映画のなかでも、人気が高いジャンルのひとつと言えばアクション。そこで今回ご紹介するのは、「ヒプナゴジア」と呼ばれる半覚醒状態に陥ったおばあちゃんを主人公にした一風変わったアクション映画です。『レオノールの脳内ヒプナゴジア』【映画、ときどき私】 vol. 632かつてフィリピン映画界の巨匠と呼ばれていたレオノール。72歳になり、映画監督を引退したいまでは、電気代も払えないほどの状況に追い込まれていた。しかも、2人息子のうち兄を事故で亡くし、弟は仕事で遠くへ行くことに。そのせいでレオノールは精神的にも落ち込んでしまっていた。そんなある日、新聞に掲載されていた脚本コンクールを目にした彼女は、現状を抜け出すために脚本の執筆を再開。しかし、脚本のアイデアについて考えながら歩いていたとき、上から降ってきたテレビに運悪くぶつかってしまう。その結果、ヒプナゴジアに陥ったレオノールは現実と物語の世界を行き来するようになる。そして、彼女は自分が脚本を書いていたアクション映画の世界に入り込んでしまうことに…。サンダンス映画祭で審査員特別賞を受賞するなど、各国で高く評価されている本作。そこで、観客を魅了する作品の裏側についてこちらの方にお話をうかがってきました。マルティカ・ラミレス・エスコバル監督8年もの歳月を費やして完成させた本作で、待望の長編監督デビューを果たしたエスコバル監督。独自の世界観で注目を集め、フィリピン映画界でも今後の活躍が期待されています。今回は、作品が誕生するまでの苦労やいまのフィリピン社会に対して感じている疑問、そして自身が大切にしている信念などについて語っていただきました。―本作は21歳から8年がかりで作り上げたそうですが、その過程で大変だったことを教えてください。監督ワークショップに参加したり、脚本を書いたりするだけでも4年くらいかかりました。その後は、やっぱり資金調達に一番苦労しましたね。―日本でも中年以降の女性を主人公にした映画はお金が集まりにくいという話を取材した監督から聞いたことがありますが、そういう難しさがあったのでしょうか。監督はい、フィリピンもまさに同じ状況だと思います。今回も最初の段階でプロデューサーから「この映画は万人受けするものではないし、大ヒットすることはない」と言われましたから。でも、だからこそこういう映画を好きな観客に向けて力を注ごうと決めました。資金調達のためにさまざまなバイトも経験した―最終的には、どうやって資金を集めることができたのですか?監督まずは、自分の車やいろんなものを売りました。それからほかの現場でカメラマンや撮影監督をしたり、コマーシャルの撮影でカメラオペレーターをしたり、ときにはクッキーの販売をしていたことも(笑)。女性だけで「ワンウーマンチーム」というグループを作ってお互いに仕事を紹介して支え合ったりもしていますが、本当にさまざまなバイトをしてきました。あとは、家族や友達に援助してもらったり、ボランティアで手伝ってもらったり、タダで撮影場所を提供してもらったりしたので、そういったサポートのおかげで何とか作ることができたと感じています。―それは大変でしたね。でも、この作品の成功を経て環境に変化も出てきたのではないでしょうか。監督まだ生活自体はそこまで変わっていないように思います。ただ、この映画を作ったことでこれからも映画監督を続けていける自信はつきました。とはいえ、生活が楽になったわけではないので、もっと仕事をして貯金をしなければいけないなと…。そういう問題はまだあるものの、「もう1本作れる」という確信が自分のなかに生まれたのは大きいと思います。アクション映画が観客の心理をうまく利用している―本作は初めての長編作品ですが、最初からジャンルはアクションと決めていたのでしょうか。監督はじめにアクション映画のワークショップを受けていたこともあり、そのときからアクションをテーマにすることは考えていました。ただ、私の場合は「どうしておばあちゃんのアクションスターはいないんだろう?」とか、「フィリピンではなぜアクションスターが大統領になるくらい現実の世界にまで影響を与えているのだろうか?」といった疑問がこの映画に繋がっています。―フィリピンでは、なぜそこまでアクション映画が人気なのですか?監督これはリサーチをするなかで読んだ本によるものですが、フィリピンにはまだまだ貧しい人が多いため、映画のなかでヒーローが貧しい人々を救う設定にみんなが共感してしまうからだと言われています。だから、アクションスターが大統領になったら、映画と同じように自分たちのことを救ってくれるのではないかとみんなが期待してしまうのです。―劇中でもつねにテレビでアクション映画が流れている様子が描かれていますが、それが一種の刷り込みのようになっているところもあるのかなと。監督確かにそれはあると思います。昔はいまよりも放送時間が長かったですが、フィリピンではテレビでアクション映画がずっと流れているような状況ですからね…。それくらい日常にアクション映画があることを作り手側も知っているので、過剰なほど供給することで観客の心理をうまく利用しているところはあると考えています。「いまが一番」という風潮には不安を覚えている―そして、映画のなかで暴力が物事の解決策になりうるということがつねに示唆されていることにも問題があると感じているとか。監督おそらくこれはフィリピンだけでなく、世界中で言えることかもしれませんが、現実の世界でも暴力で物事を解決しようとしているところがありますよね。それこそがいまだに戦争が終わらない理由でもあると思っています。―また、フィリピンと言えば2022年のジェンダーギャップ指数でアジア最高となる世界19位となりましたが、以前に比べて女性が働きやすい環境になっている実感はありますか?監督正直、私自身はそこまでよくなっているとは感じていませんし、数字がいいと言われてしまうことに対して逆に心配になっています。なぜなら、「いまアジアで1位なんだからこれでいいだろう」とみんなが考えてしまうと、それ以上よくなることがなくなり、むしろ悪くなってしまうことが予想されるからです。しかも、実際のフィリピンは政治でもさまざまな業界でも、重要なポジションにいるのはだいたい男性。女性監督は男性の2倍働かないと認めてもらえませんし、女性は男性と比べると難しい作業を任せてもらえなかったり、意見を聞いてもらえなかったりすることはよくありますから…。なので、実態が伴っていないのに、「いまが一番」という風潮は違うのではないかと思っています。ただ、この作品では本当にいいチームに恵まれたので、素晴らしい経験ができました。―では、現場での様子についてもうかがいますが、ハプニングなどはありましたか?監督だいたいクレイジーなことを言い出すのは私ですからね(笑)。たとえば、劇中で登場人物が突然踊り出すシーンでは俳優に私が無茶ぶりして急遽お願いしました。ほかにも、俳優が見つからなくてノリで私自身が出てしまったり、キャスティングディレクターに妊娠している男性役を演じてもらったり、私の母にも登場してもらったりしています。あとは、エキストラが全然足りなくて、友達をたくさん呼んだので、よく見るとフィリピンの映画監督もたくさん映っていますよ。なので、フィリピン映画好きの方ならいろいろ気が付くかもしれないですね。クレイジーなことばかり考えていて脳内はぐちゃぐちゃ―そういう楽しみ方もできますね。作品を拝見していると、監督の脳内は一体どうなっているのかと気になってしまいました。監督私の頭のなかは、つねにぐちゃぐちゃですよ(笑)。クレイジーなことばかり考えていますから。劇中に出てくるカラフルな脳とかフォトコピーする幽霊などの変わった設定は、普段パッと思いついたことを映画に入れています。子どもの頃からそんなことばかりを考えているかもしれませんね。―なるほど。今回で来日は3回目ということですが、日本に対してはどのような印象を持っているのかを教えてください。監督日本は何でもきっちりとしているし、きれいだし、効率がいいことが多いし、とにかく便利だなと思います。それに比べてフィリピンはまったく整理されていないので、私の頭のなかよりもごちゃごちゃしているのではないかなと(笑)。あとは、どこに行っても食事がおいしいですね。私は日本食が大好きなので、マニラにある「TOKYO TOKYO」という日本食のファストフード店にいつも行くのですが、本物は全然違うことを知りました。日本に来るまでは、そのお店で食べているものが日本食だとずっと思っていましたから(笑)。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。監督まず伝えたいのは、「自分の気持ちに従ってください」ということです。とにかくそれが一番重要だと考えています。あとは、何かをしたいと思う衝動。「映画を撮りたい」とか「詩を書きたい」とか「絵を描きたい」とか、新しいことをしたい衝動を感じたらとりあえず始めることが大事です。これは私自身に言い聞かせていることでもありますが、「自分の心を聞いて従う」ということをみなさんもぜひ意識してみてください。唯一無二の世界観に引き込まれる!「奇想天外なストーリー」と「脳内アクションスターのおばあちゃん」という組み合わせが予測不可能な展開を繰り広げ、観客を虜にしてしまう本作。観たこともないようなアクション映画と出会いたい人には、オススメの1本です。取材、文・志村昌美目が離せない予告編はこちら!作品情報『レオノールの脳内ヒプナゴジア』1月13日(土)より、 シアター・イメージフォーラムほか全国順次ロードショー配給:Foggy、アークエンタテインメント
2024年01月12日2024年に開催される第96回アカデミー賞の国際長編映画賞に、フィリピンからゲイのアニメーターを主人公としたアニメ映画『Iti Mapukpukaw(原題)/The Missing(英題)』が出品されたことが分かった。フィリピン映画開発評議会がSNSで発表した。監督・脚本はカール・ジョセフ・パパ。長編アニメ映画を手掛けたのは初めてだという。主人公のエリックはフィリピンでアニメーターとして働きながら、ごく普通の生活を送っていた。マンションに住み、高収入の仕事に就き、好きな男性もいる。唯一目立つことといえば、「口がない」ということだけだった。ある日エリックは母からの電話で、音沙汰のないおじの様子を確認してきてほしいと頼まれる。おじがすでに亡くなっていることを知ったエリックは、なぜだか知っているような気がする異星人と出会う。異星人はエリックの記憶と感情を紐解く手助けをしてくれるのだった。エリックの声は『Seasons: めぐりゆく季節の中で』のカルロ・アキノ、母ロザリンダは、今年『逆転のトライアングル』でゴールデングローブ賞助演女優賞にノミネートされたドリー・デ・レオンが担当。なお、日本からは同部門にヴィム・ヴェンダース監督×役所広司主演『PERFECT DAYS』が出品されている。(賀来比呂美)
2023年10月02日ベトナムが、グレタ・ガーウィグ監督×マーゴット・ロビー主演作『バービー』の公開を中止したことを受け、同国に続く可能性をほのめかしていたフィリピンが、最終的に公開を決めたという。フィリピンはベトナムと同様、『バービー』のワンシーンに出てくる世界地図を問題視していた。地図には中国が南シナ海における領有権を主張する「九段線」が描かれているように見えるからだ。しかしフィリピンは12日(現地時間)、「議論を呼んだシーンが、『九段線』を描いていないと確信している」と声明を出し、地図については「バービーがバービーランドから現実世界へと旅する架空のルートを描いており、ストーリー上必要なものである」と理解を示す姿勢を見せた。よって公開は許可されるが、配給元のワーナー・ブラザースに地図にぼかしによる修正を施すよう求めているとのこと。ベトナムが公開中止と報じられた数日後、ワーナーは地図に対し「何かに対する声明を意図したわけではありません」と、“政治的な主張”を否定していた。『バービー』はフィリピンでは7月19日、北米では7月21日、日本では8月11日に公開される。(賀来比呂美)
2023年07月13日ダンス&ボーカルグループ・EXILE/GENERATIONSの白濱亜嵐が9日、フィリピン観光大使に就任した。フィリピン人の母と日本人の父を持つ白濱が、フィリピン観光省よりフィリピン観光大使に任命された。フィリピン観光大使を男性が務めるのは初となる。日本での活動の中でもフィリピンの公用語であるタガログ語を使用したり、フィリピンの文化を紹介するなど、日頃よりフィリピンに対する思いを伝えてきた白濱。自身のルーツであるフィリピンと日本の「架け橋」となり、日本にフィリピンの魅力をもっと伝えてもらいたい、ということから、観光大使に選ばれた。来日中のフラスコ観光大臣との任命式では、自身の故郷やフィリピンのお気に入りの飲食店について、英語やタガログ語を交えて対話。その後行われた観光業界の会合にも出席し、同じく来日中のフィリピン共和国・マルコス大統領と挨拶を交わした。コメントは以下の通り。■白濱亜嵐この度、フィリピン観光大使に就任させて頂きました。僕のルーツ、故郷でもあるフィリピンの観光大使にご指名いただき本当に光栄です。またマルコス大統領、そしてフラスコ観光大臣より直接お声がけもいただき、身の引き締まる思いです。僕は母親がフィリピンでの血を引いている事をとても誇りに思っています。日本での活動を通じて、フィリピンが持つ雄大な自然の美しさ、新旧のカルチャーはもちろんのこと、人々のあたたかさや明るさなど、フィリピンの魅力を全力で日本の皆さんにご紹介して、「フィリピンに是非行ってみたい!」と思ってもらえるよう、僕らしく大使としての活動に励みたいと思います! これからよろしくお願いします!
