卓越した発想力で知られ国内外で愛された画家、安野光雅さん(1926~2020)。その原画を集めた「安野光雅展」が大阪・あべのハルカス美術館で開催中です。安野さんの遊び心がつまった会場の様子を紹介します。安野光雅展 チケット情報【第1章ふしぎの世界】最初に目に入るのは、絵本デビュー作『ふしぎなえ』。のぼってものぼっても元の階に戻ってしまう階段、歩いていたら天地が逆になる迷路。「あれ?」という驚きに満ちた安野ワールドの始まりです。こちらは『ふしぎなさーかす』の最初の絵。真夜中、サーカスの幕が上がりました。最後の絵との違いを確かめてみましょう。うっそうと茂る樹木の様子が描かれた『もりのえほん』。目を凝らして絵を見つめると、だんだん動物たちの形が見えてきます。複製画の撮影スポットも人気です。【第2章科学のおはなし】空想も含め、自分の頭で考えることを大事にした安野さん。『天動説の絵本―てんがうごいていたころのはなし―』は、地球が宇宙の中心と信じられていた時代の人々の考えとその変化が描かれます。紙が茶色く染まり、シワまで付いているのは、古いお話にふさわしく、と考えた安野さんの演出です。【第3章空想と旅の風景】青い服の旅人に導かれ、世界各国を巡る『旅の絵本』シリーズ。本展では『旅の絵本Ⅵデンマーク編』を取り上げます。アンデルセンの故郷や首都コペンハーゲンなど、俯瞰(ふかん)で描かれた美しい風景。よく見ると「人魚姫」や「マッチ売りの少女」など、アンデルセン童話のシーンがちりばめられているのに気づきます。旅人がどこにいるかも探してみてください。【第4章物語の世界】中国の古典に題材を取った『繪本三國志』。4年をかけ1万kmを旅した中国取材をもとにした壮大な歴史絵巻です。安野さんのこだわりで、現地の画材や土も使って描かれました。絵に押された、個性あふれる落款には、安野さんの思いも隠れています。【第5章懐かしの風景】故郷・津和野で過ごした頃の遊びや生活を描いた『昔の子どもたち』は、津和野弁でつづられたユーモアあふれる文章も魅力です。恩師・藤本先生の注意書き(赤字)は、なんと、先生のふりをした安野さんの「ごっこ遊び」とか。絵を追うほどに、そして、見つめれば見つめるほど発見がある安野さんの原画。お子さまはもちろん、かつて子どもだった大人の方も楽しめます。会場で自分なりの「安野さん」を見つけてみませんか。
2023年10月27日あべのハルカス美術館で2023年11月12日(日)まで開催中の「安野光雅展」。本展の企画者で、フリーキュレーターの林綾野さんによるオフィシャルレポートが届きました。安野光雅展 チケット情報1926年(大正15年)、島根県津和野町に生まれた安野光雅。画家になるのが少年の頃からの夢だった安野は23歳で上京し、美術教員のかたわら本の装丁などを手がけます。デビューは遅く、42歳のとき。教え子の保護者が福音館書店の編集者で、「おもしろい美術教員がいる」とその才能を見出しました。そして生まれたデビュー作が『ふしぎなえ』です。林綾野:安野先生が今までにない絵本をつくりたい、文字のない、絵を見る絵本をつくりたいとお考えになってできたのが『ふしぎなえ』です。エッシャーの世界観に影響を受けて、安野風不思議ワールドにアレンジしてできたのがこの作品(《ふしぎな絵》1968年)です。林綾野:この絵に安野さんの魅力がいっぱい詰まっています。まず2冊の本を見てください。クイーンのトランプを見ると、本の厚みは同じなのに、奥を見ると高低差が出来ていますね。そして、トランプが切り取られて本のプールのコース台になっている。絵の中のはさみとテープを使ってこの楽しい世界観が出来上がっていますが、この不思議な世界は四角の線で囲まれた本の世界だけの空間なんです。林綾野:こちらは初期三部作のひとつ、『ふしぎな さーかす』です。この絵(《ふしぎなさーかす》1971年)は、ゆがみ絵というだまし絵の一種です。絵のこちらから見ると...林綾野:こどもたちが紙の絵本を実際に手に取ってめくりながら、いろんな角度で楽しめるように、という工夫をこらしてあるんです。そして林さんからもう1冊、『蚤の市』をご紹介いただきます。林綾野:『蚤の市』は、ある市場の様子を朝から夕方まで追ったものです。本当にありとあらゆる物が売られていまして、安野さんの本もあるんです。私、本当にこの本が好きで、安野光雅さんにどうやって描いたんですか?って聞いたことがあるんです。「左上から描き始めて、どんどんどんどん描き進めて、最後は右隅でピタッと終わるように描くんだ。これが職人技で醍醐味なんだ」っておっしゃっていました。全ページがそのように描かれているんですね。安野さんのそういう姿を思い浮かべながら、この作品を見ていただきたいです。特別出品:『旅の絵本Ⅹ』からも原画2点を展示しています。
2023年10月18日子供から大人まで幅広い世代に愛された絵本や装丁などで知られる安野光雅。その仕事の全貌を振り返る『安野光雅展』が9月16日(土)〜11月12日(日)、あべのハルカス美術館で行われる。2020年12月、惜しまれながら94歳で亡くなったが、存命中の2020年春に新型コロナウイルスの感染拡大を受け中止した企画が改めて開催される。1926(大正15)年、島根県津和野町に生まれ、少年の頃から画家になることを夢見ていた安野。23歳で上京し、美術教員のかたわら本の装丁などを手がけ、1968年、42歳のときに『ふしぎなえ』で絵本作家としてデビュー。以降、半世紀にわたり、画家、絵本作家、装丁家、エッセイストとして多彩な活動を続けた。絵本などが海外でも出版され、国際アンデルセン賞など国内外で数々の賞を受賞している。科学や数学などにも造詣が深かった。同展では、津和野町立安野光雅美術館のコレクションより、1960~70年代の『ふしぎなえ』『さかさま』『ふしぎな さーかす』、外国を旅しながら描いた「旅の絵本」シリーズ、2004年から4年にわたり中国にスケッチ旅行し完成させた大作『繪本 三國志』など初期から晩年までの作品を紹介する。井上ひさしの本の表紙原画や劇団「こまつ座」のポスター原画など、井上ひさしとコラボレーションした作品にも触れる。幾何学的な、あるいはだまし絵のような不可思議な造形、豊かな自然、建物など人の手が加わってできている街並み。風景の中にもそこかしこで人々のさまざまな営みが目に留まり、時には名画のモチーフなども見つけられる。色彩や線も美しく、ユーモアのある遊び心や愛情に溢れた安野ワールドに浸りたい。<開催情報>『安野光雅展』会期:2023年9月16日(土)~11月12日(日)会場:あべのハルカス美術館時間:10:00~20:00、月土日祝は18:00まで (入館は閉館30分前まで)休館日:10月16日(月)料金:一般1,600円、大高1,200円、中小500円公式サイト:
2023年09月11日女優の安野澄(あんの・ゆら/28)が、芸能プロダクション・レプロエンタテインメントとマネジメント契約したことが13日、事務所公式ツイッターと安野の公式インスタグラムを通じて発表された。安野は、1995年6月13日生まれの東京都出身。早稲田大学の建築学科を卒業後、武蔵野美術大学の大学院へ進学。当時、サロンモデルの写真をインスタグラムにアップしたところ、業界関係者の目に留まった。その後、女優業をスタート。Netflix『呪怨~呪いの家~』(2020)やアサヒスーパードライのWEB CM「ビールって、苦いだけじゃない。」シリーズなどに出演。NHK連続テレビ小説『ちむどんどん』(2022)では、多田直美役を好演したことでも話題になった。レプロエンタテインメントには、羽田美智子、池内博之、真木よう子、中村蒼、内田理央、川島海荷、宮沢氷魚、藤間爽子、久間田琳加、南沙良といった第一線で活躍中の俳優が多数所属。異彩を放つ安野のさらなる活躍が期待される。■安野澄コメントいつも応援して下さる皆様、関係者の皆様へこの度、レプロエンタテインメントとマネジメント契約をさせていただくことになりました。今までのたくさんのご縁があったからこそ、今ここに立てています。これからの出会いを楽しみに、そしていつも感謝の気持ちを忘れずに精進していきます。俳優としても、人としても成長していきますので、今後ともよろしくお願いいたします。
2023年06月13日安野モヨコ展「アンノーマル」が、阪急うめだ本店の阪急うめだギャラリーにて2022年4月27日(水)から5月9日(月)まで開催される。安野モヨコ、画業30年を辿る企画展安野モヨコは、『ハッピー・マニア』『花とみつばち』『さくらん』『働きマン』などの作品で、幅広い読者に喜びと力を与える物語を届けてきた漫画家。漫画以外にも、エッセイ『美人画報』『くいいじ』や、監督・プロデューサーの夫・庵野秀明との結婚生活を描いたコミックエッセイ『監督不行届』なども出版しており、その作家活動は変幻自在だ。今回の安野モヨコ展「アンノーマル」は、2019年に安野が画業30周年を迎えたことを記念し開催する巡回展。作品原画だけでなく、紙版画の技法で描いた『オチビサン』や、美人画などを手がける絵師としての作品も含めた数百点を通して、これまでの安野の軌跡を辿る。例えば、2001~2003年に講談社『イブニング』で連載され、土屋アンナ主演×蜷川実花監督での映画化も話題となった『さくらん』からは、第7話のカラー扉絵を展示する。講談社『モーニング』で2004年から連載され、アニメ化、そしてドラマ化まで至った人気作品『働きマン』の主人公・松方弘子のおなじみのポーズを描いた作品も公開される。150種類以上のアイテムが一堂に会するグッズコーナー併設のオリジナルグッズコーナーでは、150種類以上のアイテムが一堂に会する。『シュガシュガルーン』の世界観を紹介するコレクションブックは、本会場で先行販売となるアイテムで、魔界マップや魔法アイテムなどの描きおろしが掲載されている。その他、安野モヨコが描く美人画と『シュガシュガルーン』の世界をそれぞれ塗り絵にしたミニセット、『シュガシュガルーン』の登場人物たちのアクリルキーホルダーなどが登場する。【詳細】安野モヨコ展「アンノーマル」期間:2022年4月27日(水)~5月9日(月)会場:阪急うめだ本店 9階 阪急うめだギャラリー(入場有料)住所:大阪府大阪市北区角田町8-7入場料:前売券 一般・大学生 700円、中・高校生 500円、小学生 300円当日券 一般・大学生 800円、中・高校生 600円、小学生 400円※未就学児は無料。※障がい者手帳(身体障がい者手帳、精神障がい者保健福祉手帳、療育手帳、被爆者健康手帳)並びに特定疾患医療受給証などを呈示で、付添1名まで無料。会場入口にて障がい者手帳の原本(コピー・写真不可)を呈示。※中・高校生は入場時、生徒手帳・学生証・身分証明書の原本呈示を求める場合あり。※株主優待券は1枚で2名まで無料。※本展覧会は、阪急阪神お得意様カード、各種ペルソナカード、エメラルドSTACIAカード、阪急・阪神友の会カードを含むカード優待は不可。事前チケット購入:チケットぴあで予約(Pコード:993596 / セブン-イレブン・ファミリーマートで販売)、ローソンチケットで予約(Lコード:53784 / ローソン・ミニストップ店頭で販売)※阪急うめだ本店での発券不可。※お客様都合による購入後の払戻しは不可。
