ネイルズ インク(NAILS INC)は2021年春コスメとして、“ブランド史上最速”で乾く新作ネイル「45 セカンド スピーディ ネイルポリッシュ」を発売。2021年3月19日(金)より販売する。“ブランド史上最速”45秒で乾くスピーディネイルネイルズ インクの新作「45 セカンド スピーディ ネイルポリッシュ」は、“ブランド史上最速”45秒で乾くスピーディネイルカラーコレクション。安定感のある塗り心地をもたらす、フラットワイドなオーバルブラシも特徴だ。シアーやグリッターなど全15色ネイルズ インクならではの、鮮やかな発色や濡れたような艶はそのまま。レッドやピンク、インディゴブルーなど、全15色が揃う。質感も、こっくり濃密なカラー、透け感のあるシアー発色、上品な輝きのパール、煌びやかなグリッターなど様々な仕上がりを用意した。ナイツブリッジ ナイツ アウト:ほのかな色みとクリアなニュアンスでピュアに指先を染め上げるシアーピンクスターリング ミー イン ソーホー:ソーダのような弾ける煌めきを指先に宿し甘さと清涼感を併せ持つオーロラピンクパールフライ バイ アット ヴィクトリア:可憐な花びらのような淡い色めきでイノセントなムードを醸し出すペールピンクベルグラヴィア ウィズ ラブ:多層的なグリッターの輝きで光を操り指先に視線を集めるメタリックピンクキング クロス キープス クール:穏やかで品のある色めきで女性らしい淑やかさを醸し出すソフトモーヴブロージング オン ボンド ストリート:フレッシュでジューシーな発色で指先から元気にしてくれるアプリコットオレンジパディントン ピース アウト:エネルギッシュな色めきでエキゾチックなムードを醸し出すオレンジレッドノー バッド デイズ イン ノッティング ヒル:ヴィヴィットな色めきでプレイフルに指先を彩るパッションピンクファインド ミー イン フルハム:気持ちを新たにまっさらにしてくれるような純粋で潔い無垢なピュアホワイトクルージング カーナビー ストリート:スキニーに色めきヘルシーなムードで指先を包み込むスキンベージュハッスル イン ハックニー:柔らかくナチュラルな色めきで心地よくシックに指先を彩るソフトブラウンショー アップ イン ショーディッチ:永く愛用してきたジュエリーのように品よく指先を照らすヴィンテージゴールドメイフェア メイド ミー ドゥ イット:指先から女性らしさをエンパワーメントしタイムレスに愛されるピュアレッドミート ミー オン リージェンツ ストリート:こっくりとした色めきと濃厚な果実シロップのような透明感を併せ持つモダンなボルドータイム フォー トラファルガー スクエア:知的な凛とした佇まいとデニムのようなクリーンな雰囲気を醸し出すインディゴブルー【詳細】ネイルズ インク 45 セカンド スピーディ ネイルポリッシュ 14ml 全15色 各2,530円(税込)発売日:2021年3月19日(金)【問い合わせ先】TATTEL:03-5428-3488
2021年03月19日皆さんはイギリス、と聞いて何を思い浮かべるでしょうか?まず頭に浮かぶのは紅茶、王室、不味い料理、ハリーポッターなどでしょうか。私にとってのイギリスは「分断」という言葉が一番よく表してくれる気がします。年間数百万円もの学費がかかるパブリックスクール(私立学校)に通うことができるのは、豊かな社会経済的背景を持つ、いわゆるアッパークラス(上流階級)からアッパーミドルクラス(中流上位)の子供たちです。 「21世紀にもなって階級社会がどうのこうのなんて何を言ってるの?」と思われるかもしれませんが、私はボーディングスクールで、10代のイギリス人の子供達が当たり前のように「 But he/she is from middle class.(でも彼/彼女はミドルクラス出身だから)」と言い放つ姿を何度も見てきました。 たとえ同じ白人系イギリス人であっても階級という差別から逃れられないボーディングスクールという狭い社会の中で、日本人として生きるというのはとても難しいことでした。リッチなイギリス人の子供達に囲まれて日本人として生きること第二次世界大戦中、日本とイギリスが敵国同士であったというのは、日本ではアメリカと比べ、あまり意識されていないような気がします。 ブリジットジョーンズの日記というイギリスを舞台にした有名なラブコメ映画で、主人公のブリジットが恋に落ちるマークは過去に妻に浮気され離婚に至った、というエピソードがあります。 