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\『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』が5月16日(金)よりぷしゅっと全国ロードショー!!/©SPMOVIE2025『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』では、前作『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺにゅうワールド』に引き続き、タオルのようせい“にゅう”の声優を玉木宏さんが務めさらに映画初登場の新キャラクター“ぱるてぃ”の声を、嵐の二宮和也さんが務めています。~ストーリー♪~夏と秋が“がっしゃん”した島「どんぐりアイランド」でバカンスを楽しむぷしゅぷしゅとにゅう。島に到着すると、どんぐりアイランドの愉快な仲間たちがアゲアゲな音楽で歓迎してくれました。ところが、ノリノリで踊っていたぷしゅぷしゅのだいじなほっぺが、ひとつ、どこかへ飛んで行ってしまって……!?ほっぺを探す大冒険がはじまります。©SPMOVIE2025「ぱるぱる~♪」と底抜けに陽気なタクシードライバー・ぱるてぃを演じた二宮和也さんは、おうちでも『シナぷしゅ』を楽しんでいるそう。そんな二宮さんに、お話を聞いてきました!「本当に優しい人たちが作っている作品」©SPMOVIE2025テレビで『シナぷしゅ』をご覧になることもあるという二宮さん。CMが入るのは番組の前後のみという『シナぷしゅ』の作りに、感銘を受けたそう。二宮和也さん(以下、二宮)番組の中でCMが入らないということにすごく感銘を受けましたし、CMを入れないことを了承したスポンサーさんの寛容な姿勢にも感銘を受けました。いかにして番組の30分間、子どもたちにテレビの前で集中して見てもらうかということを、すごく考えて作り込まれている番組だなと感じていました。完成した映画『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』で、二宮さんの好きなシーンは?二宮やっぱりラストのお祭り感が「映画ならでは」という感じがして、僕はすごく好きですね。オールスター感があってワクワクするし、楽しいですよね。©SPMOVIE2025映画の上映時間は46分。映画としては短いかもしれませんが、子どもたちにとってはレギュラー番組よりちょっと長い時間になります。二宮小さな子どもたちにとって、46分の映画を観るのって大きな挑戦ですよね。でも映画は子どものリズムに合わせてとてもゆったり進んでいくので、完成した作品を観ていて「本当に優しい人たちが作っている作品だな」と感じましたし、僕もすごく優しい気持ちになりました。たとえば僕らが普通に40分の作品を作るとなったら、いろんな情報を詰め込んでどんどん展開させたくなるところですが、『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』は見事にその逆をいっているというか。やっぱりこれぐらいのゆったりしたスピード感じゃないと、子どもたちは観ていて「楽しい」と感じることがまだできないのかもしれない。この映画を制作している人たちはすごくちゃんと分析して、子どもたちのことを捉えているんだなって感じました。実は嵐って、たぶん当時で一番多くコンサートに「親子席」を設けていたグループのひとつ。だから僕自身、親子連れのお客さんに対するアプローチ方法を、わりとわかっていたつもりではあったんですけれど。今回、映画というエンタメにおいて、親子に対する向き合い方、そこの価値観をあらためて考えさせられましたね。©SPMOVIE2025二宮さんが子どもの頃、映画館はどんな場所でしたか?二宮僕が小さい頃の映画館って、今の映画館とまるで違っていたように思います。今はいろいろな動画配信サービスがありますが、当時は映画館しかなかった。僕が初めて映画館に行ったのは、夏休みにやっていた2本立てのアニメ映画かな。それこそ、席と席の間の階段に座って観たりする人もいるほど観客がパンパンで、子どもたちは騒いでいたし、走り回っている子どもたちもいた。そんな中で映画を観るのが普通だという感覚でした。©SPMOVIE2025ひるがえって現在、映画館はあらかじめ席を予約して行き、マナーを守って静かに観る場所に。観客にとって観やすい環境ではあるのですが、一方で、小さい子どもを連れて行くにはハードルが高い場所になっているかもしれません。二宮だからこそ、『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』は映画館デビューに持ってこいの作品。