2022年04月23日「安野光雅 追悼展 安野先生のふしぎな学校 安野光雅美術館コレクション」が、ジェイアール京都伊勢丹7階隣接の美術館「えき」KYOTOにて、2022年2月25日(金)から3月27日(日)まで開催される。画家・安野光雅が描く風景画や絵本を紹介安野光雅は、戦後、小学校の美術教師として勤めながら本の装丁などを手掛けた画家。終戦後、復員した後に20代前半で小学校の代用教員となった安野は、教科書が十分になかったため、教える内容や方法を自身で考えながら授業をしていた。上京後は小学校で図画工作を教えるかたわら、本の装丁や挿絵を手がけ、1961年に画家として独立。1968年には『ふしぎなえ』で絵本界にデビューし、好奇心と想像力、独創性にあふれた絵本作品や、淡い水彩で描いた風景画などを発表した。安野の代表作である『もりのえほん』や『天動説の絵本』などに見られる個性的な世界観は、幼少時代に里山で触れ親しんだ自然や、教員時代に試行錯誤した経験によって生み出されたものだ。安野の創作の豊かさは、芸術の世界だけでなく科学・数学・文学までにもおよび、多彩な著作を残している。会場では、文字や数字、風景に至るまで、安野流の楽しみ方が詰まった絵本作品や絵画を授業に見立てて紹介。「インタレスト!」を合言葉に、まるで“ふしぎな学校”に入学したかのような気分で安野光雅の世界観を堪能できる。【詳細】安野光雅 追悼展 安野先生のふしぎな学校 安野光雅美術館コレクション会期:2022年2月25日(金)~3月27日(日)会場:美術館「えき」KYOTO(京都駅ビル内・ジェイアール京都伊勢丹7階)住所:京都市下京区烏丸通塩小路下ル東塩小路町開館時間:10:00~19:30(入館締切:閉館30分前)入館料:一般 900円(700円)、高・大学生 700円(500円)、小・中学生 500円(300円)※( )内は前売料金。「障害者手帳」を提示の本人と同伴者1名は当日料金より各200円割引。※家族セット券(一般1名、小・中学生1名が入場可能)は1,000円。会期中、チケット窓口にて申し出が必要。2名同時入館に限る。他の割引との併用不可。※前売販売期間は~2月24日(木)まで。美術館「えき」KYOTOチケット窓口(休館日を除く)、京都駅ビルインフォメーション、チケットぴあ(Pコード685-872)、ローソンチケット(Lコード51925)にて販売。※状況により、作品展示やイベント内容は変更、または中止になる場合あり。【問い合わせ先】ジェイアール京都伊勢丹TEL:075-352-1111(大代表)
2022年02月17日きものやまと(KIMONO YAMATO)から、漫画家・安野モヨコデザインの着物ブランド「百葉堂(ひゃくようどう)」とコラボレーションした帯揚げ&半衿が登場。2021年9月15日(水)から9月21日(火)まで、伊勢丹新宿店の期間限定ストアなどで販売される。安野モヨコデザインの「百葉堂」とコラボ2020年10月にスタートした「百葉堂」は、漫画『働きマン』『さくらん』『ハッピー・マニア』などを代表作に持つ安野モヨコがデザインを手掛ける着物ブランド。今回はきものやまとと初タッグを組み、安野モヨコによるデザインを地紋に描き起こした帯揚げ&半衿を展開する。万寿菊の半衿&シダ模様の帯揚げ半衿には、今回のコラボレーションのためだけに安野モヨコが描き下ろした万寿菊をデザイン。肌馴染みのよい生成と白の2色を取り揃える。「KIMONO GIRL」のイラストを元に新たに描きあげた羊歯(シダ)の帯揚げも。安野モヨコの私物から着想を得た肌馴染みのよい暖色系、そして洗練された寒色系など、計6色を展開する。「百葉堂×やまと」期間限定ストアが伊勢丹新宿店でコラボレーション半衿&帯揚げが発売される伊勢丹新宿店の期間限定ストアでは、きものやまとだけでなく、キモノ バイ ナデシコ(KIMONO by NADESHIKO)、ザ・ヤード(THE YARD)と、百葉堂のアイテムとを組み合わせたコーディネートも展示販売。これまで公式オンラインショップのみの取り扱いだった「百葉堂」オリジナルの着物や帯、和装小物を実際に手に取って眺めることができるうえ、先行販売の新作を手に入れることも可能だ。【詳細】百葉堂 ×きものやまと コラボレーションアイテム・百葉堂 ×きものやまと 帯揚げ(羊歯) 13,200円カラー:生成・鳩羽鼠・小鹿(オンラインでは百葉堂限定)、白鼠・青藤・墨黒(オンラインではきものやまと限定)・百葉堂 × きものやまと 半衿(万寿菊) 9,900円カラー:白・生成販売場所:百葉堂×やまと 伊勢丹新宿店期間限定ストア、百葉堂オンラインストア、やまとオンラインストア※期間限定ストアの会期終了後、各オンラインストアで販売。■百葉堂×やまと 期間限定ストア会期:2021年9月15日(水)~9月21日(火)場所:伊勢丹新宿店 本館7階 呉服住所:東京都新宿区新宿3丁目14-1※イベントの内容は、都合により変更または中止となる場合がある。【問い合わせ先】株式会社やまと お客様サポートセンターTEL:0120-18-8880(9:00〜18:00 ※無休)
2021年09月16日「大正ロマン百貨店DX」が、2021年7月28日(水)から8月2日(月)まで、東京・伊勢丹新宿店で開催される。“大正ロマン”の和服、雑貨、アート展示大正から昭和初期にかけての日本では、日本文化に西洋的な要素をミックスした“大正ロマン”という文化が流行した。和服にバラ模様をあしらったり、帯にアール・デコ調のモチーフを取り入れたり…当時の女性たちは、古き良きものに新しい要素を加えて、刺激的なファッションやライフスタイルを楽しんでいたという。新しい文化・新しい時代へと移り変わりゆく時代に花開いた「大正ロマン」にフォーカスしたイベント「大正ロマン百貨店DX」が伊勢丹新宿店で開催。会場には、大正ロマン着物をはじめ、最新の和洋ミックスが楽しめる洋服、帽子、家具、雑貨などが勢ぞろいする。「大正ロマン着物」ショップ目玉となるのは、ポニアポン・暮らし家・天ふの国と3店舗が合同でオープンする「大正ロマン着物」ショップ。花模様や鳥のモチーフを取り入れた、レトロかわいい着物や帯が多数登場する。店舗によってセレクトする着物のテイストが異なり、王道かわいいが好きなら「暮らし家」の和服を、ガーリーな雰囲気が好みなら「ポニアポン」を、ビビッドカラーの和服を探しているなら「天ふの国」を…と、三者三様の個性を体感できるのもポイントだ。和洋ミックス小物も和洋どちらのスタイルにもマッチするキュートな小物たちも充実。着物の生地を使ってリメイクしたバッグや、伝統的な螺鈿細工を施したアクセサリーなどが取り揃う。また、国内外で活躍する画家の加藤美紀が、「大正ロマン百貨店DX」のために描き下ろしたという作品展示の販売やフォトスポットも。ファッションだけでなく、アートからも大正ロマンの世界に浸ることができる。漫画家・安野モヨコの作品展示もなお、「大正ロマン百貨店DX」のイベント公式アンバサダーに、『働きマン』『さくらん』『ハッピー・マニア』でおなじみ、漫画家の安野モヨコが就任。アンティークの帯や現代ものの和装小物を組み合わせた、安野による「大正ロマン」コーディネートが、会場内の作品展示を通して披露される。【詳細】「大正ロマン百貨店DX」開催期間:2021年7月28日(水)~8月2日(月)10:00~20:00※最終日18:00終了会場:伊勢丹新宿店 本館6階 催物場住所:東京都新宿区新宿3-14-1■アイテム例<ポニアポン>リユース着物77,000円<暮らし家>リユース着物22,000円リユース名古屋帯46,200円<天ふの国>リユース着物132,000円リユース名古屋帯33,000円<集花>がま口バッグ38,500円【問い合わせ先】伊勢丹新宿店TEL:03-3352-1111(大代表)
2021年07月24日「上皇后さまと安野さんがお話しになるときは、本当に自然体なんです。安野さんはいたずらっ子みたいに、おかしなことばかり言っていました」そう思い出を振り返ってくれたのは、元編集者の末盛千枝子さん。『ふしぎなえ』『ABCの本』などの絵本でも知られる画家の安野光雅さんが亡くなっていたことが、1月16日にわかった。昨年12月24日に肝硬変のために死去、94歳だった。安野さんは上皇ご夫妻とも親交が深かった。美智子さまが英訳した絵本『どうぶつたち』『ふしぎなポケット』は、末盛さんが編集し、安野さんが挿絵や装画を描いている。さらに、美智子さまが児童文学やご自身の読書体験について語られた講演を収録した『橋をかける』『バーゼルより』の装画も、安野さんの手によるものだ。「忘れられないのは『バーゼルより』の表紙のために白樺の木を描いていただいたときのことです。上皇さまが入院され、上皇后さまは毎日看病に行かれていてたいへんな時期でした。でも、上皇后さまのお印の白樺を安野さんが描いた原画ができあがったとき、それがあまりにも美しい絵だったものですから……。上皇后さまへの励ましになればと、印刷に回す前に御所に伺って原画を見ていただきました。『今度の本の表紙に安野さんが描いてくださいました』と申し上げると、上皇后さまはとてもうれしそうなお顔をなさって『安野さんの友情を感じる』とまでおっしゃったのです」(末盛さん)精力的に活動を続けてきた安野さんだったが、70代のころ、直径4cmの肺がんが見つかる。生存率は5%だったというが、奇跡的に病いを乗り越えた。そして’11年1月からは1年余りにわたり数十回、皇居の吹上御苑に通って四季折々の草花を描き、『御所の花』にまとめて刊行した。俳優の檀ふみさんも、安野さんと長年の交流があった。「昨年の暮れですか、年賀状を書くときに『安野先生はどうしていらっしゃるだろう』と思っていたのですが……。最後にお会いしたのはいつだったかなと考えてみましたら、上皇后さまのお好きな本について『文藝春秋』(’19年3月号)で鼎談したときでした」(檀さん)■「もっと自由になって」美智子さまにメッセージ檀さんも平成のころ、上皇ご夫妻から御所に招かれたことがある。檀さんは’08年にNHKの『日めくり万葉集』の朗読を担当していたが、上皇ご夫妻はこの番組を毎週楽しみにされていたのだ。安野さんから美智子さまとのエピソードを聞くことも何度かあったという。「国際児童図書評議会(IBBY)の世界大会でビデオ上映された上皇后さまの講演を本にした『橋をかける』について、安野さんはこう話していました。『本の装丁に麦畑を描いたのですが、上皇后さまはその講演で、胸に麦のブローチを着けられていたことをあとでお聞きしました。上皇后さまがお母さまから贈られた思い出の品だったそうです』と。まったくの偶然だったといいます」上皇后さまの信頼の厚かった安野さんだからこそ言える言葉もあったのではないか、と檀さんは振り返る。安野さんは檀さんに、こんな話をしたこともあったという。「あの方は何かとご不自由がおありだと思う。ご自分の携帯電話をお持ちになっても、もしかしたら盗聴されてしまうかもしれない。だから、上皇后さまに僕の携帯電話を使ってどこでもお好きなところへかけていただこうと、電話をお貸ししようとしたこともあったんです」安野さんは、誰に対しても分け隔てなく接し、ユーモアにあふれた人だったという。「あくまで私の想像ですが、上皇后さまも、安野さんのそういったところが心地よかったのではないでしょうか」(檀さん)安野さんは3年前、上皇ご夫妻にこんなメッセージを送っていた。《皇居のお庭は、我々の庭に比べればうんと広いけれど、両陛下が自由にいられる場所があそこだけだとしたら、狭いと感じました。来年、退位されますね。とにかく、自由になっていただきたい》(『朝日新聞』’18年8月23日朝刊)長年にわたり、歌や絵本を通じて魂を通わせていた美智子さまと安野さん。美智子さまにとって、安野さんと語り合う時間こそが心の“自由”を感じられるひとときだったのかもしれない――。「女性自身」2021年2月9日号 掲載