高齢のマークの母は、 ブリジットにそんな話を耳打ちしつつ、「奥さんは日本人だったの、とても残酷な人種だわ」と言い捨てるのです。 CCFの訓練中、もし日本とイギリスがまた戦争をすることになったら、今横に並んで共に行進をしている友人たちは日本と戦うのだろうか、もし今銃で撃っている的がただの木製の的ではなくて日本人になったら、彼らは同じように日本人は残酷な人種だから、と言い捨て戸惑いなく引き金を引くのだろうか 、幾度もそんなことを考えました。生まれてから一度も疑うことのなかった、自分の日本人というアイデンティティーを捨てさせられ、イギリス人というアイデンティティを強制させられるということがとても辛く、幾度も自分のアイデンティティが分からなくなりました。 今思い返せば、こういった訓練がエリート育成機関であるパブリックスクールで必修であるという事実こそが、イギリス社会の根深い分断を表しているように思えます。 イギリスの正式名称はグレートブリテン及び北アイルランド連合王国(United Kingdom of Great Britain and Northern Ireland)、本来、イングランド、スコットランド、ウェールズそして北アイルランドという4つの異なる国によって構成される連合国なのです。 互いに何度も侵攻を繰り返してきた4つの国が、UKという一つの国として成り立つためには、CCFやOTCといった軍事訓練で愛国心を鼓舞させることが欠かせないのでしょう。多様的なロンドンでイギリスのもう一つの顔を知ったCafé OtoやBrilliant Corners、Pacific Social ClubにMamachari Clubなどの日系の店々で日本の文化がハックニーの人々に愛されている姿を見て、日本と日本人としての自分のアイデンティティがやっと受け入れられた気がして、ボーディングスクールでは知ることのなかったイギリスの新たな一面を知り、やっとイギリスという国が好きになってきた矢先のことでした。この投票で、週末気軽にパリに遊びに行くことや、東地中海上に位置するキプロス島でホリデーを過ごすこと、ベルリンにアーティストとして移住することや、クロアチアのフェスティバルに行くことなど、ロンドンの友人たちが当たり前のように行使していたそれらの権利を享受することができるのは、イギリスの極一部の地理的にも経済的にも恵まれた人間だけであったことを知りました。 過去、被支配者階級を分断し互いを争わせる分断統治と呼ばれる政治手法を用いて植民地支配を繰り広げてきたイギリス自体が、未だ根深い分断社会である事実が露呈したのは、皮肉としか言いようがありません。差別されて気づいた「自分の差別」私がそんなボーディングスクールへの留学を通して得た一番の経験は、きらびやかなイギリス白人上流階級の生活を垣間見たことでも、流暢な英語が喋れるようになったことでもなく、社会の権力構造を階層の頂点に近い場所から見渡し、かつ自分とそこにいる人々との違いを見せつけられ、差別される側になり、初めて差別と不平等が存在することと、それらの不合理さが分かるようになったことだと考えています。日本で日本人として暮らしていても感じることはなかったであろう人種差別の残酷さ、そして日本では語られることの少ない階級社会の不公平さ、初めてそれらに疑いを抱き、異議を唱えられるようになりました。一方ロンドンでは、ボーディングスクールとは正反対の多様性に溢れたイギリスを見ることができ、人種、階級、ジェンダー、セクシュアリティなどにかかわらず様々な人にとって、これほど住みやすい場所があるのだと驚きの連続でした。二つの異なるイギリスの顔は、私に差別の様々な側面を教えてくれました。私の経験を通して少しでも日本社会にも潜む様々な差別について考えてもらえれば幸いです。Blog::@lisatanizAll photos by Kisshomaru ShimamuraText by Lisa TanimuraーBe inspired! この記事を読んでいる人はこの記事も読んでいます!「日本に行けば誰とでもヤレる」。迷信を信じる外国人の“差別的なフェチ”に激怒し、声を上げた一人の女性 「イエローフィーバー」という言葉を聞いたことがあるだろうか。欧米文化でアジア人を差別的に指す「イエロー(黄色い肌の人種)」と、病気を示唆する“熱”という意味を持つ「フィー...
