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展覧会「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ —モダンを拓いた2人の巨匠」が、東京・丸の内の三菱一号館美術館にて、2025年5月29日(木)から9月7日(日)まで開催される。ルノワールとセザンヌの二人展印象派のピエール=オーギュスト・ルノワールと、ポスト印象派のポール・セザンヌ。展覧会「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ —モダンを拓いた2人の巨匠」は、ルノワールとセザンヌというふたりの画家に同時に着目する二人展だ。本展では、近代美術の豊富なコレクションを擁する、フランス・パリのオランジュリー美術館とオルセー美術館より、ルノワールとセザンヌの代表作約50点を公開。ルノワールの《ピアノを弾く少女たち》や《風景の中の裸婦》、セザンヌの《画家の息子の肖像》や《セザンヌ夫人の肖像》など、肖像画や静物画、風景画を展示するとともに、ふたりの画家から影響を受けたパブロ・ピカソの作品も交え、モダン・アートの原点に光をあててゆく。展覧会概要展覧会「オランジュリー美術館 オルセー美術館 コレクションより ルノワール×セザンヌ —モダンを拓いた2人の巨匠」会期:2025年5月29日(木)〜9月7日(日)会場:三菱一号館美術館住所:東京都千代田区丸の内2-6-2※詳細については追って告知【問い合わせ先】TEL:050-5541-8600(ハローダイヤル)
2024年09月01日東京都港区白金台にある松岡美術館では、2023年6月20日(火)より『モネ、ルノワール印象派の光』を開催する。同館が所蔵するフランス印象派と新印象派のコレクションを、長期休館もはさんだ2017年以来初めて、6年ぶりに一挙公開する展覧会だ。1975(昭和50)年に設立された松岡美術館は、実業家、松岡清次郎が収集した美術品を公開する私設美術館。同館が所蔵する西洋画のコレクションは、清次郎が東洋陶磁収集のため欧米のオークションに参加するうちに興味を抱いて築き上げた。「良いものは良い」というスタンスで、自らの審美眼を頼りに作品を蒐集しているため、印象派のコレクションにはモネ、ルノワール、ピサロのほか、あまり知られていないギヨマンが多数入っていたり、新印象派のコレクションでは肝心のスーラがなく、リュスやマルタンの作品が入っていたり、とかなり珍しい内容だが、体系的な美術史を無視したこのラインアップこそ、松岡コレクションの魅力といえるだろう。同展でも、印象派前夜のモネの貴重な作品《サン=タドレスの断崖》(1867年)や、サロンで成功をおさめ、肖像画家として人気を博した頃のルノワールの《リュシアン・ドーデの肖像》(1879年、8月15日より展示)など、かえってアート・ファンの心をくすぐるような、興味深い作品が紹介される。同時開催の『江戸の陶磁器古伊万里展』は、かつてヨーロッパの城館を飾った壺や皿など、古伊万里の豪華絢爛な大型作品に加え、口径が6㎝にも満たない可憐なティーカップや、掌サイズの小さなティーポットなど愛らしい磁器も紹介。また通年企画の『古代オリエント創造の源』では、館所蔵の中でも最も古いトルコの《横たわる女人像》など、その後の芸術家たちに連綿と受け継がれてきた創造の原型を展観する。<開催情報>『モネ、ルノワール印象派の光』会期:2023年6月20日(火)〜10月9日(月)会場:松岡美術館時間:10:00〜17:00、第1金曜は19:00まで(入館は閉館30分前まで)休館日:月曜(祝日の場合翌平日休)料金:一般1,200 円、25歳以下500 円※高校生以下無料※『江戸の陶磁器 古伊万里展』も同時開催公式サイト:
2023年06月06日企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」が、東京の松岡美術館にて、2023年6月20日(火)から10月9日(月)まで開催される。フランス印象派、新印象派の絵画が一堂に企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」では、松岡美術館のコレクションから、クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールをはじめ、フランス印象派や新印象派のコレクションを2017年以来、6年ぶりに一挙公開紹介する。モネ、ルノワールなどを展示印象派コレクションの中でも注目は、モネがサン=タドレスの地で生み出した初期の名作のひとつ《サン=タドレスの断崖》だ。斜面が生み出す対角線による空と地の対比構図が特徴で、光を浴びる斜面と海の明るさに対比して、画面左手の大きな崖と画面中央右手の杖を持つ人物が作り出す影の存在が一層光の存在を強調。素早く細かなタッチで、移ろいゆく空と海風に揺れる草花を巧みに表現した作品となっている。また、印象派画家の中で、とりわけ多く人物画の名作を残したことで知られるルノワール《リュシアン・ドーデの肖像》も展示。パステルの生み出すやわらかな風合いとざっくりとした線によって、幼児の柔らかな肌や頭髪、ギャザーを多用したふんわりとした衣服を忠実に描き出している。本展の展示構成は、美術史をたよりに系統立って作品を集めるのではなく、「良いものは良い」というスタンスで自らの審美眼をたよりに作品を蒐集した松岡美術館の創設者・松岡清次郎の美学が反映されているのが特徴だ。そのため、印象派のコレクションでは、カミーユ・ピサロといった印象派の中心メンバーの作品のみならず、アルマン・ギヨマンなどの作品を紹介。新印象派のコレクションでは、ポール・シニャックをはじめ、アンリ・マルタンやマクシミリアン・リュスといった画家の作品を中心とする、珍しい構成による展示がみられる。江戸時代の陶磁器コレクションを一挙公開また、企画展とともに、江戸時代の陶磁器に焦点を当てた「江戸の陶磁器 古伊万里展」を同時開催。17世紀に肥前有田で本格的に生産が始まった日本の磁器は、積出港である“伊万里津”の名から「伊万里」といい、その中でも江戸時代のものが「古伊万里」と称される。本展では、ヨーロッパへ輸出され、王侯貴族の間で絶大な人気を誇った、柿右衛門様式・古伊万里金襴手の大型作品をはじめ、東洋や中南米から欧州へもたらされた新しい飲料文化を伝える小さなカップなどを紹介する。また国内で、富裕層の宴をにぎわせた大胆な絵付けの古九谷様式の大皿の数々や、鍋島藩窯で焼成された端整な鍋島焼もあわせて鑑賞することが出来る。展覧会概要企画展「モネ、ルノワール 印象派の光」会期: 2023年6月20日(火)〜10月9日(月)会場:松岡美術館住所:東京都港区白金台5-12-6開館時間:10:00~17:00(毎月第1金曜日は19:00まで)※入館はいずれも閉館30分前まで休館日:月曜日(祝日の場合は翌平日)入館料:一般 1,200円、25歳以下 500円※高校生以下、障がい者手帳の所持者は無料【問い合わせ先】松岡美術館TEL:03-5449-0251
2023年04月06日展覧会「笠間日動美術館 珠玉のコレクション 近代西洋美術の巨匠たち ―モネ、ルノワールからゴッホ、ピカソまで」が、東広島市立美術館にて2023年2月14日(火)から3月26日(日)まで開催される。近代西洋美術の作品約70点を展示19世紀から20世紀にかけて、ヨーロッパの作家たちは新しい表現を模索し、生み出していった。クロード・モネやピエール=オーギュスト・ルノワールによる印象派や、燃えるような色彩と力強い筆致の画風を確立したフィンセント・ファン・ゴッホ、パリに世界中から集まった藤田嗣治やマルク・シャガールら“エコール・ド・パリ”の画家たち、そして20世紀を代表する芸術家パブロ・ピカソはその象徴的な作家といえる。展覧会「近代西洋美術の巨匠たち」では、フランス美術コレクションを常設展示する“フランス館”などの施設を擁する、茨城県笠間市の笠間日動美術館によるコレクションの中から、ファン・ゴッホの《サン=レミの道》や、ルノワールの《泉のそばの少女》、ポール・セザンヌの《聖アントニウスの誘惑》などを展示。近代西洋美術の巨匠たちによる珠玉の作品約70点を紹介する。大津絵とジョアン・ミロまた、本展では江戸時代に近江の大津(現在の滋賀県大津市)周辺で旅人の土産用に売られた民衆絵画「大津絵」の展示も行われる。ここでは、笠間日動日動美術館が所蔵する大津絵の逸品《鬼の念仏》や《藤娘》を紹介。東広島市立美術館所蔵の、大津絵などの日本文化に関心を寄せていたことで知られるスペインの画家ジョアン・ミロの版画を交えて取り上げる。詳細笠間日動美術館 珠玉のコレクション 近代西洋美術の巨匠たち ―モネ、ルノワールからゴッホ、ピカソまで会期:2023年2月14日(火)~3月26日(日)休館日:月曜日時間:9:00~17:00(入館は閉館30分前まで)※ただし2月14日(火)は10:00開館、2月24日(金)・3月24日(金)は19:00まで開館会場:東広島市立美術館 3階展示室、2階展示室住所:広島県東広島市西条栄町9-1前売券販売所:セブンチケット(セブンコード:098-511)※販売期間:2022年12月17日(土)~2023年2月13日(月)/東広島市立美術館での販売は休館日を除く観覧料:・前売券 一般 960円、大学生 640円・当日券 一般 1,200円、大学生 800円、高校生以下無料※当日券に限り20名以上の団体2割引、高校生以下のこどもを同伴する保護者(2名まで)は3割引(要割引引換券/他の割引券と併用不可)※学生料金は学生証の提示が必要※後期高齢者医療被保険者証・身体障害者手帳・療育手帳・精神障害者保健福祉手帳の交付対象者は提示により、観覧無料。【問い合わせ先】東広島市立美術館TEL:082‐430-7117
2023年02月12日よみうりランドに隣接する新感覚フラワーパーク「HANA・BIYORI」が、花とデジタルのアートショー新作「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ ~デジタルで描かれる植物と絵画の世界~」を開催する。モネ×ルノワール×ゴッホの名画の世界へ!花×デジタルのアートショー「HANA・BIYORI」の人気コンテンツである、花とデジタル技術を組み合わせたプロジェクションマッピングショー。そのアートショー第5弾であり、偉大なアーティストが残したアート作品などを没入感のあるイマーシブデジタルコンテンツとして表現するプロジェクト「Art+」の第1弾となる今回は、印象派として名高いクロード・モネ、オーギュスト・ルノワール、フィンセント・ファン・ゴッホの「植物」が描かれている絵画にフォーカスした。モネが人生の半分近くをかけて向き合ってきた「睡蓮」、ルノワールが絵を見た全ての人が幸せになってほしいと想いながら描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」、晩年のゴッホが描いた「ひまわり」「星月夜」など、印象派の代表的な絵画の世界へと飛び込むような感覚で体験できる。1番の見どころはエンディング。モネ、ルノワール、ゴッホが描いた花が、同時に一面に舞い、画家3名の豪華絢爛なコラボレーションシーンが繰り広げられる。また、昨年も好評だった春限定バージョン「ひだまりに咲く春の花々」も公開。「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ~デジタルで描かれる植物と絵画の世界~」と併せて、2種類の異なるアートショーを楽しむことができる。夜桜ライトアップも実施3月19日(土)から4月3日(日)までは、園内の桜をライトアップする「夜桜びより」を開催。開催中の和のイルミネーション「HANAあかり」と合わせ、夜桜と竹あかりが共鳴する華やかな風景を堪能してみてはいかがだろう。【詳細】「花を愛した画家 モネ、ルノワール、ゴッホ ~デジタルで描かれる植物と絵画の世界~」期間:2022年3月12日(土)~7月15日(金)(予定)※春限定バージョンは6月2日(木)まで(予定)料金:無料 ※入園料別途場所:HANA・BIYORI館内住所:住所:東京都稲城市矢野口4015-1(よみうりランド遊園地隣接)※敷地は東京都稲城市と神奈川県川崎市にまたがる。■「夜桜びより」期間:3月19日(土)~4月3日(日)※期間中の営業時間は20:00まで※休園日・営業時間は変更する場合あり。最新の情報は公式サイトを確認。