2021年01月28日恋愛、ファンタジー、夢、そして仕事。幅広い作風で数々の名作を生み出してきた、マンガ家の安野モヨコさん。昨年デビュー30周年を迎え、現在回顧展を開催。’90年代後半に大ヒットした恋愛マンガ『ハッピー・マニア』の続編「後ハッピーマニア」も連載中です。通りすがりの人の言葉が胸に刺さることもある。――安野さんの作品の“リアル”は、絵にも宿っていますが、よりセリフにそれを感じるという読者も多いと思います。そのあたりはいかがですか?確かに、会話のテンポと、言葉は、自分や周りが実際に喋っているそれに近いものになるよう、気をつけていますね。――そしてどの作品でも、いわゆるメインキャラクターではない、通りすがりの登場人物が、強烈なセリフを口にして去っていく、そんな印象があるのですが…。普通に、人生ってそういうものじゃないですか?例えば、居酒屋でたまたま隣に座ったおじさんに言われたひと言に、「は!そうだ…!!」と思わされたりすることって、人生で1度か2度はきっとある。名前も覚えてない、二度と会うこともないであろう人が、しかもその人自身も強い思いがあって言ったわけでもない言葉であっても、言われた側にとっては忘れられないひと言になる。もちろん逆も然りです。なんでもない人のなんでもないひと言で救われる、そういうことを描きたいと思っている部分は、確かにあるかもしれません。マンガの構造といえば、主人公がいて、主人公のことをせっせと一生かけて考えてくれる他人だけが周りにいて…という限られた世界で物語が展開しがちですが、現実の人生はそうじゃない。気がついたら誰かの脇役になっていることもあるわけで。でも私は、そういうことも含めて、現実に近い構造で描きたいんです。――約30年、恋愛、仕事など、本当に幅広いテーマで執筆されてこられましたが、今、“安野モヨコらしい作風”とは、何だと思われていますか?ん~、ちょっと難しいですね…。なんだろう、どの世界線の作品でも、自分に嘘をつかない、ということでしょうか…。自分の心をごまかさない、それに尽きるかな。現実を直視したくないから、自分に嘘をつく。もちろんそうしてしまうこともありますが、その行為は結果的に何も生まないし、状況が狂っていくだけ。自分の心に対する嘘に気がついたら、すぐに軌道修正する。どんなタイプのマンガを描くにしても、この思いだけはずっと持ち続けていたいです。あんの・もよこ1971年生まれ、東京都出身。小学生からマンガを描き始め、高校1年生で初投稿、高3でデビュー。’95年より『ハッピー・マニア』(祥伝社)執筆開始、大ヒット。代表作に『働きマン』、第29回講談社漫画賞児童部門受賞作『シュガシュガルーン』(共に講談社)、『オチビサン』(朝日新聞出版)等。写真は、アトリエでのペン入れの様子。雑誌『FEEL YOUNG』で連載中の『後ハッピーマニア』(共に祥伝社)のコミックス第1巻が、好評発売中。また9/22まで東京・世田谷文学館にて、約30年間にわたる創作を振り返る回顧展「安野モヨコ展 ANNORMAL」を開催中。原画などを多数眺められる貴重なチャンス。その後、2021年にかけて仙台などを巡回予定。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・河野友紀(by anan編集部)
2020年09月21日’90年代後半、恋愛マンガ『ハッピー・マニア』の大ヒットを飛ばし、人気マンガ家になった安野モヨコさん。美しい絵、疾走感のあるストーリー、個性的なキャラクター、そして心に響くセリフといった安野さんのマンガの魅力には、あらゆる世代の女性たちが虜になりました。昨年デビュー30周年を迎え、現在回顧展を開催。そして、出世作の続編「後ハッピーマニア」を連載中です。――8月に続編の1巻が発売されました。まずは率直な感想をお聞かせください。その前に出した『鼻下長紳士回顧録』という単行本は、連載が不定期だったこと、そして装丁も凝ったこともあり、出版するまで本当に時間がかかっていたんです。それに比べると『後ハッピーマニア』は、サクサクと単行本ができまして。編集さんも私も、「え、もう出た?!」という感じでしたね。―― ’17年に一度、16年ぶりに雑誌に読み切りが掲載され、’19年10月号より連載がスタート。ファン的には続編が始まったのは本当に嬉しかったのですが、なぜ再び『ハッピー・マニア』を描かれようと思われたのでしょう?ひとえに、雑誌『フィール・ヤング』への恩返しですね。’08年から、「オチビサン」という作品以外を休載し、しばらく休養をしていたんです、体調を崩しまして。その5年後くらいから少しずつ、再びストーリーマンガを描くことを試すようになり、『鼻下長紳士回顧録』という作品に取り掛かりました。しかし、正直なかなか原稿を仕上げることができない状況で。でもそんなイレギュラーな状態でも、『フィール・ヤング』の編集の方は、いつ描き上がるかもわからない原稿を待ってくれ、しかも上がったら掲載してくれるという、とても懐の深い対応をしてくださった。当時はもちろん今も、本当にありがたいと思っています。その気持ちが発端ですね。――久しぶりにシゲタカヨコ(『ハッピー・マニア』の主人公)の恋愛世界に戻られたわけですが、スムーズに筆は進んだのですか?いや、最初はやっぱり手探りでした。シゲタさんももう40代なわけで、昔の、20代の頃のようなシゲタさんだと、ちょっとおかしな人すぎる。だからといって、落ち着きすぎてもつまらない。そのへんのバランスはすごく考えました。――40代のバランスとは?シゲタさんは既婚者で、子供がいない。そして、仕事をちゃんとしてきていない人。今の彼女は、人としてのエネルギーが落ちた状態といいますか(笑)。でも落ち着いたといっても、成長したというよりも、年をとって体力的に元気がなくなった、という状態ですね。とはいえ、頑張ってタカハシ(シゲタの夫)との生活を何年も続けてきているわけですから、人に合わせる努力はしてきただろうし、学びや成長がゼロなわけではない。ただ、成長して分別がついたシゲタさんは面白くないので、そこが難しいんですよね。――シゲタさんは45歳ですが、40代の女性の恋愛を描くのは、大きな挑戦でしたか?そうですね…、答えになっているかはわかりませんが、私は『フィール・ヤング』って、20~30代の女性が、リアルを感じられる作品が掲載されているマンガ雑誌、と思っているんです。今描いている作家さんたちは私より全然若いですし、若い世代の恋愛、そして今の若い人たちの“恋愛恋愛していない感じ”を描いている作家さんもいる。そんな中で考えると、自分が恋愛モノをリアルタイムで描くのは最後かもな、と思いますし、『フィール・ヤング』で描くのも最後かな、と。なので、今まで受けた恩恵をすべて返したい、という気持ちで描いてます。“連載”ではなかったから、作者も先を考えてなかった。――もとは、講談社で賞を受賞し、マンガ家になられたと伺っています。そんな安野さんが、別の出版社の雑誌で『ハッピー・マニア』を連載することになったのには、どんな経緯があったんですか?確か21歳くらいのとき、当時私は岡崎(京子)さんのところにメインでアシスタントに行っていたんですが、あるときたまたま(桜沢)エリカさんのところに貸し出され、仕事をしていたんです。そこに、『フィール・ヤング』でエリカさんの編集をしていた方がいらして、「あなたが安野さん?今度うちで描きませんか?」と言われたのが最初です。――原稿を持ち込んだり、といったことは…?ないですないです。どこかで私の作品を読んではくれていたみたいですが。それで描いたのが、『ハッピー・マニア』の初回。当時は1回掲載の読み切り予定でした。なので入稿して、“あぁよかった、終わった”とホッとしてたら、翌月、ある作家さんが原稿を落としてしまい、40ページ空いてしまったらしく、「1週間で40ページ描いて」と言われ(笑)。新しい話を考える余裕はとてもないので、「この間の続きでもいいですか?」ってことで、第2回。そしてなぜか翌月も…となり、気がついたら走りだしていた感じです。――連載をお願いします、みたいなことではなく?それを言われた記憶は一切ない(笑)。だからストーリーとか結末とか、何も考えないで描いてたんですよ。作者自身も来月どうなるか、さっぱりわからないっていう。――それがあっての、あのストーリー展開だったんですね。そう、めちゃくちゃな(笑)。でも“これはこうなる”って着地点を決めて描いてしまうと、それを準備するようなエピソードを出してしまうので、わからないまま描いたほうが絶対にいいんですよね。――『ハッピー・マニア』という作品の持つ“どうしてそうなる?!”という展開は、それまでの恋愛マンガにはなかった種類の興奮を感じさせてくれ、そこに読者は夢中になりました。主人公がいて、イケメンがいて、でもうまくいかないところに当て馬的な別のイケメンが出てきて…っていうのは、もういいよ、もういらないよって、私自身が思ってたんですよ(笑)。自分も含めてですが、20~30代になると女性は、そういうお話に“きゃー”ってなれるほど、もうピュアではない、ということなのかもしれませんね。――年を重ねて、物語を作るということへの考えは、さらに変わられたりしましたか?若い頃は、たぶんみんなそうだと思いますが、自分のことに精一杯すぎて、逆からの視点で見てみるとか、相手の立場で考えるとか、そんなこと思いも寄らなかった。今この年になって思うのは、確かに年齢を重ねたことで、別の視点で見る余裕は持てました。でも今度は、40歳を越えると、一口に40代の女性といっても、独身、既婚、子供がいる、離婚している、など、立場のバリエーションが豊富すぎるという別の事情が出てくる。ですから今は、描きながら、都度都度よく考えなければ、と思います。もはや“全員共感できるよね”というような物語はないのかもしれません。ただ、そのすべてに配慮していたら、ストーリーは作れない…。なかなか難しいところです。あんの・もよこ1971年生まれ、東京都出身。小学生からマンガを描き始め、高校1年生で初投稿、高3でデビュー。’95年より『ハッピー・マニア』(祥伝社)執筆開始、大ヒット。代表作に『働きマン』、第29回講談社漫画賞児童部門受賞作『シュガシュガルーン』(共に講談社)、『オチビサン』(朝日新聞出版)等。写真は、アトリエでのペン入れの様子。雑誌『FEEL YOUNG』で連載中の『後ハッピーマニア』(共に祥伝社)のコミックス第1巻が、好評発売中。また9/22まで東京・世田谷文学館にて、約30年間にわたる創作を振り返る回顧展「安野モヨコ展 ANNORMAL」を開催中。原画などを多数眺められる貴重なチャンス。その後、2021年にかけて仙台などを巡回予定。※『anan』2020年9月23日号より。写真・内山めぐみインタビュー、文・河野友紀(by anan編集部)
