こんにちは。料理研究家の越野美樹です。もうすぐお彼岸ですね。お彼岸は、春分の日と秋分の日を中心に、前後3日間を合わせた一週間の期間のことで、先祖供養をする風習があります。今日は、お彼岸におそなえする「あんことご飯で簡単ぼたもち」をご紹介します。お彼岸にお供えする和菓子は、春と秋で二つの呼び方があります。春はボタンの花をイメージしてぼたもち、秋はハギの花をイメージしておはぎと呼ばれています。古来、小豆の赤い色は魔除けの意味合いもあり、「入りぼた餅に 明け団子 中の中日には小豆飯」とも言われて親しまれてきたぼたもち。今年のお彼岸の入りには、手作りぼたもちにチャレンジしてみませんか?本格的なぼたもちを作るには、もち米を水に浸けてから蒸したり、小豆を炊いたりという手間がありますね。今回は、残りごはんとあんこがあれば簡単に作れる「あんことご飯で簡単ぼたもち」をご紹介します。もち米を使わなくても、普段食べているご飯でなかなか満足感のあるぼたもちに仕上がりますよ。ご飯をつぶしたり、握ったり、あんこで包んだりといった作業は、お子さんも大好き。ぜひ一緒に作ってみてくださいね。■あんことご飯で簡単ぼたもち調理時間 10分レシピ制作:藤野料理教室にじ 越野美樹<材料>2個分温かいご飯 お茶わん1杯分あんこ お茶わん1杯分 <作り方>1、ボウルにご飯を入れてすりこぎなどでつぶす。2、2等分にして、それぞれをだ円型に丸める。3、ご飯が冷めたら、あんこをまわりにつけて包む。お好みで、ご飯の中にあんこを入れて、まわりをきな粉や抹茶、ココアパウダー、すりごまなどをまぶしてもおいしくいただけます。いろいろな風味を楽しんでみてくださいね。「あんことご飯で簡単ぼたもち」のあんこは、市販のあんこでも作れますが、手作りするとなお一層おいしさが増します!■あんこの炊き方<材料>作りやすい分量小豆 200gメープルシロップ 適量塩 ひとつまみ<作り方>1、小豆はボウルに入れて20~30分水に浸けておく。2、ざるに上げて水を切り、鍋に小豆とかぶるくらいの水を入れて強火にかける。3、アクを取りながら、200cc程度の水を一気に入れる。びっくり水を2、3回繰り返す。4、再び沸騰したら弱火にしてふたをし、40~50分やわらかくなるまで炊く。5、指でつぶせるようになったら、塩とメープルシロップを入れて中火にかけ、木べらなどで混ぜながら煮詰める。甘みはお好みで調整してください。時間はかかりますが「びっくり水」という差し水を繰り返した後は、お鍋が仕上げてくれます。できたてのおいしさは格別ですよ。 ■「あんことご飯で簡単ぼたもち」のアレンジ例●「あんこロール」「あんことご飯で簡単ぼたもち」と同じ材料を巻きすで巻けば、裏巻きのり巻きみたいなロール和菓子のできあがり! おはぎの材料があまったら、アレンジを楽しんでみてくださいね。
2018年03月14日