2022年03月05日ルノワールやゴッホ、ドガなど名作絵画をモチーフにしたクリスマス限定腕時計「オリジナル絵画ウォッチ」が、2021年12月16日(木)より全国ブルーブルーエ(Bleu Bleuet) 全店舗にて発売される。西洋絵画の名作が腕時計にブルーブルーエの「オリジナル絵画ウォッチ」は、誰もが一度は見たことがある西洋絵画の名作をモチーフにした腕時計。額縁を思わせるゴールドのスクエアフレームに、モネやフェルメール、ミュシャといった巨匠の絵画モチーフの文字盤を収めたデザインが特徴で、時計を見る度に“絵画鑑賞”のような気分を楽しめる。ドガやルノワール、ブグローのクリスマス限定ウォッチそんなアート好き必見の「オリジナル絵画ウォッチ」に、クリスマス限定の新柄が登場。エドガー・ドガ「舞台の踊り子」、ウィリアム・アドルフ・ブグロー「アムールとプシュケー、子供たち」、オーギュスト・ルノワール「春の花束」といった3種の柄が新たにラインナップする。それぞれの絵画の色味と連動した、上品なレザーベルトのカラーにも注目だ。ゴッホ「星月夜」もクリスマスカラーのベルトで再販新柄に加えて、人気のフィンセント・ファン・ゴッホ「星月夜」を再販売。ベルトカラーをクリスマスカラーのグリーンに変更した限定仕様で再登場する。【詳細】オリジナル絵画ウォッチ クリスマス限定発売日:2021年12月16日(木)展開店舗:ブルーブルーエ 全国179店舗、オンラインストア※オンラインストアでは、発売に先行して予約受付。価格:各2,530円・エドガー・ドガ「舞台の踊り子」・ウィリアム・アドルフ・ブグロー「アムールとプシュケー、子供たち」・オーギュスト・ルノワール「春の花束」・ヴィンセント・ファン・ゴッホ「星月夜」※店舗によって取り扱いアイテムは異なる。※実際の商品と仕様が異なる場合あり。※商品の入荷日・販売日が若干前後する可能性あり。※都合により入荷しない場合あり。※アイテムがなくなり次第終了する場合あり。
2021年12月09日ラデュレ(Ladurée)より限定マカロンボックスが登場。2021年10月15日(金)よりラデュレ全店にて販売される。ルノワール絵画を描いた限定マカロンボックスラデュレの限定マカロンボックスは、東京・Bunkamura ザ・ミュージアムにて開催される「ポーラ美術館コレクション展 甘美なるフランス」を記念して発売されるもの。展覧会でフィーチャーされるフランスの印象派画家、ピエール=オーギュスト・ルノワールの絵画《レースの帽子の少女》を描いた限定ボックスを展開する。淡い色使いが特徴的な絵にマッチするよう、ボックスのメインカラーにはパステルピンクを採用。メゾンのエレガントなロゴや装飾を合わせて、ロマンティックなルックスに仕上げた。マカロンボックスは6個用で、ギフトや自分へのご褒美にもおすすめだ。【詳細】ラデュレ限定マカロンボックス「ピエール=オーギュスト・ルノワール《レースの帽子の少女》」発売日:2021年10月15日(金)販売場所:ラデュレ全店※2021年9月18日(土)より予約受付。価格:3,240円内容量:6個
2021年09月20日いよいよ今年20歳を迎えられる愛子さま。ファッションの変遷を追うと、実は一貫して好まれているスタイルが。生まれたときからご成長を見守ってきたファッションライターの味澤彩子さんに解説してもらいました。題して、「レディに成長されても変わらない4つの法則」――品格の秘密は王道コンサバです!■清涼感あふれるブルー×ホワイト【’02年】生まれて初めて伊豆のご静養へフランスの子ども服ブランド、タルティーヌ エ ショコラは、幼少期の愛用ブランドの1つ。【’02年】須崎御用邸・三井浜で上皇ご夫妻・秋篠宮家と浜遊びは、ファミリアのロンパース、サンダルの全身同系色スタイルで。【’12年】東南アジアご訪問を終えられた天皇陛下をお出迎え母娘でリンクしたヘアアレンジが印象的。ボレロのリボンはワンピースと同色にされ、初々しくも洗練された装いに。【’16年】中学3年生の夏、初めて奈良・神武天皇陵へ愛子さまの肌の透明感を際立たせる淡いブルー。フロントのツイード生地でほんのり華やかさを。【’18年】当時16歳。初めて那須御用邸の敷地内で取材を高校生になられてのワンピース。あしらわれたパールボタンから、フレッシュなだけではない、大人の品格が感じられる。■華やかで愛らしい淡ピンク【’04年】3歳のお誕生日ジャケットとタイツのカラーリンクが愛らしい、赤坂御用地のお庭でのお姿。【’07年】モンゴルからお帰りの陛下をお出迎え丸襟、パフスリーブ、ワンピースが定番スタイルだった5歳ごろ。ファミリアのワンピースで。【’16年】ご一家で、昭和記念公園の桜をご覧にワンピースではなくセットアップで、ぐっと大人っぽくなられた印象。バッグまでも同系色でまとめられた王道のロイヤルファッション。【’20年】19歳のお誕生日。愛犬・由莉と御所内をお散歩ボウタイブラウス×ハイウエストパンツと、大学生らしいトレンドコーデ。この年の雅子さまのお誕生日写真も同じピンクベージュのブラウスをお召しで、母娘のリンクコーデが話題に。■クラシカルなチェック柄【’03年】那須塩原駅にて。1歳でお手振りもバッチリ愛子さまには珍しい、ビタミンカラーのチェック柄。雅子さまの服とケンカしない配色選びはさすが。【’09年】トルコへ発たれる陛下をお見送り小学1年生。愛らしい丸襟から、きちんと感が増すシャープな襟元を選ばれることも増えてきたころ。【’18年】平成最後の夏、ご一家で三井浜をご散策ご一家でさりげなくカラーリンク。統一感のあるコーディネートは、雅子さまの提案だとか。【’20年】学習院大学へ、半年遅れの初登校学生時代の雅子さまを彷彿とさせるようなプレッピーなジャケット。丈はコンパクトにすることでスタイルアップも。■気品をプラスするハンドバッグ【’04年】2歳の那須ご静養モノトーンのパンツスタイルには、ガーリーなチェック柄バッグで子どもらしさをほんのり。【’05年】3歳の那須旅行では、ちょっぴり人見知りTyのぬいぐるみは、持ち歩くほどのお気に入り。サマードレスはファミリア。【’15年】中学2年生。那須塩原駅でお手振りサマードレスにはカゴバッグを合わせるのが愛子さまの定番。お花のチャームがワンポイント。雅子さまのインナーとカラーリンク。【’16年】美術展で、ルノワールの絵画をご覧にお印・ゴヨウツツジが刺繍された格調高いバッグ。さりげなく持ちこなせるのは品格あってこそ。【’19年】17歳の春休み。スキー旅行のため、長野県へ美智子さまの精神を引き継ぐ真っ白なケープコート。バッグとともに小さいころから愛用され、成長とともにアップデートしてきたアイテム。■味澤彩子さんが語る、愛子さまスタイルの品格’01年、天皇ご夫妻の待望の第1子として誕生され、常に国民の注目を集めてこられた愛子さま。そのファッションからは、幼少期~大学生への過程で大人の装いになりながらも、皇族としてのブレない精神が感じられます。たとえば、愛子さまが幼少期、よくお召しになっていた「ブルー×ホワイト」の清涼感あふれるルック。お気に入りのサロペットは、涼やかなワンピースに変化しましたが、そのお好みは今でも健在。御用邸での静養時にご一家でお召し物をブルー系で統一されていたのも印象的です。また、華やかな場で選ばれるのは、決まってピンク。幼いころは、愛らしいワンピーススタイルが目立ちましたが、19歳のお誕生日写真では新鮮なパンツスタイルを披露してくださいました。シンプルなルックが多い愛子さまですが、柄物ならクラス感のあるクラシックチェックを好まれる一面も。また、幼少期からご自身でバッグを持たれることもあった愛子さま。おもちゃを入れていた愛らしいミニバッグは、いつしかトレンド感もある大学生らしいデザインや、フォーマルなものを持たれるように。美智子さま、雅子さまというお手本から学びながら培われたセンスと品格。今年、成人皇族となられ、ご公務が始まれば今まで以上にそのお姿を拝見する機会が増えると思うと楽しみでなりません。(味澤彩子さん)「女性自身」2021年5月11日・18日合併号 掲載
2021年05月05日アートイベント「ひろしまナイトミュージアム(HIROSHIMA NIGHT MUSEUM)」が、2021年4月24日(土)、5月8日(土)、15日(土)、6月5日(土)、26日(土)にひろしま美術館にて開催される。閉館後のひろしま美術館で新感覚のアートイベント「ひろしまナイトミュージアム」は、美術鑑賞にインタラクティブ(双方向)と演劇の要素を組み込んだ新感覚のアートイベント。閉館後のひろしま美術館を舞台に、ゴッホやモネなど西洋絵画の作者に扮した役者が観客と一緒に展示室を移動しながら、作者自身の作品や友人の作品をストーリー仕立てで紹介する。モネやゴッホの絵画にフォーカス約1時間のストーリー内でフォーカスするのは、モネの「アムステルダムの眺め」やゴッホの「ドービニーの庭」、ルノワールの「パリスの審判」、セザンヌの「曲がった木」など色彩豊かな絵画だ。脚本は、映画監督で脚本家の一尾直樹が制作し、ひろしま美術館学芸員が監修。西洋絵画の作者役には、広島で活躍する劇団「グンジョーブタイ」の役者を起用した。19世紀後半の印象派が活躍した時代にタイムスリップしたかのような、演劇鑑賞でも美術鑑賞でもない、“没入感”という全く新しいアート体験を楽しんでみてはいかがだろう。【詳細】「ひろしまナイトミュージアム」開催日:2021年4月24日(土)、5月8日(土)、15日(土)、6月5日(土)、26日(土)時間:開場 17:45、集合 18:15、開演 18:30、終了 20:00場所:ひろしま美術館住所:広島県広島市中区基町3-2定員:各回20名※最少催行人数15名料金:5,250円(税込)申込方法:特設サイト(より申込(抽選方式)※小学生以上は同額・未就学児は無料。※未就学児の来場は大人1名につき1名までとする。
2021年04月08日ポーラ美術館(神奈川県・箱根町)にて、2020年11月14日(土)から2021年4月4日(日)まで、企画展「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」が開催されている。この度、作品の出品者である美術家の森村泰昌を招いたオンライントーク(全6話)がポーラ美術館公式Youtubeチャンネルで録画配信されることが決定した。1985年、ゴッホの自画像に扮するセルフポートレート写真を制作し、以降、今日に至るまで一貫して「自画像的作品」をテーマに作品を生み出し続ける森村。Connections展に通底する「まねぶ(=まねをする)」ことの意味や重要性、そして森村自身の制作にも大きな影響を与えたゴッホや日本近代の夭折の画家たちなど、Connections展に登場する作家についてさまざまな視点から語っていく。講師:森村泰昌氏(美術家)第1回:2月12日(金)第2回:2月19日(金)第3回:2月26日(金)第4回:3月5日(金)※いずれも19時にYoutubeプレミア公開にて配信予定(配信後にアーカイブ視聴も可能です)視聴方法:ポーラ美術館公式Youtubeチャンネル第1回:2月12日(金) 1.なぜ、ゴッホなのか?第2回:2月19日(金) 2.黒田清輝は日本に何をもたらしたか第3回:2月26日(金) 3.ゴッホ、セザンヌ、ルノワールを「まねる」4.記憶の中の佐伯祐三第4回:3月5日(金) 5.ゴッホのひまわり、セザンヌのりんご6.日本近代の「青春の自画像」※第3回以降の配信予定は変更される場合があります。最新の予定はConnections展公式Twitterアカウントにて( @connections_pm() )【企画展】Connections-海を越える憧れ、日本とフランスの150年会期:2020年11月14日(土)~2021年4月4日(日)企画展特設サイト:
2021年02月10日新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、日本での公開が延期となっていたフランス映画『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』が、7月9日(金)に公開決定。併せて、本予告と本ポスタービジュアルが解禁された。同性愛者への心ない発言の処罰として、ゲイのアマチュア水球チームのコーチをすることになった、元オリンピック・銀メダリストの水泳選手マチアス(ニコラ・ゴブ)。彼に課されたミッションは、弱小チーム「シャイニー・シュリンプス」を3か月後に世界最大のLGBTQ+五輪である“ゲイゲームズ”に出場させることだった!「我らシャイニー・シュリンプス!」とお決まりのポーズと掛け声に全力で取り組む、とにかく明るいシャイニー・シュリンプス。いつもポジティブでハッピーオーラ全開の彼らとは反対に、終始しかめっ面のマチアス。適当にコーチをやり過ごそうとしていたマチアスだったが、今回の予告編では一転。自身をチームに招き入れたリーダーのジャン(アルバン・ルノワール)が病気を隠し、余命わずかな時間を仲間と一緒に楽しみたいと望んでいることを知ってしまう。明るく陽気に振る舞う、ほかのメンバーにもそれぞれ悩みがあり、どんな困難にも持ち前のユーモアで立ち向かって“自分らしく”生きるシャイニー・シュリンプスの姿は、やがてマチアスの心をも変えていく。時にぶつかり合いながらも固い絆で結ばれていく彼らには、予想外のラストが待ち受けていて――。実在のゲイの水球チーム「シャイニー・シュリンプス」をモデルにした本作は、実際にチームの一員で、監督・脚本を務めたセドリック・ル・ギャロの体験に着想を得て製作された。チームに所属するまで、ゲイの友人が1人もいなかったというル・ギャロ監督。それぞれが悩みを抱えながらも、お互いのありのままを受け入れるメンバーたちに出会えたことは、マチアスと同様に「人生が変わるほどの経験」だったという。そして日本での新たな公開日決定に、ル・ギャロ監督と共同で監督を努めたマキシム・ゴヴァール監督の2人から連名でコメントが到着。「一年間の不安定な時期を経て、日本での公開が決まりとても嬉しくワクワクしています。この危機は、人生は儚く短いものであることを思い出させてくれるはずです。だからこそ、本当の自分を受け入れることが急務であり、今しかないのです――それはまさにシャイニー・シュリンプスの目的です。違いを分かち合いましょう、映画館に行きましょう、そしてまたお会いしましょう!」とメッセージを寄せている。『シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち』はヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマほか全国にて順次公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:シャイニー・シュリンプス!愉快で愛しい仲間たち ヒューマントラストシネマ有楽町、新宿武蔵野館、Bunkamuraル・シネマ ほか全国にて近日公開© LES IMPRODUCTIBLES, KALY PRODUCTIONS et CHARADES PRODUCTIONS