2023年02月10日株式会社アセアン(所在地:東京都台東区、代表取締役:高田 学)は、フィリピンにあるPhil-Nippon Technical College, Inc(以下 PNTC)に在籍する170名のフィリピン学生が、フィリピン開催の特定技能試験(航空分野:空港グランドハンドリング)に合格したことを発表いたします。これらの人材は2023年春頃に日本に入国し、就業開始予定です。当グループとしては、業界からの期待に応えるべく、PNTCと連携をさらに強化し、優秀なフィリピン人材の輩出に取り組んでまいります。■合格までの経緯水際対策が緩和され、国際的な人の往来が再開する中で、空港グランドハンドリング要員のニーズは高まりつつあります。そのため当社はいち早く特定技能フィリピン人材を輩出するために、PNTCと連携して特定技能試験に合格するための教育をスタートしました。PNTCにて2ヶ月間の教育を行い、計181名が、2022年12月3日、4日、5日に受験した結果、170名が合格することができました。(合格率94%)合格者は、全員が日本での3年間の技能実習の経験者のため、日本語を話すことができ、再度日本で働くモチベーションが非常に高く、日本での空港グランドハンドリング業界への貢献が期待できます。フィリピン現地の特定技能試験当日の様子 2022年12月4日 マニラ受験フィリピン現地の特定技能試験当日の様子 2022年12月5日 マニラ受験■PNTC概要名称 : Phil-Nippon Technical College, Inc(通称 PNTC)所在地 : PNTC Bldg, Tagaytay Rd, Brgy. Barandal, Calamba, Laguna設立 : 1997年4月教育内容: 日本語 教育(N3・N4・N5)スキル 教育(溶接、塗装、フォークリフト、自動車整備、介護、その他)特定技能試験 教育(介護、航空、その他)規律・しつけ 教育URL : ■会社概要商号 : 株式会社アセアン代表者 : 代表取締役 高田 学所在地 : 〒116-0016 東京都台東区台東3丁目15番3号 MARK SQUARE 7階設立 : 2019年2月事業内容: 外国人の各種事業(在留管理支援事業・生活支援事業・教育事業)資本金 : 1億円URL : 【本件に関するお客様からのお問い合わせ先】株式会社アセアン関東担当:松川TEL :03-6284-4937 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2023年01月17日全国無料放送のBS12 トゥエルビ(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:須磨直樹)は、フィリピンBLドラマ「ゲームボーイズ SEASON 1」を11月5日(土)よる9:30から放送を開始いたします。放送開始にあたり、主演のお二人からのコメント映像も到着。ドラマを飛び出しても伝わる仲の良さ満載の映像を、番組情報とともにお届けいたします。© The IdeaFirst Company1.番組概要会いたくても会えない…。第10回国際エミー賞キッズアワード(実写部門)にノミネートされた、世界中の現在を舞台にしたフィリピン発のリモートBLドラマ!2020年、世界中がパンデミックの脅威に晒される中、自粛要請が出されていたフィリピンで制作された本作。キャスト自ら、自室からスマホで撮影を行った。ビデオ通話とSNS画面を中心に物語がテンポよく展開され、脚本とキャストの演技が光る臨場感溢れる仕上がりに。世界中で多くの賞を受賞した「笑って、泣ける!」と話題沸騰の名作BLドラマが、再撮影・編集されたバージョンに日本語字幕を付けた形で登場する!身近な家族や大切な人との関わりが絶たれる“寂しさ”と“疎外感”を表現し、様々な悩みや孤独を抱えながら、今を生きる等身大の若者たちの恋愛をリアルに描いた純愛ラブストーリー!■番組HP: ■番宣映像: ■番組トレーラー: ■出演者コメント映像: ■画像クレジット:© The IdeaFirst Company11月5日(土)よる9:30スタート「ゲームボーイズ SEASON 1」 HP : 番宣映像番組トレーラー出演者コメント映像2.あらすじ全世界を襲ったパンデミックの影響による都市封鎖。カイロ(イライジャ・カンラス)は、日常の鬱屈を晴らすかのようにオンラインゲームに熱中する毎日を送っていた。そんなカイロに、突然届く自分を負かした対戦相手エンジェル2000(ハンドルネーム)からの“友達申請”。彼の本名はガブリール・アラルコン(ココイ・デ・サントス)、愛称“ガブ”。ゲームの再戦を熱望するカイロに対し、ガブが提示した条件は、カイロが負けたら自分と付き合うという突拍子もないものだった。ガブの積極的なアプローチに戸惑いながらも、自分を包み込むようなガブの優しさに次第に惹かれるカイロ。しかし、会いたくても会えない歯がゆい状況が続くなか、画面越しに心の距離を縮めていく2人の前に様々な障壁が立ちはだかる。3.放送スケジュール〈BS初放送〉11月5日(土)スタート 毎週土曜日よる9:30~10:00(BSオリジナル版全14話/タガログ語・日本語字幕)※休止週あり© The IdeaFirst Company© The IdeaFirst Company© The IdeaFirst Company4.キャスト役名:キャストガブリール:ココイ・デ・サントスカイロ:イライジャ・カンラスパール:アドリアンナ・ソーテレンス:カイル・ヴェリーノウェスリー:ミギー・ジメネッツ5.スタッフ監督:イヴァン・アンドリュー・パヤワル脚本:アッシュ・マラナム■BS12 トゥエルビについて■三井物産(株)100%出資の24時間全国無料のBS放送局です。スポーツ中継や大人の趣味教養など、上質なエンターテインメント番組を総合編成でお送りしています。視聴方法は、BS+12ボタン、または3桁番号222チャンネルです。BS12 | BS無料放送ならBS12 トゥエルビ : 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年11月01日タイの代表的な調味料である、ナンプラー。カタクチイワシなどの小魚を塩に漬け込み発酵させたものであり、独特な魚の匂いや旨味が感じられる調味料です。日本のスーパーマーケットでも販売されており入手しやすいものの、「使い時が分からない」という人もいるでしょう。フィリピン人の友達がやっていた、ナンプラーの使い方(((はげしい)))キーウィ(@Justin_ocarina)さんがTwitterに投稿した、ナンプラーの使い方をご紹介します。キーウィさんが漫画にしたのは、フィリピン人の友人がやっていた、ナンプラーを用いたソースの作り方でした。とても簡単で、すぐに真似できる作り方がこちらです。フィリピン人の友達がやってたソースの作り方 pic.twitter.com/RID707po0s — (((はげしい)))キーウィ (@Justin_ocarina) September 28, 2022 キーウィさんが紹介したのは、ナンプラーにレモンをしぼるだけという、シンプルなもの!シンプルながら「口の中が一瞬でアジアになる」と表現するほど、本格的な味が楽しめるようです。アジアン料理を手軽に食べたい時などに、便利そうですね。また、キーウィさんによると、パサパサの鶏むね肉も、このソースとともに食べればおいしくなるといいます。レモンをしぼるだけという手軽さが、とても魅力的ですね。この投稿には、ナンプラーを買ったものの、使い道に困っている人たちから「助かる」という声が寄せられました。・以前、別の料理にナンプラーが必要で購入したものの、その後、使い道が分からずに困っていました!助かります!・家にあるナンプラーが減らないので、ありがたい。さっそく真似したいと思います。・やってみたんだけどさ、マジでうますぎる。ちょっとハチミツを足したらさらにおいしかったよ。・親戚のフィリピン人も同じ食べ方をしていました。野菜にかけて食べていましたよ!自宅にナンプラーがなくても、このソースで鶏肉や野菜を食べてみたくなりますね。近くのスーパーでナンプラーを見かけたら、購入してみてはいかがですか。[文・構成/grape編集部]
2022年09月30日世界三大映画祭でも注目を集めているフィリピンの巨匠ブリランテ・メンドーサ監督の日本公開最新作は、ある日本人の実話をもとに描いた『義足のボクサーGENSAN PUNCH』。そこで、国内外で話題となっている本作についてこちらの方にお話をうかがってきました。尚玄さん【映画、ときどき私】 vol. 489日本で初となる義足のプロボクサー土山直純さんをモデルにした主人公の津山尚生を演じているのは、沖縄出身の俳優・尚玄さん。アメリカで演技を学んだのち、数多くの海外作品に出演し、現在は国際的な活躍を見せています。今回は、主演兼プロデューサーとして携わった本作に込めた思いや完成までの苦労、そしてメンドーサ監督による驚きの演出方法などについて、語っていただきました。―本作のモデルである土山さんとご友人であったことがきっかけとなり、尚玄さんが企画を立ち上げたそうですが、映画化したいと思った理由から教えてください。尚玄さん彼はもともとサッカーをしていましたが、義足では試合に出られないと言われてサッカーをやめることになってしまい、そのあとに始めたボクシングでもいい結果を残したのに前例がないという理由でプロになることができませんでした。ただ、そこで諦めることなくフィリピンに渡り、プロになって夢を叶えてしまうのはすごいなと。そんな彼の生きざまに感銘を受けて、これは映画にすべきだと思いました。―そういう姿は、ご自身とも重なるところがあったのでしょうか。尚玄さんそうですね。僕は顔が日本人離れしているので、モデルを始めたころはハーフブームの影響もあってすぐにお仕事をいただけたんですが、本当にやりたいと思っていた俳優に移行しようとしたら、日本だと僕の見た目では役がないと言われました。実際、外国人の役や限られた配役のオファーばかりが来ましたね……。そこで、ニューヨークに渡って演技の勉強をし、海外でいろいろなオーディションを受けることに。僕は自分のことをアウトサイダーだとつねに思っていましたが、沖縄生まれというマイノリティでもあると感じていたので、形は違えど、ハンデを持っている土山くんに共鳴していたんだと思います。完成までに大変なことは、たくさんあった―なるほど。構想から完成までは8年ほどかかったそうですが、特に苦労したのはどのあたりですか?尚玄さん大変だったことは、本当にたくさんありました。最近は日本でも山田孝之さんのように俳優が映画の監督をしたり、プロデュースをしたりするようになっていますが、それも日本全国の人たちがわかるくらいの知名度がないと難しいのが現状。あと、日本では原作モノじゃないとなかなか予算も下りないような状況なので、そういう意味でも時間がかかってしまいました。―そんななかで、フィリピンでもトップクラスのブリランテ・メンドーサ監督に直談判されたというのがすごいですが、どのようにして交渉されたのでしょうか。尚玄さんまずは、僕が仲良くさせていただいているシンガポールのエリック・クー監督が紹介してくれたおかげで、釜山国際映画祭の期間中にお会いすることができました。そのときにいろいろとお話しましたが、メンドーサ監督のもとには世界中からいろいろな話が来るようなので、最初は僕がどのくらい本気なのかわからなかったみたいです。その直後に、東京国際映画祭で来日されていたので、そこでもお話をしたんですが、そしたら「今度はフィリピンにおいでよ」と。それを聞いてすぐにプロデューサーと一緒にフィリピンへ行き、「僕たちはこれだけあなたとやりたいんです」という気持ちを伝えました。もともと彼の映画のファンだったこともありますが、僕らは『ロッキー』のようなスポ根映画ではなく、主人公が挑戦する姿をドキュメンタリーっぽく撮りたかったので、メンドーサ監督にお願いしたいと思っていたのです。台本をまったく見せない現場は、初めてのことだった―最終的には、どのようにして監督を口説き落としたのでしょうか。尚玄さん監督のスタジオまで行ったときくらいからだんだん本気なんだろうと感じてくれたみたいですが、彼はほかの企画が詰まっていたので、最初は自分の弟子でどうかという提案がありました。弟子といっても、すでにヴェネチア国際映画祭などで賞をもらっているような才能のある監督。僕たちもその方にお願いしようと決めたので、一緒に沖縄や東京でシナリオハンティングをしていたら、それが終わった直後に、メンドーサ監督から「やっぱり俺がやることにしたよ」と。本当にびっくりしてしまって、プロデューサーとも「いま、『俺がやる』って言ったよね?」と確認し合ったほど(笑)。信じられなかったですが、うれしかったです。―思いが伝わったんですね。メンドーサ監督の現場では俳優に台本を見せないと聞き、非常に驚きましたが、どのようにして撮影を進めていたのでしょうか。尚玄さんいままでも似たような状況で映画を撮ったことはありましたが、完全に台本を見せないというのは初めてのことでした。撮影の直前にメンドーサ監督から渡されたのは、こういう言葉を交わしてほしいと書かれた紙切れだけ。それもアシスタントが雑に書いているので、読めなかったりするんですけどね(笑)。でも、ちゃんと意図が伝われば、指示通りに言わなくてもOKでしたし、自分がほかのことを言いたくなったらそれでもいいというくらいとても自由な現場でした。事前に、ほかの人物との関係性やキャラクターについてはたくさん話をしていたので、それが自分に染み込んでいたからできたのかなとは思います。監督からは「何も心配しなくていい。ただ、カメラの前に立って津山尚生でいてくれればいいよ」と言われました。監督によって、思いがけない言葉を引き出された―そういった現場では、ご自身でも思いがけない部分を引き出されることもあったのでは?