2020年09月20日講談社の少女漫画雑誌『なかよし』の原画展が、2019年10月4日(金)から12月25日(水)まで、東京・文京区の弥生美術館にて開催される。日本で現存するマンガ雑誌の中で最も長い歴史を持つ1954年創刊の『なかよし』は、2020年1月号で65周年を迎える。今回の原画展は、この創刊65周年を記念して開催されるものだ。会場にはこれまで『なかよし』に掲載された、手塚治虫『リボンの騎士』、武内直子『美少女戦士セーラームーン』、CLAMP『魔法騎士レイアース』および連載中の『カードキャプターさくら クリアカード編』、安野モヨコ『シュガシュガルーン』などの貴重な原画を展示。その他、美内すずえ『妖鬼妃伝』、あさぎり夕『なな色マジック』、猫部ねこ『きんぎょ注意報!』、PEACH-PIT『しゅごキャラ!』など、名作の原画を並べる。また、2018年に逝去したあさぎり夕のスペシャル追悼コーナーや、上北ふたご 原作/東堂いづみ『プリキュアシリーズ』など現在の『なかよし』連載陣を紹介する展示コーナーも設置。立川恵『怪盗セイント・テール』、征海未亜 シナリオ/吉田玲子『東京ミュウミュウ』など懐かしの付録展示も行う。原画展限定のオリジナルグッズや、弥生美術館とのコラボレーションカフェメニューにも注目だ。展示は、前・中・後期の3期制。会場構成、出展作家は変わらないが、カラー原画が入れ替わるので、ファンにはぜひ足を運んでほしい。なお、この原画展で展示される原画を収録したスペシャル図録が、2019年9月頃に発売される予定だ。【詳細】講談社『なかよし』創刊65周年記念 原画展会期:2019年10月4日(金)~12月25日(水)※月曜休館 ただし10/14、11/4(祝月)開館、翌10/15、11/5(火)休館※作品保護のためカラー原画の展示替えがある。前・中・後期の3期展示で、会場構成、出展作家は変わらず、原画のみが入れ替わる。会場:弥生美術館(東京都文京区弥生2-4-3)開館時間:10:00~17:00(入館は16:30まで)料金:一般900円/大・高生800円/中・小生400円※隣接の竹久夢二美術館も観覧可能。※団体料金、他割引サービスあり。詳細は、弥生美術館公式サイト等を確認。【問い合わせ先】弥生美術館TEL:03-3812-0012(10:00~17:00)
2019年07月06日文芸評論や編集者として知られる仲俣暁生さん。意外にも学生の頃は、マンガ評論家になりたかったのだとか。新刊『失われた娯楽を求めて』では、そんな著者が数々の名作マンガを論ずる。といっても堅苦しくなく、分かりやすく魅力を伝えてくれるガイド的な一冊だ。「10年ほど前に書いたマンガ論と、最近書いたものをまとめました。編集者に薦められて読んだ作品もあるので、僕の好みに偏っているわけではなく、結果的に間口の広い一冊になったと思います」岡崎京子、楳図かずお、安野モヨコ、島本和彦、藤田和日郎、衿沢世衣子、渡辺ペコ…。各論の中で別の作家にも言及され、結果的に登場する作家・作品数は多数。女性作家が多いのが印象的だが、「僕は学生の頃『別冊マーガレット』を買っていましたが、『少年ジャンプ』を買う女の子もいた。へだたりなく男子も女子も同じマンガを楽しめた時期って、戦後民主主義の中で小春日和のいい時期だった気がします。この本のタイトルには、そういう意味も込められていますね」まえがきでは1964年生まれの仲俣さんのマンガ遍歴が語られ、「ニューウェーブ」の登場など、日本のマンガ史の一端として読める。「本にまとめるにあたってひとつ背骨を作ろうと思って、ちょっと長いまえがきを書いたら、個人史になっちゃって(笑)。でもそこも面白がってくれる人が意外と多いんです」巻末には、カバー絵を描き下ろした今日マチ子さんとの対談も。『COCOON』など戦争三部作についての思いなどを丁寧に聞いている。「戦争マンガや戦争映画って、最初は娯楽として作られ、次第にテーマが深くなっていった気がします。いま戦争を描く今日さんは、娯楽の構造を踏まえつつリアルなストーリーを生み出している。今日さんのお話には発見がいっぱいありました」時を経て読み継がれる名作から、現代の注目作まで、きっとあなたの気になる作品に出合える本書。「最近はマンガに詳しい人でも、全体像を把握している人は少なくて、それぞれ好きなジャンルの中で楽しんでいる印象。だから垣根を越えて紹介したい気持ちもありました。マンガって正面から向き合って読むと、やはりどれも面白いですから」『失われた娯楽を求めて極西マンガ論』過去の雑誌連載や近年発表したマンガ論を収録、新たに今日マチ子さんとも対談した著者初のマンガ評論集。紹介作家は他に西原理恵子、松本大洋、西島大介ら。駒草出版1000円なかまた・あきお1964年、東京都生まれ。文筆家、編集者。オンラインメディア「マガジン航」編集発行人。著書に『ポスト・ムラカミの日本文学』『極西文学論』『再起動せよと雑誌はいう』など。※『anan』2019年2月20日号より。写真・土佐麻理子(仲俣さん)中島慶子(本)インタビュー、文・瀧井朝世(by anan編集部)
2019年02月14日スタイリスト、デザイナーの安野ともこが手掛けた、女優やトップアスリートのコスチュームを展示する展覧会「安野ともこのコスチューム展“Thanks a million”」が、1月18日から27日まで、東京のandMade 北参道にて開催する。映画『フラガール』、『東京タワー』、舞台『哀しい予感』、ドラマ『すいか』など数々の作品を担当し、人をより魅力的に“魅せる”スタイリングを追求する、スタイリスト・ジュエリーデザイナーの安野ともこ。フィギュアスケート・浅田真央のコスチュームや、ミュージカル『キャバレー』の衣装デザイン・製作を手掛けるなど、衣装デザイナーとしても活躍している。今回は、過去に安野が手掛けた代表的な映画、ドラマ、CMに加え、舞台『キャバレー』、フィギュアスケート・浅田真央のソチオリンピックやアイスショー“サンクス・ツアー”の衣装など、貴重な衣装作品の数々が展示される。同展開催の最大のきっかけは、会場となるandMade 北参道が、“My Brandをつくる場所”をコンセプトに、主に服作りのための様々な裁縫機器・デジタル機器を有する稀有なFAB施設であり、創造の現場であることに安野が共感したこと。衣装を通じて映像作品や舞台を彩ってきた安野の世界を生で体験できる貴重な同展では、安野がデザインを手掛けるアロマティック カスカ(AROMATIQUE | CASUCA)、カスカ(CASUCA)のエクスクルーシブ・モデルも展示・販売される。【展覧会情報】“Thanks a million”展会期:1月18日~1月27日会場:andMade 北参道住所:東京都渋谷区千駄ヶ谷3-34-3時間:10:00〜22:00 ※19日、最終日のみ19:00終了予定入場無料
2019年01月09日【元ホステスが語る男ゴコロの裏事情256】数年前から、よく聞く「女子力」という言葉。もともとは安野モヨコさんの漫画に登場し、流行語大賞にもノミネートされたそうです。ただ、女子力と言われてもどこか抽象的というか……結局、何をすれば「女子力」なの?って感じがしますよね。そこで今回は、元銀座ホステスの筆者が、お家でこっそりできる簡単な女子力アップ術をご紹介します。■変にお金をかける必要はないまず、女子力アップ云々の前に一つ。エステに料理教室に英会話に、週末セミナーからのお茶会……など、やたらと自分にお金をかける女子もいるでしょう。筆者が思うに女子力って、健康や美容、教養や気品など、セルフケアがしっかりできている(身についている)ことだと思うのです。それって正直、お金をかけなくても努力次第でどうにかなる気がします。なので、「お金をかけなきゃ女子力がアップしない」という考えにはならないようにしたいもの。お金を使うよりも、自分の内面に意識を向けるほうが大事かと。■高級スキンケア用品よりも睡眠と水では本題に入ります。美肌になりたいからと、高級なスキンケア用品を使っている女子も多いはず。でも、そういうものを使っても寝不足では元も子もないですよ。確かに、使わないよりは使ったほうが美肌になりやすいと思いますが、その前にまず、十分な睡眠と水分補給を。いつも睡眠不足で水分も十分に摂っていなかったら、お肌がカサカサでもおかしくないですから。その顔に高級なケア用品をつけても、ようやくプラマイ0ってところでしょうか?あれこれスキンケアケア用品を買い漁る前に、まずはしっかり眠り、水分を摂りましょう。■服だけじゃダメ!髪や爪にも清潔感を清楚なワンピにちょっとお高いバッグで通勤や出かけ。そんな女子って素敵です。でも、いくらファッションが魅力的でも、髪やネイルが残念だと一気に清潔感が消え失せます。髪はパサパサで地毛が伸びてプリン頭。ネイルがハゲて爪の間に汚れまで詰まっている……なんて状態では、せっかくのワンピもバッグもあなたを引き立ててはくれません。むしろ、ハイブランドのバッグがニセモノに見えてしまう可能性も。細部のケアを怠ると女子力が低く見えちゃいます。ただ、これもお金をかけなくてもいいんです。もちろんヘアサロン、ネイルサロンに行くのもいいけど、週に一度、自宅でトリートメントをするだけでもだいぶ変わります。ネイルも、自分で磨くなりトップコートを塗るなりすれば、十分、手もと美人になれるはず。日々、少し自分に時間をかけて清潔感のある見た目をキープしましょう。■スキマ時間でいいから本を読む習慣肌がツルスベ、髪もネイルも素敵!でも話したら中身が空っぽ……では女子力はイマイチかと。見た目も大事ですが、教養もある程度は必要です。英会話教室やマナー教室に通うのもいいけど、スキマ時間に小説やエッセイ、実用書、外国語の本などを読むといいと思うのです。今はスマホでも電子書籍を読めるので、通勤中や半身浴の間(防水ケースに入れて)に読むのもいいですね。読書を習慣化すると、多少は語彙力も身につきます。語彙が増えると表現力や会話の幅が広がるので、今よりも深い話ができるようになるでしょう。そうすると男性からも「あの子と話すと楽しいなぁ」と思ってもらえるようになれたりしますよ。■最初は真似するだけでOKどれもお家でこっそりできることばかり。特別、難しくはないですよね?ホステス時代の先輩で筆者が素敵だなと感じる女性は、普段からこういうことを積み重ねている人たちだったんです。だから筆者も近づきたくて真似するうちに、それが身についてきました。みなさんもお金をかけずに、日々の小さな努力を繰り返して女子力を向上させませんか?
