦を理解すべく運命学研究家のC.I.さんに教えてもらいました。■二十八宿古代中国で生まれた星座群です。月をはじめ、太陽や惑星が巡る軌道を28分割したもの。インドでは月宿として27に分けられ、それが日本に宿曜道として伝わりました。暦解説では「象徴的人物や解決策」の指標としています。■選日九星・十二直・二十八宿・六曜・七曜(日曜~土曜)といった主要素以外の暦注。その多くは干支や旧暦を引き合いにして求めます。以下は、この記事で出てくる6つの選日です(暦注下段と呼ばれるものも選日に含めています)。■六曜冠婚葬祭や引っ越しなどの日柄選びに用いる人がいるためか、慣例的に多くのカレンダーに記載されています。ただ、当初の形が崩れてしまっており、暦としての実用性には疑問が残ります。「先勝」「友引」「先負」「仏滅」「大安」「赤口」のことです。■干支甲・乙・丙…の十干と、子・丑・寅…の十二支の組み合わせで、自然界の目に見えない法則性を表したもの。2015年は乙未年、来年の立春(2/4)からは丙申年となります。暦解説では「その日の性質」を干支で読み取っています。■九星縦・横・斜めの和が15になる「3×3の魔方陣」をご存じですか?九星とは、その9つの数字に込められた意味やエネルギーを読み解いたものです。実際の星ではありません。暦解説では「その日の課題」を九星で読んでいます。■十二直北極星を回る北斗七星の柄の方角が基準となって生まれた暦注(吉凶占い)。こう書くと難しく思えますが、内容は簡単で、江戸時代の庶民にも親しまれていたそうです。暦解説では「その日の行動指針」を十二直で読んでいます。◇しーあい運命学研究家。易・四柱推命・西洋占星術などの運命学を学び、ブログ(With the I Ching)やツイッターを通じて日頃の考えを発表中。海外のスピリチュアル思想の紹介も行っている。※『anan』2015年10月7日号より。写真・小川朋央
2015年10月01日地球上には現在、3兆本以上の樹木があります。最新の調査によって、2年前に推定されていた40億本よりも、はるかに多い数の樹木が地球上に存在していることがわかりました。しかし、そんなにたくさんあるなら大丈夫だと安心はできません。なぜなら、人類が生まれる前は、樹木は現在より46%も多かったからです。樹木は毎年150億本失われており、植樹は50億本しか行われていません。このままでは地球上の樹木は減る一方です。『Mint Press News』では、止まらない森林破壊に警鐘を鳴らしています。私たちと樹木との関係は、これからどうなってしまうのでしょうか?■テクノロジーの発達で地球上の樹木の数が判明!森林は地球のメカニズムのなかでも、もっとも重要な役割を果たしている機関です。ところが人類がその重要性に気づき、保持しようと動き始めたのはごく最近。そもそも人類は、自分たちが生活しているこの地球上に、どれだけの樹木が存在しているのか把握していなかったのです。これまで、今回のような大規模な森林調査が行われたことはありませんでした。しかしこの調査結果は、炭素除去などの地球規模の自然のメカニズムを知るのに役に立つのだといいます。樹木の数は、大気中の炭素除去や土壌改良、水や大気の浄化など、人間が暮らすために必要なさまざまなことに関係しています。にも関わらず、いままで地球上の樹木の数は正しく把握されてこなかったのです。それは地球があまりに広大で、木の数を1本1本数えることなど到底不可能だったから。しかし、技術の発達により、今回のような地球規模の調査を行うことが可能になりました。人口衛星による映像や、コンピューターによる解析など、あらゆるテクノロジーを駆使することにより、地球上の樹木の数が明らかになったのです。■森林の状態から生活に与えられる影響が明らかにいちばん樹木が多い地域は熱帯でした。熱帯には全体の43%もの樹木が集まっているのです。しかし、樹木の密度の高さで勝っているのは、北方の針葉樹林帯。どの地域でも森林破壊は起きていますが、熱帯はその割合が一番高い地域でした。森林破壊の様子を見ていると、人類の出現により、環境のシステムが変化してしまったことが伺えると研究者は語っています。私たちはすでに、環境破壊が私たちの生活に与える影響を知っています。しかし、この調査によって、人類はさらに森林を守り、増やす努力をしなければならないことが明らかになったのです。*日本は、国土面積の66%が森林という森林大国。世界的に見ても、フィンランド、スウェーデンに次いで3位の森の国です。森林の数自体はあまり心配しなくてもいいようですが、木材のために植えられた人工林が手入れされずに、山が荒れているなど、違った問題が発生しています。人間が生きていく環境を整えるために、なくてはならない森林。私たちは森林破壊が生活に与える影響をもっと真剣に考え、行動を起こさなければならないのかもしれません。(文/スケルトンワークス)【参考】※Humankind Has Halved The Number Of Trees On The Planet-Mint Press News※日本の森林面積と森林率-森林・林業学習館
2015年09月23日太陽系惑星の中で生物が存在しているのは、地球だけだと考えられています。ではなぜ、地球だけなのでしょうか?それはまずハビタブル・ゾーン(生命居住可能領域)と呼ばれる気温が安定している場所に位置しているためです。では、他の太陽系の惑星はどうなのでしょう?地球のように生物が存在できる環境って、本当にないのでしょうか?惑星の温度に焦点を絞って、考えてみましょう。■地球は時間や季節で気温が変わる地球の表面温度は、気温を測定する時間や、季節、そして場所によっても変わってきます。地球は約24時間に1回自転しますが、地球の片側には光が当たらない時間ができるため、昼には気温が上がり、夜には下がります。また、地球の傾斜軸は、太陽の黄道に対して約23度傾斜しています。そのため北半球と南半球は夏と冬の間、片方が太陽に近づきもう片方は離れるため、季節が真逆になります。季節の変化がない地域もあり、赤道上では平均気温が他よりも高く、雨季になると気温も少し変化しますが、寒暖の変化がほとんどありません。これは、赤道に到達する日光の量があまり変化しないからです。