2021年02月09日書籍『366日 風景画をめぐる旅』が、2021年1月21日(木)に発売される。名画で四季を追う書籍『366日 風景画をめぐる旅』『366日 風景画をめぐる旅』は、366の風景画を収録した書籍。花が香り咲く春、澄んだ水の上で船遊びをする夏、紅葉が野山を彩る秋、そして、美しい雪景色が広がる冬と、四季の移り変わりにあわせて世界の名画を掲載している。1ページ、また1ページとめくっていけば、名画で世界を旅するような気分を味わえる。モネ、ゴッホ、ルノアールらの風景画を掲載春の訪れ、4月を表すのは、グスタフ・クリムトの『花咲く牧草地』やクロード・モネの『ジヴェルニー、春の効果』。初夏6月を表すのは、フィンセント・ファン・ゴッホの名作『星月夜』やクロード・モネの『日だまりのライラック』…。数々の名画を経て、本格的な夏を迎える7月には、モネやゴッホとともに印象派の画家として知られるピエール=オーギュスト・ルノワールの『セーヌ河の舟遊び』も登場する。秋を表す作品には、色づく葉が美しいモネの『アルジャントゥイユの船だまりとヨット』も掲載。冬の季節を表す作品では、ロシアや北欧の画家たちが描く、白銀の世界を目にすることができる。すべての風景画に解説付きこれら風景画すべてについて、詳しい解説も収録。それぞれの作品への知識や、絵画の見方も学ぶことができる。【詳細】書籍『366日 風景画をめぐる旅』発売日:2021年1月21日(木)価格:2,500円+税仕様:B5判変型(228×175mm)/ソフトカバー/416ページ(フルカラー)著者:海野弘発売元:パイ インターナショナル
2021年01月22日激動の年だった2020年も終わり、2021年のアート界には求められていることは大きい。癒し、刺激、学びの詰まった2021年の展覧会やアートイベントなど、チェックしておきたいトピックを紹介します。※新型コロナウイルスの影響により、各展覧会の会期等が変更になる可能性があります。詳細は各展覧会の公式HPなどでご確認下さい。【TOPIC1】みんな大好き「鳥獣戯画」はやっぱり見逃せない!国宝鳥獣戯画乙巻(部分)平安時代・12世紀京都・高山寺蔵昨年開催予定だったものの、やむなく延期になってしまっていた特別展『国宝 鳥獣戯画のすべて』(4/13~5/30)が東京国立博物館でついに開催される。鳥獣戯画は正式名称を《紙本墨画鳥獣人物戯画》といい、京都の古刹・高山寺に伝わる絵巻物だ。平安時代から鎌倉時代にかけて描かれたと推測されており、現存する四大絵巻のひとつとして知られている。そのなかでもカエルやウサギ、サルなどの動物たちが相撲を撮ったり、お経を読んだり、生き生きとした姿で描かれている「甲巻」は特に人気が高い。この展覧会はその《鳥獣戯画》の全4巻(甲・乙・丙・丁)を全場面一挙に公開するという史上初の大盤振る舞い!また、展覧会場では密を避けるために、展示室内に動く歩道が設置され、順を追って鑑賞するスタイルを取るのとのこと。誰もが知るユーモラスな絵巻物、しっかりと目に焼き付けておこう。【TOPIC2】2021年は聖徳太子&最澄のメモリアルイヤー『聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」』ポスタービジュアル聖徳太子の1400年遠忌、そして最澄(伝教大師)の1200年大遠忌が重なる記念すべき2021年、もちろん2人にまつわる展覧会も開催される。日本に伝来した仏教に帰依し、仏教を中心とした国造りを行った聖徳太子。東京国立博物館で開催される『聖徳太子1400年遠忌記念 特別展「聖徳太子と法隆寺」』(7/13~9/5)では、彼によって創建されたと伝えられている法隆寺の寺宝を中心に、太子その人と太子信仰の世界に迫っていくもの。とくに、7世紀、飛鳥時代に制作された国宝《薬師如来坐像》を博物館で見られる機会はめったにないので必ず見ておきたい。また、サントリー美術館の『聖徳太子―日出ずる処の天子』(11/17~22年1/10)は、聖徳太子信仰の中核を担ってきた大阪の四天王寺など、各地に伝わる聖徳太子ゆかりの品々が展示される。天台宗を開き、比叡山延暦寺を開山した最澄。『伝教大師一二〇〇年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」』(10/12~11/21、東京国立博物館/22年2/8~3/21、九州国立博物館/22年4/12~5/22、京都国立博物館)では、205年ぶりの出開帳となる深大寺「慈恵大師坐像」(東京展のみ展示)など秘仏数体の公開や比叡山や天台宗の寺院に伝わる宝物のほか、比叡山延暦寺の中心に位置する根本中堂の再現展示も予定されている。『伝教大師一二〇〇年大遠忌記念 特別展「最澄と天台宗のすべて」』国宝《『聖徳太子及び天台高僧像』十幅のうち最澄》平安時代・11世紀兵庫 一乗寺蔵※東京・京都展のみ展示/展示期間未定聖徳太子も最澄も、私たちの暮らしに今も身近な仏教を広めた立役者。その足跡をしっかりとたどっておきたい。【TOPIC3】2大ストリートアートティストの展覧会が東京で『バンクシーって誰?展』ポスタービジュアル街の壁がカンヴァスとなり、さまざまなスタイルで突然描かれるストリートアート。公共の場にゲリラ的に絵を描く行為に賛否両論はあるものの、キース・ヘリングやジャン・ミシェル=バスキアをはじめ、このストリートアートをきっかけに、世界へ羽ばたいていくアーティストも増えている。2021年、このストリートアートの2大スターの展覧会が日本で開催される。寺田倉庫G1ビルで開催される『バンクシーって誰?展』(8/21~12/5、21年12月以降名古屋、大阪、郡山に巡回予定)は、いまではちょっとした動向でもニュースになってしまう覆面アーティスト、バンクシーの展覧会。そのユーモアを交えたメッセージ性の強い作品が強い支持をあつめている。この展覧会ではバンクシーの足跡を、プライベート・コレクター秘蔵のオリジナル作品とバンクシー作品が描かれた街並みを再現した体感型コンテンツでたどっていく。そのいっぽう、様々な企業やファッションブランドと積極的にコラボレーションを行うKAWSは、ニューヨークを拠点に活動するアーティスト。森アーツセンターギャラリーで開催される、『KAWS TOKYO FIRST』(7/16~10/11)では、絵画や彫像、プロダクトを展示。グラフィックだけでなく、立体作品なども制作し、その活動の幅は大きく広げているKAWSの魅力に迫る展覧会だ。【TOPIC4】現役女性アーティストのパワーがすごい『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』ミリアム・カーン《美しいブルー》2017年油彩、キャンバス200×195 cmCourtesy: WAKO WORKS OF ART撮影:Daniel Martinek2021年は女性アーティストの個展やグループ展の開催も活発だ。かつて、女性アーティストの展覧会は「女性ならではの感性」や、「女性の持つしなやかな〜」など、アーティストの個性が「女性」という言葉に収斂され、既存の枠組みのなかに押し込まれてしまうこともしばしばあった。ジェンダーのみならず、様々な側面からアイデンティティの尊重が図られている2021年、女性アーティストの展覧会もまた、私たちにあたらしい発見をもたらしてくれるだろう。『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』三島喜美代 《作品 19-C5》2019年シルクスクリーン印刷した陶に手彩色、鉄サイズ可変Courtesy: Taka Ishii Gallery森美術館の『アナザーエナジー展:挑戦しつづける力―世界の女性アーティスト16人』(4/22~9/26)は、あいちトリエンナーレ2019にも参加したミリアム・カーンや様々な工業素材を素材にする三島喜美代をはじめ、71歳から105歳まで70代以上の女性アーティスト16名の展覧会。作品とともに人生の軌跡も振り返り、キャリア50年を超える彼女たちのエネルギーがどこから来たものかを検証していく。また、水戸芸術館で開催される『ピピロッティ・リスト―あなたの眼はわたしの島―』(8/7~10/17)や、千葉市美術館の『福田美蘭展(仮称)』(10/2~12/9)にも注目。ピピロッティ・リストは、軽やかな映像インスタレーションで国際的に評価の高いアーティスト。今回の展覧会は、約30年間の活動の全体像を振り返る回顧展となる。福田美蘭は、新人洋画家の登竜門とされている安井賞を史上最年少で受賞したアーティスト。名画を下敷きに見る人の常識や認識を揺さぶる作品で知られている。本展でも、千葉市美術館の収蔵品をベースにした作品が新作として発表される予定だ。【TOPICS5】なにげにエジプトが熱い!『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展天地創造の神話』(江戸東京博物館)展示風景2021年、2つの大型エジプト展が日本を巡回する。この2つの展覧会は、従来のようなエジプト王朝の至宝や宝飾品を中心に紹介するものではなく、新しい見方を提案してくれる刺激的な展覧会だ。江戸東京博物館で開催中の『国立ベルリン・エジプト博物館所蔵 古代エジプト展天地創造の神話』(~4/4)は、古代エジプト人の信仰や死生観をテーマにした展覧会。オシリス神やイシス神、猫のすがたをしたバステト神などエジプトの様々な神々が登場する展覧会は、神秘的であり、ときにユーモラスだ。また、Bunkamura ザ・ミュージアムなどで開催予定の『ライデン国立古代博物館所蔵古代エジプト展』(4/16~6/27、東京展ほか)では、発掘調査時の調査記録やミイラのCTスキャン解析データを公開するなど科学的アプローチを図るほか、10点以上のミイラ棺の身と蓋を立てた状態で展示するなど意欲的な試みも行う。『ライデン国立古代博物館所蔵古代エジプト展』《ホルの外棺》後期王朝時代(蓋)長さ199cm、幅72cm、高さ38cmライデン国立古代博物館Image©Rijksmuseum van Oudheden (Leiden, the Netherlands)これまであまり知られてこなかった古代エジプトについて学びを深められる貴重な機会だ。「TOPIC6~TOPIC10」【TOPIC6】風景へのさまざまなアプローチを比較!『テート美術館所蔵コンスタブル展』ジョン・コンスタブル《フラットフォードの製粉所(航行可能な川の情景)》1816 -17年、油彩/カンヴァス、101.6×127.0cm、テート美術館蔵 ©Tateずっと家にいる日々が長引くと、人はどうしても外に出て広大な風景を見たくなってくる。けれども遠出はむずかしい……。そんな時期は、風景画を見るのもおすすめだ。三菱一号館美術館の『テート美術館所蔵コンスタブル展』(2/20~5/30)は、19世紀初頭に活躍したイギリスの風景画家・コンスタブルの大回顧展。歴史画の背景と見なされた時代の風景画において、コンスタブルははありのままの自然を描き、自国の風景画を刷新し、その評価を引き上げた。また、コンスタブルと同時期、フランスでも風景画に新しい動きが発生。SOMPO美術館『ランス美術館コレクション風景画のはじまりコローから印象派へ』(6/25~9/12)では、戸外で描くことを覚えた画家たちにより、風景画の表現が大きく変わっていったことを丹念に追っていく。そして、自然の中の外光の美しさに魅了され、その探求と表現方法を追求した印象派の画家、モネの風景画に焦点を絞った展覧会が、アーティゾン美術館『クロード・モネー風景への問いかけ』(5/29~9/10)だ。モネは、それまでの風景を描いた作品のあり方を根底から覆し、新しい時代の世界観とその詩情を伝達する手段としての風景を描いた。この展覧会では、世界最高峰のモネ・コレクションを有するオルセー美術館の作品を中心に国内の作品と合わせて構成され、風景画家としてのモネに迫る。