2018年09月09日私と漫画との出会いは小学生の頃です。習字とピアノを習っていて、その教室の待合室に、漫画本がたくさん置いてありました。レッスンが始まる直前まで漫画を読んでいて、続きが気になって、いても立ってもいられず、肝心なレッスンに身が入らなかった……。それをきっかけに、小学生の頃は『りぼん』『なかよし』を毎月購入、中学生になると、『別冊フレンド』『別冊マーガレット』、高校生になると『スピリッツ』『ヤングマガジン』『ヤングジャンプ』と、買う漫画は変化していきます。大学生になると、アニメの全盛期を迎える時代に突入しますが、アニメブームにちょっと触れる程度。そんなにハマることなく、好きな漫画家のものだけをひたすら何度も繰り返し読むのが好きでした。医者になってからは半年に1回仕事を早く終わらせて、勤務時間外でも待機しなければならない「オンコール」ではない日に、マンガ喫茶に引きこもり、12時間漫画を読んでいたことも。夜中から朝までただひたすら漫画を読んで、スッキリして家に帰る。最近では、ネットで漫画本を買えるようになり、昔読んでいた漫画を久々に読み返すことがあります。学生時代のちょっとした感情や思い出が蘇って、淡い気持ちとともに、「私の青春は、どこに行ってしまったんだろう」と悲しくなったりするものです。■『ゴルゴ13』を元にする妄想当直室に漫画本がたくさん置いてある病院に行くと、少しワクワクします。ただ、私は脳外科医で、外科系の病院に行くことが多く、そこに置かれているのは、男性誌に掲載されている漫画がほとんどです(内科系の病院は、漫画が置いてあるケースが少ないかも)。そして、当直室にほぼ置いてある漫画は『ゴルゴ13』。大学生のときから『ゴルゴ13』が大好きで、医学部同級生の友人のしんちゃん(現在、整形外科医)の叔父さんが作者さいとう・たかをさんだというのです!それを聞いて、私の中の妄想が発動。『ゴルゴ13』のなかで、「海に向かうエバ」というお話がとても好きなのですが、私もこのエバになりたいんです!ゴルゴが愛した最初で最後のオンナが「脳外科医まあや」というお話。頭部外傷でゴルゴの診察をしたときに出会い、脳外科医まあやはその夜に抱かれる。しかし、偶然知ってはいけないある秘密を脳外科医まあやが知ってしまい、事件に巻き込まれる。そして、最後ゴルゴはやむをえず、脳外科医まあやを撃つ。最後はゴルゴの涙でおしまい。ここまで、しんちゃんに妄想を語り、いつかゴルゴと共演することを勝手に夢見ているのです(ちなみに、今年の脳神経外科学会総会のポスターは『ゴルゴ13』です。嬉しい)。■私の好きな漫画たちこの1冊!というのは選びにくいのですが、昔から変わらず好きな漫画がいくつかあります。私が選ぶポイントは、好きな絵かどうかです。小学生の頃はひうらさとるさんの絵が好きで、トレースしたり真似したりして練習していました。大学生になると、安野モヨコさんの「イケてる女子」の絵とストーリーに憧れ、最近では、二ノ宮知子さんの絵や表情が好きで、イラストを描くとき、参考にしていたりします。一条ゆかりさんの作品は、絵が好きなのもそうですが、ストーリーも好きです。絵に関係なく好きだった漫画は、多田かおるさんの『いたずらなKISS』。毎月楽しみに見ていたのですが、まさか、作者が亡くなってしまい、途中で終了してしまうなんて。もうひとり、作者が亡くなって残念だったのが、中野純子さん。絵がとにかく素敵で、恋愛にセックスが加わって、ちょっとしたリアルがあって楽しかったのですが、やはり若くして亡くなられています。先日のさくらももこさんといい、漫画家の先生は、命を削りながら仕事をされているのかもしれませんね。密かに楽しんでいた漫画でいうと、小学生のときに愛読していた『女性自身』に連載されていた漫画『悪女聖書』。かなりドロドロなストーリーで、エロスを感じさせる作品。小学生でこんなもの読んでいいのかと思いますが、主人公「業子」の顔をどうやったらうまくかけるか、よく授業中に、ノートに目や唇を何度も描いて練習していました。絵がとても綺麗だったんですよね。34歳で専門学校に入学したときに、高校を卒業したばかりの若い友人ができました。当時、若者たちに勧められて大人買いして読んだのが『君に届け』。若いっていいなと、改めて自分はオバチャンになったことへの悲しみとともに、私にはなかった青春時代というものに思いを巡らしていました。『ゴルゴ13』や『シティーハンター』『ギャラリーフェイク』などは、主人公に恋するパターン。強くてカッコいい主人公に憧れる女性はいつの時代も多いですよね。『ギャラリーフェイク』を読んでいると、西洋美術史やアートの勉強にもなります。専門学校時代やロンドンに住んでいたときに読み返し、美術館に足を運んで、作品を改めて見直すこともありました。■恋愛は漫画のなかで完結させる私の生活では、優先順位の低い恋愛を漫画の中で済ませて、女性としての人生は、漫画の世界の中で完結させています!日本にはこういう男女はかなり多いと思います。特に女性の場合は漫画を読んだり、ドラマを見たりするときに、心に溜まった感情を表面に出すことで、ストレス発散をしていることが多いでしょう。私は読み込んだ漫画を読み返すことで、ストレス発散をしています。見慣れている同じストーリーを繰り返し読むわけですが、号泣した後は妙にすっきりします。ラブラブな漫画を読んだときは、漫画を読み終えて現実に戻ったときに、我に返って、現実の厳しさ落ち込む、というのも多々ありますが(苦笑)。でも、ひとりで過ごすことが多い私には、感情を整理するためのいい「薬」になっていると思います。自分の心に合った作品にこれからも出会えたらいいなぁ。そして、野望としてはやっぱり、綺麗でエロスな女性をサラサラと描けるようになりたいです!DRESSでは9月特集「今夜は、漫画を抱きしめて」と題して、漫画から素敵な影響を受けた人々が、作品の魅力を綴るコラムやインタビューをお届けしていきます。
2018年09月07日’90年代半ば、誰も彼もが「恋がしたい! ! 」な時代、圧倒的な支持を集めていたのが、安野モヨコさんのマンガ『ハッピー・マニア』。恋愛事情が様変わりした今でも、このマンガの魅力は色あせない!! 今回はananマンガ部・部員2人が『ハッピー・マニア』について語り合います。対談するのはananマンガ部・部員のこの2人Y子:マンガ大賞に関わって早7年。仕事でマンガが読める幸せに感謝するアラフォー。A子:少年マンガから乙女系まで網羅する、アラサーのマンガ好きライター。2年ぶりに登場。恋がしたい、彼氏が欲しい、しかし!!主人公の重田加代子は矛盾した恋愛体質。A:私、初めて読んだのが中学生のときだったんですが、それまで読んできた学園ラブなマンガとまったく違う恋愛模様が描かれていて、相当なショックを受けました。Y:私は大学生で、連載時から愛読してて。主人公のシゲタの口癖の「マッシモ!」っていうのが気になったのが、夢中になったきっかけだったかな。A:Y子先輩的には、シゲタがすぐヤッちゃう感じとか、違和感なかったんですか…?Y:うーん、それほどなかったかも(笑)。こっちももう大人だったし。A:田舎の中学生には衝撃的でしたよ。しかも、すぐヤる上にマズい男ばっかり引き当てるじゃないですか。Y:しかもそばに、タカハシという素晴らしい物件がいて、セックスの相性も良いっていうのに、目もくれない(笑)。A:でも当時はタカハシの魅力、わかりませんでしたよ。Y:今ならわかる?A:……。Y:(苦笑)。なんだろうね、タカハシの決定打のなさって。A:女は、見た目とか雰囲気に弱いですから…。Y:蜂に刺されて記憶喪失になってたときと、それ以降、ちょっとワイルドで素敵だなと思えた瞬間もあったんだけどなぁ。A:それ、絶対思い違いだと思います(笑)。次々と男が現れる、シゲタの人生。そしてすぐに恋に落ち、踏み外す。A:で、ダメ男、悪い男、でもなんか魅力的な男が次から次へと登場しますが、誰が印象的ですか?Y:最初に出てきたDJのトッキーが、二股上等と開き直るのが忘れられない。A:最低ですよね(笑)。でもいますよ、ああいう男。見たことある。Y:最もリアルにいそうな男といえば、編集プロダクションに務める田嶋じゃない?A:肝心なことは言わないくせに、絶妙に距離を詰めてきて、女の子をその気にさせるタイプですね…。個人的にリアルには絶対会いたくないのは、京都の“ためちん”です。シゲタの名字を聞く前に、「名字なら知ってる…加藤になんねん」って、どれだけ思い込みが強いんだって。Y:またさ、シゲタがすぐ一目惚れするからおもしろいんだけどね(笑)。A:確かに(笑)。5年ぶりに再会したシゲタとフクちゃんは、互いに結婚が破綻していた…。Y:今年7月に発売された『フィール・ヤング』に、16年ぶりに掲載された『後ハッピーマニア』、読んだ?A:はい、読みました。シゲタと親友のフクちゃんのリアルな老けっぷりに度肝を抜かれました。Y:シゲタ、本当にタカハシと結婚してたね。で、離婚するとかなんとか…。A:一途に思ってくれる男と一緒になるのが、最も正義に近い人生だと思ってましたけど、一途な男だからこそ、浮気が浮気で終わらないという、恐ろしい現実を見せつけられた気がします。Y:昔のシゲタだったら、若さと勢いでタカハシを蹴散らしたと思うけど、もう45歳。離婚したら無職になるシゲタ、笑えないよね。A:フクちゃんを愛してたヒデキも、へんな美魔女と不倫してるし…。ううっ。Y:でも、随所に差し込まれる安野先生ならではのギャグには、やっぱりクスッとさせられるのよ。そこが少しは救いになってるんだけど。A:確かに。あの絶妙な笑っちゃう感じが健在なのは、すごく嬉しかったです。あ〜、とにかく続きが気になる…!!Y:シゲタ、続編で、幸せになれるのかなぁ。A:って先輩、そもそも女の幸せってなんですかね?Y:40歳でもわからない…。『ハッピー・マニア』’95年に連載がスタート。理想の彼氏を手に入れるために突っ走る重田加代子の“恋の道”を描いた、疾走感溢れる恋愛マンガ。’98年には稲森いずみ主演でドラマ化もされた。文庫版全6巻各571円/祥伝社(C)安野モヨコ/祥伝社フィールコミックス(C)安野モヨコ/Cork※『anan』2017年1月3・10日号より。(by anan編集部)
2017年12月29日タロットというとスピリチュアルなイラストを思い浮かべる人も多いと思うけど、漫画家渾身のシリーズも。占いながら、萌えてしまいそうなタロットカードを3種紹介します。魔夜峰央タロット『パタリロ!』でおなじみ、魔夜峰央のタロットが復刻。西洋と東洋の古典的な物語が感じられるこのイラストは、魔夜峰央先生によるもの。全79枚に及ぶ優美な世界観は、見ていてうっとりするばかり。実はこれ、1980年に白泉社から刊行された『タロット占いトランプ占い・遊び方付』の復刻版。カードイラストが完全に再現されていて、サイズは元のものより少し大きくなって登場。ゴールドを基調としたカードとケース。説明書は先生からのメッセージつき。¥4,104 税込み(説話社TEL:03・3204・3221)オチビサンタロット占イカードイラストがかわいすぎて、怖いカードも乗り切れる!?『働きマン』などで知られる安野モヨコが、かわいらしい『オチビサン』の物語を雑誌『AERA』で連載中。その漫画がモチーフとなったタロットカードには、主人公のオチビサンをはじめ、豆粒町の仲間たちがにぎやかに登場。『吊られた男』などちょっぴり怖いカードも、この絵をもってすればほっこりしてしまうという癒し系。22枚で占うタロットカード。全イラスト安野モヨコの描き下ろし。¥1,296 税込み(まめつぶ屋TEL:03・6913・6914)ドラゴンクエストXタロットカードスライムが、キメラが…!ゲームファン悶絶必死。大ヒットシリーズのゲーム『ドラゴンクエストX』に登場するモンスターがタロットカードに!敵ながらどこか憎めない愛らしいキャラクターはもとより、ゲームに登場するタロットをグッズ化したという粋な計らいにもグッとくる。カラフルなイラストは見ていて楽しく、ファンならずとも親しみが持てること間違いなし。タロットカードのうち、寓意画が描かれた22枚で構成。¥2,160 税込み(スクウェア・エニックスTEL:03・6701・3009)※『anan』2017年12月27日号より。写真・田尻陽子取材、文・保手濱奈美(by anan編集部)
2017年12月25日好きになるのはいつもダメな人ばかり……。じめじめしたこの季節は、輪をかけて憂鬱な気持ちになってしまいますよね。でも、ダメ恋から得られるものだってきっとあるはず!今回はダメ恋でも不思議と元気になれて、憂鬱な心もカラッと爽快にしてくれる恋愛マンガを紹介しましょう。自分を好きにならない男が好き!『ハッピーマニア』Photo by amazon「働きマン」なども手がける安野モヨコ原作の『ハッピーマニア』。1998年夏に稲森いずみさん主演でドラマ化されたことで、ご存じの方も多いかもしれませんね。主人公はシゲタカヨコ。「彼氏がほしい」といってはすぐに誰かと体の関係を結び、仕事もせずに恋愛にどっぷりつかる日々を送っています。でも実は、いつもそばに「タカハシ」という、いい男がいるんです。でもカヨコは、自分のことを本気で「好き」な男にはひかれない。好きになる相手は自分を選ばないダメ男。カヨコ自身もまた、恋愛一直線なダメ女なんですね。けれどこの作品には読者が不思議と共感できるところがたくさん。どれだけ早く走ろうが、立ちどまろうが、男女の恋愛にゴールなんてないんだろうな……と悟りを開ける作品です。「幸せを怖がらない」恋を!『ピースオブケイク』Photo by amazon主人公志乃は、どうしようもなく続いていた恋愛を終わらせ、心機一転引っ越しすることに。そこで引っ越し先のアパートの隣に住み、バイト先の店長でもあった京志郎と出会い、純粋にひかれていく自分に気づきます。でも京志郎には同棲中の彼女が……。不毛な恋はもうしたくないけれど「好き」という気持ちを隠しきれず、ストレートに思いを打ち明ける志乃。最初は拒絶する京志郎ですが、恋人が突然失踪した寂しさをまぎらわすため、志乃と付き合うことに……。とっぴょうしもない展開はどこにもなく、日常のリアルな恋愛模様が繊細に描かれています。志乃はこれまで流されるように恋愛をしてきましたが、京志郎に出会ってはじめて自分から「好き」と思える恋愛を経験することに。幸せを味わいながら同時に失うことの恐怖も感じる彼女は、怖がらずに手をのばす勇気がもてるかどうか。2人の幸せな結末を、心から願える一冊です。自分に正直で何が悪い!『つらのかわいちまい』Photo by amazon主人公は顔面至上主義なハマ子。選ぶ男の基準はとにかく顔。「顔以外で何を好きになれるっていうの?」と豪語する彼女の相手は、顔だけが取り柄のダメ男ばかり。人の見た目に重きをおいて幸せを探すハマ子はどうなるのか……。ハマ子のそばにはイケメンではないけれど、優しくハマ子を思ってくれるタルオがいます。それでも「吐くほど強烈なロマンスかましたいじゃない」とイケメン道を貫くハマ子はある日、好きな人から「顔が無理!」といわれ、今まで自分がしてきたことに気づきます。ハマ子はもともと「顔で選ぶ自分に違和感を感じる自分」に気づいていました。「人は見た目じゃない!」というベタなメッセージだけじゃなく、この作品からは自分に正直であることの潔さと、違和感のはざまで自身の恋心に気づかないハマ子のいじらしさを感じることができます。ハマ子が友だちだったら、きっと世話をやきまくってしまうことでしょう……。ご紹介したマンガの共通点はダメ男が多数登場することと、読んだら不思議と前向きになれること。登場する男たち(または、主人公)のダメっぷりに、「これはないわ~」とつっこみをいれながら、憂鬱な梅雨をふきとばす元気をもらっちゃいましょう!