たとえば赤ちゃんが泣いちゃったりグズッちゃったりしても、そこを大前提としている企画ですから、ぜひ映画館に遊びに来ていただけたらうれしいです。赤ちゃんにも親御さんにとってもストレスフリーな映画なので、お子さんの映画館デビューにふさわしいですし、「親子で一緒に映画を観られたんだ」という成功体験になると思います。その成功体験が、「また映画に行きたい」という気持ちにつながるかもしれませんし、もしかしたら「ぷしゅぷしゅたちみたいに、旅行に行ってみたい」という子もいるかもしれない。親子の体験を広げていく、大きなきっかけになるんじゃないかなと思っています。©SPMOVIE2025『シナぷしゅ THE MOVIE ぷしゅほっぺダンシングPARTY』概要2025年5月16日(金)ぷしゅっと全国ロードショー●特別鑑賞料金:大人も子どもも0歳から一律1,000円(税込)※0歳を含む鑑賞人数分のチケットが必要です。 ※各種割引併用不可となります。●先着入場者プレゼント:パリパリPARTYハンカチ※小学生以下のお子さま対象・数量限定声の出演:ぷしゅぷしゅ/花谷聡亮 ほか ・特別出演:にゅう/玉木宏、ぱるてぃ/二宮和也監督:清水貴栄劇伴音楽:信澤宣明企画・プロデュース:飯田佳奈子推薦:開一夫教授制作:テレビ東京・ダダビ配給:ローソン本編情報:上映時間46分/2025/日本/カラー/ビスタ/5.1ch©SPMOVIE2025公式サイト:二宮和也さん演じる陽気なタクシードライバー“ぱるてぃ”©SPMOVIE2025二宮和也さん©SPMOVIE20251983年生まれ。東京都出身。男性アイドルグループ「嵐」のメンバー。タレント、俳優、歌手、アイドル、YouTuber、声優とマルチな活躍ぶりで、『ニノさん』(NTV系)『ニノなのに』(TBS系)などバラエティMCとしても活躍。この春、NHK連続テレビ小説『あんぱん』で初の朝ドラ出演。新感覚サバイバル・バラエティー番組『シークレットNGハウス』がPrime Videoにて独占配信中のほか、YouTube「よにのちゃんねる」も好評配信中。(マイナビ子育て編集部)
2025年04月20日今年で発売47年となる“国民的おかし”、ギンビスの「たべっ子どうぶつ」が映画『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』に! 5月1日(木)から新宿バルト9ほか全国で公開されます。物語の舞台は、おかしと人間が仲よく暮らすスイーツランド。歌って踊れるスーパーアイドル「たべっ子どうぶつ」が大活躍中…ところが、わたあめ以外のこの世のおかしをすべて排除し、世界征服を企てる「わたあめ軍団」に、ぺがさすちゃんが捕らわれてしまう。大切な仲間を助けようと、たべっ子どうぶつたちは立ち上がるけれど!?そして、公開に先駆けて行われた完成披露試写会に、たべっ子どうぶつたちと、その声優を務める豪華キャスト陣が集結。松田元太さん(らいおん役)、水上恒司さん(ぞうくん役)、髙石あかりさん(ぺがさすちゃん役)、藤森慎吾さん(さるくん役)、蒼井翔太さん(かばちゃん役)、小澤亜李さん(うさぎちゃん役)、水瀬いのりさん(ねこちゃん役)、東山奈央さん(きりんちゃん役)、大野りりあなさん(ペロ役)、竹清仁監督、脚本の池田テツヒロさんが登壇しました。■主人公・らいおん役の松田元太さん松田さんはお馴染みのTJポーズでご挨拶。おすすめのシーンを聞かれると、「完成した映画を観た時に、素直に面白かったし、笑っちゃうし、どうぶつたちめっちゃ可愛いなと思うし、この人の声聞いたことある! って、(声優キャストが)豪華、豪華、豪華!」と会場を盛り上げました。■ぞうくん役の水上恒司さんぞうくんを演じた水上さんは「感動ももちろんあるし、全部の良さがぎゅぎゅぎゅッ! と詰まっていて、どうぶつたちのモフモフとともに癒される作品で、改めて大好きですね。ラストもまさか! まさか! ですし、全部好きなんです」と言いつつ、特におすすめに、わにくんのシーンをあげ、「収録した最初のシーンは飛行機のシーンだったのですが、立木(文彦)さんの声が入っていて、わにくんの声を聴いて、説得力のある声にプロだなと思いました」とコメント。■ぺがさすちゃん役の髙石あかりさんぺがさすちゃんを演じた髙石さんは「映像美というか、たべっ子どうぶつたちのモフモフ感にこだわって作っているんだなと感じますし、今回、歌もやらせていただいているので、ぜひ音楽にも注目していただけたら嬉しいです」と笑顔。髙石さんの歌声にも期待が高まります。■(左から)池田テツヒロさん、大野りりあなさん、水瀬いのりさん大野りりあなさんは演じたキャラクター・ペロについて「すごい可愛くて、元気もりもりで、ちょっといたずらっ子なところもあるけど、前向きで、たべっ子どうぶつのみんなとどんどんペロ自身も成長していくので、そんな姿を温かく見守ってもらえるといいなと思いました」と話すと、会場から拍手が。