尚玄さんそれはありましたね。実際、コーチと対面するシーンを撮ったとき、自分では思ってもいなかったセリフが出てきたことも。そこで、僕はある言葉をコーチに向けて放ちますが、それは尚生が父親に対して抱いていた感情でもあったので、思いがけずその言葉が出てきたんだと思います。メンドーサ監督というのは、「インナー・モノローグ」と呼ばれる心のなかで思っている言葉をすごく大事にされている方。だからこそ、目だけで表現したり、沈黙の時間に心が動かされたりすることもありましたが、それこそがメンドーサ監督が長年築き上げてきたメソッドなんだと感じました。―また、ボクサー役を演じるうえでは、体脂肪率ひと桁台をキープするなど、かなりハードなトレーニングもされたとか。尚玄さんもともとバスケットをしていたこともあって、運動は昔からずっとしていたので、僕としてはそこまで特別なことをしていた感覚はないですね。今回は、週に5~6回ボクシングの練習をしていたくらいです。あとは、極力ボクサーと同じような生活をしたかったので、撮影の数か月前からお酒は1滴も飲まないようにしていました。とはいえ、そもそも撮影に入るとお酒は全然飲まなくなるタイプですし、僕はマインドセットが得意なほうなので、1回ボクサーになりきれれば、そういったこともまったく苦ではないんですよ。フィリピンでは、みんなと本当のファミリーになれた―すごいですね。フィリピンの俳優さんたちとは、どのようにしてコミュニケーションを取っていましたか?尚玄さんフィリピンの方々は愛情深いですし、いい意味ですぐに距離を縮めてくるので、撮影の前に現地を訪れた際には、何軒もはしご酒に連れていかれました(笑)。あとは、みんなでテーブルを囲んで一緒にご飯を食べたりしていたので、本当のファミリーみたいでしたね。メンドーサ監督もそういうふうにして映画作りをしている方なので、そういった雰囲気はこの映画にも活かされていると思います。―日本人キャストでは、南果歩さんがお母さん役で出演されていますが、共演されてみていかがでしたか?尚玄さん果歩さんも素晴らしい方でしたね。ご自身にも息子さんがいらっしゃるからというのもあるかもしれませんが、現場ではお互いに多くを語らなくても、すぐに心を通わせられる感覚がありました。―尚玄さんは、これまで海外の現場を数多く経験されていますが、海外で仕事をすることに対してどういったところに魅力を感じていますか?尚玄さんまずは英語という言語の特性もあると思いますが、相手が監督でも誰でも対等に話すことができ、自分のやりたいことについてディスカッションしやすい環境が整っているというのは、いいことだなと思います。あと、海外では主役級クラスの役でもオーディションがあるというのは、日本と大きな違いかなと。どれだけ有名になってもあぐらをかいていられない状況にはなりますが、それも作品の質を上げていくためには大切なことではないかなと感じています。俳優をやめたいと思ったことは、一度もない―確かにその通りですね。これまで、俳優をやめたいほどつらかった経験というのはありませんでしたか?尚玄さん頭ごなしに怒鳴られたり、若いころはいろいろありましたが、やめてしまいたいと思ったことは一度もありません。とはいえ、単純に諦めが悪かったというだけかもしれないですが(笑)。あとは、楽天的なところがあるので、嫌なことがあっても引きずらないようにはしています。―それでは最後に、ananweb読者にメッセージをお願いします。尚玄さんボクシングをベースにした物語ではありますが、この映画は主人公が自分の逆境に負けずに夢を叶えるまでを映すだけでなく、家族や師弟との愛も描いたヒューマンドラマとなっています。性別や年齢に関係なくさまざまな方に楽しんでいただける作品なので、ぜひ映画館で観ていただきたいです。インタビューを終えてみて……。劇中の雰囲気とはまたひと味違って、大人の色気が漂う尚玄さん。落ち着いた口調でありながらも、完成までのいきさつや現場の様子を話されるときの熱量からは、この作品にかける思いがひしひしと伝わってきました。そんな溢れんばかりの情熱は、ぜひスクリーンで体感してください。未来は自分の足で切り拓く!何度倒れても、立ち上がり続ける主人公の姿に、心が奮い立つのを感じられる本作。不条理なことも多い社会に生きているからこそ、自分を信じること、そして夢を諦めない強さを持つことの大切さについて考えずにはいられないはずです。写真・安田光優(尚玄)取材、文・志村昌美ストーリー沖縄で母親と2人で暮らしながら、プロボクサーを目指していた津山尚生。人とひとつだけ違うのは、幼少期に右膝下を失った義足のボクサーであることだった。尚生はボクサーとしての実力は確かであるにもかかわらず、身体条件の規定に沿わないとして、日本ボクシング委員会にプロライセンスの申請を却下されてしまう。夢を諦めきれない尚生は、プロになるべくフィリピンへ渡って挑戦を続ける決意をする。そこでは、義足でもプロを目指すボクサーたちの大会で3戦全勝すればプロライセンスを取得できるという。日本では道を閉ざされた義足のボクサーが、フィリピンで夢への第一歩を踏み出そうとしていた……。胸が熱くなる予告編はこちら!作品情報『義足のボクサーGENSAN PUNCH』6月3日(金)TOHOシネマズ日比谷にて先行公開、6月10日(金)全国公開配給:彩プロ️© 2022「義足のボクサーGENSAN PUNCH」製作委員会写真・安田光優(尚玄)
2022年06月02日“おいしい” “ワクワク” “ハッピー” をお届けするライフコーポレーションは、首都圏店舗で年間46万個を売り上げた(※1)「ライフプレミアムフィリピン産プラチナスウィーツバナナ」を、4月より近畿圏店舗で販売開始いたしました。朝食やおやつとして、幅広い世代から愛されている「バナナ」。近畿圏ライフでは1年の中で、5~6月にバナナの売上が最も高くなり、過ごしやすい気温が続く今の季節に、バナナの人気が特に高まる傾向にあります(※2)。ライフが自信を持っておすすめする「今月の見て見て」の近畿圏5月商品に選ばれた「ライフプレミアムフィリピン産プラチナスウィーツバナナ」は、標高800m以上の高地で育てられた高糖度のバナナです。園地を指定して1年以上かけてじっくりと育てられているので、甘みがギュッと詰まっていて、もちもちとした食感をお楽しみいただけます。ちょっとリッチな気分を味わえる「ライフプレミアムフィリピン産プラチナスウィーツバナナ」は、ライフ285店舗のバナナ売り場にて販売しております。(※1)首都圏ライフの2021年3月~2022年2月の売上実績(※2)近畿圏ライフの2021年1月~12月の売上実績商品概要<商品名>ライフプレミアム「フィリピン産プラチナスウィーツバナナ」<販売店舗>ライフ285店舗のバナナ売り場※ビオラル丸井吉祥寺店・ビオラル下北沢駅前店・Miniel西本町店を除く<価格>298円(税込321円)※近畿圏ライフでは5月中お試し企画としてご購入前にライフアプリでご予約いただくと50ポイントを進呈いたします。詳しくはライフアプリをご確認ください。こだわり①ライフでしか味わえないちょっとリッチな甘さのバナナ酸味が少なく甘みが強い品種の「キャベンディッシュ」を、寒暖差が大きいフィリピンの高地でじっくりと育てています。バナナの成長に時間をかけることで、きめ細やかなでんぷん質がたっぷり蓄えられ、熟して黄色くなる時にでんぷんが糖化して、甘くもちもちとした食感になります。②1年以上かけて標高800m以上の指定園地で栽培通常のバナナの育成期間は10ヶ月ですが、「ライフプレミアムプラチナスウィーツバナナ」は、12ヶ月以上かけて丁寧に栽培しています。昼は熱帯の強い陽ざし、夜は高地特有で涼しく、甘くておいしいバナナを栽培するのに最適な標高800m以上に園地を限定しています。担当者の思いいろいろな種類のバナナを販売する中で、特に”高級感”のあるバナナを品ぞろえしたいと思い、販売を開始いたしました。ご購入当日はもちろん、日々追熟が進みますので、お好みの熟し具合をお探しいただくのもおすすめです。ライフでしか味わえないバナナを、この機会にぜひご賞味ください!5月の「今月の見て見て」商品はこちら!「今月の見て見て」とは?首都圏・近畿圏ともに、毎月自信を持っておすすめしたい商品をお客様に「見て、知って、試してほしい!」「試す価値あり!」と思える、そんなライフならではの魅力の詰まった商品を発信していく取り組みです。『ライフらしさ』宣言!株式会社ライフコーポレーションは、第六次中期計画において当社が目指す姿を『ライフらしさ』宣言!と明文化いたしました。お客様にとっても従業員にとっても『私の生活に欠かせない存在』『私のお店』になりたいという想いと意志が込められています。 詳細はこちら プレスリリース提供元:NEWSCAST
2022年04月28日フィリピンの入国規制緩和により、セブ島語学学校『CPILS』の留学再開が決定しました。2022年5月31日までの間、下記の様に感染防止対策を行った運営となります。詳しくは、 をご覧ください。CPILS■詳細再開日 :2022年3月1日(火)(3月5日到着より)受講可能コース:ESL IELTS TOEIC TOFEL(全てインテンシブコース)月~金曜日 1to1クラス×8クラス(各クラス50分)ドミトリー :1名部屋のみ(ツイン、トリプルの1名利用含む)食事 :月~日曜日 3食提供費用 :プロモーション価格(2022年3月1日~5月31日)*6月1日以降変更となります。感染対策 :(1) 全ての授業を1to1クラス×8コマ/日(2) ドミトリーは、1名部屋(含むツイン、トリプルの1名利用)(3) スタッフ・講師の健康管理の徹底(検温、消毒)(4) 入口にて検温及びアルコール消毒(5) 共有部分のアルコール消毒の徹底(6) マスク、フェイスシールドの着用(7) ソーシャルディスタンスの徹底詳しくは、 ■CPILSCPILSは、フィリピン・セブ島にある英語語学学校です。2001年より運営しているセブ島で最初にできた実績のある語学学校で、フィリピン政府の認定校です。全寮制の収容450名のマンモス校で、施設は、ドミトリー、教室、ジム、食堂、カフェ、クリニック、プール、売店があります。講師のレベル、実績が好評で、多国籍生徒も魅力です。また、他校にはいないネイティブ講師も10名在籍しております。IELTS、TOEICのテスト会場にも選ばれております。今回、フィリピンで最初に留学再開をいたします。 詳細はこちら プレスリリース提供元:@Press
2022年03月01日YouTube配信で人気沸騰となったフィリピン発ドラマシリーズの続編にあたる映画『ゲームボーイズ THE MOVIE ~僕らの恋のかたち~』が2022年1月21日(金)より公開。その予告編が解禁された。主人公のガブとカイロを中心に、ドラマ版「GAMEBOYS(ゲームボーイズ)」から続投するキャスト、そして新たな登場人物たちが集結する本作。パンデミックの影響でなかなか会えなかった2人が、同じ屋根の下で過ごせる幸せを実感しながらも、親戚のスーザンおばさんの言葉に傷つき、さらなる試練に見舞われる様子が予告編では描かれている。第10回国際エミー賞キッズアワード(実写部門)へのノミネートを筆頭に、世界中で高い評価を獲得した傑作ドラマの続編となる本作は、フィリピンのオンライン上映プラットフォームKTXとTicket2Meでの公開時、前売券が発売開始から数時間で完売、さらに同国のオンライン映画史上最高興行収入を記録。いま一番熱い“ピノイ映画”が、いよいよ日本で公開される。『ゲームボーイズ THE MOVIE ~僕らの恋のかたち~』は2022年1月21日(金)よりシネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国にて公開。ドラマ「ゲームボーイズSEASON 1」は12月17日(金)よりRakuten TV、Amazon Prime Videoほか動画配信サービスにて順次配信予定。(text:cinemacafe.net)■関連作品:ゲームボーイズ THE MOVIE ~僕らの恋のかたち~ 2022年1月21日よりシネ・リーブル池袋、イオンシネマほか全国にて公開© The IdeaFirst Company
2021年12月01日若手俳優の板垣瑞生がゲスト出演したクッキング動画が、フィリピン政府観光省の公式YouTubeにて公開されている。ゲストがフィリピン料理にチャレンジするクッキング動画「#おうちでフィリピン フィリピン料理にチャレンジ」。1弾のゲストの高杉真宙に続き、今回は『初恋ロスタイム』、大河ドラマ「麒麟がくる」、「社内マリッジハニー」などに出演した板垣さんが登場。最初は、「上手にできるかな」などと不安げだった板垣さんだが、タガログ語も交えて調理を進めていく。ビールのお供にもぴったりなフィリピンのB級グルメ「シシグ」や、豆腐で作る人気スイーツ「タホ」、野菜と牛肉をピーナッツソースで煮込んだ「カレカレ」と、計3品の家庭料理を見事完成させた。そして、自ら作ったフィリピン料理をおいしそうに食べる場面や、板垣さんの素顔と新たな一面を垣間見ることのできるトークも必見。また、動画の中では詳しいレシピや調理工程も紹介しており、板垣さんと一緒に誰でも簡単におうちでフィリピン料理に挑戦することができる。料理動画は3本。本日より順次、配信予定だ。(cinemacafe.net)