■最高気温と最低気温は163.9度差!地球表面の平均気温はおおよそ14度ですが、地域によってかなり差があります。記録的な最高気温は、イランのルート砂漠で観測された70.7度です。一方、記録的最低気温は1983年7月21日に、旧ソ連の南極観測基地であるボストーク基地で観測された-89.2度です。2010年8月10日には、人工衛星により、再び南極で-93.2度が計測されましたが、地表で計測されたものかわからないので、ボストーク基地での記録がいまだに歴史的最低気温になっています。それでは他の惑星はどうなのでしょう。■他の惑星はもっと極端な気温差が地球の気温は、1日の時間、季節、場所によって変動しますが、太陽系の他の惑星に比べるとかなり安定しています。水星の気温は、極端な暑さから極限の寒さまで幅広く変化します。これは太陽に近く、空気が無く、自転の速度が遅いせいです。気温は、太陽光のあたる側では465度まで上がり、あたらない側では-184℃まで下がります。金星は、二酸化炭素と二酸化硫黄を含む大気のおかげで、温室効果が生じるため、太陽系の中でもっとも熱い惑星です。気温が一番高い時で460度まで上がります。火星の表面の平均温度は-57度ですが、赤道では日中に20度まで上がり、両極では-153度まで下がります。気温差はあまりなく、ハビタブル・ゾーン(生命居住可能領域)のぎりぎりの外縁部に位置していますが、地球よりずっと寒く大気も薄いので、生物が熱を保つのには不十分です。木星は巨大ガス惑星で、地面が固体でなく、地表の温度を正確に測ることはできませんが、雲の上から測定すると、気温は推定-145℃です。土星は、平均気温-178℃の冷たい巨大ガス惑星ですが、傾斜しているので、南半球と北半球が別々に温められて、季節ごとに気温が変化します。天王星は、太陽系で最も冷たい惑星で、記録にある最低気温は-224度です。一方、海王星の上層大気の温度は、-218度まで下がります。このように、太陽系惑星の気温差には幅があります。その中で、地球だけが気温が安定していて、生命を維持できる環境を作り出しているのです。■地球ほど安定した気候の惑星ない地球は3.75億年前の太陽系の初期、太陽光は現在の25%ほど弱く、地球の大気はまだ形成過程でしたが、メタンガスと二酸化炭素の濃度によって、地球の原子大気は地表の温度を氷点以上に保持できていたようです。地球ではまた、2.4億年前に5度の氷河期を含む断続的な気候変動がありました。氷期と氷期の間には、間氷期があり、この時期に地球の気温は上がり、雪解けが起きました。二酸化炭素と温室効果ガスの濃度が上がったおかげで、20世紀半ば以降、地表の平均気温は安定して上がっていきました。しかしどれだけ長い氷河期を迎えても、他の惑星と比較すれば安定した気候と言えるのです。太陽系惑星の温度は、それぞれにかなり違います。しかしほとんどが極端に熱かったり、冷たかったりして、安定した気候を作っている惑星は地球以外には無いようです。やはり、今のところは地球だけが寒暖差が少なく安定した状態を維持できているので、生物が存在するのです。私たちが将来、生命体を発見できるとしたら、太陽系から遥かかなたにある惑星なのかもしれません。(文/スケルトンワークス)【参考】※What is Earth’s Average Temperature?-io9.com
2015年09月12日マヤ暦とは古代マヤ文明の高度な天文学や数学を駆使し、自然のサイクルに同調した暦です。13の「宇宙の銀河の音」を数に表し、「心の暦」と呼ばれる顕在意識と潜在意識を色で表したものを組み合わせていました。■シンクロニシティを起こす私たちは自然の一部でありながら、それを忘れ、自ら生きにくくしています。マヤ暦も数秘も宇宙からのメッセージを数で表したもの。心のみでなく現実の仕事や人間関係などにも活かせます。全体の流れをマヤ暦から、そしてメッセージを誕生月ごとの数秘から受け取ってみてください。■9月の銀河の音9月のスタートの音は「8」で「共振」という意味。キーワードは「フォロー」です。運勢アップのために自分自身の心身のバランスと周りの人との共感、協調が大切です。■時期的な流れ時期的な流れ(1) 9月6日までは、「黄色い種の13日間」(生命の種、開花の力、目覚め)「黄色い種」は、結果の前の見直し期間。自分の考え方や精神がしっかりしていないと波乱含みの時期になりそうです。好奇心は旺盛になり、興味のあることを見つけられますが、他人の問題に首を突っこみすぎないようにしましょう。(2)9月19日までは、「赤い地球の13日間」(シンクロニシティ、連帯感、発展)「赤い地球」は、心の連帯感を大切にし、周りの人との調和をとることであらゆる可能性が広がっていくでしょう。(3) 10月2日までは、「白い犬の13日間」(誠実、忠実、家族愛)「白い犬」は、大切な人との信頼関係を深める期間。相手が信じられるかどうかがポイントです。意固地になりやすく、もっと甘えていい時も頑張り過ぎそうです。喧嘩しても本音でぶつかり合うことがお互いの心を開く鍵になるでしょう。■数秘:誕生月別ワンポイントアドバイス☆1月生まれ広くに思いを伝えやすいとき。思い切って大勢に人にメッセージを送ってみて。☆2月生まれ変わろうと思っている人にはチャンス。新鮮な気持ちを大切に。☆3月生まれこじれていた人間関係、交渉が上手くいきそう。助け合いの精神が鍵に。☆4月生まれ。ホッとひと息楽しめそう。道徳観念が緩みそうなので気をつけて。☆5月生まれ規則、秩序を大切に。数値で考えると認められやすいでしょう。☆6月生まれ変化が多く、月初めと終わりでもムードが違うかも。柔軟な態度でいましょう。☆7月生まれ人に助けてもらうと動かない計画、問題に解決策が見いだせそう。☆8月生まれ比較的静かな月。不言実行、正確さを大切に。☆9月生まれ自己中心的になりやすく喧嘩しやすいかも。自制心を大切に。☆10月生まれ停滞感から抜け出る人も。整理整頓は運気アップに。☆11月生まれ考えるよりも行動を優先しましょう。自分に誇りを持って。☆12月生まれ美意識を高める美術、音楽など生活に取り入れましょう。■おまけに9日は拡張日。12日はこの年後半に向けての出発の日。これからの見直しと新たな気持ちに切り替えを。21日は金運がアップする日。27~31日はエネルギーの強い日。いいも悪いもはっきり結果が出そうです。宇宙の音は、自然の流れとタイミングを告げています。耳をすませてシンクロニシティを呼び寄せましょう。(数野ギータ/ライター)