同じ風景画というジャンルでも、画家や時代によって描き方、描くものは大きく変わってくる。3つの展覧会をめぐり、風景画の魅力を堪能してみよう。【TOPIC7】現代美術の多様な表現に注目!『Chim↑Pom展(仮題)』Chim↑Pomポートレート撮影:山口聖巴2021年も現代美術の展覧会もラインナップが豊富。2021年はそのなかでも、若手や中堅アーティストの展覧会に注目が集まっている。森美術館で開催される『Chim↑Pom展(仮題)』(10/21~22年1/30)は、強いメッセージ性とユーモアと皮肉を絡めた作品で知られるアーティスト集団、Chim↑Pomの初期から近年までの代表作を一堂に集める展覧会。オリンピック開催後のタイミングで開催される展覧会に発表される新作にも期待したい。『ライゾマティクス_マルティプレックス』Daito Manabe + Yusuke Tomoto + 2bit《chains》2016年Exhibition view: "GLOBALE: New Sensorium - Exiting from Failures of Modernization"Courtesy of ZKM | KarlsruhePhoto by Tobias Wootton and Jonas Zilius [参考図版]人とテクノロジーの関係を探求し続けているrhizomatiks(ライゾマティクス)は2021年で結成15周年。広告や建築、デザインなどのジャンルを軽々と超えた表現活動を行っている彼らは、Perfumeやビョークとのコラボレーションなどで世界的に注目を集めている。この記念すべき年に東京都現代美術館で開催される『ライゾマティクス_マルティプレックス』(3/20~6/20)は、美術館における初の大規模個展となる。『マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在』マーク・マンダース《4つの黄色い縦のコンポジション》2017-19年Courtesy: Zeno X Gallery, Antwerp, Tanya Bonakdar Gallery, New York and Gallery Koyanagi, TokyoPhoto: Maris Hutchinsonそして、同期間に東京都現代美術館で開催されるマーク・マンダースの個展『マーク・マンダース —マーク・マンダースの不在』(3/20~6/20)も見逃せない。マーク・マンダースは彫像に言葉、家具を組み合わせたインスタレーションで知られる作家。作品が置かれた展示空間の張り詰めた雰囲気はこの作家にしか作り出せないものだ。ちなみにマーク・マンダースは、現在金沢21世紀美術館で、ミヒャエル・ボレマンスとの2人展『ミヒャエル・ボレマンスマーク・マンダース|ダブルサイエンス』も開催中だ(~2/28)。【TOPIC8】建築&デザインだって刺激的!『佐藤可士和展』グローバル旗艦店「ユニクロ ソーホー ニューヨーク店」屋外広告(工事中店舗の仮囲い)、2006年建築家やクリエイティブ・ディレクターの回顧展が多いのも2021年の特徴。東京国立近代美術館で開催予定の『隈研吾展新しい公共性をつくるためのネコの5原則』(6/19~9/26)では、新国立競技場をはじめ、様々な名建築を手掛けた隅の真髄に迫る。また、国立新美術館の『佐藤可士和展』(2/3~5/10)は、ユニクロや楽天など誰もが知っている企業ロゴやブランディングを手掛けているクリエイティブ・ディレクター・佐藤可士和の仕事を振り返るもの。会場内の特設「UT STORE」で販売されるTシャツのデザインも気になるところだ。『イサム・ノグチ発見の道』チラシビジュアル ©2020 The Isamu Noguchi Foundation and Garden Museum/ARS, NY/JASPAR, Tokyo E3713Photo©二川幸夫また、東京都美術館で開催される『イサム・ノグチ発見の道』(4/24~8/29)は、光の彫刻「あかり」など約90件の作品が集結する展覧会。インテリア好きの人も楽しめる展覧会になりそうだ。【TOPIC9】やっぱり巨匠たちの絵画が見たい!海外の巨匠のたちの名画は2021年も続々と来日予定。『マティス 自由なフォルム』(9/15~12/13、国立新美術館)は、マティスが晩年になり積極的に取り組んだ、色が塗られた紙をはさみで切り取り、それを紙に貼り付ける「切り紙絵」に焦点を当てるもの。マティスの自由で伸びやかな形がどのように生まれたのかを切り紙絵をはじめ、数々の作品とともにたどっていく。また、マティスが最晩年に取り組んだヴァンスのロザリオ礼拝堂の室内装飾や祭服、習作のステンドグラスなども展示される。このほか、東京都美術館では『ゴッホ展(仮)』(9/18~12/12)、三菱一号館美術館では『イスラエル博物館所蔵印象派・光の系譜―モネ、ルノワール、ゴッホ、ゴーガン(仮)』(10/15~22年1/16)などが開催される予定。忙しい芸術の秋になりそうだ。【TOPIC10】芸術祭もますますパワーアップ!「東京ビエンナーレ」ロゴ2020年は、新型コロナウイルス対策のため、開催が延期されてしまった芸術祭が続出。そのため、2021年はいつも以上に芸術祭が多く開催される年となる。まず、昨年開催予定だった、「東京ビエンナーレ」「いちはらアートミックス」「奥能登国際芸術祭」「北アルプス国際芸術祭」がそれぞれ開催。1年寝かせたおかげで、より充実した内容が期待できそうだ。さらに、「越後妻有トリエンナーレ2021」、「中之条ビエンナーレ」」も通常通り開催予定だ。そして、2021年初登場の「北九州未来創造芸術祭 ART for SDGs」は、日本初のSDGsをテーマにした展覧会で、落合陽一や片山真理らの参加が予定されている。とにもかくにも、今年は無事に開催できることを祈る!まだまだ予断を許さない状況であるものの、2021年も心ときめく展覧会が目白押し。事前予約制をとる美術館が増えているが、人数制限が行われるためより安全に、快適に鑑賞が可能となっているともいえる。事前にHP等で会期や予約の要不要などを確認し、マスク着用など感染症対策もしっかりとしてから出かけよう。文:浦島茂世
2021年01月02日話題のスポットやエンタメに本誌記者が“おでかけ”し、その魅力を紹介するこの企画。今週は、凱旋門のような斬新なデザインで世界的に有名な、大阪の梅田スカイビルの非公開エリアに入れるガイドツアーに参加してきました。■「梅田スカイビルガイドツアー」大阪市北区大淀中1-1-88梅田スカイビルまずは39階のツアー集合場所へ。エレベーターで35階まで上って、ガラスチューブのエスカレーターで空中庭園展望台が見える39階へ。まるで宇宙ステーションのようです。アテンドの女性と一緒にいったん1階に下りたその奥が未公開エリア。そこには、ミロの《夜の鳥》、エッシャーの《上昇と下降》、ルノワールの彫刻《洗濯女》など、約30点の貴重な絵や彫刻が並んだアートギャラリーが!これは一見の価値アリですね!そしてビルの心臓部、地下2階の機械室「マシンズー」へ。カラフルな色の機械が稼働しています。電気とガスを作る「コージェネ・ザウルス」、蒸気ボイラーの「スチーム・バッファロー」など、機械を動物や恐竜に見立てた説明看板がまた楽しい!壁にも鳥や木の絵がポップに描かれ、アートがいっぱい。「ここで働く人に、気持ちよく働いてもらいたいとデザインされたものなんです」とアテンドさん。最後はエレベーターで22階に上がり、関係者のみ渡れる近未来的な空中ブリッジへ。2つの棟をつなぐ通路はガラスチューブ天井で、空に浮かんだ気分。1時間の“宇宙旅行”を終え、次はランチ付きガイドツアーに参加したいと思った記者でした。(取材と文:西元まり)「女性自身」2020年12月22日号 掲載
2020年12月14日19世紀のフランスでは、都市の近代化が進み、人々の生活も大きく変化します。市民は自由に郊外や地方に出かけて、旅行を楽しむことができるようになりました。そのような社会の変化が芸術家にも大きな影響を及ぼします。実際に経験する身の周りの自然や生活、現実をありのままに描き出そうとするコローやクールベといった画家たちがあらわれたのです。パリ郊外のバルビゾン村に移り住み、風景や田園生活を描いたバルビゾン派を代表するジャン=フランソワ・ミレーは、大地に根づいた農民の日々の営みを描き出します。明治時代の初期に日本で紹介されて以来、ミレーの描く真摯に働く人々の姿は私たちに深い感銘を与えました。歴史画が正統派絵画とされていた時代に風景を主題として描いたバルビゾン派の画家たちの革新的な試みは、モネ、ルノワールなど光や色彩を追求した印象派の画家たちに引き継がれました。印象主義のスタイルが広く普及した19世紀末、ポスト印象主義の時代に絵画は多彩な広がりをみせました。ドニやボナールなど印象派以降の画家たちは、20世紀絵画への道筋を切り拓いてゆきます。本展では、自然主義や写実主義から印象派やポスト印象派を経て、ナビ派へといたる19世紀のフランス絵画の系譜を、フランスとイギリスの美術館から出品された珠玉のコレクションを中心に辿ります。ジャン=フランソワ・ミレー《冬、薪集め》1868-75年(C)Amgueddfa Cymru – National Museum Wales開催概要会 期 2020年12月19日(土)~2021年1月24日(日)*会期中無休会 場 そごう美術館(横浜駅東口・そごう横浜店6階)開館時間 午前10時~午後8時*12月31日(木)は午後6時閉館 *1月1日(金・祝)は午前9時―午後7時*入館は閉館の30分前まで *そごう横浜店の営業時間に準じます。料 金 一般 1,300(1,100)円、大学・高校生 800(600)円、中学生以下無料*消費税含む。*( )内は前売料金。*ミレニアム/クラブ・オンカード、セブンカード・プラス、セブンカードのいずれかをお持ちの方はカード提示で( )内の料金にてご入館いただけます。*障がい者手帳各種をお持ちの方、およびご同伴者1名さまは無料でご入館いただけます。*前売券は、12月18日までそごう美術館またはセブンチケット、ローソンチケット、イープラス、チケットぴあにてお取り扱いしております。*新型コロナウィルス感染予防に関する対応につきましてご理解・ご協力を賜わりますようお願い申しあげます。*展覧会の中止や延期、一部内容が変更になる場合がございます。*最新情報は、そごう横浜店・そごう美術館ホームページをご覧ください。作品紹介ジャン=フランソワ・ミレー《慈愛》1858-59年(C)Musée Thomas Henry, Cherbourg-en-Cotentinジャン=フランソワ・ミレー《雷雨》1847年頃(C)Musée Thomas Henry, Cherbourg-en-Cotentinジャン=バティスト・カミーユ・コロー《カステル・ガンドルフォ、アルバーノ湖畔で踊るチロルの羊飼い》1855-60年(C)Amgueddfa Cymru – National Museum Walesポール・セザンヌ《プロヴァンスの風景》制作年不詳(C)Amgueddfa Cymru – National Museum Walesクロード・モネ 《睡蓮》 1906年(C)Amgueddfa Cymru – National Museum Wales 企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年12月14日展覧会「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」が、神奈川・箱根のポーラ美術館で開催。会期は2020年11月14日(土)から2021年4月4日(日)まで。日本×フランス、近代の芸術交流“美の往還”を明らかに近代化の進む激動の時代において、新しい美の基準や感性を模索する上で、互いに不可欠な存在であった日本とフランス。19世紀後半から20世紀初頭にかけて、日本の浮世絵や工芸品がモネやゴッホらの創作活動における重要なインスピレーション源となる一方、欧化政策を進める日本では、黒田清輝をはじめ多くの学生たちがフランスへ留学し、近代日本美術の礎となる美術を学んだ。本展「Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年」では、大量のモノや情報、人の往来が可能となった近代に、日本とフランス双方の芸術が相互作用して誕生した作品にフォーカス。日本とフランス間の“美の往還”を検証していく。国内外の近代日仏美術作品全約130点が集結ポーラ美術館のコレクションには、ジャポニズムと関係の深いモネやゴッホ、フランスで学んだ黒田清輝や岡田三郎助、セザンヌやルノワールら、日本とフランスの芸術交流を語る上で欠かせない芸術家の作品を多数収蔵。本展では、そんなポーラ美術館習俗作品約80点のほか、国内外から約50点の作品を集積展示する。黒田清輝の師、ラファエル・コランによる“幻の作品”120年振りに公開そんな本展における最大の見どころとなるのが、黒田清輝の師であるラファエル・コランの初来日作品《眠り》。黒田清輝の代表作《野辺》に影響を与えたとされる本作品は、長年所在不明とされてきていたが、近年その所在が判明。この度日本で120年振りに一般公開される。森村泰昌や荒木悠、現代アーティストの作品も紹介また、森村泰昌のゴッホに扮したセルフポートレートや、荒木悠のフランス人の日本滞在記から着想した映像作品など、現代アーティストの作品も近代の作品と織り交ぜて紹介。“日本と西洋”“近代と現代”といった異なる視点をユーモラスに解釈し生み出された作品を通し、異文化理解の本質や魅力に迫る。【詳細】Connections―海を越える憧れ、日本とフランスの150年会期:2020年11月14日(土)~2021年4月4日(日) 会期中展示替えあり時間:9:00~17:00(最終入館16:30)会場:ポーラ美術館住所:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285出展点数:約110点(展示替え含み全約130点)<出展作家>荒木悠、歌川広重、岡田三郎助、葛飾北斎、エミール・ガレ、黒田清輝、古賀春江、フィンセント・ファン・ゴッホ、ラファエル・コラン、ポール・セザンヌ、レオナール・フジタ、クロード・モネ、森村泰昌、安井曾太郎、山口晃、モーリス・ユトリロ、ピエール・オーギュスト・ルノワールなど【問い合わせ先】ポーラ美術館TEL:0460-84-2111