2021年06月07日高杉真宙がフィリピン家庭料理作りに挑戦。「#おうちでフィリピン フィリピン料理にチャレンジ」企画の目玉であるクッキング動画が公開された。本企画は、話題のゲストを迎えてフィリピン料理にチャレンジしてもらうクッキング動画。昨年に引き続き、『映画 賭ケグルイ 絶体絶命ロシアンルーレット』などに出演している高杉さんが登場し、「料理は初心者です」と言いつつも、様になったエプロン姿や料理姿を披露した。現地の屋台でも味わえるフィリピン風ラーメンや、豪快な炒め物など、今回、3品の家庭料理が完成。さらに、自ら作ったフィリピン料理を絶賛し、「今回、フィリピン料理にチャレンジさせていただきました。僕でも簡単に作ることができたのと、フィリピンを感じることができました。また自宅でも作ってみたいですし、現地を訪れて味わってみたいです!」とコメント。動画の中では、詳しいレシピや調理工程が紹介されている。フィリピン料理はスペイン、中国、アメリカなど、多彩な文化の影響を受け、様々な味わいが楽しめるのが特徴。主食は日本と同じ米で、醤油や酢を使うため、実は日本人の口に合う料理がたくさんあるそう。今回のクッキング動画では高杉さんと一緒に自宅でフィリピン料理に挑戦し、旅行気分を少しでも味わえそう。料理動画の第2弾、第3弾は5月中に、フィリピン政府観光省の公式YouTubeで配信予定となっている。(text:cinemacafe.net)
2021年04月29日・人間よりも、ちゃんとしている。・ニャんてお行儀がよい猫ちゃんたち。・ソーシャルディスタンスのお手本。フィリピンで撮影された路上にいる猫たちの写真に、そんな驚きの声が上がっています。人間よりも順応している?新型コロナウイルス感染症(以下、コロナウイルス)が世界中で猛威をふるう中、首都封鎖といった感染拡大防止策が導入されているフィリピン。多くの人が感染拡大防止に努めるフィリピンの街中で目撃されたのは、『ソーシャルディスタンス』確保のため、一定の距離を空けて並ぶ人…ではなく、猫の姿でした。Coleen Joice Aquinoさんが撮影し、Facebookに投稿したお行儀のいい猫たちの写真をご覧ください!Coleen Joice Aquinoさんの投稿 2020年5月10日日曜日Coleen Joice Aquinoさんの投稿 2020年5月10日日曜日Coleen Joice Aquinoさんの投稿 2020年5月10日日曜日Coleen Joice Aquinoさんの投稿 2020年5月10日日曜日客同士が一定の距離を空けて並ぶように、道路には目印の丸が。しかし、なぜか人が並ばずに猫たちが陣取っているではありませんか…!『猫転送装置』で転送されてきた猫ちゃんたち?コードやガムテープなどで、床に円を描くと、なぜか猫が中に入ってくるという現象。ひと昔前に、日本では『猫転送装置』なんて名前で話題になりました。日本発の『猫転送装置』が世界中で話題沸騰中! 驚くほど猫が転送されてくるフィリピンで撮影された現場も、恐らくこの『猫転送装置』と同じことが起こっていたのでしょうか。転送されてきたのか、はたまた本当にソーシャルディスタンスを守っているのかは、猫のみぞ知る事実。しかし、ちゃんとお行儀よく並んでいる猫たちを見ると、「私たちもちゃんと守ろう!」なんて思えてきますね。[文・構成/grape編集部]
2020年05月20日フィリピン発のスイーツショップ「マッチャラボ(303 mAtcHa LaB)」が日本初上陸。2019年11月22日(金)より東京・高円寺駅前にオープンする。「マッチャラボ」の看板メニューは、常夏の国・フィリピン生まれの新スイーツドリンク「タホ(TAHO)」。最大の特徴は、ドリンクに入った柔らかい豆腐だ。時間が経つと、カップ内で豆腐が溶け、まるでクリームプリンのようなとろとろ食感に。味のバリエーションも豊富で、黒糖や抹茶、紫芋といった和テイストから、ストロベリーやマンゴーなど南国を思わせるフルーティな味わいのものまで展開する。また、タピオカや黒蜜入りのドリンクも用意。豆腐と合わせることで、よりもちもち触感を味わうことができる。さらに、11月22日(金)から12月24日(日)までに商品を購入した人全員に、ドリンク1杯無料クーポンが配布されるなど、オープンを記念したキャンペーンも実施。気になる人は店頭へ足を運んでみては。【詳細】マッチャラボ(303 mAtcHa LaB)オープン日:2019年11月22日(金)住所:東京都杉並区高円寺北3丁目22-2営業時間:11:00~22:00(L.O.21:30)定休日:なしTEL:03-6383-0771価格例:抹茶タホ 550円(税込)、マンゴータホ M)450円/L)580円、黒糖タホ M)450円/L)580円、抹茶タピオカラテ 580円、ウベ(紫芋)タピオカラテ 580円【キャンペーン詳細】■ドリンク1杯無料クーポン期間:11月22日(金)~24日(日)内容:期間中商品を購入した人全員に、次回来店時に使用できる無料クーポンをプレゼント。(有効期限は11月25日(月)~12月25日(水)まで)■全商品割引キャンペーン内容:11月22日(金)全品30%オフ、23日(土)・24日(日)全品50%オフで提供。■ポイント15倍キャンペーン内容:期間中に商品を購入した人全員に、ポイント15個が付いたスタンプカードをプレゼント(1人1回限り)
2019年11月24日留学を先延ばしにしたり、自分にはできないと諦めている人に朗報!いま、短期間かつリーズナブルに留学できる「超短期留学」がじわじわブームに。そこで、旅好きで語学スキルを身につけたいと意気込むanan総研メンバー・伊藤沙織さんが、セブ島での1週間の短期留学へ!文・写真、中村朝紗子プライベートを充実させたいし、仕事でもスキルアップしたい。インスタ映えする体験もしたいし、楽しいことをしていたい…。そんなふうに、anan女子の頭の中はいつもちょっぴりヨクバリなもの。総研メンバーの伊藤沙織さん(No.139)もそのひとりです。右が伊藤さん。友達と行った、セブ旅の1コマ。「旅が好きで、暇さえあれば旅行します。将来のため語学を身につけたいと思いながら、仕事と趣味で予定はぎっしり。なかなか腰を据えて学べなくて」。実はいま、伊藤さんのように語学を学びたい女子たちの間で、短期の語学留学がちょっとしたブームになっています。語学留学3つの意外人気の理由は大きく3つあるそう。意外にも短期で行けちゃう「留学」と聞くと、年単位での渡航や大きな覚悟が必要というイメージがあるかもしれませんが、実際には2泊3日の「超短期留学」などのメニューも増えています。週末に有給や代休を組み合わせて3日ほど休みをとればいいと考えれば、留学がちょっと身近に感じられますね。エリアを選べば、意外と費用も安い留学の平均費用は50万円/月言われていますが、(DMM留学調べ)、物価が安いエリアを選ぶことで、費用はグンと抑えられます。アジア圏への留学の場合、欧米留学の約1/2〜1/3の費用で済むことも。平日は勉強だけど、意外と週末は満喫できる留学先であっても、週末になれば学校はお休み。土日を有効活用すれば、思いっきり観光を楽しめます。学校の提携ツアーにはお得なプランがたくさんあるそう。実際に行ってみよう!そんなウワサの短期留学を、伊藤さんも実際に体験することに(ライター中村もちゃっかり同行)。行き先に選んだのは、日本から近くて物価が安い、そしてマンツーマン授業の質の高さで人気を集めるフィリピンです。左・伊藤さん、右・ライター中村フィリピンは日本からエアで4時間の好アクセス。世界有数のリゾート地帯としても知られ、マリンスポーツも盛んな人気観光地です。「週末は海で遊び尽くしたい!」「費用はできるだけリーズナブルに」という伊藤さんのリクエストもあり、セブ島にある学校に入学することに。絶景オーシャンビューの学校お世話になったのはマクタン島エリアにある学校『QQ English シーフロント校』。最大生徒収容定員数は250人、リゾート型スクールとしては最大規模を誇ります。高級ホテルを改築した校舎は、テラスの先すぐに美しい海を望む絶好のローケーション! リゾートステイ気分を味わえるのも、人気の理由です。教室と宿泊施設が併設なので、通学もスイスイ。伊藤さんが宿泊したお部屋「デラックスルーム」は、元ホテルの面影を残す立派な造りでした(リーズナブルな滞在を希望する方にはドミトリータイプが人気)。シャワー、トイレ、エアコン、セキュリティボックスもしっかり完備。伊藤女性が長期滞在するには、水回りやベッド環境はやっぱり気になるもの。予想以上にキレイなお部屋で安心しました!クラス分けで実力をチェック!到着後すぐにレベルチェックテストを受けて、自分の実力をチェック。このテスト結果から、自分にあったレッスンプログラムが組まれるそう。続いて、オリエンテーションへ。学校では、生徒みんなが快適に過ごすためのルールがあります。「15分以上の遅刻は欠席扱い」「プールは夜22時まで」「異性部屋への立入禁止」なんてルールも! なんだか学生時代を思い出しますね。続いて館内の施設を見学。館内には自習スペースやカフェテリアはもちろんのこと、ランドリー、勉強道具が揃うショップ、なんとトレーニングジムまであるのだとか。伊藤ジムがあるのには驚きました。しかも窓から海が見えるなんてステキ。ランニングが好きなので、息抜きがてら走りたいな。到着日から大忙し!夕方には、さっそく最初のレッスンがスタート。短期留学だからこそ、1秒たりともムダにはできません! 初回は、マンツーマンのスピーキングレッスンです。先生は、午前に受けたテスト結果をふまえたレッスンを作ってくれるので、苦手をしっかりフォロー。伊藤私には時間が少ししかないと思うと、たくさん吸収しようと集中できました。日が暮れると『QQ Cafe』でウェルカムパーティーが開催されました。先生たちが新入生たちをあたたかく迎えてくれます。英語で自己紹介をするコーナーでは、緊張しながらもどうにかクリア。同期入学の生徒には学生さんから定年退職後のおじいさんまで、国はアジアからヨーロッパまで、実にさまざまな人がいることもわかりました。伊藤国籍も年齢も違う人たちと、同じ屋根の下で暮らすなんて、ワクワクします。せっかくだから、友だちをつくりたい!初日からもりだくさんのコンテンツで、充実した1日となりました。怒涛のレッスンがスタート!翌朝、9時から授業がスタート。伊藤さんが申し込んだ「スタンダードコース」は、1日にマンツーマンレッスンが6コマ、グループレッスンが2コマの合計8コマを受けるプログラム。スピーキング、リーディング、発音、文法などといった基本カリキュラムのほか、ビジネス英会話やTOEICなどを組み合わせます。●マンツーマン授業「テストでは点が取れるのに話せない」そう悩んでいる日本人は多いはず。話せるようになるには、とにかく実践しかありません。マンツーマンでの授業は、まさに英語のシャワーを浴びるような60分。フィリピンは世界で3番目に英語を話す人口が多いと言われていて、聞き取りやすさにも定評が。先生はとってもフレンドリーなので、緊張していても大丈夫。●グループ授業先生が提示するテーマについて、他の生徒たちとのディスカッション形式で授業が進みます。誰かの意見に感想を述べたり、他の生徒へのフィードバックを聞くことで、インタラクティブな学びを得ることができます。●カランメソッドイギリス人英語教師によって開発された「カランメソッド」は、英語に対する反射力を鍛え、英語脳が徹底的に訓練される勉強法(この授業は、1日6コマあるマンツーマンレッスンに含まれる)。日本でこのカランが受けられる学校は、まだ多くありません。先生がネイティブスピードで読み上げる英文を、同じ速度で反復します。さらに先生からの質問がきたら、その質問にも素早く答える。これをひたすら繰り返します。先生が話す単語は、なんと1分間に200~230単語! レッスン後はかなりの疲労感がありますが、英語に対する反射神経と瞬発力が鍛えられるので、スピーキング上達には相当の効果があるのだとか!息抜きも、楽しまなくちゃ!セブフードを満喫!頭を使えば、お腹が空くもの。この学校では、朝昼夜、食堂のごはんを食べることができます。バイキング形式で好きなものを選べるスタイル。海風を感じるテラスで、いただきます!伊藤味が合うか心配でしたが、おいしい! 日本人の口にも合う味が多いと思います。グループ授業を一緒に受けた台湾人留学生とも、お友だちになれました!エモいバーでおひとりさまデビュー夜になればビーチサイドのカフェは、大人っぽい雰囲気のバーになります。ワイワイ語らうグループもいれば、授業の復習をする生徒も。20歳以上は、身分証の提示でアルコールも飲めますよ。伊藤ホテルリゾートに来たみたい。波の音を聴いてぼーっとする時間、贅沢すぎます。明日の授業も頑張ろうっと。週末は車で島を巡る!いよいよ卒業スピーチ!勉強に没頭していたら、1週間は本当にあっという間。伊藤寝る間を惜しんで勉強する体験は、学生以来でした。帰国日前夜、入学式をしたカフェで卒業式が行われました。卒業証書授与、生徒たちによるスピーチのほか、先生たちのサプライズパフォーマンスでは会場は大盛り上がり!(内容は留学先でのお楽しみに!)1週間の短期留学と言っても、コマ数にするとおよそ34コマ(約28時間)もの授業をこなした伊藤さん。堂々としたスピーチは、自身でも手応えがあったようです。伊藤グループレッスンだけでなく、マンツーマンレッスンも充実しているのでみっちり英語に触れ合うことができました。普段、英語を話した後すぐに日本語が出てしまう癖を少し直せた気がします! また、新しい言い回しもたくさん学ぶことができました。短期留学、実際どうだった?留学を終えた伊藤さんに、感想を聞きました。伊藤きっとみなさんのなかにも、日々の生活に追われて留学なんて行けない……と諦めている方も多いと思います。でも、1週間でも留学はできますし、何より挑戦するということにきっと意味があります。留学は本当にたくさんの経験ができます。新しい友だち、異文化との交流、もどかしさとの直面。きっと自分を成長させてくれる、貴重なものになると思います。行って良かったと心から思える時間でした!1週間という短い期間でも、語学力の向上と、日々の充実度は大満足できたよう。ライトな留学ができるようになったいま、憧れを抱いたまま日本にいるのはもったいないかもしれません。今年こそあたらしい自分になりたいと願う人は、選択肢のひとつにしてみては?