2017年06月15日絵本界デビュー作となる『ふしぎなえ』をはじめとする初期三部作から最新作まで選りすぐりの約90点が展示される展覧会、「安野光雅の仕事」が3月3日から26日まで京都の美術館「えき」KYOTOにて開催される。1926年、島根県津和野町に生まれた安野光雅は、1968年に『ふしぎなえ』で絵本界にデビューして以降、独創性あふれる作品を次々と生み出してきた画家。美術のみならず科学、数学、文学、歴史などにも造詣が深く、豊かな知識と卓越したセンスを持つ安野の作品は国内のみならず世界各国で翻訳されている。同展ではそんな安野のデビュー作から始まり、草花を描いた水彩画『野の花と小人たち』や、ヨーロッパの町並みが描かれた『旅の絵本』シリーズ、切り絵を用いた『昔咄きりがみ桃太郎』といった数々の作品が紹介される他、2017年運行予定の「TWILIGHT EXPRESS 瑞風」の車内に展示される安野の作品の中から2点を初公開する。【イベント情報】「安野光雅の仕事」会期:3月3日~26日会場:美術館「えき」KYOTO住所:京都府京都市下京区 烏丸通塩小路下ル東塩小路町 京都駅ビル内ジェイアール京都伊勢丹7階隣接時間:10:00~20:00(入館は19:30まで)会期中無休入場料金:一般900円(700円)、高大生700円(500円)、小中生500円(300円)※( )内は優待料金。対象:エムアイカード、JR西日本グループ会社カード(一部除く)所有者、ICカード購入者、前売および10名以上の団体、障害者手帳を提示した本人と同伴者1名まで。
2017年02月22日世界各国で注目を集める若手美術家・安野谷昌穂の2度目となる個展「Petal Play」が、3月4日から26日まで東京・田端のWISH LESS galleryにて開催される。安野谷昌穂は、これまでにズッカ(ZUCCa)の2015-16年秋冬コレクションや、コム デ ギャルソン・シャツ(COMME des GARCONS SHIRT)の2016-17年秋冬コレクションに作品が起用されるなど、世界各国で注目を集めている美術家。同展では、15年に行った個展「Flower Bed District」の続編とも言える新作を発表する。安野谷が愛でる“花”をテーマに、トランプカードを用いてユニークな作品が制作された。【イベント情報】「Petal Play」会場:WISH LESS gallery住所:東京都北区田端5-12-10会期:3月4日~26日時間:木金16:00~21:00、土日12:00~19:00(3月26日は18:00まで)
2017年01月31日日本酒をカルチャーとして楽しむ展覧会「I♡LOVE SAKE 日本酒マニアック博 in 東京」が、東京・池袋のパルコミュージアムにて、2017年2月10日(金)から3月5日(日)まで開催される。日本酒についてマニアックに知る本展は、2015年に初開催され好評を博した展示が、東京に初巡回するもの。近年国内外で盛り上がりを見せる日本酒の魅力をより若い世代に知ってもらうため、サブカルチャー視点で日本酒について掘り下げ、様々な企画によって紹介する。まず、日本酒について知るための導入として「Sake Pedia (酒ペディア)」という企画を展示。日本酒に関するトリビアや、マニアックな情報などが、笑いを誘う仕掛けと共に紹介される。さらに、様々な日本酒の実物も展示される。有名クリエイター陣とコラボしたワンカップまた、ワンカップでお馴染みの酒造メーカー大関と、有名クリエイターがコラボレーションした「クリエイターズ・デザイン・ワンカップ」が、展覧会限定で展示・販売される。クリエイターには、赤塚不二夫や、楳図かずお、蛭子能収といった豪華漫画家陣や、イラストレーター、アーティストが名を連ねる。さらに、宇野亞喜良や安野モヨコら総勢13名が、東京開催より新たにコラボに参加する。日本酒を松本零士&美樹本晴彦がキャラクター化ほかにも、松本零士や美樹本晴彦が日本酒をキャラクター化した「日本酒ものがたり」の展示や、酒をテーマに美男美女を撮影した写真展など、豊富なコンテンツが披露される。なお、有料で入場した場合には、会場で日本酒か甘酒の試飲を楽しめる。日本酒をマニアックに愛する人も、あまり知らない人も、誰もが楽しめる内容が盛りだくさんだ。【詳細】「I♡LOVE SAKE 日本酒マニアック博 in 東京」期間:2017年2月10日(金)~3月5日(日) ※2月15日(水)は休館。時間:10:00~21:00(入場は閉館の30分前まで)※最終日は18:00閉場。会場:パルコミュージアム(池袋パルコ本館7F)住所:東京都豊島区南池袋1-28-2TEL:03-5391-8686入場料:一般 500円、学生 400円、小学生以下無料。■「クリエイターズ・デザイン・ワンカップ」参加クリエイター:赤塚不二夫、★安野モヨコ、いがわゆり蚊、★ウィスット・ポンニミット、 ★宇野亞喜良、楳図かずお、えちがわのりゆき、蛭子能収、 及川キーダ、大前優介、groovisions、下田昌克、 JUN OSON、白根ゆたんぽ、★しりあがり寿、★高橋理子、竹井千佳、 ★田中知之[FPM]、Noritake、★テセウス・チャン、★とんだ林蘭、★抜水摩耶、東ハナ、★ヒロ杉山、福田利之、 守矢努、★山口はるみ(イラストレーター)、★ラズウェル細木、★DJ RUBY / rubyin、wataboku(デジタルアーティスト)★:東京会場からの参加作家 ※50 音順/敬称略【問い合わせ先】パルコミュージアムTEL:03-5391-8686
2017年01月21日2016年11月23日(水・祝)から30日(水)の8日間、ラフォーレミュージアム原宿にて「株式会社カラー10 周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー」が開催されます。庵野秀明氏率いるスタジオカラー初となる展覧会です。大注目の展示を早速取材してきました。「スタジオカラー」とは?放映開始から20年を経た今も多くのファンを持つ「エヴァンゲリオン」シリーズ。TVシリーズ放映時より監督を務めている庵野秀明氏が代表となり設立したのが、映像企画・制作会社である株式会社カラーです。展覧会のコピーにも入っている「スタジオカラー」は、株式会社カラー内のアニメ制作に携わるスタジオ部門です。これまでに「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズなどの制作を行ってきました。今回の展覧会では、株式会社カラー、そしてスタジオカラーの濃密な10年間をたどります。ファン垂涎!貴重な資料が300点超!この展覧会では、ファン必見の資料が多数展示されています。その数なんと300点超!どれもこれもじっくりと見たくなるものばかりです。入り口から順番に見ていきましょう!●「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの貴重原画・資料●ヱヴァンゲリヲン新劇場版「序」「破」「Q」の原画まず入って広がるのは、「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の世界。2007年公開の「序」、2009年公開の「破」、2012年公開の「Q」の順に展示が行われています。作品の世界観を反映するように、背景の色が異なっています。原画は額に入ったものと、アクリル板に挟まれたものがあります。ここで注目したいのは、アクリル板に挟まれた原画。これはほとんどが今回の展示会で初公開のものなのだそうです。第3新東京市の街並みも細かく描き込まれています。「Q」のこのシーン、覚えている人も多いのでは?もちろん額の中に入った原画も貴重なものばかり。こちらは「破」のもの。シンジやアスカの顔のアップが印象的です。●宇多田ヒカル「桜流し(ヱヴァ:Qバージョン)」のミュージックビデオ期間限定で公開されていた「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のテーマソング、「桜流し」のミュージックビデオ上映も行われています。宇多田ヒカルの歌声と映像がシンクロし、新たな魅力を生み出しているように感じられます。●年表で見るヱヴァこちらのコーナーには、年号とともに原画が展示されています。少しずつ変化する絵をじっくりと比べてみるのもまた楽しみです。「序」のポスターにも使われていたイメージ。覚えている人も多いのでは?作品集の表紙などに使われた美麗なカラー原画も必見です。●妻・安野モヨコが描く庵野秀明とスタジオカラー庵野氏の妻は人気漫画家・安野モヨコです。彼女の作品の一つに庵野監督のとの私生活を描いた「監督不行届」があります。今回の展覧会のために安野モヨコが書き下ろしたのが、番外編である「おおきなカブ(株)」。庵野氏がカラーを設立してから現在までの10年間がコミカルに描かれます。マンガの原画はもちろん、このマンガをスタジオカラーがアニメにしたものが上映されています。この話の中で庵野氏は「おじいさん」として描かれるのですが、かの有名監督が「超・おじいさん」として登場したりと、クスリと笑える作品になっています。このアニメのための設定資料も展示されています。こちらは漫画的なコミカルな絵ではなく、写実的に描かれた庵野氏。妻の前だから見せている穏やかな表情にも注目です。●小さくても大迫力!「シン・ゴジラ」の雛形2016年、大ヒットとなった「シン・ゴジラ」。その第2、第3、第4形態の雛形が展示されています。ネットでは「蒲田くん」と呼ばれている第2形態。サイズは小さいですが、禍々しいオーラが湧き出しているようです。第3形態。こちらは巷では「品川くん」と呼ばれています。まだ腕が小さく、立ち上がったばかりの様子がよくわかります。そして人類を脅かす第4形態。いずれもものすごい迫力がこちらに伝わってきます!実際の映画ではすべてCGで描かれていますが、CGを作成する前にこちらの雛形を作成したのだそうです。●特撮アーカイブスタジオカラーでは、文化事業の一環として過去の特撮資料の保存、アーカイブを進めています。ここにはその一部が展示されています。「巨神兵東京に現わる」に使用された特撮模型もあります。今にも動き出しそう!●日本アニメ(ーター)見本市スタジオカラーとドワンゴの共同企画として、ネット上に発表された数々の作品。この企画の題字を描いたのが巨匠・宮崎駿です。宮崎監督直筆の原画も。「つづく」を何度か描いたところも気になりますね!このコーナーには「西荻窪駅徒歩20分2LDK敷礼2ヶ月ペット不可」や「旅のロボから」などの原画が展示されています。決して広くはないスペースに、ぎっしりとカラーの魅力が詰まった展示でした!庵野秀明氏インタビューこの展覧会開催にあたって、庵野秀明氏への取材も行われました。記念展の「過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー」というコピーには、まずカラーの代表作がエヴァであり、この作品抜きには会社について語れないということ。そしてスタジオカラーという現在が積み重なって過去を作っていて、これからのエヴァもスタジオカラーが作っていく、という意味が込められているのだそうです。展覧会の見どころとして、この展覧会の展示物がほとんど「絵」であることに触れ、絵の素晴らしさ、原点のようなものに触れてもらいたいとも語っていました。また、エヴァの最新作はいつ出るのか?という質問には「頑張っています」との答え。「Q」を作った後は全て出し切ってしまい、もう何も生み出せない…という状況だったところから、徐々に庵野氏の中に生み出す力が戻ってきているようです。「東京オリンピックまでに見れますか?」という質問には笑顔で言葉を濁していましたが、新作が見られる日を待ちたいですね!来場者全員に記念冊子をプレゼント株式会社カラーの10周年を記念して制作された小冊子が、来場者特典として全員に配布されます。カラーの社歴や庵野氏、取締役の鶴巻氏のインタビュー、安野モヨコ氏描き下ろしのマンガ「よい子のれきしえほん おおきなカブ(株)」などがぎっしり掲載された、フルカラー88ページの充実の内容です。こちらの小冊子は、展覧会終了後に通信販売を予定しているそう。(本体無料、送料のみ)詳細は決まり次第、株式会社カラーの公式サイトで告知されます。会場限定オリジナルグッズ物販コーナーには、エヴァンゲリオンやシン・ゴジラ関連のグッズがずらり。ここでしか手に入らないオリジナルグッズもあります。メインビジュアルがプリントされたバームクーヘンや、安野モヨコイラストの缶バッジ、ポストカードなどはこの展覧会の限定品。シン・ゴジラの名セリフがエヴァ風に表現された缶バッジやキーホルダーも!あ、これこのシーン…なんて見た人同士で会話が弾みそうです。会期は8日間とかなり短い期間ですが、ファンなら絶対予定を合わせて見に行ってほしい!といえる充実の内容でした!今後の庵野氏、スタジオカラーの活躍にもますます注目です。開催概要名称:株式会社カラー10 周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー会場:ラフォーレミュージアム原宿(東京都渋谷区神宮前1丁目11−6 ラフォーレ原宿6階)期間:2016年11月23日(祝・水)~11月30日(水)の計8日間時間:11:00~21:00 (最終入場は20:00)※場内の混在状況によっては入場が制限される場合がありますURL:料金:500円 (税込)当日券購入方法:11月23日(祝・水)よりラフォーレミュージアム会場入り口での販売問い合わせ先:03-6712-7839 株式会社カラー10年記念展事務局(平日 10:00~18:00)