2017年10月26日レスポートサック(LeSportsac)は、不思議の国のアリス(Alice in Wonderland)をモチーフにしたコレクション「ハウス・オブ・ハックニー×レスポートサック(House of Hackney× LeSportsac)」を2016年11月9日(水)より日本限定で発売する。これまでディズニー ミニーマウスや人気コミック・『ピーナッツ』とコラボレーションしてきた、レスポートサック。今回は、19世紀のアーティストC.F.A. Voyseyが描いた、不思議の国のアリスのデザインを起用した。アリスや白うさぎ、チェシャ猫、ハートの女王など、アイコニックなキャラクターたちが、ファンタジーな世界観を創り上げる。ラインナップは全2種。「カードギンガム(Card Gingham)」は、ギンガムチェックの上に、キャラクターたちとトランプのモチーフを描き、ユーモアと愛情に溢れるデザインに仕上げた。裏地には、パープルカラーを採り入れ、不思議の国のイメージへとリンクさせる。一方、薔薇が咲くイングリッシュガーデンを描いた「ブリティッシュガーデン(British Garden)」は、大人っぽいドローイングで描かれた草花がキャラクターたちと融合され、シックなムード。裏地もモスグリーンカラーをチョイスし、クラシックな佇まいだ。カードギンガムからは、スペシャルスタイルでラッフル付きポーチ「レクタンギュラー コスメティック」が登場する。同コレクションは、ロンドン発のインテリア・テキスタイルブランド「ハウス・オブ・ハックニー(House of Hackney)」のテキスタイルを使用。伝統とモダンを融合させたアイコニックなデザインで定評のある「ハウス・オブ・ハックニー」ならではの、ユーモア溢れるコレクションに仕上がっている。【アイテム詳細】レスポートサック「ハウス・オブ・ハックニー×レスポートサック」発売日:2016年11月9日(水)<日本限定発売>取扱い店舗:全国レスポートサック店舗及び、公式オンラインストア<アイテム例>■カードギンガム・スモール クレオ クロスボディ ホーボー 12,500円+税・レクタンギュラー コスメティック 5,000円+税■ブリティッシュガーデン・ミディアム ウィークエンダー 21,000円+税【問い合わせ先】レスポートサックジャパンTEL:0120-141-333参考URL:
2016年11月10日イギリスは料理がマズい!という長年の定説を覆すごとく、ここ10年の間に、首都・ロンドンには個性豊かなレストランやバーが立て続けにオープンし、食をテーマにしたマーケットやイベントも数多く開かれてきた。街は今、フード&ドリンクバブルに沸き立っている。この一大トレンドを、若手のシェフや経営者が牽引しているのも特徴だ。ヤング・ブリティッシュ・フディーズ(Young British Foodies、YBHS)という、イギリスのフード業界に携わる若い才能をノミネートしてジャッジする、年に一度開催されるアワードがある。大手メディアも注目するこのアワードの創設者のひとりが、今回インタビューするリリー・ジョンズ(Lily Jones)というベーカーだ。リリー・ジョーンズ2008年、ジョンズは自宅のキッチンで焼いたケーキを、小さなマーケットで売り始めたところからキャリアをスタート。彼女が作るユニークかつ美味しいケーキの評判は口コミで広がり、イギリスの新聞『The Times』に取り上げられたところで一気に注目を浴びた。その後、ビスポークケーキを専門にするベーカーブランド「リリー・ヴァニリ(Lily Vanilli)」を創設。ダウニング街10番地(イギリスの首相官邸)、アレキサンダー・マックイーン(Alexander McQueen)、エルトン・ジョン(Elton John)、ヴィクトリア&アルバート博物館など、名だたるクライアントからの注文も舞い込むようになり、2011年にはキッチンを開放したショップをオープン。週に一度の開店日である日曜日には、行列を作るほどの人気を博している。若干30歳にして、職人そして経営者として8年のキャリアを持つジョンズ。ファッショナブルでチャーミングな魅力を放つベーカーに話を聞いた。ラフに陳列されたケーキ。サイズも小ぶりで、2つ、3つと試してみたくなるーージョンズさんの生まれはロンドンですか?はい、ロンドンで生まれ育ち、哲学を専攻した大学を卒業後、しばらくオーストラリアに住んでいました。オーストラリアはとても素敵な場所で、そこでグラフィックデザイナーとしての職も得ていたのですが、企業のロゴや広告のデザインをする仕事に興味が持てず、何か別のことをやりたいと考えていました。ケーキを作り始めたのは、オーストラリアからイギリスに帰国した頃です。