2018年01月25日メイドインフィリピンのビーン トゥ バー(BEAN TO BAR)チョコレート「テオアンドフィロ・アルチザンチョコレート(THEO&PHILO)」が、2018年1月10日(水)より蔦屋書店・TSUTAYAの19店舗に登場。「気持ちを贈るチョコレート」という名の企画にて、テオアンドフィロ・アルチザンチョコレートのチョコレートが発売される。テオ&フィロ・アルチザンチョコレートとは、フィリピン発の今注目のチョコレートブランド。カカオ豆の選別や焙煎からバーになるまで、すべての工程を自分たちのファクトリーで行うビーン トゥ バーで仕上げたこだわりのスイーツは、香り高く味わい深いのが特徴だ。カカオには、サトウキビをはじめ、マンゴーやココナッツ、コーヒーなど、厳選した良質な素材を組み合わせ。チェリーのような風味と渋みのダークチョコレート「70% DARK CHOCOLATE」をはじめ、バナナの揚げ春巻き“ツーロン”をイメージした「TURON」、砂糖漬けの生姜にミントを合わせた「GINGER&MINT」、ドライグリーンマンゴーと塩のコンビネーションが楽しめる「GREEN MANGO & SEA SALT」など、他では味わえないユニークなフレーバーを用意した。現在日本での取り扱いは少なく、少量生産のため、なかなか出会うことの出来ない。ぜひこの機会に蔦屋書店・TSUTAYAを訪れて「テオアンドフィロ・アルチザンチョコレート」を手にしてみて。【イベント詳細】「テオアンドフィロ・アルチザンチョコレート」発売期間:2018年1月10日(水)~2月28日(水)※店舗によって開催日時に前後あり。取り扱い店舗:【北海道・東北】TSUTAYA 美しが丘店/蔦屋書店 多賀城市立図書館【関東】浦和蔦屋書店/柏の葉蔦屋書店/中目黒蔦屋書店/二子玉川蔦屋家電 / 蔦屋書店 海老名市立中央図書館/TSUTAYA 鹿嶋南店/幕張蔦屋書店【東海・関西】TSUTAYA 鈴鹿中央通店/梅田蔦屋書店/枚方 蔦屋書店/TSUTAYA アクロスプラザ橿原店【中国・四国】TSUTAYA 宇多津店/広島蔦屋書店/エディオン 蔦屋家電/蔦屋書店 周南市立徳山駅前図書館(2018年2月オープン予定)【九州】蔦屋書店 筑紫野イオンモール店/TSUTAYA BOOKSTORE 福岡空港店フレーバー例:70% DARK CHOCOLATE、GINGER&MINT、GREEN MANGO & SEA SALT、TURON、MILK CHOCOLATEほか価格:各700円+税
2018年01月07日フィリピンと聞くと何を思い浮かべるでしょうか。セブ島のビーチ?混沌としたマニラの市街?では、フィリピンの小説って読んだことありますか?フィリピンを舞台にした小説は日本語や翻訳で何点かあるものの、手に取ったことがない方がほとんどではないでしょうか。そんな中、フィリピンで生まれたミステリー小説を日本で出版しようとする企画が立ち上がりました。作品タイトルは『Smaller and Smaller Circles』。■『Smaller and Smaller Circles』あらすじ1997年夏、フィリピン・マニラ。ゴミ山がいくつもそびえるパタヤス地区で顔の皮を剥がれ、内臓を抜き取られた少年の死体が次々に発見される。フィリピン国家警察から捜査への協力を要請された法人類学者のサエンス神父は、残忍な連続殺人鬼を見つけ出すため、かつての教え子で友人でもある心理学者ルセロ神父とともに全力を尽くす。やがて2人は心に深い闇を抱える犯人を導きだすのだが――。本書のオリジナル版は、フィリピン国内で異例の発行部数を記録し、フィリピン国民文学賞など数々の賞を受賞しました。それが世界の優れたクライムミステリーを出版するニューヨークの出版社、Soho Crimeの目に留まり、大幅に加筆されて2015年にアメリカで刊行されると、フィリピン初のクライムフィクションとして多数メディアでも紹介され、英ガーディアン紙が「古典的で良質なシリアル・キラー小説」と絶賛しました。そして今年、本書を日本の読者に届けるために、日本語版の出版を目指すクラウドファンディングプロジェクトがはじまったのです。ここではこの作品のおすすめポイントをご紹介していきます。■本書の出版に関わる女性たちの活躍がすごい!まず注目したいのは、本書の出版に関わる女性たちです。著者のF.H.バタカンはフィリピン大学大学院で修士号取得後、政府の情報機関であるフィリピン・インテリジェンス・コミュニティーで10年近く勤務したのち、放送ジャーナリストとなったという異色の経歴をもちます。諜報員とジャーナリスト両方の目を通してフィリピンの社会に向き合ってきた著者が書いたからこそ、本書はリアリティあふれる作品となったのです。『Smaller and Smaller Circles』の著者、F.H.バタカンまた、『Smaller and Smaller Circles』を発掘してアメリカに紹介したJacaranda Literary Agencyは南アジア初の文芸エージェンシーです。運営するのはインド、シンガポール、そしてフィリピンをそれぞれ拠点とする3名の女性。小説からノンフィクション、児童書に至るまで、アジアを中心とする優れた作品を欧米の出版社に紹介する橋渡し役として活躍し、世界中の出版社から注目されています。南アジア初の文芸エージェンシー、Jacaranda Literary Agencyを運営するインド、シンガポール、フィリピンを拠点とする3名の女性、Andrea、Helen、Jayとトランネットのスタッフ。■日本ではまだ数少ないアジア文学、そして引き込まれるストーリー!アジアの文学作品が日本語に翻訳されることも近年は増えてきているものの、日本の翻訳文学市場のほとんどを占めるのは欧米の作品です。本プロジェクトには「西洋以外でも文学が書かれていること」をより多くの人に知ってもらいたい、そして「欧米の作品ばかり翻訳される流れを変えていきたい」という思いも込められています。またエンターテイメント作品として面白いことはもちろん、フィリピンの社会問題を鋭く描いていることも本書の魅力です。ゴミ拾いをしてその日その日を生き抜く子供たち。腐敗に慣れきってしまっている警察組織。本書のオリジナル版が書かれたのは90年代ですが、フィリピンの状況が今も変わっていないことに著者は怒りをあらわにしています。日々のニュースとは異なるレベルでフィリピンの実情を容赦なくつきつけてくる本書は、ミステリーや海外文学の愛読者に限らず、フィリピンをはじめとするアジア、国際情勢に関心がある人など、幅広い読者に受け入れられること間違いありません。ぜひ、本プロジェクトのサポーターとして、翻訳出版を応援してください。■クラウドファンディングならでは、の特典も!プロジェクトを主催するのは、クラウド・ファンディングを活用して世界中の本の翻訳出版を、という新しい出版の仕組みを提唱するサウザンブックス。2016年の設立後、すでに6作品の翻訳出版プロジェクトを成立させています。そして、今回は出版翻訳を専門とする翻訳会社トランネットとのコラボ企画で、翻訳者はトランネットが主催するオーディションによって選定されるため、文芸作品の翻訳家デビューを目指す人にとっても、貴重なチャンスです(オーディション参加費やトランネット入会費とセットになったプランもあります)。支援の募集期間は2018年2月3日まで。「出版記念イベントご招待」や「ロンドンブックフェアご案内」等のお楽しみプラン(数に限りあり!)や、書籍が一般販売価格よりもお得に購入できるなプランも用意していますので、ぜひご支援をよろしくお願いいたします。■映画『Smaller and Smaller Circles』が12月にフィリピンで公開!先立って10月に開催された釜山国際映画祭でも上映された本作は、映画祭の創設者である故キム・ジソクを敬って新設されたキム・ジソク賞にもノミネートされました(受賞は吉田大八監督の『羊の木』)。残念ながら受賞は逃したものの、本作品が映画界でも高い評価を受けていることが窺えます。
2017年12月13日忙しい生活が続くと、人との付き合いがギスギスしたり、ついイライラしてしまったりすることはありませんか?そこで、自分の周りにいてくれる人たちへのありがたみを改めて感じさせられる話題作をご紹介します。その映画とは……。愛と勇気に心温まる感動作『ブランカとギター弾き』!【映画、ときどき私】 vol. 103フィリピンの路上で孤児として暮らす少女ブランカ。ある日、母親をお金で買うというアイディアを思いつき、出会ったばかりの盲目のギター弾きピーターに頼み込んで一緒に旅へ出ることに。そして、得意の歌で稼ぐことをピーターから教わったブランカは、幸運にもレストランで演奏する仕事を得ることになる。食事と屋根のある部屋での暮らしにようやくありついた2人の生活は、順調に進むと思われていた。しかし、ブランカの身に思わぬ危険が迫っていたのだった……。今回は全編フィリピンで撮影されており、出演者も現地の方々のみで制作されていますが、監督と脚本を務めたのはなんと日本人。しかも、日本人として初めてイタリアのヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を得たことだけでなく、世界中の映画祭で数々のグランプリを受賞したことでも大きな話題となっています。そこで、今回直撃したのは……。国境を越えた才能を発揮している長谷井宏紀監督!これまでは写真家や映像作家としてさまざまな作品に携わってきた監督ですが、本作が初の長編作品。撮影の裏側や見どころについて語っていただきました。過去にはフィリピンを舞台にした短編も発表しており、14年ほど前から毎年通っているという監督。そこまでフィリピンに惹かれる理由は?監督当時、僕の周りにいた人たちがフィリピンのスラムで撮影していて、その写真を見たときに行ってみたいなと思ったのが最初のきっかけ。その頃からストリートでの出会いをするような旅ばかりを僕はしていたので、フィリピンでもごみの山で働いていた少年少女たちとけっこう仲良くなったんですよ。しかも、彼らと一緒にいる時間が自分にとってはすごく居心地がよくて。だから、彼らと会うために毎年行くようになったんです。本作では、フィリピンの街の様子がリアルに伝わってきますが、それは監督ならではのキャスティングによって生み出された雰囲気が見事に映し出されているからこそ。路上でのキャスティングも行ったそうですが、どのようにされたのですか?監督歩いているときに気になる人がいたら捕まえて、セリフを言ってもらって、連絡先を聞くというリサーチをずっとしていました。脚本に書かれているキャラクターの方向性に近い人をひたすら歩いて探していたので、まったく出会わない日もありましたけど、2か月くらいはそういうことをしていたかな。というのも、最初はキャスティングディレクターがいたので、ホールに100人くらい集めてもらったんだけど、歌がうまい少女を探しているのに、20代の男性でアクロバットができる人とかが来ちゃったりして(笑)。確かにフィリピンのそういうところはほんとにおもしろいところでもあるんだけど、でもこの映画にそれは必要なかったし、そのためにたくさんの人を呼んで、何日も潰すのはもったいなかったので、それなら自分ひとりで歩いてやったほうが早いなと思ったんですよ。とはいえ、出演者がプロの役者ではないことで苦労したことはありませんでしたか?監督メインキャラクターでは問題なかったですけど、背景のエキストラのなかには、なかなか連絡が取れない人もいて大変だったので、諦めたことはありました。そしたら、「フィリピンでは現場にカメラを置けばそこに人が来るから、その場で選んで」とディレクターに言われたんですよ。それで、実際にカメラを置いてみると、撮影を始める前くらいに次々と見学者が集まって来たんです(笑)。そこで、あの人とあの人って感じで連れてきて、セリフを教えて、すぐに「アクション!」って撮影してました。だから、現場で生まれたことしかなかったですよ。そんな個性豊かなキャラクターたちが揃っているなかでも、主人公のブランカを演じたサイデル・ガブテロちゃんと本人役で出演したピーターさんの2人の存在感は圧倒的。“YouTubeの歌姫” としてフィリピンで人気を集めていたサイデルちゃんを起用した理由は?監督演技のワークショップをしていたときに、朝起きたら僕のデスクの前に、ブランカの似顔絵を描いた紙が置いてあって、そこに彼女が自分の名前を書いていたんです。そんなふうに「私がブランカをやりたい!」というアピールを見たときに、その意志の強さが最高だなと思って、「この子しかいない」と。初めての演技で、自分とは全然違うキャラクターを演じるにも関わらず、よく耐えてくれたなと思います。アクティングコーチをつけていましたが、その人が手をかざすだけでブランカに変わっちゃうくらいまでになっていたので、現場では何も言う必要がなかったです。それだけブランカという人間をよくわかってくれましたけど、11歳でよく理解してくれたなって感じですね。では、監督にとってヒーロー的存在でもあるというピーターさんの魅力とは?監督フィリピンでは、一日の撮影が終わったらみんなにその日のギャラを払うんですけど、ピーターには最初にけっこうなギャラを払っていました。にも関わらず、最終日には5000円しか持っていない。でも、それはなぜかというと困っている人や親戚に配っちゃってたからなんですよ。僕だったら、「家賃や支払いがあるな」とか「次はここに旅行したいな」とかになっちゃうんだけど、彼にはそれがまったくなくて、「いまここにある何かを大事にする」ということなんですよね。でも、それはなかなかできないことなので、かっこいいなと思いますし、さすがだなと。僕は本当にピーターを尊敬していて、彼のことは出会った瞬間からすごいと思ってましたけど、それは彼が画面に映っているだけでみんなが感じることができるはずです。今回、プロデューサーがイタリア人で、カメラマンが日本人という以外、全員フィリピン人だったこともあり、英語とタガログ語のみの現場。そんななかでも、あえて通訳を入れずに、すべての人と直接向き合ったという監督ですが、それはこれまでセルビアやヨーロッパ、フィリピンを中心に活動されてきた経験があるからこそ。長年の海外生活において、独自のコミュニケーション方法はありますか?監督以前、マケドニアに行ったときに村を歩いていたら、日本人が珍しかったのか、すごく人が集まってきて、ぞろぞろとついてきたことがありました。そのときに、耳の聴こえないひとりの男の子が最後まで残ってくれて、「うちに行ってご飯を食べよう」ってジェスチャーで一生懸命に誘ってくれたんです。それで、その子について行ってある家に泊まることになり、そこにいた人たちはその子の家族ではなかったんだけど、彼らも全員耳が不自由だということがわかりました。でも、もともと僕は現地の言葉は喋れないし、向こうも日本語が喋れるわけでもない。だから、「言語って特に重要じゃないよね」ってところに行きついて、やろうと思えば、ジェスチャーや表情だけでも会話ができるんだと感じたことはありましたね。では、最後にこの作品で注目して欲しいところを教えてください。監督ブランカというひとりの少女が、たくましく勇気を持って進んで行く姿をぜひ見てもらいたいなと思っています!人を思う温かさと愛情を感じる!お金や目に見えるものばかりに気を取られてしまいがちな現代だからこそ、ブランカとピーターを包み込む無償の愛に、思わず涙が込み上げてくるはず。監督自ら作詞を手掛けたという劇中歌が奏でる美しいメロディーとともに、心に残る1本です。あなたの隣にいる大切な人を誘って劇場に行ってみては?琴線に触れる予告編はこちら!作品情報『ブランカとギター弾き』シネスイッチ銀座他にて7月29日(土)より全国順次公開!配給:トランスフォーマー© 2015-ALL Rights Reserved Dorje Film