2015年09月01日和暦を西暦(グレゴリオ暦)に変換する作業は、昭和ならば1925を足して平成ならば1989を足す、といった"公式"さえ覚えていれば訳はないが、いざ実践するとなると話は変わってくる。足す数字が1925だったか1924だったか、記憶に自信がなくなることもあるだろう。外部に提出する文書で使うときにはなおのこと、検証が必要になるのでどのみち記憶頼りというわけにはいかない。iPhoneの場合、「昭和63年2月20日は何曜日?」といった要領でSiriに訊ねる方法もあるが、公共スペースでは声を出しにくい。それに、Siriに訊ねた内容はボタンを押すと消えてしまう。画面にしっかり残る形で声を出さずに訊ねたい、そんなときにはWEBブラウザを使い「Wikipedia」で調べよう。このインターネット百科辞典には、西暦各年についてその年の主要な出来事をまとめたページが用意されているが、明治/大正/昭和/平成の各年でサイト内検索すると、対応する西暦のページに自動転送されるのだ。この仕組みは、和暦・西暦変換に応用できる。たとえば、明治10年で検索すれば1877年に、大正11年で検索すれば1922年がヒットするので、明治10年は1877年、大正11年は1922年だとわかる。もちろん、昭和や平成の各年にもこの方法を利用できる。いちいちSafariで検索するのは面倒……というのならば「Spotlight検索」を使えばいい。iOS 8のSpotlight検索は、Wikipediaのサイト内検索に対応しているので、「明治10年」や「大正11年」といったキーワードで検索すれば対応する西暦のページがヒットする。ただし、「大正12年度艦艇補充計画」のように和暦で始まる歴史上の用語がある年は、期待どおりの結果を得られないことがある。Wikipediaには寛政や元禄といった明治以前の元号に対応する自動転送ページがないため、明治以降でなければ動作しない点も覚えておきたい。
2015年08月31日マヤ暦とは古代マヤ文明の高度な天文学や数学を駆使し、自然のサイクルに同調した暦です。13の「宇宙の銀河の音」を数に表し、「心の暦」と呼ばれる顕在意識と潜在意識を色で表したものを組み合わせていました。■シンクロニシティを起こす私たちは自然の一部でありながら、それを忘れ、自ら生きにくくしています。マヤ暦も数秘も宇宙からのメッセージを数で表したもの。心のみでなく現実の仕事や人間関係などにも活かせます。全体の流れをマヤ暦から、そしてメッセージを誕生月ごとの数秘から受け取ってみてください。■8月の銀河の音8月のスタートの音は「3」で「互いに奉仕する」という意味。キーワードは「未知体験」です。運勢アップのために結果を心配しないで体験を積むことが重要です。■時期的な流れ(1)8月11日までは、「白い鏡の13日間」(永遠性、調和、美)「白い鏡」は、真実を映し出すエネルギー。スピリチュアルなことに触れると運気アップに。自分の気持ちや生き方を確認する時期です。神社仏閣などに参拝してみましょう。デートは美術館、写真展など美しいものに触れてみて。(2)8月24日までは、「青い猿の13日間」(高い精神性、魔術、ひらめき)「青い猿」は、変化・変容の成長の途中です。また結果が見えずイライラすることも。どんな時も「喜び、楽しみ」を支えに、遊び心によって困難を乗り越えられます。人には見えなくても、あなたの努力は報われるはず。静かに学びの時を過ごしましょう。(3)9月6日までは、「黄色い種の13日間」(生命の種、開花の力、目覚め)「黄色い種」は、結果が出る前の見直し期間。自分の考え方や精神がしっかりしていないと、波乱含みの時期になりそうです。好奇心は旺盛になり、興味のあることを見つけられますが、他人の問題に首を突っこみすぎないようにしましょう。■数秘:誕生月別ワンポイントアドバイス☆1月生まれエネルギーのある時期。少し難しいことにもチャレンジを。☆2月生まれ断捨離をしてみましょう。必要なものがわかるかも。☆3月生まれ何事にも新たな気持ちを忘れずに。新しい出会いもあるかも。☆4月生まれ。積極的に同じ趣味の人と仲良くなりましょう。会話が大切です。☆5月生まれ考えすぎずフットワーク軽く行動しましょう。パーティーには参加を。☆6月生まれ大自然に触れましょう。自分のことばかり考えないように。☆7月生まれいつもと違う行動をしてみましょう。新しい自分を発見できるかも。☆8月生まれ今月は理想主義でいきましょう。自分の気持ちに正直に。☆9月生まれ少しだけ現実的に考えて行動を。何事もひと呼吸置いてから決断を。☆10月生まれいいことは大切な人と分かち合うこと。友人たちと過ごしましょう。☆11月生まれ何かやり残していることがないかをチェックするようにしましょう。☆12月生まれ朝に少しでも掃除をしましょう。新しいやりがいを発見する準備になります。■おまけに8月12,21日は拡張日。12日はこの年の後半に向けての出発の日。これからの見直しと新たな気持ちへの切り替えを。21日は金運がアップする日。27~31日はエネルギーの強い日。いいも悪いもはっきり結果が出そうです。宇宙の音は、自然の流れとタイミングを告げています。耳をすませてシンクロニシティを呼び寄せましょう。(数野ギータ/ハウコレ)
