子育て情報『我が子は今、なにを求めてる? マズローの欲求5段階説【自己実現理論】』

2020年1月3日 07:11

我が子は今、なにを求めてる? マズローの欲求5段階説【自己実現理論】

マズロー1


マズローの欲求5段階説(自己実現理論)とは

「欲求5段階説」とは、アメリカの心理学者 アブラハム・マズローが唱えた心理学の仮説で「自己実現理論」とも呼ばれます。人の欲求は、ピラミッド型に5段階の基本的欲求から成り立つという説です。


【マズローの欲求5段階説】

マズロー図8

※図は編集部にて作成

下の欲求から順に見ていきましょう。

生理的欲求
食事・睡眠・排泄などの命に関わる生理的欲求です。まずはこの基盤の安定が子どもの成長の大前提になることは言うまでもありません。

安全欲求
安心、安全な暮らしに対する欲求です。健康であること、事故、暴力や犯罪などからの危険回避、経済的安定も含まれます。貧困や家庭内暴力の中で日々の生活が脅かされている子どもは、この2段階目の欲求を満たしていないことになります。

社会的欲求
愛情や人とのつながりを求め、どこかに所属したい欲求を持つのが3つ目の段階です。学校などの集団に属することで、社会や他者から受け入れられている安心感を感じます。
いじめや不登校の問題に悩んでいる子どもは、この欲求が満たされていないのです。

承認欲求
社会的欲求が満たされると、次は「他者から認められたい」という欲求が生まれます。「親や先生に褒められたい」「かけっこで一番になって友だちに一目置かれたい」など、自分の存在感に注目を集めたいと思います。しかし、これは低いレベルの承認欲求。高いレベルでは、他人よりも自分自身による自己評価が重視され、努力や結果から自己肯定感が高まり、満足感を得られます。

自己実現の欲求
人は生活の基盤が満たされると、最終的に「自分の持つ能力を最大限に発揮して、理想の自分になりたい」という欲求を持つようになります。そのために意欲的に努力やチャレンジを続けるのです。

マズロー6


親として子どもをサポートするとき、この欲求ピラミッドは、タイミングよく、正しく背中を押してあげるためにとても有効です。

マズローの欲求5段階説(自己実現論)段階別アドバイス

この「マズローの欲求5段階説(自己実現理論)」は教員試験でも問題としてよく出されており、学校教育にも活用されています。お子さんが何に悩んでいるのか、どんな助けを必要としているのか、段階別にみていきましょう。

『子育て&親業ガイド』の著者であるデイビッド・アバドラム博士と、中学受験指導のプロ・小川大介先生のアドバイスを参考にしてみました。

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