揚げた鶏肉に、甘酸っぱくさっぱりしたタレをかけて味わう油淋鶏。揚げた鶏肉がサクサクジューシーで、香味野菜たっぷりのタレが衣にしみ込んでいて、美味しいですよね。白いごはんに合い、ビールとの相性も抜群! 街の中華料理店でも人気の高いメニューです。今回は、油淋鶏の作り方のほか、鶏肉以外を使った油淋鶏レシピや、献立にぴったりの中華副菜やスープもご紹介します。そして、私たちがよく知る油淋鶏は、中国発祥の料理ではなく、日本でアレンジされたものだった!? 気になる方はぜひチェックしてみてください。■油淋鶏とは? 本場中国と日本の違い油淋鶏とは、サクサクの衣がついた鶏の唐揚げにタレがかかっている料理、という認識が一般的ですよね。その名前からもわかるように、中国が発祥の家庭料理です。しかし実際には、本場中国の料理店や家庭のレシピでは日本とは少し違ったメニューとなっています。油淋鶏の「油淋」には、丸ごと一羽の若鶏などの大きな材料に、おたまで油をかけながら揚げた料理、という意味があります。丸鶏の素揚げといったイメージでしょうか。鶏肉を茹でてから、皮がパリパリになるまで油で揚げ、ネギやショウガ、ゴマなどが入ったタレをつけて味わうのが本場中国の油淋鶏です。また、茹でた鶏肉そのものにタレをかけただけの油淋鶏も存在します。日本でよく食べられている油淋鶏は、家庭でも作りやすく日本人好みにアレンジされた、オリジナル油淋鶏だったのです。そのため中国の方が日本のレストランで油淋鶏を注文すると驚くとか。日本にはこのほかにも、天津飯や麻婆豆腐といった日本発祥のものや、かなりアレンジが加えられた中華料理が数多く存在します。食べ比べてみるのも面白いかもしれませんね。■油淋鶏の作り方下味をつけた鶏もも肉を、多めの油でカリッと色よく揚げ焼きにします。白ネギやニンニク、大葉などの香味野菜たっぷりの特製ダレがじんわりしみて、ごはんが何杯でも食べられそうですね。■そのほかの油淋鶏レシピ2選・揚げ鶏のたっぷりネギダレがけ(油淋鶏風)鶏もも肉をひと口大に切ってから、小麦粉と片栗粉をまぶして唐揚げにします。この方法だと鶏肉の肉汁が唐揚げの中に閉じ込められるので、頬張った瞬間、ジュワッと肉汁があふれ出して美味。豆板醤入りの少し辛みのあるタレがビールによく合います。・パリパリ! 油淋鶏 香味ダレで食欲アップ 簡単時短のやみつきレシピ鶏もも肉一枚を豪快に揚げ、ネギたっぷりのタレをかけていただきます。下味に漬け込む必要がないので、時間短縮になり、油ハネも抑えられ一石二鳥。オイスターソースのコクの効いたタレが甘辛いしっかりした味わいで、ごはんのおかずにぴったりです。■メカジキやブリも!鶏肉以外の油淋鶏レシピ2選・【メカジキ】メカジキとパプリカの油淋鶏風淡泊な味わいのメカジキに、甘酸っぱい香味ダレが見事にマッチ。鶏もも肉で作るものよりさっぱりとしていて食べやすいのも魅力です。揚げずに蒸し焼きにするだけなので、普段のおかずに取り入れやすいですよ。メカジキは臭みも少ないので、魚が苦手な子どもにもおすすめ。・【ブリ】香味だれがやみつきに! ブリの油淋鶏シメジとブリをサッと焼いて、みじん切りのネギやショウガがたっぷり入ったタレをかけるだけで完成です。香味野菜のおかげで魚の臭みが気にならずにいただけます。この香味ダレは保存も可能。多めに作って、サラダや冷奴にかけても◎です。■油淋鶏に合う中華副菜やスープレシピ4選・中華クラゲの和え物市販の中華クラゲの和え物を使うお手軽副菜。千切りのキュウリと合わせることで、シャキシャキとコリコリの2つの食感が楽しめる、立派な小鉢の一品が完成します。これなら油淋鶏を揚げている間にパパッと作れそうですね。・モヤシとシメジの中華風モヤシとシメジを茹でて、鶏ガラスープの素とゴマ油で和える、ナムルのような中華風サラダです。カニ風味カマボコの旨味も加わり、少しの調味料でも豊かな味わいに。モヤシの食感を生かすために、短時間でサッと茹でるのがポイントです。・大根の中華スープカニ缶の旨味を感じる、トロミのあるあったか中華スープです。白ネギとショウガを先に油で炒めることで、香ばしさをプラス。カニのダシのしみた大根もたまりません。トロッとしているので冷めにくく、ショウガも入っているので体が温まります。・中華風コーンスープ中華料理店でも人気の高い、トロトロの中華風コーンスープです。クリームコーン缶を使えば、簡単にお店の味を再現できます。スープにトロミをつけてから、卵を少量ずつ静かに注ぎ入れるのが、ふわふわに仕上げるコツです。日本人好みになるようアレンジされ、独自の進化を遂げた油淋鶏。本場との違いに、中国の方も初めは驚くそうですが、日本の油淋鶏も好きになって帰国するとか。ぜひ今回ご紹介したレシピを参考にして、サクサク衣の油淋鶏を自宅で作ってみてくださいね。
2024年02月28日少ない油でお肉を唐揚げし、ネギをベースにした甘酢ソースをかけていただくユーリンチー。衣をつけず、油も控えめ。ソースもさっぱりとしているため、中華屋さんでも女性に人気のメニューですよね。鶏肉を使うのがオーソドックスなユーリンチーですが、同じ調理法でお魚料理もおいしくいただけてしまうんです。今回使用するのは、この時期、脂の乗ったブリ。素揚げにすれば、火を通しても身が固くなりすぎず、ふんわりとした食感を残したまま仕上がります。アツアツの状態に、特製甘酢ネギソースをたっぷりかけて! 一度試すとやみつきになる味わいです。■ブリのユーリンチー調理時間 15分 1人分 329Kcalレシピ制作:フードコーディネーター 増田知子<材料 2人分> ブリ(切り身) 2切れシメジ 1パック<タレ> 白ネギ(みじん切り) 1/2本分 ショウガ(みじん切り) 1/2片分 砂糖 大さじ1 酢 大さじ1 しょうゆ 大さじ2 ゴマ油 小さじ1サラダ油 大さじ1糸唐辛子 少々<作り方>1、シメジは石づきを切り落とし、小房に分ける。<タレ>の材料を混ぜ合わせる。2、フライパンにサラダ油を熱し、中火でシメジをしんなりするまで炒める。3、シメジを取り出し、ブリを入れてフライパンに蓋をして両面こんがりと焼く。途中油が足りなければ足す。4、器にブリ、シメジを盛り、合わせた<タレ>をかけて糸唐辛子を飾る。このユーリンチーのタレは、多めにつくって保存しておくことも可能です。定番の鶏肉のほか、季節のお魚で試してみてください!
2017年02月08日