2015年08月02日暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?■新暦ならではのお楽しみ「ブルームーン」がめぐってくる!突然ですが、月相図(月の満ち欠けのマーク)が載っている手帳やカレンダーが手元にあったら、今月のページを見てください。満月のマークが2つありますよね。1つ目は7月2日(木)、2つ目は31日(金)です。このように、ひと月に2度満月が生じるとき、2度目の満月のことを俗に「ブルームーン」といいます。ここでいう「ひと月」とは、私たちが普段使っている新暦の暦月のことです。月の満ち欠けの周期は約29.5日ですが、新暦のひと月は、2月以外は30日もしくは31日なので、暦月のはじめに満月が生じると、月末に再び満月がめぐってくるわけです。一方、旧暦では、ひと月のうちに2度の満月が生じることは絶対にありえません!というのも、旧暦では毎月第一日目(ついたち)は新月と決まっているからです。当然、次の新月(翌月)に至るまで満月は1度しかありません。つまりブルームーンは、新暦ならではの産物なのです。近年、月のリズムや二十四節気などが注目され、旧暦人気が高まっていますが、新暦だって捨てたもんじゃありませんよね。旧暦にはないブルームーンが楽しめるのですから。ブルームーンという名称から「青い月が見られるのかな」と期待している人も少なくないでしょう。しかし実際は、月が青く輝くわけではありません。ちょっぴり残念ですね。ブルームーンは天文現象ではなく、暦月と月の満ち欠けのめぐりあわせによるもの。そのため、「ブルームーンはめったに起こらない幸運なこと。見れば幸せになれる」という言い伝えがあります。何の変哲もない、いつもと同じ満月。でも、見る者を幸せにするというのですから、その恩恵を受けるべく、7月31日はぜひとも月を眺めましょう。■恋の小道具として使える?!おいしいブルームーンとはところで、ブルームーンというカクテルがあるのをご存知ですか?ドライ・ジン、パルフェ・タムール、レモンジュースをあわせてシェイクした、口当たりの良いお酒です。ブルームーンというネーミングですが、見た目は淡いスミレ色をしています。その色の正体は「パルフェ・タムール」というリキュール(ヴァイオレット・リキュールや、クレーム・ド・ヴァイオレットとも呼ばれています)。パルフェ・タムールとは、フランス語で「完全な愛」という意味。そのため、このカクテルをオーダーすると、同席している相手に対して「あなたは私にとって完璧な存在(完全な愛)」と、それとなく伝えていることになります。カクテルという小道具を使った告白ですね!けれどブルームーンには、まったく正反対の「できない相談」「叶わぬ恋」という意味もあるのがおもしろいところ。つまり、タイプではない相手から迫られそうになったとき、このカクテルをオーダーすると、やんわりと相手を拒絶する意味になるのです。31日のブルームーンは金曜日。デートに誘ったり誘われたり、仕事帰りの飲み会からいい雰囲気になったり……いろんなチャンスがめぐってきそう!自分から積極的になりたいときと、相手の気持ちに応えられないとき、どちらにも使えるブルームーンを恋の小道具として使い分けてみては?そうすれば「めったに起こらない幸運」があなたのもとにおとずれるかもしれません。景山えりか(かげやまえりか)暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。ウェブサイト::自然とつながる暮らしかた
2015年07月29日暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?■ウナギだけじゃない!土用の丑の日に食べるもの7月24日(金)は「土用の丑の日」です。この日は、「ウナギを食べる日」として知っている人も多いと思います。そもそも土用とは、年に4回あって、立春・立夏・立秋・立冬の直前の約18日間をさします。現在では土用というと、夏の土用をさすことがほとんどです。丑の日の「丑」は、十二支の丑のこと。暦において十二支は、年だけでなく、日や時刻、方位などにも割り当てられています。ですから、12日に1度は丑の日が巡ってくることになります。今年の場合、夏の土用は7月20日(月)から8月7日(金)まで。その期間中、丑の日にあたるのは、冒頭でお知らせした7月24日。それから、8月7日も!そうです、今年は2回も丑の日があるのです。2回目の丑の日のことを「二の丑」といいます。それでは、なぜ(夏の)土用の丑の日にウナギを食べるのでしょう?それは、昔からこの日に「う」のつくものを食べると夏バテしないという伝承があったから。夏の土用の時期は一年のうちで一番暑いとき。そのため昔の人は健康に配慮したこのような習わしをつくったのでしょう。「う」のつく食べ物のなかでもウナギは、『万葉集』で大伴家持が夏やせにはウナギがよいという歌を詠んでいるほどで、古くから夏の健康食とされていたようです。けれど本来は、うどん、うり(瓜)、うめぼし(梅干し)、うし(牛肉)、うま(馬肉)なども食されていましたから、ウナギが苦手な人も「う」のつく食べ物で、暑さを乗り切りましょう。■極上のリラクゼーション!夏の疲れを癒す「丑湯」とはほかには、(夏の)土用の丑の日に、湯船に薬草を入れた「丑湯(うしゆ)」に入ると夏バテをしないといわれています。今でいう、ハーブバスですね。ハーブの香りに包まれたバスタイムは、極上の癒し時間。夏の疲れも吹き飛びそう!自宅で丑湯をするなら、ハーブティーで使うドライハーブが便利。オススメのハーブは、リラックス効果が期待できるジャーマンカモミール、爽快感が気持ちのいいペパーミント、優雅な気分になれるローズなど。湯船に入れるときには、ガーゼに包んだり、お茶袋に入れたりすると後始末が簡単です。また、濃い目のハーブティーを淹れ、そのまま液状入浴剤として湯船に入れても◎。いずれも、使用量や濃さなどはお好みで調節してください。土用の丑の日の習わしは、夏の暑さに対処し、自分の体と向き合う先人たちの知恵。それは、私たち現代人が失いつつある、自然に対する豊かな感性です。現代風にアレンジしつつも、暦通りに昔の習慣を実践してみることは、失われつつある感性をはぐくみ、さらには磨きをかけることにつながっていくはずです。景山えりか(かげやまえりか)暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。ウェブサイト::自然とつながる暮らしかた
