野菜を千切りにしてから調理すれば、火が通りやすくなります。包丁では少し手間だけど、道具を使えばカンタン! そこで、時短になるうえに食べやすい、千切りレシピを紹介します。切り方を変えるだけで見た目だけでなく食感も変わって、手軽にレパートリーが増やせて便利ですよ。■じゃがいもをおしゃれにアレンジじゃがいもは火が通りにくい食材ですが、千切りにすることで手軽に調理できます。子どもに大人気のフライドポテトにすれば、カリカリの食感を楽しめますよね。もちろん、そのまま炒めてもおいしいけれど、おすすめは「ガレット」。香ばしさがたまらないし、おもてなしにも最適な一品になります。<じゃがいものガレット 材料>・じゃがいも(1人あたり1個が目安)・塩、コショウ、油・スライスチーズ<作り方>1、細切りにしたじゃがいもに塩、コショウ(適量)を混ぜるじゃがいもは水にさらさなくて大丈夫です。2、たっぷりの油をフライパンで熱し、1の半分の量を薄く広げる3、その上にスライスチーズをちぎってのせて、残りのじゃがいもをさらに重ねるピザ用チーズを使用してもOKです。4、ヘラで全体を押し付けるようにして中火で焼き、じゃがいもが透明になってきたら裏面を焼くじゃがいもをフライパンに広げるときは、隙間ができないようにするのがポイント。ヘラで形を整えると、崩れにくくなります。チーズは焼く前にまぜてしまっても大丈夫。量はスライスチーズなら1~2枚程度が目安ですが、好みに合わせて増やしてもOKです。ハムやベーコンなどの肉類や、ニンジンなどの細切り野菜をプラスすると、彩りもよくてボリューム満点! 具材を追加するときは、つなぎとして小麦粉を少し入れると崩れにくくなります。■食感や彩りがいいスープ料理千切り野菜は、フランス語で「ジュリエンヌ」といいます。これをスープにしたものがスープジュリエンヌ。おしゃれな名前の料理ですが、作り方はとても簡単です。<スープジュリエンヌの作り方>1、野菜を千切りにする2、千切りにした野菜をバターで炒めたら、そこにコンソメスープをくわえる3、仕上げに塩・コショウで味を整える野菜はお好みで、家にある材料で作ることができます。一般的には、玉ねぎ、ニンジン、ピーマン、セロリ、じゃがいもを使うことが多いみたいです。肉を加えないスープですが、家庭ではハムなどを加えてもおいしくなります。野菜のうまみをいかすためにも、アクはしっかり取ってください。煮込みすぎると食感が失われてしまうので注意が必要。食材の細さを統一すると火を通しやすく、見栄えもよくなります。コンソメのかわりにチキンスープを使ってもOKです。シンプルな味付けが合います。■大根&にんじんの千切りレシピ大根の千切りといえば刺身のつまですが、これにドレッシングをかければサラダに早変わり。このように、味付けを変えるだけで印象が変わることを覚えておくと、アレンジの幅が広がります。大根の千切りは、「大根もち」にもアレンジ可能です。<大根もちの作り方>1、大根をさっと下ゆでしたら軽く水気を切る2、1にかたくり粉と小麦粉をまぶす粉の割合は1:1が目安で、これがタネになります。3、大根の水分に合わせて、全体がドロッとするまで水をくわえるお好み焼きの生地のゆるさが目安です。これに桜エビやネギ、シソ、かつお節をくわえると、モチモチ&香ばしい仕上がりに。タネがゆるくなっても、粉を少し増やしたり、かつお節などの乾物で調整したりできるので、きっちりと計量しなくても大丈夫です。にんじんの千切りは塩でもんでから、フレンチドレッシングと合わせてラペ風に。ただあえるだけでもいいですが、30分ほど置くとドレッシングの味がなじんで食べやすくなります。にんじんの千切りを卵と一緒にいためると、沖縄の郷土料理「にんじんしりしり」になります。塩だけのシンプルな味付けで、にんじんの甘さを存分に堪能できるメニューです。ガレットにスープにサラダと、フルコースが作れるほど、千切りはさまざまな料理に応用可能です。ピーラーなどの道具を使えばお手伝いにも最適ですし、そのまま冷凍できる食材を選んで、週末に子どもと一緒にまとめて作るのもおすすめ。自分で切ったものが食卓に並べば、野菜がもっと好きになるかも!
2017年06月03日