2017年3月3日 11:00
7年の不登校の末、娘が言った「勉強したい。」その言葉の真相は
ただ、「やりたい!」というよりも「しなければならない」という気持ちの方が強かったのかもしれません。
娘が自分の意思で始めた勉強。どんな形であれ、親は信じて待つのみ
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272002070
不登校の親の会でも、「本当にやる気になったら小学校の勉強は数か月でクリアできる」「本人の意思で立ち上がったら、親が止めてでもやる」と聞いていました。
実際に回り道しても、懸命に勉強に取り組んで大学に進学する子も少なくありません。
娘は、エネルギーが満ちて立ち上がったわけではないのでしょう。自分と周りの普通の子どもたちとを比較して、「九九は小2でクリアしなければならないものだ」と自分の学習の遅れを強く自覚しているようです。だから、九九ができたのをほめられても、「そんなの本当はとっくにできていて当たり前なのに」と喜ぶ気持ちになれなかったのだと思います。
それでも彼女が自分で「勉強する」と決めたのですから、こうした劣等感や不安とは自分で向き合っていくしかないのだと、親としては考えています。
勉強を始めてからというもの、娘は「私は勉強しているんだから」と意気込んで、以前よりもずいぶん意欲的になりました。
時には勉強もストップして「しんどい」と寝込んでしまうこともあるけれど、自分の意志で頑張ろうとしているのだから、私は後ろからそっと見守るのみです。不登校や引きこもりから立ち上がろうとする子どもたちは、一気に階段を駆け上がるわけではありません。一段がとてつもなく長い道のりだったり、次の段の前で立ちすくんだりと葛藤しながら進んでいきます。
親としてはプレッシャーを与えることなく、長い目で気長に待ちたいところですね。
もう、「待つことが育児なり」という心境です。
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