すかさず「元ちゃん聞いた? これなのよ、舞台挨拶のコメントって」という藤森さんに「あとで教えて…」と松田さんが返す場面も。■(左から)藤森慎吾さん、小澤亜李さん、東山奈央さんかばちゃん役の蒼井さんは松田さん、水上さん、髙石さんを絶賛し「僕がアフレコさせてもらった時には、すでにみなさまの声が入った後で、ぞうくんのお声を聴いた時に、ぞうくんの包容力と安心感を感じたので、じゃあかばちゃんはレディ側の包容力を出そう! という気持ちになって、ぞうくんに助けられました。ぺがさすちゃんの歌も素晴らしいし、何よりらいおんくんのぷりんぷりんと動くお腹も印象に残っているし、松田さんのお声がらいおんくんにぴったりでした。このお三方のキャラクターが大好きです!」とコメント。3年かけて脚本を仕上げたという池田さんが「言いたいことはいっぱいあるが、1個だけ⾔わせてください。アニメなのにカメオ出演がすごいです! まだ内緒なんですが、そこ楽しんで観てください!」と語ると「言えないことだらけです。本当に観て欲しいです。1回だけじゃ足りないです」と松田さん。最後にキャストを代表して、松田さんが「改めて今日はお越しいただきありがとうございます。たくさんの想いが、いろんな愛を詰め込んだ作品です。たくさんの声優さん先輩方、みなさまの素敵な声と素敵な映像と何もかもが詰まっています。優しい心になれると思います。みなさまに楽しんでいただけたら嬉しいです」とアピールし、完成披露試写会を締めくくりました。たべっ子どうぶつたちがどんな大冒険や、ぺがさすちゃん救出劇を繰り広げるのか期待大! GWに子どもたちと一緒にスクリーンで楽しむのもいいですね。Travis Japanが歌うポップな主題歌「Would You Like One?」にも注目です。『たべっ子どうぶつ THE MOVIE』2025年5月1日(木)全国公開配給:クロックワークス TBSテレビ©ギンビス ©劇場版「たべっ子どうぶつ」製作委員会▼公式サイト
2025年04月08日数多くのヒット作を送り出してきたウォルト・ディズニー・スタジオで、“ディズニー・アニメーション”の原点といえる名作『白雪姫』を新たなミュージカル版として実写化。3月20日より上映中です。世界中から選りすぐりのスタッフ、キャストが勢ぞろい!主人公の白雪姫を演じるのは、スティーヴン・スピルバーグ監督作『ウエスト・サイド・ストーリー』の主演に抜擢され、ゴールデングローブ賞で主演女優賞を受賞した若手最注目俳優レイチェル・ゼグラー。邪悪な女王を演じるのは、全世界で驚異的なヒットを記録し、時代のアイコンとなった映画『ワンダーウーマン』で英雄を演じ、一躍人気俳優となったガル・ガドット。さらにブロードウェイで活躍し、トニー賞にも輝く名優アンドリュー・バーナップが運命の人、ジョナサンを演じる。▼ディズニー最新作『白雪姫』予告また、監督は『(500)日のサマー』や『アメイジング・スパイダーマン』シリーズを大ヒットさせたマーク・ウェブ務める。アカデミー賞に3度輝く衣装デザイナー、サンディ・パウエルによる劇中の衣装も大きな見どころ。劇中の音楽は『ラ・ラ・ランド』『グレイテスト・ショーマン』『アラジン』などを手がけた名ソングライター・チーム、パセク&ポールが担当。ふたりによるオリジナル曲と、アニメーション映画『白雪姫』にも登場した名曲が次々登場し、至高のミュージカルシーンが繰り広げられます。心優しい王と王妃が暮らす王国で、二人の間に生まれた白雪姫。この王国の人々は誰もが幸福に暮らしていた。そんなる日、妃が病でこの世を去ってしまう。妃亡き後、王国にやってきた美しい女性に魅了された王は彼女と結婚。しかし彼女は魔法の使い手でもあり、見た目の美しさと権力に執着する邪悪な女王へと変貌する。やがて女王は白雪姫の“真の美しさ”に嫉妬し、彼女の命を狙けれど…。女王に召使にされ孤独な日々を過ごしていた白雪姫。女王に命を狙われそうになった彼女は、城から逃げ延び、運命の人ジョナサンや、不思議な森で暮らす7人のこびとに出会う。女王は白雪姫を自らの手で葬ろうと老婆に変身し、毒リンゴを手に彼女に近づく。白雪姫はそのリンゴを手にしてしまうが…。プレミアム吹替版にも豪華キャストが集結!白雪姫の声優に大抜擢されたのは、俳優、ミュージシャン、ミュージカル俳優としても活動する吉柳咲良さん。また人気グローバルボーイズグループ「JO1」のメンバーで俳優としての活動もスタートさせた、河野純喜さんがジョナサン役で初の吹替に挑戦。吉柳さん、河野さんが歌う、惹かれ合う白雪姫とジョナサンによる劇中歌「二人ならきっと」の特別映像も公開中です。女王役を演じるのは、元宝塚歌劇団月組トップスターで昨年夏に卒業したばかりの月城かなとさん。ナレーターとしても人気を集める声優、諏訪部順一さんが魔法の鏡の声を。白雪姫と森の中で出会い行動を共にする7人のこびと役にも、オーディションで選ばれた多彩なキャストが。名優・大塚明夫さんは“先生”を、ダイアンの津田篤宏さん“おこりんぼ”、平川大輔さんは“てれすけ”子どもたちにも大人気の小島よしおさんは“ごきげん”、人気声優の浪川大輔さんは“ねぼすけ”、日野聡さんが“くしゃみ”、俳優・風間俊介さんは“おとぼけ”を演じています。アニメーション『白雪姫』は100年近くに渡り、世界中で愛され続けてきましたが、実写版でまた新たな魅力が発見できそうです。『白雪姫』全国劇場にて公開中(c) 2025 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.公式サイト:
2025年03月29日“観ると離婚率が下がる”と話題の映画『ファーストキス 1ST KISS』。公開後約1ヶ月で観客動員数140万人、興行収入20億円を突破し、中にはリピートする人もいるのだとか。それほどまでに多くの方を魅了する本作の内容が気になったので、私も実際に映画館で観てきました!■リアルで泣ける。大切な人を、大切にしたくなるラブストーリー結婚して15年。長い倦怠期やすれ違いの末、“離婚”を決意した夫婦。ところが離婚届を提出する直前に夫が不慮の事故で亡くなってしまいます。ふとしたことからタイムトラベルする術を手に入れた妻 カンナ(松たか子)は夫 駈(松村北斗)を救うべく、未来を変えようと奔走します。予告を観て、シリアスな作品かなと思いきやクスッと笑えるシーンも多くて2時間笑ったり泣いたり、飽きることなく楽しめました。本作は、映画『花束みたいな恋をした』の脚本家・坂元裕二さんとドラマ『最愛』なども手がけた塚原あゆ子監督のラブストーリーの名手が組んだ作品。リアルで、丁寧な描写が多く、特にすれ違いが続いた夫婦生活のシーンではハッとさせられることが多かったです。自分に余裕がない時につい相手に嫌な態度を取ってしまったり思いやりに欠けた言動をしてしまったり。パートナーや友人、家族。近くて、大切な人にほど私もそうなってしまっていた気がして反省しました。少しでも後悔のない人生を送るために相手の優しさに気づけるように、感謝をきちんと相手に伝えるように。当たり前だけど大切なことをこれからはちゃんとしていきたいな、と思いました。言葉で書き連ねると説教くさくなってしまいますが(笑)。この映画は、素直にそう思わせてくれます。心温まる、とても素敵な作品です。私は友人にオススメしてもらい観に行ったのですが、このタイミングでこの作品に出会えて、本当によかったなと思いました。ひとりでも多くの方に、少しでも早く出会ってほしいと感じたので、迷われてる方はぜひ、劇場に足を運んでみてください。『ファーストキス1ST KISS』結婚して 15 年になるカンナは、ある日、夫の駈を事故で失ってしまう。いつしか夫婦生活はすれ違っていて、離婚話も出ていたが、思ってもいなかった別れ。しかしカンナは、駈とこちらも思ってもいなかった再会を果たす。しかもそこにいたのは、初めて出会ったときの駈。ひょんなことから、彼と出会った 15 年前の夏にタイムトラベルしてしまったカンナは、若き日の駈を見て思う。やっぱりわたしはこの人が好きだ。まだ夫にはなっていない駈と出会い、カンナは再び恋に落ちる。時間を行き来しながら、20 代の駈と気持ちを重ね合わせていく 40 代のカンナ。事故死してしまう彼の未来を変えたい。過去が変われば未来も書き換えられることを知ったカンナは、思い至る。わたしたちは結婚して、十五年後にあなたは死んだ……。だったら答えは簡単。駈への想いとともに、行き着いた答え。わたしたちは出会わない。結婚しない。たとえ、もう二度と会えなくても──。脚本:坂元裕二監督:塚原あゆ子出演:松たか子松村北斗吉岡里帆森七菜YOU竹原ピストル松田大輔和田雅成鈴木慶一神野三鈴リリー・フランキー全国東宝系にて公開中(Mio)
2025年03月19日世界中の子どもたち大人気の「きかんしゃトーマス」。イギリスで絵本が誕生してから今年でなんと80周年を迎えました。そんな記念すべき年に『映画 きかんしゃトーマス ぼくのたいせつなともだち』が公開されます!お馴染みのソドー島を舞台に繰り広げられる本作のストーリーは、かつてない感動の友情ものがたり。「(車体番号)1番のきかんしゃだから先頭でがんばらなきゃ」とトーマスははりきるものの、島が渋滞に陥ったり、荷物が次々と大破したり、さらには大切な蒸気オルガンが壊れてしまったり…とトラブルが続出!「1番のきかんしゃ失格だ…」とトーマスは肩を落としますが、手を差し伸べてくれる頼もしい仲間たちと共に、大切なことを学んでいきます。トーマスが歌う「ぼくはいちばんのきかんしゃだ」と、トーマスとパーシーのかわいいデュエット「ぼくらふたり」など、劇中に流れる映画オリジナルソングも盛りだくさんに楽しめます。