帰ってきたばかりで仕事もお金もなくて、ちょっとした小金稼ぎにケーキを焼き始めたんですよ。ーー調理学校に通ったり、レッスンを受けた経験は?まったくありません。お菓子作りは単なる趣味でした。正確にはマーケットとも呼べないような、小さな商店街にポップアップショップを出したのが始まりです。自宅のキッチンで焼いたケーキを週に数個、合計で10~15ポンドぐらいを売り上げるところからスタートしました。しばらくして、それが『The Time』のジャーナリストの目に止まって、彼女が私のケーキについて記事を書いてくれたんです。そこから一気に注目が広まり、ビジネスとして成長し始めました。ーーリリー・ヴァニリのコンセプトを教えてください常に新しいものをクリエイトしてくということを大切にしています。だから、これという大きなコンセプトは持ったことがないんですよ。固定したコンセプトやビジネスプランは設けず、常に変化を望み、それを楽しんでいますね。食材で言えば旬の食材を使うのが好きです。夏だったら、イギリスのベリー類とか。フレッシュなカレンズもよく使います。ーーたとえば、飾りに使う飴細工やチョコレートをガラスの破片のように模たり、あなたが作るケーキにはユニークなアクセントが施されていますよね。そのインスピレーションはどこから来るのでしょうか?そうですね……特にこれからというものはなくて、単純にアイデアですね。たとえば、砂糖で作ったガラスの破片。映画に出てくるガラスの破片なんかも、砂糖でできたものだったりするのですが、そういうところからヒントを拾ったりすることはあります。食とは関係ないところからアイデアを拾って、それを反映していくというのは、私のスタイルでもあると言えますね。ーーでは、好きなアーティストはいますか?ティム・ウォーカー(Tim Walker)の世界観がすごく好きですけど、特定の好きなアーティストはそんなにいないかな。ただ、ダークなテイストのものは好きです。ダークなイラストレーションとか……。ーーなるほど。あなたの代表作のひとつに、ゾンビカップケーキがありますよね。グロテスクだけど、不思議と試してみたい思わせる魅力があるユニークなお菓子でしたちょうど私がベーカーの仕事を始めた頃、イギリスではカップケーキが大ブームを呼んでいました。もし私がカップケーキを作るとしたら、ただのカップケーキじゃなくて、一風変わったものを作りたいと思ったんですよ。見た目がかわいくても、味がマズいケーキはたくさんあるじゃないですか。私はそれを逆手に取って、見た目はヒドいのに味が美味しいケーキにしようと思ったんです。リリー・ヴァニリのレシピ本。ショップではサイン入りが購入できるーーイギリスのアフタヌーンティーやフランスのパティスリーなど、ヨーロッパにはさまざまなお菓子やお茶の文化が古くからありますが、そこから影響やインスピレーションを受けたことは?ないですね。実際、トラディショナルなものはあまり良く知らないんです。フレンチ、イタリアン、イングリッシュ、アメリカン……それぞれが持つペーストリーの要素を考えた時、ぱっと頭に浮かぶのはモダンなそれなんです。フレンチパティスリーは、最近また面白くなってきていますよね。あと、フランスの伝統的なパティスリーを、日本のシェフ達が受け継いでいるのは興味深いな。ーー現在、チームに何人いるのですか?キッチンに3人、経理をやってくれている女の子が1人。コアのメンバーはこの4人ですね。これまでずっと少数気鋭でやってきたんですけど、今年に入ってビジネスを拡大していこうと決めたんです。自分が何をどこまでできるのか、見てみたいと思って。と言っても、私のベースにあるのはキッチンに入ってケーキを焼くこと。最近は忙しくてなかなか時間が取れないこともあるんですけど、私はベーカーであって、ビジネスマンではないので!ーー2008年にプロジェクトをスタートさせて、2011年にはショップをオープンしています。順調にビジネスが拡大していると言えそうですが。どうでしょう。その間にいろいろなことがあって、ずいぶん長い時間だったようにも思えます。途中、コンサルタントの仕事で、南インドに半年間ほど滞在していた時期もありました。すごく良い経験でしたね。ーーあなたのベーカリーはいつ訪れても混雑していて、子どもから大人まで幅広い層から支持を得ていますよね。しかしながら、なぜ日曜日にしかオープンさせないのでしょうか?あのベーカリーは、ショップというよりも、私のキッチンと呼ぶべきなんでしょうね。私のメインビジネスは、ビスポークケーキの製作です。ただ日曜日は、フラワーマーケット(※1)があって、人で溢れ返って仕事にならないので、ショップとしてオープンすることにしているんですよ。実際、私のケーキに興味を持ってくれている人達が、ふらっと立ち寄って味見できたりするし、すごく良い環境だと思っています。