2020年09月03日特別展「ランス美術館コレクション風景画のはじまりコローから印象派へ」が、名古屋市美術館にて、2021年4月10日(土)から6月6日(日)まで開催。その後、6月25日(金)から9月12日(日)まで東京・新宿のSOMPO美術館にて開催され、宮城、静岡、茨城にも巡回する。近代フランス風景画の変遷をたどる西洋絵画における風景画は、18世紀ごろまで、主に理想化された情景を扱ってきた。しかし19世紀に入ると、 バルビゾン派をはじめとする画家たちが身近な風景を描くことを試みるようになり、以後、印象派へと続く近代風景画の流れが形成されたのだった。特別展「ランス美術館コレクション風景画のはじまりコローから印象派へ」では、フランスのシャンパーニュ地方の古都・ランス中心部に建つランス美術館の収蔵作品を中心とする約80点の作品から、近代フランスにおける風景画の変遷をたどる。コローと19世紀風景画の先駆けフランスで「風景」が絵画の主題として認められるようになったのは、18世紀末のこと。第1章では、詩情あふれる風景画を描いたカミーユ・コローや19世紀風景画の先駆者を紹介。なかでも、ランス美術館の充実したコレクションから、《湖畔の木々の下のふたりの姉妹》や《突風》などのコロー作品16点が出品される。バルビゾン派の風景画1820年代から30年代にかけて、バルビゾン派と呼ばれた画家たちは、パリから約60km南東に位置するフォンテーヌブローの森に集まり、自然の客観的な観察に基づいて風景画を制作した。第2章では、テオドール・ルソー《沼》やジュール・デュプレ《風車》など、物語性を排して写実的な風景画を手がけたバルビゾン派の作品を紹介する。画家=版画家と風景画の発展ところで、写真技術が浸透するまで、絵画の複製には版画が用いられていた。19世紀には、それまで専門の版画家が作成していた版を画家自らが手がけるようになり、風景画の普及と発展にも寄与した。第3章では、コローやバルビゾン派の画家による風景版画を目にすることができる。変化に富む空模様を捉えたブーダン第4章では、ノルマンディー沿岸を中心に戸外制作を積極的に行ったウジェーヌ・ブーダンにフォーカス。刻々と変化する空や光の表情を描きとめるブーダンは、バルビゾン派と後の印象派を架橋する役割を担なった。ここでは、《ベルク、出航》をはじめ、変化に富む空模様を繊細に捉えた風景画を展示する。印象派の展開なおも風景画が低い地位にあった19世紀後半、クロード・モネやカミーユ・ピサロといった若い世代の画家は積極的に戸外での制作を行い、近代化が進むパリの都市風景や郊外の自然風景をいきいきと描きだした。筆触分割による明るい色彩と大胆な筆跡を特徴とする彼らの作品は幾たびと非難されたものの、その革新的表現は近代絵画に大きな転換をもたらすこととなった。第5章では、そうした「印象派」の展開に目を向け、モネ《べリールの岩礁》やルノワール《風景》などを展示する。展覧会概要特別展「ランス美術館コレクション風景画のはじまりコローから印象派へ」■名古屋市美術館会期:2021年4月10日(土)~6月6日(日)住所:愛知県名古屋市中区栄2-17-25 芸術と科学の杜・白川公園内TEL:052-212-0001開館時間:9:30〜17:00(金曜日は20:00まで)※いずれも入場は閉館30分前まで休館日:月曜日(5月3日(月・祝)は開館)、5月6日(木)観覧料:・平日限定券 一般 1,400円、高校・大学生 900円・土日祝日・日時指定券(来館前日までの事前購入) 一般 1,500円、高校・大学生 1,000円・土日祝日・日時指定券(当日購入) 一般 1,600円、高校・大学生 1,100円※チケット購入の詳細は、展覧会公式サイトを参照■SOMPO美術館会期:2021年6月25日(金)〜9月12日(日)住所:東京都新宿区西新宿1-26-1TEL:050-5541-8600 (ハローダイヤル)休館日:月曜日(8月9日(月・祝)は開館、翌10日(火)も開館)開館時間:10:00〜18:00(最終入館は17:30まで)観覧料:一般 1,500円、大学生 1,100円、高校生以下 無料※身体障がい者手帳・療育手帳・精神障がい者保健福祉手帳の所持者と介助者1名は無料、被爆者健康手帳の所持者は本人のみ無料■巡回情報・宮城県美術館会期:2021年9月18日(土)~11月7日(日)住所:宮城県仙台市青葉区川内元支倉34-1・静岡市美術館会期:2021年11月20日(土)〜2022年1月23日(日)住所:静岡県静岡市葵区紺屋町17-1 葵タワー3階・茨城県近代美術館会期:2022年2月9日(水)~3月27日(日)住所:茨城県水戸市千波町東久保666-1■終了した会場・北九州市立美術館会期:2020年7月25日(土)〜9月6日(日)住所:福岡県北九州市戸畑区西鞘ヶ谷町21-1・島根県立美術館会期:2020年9月12日(土)~11月3日(火・祝)住所:島根県松江市袖師町1-5・福井県立美術館会期:2021年2月27日(土)〜3月21日(日)住所:福井県福井市文京3-16-1※画像写真の無断転載を禁ずる。
2020年08月29日1976年に誕生し今年3月に閉館した、「東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館」が、「SOMPO美術館」と館名を改めて、2020年7月10日(金)に新しくお目見えした。「珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び」と題した開館記念展では、ゴッホの《ひまわり》など約70点を見ることができる。当初5月28日にオープンする予定だったが、新型コロナウイルスの感染拡大の影響で延期。入場を日時指定制とし、体温検査・消毒液の設置といった対策を講じて、開館の運びとなった。旧美術館は、1976年に開館し、現在の損保ジャパン本社ビルの42階に位置していたが、新美術館はビルの敷地内に新たに建設された。東郷青児の作品からインスピレーションを受けたというやわらかな曲線が特徴的な地上6階建てのビルで、1階がエントランスホール、2階がミュージアムショップと休憩スペース、3階から5階が展示室となっている。正面前庭にはゴッホの《ひまわり》を複製した陶板、外周には東郷青児の《超現実派の散歩》をモチーフとしたロゴのフラッグが設置され、新宿のアートランドマークとしての文化的空間を演出している。開館記念展の「珠玉のコレクション-いのちの輝き・つくる喜び」。「四季折々の自然」「『FACE』グランプリの作家たち」「東郷青児(1897-1978)」「風景と人の営み」「人物を描く」「静物画-花と果物」の全6章で構成され、ゴッホやゴーギャン、ユトリロ、セザンヌ、ピカソ、東郷青児、東山魁夷、平山郁夫、藤田嗣治など、選りすぐりの約70点を紹介している。見どころは、世界に7点しかないと言われるゴッホ《ひまわり》。1987年にコレクションとして加わり、アジアで唯一ゴッホの《ひまわり》を見ることができる美術館だ。仮反射のガラスケースで常設展示され、これまでよりも近い距離で鮮やかな色彩を見られるのがうれしい。古いニスの除去によって本来の明るい色彩を取り戻したルノワール《浴女》、全面的な修復を終え約10年ぶりのお披露目となる山口華楊の四曲一隻屏風《葉桜》、ゴーギャン《アリスカンの並木路、アルル》、セザンヌ《りんごとナプキン》なども見逃せないだろう。開館記念展は9月4日(金)まで。月曜休館(ただし8月10日は開館)。開館時間は午前10時から午後6時(最終入館は午後5時30分まで)。本展は日時指定入場制。入場料は大人1000円、大学生700円、高校生以下無料。また、10月6日(火)からは「ゴッホと静物画-伝統から革新へ」が開催される。17世紀オランダから20世紀初頭までのヨーロッパの静物画の流れの中にゴッホを位置づけ、ゴッホが先人たちから何を学び、それを作品にどう反映させ、次世代の画家たちにどのような影響を与えたか探る。《ひまわり》や《アイリス》をはじめ、ゴッホが描いた静物画26点などが展示される予定だ。本展も日時指定入場制で8月中旬よりチケット販売。こちらもお見逃しなく!取材・文・撮影:五月女菜穂
2020年07月17日スモーキーでウッディなベチバーの魅力を余すところなく引き出した、アイコニックなメンズフレグランス「ラリック アンクルノワール」のラインから、フレッシュでカジュアルなニュアンスを加えた「アンクルノワール スポーツ」が2020年6月2日より登場いたします。漆黒のインクのようにソリッドな個性の主張がありながら、揺るがない洗練を覗かせる。クラシックであることを厭わず、しかし柔軟に現代性を取り入れながらいまを生きる男性たちに捧げるフレグランス「アンクルノワール」。そのマスキュリンなエレガンスはそのままに、フレッシュなウェーブでカジュアルな魅力を加えた「アンクルノワール スポーツ」は、アーバンなムードにアクセントを置きながら、カジュアルシックなエスプリを映し出します。フレッシュさで満たされた、アーバンな官能性サイプレスとラベンダーの爽やかな風が吹き抜けて、グレープフルーツとベルガモットのトップノートを際立たせ、ナツメッグをまとったアクアノートのクールさが続いて、バーボンのようなハイチ産ベチバーが浮かび上がります。 「アンクルノワール」のコードに倣ってラストに現れるムスクとカシミアウッドは、忘れがたい包み込むような余韻を残し、センシュアルな魅力を印象付けます。調香師:ナタリー・ローソンアイコニックなボトルにスポーティなニュアンス「アンクルノワール」のアイデンティティである、“インク瓶”をインスピレーションにしたソリッドでミニマルなボトルデザインはそのままに、「アンクルノワール スポーツ」ではウッドキャップをチャコールグレーに変えて、スポーティなカラリングに。ウッドとガラスのコンビネーションもコンテンポラリーなこのボトルを手に取るたびに、フレグランスのストーリーが蘇り、気分が高まります。《ラリック アンクルノワール スポーツ》オードトワレ 100ml 1万4,000円 / 50ml 1万1,000円(いずれも税別本体価格)2020年6月2日(火)発売開始#ENCRENOIR #LaliqueParfums #MyFirstLALIQUEPhoto: (c) LALIQUE SA公式オンラインショップインスタグラム企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年06月02日ZARA(ザラ)と、ジョー マローン ロンドン(JO MALONE LONDON)の創設者ジョー・マローンによるフレグランスライン「ザラ エモーションズ コレクション バイ ジョー ラブズ(Zara Emotions Collection by Jo LOVES)」が、2020年5月27日(水)に日本初上陸。ZARAの全国店舗及び公式オンラインショップにて発売される。ZARA×ジョー ラブズのコラボレーションフレグランス「ザラ エモーションズ コレクション バイ ジョー ラブズ」は、数々の名作フレグランスを世に送り出してきたジョー・マローンが手掛けるブランド「ジョー ラブズ(Jo LOVES)」と、ZARAのフレグランスをコラボレーションさせた注目ライン。ZARAのファッションコレクションを着想源に、ジョー・マローン特有のストーリー性のある香りを融合させたユニセックスなフレグランス&キャンドルを展開する。全8種の“プレミアム”な香りその製造過程にもこだわったというフレグランスは、最高品質の香料を使用した“プレミアムな香り”。フレグランス&キャンドル共に、フローラル系やシトラス系といった全8種類を用意している。フレグランスは90ml/40mlサイズをはじめ、10mLのロールオンタイプも揃えているため、気になる香りを複数購入するのもオススメだ。全フレグランスの香りをチェック!