2015年07月22日暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?■上半期最後の「水無月」は、月のリズムで心地よく7月16日(木)は新月です。旧暦では6月1日にあたり、「水無月(みなづき)」を迎えます。水無月と聞くと、「水」の文字のイメージから梅雨と結びつけたくなるかもしれませんね。ですが、梅雨にあたるのは前月の「皐月(さつき)」です。確かに、水無月のはじめこそ梅雨を引きずってはいるものの、すぐに梅雨明けとなります。照りつける太陽と、広がる夏空。それが水無月です。水無月=梅雨という誤ったイメージは、身近なものによる刷り込みもあります。というのも、新暦のカレンダーや手帳を見ると、6月に水無月と併記されていることが多いから。これでは混乱してしまいますよね。本来、皐月や水無月といった異称は、旧暦の暦月に対して用いるものです。暦(旧暦)をたしなむならば、ぜひとも覚えておいてください。なお、旧暦6月の異称には、・風待月(かぜまちづき)・鳴神月(なるかみづき)・涼暮月(すずくれづき)・蝉の羽月(せみのはづき)・常夏月(とこなつづき)などもあります。夏の夕立の光景や夕涼みする様子が、目に浮かぶようですね。■月のリズムを活用して、大きな節目を迎える準備を新暦ではすでに7月を迎え、下半期がスタートしました。友人や仕事仲間と「今年も、もう半年がすぎちゃったね!」という会話をした人も多いでしょう。ですが、旧暦ではまだ上半期。今年前半を気持ちよく締めくくるチャンスは残っています。そこで、上半期最後のひと月を、月のリズムで過ごしてみるのはいかがでしょう。月のリズムは大きく4つのステージに分けられ、それぞれに違った意味合いがあります。日付と照らし合わせながら、各ステージのテーマを確認して、水無月の予定を立てる参考にしてみてくださいね。・新月/旧暦6月1日(7月16日)テーマは「始まり」。今まで気になっていたことや、やりたかったことへの一歩を踏み出すのに最適。直感に従って、新しいことにチャレンジを!とくに、旧暦下半期に本格化したいことを、このタイミングで試しに始めてみるとよさそう。・満ちていく月/旧暦6月2日~15日(7月17日~7月30日)テーマは「活力」。刻々と輝きを増していく月のように、体も心も上向きに。自分に自信を持って、積極的に行動すると吉。気候はジメジメとした梅雨が明け、いよいよ夏本番!行きたい場所へエネルギッシュに出かけましょう。・満月/旧暦6月16日(7月31日)テーマは「癒し」。満ちていく月の行動が実を結ぶ一方で、ポジティブさが強欲や衝動に変化する可能性も。自分と向き合い、冷静に考えるべきタイミング。また、この満月は「ブルームーン」にあたります。ブルームーンについては、後日この連載でお知らせしますので、お楽しみに!・欠けていく月/旧暦6月17日~29日(8月1日~8月13日)テーマは「沈静」。生活環境や心身のメンテナンスを心がけるとき。暑い日が続いてだるさを感じたときは、ぬるめの湯船につかったり、お昼寝をしたりして、自分をいたわって。また、新しいサイクルに向けて準備する期間でもあります。旧暦下半期の計画を立てるのも◎。次にやってくる旧暦7月は、下半期のはじまりであると同時に、暦の上では秋のはじまりです。大きな節目を気持ちよく迎えるために、水無月(旧暦6月)の日々を月のリズムで有効に過ごしましょう。景山えりか(かげやまえりか)暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。ウェブサイト::自然とつながる暮らしかた
2015年07月15日暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?■梅雨の湿気を体から追い出して、むくみ知らずのすっきりボディに7月7日(火)に二十四節気の「小暑」を迎えました。暦のうえでは暑気に入り、本格的な夏を実感しはじめる頃です。とはいえ、まだ梅雨が明けていない地域も多く、一年のうちで湿気の多い時季でもあります。じめじめとした陽気のせいで、体のだるさを感じたり、食欲がなくなったり、天気と同じように体調もスッキリしないことが多いですよね。雨の日が続くと、室内で過ごす時間が長くなるので、体を動かす機会がどうしても少なくなりがちに。すると、体内循環が悪くなり、むくみやすくなってしまいます。自然のリズムに合わせた養生法において、この時季は「体の過剰な湿気」を取り除くことが大切です。そうすることで、これからやってくる暑い日々を健やかに、夏バテをすることなく過ごせるとされています。ジムで体を動かしたり、湯船につかったりして、汗をかくのも有効ですが、「体の水はけ」をよくするハーブティーなら、仕事や家事の合間に取り入れられるのでお手軽です。セレクトに迷ったときは、次にご紹介するハーブをお試しあれ。どのハーブも、分量はティーカップ1杯に対してティースプーン1杯を目安に。熱湯を注いだら3分ほど蒸らすことが、香りとおいしさを引き出すコツです。・リンデンフラワーヨーロッパでは、女性の美しさ、やさしさ、平和を象徴するハーブです。体にたまった余分な水分や毒素を排出する効果が期待できるといわれています。また、ほんのりとした甘さを感じさせる上品な香りは、リラックスにも役立ちます。不安や興奮を鎮めて、心身の緊張をときほぐす作用があるといわれているので、仕事や恋愛に頑張りすぎてしまったときのティータイムにどうぞ。・どくだみ日本でおなじみのハーブです。利尿作用があり、体内の水分調整に役立つといわれています。また、便通を整えてくれる働きもあるので、便秘が気になる人にもオススメです。どくだみには独特の香りがあります。その香りを強調させないようにするには、火にかけてぐらぐらと煮出さないこと。熱湯を注いで数分間蒸らすだけにとどめましょう。すると、独特の香りがやわらぎ、ほんのりとした甘みも感じられ、飲みやすくなります。・クミスクチン昔から沖縄で親しまれています。体内の余分な水分や老廃物を排出する働きがあるとされ、むくみを軽減するとともに、むくみやすい体質そのものを改善するといわれています。マレーシアやインドネシアでは古くから利尿の薬として、ドイツでは腎臓の薬として扱われていた歴史を持つほど。苦味はなく、番茶のような味わいなので、日常茶として気軽に楽しめます。むくみが改善されると、ボディラインがスッキリとしてくるもの。梅雨のシーズンを壮快に過ごすためのハーブティーですが、気がついたら下半身や足首がほっそりしていた、なんてうれしい効果が期待できるかもしれませんね。景山えりか(かげやまえりか)暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。ウェブサイト::自然とつながる暮らしかた
