2016年11月4日 12:00
古舘伊知郎、日曜激戦区に怖気づく!? 12年ぶりのバラエティ復帰で察知した"閉塞感"とは
その辺に"閉塞感"はあるかもしれないです。
――番組制作のシステム化ですね。
でも、それはそれで産業としての有りようだと思うんです。洋服屋さんでも売れ筋を分析して仕入れたり、本屋さんも出版社も何が売れて何が売れないで返品されるのか、そうやってせめぎ合ってやってるから、どこの業界も一緒だと思うんですよ。でも僕なんか、開局して20年もたってないテレビ局にアナウンサーとして入れてもらってるので、テレビが花形になる前のもっといい加減な状態を引きずっちゃってるから、理屈では今は高度ですばらしいと認めつつ、一方で「だからつまんないんだ」「どれを見ても同じなんだ」と思ってしまうんです。
――視聴者もそのように感じているのではないか、と。
テレビが面白くなくなったとか、テレビは見ない人だからとカッコつける人が、この30年くらいずっと増えてますよね。「俺ってテレビ見ないじゃん?」って言われると、「じゃん?」って聞かれても知らねーよとか、ましてやおまえ横浜出身じゃないだろと思って二重三重に腹立つんだけど…それは置いといて(笑)。
でも、テレビを見ないと言ってる人は、面白い番組をたまたまみていない不幸ですよ。