入場者プレゼントは「原作出版80周年記念 きかんしゃトーマスキラキラカード」。上映映画館でひとりにつき1枚、先着で全10種類からランダムに配布される。2DCGアニメーションにリニューアルされてからのテレビシリーズ『きかんしゃトーマス』では、第3作目となる劇場版最新作。ファミリーで楽しむのにぴったりですね。\ 編集部 VOICE /ひと足早く親子で試写を拝見しました! 序盤から息子はウキウキでトーマスたちが登場するたびに大興奮。トーマスたちが何かするたびに「あ〜ダメだよ!」と声をかけていました。最後の歌では歌詞も出てくるので一緒に歌っていてとても楽しそうでした♪最後に息子に感想を聞くと…「失敗しても、うまくできたりしていて、いやなことがあってもいいこともあって、みんな楽しそうでよかった!これがぼくに起こったらすっごい感動する!めちゃくちゃおもしろかった!」と大好評でした。 (編集部 M)『映画 きかんしゃトーマス ぼくのたいせつなともだち』 3月28日(金)より全国ロードショー原作:「汽車のえほん」ウィルバート・オードリー声の出演:田中美海、越乃 奏、大久保瑠美、古賀英里奈、山藤桃子、山下七海、土師亜文、武内駿輔、伊東健人、神尾晋一郎、岡本幸輔監督:ジェイソン・グロー、ショーン・ジェフリー、キャンベル・ブライヤー脚本:ニキ・リットン、ブレント・ピアスコスキ、ピーター・ガフニー、クレイグ・カーライル、サラ・アイゼンバーグ、ベッキー・ワンバーグ提供:ソニー・クリエイティブプロダクツ 配給:東京テアトル 配給協力:イオンエンターテイメント2023年/アメリカ・カナダ/72分/ヴィスタ/カラー/5.1ch/日本語/原題:Thomas & Friends The Biggest Friends of All © 2025 Gullane (Thomas) Limited. 映画公式サイト:
2025年03月18日取材・文:瑞姫撮影:稲垣佑季編集:錦織絵梨奈/マイナビウーマン編集部スタイリスト:十川ヒロコ(THIS)ヘアメイク:杉田和人(POOL)ドラマ『トリック』シリーズをはじめ、『天空の蜂』、舞台「テンペスト」など、数々の作品でタッグを組んできた堤幸彦監督と仲間由紀恵の10年ぶりのタッグとなる映画『STEP OUT にーにーのニライカナイ』が3月14日(金)に全国公開されます。本作は、ダンスに情熱を燃やす少年と家族の絆を描いた感動のダンスストーリー。故郷である沖縄が舞台のこの作品で、仲間さんはホテルの清掃とスナックの仕事を掛け持ちしながら、不器用ながらもふたりの子どもを明るく育てるシングルマザーの朱音役を演じています。プライベートでも二児の母であり、今年、30周年を迎える仲間さん。これまで数々の役を演じてきた仲間さんが、故郷の沖縄で自身と同じふたりの子どもを育てる母役を演じて感じたこと……。そして、20代~30代の頃と今とで変わった役作りや役への向き合い方、仕事に対する価値観の変化について聞きました。■故郷・沖縄で、同じ二児の母を演じる――今回は故郷である沖縄での撮影でしたが、普段東京で生活されていて、沖縄に住んでる人としての役を演じることへの思いを教えてください。やっぱり、自分が生まれ育った街、地元を舞台にした物語のお仕事ができること、それに参加できるっていうこと自体がすごくうれしいですし、ありがたいですね。ちょっと不器用でガサツな部分があったり、母親としてまだまだ未熟な面がある朱音役を、地元である沖縄の空気感の中で演じられるのはすごく良いなと思いました。東京で同じ役を演じるのとはまた違うだろうなと感じていたので、すごく愛着しかないって感じがします。――特にどういった部分が沖縄ならではの空気感だと思いますか?やっぱり、島のおおらかな部分ですね。朱音は生活が苦しくて仕事も掛け持ちで……みたいなところもあるんですけど、どこかあっけらかんとした強さを持っている。仕事中も、うつむいて仕事をしているのではなく、プレッシャーに追いやられてるっていう感じでもなく、“何とかなるかな”っていう島の人らしいおおらかさや明るさを持って、前向きに仕事をしている。そういう感じをすっと素直に演じることができたのかなと思います。――なるほど。演じる上で苦労したところはありましたか?監督が最初「あまり自分が見たことない仲間さんが演じる母親像をお願いしたい」とのことだったので、苦しい生活の中で、気持ちもいっぱいいっぱいで、自分のことには手が回ってないところや貧しさを表現するために、服は2〜3着を着回しをしていこうとか、髪の毛も自分で染めたような色だったり、ネイルも監督が「ちょっと伸びてるみたいな感じがいい」みたいな……。今までそこまで細かい役作りをやったことがなかったので、どうやって生活感があるように見せていこうかなっていうのは、今回はよく考えたなと思います。――同じ二人の子どもを育てる母である朱音役を演じてみて、改めて感じたことはありますか?