テーブル席はいつも満席ーーウエディングやバースデーケーキなど、これまでにさまざまなベスポークケーキを作られていますよね。どんなクライアントが多いのですか?クライアントといっても、オーダーをもらえば誰にでもケーキを作りますよ。もちろん予算にも応じます。お金のためだけにケーキを作っているわけではないですから。ウエディングもバースデーも、いろいろなタイプのケーキを作る機会ができて楽しいです。もちろん、クリエイティブなブランド、アーティスト、デザイナーなどと仕事ができるのはとても魅力的です。彼らから出されるテーマは、いつもユニークなんですよ。あと、一度うちを使ってくれたクライアントは、また使ってくれることがほとんどなんです。その時々で、私がまったく異なるケーキを提供するということを理解してくれているんだと思います。ーー目下はどのような仕事に取り組まれているんですか?たとえば今週は、ジェイミー・オリバー(Jamie Oliver)が出す本のために、カラフルな野菜を使ったケーキを焼く予定です。ハウス・オブ・ハックニー(House of Hackney)ともコラボレーションをしているんですけど、彼らのインテリアデザインを取り入れた、大きなビスポークケーキを作る予定もあります。あとは、これまでと違う大きなプロジェクトで、スーパーマーケットとコラボレーションした商品を販売する計画を進めています。家庭でクレイジーなケーキを作るキットのようなプロダクトです。ーーそれは楽しみですね。ちょっと話を変えますが、リリー・ヴァニリのその成長と人気と時を同じくして、ここ約10年間でロンドンをはじめ、イギリスの食事情は劇的に変わりましたよね。個性豊かなレストランやカフェが次々にオープンし、イギリスの料理はマズいという概念を打ち砕くかのごとく、見た目だけでなく味も確かな店が多いように思います。若い経営者が多いのも特徴的ですよね。そんな中で、あなたはヤング・ブリティッシュ・フディーズの創設者のひとりとしても活躍されていますね。そう。ちょうど今日、2016年度のジャッジをメンバーとしてきたところだったんですよ!ーーそうだったんですか。ヤング・ブリティッシュ・フディーズについて少し教えてもらえますか。約6年前、ちょうどブリティッシュフード&ドリンクのブームが過熱し始めた頃に、友人と共にスタートしたプロジェクトです。以前はTVに出るような有名シェフ2、3人が巷でもてはやされている程度だったのですが、食のトレンドが進化して、ローカルレベルまで浸透していったんです。その若い才能を、世に広める必要があると思ったことがきっかけでした。シェフ、ベーキング、アルコール、ストリートフードなど合計で9カテゴリーを設けているのですが、毎回数えきれないほど多くの応募があります。最終的には、それを各カテゴリー3~5人にまで絞り、年に1度開くアワードナイトで表彰しています。ーーイギリスのメディアを見ると、アワードは多方面から反響があり、影響力も年々増しているように伺えます。ジョンズさん自身はリリー・ヴァニリ以外の仕事も多く、忙しい毎日だと想像するのですが、プライベートの時間は何をしているんですか?ビリヤードが好きで良く行きますね。あとは釣りとか。できる限り、いろいろな場所へ旅をすることにしています。日本はまだ行ったことがないんですけど、近々必ず!日本でショップを出すという、密かな夢もあったりもして……。ーーそれは楽しみ!いつか実現させてください。今現在、キッチンに立つ以外の仕事も多く、その内容も多岐にわたると思いますが、どんな場面で仕事に喜びを感じますか?また、将来的にはどのようなポジションに身を置きたいと考えているのでしょうか?レシピをディベロップさせるのは好きですし、クライアントからチャレンジングなテーマをもらった時なんかもワクワクしますね。とにかく新しいことに取り組むのが好きです。今取り組んでいる目の前の仕事に、楽しみを見出せる人間なんですよ。だから将来については全く想像がつかないんですけど(笑)、ビジネスは広げていきたいと考えています。あと、お菓子作りはずっと続けられたらいいですね。(※1)毎週日曜日に開催されるコロンビアロードフラワーマーケット。リリー・ヴァニリのキッチンはマーケットのそばにある、アンティークショップなどが集まる建物の一角にある。【リリー・ヴァニリ】WEB SITEイーストロンドンでヴィンテージショップ巡り!異国情緒漂うブリックレーンを歩く【Our Favorite LONDON vol.1】へイーストロンドンでヴィンテージショップ巡り!プロも通う名店をチェック【Our Favorite LONDON vol.2】へロンドンの若きガーデナー兄弟が語るランドスケープデザイン【Our Favorite LONDON vol.3】へ
2016年10月05日