2017年07月26日旅行サイトでフィリピンのツアーを検索すると、セブ島、マニラ、エルニド、ボラカイ島…などがおすすめツアーとして出てくる。旅行先としてのフィリピンは、いまではすっかりアジアのリゾート地だ。けれど観光地ではない街へ足を踏み入れれば、そこには貧困と背中合わせで生きる人々がいる。『ブランカとギター弾き』の舞台はフィリピンのスラム街。路上で暮らす孤児のブランカとギター弾きの盲人ピーターが出会い、生きるために旅に出る物語だ。主人公のブランカは、窃盗や物乞いをしながら1人で暮らしている。ある日、有名な女優が自分と同じ境遇の子どもを養子に迎えたというニュースを偶然目にしたことで、アイデアを思いつく。それは、お金を貯めて“お母さんを買う”というアイデアだった。突飛だが、母親を手に入れることができれば幸せになれるのではないか──たった1人で生きる少女がひらめいた希望の道だ。そのためにブランカは窃盗を繰り返していたが、街角でギターを弾いて生活しているピーターと出会い、歌うこと=自分の才能で生きることを教えてもらい、人生が変わっていく…。この映画が心に響くのは、フィリピンのスラム街を映しながら、人と人との心の繋がりや誰かを大切に想うことを描いているからだろう。また『シティ・オブ・ゴッド』『デザート・フラワー』『トラッシュ! この街が輝く日まで』『鉄くず拾いの物語』などを観たときにも感じたことだが、映画の主人公たちの過酷な生活環境に驚かされる以上に、彼らの生命力や勇気、愛情、諦めない気持ちに心打たれる。『ブランカとギター弾き』もそうだ。ラストシーンのブランカとピーターの“あの表情”は決して忘れることはないし、彼らからたくさんの生きるヒントをもらった。その感動を描き出したのは、本作が長編監督デビューとなる長谷井宏紀監督だ。日本人として初めてヴェネツィア・ビエンナーレ&ヴェネツィア国際映画祭の全額出資を得て製作、ヴェネツィア国際映画祭で2冠(※1)、各国の映画祭で数多くのグランプリを獲得している。彼のキャスティング方法がユニークだ。盲目のギター弾き役をフィリピンの路上でスカウトし、ブランカ役はYouTubeに歌っている動画をあげていた素人サイデル・ガブテロに声をかけた。ドキュメンタリーではないけれど、ものすごいリアリティを受け取るのは、そんな一風変わったキャスティングの力も大きい。何より長谷井監督自身が世界中を旅してきた人であるからこそ生まれた発想、出会い、メッセージ──やっぱり旅はいいなぁと思ってしまう。次の旅は、フィリピンに決めよう。(text:Rie Shintani)※1ヴェネツィア国際映画祭2015 マジックランタン賞、ソッリーゾ・ディベルソ賞受賞(text:Rie Shintani)
2017年07月19日米『レジャー&トラベル』誌で”世界一”に選ばれたこともあるボラカイ島。確かに、美しい!“世界一の島”ボラカイ島は子連れ旅にぴったり数百の島々からなる島国、フィリピン。ビーチリゾートが多く、有名なセブ島などは英語の語学研修先としても注目されているので、ちょっと気になる!という人も多いのでは。そんなフィリピンでもおすすめの島はボラカイ。ほんの20年前までは島に滞在する人は自分で飲み水を用意しなければならないような未開の島でしたが、今は驚くほど開発が進み、多くのリゾートが展開しています。全長4㎞にわたって広がるホワイトビーチはその名の通りまぶしいばかりの白砂のビーチ。このビーチに沿ってカフェやレストラン、リゾートホテルが立ちならび、のんびりと安全な雰囲気で子連れ旅行にもぴったりなのです。この島、2012年にはアメリカのレジャー誌の投票で”世界一の島”に選ばれたこともあって、世界的に有名です。ボラカイの空港からさらにこんな小舟でリゾートへ。乗り場まではリゾートの案内があるので安心ビーチに沿って延々と続くビーチウォーク。レストランやカフェがいっぱい!小さな観覧車まであってびっくり施設の充実ぶりに驚く!未就学児からティーンまでをカバーそんなボラカイ島で選びたいリゾートはたくさんあるのですが、子連れ旅にイチオシなのが、シャングリラ・ボラカイリゾート&スパ。キッズクラブでは専任のケアテイカーが子どもたちを預かってくれ、まるで幼稚園のように1日中でも遊ぶことができます。キッズクラブは室内にありますが、大きなすべり台、鋭角でボールプールに滑り落ちていくスリル満点のスライダーのほか、ジャングルジムなどもあり、ちょっとしたキッズパーク並み。このほか、ティーンエイジャー向けにビデオゲームやアーケードゲーム、オンラインで遊べるPCルームも完備。これほどの規模の施設、ラグジュアリーリゾートでは珍しいほどの充実ぶりです。子どもを預けるだけでなく、大人も一緒に遊ぶことができ、自宅ではちょっとスペースや騒音が…なんて、敬遠していたダンスゲームなどで家族で盛り上がってもよさそう。リゾートでありながら都会的(?)なアクティビティも楽しめます。緑の多い自然保護区内にあるシャングリラ・ボラカイ。ビーチウォークからは離れているので、静けさを楽しむのも思いのままキッズクラブが驚きの広さ。施設利用だけならゲストは無料(未就学児は保護者の付き添いが必要)。2種類あるスライダーはなかなかのスリルで、大人でも楽しめる長時間いてもまだ遊び足りない!シャングリラホテルのインハウススパ「Chi-氣-スパ」は世界的にも評価が高く、ゲストでなくてもぜひ利用したいもの。宿泊していない人でも子どもを預けることが可能なのがうれしいところです。ケアテイカーは皆フィリピン人ですが、英語が公用語のフィリピンゆえ、子どもたちとの会話はすべて英語です。サマースクール感覚で1日入れるものいいかもしれません。今回はいつもよりじっくりと、2時間のスパプログラムを受け、実は予定の3時間より長く5時間近く娘を預けることになってしまいましたが、「ごめんごめん!」と焦って迎えに行ったものの、娘は開口一番「もうお迎え!?」という反応でした。ケアテイカー(娘は「先生」と呼んでいましたが)ともすっかり仲良くなり、「明日も会える?」と名残惜しそう。とても楽しい時間を過ごしたことがわかりました。ケアテイカーさんをお願いする場合は有料。靴下の着用が必要だが、持ってなければもらえるエコ・センターで環境学習もできる完璧ぶりこのリゾート、もうひとつのおすすめは「エコ・センター」が設置されていること。リゾート自体が自然保護区内にあることもあり、積極的にボラカイ島周辺の環境保護活動に参加しているといい、ゲストや従業員も週1回のビーチクリーンに参加してその活動の一環を担うことができます。また、このエコ・センターではボラカイ島周辺の自然についての展示があり、サンゴ礁や絶滅危惧種のフルーツコウモリの生態について学べます。実は打ち上げられるサンゴや貝殻も、生態系を保つための重要な構成員。人間が触ってはいけないし、まして持ち帰ったりしてはいけないという、私たちの知らなかった環境保護の“常識”をも教えてくれています。この先もビーチに行くことは多いでしょうから、こうした学習はぜひ小さいうちからしておきたいものです。家族まるごと楽しめるリゾート、見つけました!エコ・センターは誰でも入れる。滞在中に環境学習のレッスンが可能かどうかは要確認<文・写真:フリーランス記者岩佐 史絵>
2017年07月08日昨年の第69回カンヌ国際映画祭において、フィリピン映画界に世界三大映画祭初の主演女優賞をもたらした『ローサは密告された』が、7月29日(土)より日本公開される。ここ数年、世界各地で勢いをみせるフィリピン映画。実は日本でも、今年はフィリピン映画の公開ラッシュ!そこで、同作でメガホンをとったフィリピン映画界の最先鋭ブリランテ・メンドーサ監督に注目した。●日本でもフィリピン映画が続々公開!まず筆頭は、1月に公開された浅野忠信主演『壊れた心』(フィリピン=ドイツ合作)。ウォン・カーウァイ作品で知られるクリストファー・ドイルが撮影監督を務め、監督はフィリピンの鬼才ケヴィン・デラクルーズ。第27回東京国際映画祭のコンペティション部門に出品され、審査委員長だった『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズのジェームズ・ガンからは「ひとりの監督として刺激を受けた」と評された。続いて、7月22日には第29回東京国際映画祭にて最優秀男優賞と観客賞をW受賞したジュン・ロブレス・ラナ監督『ダイ・ビューティフル』、夏には浅野さんの盟友・長谷井宏紀監督による『ブランカとギター弾き』、今秋にはラヴ・ディアス監督『the woman who left』(原題)といったフィリピン映画が連続公開。中でも、「the woman who left」は昨年のヴェネチア国際映画祭で金獅子賞(最高賞)を獲得、『ローサは密告された』のカンヌ・主演女優賞受賞もあり、2005年より始まったフィリピン映画の「第3黄金期」は、いままさに全盛期。ちなみに、アメリカに影響を受けた娯楽映画が撮影所で大量生産された1950年代を「第1黄金期」、マルコス独裁政権下にも関わらず強烈なプロテスト精神を詰め込んだ作品が世に出された1970年代を「第2黄金期」と呼ぶ。●メンドーサ監督が第3黄金期の最先鋭といわれるワケ2005年が第3黄金期のはじまりといわれる理由の1つは、現在のフィリピン映画界を牽引しているブリランテ・メンドーサ監督が『マニラ・デイドリーム』でデビューした年であること。もう1つは、「シネマラヤ映画祭(英語表記:Cinemalaya Independent Film Festival)」という若手映画人を支援する映画祭が始まった年であることが挙げられる。その後もインディペンデント映画の製作を援助する映画祭が多数行われるようになり、若手映画監督たちが映画を製作する土壌が作られていった。2015年にはメンドーサ監督の声掛けで、「シナグ・マニラ映画祭」という若手育成のための映画祭も開催されている。また、フィリピンを代表する大スターなどが若手作品にこぞって出演するなど、メジャー作品とインディーズ作品の境界が曖昧となり、「メインディーズ」という言葉も生まれるほど。それが「第3黄金期」の特徴だ。現在のフィリピンの映画制作は、最先端で活躍している現役の監督が若手の面倒をみる、といった流れにより培われ、発達を遂げている。例えば、レストラン経営もしているメンドーサ監督は、映画の勉強をしたい者をその店で住み込みで雇い、現場の撮影スタッフにも起用しながら、実地で映画撮影を学ぶ場を与えている。その結果か、『バードショット』のミカイル・レッド監督は、24歳にして東京国際映画祭の「アジアの未来」部門作品賞に輝くなど、若手監督が世界でも続々と注目を集めている。●美術監督から45歳で映画監督デビュー!異色の経歴で世界を席巻本作『ローサは密告された』では、マニラのスラム街で小さな雑貨店を家族で経営しているローサが、家計のために少量の麻薬を扱っていたことから、ある夜、密告を受けて夫婦で逮捕される。麻薬売人の密告要求、高額の保釈金…警察からの要求もまた恐喝まがいの中、ローサたちは、彼らなりのやり方で横暴な警察に立ち向かっていく――。大学で広告美術を学び、プロダクションデザイナーとしてキャリアをスタートさせたメンドーサ。もともと映画監督になる夢は持っていたが、チャンスはなかった。それが45歳のときに友人に誘われ、初めて手掛けた長編映画『マニラ・デイドリーム』で、一気に映画監督としての才能を開花させた。2008年に製作した『サービス』は、フィリピン映画としては24年ぶりのカンヌ国際映画祭コンペ出品作となった。続く『キナタイーマニラ・アンダーグラウンドー』でカンヌ国際映画祭監督賞を受賞、さらに『グランドマザー/ばあさん』はヴェネチア国際映画祭コンペ出品、『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』はベルリン国際映画祭コンペ出品と、なんとデビューから7年で世界三大映画祭すべてのコンペ部門出品という快挙を果たす。そして、カンヌ3度目のコンペ作品となった本作では、主人公ローサを演じたジャクリン・ホセにカンヌの主演女優賞をもたらし、その歴史を塗り替え続けている。これだけ海外映画祭で評価される理由の1つは、メンドーサ作品の特徴でもある早撮りにあるという。メンドーサ監督は入念にリハーサルを行い、信頼できる少数のスタッフのみで素早く撮影を行う。そのため、撮影日数は非常に短い。手持ちカメラによる撮影は、スラム街の狭い路地を縦横無尽に駆け巡り、その強度は他に類を見ない。その結果、2005年のデビューから現在に至るまでの12年間に、長編だけで13本の作品を生み出すことができた。また、“ノイズ主義”と呼ばれる、音の構成も彼の作品特徴のひとつ。登場人物たちの会話が聞き取りづらくなるほどに、街の雑踏や、登場人物を取り巻く環境音を現実そのままに取り入れるのだ。エネルギッシュな“街”の現実を切り取る説得力を持った作風を、すでに確立しているといえる。●タランティーノもイザベル・ユペールもその才能を絶賛!『サービス』がコンペに出品されたカンヌ国際映画祭で審査委員長だったショーン・ペンは、本編上映後にメンドーサに駆け寄り、称賛を贈るという感動的な場面があった。『キナタイ-マニラ・アンダーグラウンド-』では、映画を観たクエンティン・タランティーノが「非凡な映画だ!」とベタ褒め。『囚われ人 パラワン島観光客21人誘拐事件』に出演したイザベル・ユペールも、「彼はとても力強い世界観を持っていて、それは彼の映画を観れば明らかよ。私は、そんな彼の宇宙を探検してみたいと思ったの」と自らメンドーサ監督作品への参加を熱望したことを激白。そして『ローサは密告された』ではた批評家たちが「この作品の演技は助演レベルではないか?」と批判したことに対し、審査員であったドナルド・サザーランドは「彼女の演技は超一流なものだ!」と擁護、アルノー・デプレシャン監督も「彼女に心動かされた」と賛同し、マッツ・ミケルセンも「絶対的に美しい主演女優によるパフォーマンス!」と褒め称えた。同じく審査員だったキルステン・ダンストは、授賞式でのホセのスピーチ中にも感涙していたが、その後ホセと会話を交わし、本作のラストシーンに感動して涙したことを語ったという。さらに、昨年の東京国際映画祭で共に映画づくりを行った行定勲監督は「いま撮りたいことを、全スタッフで作り上げていることが画から伝わる」と本作を絶賛。世界中の映画人が称賛し、その才能に嫉妬する、メンドーサ監督の最新作は見逃すわけにはいかない。『ローサは密告された』は7月29日(土)よりシアター・イメージフォーラムほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)