朱音の役をやっていてすごく幸せだなと思ったのが、映画の後半に大失敗を犯した朱音が、息子・踊(よう)に自分の気持ちを不器用ながらも伝える大事なシーン。朱音はどん底の気持ちの中、「こんな駄目な母親で本当にごめんね」「自分でももうわかんない」みたいなことを考えて吐露してる中でも、踊は真っ直ぐ前を向いていて諦めてないんですよね。その純粋で強い瞳を見たときに、すごくすてきだな、頼もしいなって思って、とても感動したんです。朱音として感動したのか、私として感動したのか、ちょっとわからないんですが、すごく感動して。こういう瞬間に立ち会えるのって本当に幸せだなって感じましたね。――子どもの成長に驚かされて、大人がハッとさせられることってありますよね。そこから自分もパワーをもらうことができたし、それで朱音は気持ちを切り替えて、母親として一歩上に抜けることができた瞬間だったなと感じました。子どもたちの純粋さや、前を向く直向きさには、役と離れた普段の自分の生活の中でもハッとさせられることってあるので、子どもの可能性はすばらしいなと。■10年ぶりのタッグで感じた揺るぎないものと変化――本作品は堤幸彦氏との10年ぶりの作品ですね。撮影現場の雰囲気はどうでしたか。懐かしいなと思いましたね。堤監督は「欲しい画はこう」とか「撮りたいものがこう」とか、自分のやりたいことをスタッフさんにきちんと伝達するのがすごく上手くて、的確な指示を皆さんにパパッとできる方なんです。ただ、ちょっとテンポが速いので皆ワーッて慌てちゃったりもするんですけど……(笑)。その感覚やテンポの良さ、明るさによって、現場の人たちが何でも言い合えるような雰囲気の楽しい現場になるんですよね。――なるほど。良い空気感で撮影ができたんですね。あと、今回は“オール沖縄でいきたい”という強い意志があって、全てではないんですけど、ほとんどの役者さんが沖縄の人や沖縄に住んでいらっしゃる人で、スタッフさんもほとんどが沖縄の方なんです。東京から何名か行ってますが、でもほぼ沖縄のキャストさんとスタッフさん。堤監督が作るテンポの良さと、そもそもの沖縄の人たちの明るさが合わさって、みんなが元気良く明るく、分からないこともすぐ監督に聞くことができる環境になってました。堤監督って現場でおもしろいアイディアをポンポン出すんですけど、現場のみなさんがおもしろがって「こういう感じはどうですか」って提案するので、より良いアイデアが生まれて行ったんだと思います。――現場でどんどんアイデアが生まれて、作品がより良くなっていく。監督は昔から本当にセンスがすごく良くて“さすがだな”って思うところがたくさんあるんですよ。本当にちょっとしたアイデアがすごくおもしろいし、どんどん思いつくので、現場でパッと思いついたことがカットの雰囲気をより良くしてくれる。『トリック』の時も、「これやって」「あれやって」「このギャグやって」っていうことも多くて……。その昭和のギャグが分かりません!って言ってすぐに調べてやったりしていましたね(笑)。――そんなことがあったんですね……!現場で生まれるアイデアの量も多いし、テンポも速いので当時はついていけない!ってなっていた事もありました。でも、本当におもしろいので、スタッフもキャストもみんながおもしろがって取り組めるっていうのが堤組だと思います。――逆に、10年ぶりのタッグで「ここは変わったな」と感じた部分はありましたか?『トリック』の時は本っっっっっ当に大変な撮影期間を過ごして……! カット割りって普通は段とか無くて縦に分かれているだけなんですけど、堤監督のは1ページに3段カット割りがあって1シーン300カットとか平気であったんです。これもうてっぺん(深夜0時)超えるな〜って時もあったんですけど、もう今はすごくカット割りが少なくシンプルになってましたね。今回は映画だからってこともありますけど、カット割りが洗練されていました(笑)。テンポが良いので終わりも早いですし……。阿部(阿部寛)さんに言いたいですよ。「すごいですよ!今の監督、パワーアップしてます!」って。■役から得てきたパワーや価値観――今年で30周年を迎える仲間さんですが、これまでを振り返ってみていかがですか?20代も30代もがむしゃらに仕事をして、目の前の役を一生懸命こなしてきました。スケジュールが少ない中で大変なこともありましたけど、役から元気をもらったり、パワーをもらったりして繋いできたかなという感じ。「この役できるかな?」「体力持つかな」って不安もありながらも、『ごくせん』のヤンクミだったら、生徒たちにかける前向きな言葉みたいなのものの中から、自分も前向きさや強さをもらった気がしますし、そういう価値観を私は作品の中の役で培ってきたのかなと思います。――すごくすてきです。それはご自身が出産を経験してからはまた変わったりしましたか?