2015年07月08日マヤ暦とは古代マヤ文明の高度な天文学や数学を駆使し、自然のサイクルに同調した暦です。13の「宇宙の銀河の音」を数に表し、「心の暦」と呼ばれる顕在意識と潜在意識を色で表したものを組み合わせていました。■シンクロニシティを起こす私たちは自然の一部でありながら、それを忘れ、自ら生きにくくしています。マヤ暦も数秘も宇宙からのメッセージを数で表したもの。心のみでなく現実の仕事や人間関係などにも活かせます。全体の流れをマヤ暦から、そしてメッセージを誕生月ごとの数秘から受け取ってみてください。■7月の銀河の音7月のスタートの音は「11」で「エネルギーの解放」という意味。キーワードは「初志貫徹」です。運勢アップのために何があっても信念を貫くことが重要です。■時期的な流れ(1)7月3日までは、「青い嵐の13日間」(変容、エネルギー、前向き)「青い嵐」は、嵐のような変容のエネルギーをもたらします。この勢いに乗ると、すごいスピードで成長していけます。ただし自己中心的で強引になりやすいので、アドバイスを素直に聞いてみましょう。(2)7月16日までは、「黄色い人の13日間」(自由意志、知恵、理解する)「黄色い人」は、自分の生き方を再確認する時です。自分の気持ちがわからない時には、理解してくれる友人に相談しましょう。口に出すとはっきりしそうです。自由な発想が運気アップの鍵です。(3)7月29日までは、「赤い蛇の13日間」(本能、情熱、生命力)「赤い蛇」は、健康と情熱をもたらします。情熱的で前向きになれる時期。本音で語り合い、隠し事をしないでいるといい関係を築けます。考えすぎず、自分の気持ちに正直に勇気を持って行動しましょう。(4)8月11日までは、「白い鏡の13日間」(永遠性、調和、美)「白い鏡」は、真実を映し出すエネルギー。スピリチャルなことに触れると運気アップに。自分の気持ちや生き方を確認する時期です。神社仏閣などに参拝してみましょう。デートは美術館、写真展など美しいものに触れてみて。■数秘:誕生月別ワンポイントアドバイス☆1月生まれ好奇心のままに行動を。知りたいことを調べてみましょう。☆2月生まれステップアップの月。一つ上の目標を立てましょう。☆3月生まれ判断ミスが多くなりそう。とことん注意深く確認を。☆4月生まれ新しい出会いを作りましょう。イメチェンもお勧め。☆5月生まれコミュニケーションが鍵に。聞き役に徹しましょう。☆6月生まれストレス発散が大切。エネルギーチャージのための旅行がお勧め。☆7月生まれ早寝早起きなど生活リズムを定めましょう。☆8月生まれ「こんなことは私には無理」と思うことこそチャレンジをしてみましょう。☆9月生まれ縁の下の力持ちをすると運気アップにつながります。☆10月生まれ家族との時間をたっぷりととりましょう。☆11月生まれ常に「なぜ?」という疑問を大切にしましょう。☆12月生まれ一流の人や場所を選びましょう。上質なものに触れましょう。■おまけに7月9,17,24,30,31日は拡張日。9日は優しい日。人に気持ちを伝えてみましょう。17日は種まきの日。24日は最高にいい日。30日は運の強い日。31日は自分の運命を感じるものに出会える日。宇宙の音は、自然の流れとタイミングを告げています。耳をすませてシンクロニシティを呼び寄せましょう。(数野ギータ/ハウコレ)
2015年07月01日暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?■新暦・旧暦・月遅れ……七夕は年に3回ある!天の川の両岸に離れ離れとなってしまった織姫と彦星が、年に一度会うことが許されている7月7日。もうすぐ、七夕ですね。毎年この時季は全国的に梅雨にあたり、夜空がすっきりと晴れることはなかなかありません。そのうえ、七夕の星として知られる織女星(こと座のベガ)と牽牛星(わし座のアルタイル)が空高く見やすい位置に昇るのは、日付が変わる頃です。これでは、せっかくの七夕行事が盛り上がりませんよね。なぜ、このようなことになるのでしょう?そもそも、中国で誕生した織姫と彦星の七夕伝説と、織姫にあやかって機織りや裁縫の上達を願う「乞巧奠(きっこうでん)」という行事が日本に伝わったのは奈良時代。これに日本古来の「棚機女(たなばたつめ)」という伝説などが結びついて、平安時代に宮中行事になりました。年中行事として庶民に浸透したのは江戸時代のこと。当時は旧暦が使われていましたから、旧暦7月7日に七夕行事をするのが本来の姿というわけです。つまり、今は行事の日付だけが受け継がれているので、新暦7月7日だと季節感が合っていないのです。今年の場合、旧暦7月7日を新暦におきかえると8月20日(木)になります。その頃にはすでに梅雨は明け、晴天率も高く、星空ウォッチングに絶好のシーズン。七夕の星たちも日が暮れて間もなくすると南の空の見やすい高さに昇ってきます。ですが、旧暦の日付を新暦におきかえると、毎年日取りが違ってきます。これでは、七夕祭りなどのイベントを計画するには不便です。そこで登場したのが「(新暦の)月遅れ」。月遅れとは、行事などを1ヵ月遅らせて、次の月に行うこと。新暦7月7日の月遅れは8月7日となります。各地で毎年開催される七夕祭りが、7月7日ではなく8月7日に行われるのは、この月遅れを採用しているから。そうすることで、新暦と旧暦の季節感のズレを少しでもなくそうというわけです。■短冊は願い事にあわせて色を選んで!・新暦の七夕(毎年7月7日)・月遅れの七夕(毎年8月7日)・旧暦の七夕(今年は8月20日)というように、私たちは年に3回も七夕が楽しめます。願い事も、ちゃっかり3回しちゃいましょう!願い事を短冊に書くときは、短冊の色選びがポイントです。「ささのは、さ~らさら♪」の歌い出しでおなじみの童謡『たなばたさま』を思い出してみてください。歌詞に「ごしきのたんざく」とありますよね。この五色(ごしき)とは、中国の陰陽五行説に由来するもので、「青・赤・黄・白・黒」をさします。