と感じているはずなのです。
そして、本当は視力がいいのにファッションで伊達メガネをかけている人に対して、「モグリじゃねえか」という謎のやっかみと、「我こそは真のメガネユーザー」という優越感を抱いています。
いや、他の人はどうだか知りませんが、正直、筆者は自分の中にそういう気持ちがあることを否定できませんでした。たとえ、支持率のパーセンテージは低くても、私にとって、これはまごうかたなき"メガネあるある"なのです。
いきなりですが、現代の日本は「共感過剰社会」です。
映画や小説に対する「共感しました」という感想は、もっぱら褒め言葉として使われ、「共感できませんでした」は、たいてい批判の意味で使われます。
でも、よく考えたらおかしな話ですよね。「全然共感できなかったけど、めちゃくちゃおもしろかった」という作品だってあるはずなのに。
私たちはいつしか、「わからないものは、つまらない」という価値観に毒されているのではないでしょうか。
"あるあるネタ"もまた然りです。
誰もが「わかるわかる!」と諸手を挙げて共感できるものが、必ずしもおもしろい"あるある"とは限りません。
むしろ、私たちにはわからないことを、一部の人だけが強く実感しているという事実。