2017年07月01日タレントの熊切あさ美が、23日(13:55~15:20)に放送されるテレビ朝日系単発バラエティ番組『世界の愛すべきバカネモチ!』で、フィリピンの大富豪に気に入られる。この番組は、常識から大きくはみ出したバカな大金持ちを"バカネモチ"と命名し、その人が住む大豪邸に芸能人が家政婦となって潜入レポートするもの。今回は、熊切と松居直美が、フィリピンの実業家、ルイス・チャビット・シンソンさんの自宅で働く。チャビットさんは、トラをペットとして飼って街中を散歩させたり、自宅にプライベート動物園を作ってライオンなどの猛獣を多数飼育。自宅と別宅の移動にプライベートジェットを利用するが、飛行機を14機も所有している。そんなチャビットさんは、熊切のことがお気に入りになったようで、ロケ中、熊切にはハグして、松居が近づくと「NO!」と拒否する場面が何度も登場。カメラが回っていないところでも、熊切に「俺が持っているテレビ局の番組に出してやるから、プロフィールを送ってこい!」と、本気で口説いていたという。熊切は、チャビットさんを「誰からも愛されていて人間として尊敬できる方でした!」と絶賛。「超お金持ちですが、とても周囲の人々から慕われていて、この人なら皆さんついて来るな、と感じました!」と、人柄にひかれたようだ。一方の松居は、ペットのトラとうまく触れ合うことができず、「うちのペットともっと仲良くなるように!」と言われた上、動物園でカンガルーやダチョウの小屋掃除、スネークショーの手伝いなどをさせられる始末。それでも、「今まで見たことないようなものをたくさん見せていただきました!」と充実のロケを振り返っている。
2016年10月21日エル・リオ・イ・マール・リゾートの近隣のダイビングリゾート「クラブ・パラダイス」のハウスリーフでカメと遭遇日本人ダイバーの間で、人気が急上昇しているフィリピン。マリンダイビング誌の読者投票においても、ここ数年は海外ダイブエリアのTOP3に常にランクインするほど、確実に高い評価を獲得しています。 人気の理由は、1.なんたって海がおもしろい!2.世界屈指の多様な魚&海洋生物3.スタッフのサポートで楽ちんダイビング4.多彩なダイビングスポット5.日本から近い!6.短期間の休みでも行ける!7.頼れる日本人ガイドがいる8.居心地のいいダイブリゾート9.物価が安い10.現地の人の笑顔が最高!行きたくなってきません?とはいえ、7000あまりもの島々からなり、ダイビングスポット数も多いフィリピン。どこへ行くべきか、迷ってしまいますよね。海の実力のほどをたっぷり体感できて、かつ、ちょっと穴場だったりしてほしい……。ブスアンガ島北部に位置するエル・リオ・イ・マール・リゾート。ジュゴンダイブセンターは長年モルディブで活躍していたドイツ人のダークさんがオーナーそこで切り札的にオススメしたいのが、知る人ぞ知るジュゴンの聖地「カラミアン諸島」。“ノーザン・パラワン”と呼ばれるエリアにあり、マニラ空港からカラミアン諸島の中心島ブスアンガ島の空港へ約1時間、そこから車で約20分、さらに船で川をくだって20~30分。遠路の先に待っているのが、最近通目を集めている「エル・リオ・イ・マール」というダイビングリゾートです。エル・リオ・イ・マール・リゾートの前のハウスリーフ。魚影の濃さにびっくりするはず“川と海”という意味をもつダイビングリゾートのハウスリーフは、川が栄養分を運んでくれるのか、魚影の濃さ、魚種の豊富さにびっくりするはず。ギンガメアジの大群は視界いっぱいに迫りくる迫力で、かたや海底を探せば愛らしいデンドゥリティックジョーフィッシュが。近隣に浮かぶ1島1リゾートの「クラブ・パラダイス」さらにここからボートで約30分の沖に浮かぶ「クラブ・パラダイス」ではかつてからジュゴンの棲む島として有名。遠征で出かけるアポリーフではバラクーダの群れも登場。ジュゴンと回遊魚、イルカにクジラ、小さな珍しい生物、なんでも揃った贅沢な海です。ダイビング後はエル・リオ・イ・マール・リゾートのプールサイドでのんびりとバンブーやウッドなど天然の建材を使った、シンプルなバンガロー ■レベル海況が穏やかな上、スタッフがすべてをケアしてくれる“殿様ダイビング”なので、初心者からOK■ダイビングスタイルリゾートから直接入れる、ハウスリーフが充実。ボートダイビングで周辺の海へ遠征も■ダイビングシーズン乾季(12~5月)と雨季(6~11月)があり、ベストシーズンは3~5月で透明度が高い。12~2月は風が強くなることも。1~2月はプランクトンが増え、透明度が悪くなるが、魚影が濃くなる 情報、画像提供:マリンダイビング日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!水中の楽園 〜Diving in ASIA〜 supported by マリンダイビングその他記事を読む>
2016年08月15日2016年5月に開催された「SEABAスタンコビッチカップ」でのフィリピン代表チーム 著者撮影男子バスケットボールのリオデジャネイロ五輪世界最終予選が7月4日から始まった。セルビア、フィリピン、イタリアの3会場に分かれて6カ国ずつが争い、それぞれのトップに立った国が五輪出場権を手にする。日本は女子がすでに3大会ぶりの五輪出場を決めているが、男子はこの世界最終予選に望みをかける。 近年、日本の男子バスケット界は混迷が続いていた。昨年には国内の男子リーグ分裂を理由に国際バスケットボール連盟から国際試合禁止の制裁を科されるまでに事態は悪化。その後、川淵三郎会長の就任によりリーグが統一され、今年9月には新たなプロリーグ「Bリーグ」が開幕するところまでこぎつけた。男子は1976年のモントリオール大会を最後に五輪出場から遠ざかっているが、40年ぶりの出場で日本バスケット界の未来を照らしたいところだ。2016年5月に開催された「SEABAスタンコビッチカップ」の様子 著者撮影東南アジアには、あまりバスケットボールのイメージはないだろう。タイを筆頭にほとんどの国々ではサッカーがナンバーワンスポーツであり、バスケットの影は薄い。だが、そのなかで、東南アジアで唯一バスケットがスポーツ界の最上位に位置する国がフィリピンだ。今回、日本とグループは違うものの、フィリピンも五輪出場をかけて世界最終予選に出場する。2016年5月に開催された「SEABAスタンコビッチカップ」の様子 著者撮影歴史的にアメリカ文化の影響を強く受けるフィリピンでは、バスケットが古くから愛されてきた。フィリピンを訪れると、その熱の高さがいたるところで感じられる。街中にはバスケットのゴールが自然に置かれており、ストリートバスケを楽しむ子供たちの姿をよく目にする。空港などのテレビでもバスケット中継が流されていることが多く、どれも東南アジアでは珍しい光景とえる。マニラのストリートバスケの風景 著者撮影歴史を振り返っても、フィリピンは初めてオリンピックでバスケット競技が行われた1936年のベルリン大会から5大会連続で出場しており、計7回のオリンピックを経験。アジア選手権でも1970年代前半までは上位進出が当たり前で、アジア王者にも5回輝いている。1954年の世界選手権(現ワールドカップ)ではアジア歴代最高位の3位に入るなど、アジアを代表するバスケット大国として君臨していた。ところが、1970年代の半ば頃から国際舞台での戦績が一気にトーンダウンする。オリンピック出場も1973年のミュンヘン大会が最後。2005年には国内に複数の団体が存在していたことが問題となり、昨年の日本と同様に国際舞台から締め出されていた時期もある。2016年5月に開催された「SEABAスタンコビッチカップ」の様子 著者撮影だが、2007年に新団体SBP(フィリピンバスケットボール連盟)を立ち上げて復帰すると、近年は復活の兆しを見せ始めている。2013年には自国開催のアジア選手権で準優勝を果たし、36年ぶりにワールドカップ出場。リオデジャネイロ五輪予選も兼ねて行われた昨年のアジア男子バスケットボール選手権でも準優勝しており、準決勝では日本を下した。最新の世界ランキングでは、フィリピンは中国(14位)、イラン(17位)に次ぐアジア3番手のポジションで、世界28位にランクイン。48位でアジア8番目の日本よりも、はるかに上位に位置している状況だ。世界最高峰NBAでのプレー歴があるフィリピン系の選手らの活躍もあり、フィリピンはアジアのバスケット大国として復権しつつある。2016年5月に開催された「SEABAスタンコビッチカップ」の様子 著者撮影東南アジア全体でも近年、にわかにバスケット熱が高まる機運がある。2009年には東南アジアエリアの実力向上を目指し、ASEAN諸国のクラブが集まって行われる「ASEANバスケットボールリーグ」がスタート。年々、盛り上がりを見せており、タイなどでも新しいバスケットコートがつくられるなど、東南アジアのバスケット界に新しい風が吹き始めている。バスケットボールにおいて、東南アジアを引っ張るのはフィリピンであるのは間違いない。日本同様にオリンピックへの道のりは険しいが、東南アジアのバスケット界をさらに盛り上げる原動力となるような健闘を期待したい。40年ぶりの五輪を目指す日本の戦いとともに、「東南アジアの雄」フィリピンにもぜひ注目してみてほしい。 (text & photo : 本多 辰成 ) スポーツコラム「スポーツが繋ぐ! 東南アジアと日本の新時代」>その他の記事はこちら
2016年07月05日日本電信電話(NTT)及びNTTコミュニケーションズは4月4日、総務省とフィリピン科学技術省、国際電気通信連合(ITU)に協力し、2013年11月の台風で大きな被害を受けたフィリピン・セブ島の被災地において、通信の即時回復を可能とする「移動式ICTユニット」を用いた実証実験を2014年12月から2016年3月にかけて実施したと発表した。移動式ICTユニットとは、大規模災害時に被災地に搬入・設置することで、避難所などのスポットを短時間でWi-Fiエリア化して通話やデータ通信の機能を提供可能なシステムであり、東日本大震災を契機に、NTT・NTTコミュニケーションズ・富士通・東北大学が総務省からの委託を受けて開発した。今回の実証実験を通して、移動式ICTユニットがフィリピンの台風被災地における通信ネットワークの応急復旧に有効であることの確認に加えて、巨大台風来襲を想定した新たなユース・ケースを創出するなど、サンレミジオ市の対災害体制整備に貢献したとしている。これを受けて同市は、NTTコミュニケーションズが提供した移動式ICTユニットの市内各地への配備拡大に向けて「アタッシュケース型ICT BOX」の実導入を2016年3月に開始した。同装置は、提供機能を絞り込むことで可搬性をさらに高めた移動式ICTユニット。通話機能を提供するアタッシュケースには、交換機能を持つPC、バッテリー、Wi-Fiアクセスポイントを搭載し、被災地に持ち込むことで即座に周辺の通話手段を提供可能という。なお、同市では災害復旧用途に限らず、同ユニットを平時のインフラとして利用する教育・医療などのサービス提供といった、同ユニットの利用用途拡大を計画している。