これらは「五常(ごじょう)」と呼ばれる、人が守るべき道徳「仁・礼・信・義・智」に対応しています。青(仁):他者への思いやり赤(礼):礼儀、秩序を保つ黄(信):欺かないこと白(義):正しいおこない黒(智):物事を理解する心短冊に願いを書くときには、五常の意味を踏まえて、願い事に合う色を選んでみましょう。たとえば、職場でのコミュニケーション力向上を願うなら青や赤の短冊を、自分の浮気癖を封じて恋愛スキルを上げたいなら黄色や白、資格取得の勉強がはかどるように願うなら黒の短冊というように。前述した通り、織姫にあやかって機織りや裁縫の上達を願うことが七夕の由来ですから、恋愛運や仕事運、金運などの運気アップを漠然と願うのは筋違いというもの。欲望丸出しというのもいただけません。短冊に書くのは、習い事などの上達やスキルアップに通じる願い事が◎と心得ておきましょう。七夕は、星に叶えてほしい願い事を自分から引き出して、自分自身と向き合う機会です。五色の紙に願いをしたためてみる。そうすれば心が整理され、今の自分が本当に望んでいることがハッキリするはずです。景山えりか(かげやまえりか)暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。著書:『自然とつながる暮らしかた空の向こうは私のうちがわ』(講談社)ウェブサイト::自然とつながる暮らしかた
2015年07月01日暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?■香り豊かなハーブの力で、梅雨のプチうつを乗りきって6月22日(月)に「夏至」を迎えましたが、日本では梅雨の真っ最中。雨が降ったり、空がくもっていたりすると、日照時間の長さも感じにくいですね。1年のうちでもっとも日が長いというより、もっとも湿気の多い時季というほうがしっくりきます。雨の日が続くと、頭がボーッとして判断力が鈍ったり、体は重だるく気分は沈みがちになったりしませんか?この時季にそうなるとしたら、それはある意味、心身が自然のリズムにあっているということです。というのも、こういった心身の状態は梅雨時の特徴だから。とはいえ、そのまま放っておくのもよくありません。なんとか気分を発散しようと、衝動買いや過食に走ってしまったら大変です。気分がスッキリしない梅雨時は、香り豊かなハーブティーが元気を与えてくれますよ。カップに口をつける前に、まずは鼻を近づけて。深呼吸をしながら、立ち上る湯気とともにハーブティーの香りをかげば、そのさわやかな香りに心が晴れていくのを感じるはず。以下にご紹介する3つのハーブは、とくにこの時季にオススメです。・ペパーミント清涼感のあるメンソールの香り。ストレスをやわらげ、心身をリフレッシュしたいときに。スーッとした香りによって活力が出て、疲れた体と心をスッキリさせます。また、消化促進や胃腸の調子を整える働きがあるといわれているので、食後のティータイムにぴったり。シングルティーはもちろんのこと、緑茶や紅茶とブレンドしてもおいしくいただけます。・ローズマリースッとしたスパイシーな香り。心身の疲れを癒し、ぼーっとした頭をスッキリさせたいときに。血行促進の作用があるとされ、血行不良が原因の冷えや肩こりに効果的です。さらに、脳の働きを活性化して記憶力や集中力を高めるといわれています。大切な打ち合わせやプレゼンの日の朝は、目覚めの1杯にローズマリーティーを飲んで出勤を。・オレンジピール柑橘系の甘酸っぱい香り。不安や緊張をほぐして、気力を回復させたいときに。また、ストレスによる胃腸の不調にやさしく働きかけるので、元気不足で食欲がでないときや、便秘や軽い下痢にも効果が期待できます。不安感やストレスが続いて眠れない夜に飲むと、気分がリフレッシュされて心地よい眠りにつけそうです。どのハーブティーにしても、効果を期待しすぎて一度にたくさん飲もうとしないでくださいね。飲みたいときに、飲みたいお茶を、飲みたい分だけ。それで十分。おいしいと感じるものをマイペースに続けていきましょう。飲まない日があってもかまわないのです。だって、今の自分に必要なものは、ちゃんと体が知っているのですから。自分の五感にしたがってハーブティーを楽しんで、梅雨時を気持ちよ~く乗りきりましょう。次回は●月●日第2回 ******(●月●日公開)-->景山えりか(かげやまえりか)暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。著書:『自然とつながる暮らしかた空の向こうは私のうちがわ』(講談社)ウェブサイト::自然とつながる暮らしかた
2015年06月24日暦文化研究家・景山えりかが、月の満ち欠けをもとにした「旧暦」の取り入れ方をご紹介します。あなたも月の満ち欠けとともに一緒に暦をたしなんでみませんか?■夏至はターニングポイント!自然のリズムで新しい流れにのって6月22日(月)は、二十四節気の「夏至」です。一年のうちで、昼がもっとも長くなることで知られていますね。太陽の勢力が頂点に達するこの日、北欧では夏至祭がおこなわれることで有名です。日本では梅雨のシーズンなので、太陽のパワーを直接感じるのは難しいかもしれませんが、年に1度しかないこの日をぜひ意識してみてください。それでは夏至を楽しく過ごす方法をご紹介しましょう。■ハーブの力で運命の人と出会う!夏至のパワーは前夜から徐々に高まり、大地に影響を与えています。昔から、夏至の前夜に摘んだハーブ(薬草)には、特別なパワーが宿っていると信じられてきました。なかでも、セントジョンズワート(セイヨウオトギリソウ)を枕の下に敷いて眠ると、結婚相手が夢に現れると伝えられています。セントジョンズワートを直接摘める環境にある人は少数派でしょうから、ここはハーブティーを代用しましょう。セントジョンズワートは、月経時にあらわれる気分の落ち込みや、深い悲しみや絶望感をやわらげるハーブ。不眠にも効果的といわれているので、夏至の前夜(今年は6月21日の夜!)に飲むのにぴったりですね。ハーブティーを飲んで眠りにつけば、運命の人が夢に現れるかもしれません!■自然とたわむれ、妖精を探す夏至は、古くから妖精と関係が深い日です。