2016年11月22日「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親である映像作家・庵野秀明が代表を務める映像企画・製作会社、株式会社カラーは、2016年5月に創立10周年を迎えました。それを記念して、株式会社カラー初の企画展覧会「株式会社カラー10 周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。~」が、ラフォーレミュージアム原宿にて開催されます。期間は2016年11月23日(祝・水)~11月30日(水)の8日間です。「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」の製作会社が創立 10 周年を記念して“初”の展覧会を開催展覧会では、初展示を含む「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの原画や設定資料、庵野秀明が脚本・総監督を務めた「シン・ゴジラ」の雛型 3 種が展示されます。さらに、株式会社カラー取締役でもある漫画家・安野モヨコが展示会のために描き下ろした作品を、スタジオカラーがアニメーション化して上映します。また、2016 年 9 月に期間限定で公開された宇多田ヒカル「桜流し(ヱヴァ:Q バージョン)」のミュージックビデオの特別上映、短編アニメーションシリーズ「日本アニメ(ーター)見本市」の原画・資料の展示など、約 300 点が展示されます。●初展示を含む「ヱヴァンゲリヲン新劇場版」シリーズの原画や設定資料展示2007年公開の第1部『:序』、2009年公開の第2部『:破』、2012年公開の第3部『:Q』から初公開を含む合計約160点の原画や設定資料が展示されます。また、宣伝物などに使用されたイラストの原画も初展示されます。●大ヒットロングラン上映中!「シン・ゴジラ」の第2形態、第3形態、第4形態の雛型を展示!庵野秀明が脚本・総監督を務めた映画『シン・ゴジラ』の第2形態・第3形態・第4形態の雛型を展示。3形態揃っての展示は初となります。●カラーが行う文化事業に関する資料の展示カラーでは、アニメーションと特撮の文化を保全し、次世代に継承するための事業も行っています。アニメーションの原画や背景画や設定資料、特撮のミニチュアや小道具やデザイン画など、制作物や関連資料を保存し、整理、体系化を進めています。傷んだものは修復・復元し、可能なものはデジタル技術によるバックアップも施します。各社御協力のもと、その貴重な資料の一部が展示されます。●安野モヨコのコミックエッセイ『監督不行届』番外編を、スタジオカラーがアニメーション化し上映庵野秀明の妻でありカラー取締役でもある漫画家・安野モヨコのコミックエッセイ『監督不行届』。その番外編となる新作エピソードを安野本人が描き下ろし、スタジオカラーがアニメーション化して展覧会にて上映します。株式会社カラー創立から現在まで 10 年のあゆみが綴られた内容となっています。また、その貴重な原稿も展示されます。●期間限定で公開された、宇多田ヒカル「桜流し(ヱヴァ:Qバージョン)」のミュージックビデオを特別上映2016年9月、期間限定で公開された「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」のテーマソング「桜流し」のヱヴァ:Qバージョンのミュージックビデオが特別上映されます。展覧会を楽しむとともに、株式会社カラーの今日までのあゆみと、その目指す未来について思いを馳せてみてはいかがでしょうか。【開催概要】株式会社カラー10 周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー会場:ラフォーレミュージアム原宿(東京都渋谷区神宮前1丁目11−6 ラフォーレ原宿6階)期間:2016年11月23日(祝・水)~11月30日(水)の計8日間時間:11:00~21:00 (最終入場は20:00)※場内の混在状況によっては入場が制限れる場合がありますURL:料金:500円 (税込)当日券購入方法:11月23日(祝・水)よりラフォーレミュージアム会場入り口での販売問い合わせ先:03-6712-7839 株式会社カラー10年記念展事務局(平日 10:00~18:00)※10月31日(月)から開設となります。
2016年10月27日企画展覧会「株式会社カラー10周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。~」を2016年11月23日(祝・水)から11月30日(水)まで、ラフォーレミュージアム原宿にて開催する。株式会社カラーとは株式会社カラーは、「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親である映像作家・庵野秀明が代表を務める映像企画・製作会社。アニメーションの制作のみにとどまらず、実写作品を含む映像の企画・製作及び配給・宣伝、アニメーション・特撮作品に関する資料の保存、書籍の出版など、その活動は多岐にわたる。これまでのエヴァ、今までのエヴァ、全てを網羅する展示内容同社が創立10年目を迎えたことを記念して開催する本展では、2007年公開の第1部『:序』、2009年公開の第2部『:破』、そして2012年公開の第3部『:Q』から初公開を含む合計約160点の原画や設定資料を展示。宣伝物などに使用されたイラストの原画なども初披露するほか、本展覧会のために総作画監督・本田雄が描き下ろしたビジュアルなども取り揃える。また、2016年9月に期間限定で公開された宇多田ヒカル『桜流し(ヱヴァ:Qバージョン)』のミュージックビデオの特別上映、そのほか短編アニメーションシリーズ『日本アニメ(ーター)見本市』の原画・資料の紹介など約300点も、本展で目にすることができる。大ヒットロングラン上映中映画『シン・ゴジラ』の貴重資料も2016年7月に公開され、大ヒットロングラン上映中の庵野秀明監督・脚本『シン・ゴジラ』から、第2形態・第3形態・第4形態を紹介。なお、3形態が揃って披露されるのは初めてのことだ。漫画家・安野モヨコの作品もピックアップ庵野秀明の妻でありカラー取締役でもある漫画家・安野モヨコの作品もピックアップ。本展のために『監督不行届』番外編として描き下ろした「おおきなカブ(株)」を、スタジオカラーがアニメーション化して上映する。また、 それらにまつわる貴重な原稿も展示する。来場者プレゼント&限定グッズ来場者には、庵野秀明や鶴巻和哉のインタビュー、安野モヨコ描き下ろし漫画『よい子のれきしえほん おおきなカブ(株)』などを収録した88ページにわたる特別冊子「株式会社カラー10周年記念冊子」をプレゼント。さらに、オリジナルグッズも発売。本展覧会描き下ろしイラストデザインのドレスを着たレイとアスカのデフォルメフィギュア「キューポッシュ」限定バージョンの受注販売や、展示される数々の原画を掲載した「カラー10 周年記念展2017 カレンダー」などがラインナップ。また、「公式作画参考用模型完成品 初号機 頭部モデル」も初展示され、受注販売される。開催概要企画展覧会「株式会社カラー10周年記念展~過去(これまで)のエヴァと、未来(これから)のエヴァ。そして現在(いま)のスタジオカラー。~」期間:2016年11月23日(祝・水)~11月30日(水)会場:ラフォーレミュージアム原宿住所:東京都渋谷区神宮前1丁目11−6 ラフォーレ原宿6階時間:11:00~21:00 (最終入場は20:00)※場内の混在状況によって入場制限有。料金:500円(税込)・当日券購入方法11月23日(祝・水)よりラフォーレミュージアム会場入り口での販売。・特典グッズ付き前売り券Amazonとローソンチケットでのみ入手可能※Amazonとローソンチケットで特典内容が異なる。【問い合わせ先】株式会社カラー10年記念展事務局TEL:03-6712-7839(問い合わせ時間:平日 10:00~18:00)※10月31日(月)から開設。
2016年10月23日渋谷パルコの一時休業に伴い、「パルコミュージアム」は池袋パルコへと移転。2016年9月1日より池袋パルコ本館7階にてリニューアルオープンした。第1回目の展示となったのは、吉田ユニがアートディレクションをおこなった「安野モヨコ展 『STRIP!』PORTFOLIO 1996-2016」。漫画家の安野モヨコさんの20年の画業を振り返る初めての大規模個展だ。1995年に連載が始まった『ハッピーマニア』から、『さくらん』『働きマン』『シュガシュガルーン』、現在も連載中の『オチビサン』『鼻下長紳士回顧録』まで、少女漫画の枠を超え、女性を取り巻く時代の空気を取り込んで描き出された作品に貴重な原画で再び出会える貴重な展示となっている。展示形態は『さくらん』が遊郭を模した囲いの中、『鼻下長紳士回顧録』はベルベットのカーテンをくぐった先の少し暗い部屋など、表紙イラストや名シーンの原画を作品に合わせた演出が施された空間で見せる演出が行われている。本展覧会は漫画家の原画を扱う個展としてはまれなことに、会場内すべて撮影可能だ。また、ファンの間では単行本未収録ため幻と言われていた『さくらん』第2部の原稿をも展示されている。既出の原画のほかにも、本展および同時刊行画集のために安野モヨコさんが描きおろした作品もおひろめされている。物販コーナーでは作品をモチーフにしたグッズのほか、本展に展示された作品をプリントした限定のポストカードのほか、『鼻下長紳士回顧録』の登場人物たちが身に着けているランジェリーをモチーフに、ランジェリーブランド・ラヴィジュール(Ravijour)が製作したランジェリーセットも今回の会場限定で復刻販売されている。【展覧会情報】安野モヨコ展 「STRIP!」PORTFOLIO 1996-2016会場:パルコミュージアム (池袋パルコ 本館7F)]住所:東京都豊島区南池袋1-28-2会期:9月1日~26日時間:10:00~21:00(※最終日は18:00閉場、入場は閉場の30分前まで)入場料:一般500円 ・ 学生400円 (税込) 小学生以下無料会期中無休