2016年04月05日東をスル海、西を南シナ海に挟まれたロケーション。そう聞いただけでも期待値がグンとアップするフィリピンのパラワン島。島の北西部にはノーザンパラワンと呼ばれるエルニド諸島があり、自然環境保護地区に指定されています。だから、水中が面白くないわけがない!浅瀬にサンゴの群落、その先には真っ白な砂地の清涼感あふれる「ミニロックフロント」では、ロウニンアジに大接近できる可能性大。また、スノーケリングでも楽しめる「スモールラグーン」ではアイゴなどの色鮮やかなコーラルフィッシュがたっぷり。穏やかな海況の中、気ままにお魚ウォッチングが楽しめますピースフルな水中風景の一方、「ディルマカドトンネル」では直径5メートルほどのトンネルがあり、2つの穴から光が差し込む神秘的な風景と出会えます。エルニドは、豊かな海のみならず、黒大理石の島々が点在する圧倒的な自然の美しさと、そこに溶け込んだ4軒のナチュラルなリゾートもツーリストの心を惹きつける大きな吸引力でしょう。 人魚が休んでいたという伝説が残る「ラゲン アイランド」。昨年、フルリノベーションを終え、よりモダンに生まれ変わりました。背後に切り立った岩壁が迫る圧倒的な自然の中、スイミングプールもしつらえたラグジュアリーなリゾートです。タイタイ湾に面し、全室水上コテージの「アプリット アイランド」。ハウスリーフのスノーケリングでブラックチップシャークと遊んだり、洞窟散策が人気です。小高い緑の丘の麓に展開する「パングラシアン アイランド」は、海へとせりだした白砂のロングビーチと遠浅の海の美しさがみごと!客室の中にはプライベートプールを持つ豪華版も。4軒のうち、最初にオープンした「ミニロック アイランド」は断崖絶壁に囲まれ、隠れ家感も上々。リゾートの前でスノーケリングやダイビングが楽しめ、水上コテージもあります。昔から多くのリピーターを輩出しているエルニド。大きな自然以外何もないけれども、のんびりとした島時間を味わえるのが魅力です。 エルニド■レベル穏やかな湾内のスポットではお久しぶりダイバーや初心者でも安心。チェックダイブも湾内で。通常のダイブスポットも浅い水深ゆえ、初心者からOK。■ダイビングスタイル素朴なバンカーボートを使った、ボートダイビング。午前1本、午後1本が基本で、リクエストによって3本目やナイトダイブも。■ベストシーズン乾季(12~5月)と雨季(6~11月)があり、ベストシーズンは3~5月。12~2月は風が強いこともあるが、1~2月はプランクトンが増えて魚影が濃くなり、ジンベエザメと遭遇するチャンスも。 写真提供/エルニド・リゾーツPhoto by El Nido Resorts情報、画像提供:マリンダイビング日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!水中の楽園 〜Diving in ASIA〜 supported by マリンダイビングその他記事を読む>
2016年03月19日エアバスは現地時間の2月17日、フィリピン航空がA350-900を6機とオプションで6機発注する覚書を締結したことを発表した。この発表は、現在開催中のシンガポール航空ショーで、フィリピン航空COOのハイメ・バウティスタ氏とエアバスCEOのファブリス・ブレジエ氏によって行われた。フィリピン航空のA350-900は3クラス制の客室を設定。同社はA350をマニラと米国西海岸やニューヨークを結ぶノンストップ路線や、欧州への新たな路線に導入する予定となっている。A350-900は満席の状態でも、ニューヨークとマニラ間の8,000海里を1年中ノンストップで飛行することができる。A350 XWBはエアバスのワイドボディ機ファミリーの最も新しい機種で、これまでに世界中の41社から合計777機の受注を獲得している。最新の空力設計を採用し、胴体と主翼に炭素繊維複合材を、エンジンにロールスロイス社製トレントXWBエンジンを搭載している。燃費を25%削減するほか、整備コストを大幅に削減を可能にした。胴体幅が広く、エコノミークラスで18インチの幅広い座席を備えられる空間を確保している。
2016年02月18日圧倒的な群れの数で視界いっぱいに迫ってくる「カバナフロント」のイワシの群れ。(写真:北川暢男)フィリピン・セブの国際空港から車で約2時間30分、70年代からヨーロピアンの隠れ家リゾートとして一目置かれていたモアルボアル。素朴さが持ち味のフィリピンの田舎の村ながら、日本人ダイバーにとって嬉しいファクターが揃っている。まずは、ほぼ100%見られる、「カバナフロント」のイワシの億単位の群れ!水面からも海の色の濃さでイワシの群れの大きさがわかり、水面下に滑り込めば、目の前は銀一色に。群れの上から見ると、太陽光がイワシの銀鱗に反射して、ハレーションを起こしながらキラキラと輝き、下へ回り込むと逆光で巨大な輪郭が浮き彫りになる。絶えずうごめく姿は、まるで雲海のよう。ここまでの群れの規模、そしてハズレなしで見られるダイブスポットは、世界的にみても珍しく、あの『ナショナル・ジオグラフィック』誌にも紹介されている。サンゴの豊かさと魚影の濃さが魅力のトンゴサンクチュアリ。スズメダイの群れは花吹雪のよう!(写真:北川暢男)そして南北のリーフに広がる豊かなサンゴに、神々しい光が洞窟に差し込むペスカトール島の「カテドラル・サウス」などの地形ポイントと、ダイブスポットがバラエティ豊か。地形が魅力のカテドラル・サウス。ボトムは水深40メートルと深いが、トップは水深15メートルなので、初心者からOK。(写真:原田雅章)しかもダイビングサービスからボートで15分圏内!なので、午前中2本潜って、お店に戻ってから陸でゆっくりランチタイムを過ごすことも可能だ。ボートで約15分のペスカドール島。カテドラル・サウスがあるのは、こちら。4~6月は海況が安定し、行きやすくなる。(写真:北川暢男)モアルボアルの「チキチキダイバーズ」はオーナーが日本人、そしてガイドにも日本人女性がスタンバイ。言葉の心配なく、ダイビングできる。看板犬のメイも待っている!ビーチフロントにあり、チキチキダイバーズを併設したダイバーズロッジ・プルメリア(写真:原田雅章)また、リゾート地として長年愛されているモアルボアルは、レストランなどのお店が充実しているのも、大きなアドバンテージ。2014年には大型スーパーマーケットも登場し、さらに便利に!海岸沿いにはレストランがずらり。毎晩どこにしようか、ぶらつくのも楽しい。(写真:北川暢男)モアルボアル■レベル美しいサンゴは地元の人の保護活動があってこそ。サンゴを傷つけないよう、グローブの着用、指示棒&カレントフックは禁止されている。サンゴの上に着底はもってのほか。なので、中性浮力のスキルは確実に。■ダイビングスタイルボートダイビング。1日3本が基本。■ベストシーズン通年ダイビングが可能。水温は26~30℃と温かいので、ウエットスーツは3~5ミリ。ベストシーズンは風がおさまる4~6月で、この時期はペスカドール島へアクセスしやすい。情報、画像提供:マリンダイビング日本で最初に創刊されたスクーバダイビングの専門誌『マリンダイビング』(毎月10日発売)。アジアをはじめ、国内外のダイビングエリア紹介、海辺の生き物、ダイビングスクールガイドのさまざまな情報を盛り込んでいます。これからダイビングを始めたいと思っている人はもちろん、すでにダイビングを楽しんでいるダイバーの皆さんや、ダイビングに関わるすべての方々に向けた雑誌です。女性向けの姉妹誌『La SCUBA』も要チェック!水中の楽園 ~Diving in ASIA~ supported by マリンダイビングその他記事を読む>
2016年02月16日●フィリピンを見守る"妖精"宇宙航空研究開発機構(JAXA)の筑波宇宙センターにて1月13日、50kg級の超小型衛星「DIWATA-1」が報道公開された。フィリピン政府が全額出資した同国初の人工衛星。フィリピンから人材を受け入れ、北海道大学と東北大学が開発に協力した。今年4月にも、国際宇宙ステーション(ISS)の日本実験棟「きぼう」から軌道上へ放出される予定。○なぜフィリピンが衛星を開発?DIWATA-1の大きさは55×55×35cm。"DIWATA"とはフィリピンの言葉で"妖精"を意味するとのことだが、この小さな妖精には、地上分解能3mのズーム撮影ができる望遠鏡「HPT」など、4種類の観測カメラが搭載される。宇宙からフィリピンを見守る"目"として、防災や農林水産業などに役立てられることになる。DIWATA衛星は2機開発される予定。DIWATA-1は今年3月に米国の輸送機で打ち上げられ、5月までにきぼうから放出。続いてDIWATA-2を開発し、2017年に打ち上げる計画だ。開発費は総額8億円。この中には、2機の衛星の開発費のほか、DIWATA-1の打ち上げ費も含まれている。なお輸送機がドラゴンとシグナスのどちらになるかは未確定。実用性・信頼性が向上してきたこともあり、いま、超小型衛星は新興国からも大きな注目を集めている。超小型衛星のメリットは何より「安い」ことだ。一般的な大型衛星に比べ、コストは2桁ほど違うので、経済的な余裕があまり無く、いままで宇宙開発に縁がなかったような国でも、敷居が低くて利用しやすい。超小型衛星を自国で所有しようと思った場合、手段としては、「外国から購入する」「自国で開発する」という2つの選択肢がある。手っ取り早いのは前者だが、フィリピンが選んだのは後者だ。今回の衛星開発プロジェクトには、「教育」もセットで含まれている。フィリピンは、北海道大学(観測機器を担当)と東北大学(衛星バスを担当)に、修士学生7人と研究生2人を派遣。両大学の指導のもと、日本国内でDIWATA-1を開発した。2機の衛星開発を通じて技術を学び、最終的には自国で衛星開発できるようになることを目指す。当日開催された記者会見には、フィリピン側の関係者も出席。同国初の衛星開発にあたり、欧米からの提案もあったとのことだが、フィリピン科学技術省のRowena Cristina L. Guevara科学技術サービス担当事務次官によれば、日本に決めたのは、人材育成の観点を重視したからだという。フィリピンは日本と同じように、台風による災害が多い。2013年には超大型台風「Haiyan」が直撃し、深刻な爪痕を残したことは記憶に新しい。Guevara事務次官は「衛星データの活用により、災害を未然に防ぐことに注力したい」と述べる。これまでも、国際協力プロジェクト「センチネル・アジア」の枠組みの中で、衛星データを入手することはできたが、自国の衛星を持つことで、より迅速なデータ収集が可能になると期待されている。今後、フィリピンは初の宇宙機関を設立するとのことで、宇宙利用に本格的に取り組む意向だ。●10カ国による衛星コンステレーションも視野に○世界最多の590バンドによる衛星観測DIWATA-1のベースとなっているのは、両大学が共同開発し、2014年5月に打ち上げた超小型衛星「雷神2」である。雷神2の設計をなるべく引き継ぎ、新規開発の部分を最小限に抑えることで、約1年という超短期開発を実現した。観測カメラとしては、地上分解能、視野、波長の異なる4種類の装置を搭載。これらを組み合わせることで、多様なリモートセンシングを行うことができる。地上分解能3mの望遠鏡で地表を詳しく観測できるカメラが「HPT」である。ただし、HPTは高分解能である代わりに撮影範囲が1.9×1.4kmと狭いため、視野180°×134°という魚眼カメラ「WFC」と、その中間の特性の中分解能カメラ「MFC」(地上分解能185m、撮影範囲121.9×91.4km)も搭載。用途に応じた分解能を選択することが可能だ。HPTは雷神2で初めて搭載され、すでに観測装置としての実績がある。なお地上分解能が雷神2のときの5mから3mへと向上しているのは、DIWATA-1の軌道高度が400km程度と低いためで、望遠鏡部分の設計は同じということだ。そして今回注目の観測カメラが、残る1つの「SMI」である。このSMIは地上分解能80m、撮影範囲52×39kmのカメラだが、最大の特徴は、590バンドという超多波長の撮影が可能であるということ。液晶フィルターにより見たい波長を選択する仕組みで、衛星による観測として、590バンドは世界最多だという。多波長観測は、農林水産業や鉱業など、さまざまな分野で活用が期待されている。たとえば、病害虫を早期発見したり、稲の成長段階を把握したり、漁場を推定したり、鉱物を同定したり。SMIを開発した北海道大学の高橋幸弘教授は、こういった分野に対し「革命的な情報の深さを与えることができる」とアピールする。衛星を使った観測の弱点の1つとして観測頻度の低さがあるが、DIWATA-1は高精度・高速な姿勢制御によるターゲットポインティング機能を実装。「事実上5,000kmが射程範囲に入る」(高橋教授)とのことで、角度が大きい場合は地上分解能が低下するものの、毎日1回程度の撮影が可能になるという。そしてさらに、高橋教授が描いているのは「アジア・マイクロサテライト・コンソーシアム」という衛星コンステレーション構想である。衛星の数を増やせば、それだけ観測頻度は向上する。しかしアジアの新興国にとって、1国だけで数10機もの衛星を飛ばすのは財政的に難しいので、参加する各国で協力して開発しよう、というわけだ。現在10カ国程度に呼びかけており、将来的には約50機規模の衛星観測網の構築を目指すという。複数の衛星間で観測データを連携するためには、センサー技術、データ、アプリケーションの標準化が不可欠。フィリピンのDIWATA衛星は、この取り組みの第一歩でもあるのだ。●新型ケースによる初めての軌道投入も○きぼうから初めて50kg級衛星を放出DIWATA-1は、ISSに輸送された後、きぼうのエアロックとロボットアームを使い、軌道上へと放出される。きぼうからの超小型衛星放出は2012年から実施されており、これまでに世界中の衛星106機の放出に成功。JAXAの浜崎敬理事は「衛星打ち上げの新たなスタンダードができた」と胸を張る。今回、JAXAは新型の衛星搭載ケースを開発。従来のものは1U~3Uサイズ(1Uは10cm角)のキューブサット用であったが、55×55×35cmに拡大し、より大きな50kg級衛星の放出が可能になった。DIWATA-1は、この新型ケースによる初めての軌道投入で、今後、3U×2段×3列=合計18Uを同時放出できるケースを開発する計画もあるとか。通常、50kg級の超小型衛星だと、雷神2のように50cm角の立方体である場合が多いのだが、少し平べったい形になったのは、エアロックを使うためにサイズ上の制約があったからだ。50cm角の場合に比べると、体積としては15%ほど狭くなっているので、DIWATA-1の実装もかなり高密度な印象を受ける。きぼうからの超小型衛星放出には、コストが安く、打ち上げ機会も多いというメリットがあるものの、最大のデメリットは軌道高度が低いため、ミッション期間が短くなってしまうことだ。放出時のISSの高度にもよるが、衛星は空気抵抗により徐々に高度を下げ、1年半~2年程度で大気圏に再突入するとみられている。一方、DIWATA-2の打ち上げ手段は、現時点で未定。東北大学の吉田和哉教授によれば、同じようにISSから放出することも視野に入れながら、より長寿命が期待できる高い高度や、異なる軌道傾斜角への相乗り打ち上げの可能性を、「フィリピン政府の意向を尊重しつつ慎重に検討していく方針」とのことだ。
2016年01月18日