ウィリアム・シェイクスピアの作品『夏の夜の夢』(もしくは、真夏の夜の夢)は、夏至の夜、森に集った妖精たちのお話。トーベ・ヤンソンの童話、ムーミンのシリーズに登場するニョロニョロは、夏至の前夜にまかれたニョロニョロの種から誕生し、夏至の日には世界中から「ニョロニョロの島」に集まって、ひみつの会合を開きます。太陽の光を存分に受け取れる夏至の日は、自然界が喜びに満ちあふれ、妖精たちも活動的になるのでしょうね。私たちも、庭の緑や公園、街路樹など、身近な自然に目を向けてみましょう。もしかしたら葉の陰に隠れた、「ちいさな妖精たち」に出会えるかもしれませんよ。■夏至の夜はキャンドルでリラックス夏至の日の太陽を西の空に見送ったあとには、一年のうちで一番短い夜が待っています。部屋の電気を消して、太陽の余韻を楽しみながらキャンドルナイトで締めくくりましょう。ゆらめく炎を見つめながら友人たちと語り合ったり、何も考えずにひとりでぼーっとしたり。いつもと違うリラックスした時間は、自分の本当の気持ちに気がつくきっかけをつくります。季節を月のリズムでたとえるとしたら、太陽の力がピークになる夏至の日は、満月のようなもの。いわば、次の流れをむかえるためのターニングポイントです。自然との調和を楽しみながら、夏至の日を大切に過ごすことで、これから自分の進むべき道が少しずつ見え始めるかもしれません。次回は●月●日第2回 ******(●月●日公開)-->景山えりか(かげやまえりか)暦文化研究家、星のティーセラピー(R)レッスン倶楽部主宰旧暦や月の文化に造詣が深く、星や月と親しむ生活を自ら実践。その経験から、自然のリズムに合わせてお茶を楽しむことで、養生やストレスマネジメントにつなげる「星のティーセラピー(R)」を考案。執筆活動やワークショップを通じて、星空とお茶を楽しむ暮らしを提案している。著書:『自然とつながる暮らしかた空の向こうは私のうちがわ』(講談社)ウェブサイト::自然とつながる暮らしかた
2015年06月17日「私、彼氏いない暦=年齢だから・・・」と自虐ネタにしている方、それは間違っていますよ!もう、逆に堂々と「彼氏が出来たら、その人が初彼!ってことになるよ!」とアピールしちゃっても良いかもしれません!「彼氏が今まで出来なかったことがネックで、恋愛できない。」なんて思わなくてもいいんです。今回は、「彼氏いない暦=年齢」の女性を彼女にする魅力についてまとめてみました!■1.全ての初めての相手になれる「手をつないだりキスをしたり・・・全部始めての相手が俺って最高!大事に、大事にしたくなるし、最初で最後の男になりたいって思うよ!」(26歳/出版)「俺は「リードしたい」って思うタイプだから、恋愛経験浅い子に1から教えてリードできるのは嬉しい!俺だけの彼女って感じが強くて、溺愛しちゃいそう(笑)」(23才/学生)「初めて」は女性にとっては勿論のこと、男性にとっても大切なものなんです!好きになった彼女の初めての相手だというだけでも「大切にしたい」という思いがいっそう強まるようです。■2.反応が素直「『可愛い』とか思ったことを伝えただけでも、すごく喜んでくれるのが良いよね」(22歳/学生)「荷物を持ってあげたり、駅まで送ってあげたり彼氏として当たり前のことをしているだけだけど、彼女にとっては初めてのことばかりなんだよね。彼女の「いつもありがとう!」って感謝してくれる姿が毎回可愛い」(25歳/金融)初めての彼氏の行動に「こんなことまでしてくれるの!?」と驚きと喜びの連続の彼女の反応に彼氏は癒されまくりです!「こんなの初めて!ありがとう、すごく嬉しい!」なんて素直に喜んであげたら彼氏はもっともっと尽くしたくなっちゃうにちがいない!■3.ピュアで癒される「相手をわざと嫉妬させようとか、駆け引きとかまったく無いから一緒にいて嫌な気持ちになることがない。元カノが嫉妬させようと他の男と仲良くしたりする人だったから、本当にピュアな彼女と一緒にいて癒される」(22歳/学生)恋愛マスター並みの駆け引きテクニックを持っている彼女が相手だと、彼氏は疲れちゃうんです。テクニックや知識ゼロの彼女だからこそ、彼氏も安心して付き合っていけるんですね!■4.背伸びする必要が無い「自分の恋愛経験浅いと「元彼はもっとこうしてくれた」って比べられちゃうんじゃないかって気張っちゃうんだよね。まだ付き合ったことがない子だと、俺だけを見てくれるから、ありのままで恋愛が出来そう!」(20歳/学生)元彼の評価が高ければ高いほど彼氏にはプレッシャーがのしかかってしまうようで・・・。「いい意味でリラックスしながら、彼女との恋愛を純粋に楽しめそうだからいい!」という意見はやはり多かったです!■おわりに男性からしたら恋愛経験浅い女性の魅力はたっぷり!恋愛経験の浅い人も彼氏が今までいない人も、少しは自信に繋がったのではないでしょうか!その調子で自信を持って、出会いを求めて行動していきましょう!(佐久間優/ハウコレ)(大倉 士門/モデル)
2015年05月31日ベクトル型スーパーコンピュータ「SX-ACE」を利用した「地球シミュレータ」が、6月1日から国立研究開発法人 海洋研究開発機構で運用を開始する。「地球シミュレータ」は、地球温暖化の影響の精細な評価や気候変動の予測、台風や集中豪雨などの気象現象の再現・予測、地震発生機構の解明など、海洋地球科学分野の研究に利用されるシステム。2002年から運用しており、2009年にシステムを更新。今回の更新で第3世代のシステムとなる。今回のシステムは「SX-ACE」5,120ノードから構成される、最大理論性能1,310TFLOPS(テラフロップス)の大規模システム。このシステム更新により、従来採用されていたスパコン「SX-9」比で10倍となるラック演算性能を備え、従来では難しかった複雑なシミュレーションや、より大規模なシミュレーションを高速で行えるようになった。「SX-ACE」は、マルチコア型ベクトルCPUを搭載し、64GFLOPSのコア性能および64GB/秒のコアメモリ帯域を実現したNECのベクトル型スーパーコンピュータ。科学技術計算や大規模データの高速処理を得意とし、気象予報や地球環境変動解析などのシミュレーションにおいて高いアプリケーション実行性能を持つ。
2015年05月27日