「ザラ エモーションズ コレクション バイ ジョー ラブズ」の個性溢れる香りを全て紹介。Vetiver Pamplemousse(グレープフルーツ / マンダリン / ベチバー)キリっとした清潔感のあるフレッシュな空気を彷彿とさせる香り。グレープフルーツのノートを纏うパリッとした真っ白なコットンシャツを着飾る夏のある晴れた日のようなイメージ。Waterlily Tea Dress(ベルガモット / スペアミント / ムスク)活気が溢れた若かりし頃や遊び心を連想させる、フレッシュなグリーンの葉が青々と生い茂る香り。フランスの印象派画家 ルノワールの「舟遊びをする人々の昼食」にて表現されたハッピーなエネルギーを纏う、まるでシフォンのような優しい香り立ち。Ebony Wood(ペッパー / クローブ / エボニー)力強さを感じるマスキュリンな印象の香り。着想源となったのは、ヴィンテージカーのルーフトップを全開にして、シルクシャツに上質なレザートラウザーか、もしくはスキニーデニムを履きこなしている―南太平洋の高速を軽快に運転する女性。Amalfi Sunray(ベルガモット / マンダリン / オレンジフラワー)イタリアのリヴィエラで味わったジェラート、ベスパのバイク、そして夕暮れの景色と共に嗜んだアペロールスプリッツカクテルを思い起こさせる、ロマンチックで楽しい幸せな夏休みの思い出をイメージした香り。Tubereuse Noir(イランイラン / チューベローズ / サンダルウッド)パワフルなブラックドレスのように力強く自信に満ち溢れ印象深く引き立つ香り。Fleur D’Oranger(オレンジフラワー / ネロリ / イランイラン)初めて誰かと出逢った瞬間、初めてのデート、そして可憐なイタリアンウエディングでレースのヴェールに包まれた無造作ヘアに裸足の花嫁の人生における”ファーストタイム”をイメージしたオレンジの花の香り。Fleur De Patchouli(ピオニー / パチョリ / ユソウボク)クラシカルなパチョリの溌剌とした香りは、まるでイングランドの野外音楽フェスティバルのグラストンベリー・フェスティバル で着用したジーンズにスタッズが付いたレザーブーツのコーディネートに、柔らかくパウダリーな香りが錯乱したイメージ。 また意志の強さは、レザーのノートが引き立てる奥行きのあるボールドな香りとして表現され、独特であり、個性際立つ香り。Bohemian Bluebells(ラベンダー / サンダルウッド / ムスク)スモーキーな香りが特徴的な中国紅茶のラプサン・スーチョンとラベンダーの香り高いノートをブレンドした、パワフルな香り。芸術家クリムトが表現する洗練された美しさ、ピカソが描く力強いライン、そしてモネが醸し出す瑞々しさを彷彿させる、意外性と官能的な香りに仕上がっている。こだわりのパッケージなおクリーンで洗練されたパッケージは、パリを拠点に活躍するアートディレクターのエズラ・ペトロニオが手掛けたもの。ZARAのフレグランスの包装としては史上初となるセロハンやプラスチック不使用の、環境にも配慮したデザインとなっている。詳細「ザラ エモーションズ コレクション バイ ジョー ラブズ」発売日:2020年5月27日(水)取扱:全国ZARA店舗、ZARA公式オンラインショップ※店舗により入荷のない商品有り。各店舗に事前確認推奨。価格:・フレグランス 90ml 全8種 各4,990円/40ml 各2,990円/10ml(ロールオン) 各1,190円・キャンドル 200g 全8種 各3,590円【問い合わせ先】contact.jp@zara.com
2020年05月29日ポーラ美術館は、4月3日から休館しておりましたが、6月1日より再開し、同日から11月3日まで、「モネとマティス―もうひとつの楽園」展を開催します。当初、本展では海外10か所から20点、国内21か所から約30点の作品を借用し、計90点のモネとマティス作品をご紹介する予定でした。しかし昨今の新型コロナウイルス感染症の影響により、海外借用作品20点の展示を延期せざるを得ず、開幕時点では展示内容を変更し、国内借用作品約30点を含むモネとマティスの作品約70点に、当館コレクションのなかから関連作家の作品約20点を加え、約90点をご紹介いたします。■概要19世紀から20世紀にかけてのフランスでは、急速な近代化や度重なる戦争などの混乱した社会状況のなか、「ここではないどこか」への憧れが、文学や美術のなかに表れるようになります。モネとマティスの「楽園」は欠くことのできない絵画の主題であると同時に、制作の場であり、生きる環境でもありました。本展では、ふたりの芸術家がいかにして「楽園」を創りあげ、作品へと昇華させていったのかを検証します。クロード・モネ 《睡蓮》 1907年 アサヒビール大山崎山荘美術館蔵アンリ・マティス 《赤い室内の緑衣の女》 1947年 ひろしま美術館蔵■展示内容変更後のみどころ1)ポーラ美術館の印象派コレクションを追加展示印象派やポスト印象派の画家たち、そして20世紀の画家たちの作品を展示します。同時代に活躍していた画家たちとモネとマティスの作品をあわせてご覧いただくことで、ふたりが生きた時代の芸術がより深く理解できるでしょう。ジョルジュ・スーラ 《グランカンの干潮》1885年 ポーラ美術館蔵ピエール・オーギュスト・ルノワール 《休息》 1916-1917年 ポーラ美術館蔵2)モネとマティスの名品約70点が集結。マティスの大規模展は約10年ぶりモネの作品は画業の初期から晩年までを展示、「睡蓮」の連作は7点出品します。また、日本国内のコレクションが少なく、まとめて見られる機会の少ないマティスは油彩画24点のほか、挿絵本、コラージュなど幅広い作品をご覧いただけます。アンリ・マティス 《鏡の前の青いドレス》 1937年 京都国立近代美術館蔵クロード・モネ 《ポール=ドモワの洞窟》 1886年 茨城県近代美術館蔵3)モネとマティスから、20世紀絵画を経て、現代にいたる絵画の展開を紹介モネとマティスは20世紀以降の美術に大きな影響を与えた作家でもあります。キュビスムやカンディンスキーの抽象絵画を経て、ベン・ニコルソン、ブリジット・ライリー、マルコ・デル・レ等の近現代絵画を通じて、モネとマティスに連なる西洋の近現代絵画をご紹介します。ワシリー・カンディンスキー 《支え無し》 1923年 ポーラ美術館蔵モネとマティスに関連する新収蔵の展示作品新収蔵作品(初公開)ブリジット・ライリー 《タブリーズ》 1984年 油彩/カンヴァス 217.2 x 182.2 cm© Bridget Riley 2020. All rights reserved.ブリジット・ライリー(1931-)錯視や視覚の原理を利用した絵画「オプ・アート」の代表的な画家。綿密に計算された幾何学的模様が見る者に錯覚をもたらし、作品が揺らいだり、点滅したりするように見える。スーラの色彩論との関連も指摘されている。作品解説本作品は、ライリーが1980年から取り組んだストライプによる作品のうちのひとつである。モネをはじめとする印象派の画家たちからマティスらへと引き継がれた、明るくあざやかな色彩が画面全体を覆っている。新収蔵作品(初公開)ベン・ニコルソン 《セント・アイヴスの港 (夏)、1951年8月31日》1951年 油彩、鉛筆/厚紙 36.8 x 46 cm© Angela Verren Taunt. All rights reserved, DACS & JASPAR 2020 G2200ベン・ニコルソン (1894-1982)20世紀イギリスの抽象美術を代表する画家。風景画、静物画を描く一方で、抽象絵画にも取り組んでいる。セザンヌのほか、ピカソやブラックなどキュビスムや、モンドリアンらの抽象構成主義など新たな芸術の潮流を取り入れた。作品解説窓の外に広がる港の写実的な風景と、室内の静物の幾何学的な造形が融合されている。窓を隔てた内と外のモティーフをひとつの画面上に再構成するという空間表現における課題には、マティスもまた繰り返し取り組んでいた。マルコ・デル・レ(1950-2019)美術の歴史や神話、文学に精通し、古典的な教養と現代的な作風を融合させた、現代イタリアを代表する画家。2011年にマーグ画廊で開催された個展ではマティスの画風が主題として取り上げられ、その色彩と線描の有機的形態が広く注目された。作品解説マルコ・デル・レは、マティスがかつてアトリエを構えたヴァンスのル・レーヴ荘に滞在して室内画を制作した。室内の静物や裸婦といった主題に加え、あざやかな色彩や複雑に組み合わされた装飾模様は、マティスが描いた数々の作品を想起させる。■展覧会概要会 期:2020年6月1日(月)~11月3日(火・祝)会期中無休(展示替えによる臨時休館あり)開館時間:9:00~17:00(最終入館は16:30)主 催:公益財団法人ポーラ美術振興財団ポーラ美術館所 在 地:神奈川県足柄下郡箱根町仙石原小塚山1285 T E L:0460-84-2111後 援:在日フランス大使館/アンスティチュ・フランセ日本出品点数:約90点出品内訳:モネ34点(「睡蓮」の連作7点を含む)、マティス34点。(うちポーラ美術館コレクションはモネ19点、マティス13点)ほか、ポーラ美術館コレクション約20点。出品作家:クロード・モネ、アンリ・マティス、カミーユ・ピサロ、ピエール・オーギュスト・ルノワール、オディロン・ルドン、ジョルジュ・スーラ、ピエール・ボナール、ワシリー・カンディンスキー、パブロ・ピカソ、ジョルジュ・ブラック、ベン・ニコルソン、ブリジット・ライリー、マルコ・デル・レ等◆再開にあたっての新型コロナウイルス感染症・拡大防止策再開に際し、館内の感染防止策の強化や運営の一部変更など、新型コロナウイルス感染防止対策を徹底してまいります。1)入館制限入館者数800人/日の上限を目安とします。2)駐車場の運営台数を制限満車台数を約半数に制限した運用をいたします。3)入館時のチェックカゼの症状や37.5度以上の体温の方にはご遠慮いただくとともに、サーモグラフィカメラにて入館時の体温チェックをさせていただきます。4)ソーシャルディスタンスの確保・フロアマーカーや案内板などを使用し、ソーシャルディスタンス(1~2mを想定)が取れるようお客様をご案内します。また、レストランやカフェの席数を約30%減らし、お客様の座席間に一定のゆとりを持たせる工夫をします。5)当面の間、ギャラリートーク及び大人数でのイベントを中止します。6)館内の清掃の徹底と消毒ロッカー、手すり、ドアノブなどお客様がよく触れる箇所を1日2回消毒するほか、公衆電話などの近くには消毒液を設置します。7)飛沫の防止全スタッフがマスク着用し、各レジカウンターにはシールドを設置します。企業プレスリリース詳細へ本記事に掲載しているプレスリリースは、株式会社PR TIMESから提供を受けた企業等のプレスリリースを原文のまま掲載しています。FASHION HEADLINEが、掲載している製品やサービスを推奨したり、プレスリリースの内容を保証したりするものではございません。掲載内容に関するお問い合わせは、株式会社PR TIMES()まで直接ご連絡ください。
2020年05月27日ザラ(ZARA)と、Jo Malone Jo LOVES創設者のジョー・マローンCBEによる、フレグランスとキャンドルのコレクション「The Zara Emotions Collection by Jo LOVES」が、5月27日より発売される。まるで思い出を蘇らせるような香りの特性を持ち、 世界中で愛され続けるフレグランスを数多く手がけてきたジョーは、今回、ZARAとJo LOVESの両ブランドのヘリテージをテーマに、全8種類のユニセックスのオードゥパルファンとキャンドルを提案。各香りは、ザラのファッションコレクションがインスピレーション源となっており、ジョー・マローン(Jo Malone)によって、ブランドらしい解釈が反映されたストーリー性のあるフレグランスが誕生した。The Zara Emotions Collection by Jo LOVESより、「Waterlily Tea Dress」オードゥパルファン(100ml)活気が溢れた若かりし頃や遊び心を連想させる、フレッシュなグリーンの葉が青々と生い茂る香り。フランスの印象派画家 ルノワールの ”舟遊びをする人々の昼食” にて表現された人生を謳歌しているハッピーなエネルギーがまるでシフォンのように優しく香りを漂わせる。なお、オードゥパルファンのコレクションは、10ml(10mlのみロールオンタイプ / 1,190円)、40ml(2,990円)、90ml(4,990円)の3サイズで展開。トライアルやトラベル用、ギフトにも最適な10mlサイズのオードゥパルファンのセットも。The Zara Emotions Collection by Jo LOVESより、「Ebony Wood」のキャンドル(200g / 3,590円)ヴィンテージカーのルーフトップを全開にして、南太平洋の高速を軽快に運転する女性は、シルクシャツに上質なレザートラウザーか、もしくはスキニーデニムを履きこなしている― そのような情景が思い浮かびつつも、力強さを感じるマスキュリンな印象の香り。この洗練されたパッケージのデザインは、パリを拠点に活躍するアートディレクター、エズラ・ペトロニオ(Ezra Petronio)によるもの。香りのアプローチからプロダクトデザインの細部にまでこだわりが施された、特別なフレグランスコレクションに仕上げられている。また、本品の包装には、セロハンやプラスチックを一切使用せず、FSC認証紙を用いた収納ボックスや着色剤の使用を避けるために透明なガラス瓶をチョイス。これは、ザラのフレグランスの包装としては初の試みとなっており、リサイクルに着眼点を置いた環境にも優しいフレグランスコレクションとしても注目したい。取り扱いは、全国のザラの店舗とザラの公式オンラインショップ( 2H4tBo4)にて。なお、店舗により入荷のない商品もある。>>その他のZARAの記事はこちらから