やっぱり育児に時間を割くことが多くなって、自分の中で「大丈夫かな」「うまく回ってなくて不安だな」と思っている時期もありました。けれど、こうしてなんとなく自然なリズムの中で仕事をまたちょっと続けていく中で、やっぱり改めて“信じることの強さ”とか、“怖がらずに前に進んで行ってもいいんだよ”とか、私が今まで作品から貰ってきた価値観みたいなものはあまり変わらず、ずっと自分の中にはあるような気がします。――仕事への向き合い方や価値観に変化はあったのでしょうか。役や作品に対して昔よりちょっと理解が深まるようになってきましたし、より集中してアプローチできるようになってきたかなと思います。今の生活だからですかね。台本を覚える、台本を読む、役作りをする……という時間が、一日の中で前よりもやっぱり取りにくくはなってきたので、何日か時間をかけてしっかりと準備をするようになりました。――少しずつ、人生に合わせてアップデートされているんですね。では最後に、作品を通して伝えたいことを教えてください。子供たちが夢を持って進んでいきたいってなったときに、親としてどんなことをしてあげられるか、どういうふうな感じで送り出してあげられるかなっていうことも描かれているお話です。子育て真っ最中の方、若い人たちにも、夢を追いかけるときの最初のわくわく感とか不安とか、そういうものが自分にもあったなというふうに、懐かしんで見てもらえるような部分もあると思うので、ぜひいろんな方たちに見ていただきたいです。映画『STEP OUTにーにーのニライカナイ』堤幸彦×仲間由紀恵10年ぶりの再タッグ!独自の環境とカルチャーによって、暮らしの中に音楽やダンスが溶け込む沖縄。母親の朱音(あかね)、妹の舞(まい)と3人暮らしの照屋踊(よう)は、ダンススクールのリサに憧れ、ダンスを始める。朱音は家計を支えるためスナックで働き、人とのかかわりが苦手な舞はスクールの前でいつも兄の姿を一心に見つめていた。やがて踊はリサとペアを組むようになり、だんだんとその才能を開花させていく。そんななか、朱音のもとに一本の電話があり、ある男が訪ねて来る。偶然、家の前で男を目撃する踊。後日、テレビでダンスオーディションを開催すると発表した音楽プロデューサーのHIROKIが、その人だった……。リアルな沖縄の日常と空気感の中で、ダンスを通して少年の挑戦と成長、家族の絆を描くヒューマンドラマ。監督:堤幸彦共同監督:平一紘脚本:谷口純一郎配給:ギャガ/配給協力:大手広告/©「STEP OUT」製作委員会◇衣装協力ノースリーブドレス209,000円、ショートジャケット220,000円/FABIANA FILIPPITEL:03-3239-0341靴/スタイリスト私物
2025年03月14日「もしも魔法が使えたら」きっと誰もが一度くらいは考えたことがあるだろう。けれど、たいていの欲しいモノが手に入るこの時代、自分の心の奥底にしまった“本当に叶えたい願い”に辿り着くことこそが、なによりも難しいのではないだろうか。映画『僕らは人生で一回だけ魔法が使える』(以下『ぼくまほ』)は、緑豊かな自然に囲まれた小さな村を舞台に、人生の選択を迫られた若者4人の物語だ。2019年の初演以来、何度も再演されてきた朗読劇がついに実写映画になった。原作・脚本は、2024年3月末で放送作家と脚本業を引退した鈴木おさむ。昨今は『奪い愛、冬』(テレビ朝日系)や『M愛すべき人がいて』(テレビ朝日系)など、トリッキーでドロドロした作風の印象が強いが、今作は清々しいほどにストレートな青春群像劇だ。そして、ドラマ『アオハライド』(WOWWOW)のメイン監督を務めた木村真人の映像が、もう二度と戻れない彼らの日常を、切なくもエモーショナルに映している。2月21日の公開以降「泣ける」「感動した」等の口コミも多い。■切なく、優しい。“父と息子”の物語物語の中心となるのは、18歳になったアキト(八木勇征)、ハルヒ(井上祐貴)、ナツキ(櫻井海音)、ユキオ(椿泰我)。ある日村の長老・テツ爺(笹野高史)から、この村の少年たちは18歳になると「人生で一度だけ魔法を使える」と知らされる。村のいちばん高い木にある手のひらのような葉っぱに、どんなことを願うかを唱えて投げた後、古くから伝わる魔法の書に、その内容を記すというのだ。魔法を使えるのは、20歳になるまでの2年間。アキトたちは一度きりの魔法に何を使うのか考えを巡らせる。主演の八木率いるメインキャスト4人は、子どもと大人の狭間にいる絶妙な心の揺らぎを見事に体現していた。映画を観るまでは、なぜ“18歳になった少年”つまり“男性”しか魔法が使えないのだろうと思っていたのだが、その謎は本編で解消される。『僕まほ』は、若者たちが成長していく青春群像劇であると同時に、“父と息子の物語”でもあるからだ。この村に住む18歳になった少年が魔法を使える。