2016年09月01日「ひつじのショーン」のアート&チャリティプロジェクトが二子玉川で開催。会期は2016年9月1日(木)から9月15日(木)まで。2016年5月に東京・渋谷で開催され大反響を呼んだ「ショーン・イン・シブヤ(Shaun IN SHIBUYA)」。今回の二子玉川では前回同様、様々に彩られたショーンの大型オブジェ総勢30匹を再展示する。映画監督・プロデューサーの庵野秀明とデザイナーの山下いくと、漫画家の安野モヨコ、ハローキティのデザイナーの山口裕子など、さまざまな分野で活躍する著名なアーティスト、団体、ブランド29組がデザインを手がけた。豪華アーティストとコラボレーションした世界で一匹だけのユニークなショーン達は必見だ。ショーンのオブジェ達は日本各地で展示された後、2016年冬頃にオークションにかけられ、その収益は「日本赤十字社医療センター」、「社会福祉法人渋谷区社会福祉協議会」へと寄付される。侍の姿になったり有名なキャラクターに扮したり、お寿司を乗せたショーンなど、これまでに見たことの無いショーンが大集合。渋谷での開催時に見逃した人はもちろん、お気に入りのショーンを見つけに是非二子玉川へと足を運んでみてはいかがだろうか。【概要】ひつじのショーン アート&チャリティープロジェクト展示期間:2016年9月1日(木)~9月15日(木)展示場所:二子玉川ライズをはじめとする二子玉川駅周辺エリア展示数:30匹参加アーティスト/団体/ブランド:29組(以下詳細)庵野秀明(映画監督・プロデューサー)、山下いくと(デザイナー)、安野モヨコ(漫画家)、國重友美(書家)、山口裕子(ハローキティ デザイナー)、ブリティッシュ・カウンシル、渡辺おさむ(現代美術作家)、ひつじのショーン、サンダーバード ARE GO、Nick Park(Aardman)、Peter Lord(Aardman)、Richard Starzak(Aardman)、Aurélien Prédal(Aardman)、Danny Heffer(Aardman)、Merlin Crossingham(Aardman)、山本太郎(ニッポン画家)、市原淳(イラストレーター)、藤浩志(美術作家)、TakuYoshimizu(Art Director)、河地貢士(現代美術作家)、海外竜也(ファッションデザイナー)、Hana4(ネイルアーティスト)、SHOGO SEKINE(ILLUSTRATOR)、ファンタジスタ歌麿呂(アーティスト)、伊藤有壱(アニメーションディレクター)、クライン ダイサム アーキテクツ(建築家ユニット)、Paddington、Zeebra(アーティスト 「クラブとクラブカルチャーを守る会」会長)、雨宮慶太(映画監督)、日本赤十字社© & ™ Aardman Animations Ltd. 2016© Shaun IN JAPAN PROJECT
2016年08月22日漫画家・安野モヨコの展覧会「『STRIP!』PORTFOLIO 1996-2016」が、2016年9月1日(木)から26日(月)まで、東京・池袋の「パルコミュージアム」で開催される。漫画家・安野モヨコの全仕事を網羅渋谷パルコの一時休業に伴い、2016年9月1日(木)より移転リニューアルオープンすることとなった「パルコミュージアム」のオープニングを飾る本展は、漫画家・安野モヨコの全仕事を網羅する初めての大規模個展だ。漫画という器の中に、女性の本音や悩み、ファッション、時代の空気、美意識など、女性達を取り巻くすべてを盛り込んで、共感と高揚をもたらしてくれる安野モヨコ作品。『ハッピー・マニア』で恋愛とは何か、『働きマン』で仕事の味、『さくらん』で女の生き方と、様々な女性像を見せてきた彼女の作品を一堂に展示する。趣向を凝らした展示方法会場は作品毎にブースが分かれており、それぞれ作品の世界観に合わせた方法で展示が構成されている。遊郭の建物を思わせる装飾越しに作品をみせる『さくらん』エリア、作中に登場する雑誌の形を模した巨大なオブジェの表紙と中ページに作品を散りばめた『働きマン』など、ファンならば思わず見入ってしまう演出で来場者を楽しませてくれるのが本展のポイントだ。展覧会だからこそ鑑賞できる貴重な資料&作品入場してまず目に飛び込む、安野モヨコが本展のために描き下ろした作品の数々や、単行本未収録につきファンの間で「幻の」と称されてきた『さくらん』第二部の原稿など、本展だからこそ楽しめる貴重な資料も是非じっくりと鑑賞したい。グッズコーナー一通り展示を堪能した後に辿り着くのは、グッズコーナー。ここでは安野モヨコがこれまでに手がけた漫画作品はもちろん、版画、ポストカード、クッキー、ポストカードなど、様々な商品を購入出来る。作品集『STRIP!』も会場限定で先行発売されるので、ファンはこの機会に是非手に入れておきたい。開催概要■安野モヨコ展 「STRIP!」PORTFOLIO 1996-2016会期:2016年9月1日(木)〜26日(月)時間:10:00~21:00 ※最終日は18:00閉場。入場は閉場の30分前まで。会場:パルコミュージアム(池袋パルコ 本館7F)住所:東京都豊島区南池袋1-28-2入場料:一般500円(税込)、学生400円(税込)、小学生以下無料■同時刊行画集安野モヨコ 『STRIP!』 PORTFOLIO 1996-2016定価:2,500円(税込)仕様:B5判、224頁(160頁カラー)発行:小学館©Moyoco Anno / Cork【施設情報】池袋パルコミュージアム開館日:2016年9月1日(木)※旧パルコミュージアム(渋谷パルコ パート1、パート3)は2016年8月7日(日)で一時休業住所:東京都豊島区南池袋1-28-2 池袋パルコ本館7階施設面積:約296㎡営業時間:10:00~21:00定休日:不定休
2016年07月23日結婚後のライフスタイルは人によってそれぞれで、正解はありません。だからこそヒントは得たいと思うはず。そこで今回は考えかたの違う夫婦が“結婚生活”を送る上でヒントになる、実話をベースにしたマンガを5つ紹介します!現在の生活と照らし合わせて、ぜひ読んでみてください。1. “新婚あるある満載!”けらえいこ『たたかうお嫁さま』(メディアファクトリー)内容紹介『あたしンち』で有名な漫画家けらえいこさんが自身の結婚直前から新婚時代を描いたエッセイマンガ。プロポーズへの誘導、お互いの両親との挨拶、式場選び、結婚式当日などがリアルに描かれています。こんな人にオススメ!:新婚ホヤホヤのあなた誰でも楽しめる結婚入門マンガ。「ちょうど良い式場がない…」「式に呼ぶ人をに悩む…」といった新婚あるある満載で、男女の考えかたの違いが分かりやすく紹介されています。新婚ホヤホヤでこれから色々な家庭内ルールを決めていこうとしている人にぜひオススメしたいです!結婚1年目の夫婦あるあるを描いた『セキララ結婚生活』や結婚生活7年目を描いた『7年目のセキララ結婚生活』も併せてどうぞ。2. “オタクと結婚するということ”安野モヨコ『監督不行届』(Feelコミックス)内容紹介『働きマン!』などで人気の漫画家安野モヨコさんが、「カントク」さんとのオタク夫婦生活を可愛く描いたエッセイマンガです。夫である「カントク」さんは「新世紀エヴァンゲリオン」の監督である庵野秀明さん!「日本のおたく4天王」とも呼ばれる庵野さんの極まったオタクっぷりに戸惑いながらも、夫の影響でどんどんオタク度が増していく安野さんの変化に注目。こんな人にオススメ!:好きになった相手がオタク寄りだったあなた赤裸々に語られる庵野監督のオタクっぷりやこだわりが面白い!旦那さんがオタク寄りの奥様は共感して笑い転げられること間違いなしの一作です。これを読めば今まで許せなかった相手の趣味も理解できるようになって、円満な結婚生活を送れるかも!?3. “理系男子を理解する”高世えり子『理系クン 夫婦できるかな?』(文藝春秋)内容紹介理系男子に萌える文系女子の高世えり子さんと、典型的な”理系クン”である「N島クン」との新婚生活を描いたマンガ。理系ならではの独特な生活に驚きながらも、少しずつ理解し合い夫婦の絆を深めていくさまが描かれます。こんな人にオススメ!:理系男子と出会ったあなた「新居の家電は徹底的にリサーチ」「料理は科学実験のように細かく」「ツールを使ってしっかり家計を管理」など、結婚後も変わらぬ”理系クン”っぷりを発揮するN島クンに戸惑う文系奥様。「考えかた」の違いをどうやって乗り越えていくのかに注目です。独特の魅力を持つ理系男子に惹かれてしまった文系女子にオススメ!。同シリーズの付き合いはじめを描いた『理系クン』、付き合い、結婚式を挙げるまでを描いた『理系クン結婚できるかな?』、子どもが出来てからを描いた『理系クンイクメンできるかな?』も併せてチェックすると楽しさ倍増です。4. “いざ、国際結婚!”小栗 左多里『ダーリンは外国人』(KADOKAWA/メディアファクトリー)内容紹介人気シリーズ「ダーリンは外国人」の1巻目。漫画家の小栗左多里さんとジャーナリストのトニー・ラズロさん夫婦の結婚生活の「現実」が描かれています。映画を観たときの感情表現やお互いの呼び名、ジョークの感じ方など、国際結婚あるある全21ルポを掲載、夫の出身国別にみる「暮らしのコツ」も収録。こんな人にオススメ!:国際結婚も視野に入れているあなた井上真央さん主演で映画化もされた人気シリーズ。国際結婚したばかりの2人の初々しさを楽しめるだけでなく、日本との文化の違いや英語の単語の意味などを学ぶこともできます。国際結婚も視野に入れているかたや、既に外国人の旦那様との文化の違いに戸惑っているかたはチェックしておいて損はないかも!?ハマったら、続編シリーズや実写映画も観てみるといっそう楽しめますよ!5. “愛する相手がうつになったら…?”細川貂々『ツレがうつになりまして』(幻冬舎)内容紹介突然うつ病になった「ツレ」とそれを支える妻の日々を明るく描き、大ベストセラーとなった純愛コミックエッセイ。「いつものことが出来ない」「起きることができない」など具体的な行動を通じて、うつ病の症状や対処法をわかりやすく理解できます。こんな人にオススメ!:愛するパートナーが最近、元気ない…?と思ったあなたこちらも堺雅人さんと宮崎あおいさん主演で映画化された一作。旦那さんが最近、元気ないかも…?と不安になったときに読むと、うつとは限らなくても何かのヒントが得られるかもしれません。長く続く夫婦での生活を心身ともに健やかに過ごすためにも役に立つこと間違いなし。 今回ご紹介させていただいたマンガはちょっと特殊な旦那様のケースが多いかもしれませんが、「考えかたの違い」について描かれたこれらのマンガは、きっとあなたの助けになるはず。ぜひこちらの“結婚マンガ”を読んで、さらに良い結婚生活を送ってください!ライター:オレンジいわさき
2016年07月22日アート・カルチャーの発信拠点であるパルコミュージアムが9月1日、渋谷から池袋パルコ本館7階に移転オープン。オープニングとして9月1日から26日まで、漫画家・安野モヨコの代表作を網羅した大規模個展「安野モヨコ展『STRIP!』PORTFOLIO 1996-2016」展を開催する。パルコミュージアムは、「スペース・パート3」として1981年、渋谷パルコ パート3のオープンと同時に誕生したアート・カルチャーの発信拠点。その後も「パルコギャラリー」、「パルコファクトリー」、「パルコミュージアム」と名称を変えながら、時代時代の空気を捉え、新たな取り組みを行ってきた。今回は、渋谷パルコ(パート1、パート3)が8月7日をもって一時休業することに伴い、池袋パルコに移転。移転後も機能はそのままに、アート、デザイン、カルチャー、ファッションなど、枠にとらわれない多種多様な企画を実施していく。オープニングを飾るのは、『働きマン』や『さくらん』、『ハッピー・マニア』、『シュガシュガルーン』、『オチビサン』などで知られる漫画家の安野モヨコ。20年超にも及ぶ画業から、代表作のトビラ絵や名シーンを網羅し、一堂に展示。同時に画集も発表し、画集のために筆を執った描きおろし作品も初披露。さらに、単行本未収録につきファンの間で“幻の”と称されてきた、『さくらん』第二部の原稿も展示される。なお、同時刊行の作品集は展覧会場先行発売となっている。【イベント情報】安野モヨコ展『STRIP!』PORTFOLIO 1996-2016会場:パルコミュージアム住所:東京都豊島区南池袋1-28-2池袋パルコ本館7階期間:9月1日~26日時間:10:00~21:00(9月26日は18:00まで、入場は閉場の30分前まで)料金:一般500円、学生400円、小学生以下無料
2016年07月22日