2020年05月26日東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館が移転・リニューアルし、SOMPO美術館として東京・新宿に開館。なお、当初2020年5月28日(木)の開館予定でしたが、未定となっております。1976年に開館し、アジアで唯一ゴッホの《ひまわり》を見ることができる美術館として親しまれてきた東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館。館内には、ゴッホのほか、ゴーギャンやセザンヌ、アメリカ素朴派画家グランマ・モーゼスの作品などを常設で展示しています。新たに誕生するSOMPO美術館では、西洋絵画や、所蔵する東郷青児などの作品と同時代の近代・現代の美術作品を紹介。オープン時には、常設展示としてゴッホの《ひまわり》を紹介するほか、開館記念展を2期に分けて開催。開館記念展I:珠玉のコレクション一いのちの輝き・つくる喜び“ 珠玉のコレクション一いのちの輝き・つくる喜び ”と題した「開館記念展I」では、見る人に非日常的な感性への気づきを促す約70点の作品を展示。中でも注目は、約10年振りの公開となる自然を愛した日本画の大家・山口華楊の初期の大作《葉桜》。絵画表面の古い腰を除去する洗浄作業など、作品の修復過程を紹介。また、 画面の表面に塗布されていた古いニスを除去する洗浄作業を行ったルノワールの《浴女》《帽子の娘》も公開します。開館記念展II:秘蔵の東郷青児-多才な画家の創作活動に迫る「開館記念展II」では、SOMPO美術館が収蔵する「東郷青児コレクション」の中から、東郷の代表的な絵画や彫刻などの作品約50点、関連作家の作品約50点、そして絵筆やイーゼル等の画材や出版印刷物など、未公開品を含む資料約100点を紹介。会場では、優美な女性を描いた東郷の絵画群「青児美人」の代表作が3年ぶりの大規模展示として公開。また、縦2メートルを超える油彩画の大作《リオ・デ・ジャネイロ》を、 大小の下絵、実物大の下絵を転写したキャンバスと並べて展示。その中から、変更や修正などの制作過程を間近で体感できます。【詳細】SOMPO美術館オープン日:未定※2020年5月28日(木)を予定していたが延期となりました。住所:東京都新宿区西新宿1丁目26-1階数:地上6階地下1階■開館記念展I、II期間:・開館記念展I 会期未定・開館記念展II 2020年7月18日(土)~9月4日(金)休館日:月曜日(8月10日(月)は開館、 7月6日(月)~7月17日(金)は展示替期間)料金:一般1,000円、大学生700円、高校生以下無料
2020年05月19日展覧会「西洋絵画400年の旅─珠玉の東京富士美術館コレクション─」が、大分県立美術館にて開催される予定。※なお、当初は、2020年7月22日(水)から9月6日(日)までの予定だったが、現在調整中。今後中止になる恐れもあり。400年にわたる西洋絵画史を一望東京富士美術館は、日本画、彫刻、工芸の他、16世紀のイタリア・ルネサンスから20世紀の近現代美術まで、およそ400年にわたる西洋絵画史を一望できる作品を所蔵する。「西洋絵画400年の旅─珠玉の東京富士美術館コレクション─」は、その中からモネやゴッホ、ルノワールといった画家の作品約80点の珠玉の作品群を紹介する展覧会だ。近代以前の絵画をジャンルごとに紹介2部構成の展示の第1部では、近代以前の絵画を、“ジャンル”や“ランク”に着目して紹介。ジャック=ルイ・ダヴィッド(工房)のナポレオン像を描いた作品など、神話や歴史を主題とした作品を展示する。また、ヴァン・ダイクの《ベッドフォード伯爵夫人 アン・カーの肖像》など、王侯貴族をモデルにした肖像画の数々も目にすることができる。一方、宗教画や歴史画に比べて低いランクとされた風俗画や風景画、静物画も取り上げる。元々人やモノの背景としての風景描写が主題へと発展した風景画からは、ヴェネツィアの都市を描いたカナレットの《ヴェネツィア、サン・マルコ広場》などを紹介する。既成の価値規範を逸脱しようとする近現代絵画続く第2部では、アカデミックな美術における既成の価値観や技法から離れ、新たな表現を開拓していった近現代絵画に注目。ターナーの海景画や、ルノワールの女性像など、風景のダイナミズムや光を捉え、現実の人物の息吹に迫った作品を展示する。一方で、マグリットの作品などシュールレアリスム絵画からは、現実を超えた世界へと向かった画家の挑戦が見られるだろう。さらに、セザンヌの《オーヴェールの曲がり道》や、蓮の花と水面の表情を巧みにうつしとったモネの《睡蓮》など巨匠たちの作品を通して、近代以降の画家たちの意識の変化をたどる。展覧会概要展覧会「西洋絵画400年の旅─珠玉の東京富士美術館コレクション─」会期:未定※当初は、2020年7月22日(水)から9月6日(日)までの予定だったが、現在調整中。今後中止になる恐れもあり。会場:大分県立美術館 1F 展示室A住所:大分県大分市寿町2-1TEL:097-533-4500開館時間:10:00〜19:00(金・土曜日は20:00まで) ※入場は閉館の30分前まで観覧料:一般 1,400(1,200)円、大学・高校生 1,000(800)円、中学・小学生 500(300)円※( )内は前売および20名以上の団体料金※ 大分県芸術文化友の会 びびKOTOBUKI 無料(同伴者1名半額/2回まで)、TAKASAGO 無料(2回まで)、UME 団体料金※障がい者手帳などの提示者とその付添者1名は無料※会期中に限り、本展の半券提示でコレクション展を無料で観覧可
2020年04月23日世界屈指の西洋絵画コレクションを誇る美術館、ロンドン・ナショナル・ギャラリーから名作61点が初来日。『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』が国立西洋美術館で開催される。新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕日は未定だが、内覧会で公開された展示の様子をレポートする。ロンドン・ナショナル・ギャラリーは、1824年に英国議会によって創立された市民のための美術館。13世紀後半から20世紀初頭までのヨーロッパ絵画を約2,300点所蔵し、年間の来場者数約600万人を誇る世界屈指の美の殿堂だ。ロンドン・ナショナル・ギャラリー外観photo: Phil Sayer, (c)The National Gallery, London同館はまとまった数の作品を貸し出すことに慎重で、イギリス以外で所蔵作品展が開かれるのは200年近い歴史の中で初めて。そんな貴重な機会となる同展では、すべて日本初公開となる傑作61点が集結する。展示構成は、「イタリア・ルネサンス絵画の収集」「オランダ絵画の黄金時代」「ヴァン・ダイクとイギリス肖像画」「グランド・ツアー」「スペイン絵画の発見」「風景画とピクチャレスク」「イギリスにおけるフランス近代美術受容」の全7章立て。“イギリスとヨーロッパの大陸交流”という視点から、西洋絵画史を俯瞰していく内容だ。第1章では、19世紀半ば以降のイギリスで再評価が進んだ初期の「イタリア・ルネサンス絵画」を紹介。15世紀イタリア・ルネサンス初期の画家、クリヴェッリによる《聖エミディウスを伴う受胎告知》や、16世紀ヴェネツィア派のティツィアーノが、復活したキリストとマグダラのマリアが出会う場面を描いた《ノリ・メ・タンゲレ》など、地域の優れたコレクションが並ぶ。展覧会場入り口カルロ・クリヴェッリ 《聖エミディウスを伴う受胎告知》 1486年ティツィアーノ・ヴェチェッリオ 《ノリ・メ・タンゲレ》 1514年頃第2章で焦点を当てるのは17世紀のオランダ絵画。レンブラントによる《34歳の自画像》や、フェルメールの《ヴァージナルの前に座る若い女性》といった巨匠たちの傑作をはじめ、イギリスで特に人気の高かった風俗画や海洋画も併せて展示される。レンブラント・ハルメンスゾーン・ファン・レイン 《34歳の自画像》 1640年ヨハネス・フェルメール 《ヴァージナルの前に座る若い女性》 1670-72年頃第3章では、17世紀前半から18世紀のイギリスで重要な画家を多数輩出した肖像画の分野にスポットを当てる。フランドル出身で、ルーベンスに師事した後イギリスの宮廷画家として活躍したヴァン・ダイクや、ロイヤル・アカデミー初代院長を務めたレノルズなど、多彩な肖像家の作品を見ることができる。アンソニー・ヴァン・ダイク 《レディ・エリザベス・シンベビーとアンドーヴァー子爵夫人ドロシー》 1635年頃ジョシュア・レノルズ《レディ・コーバーンと3人の息子》 1773年第4章の「グランド・ツアー」とは、18世紀にイギリスで流行した、上流階級の子息たちによるイタリア遊学旅行のこと。ヨーロッパの文化や歴史を学ぶために同地を訪れた人々の姿や、彼らが持ち帰った都市景観図などが紹介される。カナレット(本名ジョヴァンニ・アントニオ・カナル) 《ヴェネツィア:大運河のレガッタ》 1735年頃第5章で注目されるのはスペイン絵画。19世紀初め、イギリス軍がスペイン独立戦争に参戦したことをきっかけに、スペイン絵画がイギリスにもたらされ、評価が確立していったという。ここでは、風俗画が高く評価されたムリーリョ、スペインの宮廷画家、ベラスケスなどの作品を見ることができる。バルトロメ・エステバン・ムリーリョ 《窓枠に身を乗り出した農民の少年》 1675-80年頃ディエゴ・ベラスケス 《マルタとマリアの家のキリスト》 1618年頃第6章では風景画を紹介。18世紀後半からイギリスでは、「絵のような(ピクチャレスク)」と言われる不規則で荒々しい自然を描いた風景画が流行した。コンスタンブルやターナーというロマン主義風景画のふたりの巨匠の作品をはじめ、イギリス風景画の隆盛をたどる。第6章会場風景ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー 《ポリュフェモスを嘲るオデュッセウス》1829年最終章となる第7章では、19世紀フランスで進んだ近代絵画の改革とイギリスとの関係に着目。アングルから印象派を経て、ゴッホ、ゴーガンに至る流れを、イギリスの視点からひも解いていく。ポール・セザンヌ《プロヴァンスの丘》1890-92年頃クロード・モネ 《睡蓮の池》 1899年ピエール=オーギュスト・ルノワール 《劇場にて(初めてのお出かけ)》 1876-77年同章のラストを飾るのはゴッホの《ひまわり》。これは、ゴッホが共同生活を送る畏友ゴーガンのために制作した4点のうち、最後に描かれた作品だ。先に描かれた作品では背景が青い色だったのに対し、この絵の背景は明るく淡い黄色。輝くばかりの色彩を、その目で確かめてほしい。フィンセント・ファン・ゴッホ 《ひまわり》 1888年レンブラント、フェルメール、ルノワール、モネ、ゴッホなど、巨匠たちの名画がずらりと並ぶ同展。贅沢かつ、唯一無二の西洋絵画史の旅を体験してみてはいかがだろうか。【開催情報】『ロンドン・ナショナル・ギャラリー展』開幕日未定〜6月14日(日)国立西洋美術館にて開催※新型コロナウイルス感染拡大の影響により開幕延期。開幕後も混雑対策のためチケットの販売方法や展示室への入場方法が変更となる場合あり。最新情報は展覧会公式サイト()にて確認を。【関連リンク】
2020年04月21日2020年4月17日(金)から東京天王洲の寺田倉庫G1ビルにて、日本初の没入体験型ミュージアム「Immersive Museum(イマーシブミュージアム)」が開催されます。「Immersive Museum」は「没入感」をテーマとして印象派の絵画の世界観を感覚として体験できる新しいミュージアムです。モネやルノワールなどの印象派の代表的な絵画の世界に迷い込んでみては。“没入感”を味わえる「Immersive Museum」“印象派” IMPRESSIONISMをテーマとする今回の展示では、モネを中心とした印象派名画への没入映像上映で構成されたメイン空間で鑑賞者の世界から一気に印象派の世界へと誘い込みます。数十台のプロジェクターを制御する最新の映像技術で実現される絵画の没入体験は、今までの印象派の意味をいい意味で裏切ってくれるに違いありません。名画に魂を吹き込むインタラクティブ展示エリアインタラクティブ展示エリアは、約1400㎡の巨大空間でImmersive Museumのメインプログラムとなる没入映像体験を楽しんだ後にじっくりと味わえる特別な空間となっています。インタラクティブ展示エリアではまるで絵画が生きているような体験を味わうことができます。それぞれの作品の前に立つと、絵画が鑑賞者の目線や動作を検知。その動きに応じて絵画の中に描かれた人物や風景がまるで意思をもっているかのように動き出し今までに味わったことが無い鑑賞体験を楽しめます。【少女イレーヌ】と目を合わせてみよう印象派の中でも特に美しさが際立つ【少女イレーヌ】。正面から目をそらすように描かれたこの絵画が鑑賞者の視線や向きににあわせて変化し、様々な角度からの表情を楽しむことができます。あなたは【少女イレーヌ】と目を合わせることができるでしょうか。【ボート漕ぎ】で感じる印象派の“魂”印象派の特徴が特に際立つ水辺の絵画【ボート漕ぎ】。鑑賞者が目をそらしたとたんに、ボートをこぐ男性が生き生きと動き出します。静止した絵画では味わうことのできなかった印象派の“魂”を感じることができる作品です。イベント情報イベント名:Immersive Museum催行期間:2020年04月17日 〜 2020年08月12日住所:寺田倉庫G1ビル 東京都品川区東品川2-6-4)
2020年03月26日美術は鑑賞から体験へ。“Dive in Art”をコンセプトとした没入型の美術館「Immersive Museum」が4月、日本初開催される。【チケット情報はこちら】「Immersive Museum」は最新デジタル技術で名画の世界そのものを空間の中に再現。鑑賞者は空間に足を踏み入れ流れる音楽に身を任せれば、まさに絵画の中に「Immersive=没入」する快感を得られる。ミラノ、フィレンツェ、パリといった芸術都市でも高い支持を受け、世界的なトレンドと言えるまったく新しい美術鑑賞イベントとして、期待を集める。日本開催第1弾に選ばれたテーマは“印象派”IMPRESSIONISM。クロード・モネ、ドガ、ルノワールといった人気の画家8名、約70の作品をデジタルアート化。19世紀のフランスにおいて絵画の世界に大きな革新をもたらした作品群を8つのシーンにわけて構成する。プラグラムは19世紀西洋絵画研究で知られる早稲田大学文学学術院 坂上桂子教授が監修。水面が揺れるモネ「睡蓮」の中にゆっくりと沈んでいくような感覚、また、19世紀当時まさにモネ自身が見たであろうフランスのル・アーブル港と絵画の融合。さらには絵の具を分割しスケールを変えることで制作過程の絵の中に入り込んだような体験…。高さ5.5m、約1400㎡の巨大空間の再現される、まさに印象派の画家たちが見て感じたであろう世界を体感しに出かけたい。「Immersive Museum」は4月17日(金)~8月12日(水)まで東京・天王洲の寺田倉庫G1ビル5Fで開催。■Immersive Museum(イマーシブミュージアム)期間:4月17日(金)~8月12日(水)場所:寺田倉庫G1ビル(東京都品川区東品川2-6-4)入場券:大人 2,500円(税込) / 中学生・高校生 1,500円(税込) / 小学生 800円(税込)※小学生未満は入場料無料。会場にて当日券もお求め頂けます。主管/企画制作:電通、ドリル<展示予定作品>「印象・日の出」、「ラ・ジャポネーズ」、「積みわら」、「ロンドンの国会議事堂」、「ルーアン大聖堂」、「睡蓮」【その他展示】エドガー・ドガ、ピエール=オーギュスト・ルノワール、カミーユ・ピサロ、ベルト・モリゾ、アルフレッド・シスレー、ギュスターヴ・カイユボット、メアリー・カサット
2020年02月14日家の中で楽しめるエンタメや流行を本誌記者が体験する“おこもりエンタメ”のコーナー。今回は、フランス発のアニメーション『ディリリとパリの時間旅行』をご紹介します。■『ディリリとパリの時間旅行』Blu-ray&DVD発売中。Blu-ray5,170円、DVD4,180円(ともに税込み)舞台は、著名な芸術家が集うパリ。ニューカレドニアから船に紛れ込んでやってきた少女・ディリリは、昼はパリ万博で原住民の暮らしを見せ物にする展示に出ています。そこで出会った配達人のオレルに、街を案内してもらうことに。そのころ、少女が誘拐される事件が頻発していて、2人は誘拐犯の組織のアジトを探すのですが、ディリリも誘拐されてしまい……。ディリリは船の中で伯爵夫人や先生から教育を受け、マナーもフランス語も身につけた小さなレディ。知性ある言動で大人と対等に接しますが、褐色の肌を持つ彼女に偏見の言葉を吐く大人もいて、ヨーロッパの人種差別を見せつけます。それでもこの映画の魅力的なところは、ピカソ、ロートレック、モネ、ルノワール、ドビュッシー、ロダン、マリー・キュリー、パスツールなど、著名人が次々登場するところです。観光地も美しくリアルに描かれ、ロートレックがムーランルージュでダンサーの絵を描くシーンなど、まさに絵の中に入ったかのよう。ベル・エポック時代のパリを時間旅行した気分が味わえます。きっとパリが最もパリらしかった時代。記者も、ディリリやオレルと一緒に冒険してみたい気分になりました。「女性自身」2020年2月11日号 掲載
2020年02月03日ブリヂストン美術館を前身とする新美術館「アーティゾン美術館」が1月18日に開館。開館記念展として「見えてくる光景コレクションの現在地」が3月31日(火)まで開催されている。株式会社ブリヂストンの創業者、石橋正二郎が収集した美術品を展示するため、1952年に開館したブリヂストン美術館。2015年から建て替えのため約5年間の休館を経て、この度「アーティゾン美術館」という新たな館名でリニューアルオープンした。新美術館は、23階建ての高層ビル「ミュージアムタワー京橋」の低層階3フロアを展示室とし、その展示面積は旧ブリヂストン美術館の約2倍に。最新の照明や空調設備を備え、快適で明るく開放的な空間が広がる。アーティゾン美術館1階部分の吹き抜け開館に先駆けて行われたプレス内覧会では、館長の石橋寛氏が登壇。新美術館では「創造の体感」をコンセプトに、単に観賞の場を提供するだけでなく、見る、感じる、知ることにより作品の創造性を体感し、そのインスピレーションが新たな時代を切り拓くきっかけとなることを目指すという。アーティゾン美術館石橋寛館長同館では、利用者がより快適に「創造の体感」を味わえるような工夫が随所に施されている。例えば、チケットは日時指定予約制を導入。入館までの待ち時間の短縮や館内での混雑緩和が期待できるほか、一部の作品を除き作品の写真撮影もOK。美術館の情報を閲覧できるインフォルームやレクチャールームが併設され、鑑賞後に湧き出る探究心も満たしてくれる。そして今回、開館記念展として開催されているのが『見えてくる光景コレクションの現在地』だ。約2,800点の石橋財団コレクションの中から、選りすぐりの206点を紹介。第1部「アートをひろげる」で近現代美術を一望し、第2部「アートをさぐる」で古今東西の美術を7つのテーマで掘り下げていく。第1部「アートをひろげる」会場エドゥアール・マネ《自画像》1878〜79年ほか第1部「アートをひろげる」メアリー・カサット《日光浴(浴後)》1901年ほか第1部「アートをひろげる」ピエール=オーギュスト・ルノワール《すわるジョルジェット・シャルパンティエ嬢》1876年ほか第1部では、1870年代のマネの作品から2000年代のスーラージュまで、約140年間の東西の名品が並ぶ。印象派、ポスト印象派、象徴派、ナビ派、フォーヴィズム、キュビズム、抽象美術、ダダイズム、シュルレアリスム、抽象表現主義と、次々に展開したヨーロッパ美術の系譜を、ルノワール、セザンヌ、カサット、青木繁から、ピカソ、ブラック、カンディンスキー、マーク・ロスコ、猪熊弦一郎、草間彌生まで、石橋コレクションが誇る数々の名作で辿ることができる。第1部「アートをひろげる」左:青木繁《海の幸》1904年中央:ポール・セザンヌ《サント=ヴィクトワール山とシャトー・ノワール》1904〜06年頃右:オーギュスト・ロダン《立てるフォーネス》1884年頃第1部「アートをひろげる」ヴァシリー・カンディンスキー《自らが輝く》1924年ほか展示がスタートする6階はフロア全体に柱がなく、それぞれの作品はゆるやかに空間を仕切る可動式の壁に展示されている。アーティゾン美術館の教育普及部長である貝塚健氏によると、その壁を利用することで、作品同士の響き合いを感じとってほしいと言う。「ある地点から見ると、セザンヌによる山の絵と、青木繁の《海の幸》を同時に眺めることができる。場所は違えど同時代に活躍したふたりの、異なる個性がぶつかり合う様を楽しんでほしいと思います」(教育普及部長貝塚健氏)また、注目したいのが休館中に新収蔵された作品。モリゾ、カサット、ボッチョーニ、カンディンスキー、ジャコメッティ、松本竣介など31点が今回初めてのお披露目となる。続く第2部「アートをさぐる」では、「装飾」「古典」「原始」「異界」「聖俗」「記録」「幸福」という7つの視点からアートを掘り下げていく。5階では、人が身の回りを飾りたいという欲望から生まれた「装飾」のアートに始まり、多様な造形を整理しスタンダードを確立した「古典」、人間の欲望や欲求の源となる「原始」、ふとした時に立ち現れる「異界」をテーマに持つ作品を紹介していく。第2部「アートをさぐる・装飾」イランテペ・シアルク《幾何文台付鉢》紀元前4千年紀ほか第2部「アートをさぐる・古典」小杉未醒(放庵、放菴)《山幸彦》1929年第2部「アートをさぐる・異界」古賀春江《素朴な月夜》1929年ほか続く4階フロアでは、聖なるものと俗なるものを併せ持つ「聖俗」、自画像や街の風景を描きとめた「記録」、そして、人と人との出会いによって生まれるアートの「幸福」をテーマに展示は締めくくられる。第2部「アートをさぐる・聖俗」《洛中洛外図屏風》江戸時代・17世紀第2部「アートをさぐる・記録」小出楢重《帽子をかぶった自画像》1924年ほか第2部「アートをさぐる・幸福」青木茂《わだつみのいろこの宮》1907年ほか今後のアーティゾン美術館では、鴻池朋子が石橋財団コレクションと“共演”するインスタレーションを発表するほか、ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館展示帰国展など、現代美術の紹介も積極的に行なっていく予定。この先どんな「創造の体感」をさせてくれるのか。新しいアートの発信拠点として、これからも目が離せない。【開催情報】『開館記念展「見えてくる光景コレクションの現在地」』
2020年01月23日印象派・ポスト印象派の巨匠たちの作品が並ぶ展覧会『コートールド美術館展魅惑の印象派』が愛知県美術館で1月3日(金)から3月15日(日)まで開催される。コートールド美術館は、ロンドン大学に付属するコートールド美術研究所の美術館として、1932年に開館した。実業家サミュエル・コートールドが収集した印象派・ポスト印象派のコレクションが核となっている。この展覧会では、美術史研究や科学的調査の結果などを取り入れながら、選りすぐりの絵画、彫刻約60点が並ぶ。会場は3章で構成される。第1章「画家の言葉から読み解く」では、ホイッスラー、モネ、セザンヌ、ファン・ゴッホらの作品とともに、彼らが書いた手紙などの言葉を紹介。そこからどのような思いで風景を見つめ、何を考えながら筆をとったのか、思いを巡らせることができよう。第2章「時代背景から読み解く」では、作品に描かれたものや人の細部に注目することで、産業化が進んだ19世紀という時代を見て行く。第3章「素材・技法から読み解く」は、X線や赤外線を用いた科学的な調査・研究を元に、緻密な色彩や画面に残された筆跡を解き明かし、画家の工夫や試行錯誤を明らかにする。さらに、マネ最晩年の傑作中の傑作と言われる《フォリー=ベルジェールのバー》が約20年ぶりに来日。また、ルノワール、ゴーガンの傑作や世界有数のセザンヌ・コレクションから10作品が展示されるなど、見どころの多い展覧会だ。【関連リンク】 『コートールド美術館展魅惑の印象派』()エドガー・ドガ《舞台上の二人の踊り子》1874年油彩、カンヴァス61.5×46cm コートールド美術館(c) Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)ポール・ゴーガン《ネヴァーモア》1897年油彩、カンヴァス60.5×116cmコートールド美術館(c) Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)フィンセント・ファン・ゴッホ《花咲く桃の木々》1889年油彩、カンヴァス 65×81cmコートールド美術館(c) Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)クロード・モネ《アンティーブ》1888年油彩、カンヴァス65.5×92.4cmコートールド美術館(c) Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)アメデオ・モディリアーニ《裸婦》1916年頃油彩、カンヴァス92.4×59.8cmコートールド美術館(c) Courtauld Gallery (The Samuel Courtauld Trust)
2020年01月07日