つまり自分たちの父親も、人生で一度きりの魔法を使ったことがあるということだ。父がどのようなことを願ったのか。18歳からの2年間という大事な時期に、どんな決断をしたのか。その過去を知ったアキトたちは、必然的に自分の父親と向き合うことになるのだ。ピアノが大好きなアキトは、プロのピアニストになるために、音大を受験しようとしていた。しかし、楽器店を営む父・シンヤ(田辺誠一)は、自身もプロを目指した過去があるためか、「夢にも“見ていいサイズ”がある」とアキトの夢に反対する。一方、サッカーが得意なナツキは、周囲から実力を認められ、父・カズオ(阿部亮平)からも夢を応援されていた。だが、カズオはくも膜下出血で倒れ、杖なしでは歩けない身体になってしまう。ナツキは家業を手伝うことを決めるものの、夢を諦めざるを得なかった現実に苛立ちを募らせる。村の自然を壊すダムの建設に、父・エイジ(カンニング竹山)が関わっていたことを知ったユキオは、そのダムを魔法で壊すことこそが、息子の役目なのではないかと考えはじめる。■人生と向き合うことで見える“本当の幸せ”今作で最も気になるのは、もちろん「アキトたちがなにに魔法を使うか」だ。もしも魔法でなんでも叶えられるならば、より幸せになるために、より良い人生を送るために使いたい。けれど、“幸せ”の実像が漠然としすぎていて、なにを求めればいいか分からない。アキトたちはなんのために魔法を使うか発表する“魔法会議”を開くものの、初回は誰も手を挙げず、「シーン……」となってしまう。「魔法でなにをしたいか」という話には口ごもるけど、日常生活において、不便なことを解消するために魔法を使えばいいのではという方面だと話はどんどん膨らみ、「苦手ないくらを食べた時のクシャっと感をなくす」「グリーンピースを食べた時のニガっと感をなくす」「ゴキブリのビジュアルを変える」と盛り上がっていく様子が可笑しくもリアルだった。しかし、この魔法には一つ、「命にまつわることには使えない」という制約がある。つまり、ゴキブリそのものの存在を魔法でなくすことは御法度なのだ。そんな制約の中で、アキトたちは自分がなにを本当に求めているのかを考える。特に、幼い頃から心臓病を患うハルヒは、本来ならば、病が治ることが一番の願いのはず。しかし、その魔法は使えない。ハルヒ以外にも、アキトは音大合格、ユキオは同じ工作部の女子と両思いになることが願いだった。けれど、それは本来、努力して掴むべき夢のはず。ナツキは、父親の病気を魔法で治して、順風満帆に進むはずだった自分の人生を“修復”したいと欲望を口にするのだが、はたしてそれが本当にナツキの人生の“修復”になるかは分からない。小さい頃からいつも一緒にいた4人の仲間は、幸せになるために使うはずだった魔法をきっかけに、仲違いをしてしまう。挫折や衝突を繰り返しながら、アキトたちはどんな決断をするのか。幸せとはなにか。答えはきっと人それぞれだ。でももしかしたら、本当の幸せとは、誰かから受け継ぎ、誰かに受け継いでいくものなのかもしれない。そして、当たり前のように存在するものこそが、幸せなのかもしれないと考えさせられた作品だった。2024年3月末で、放送作家と脚本業を引退した鈴木が「どうしても朗読劇の映像版を作りたかった」と、最後に今作の脚本を書き上げた意味を感じるエンディングにもなっている。私にとっての幸せはなにか。そして、幸せのバトンを私はどんなふうに渡すのだろう。『僕まほ』世界の美しい映像を思い返しながら、ゆっくりと考えたい。(明日菜子)
2025年03月07日ベネッセの幼児の教育・成長支援ブランド「こどもちゃれんじ」の人気キャラクター「しまじろう」が活躍する劇場版シリーズ第11作目、映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』が3月14日(金)から全国で公開されます。自分や仲間を信じ、勇気を出して一歩踏み出すことの素晴らしさを描くストーリー。しまじろうが住む“ちゃれんじじま”で人気のショー「キャプテンハット」がいよいよ開催、というところから物語はスタート。ところが主役に抜擢された女の子、マイリーは自分に自信がなく、ショーの開催が危ぶまれます。そこでショーを成功させるために、しまじろうはマイリーと一緒にさまざまな試練に挑戦する冒険へ。もちろん、みみりん、とりっぴい、にゃっきいら仲間たちも勢ぞろい。ショーの成功のカギとなるのが、みんなで歌う「ゆうきのうた」。物語のテーマとして「家族の愛情」や「友だちとの友情」に加え、「みんなで歌う楽しさ」がプラスされ、よりワクワクの展開に!大きな声や拍手で応援しながら一体感が味わえる!劇中歌「ゆうきのうた」を会場全体で歌うシーンでは、劇場ならではの一体感を味わえること間違いなし。入場者プレゼントとして映画館入場時、鑑賞券1枚につき「フレフレメガホン」がもらえるので、大きな声で応援したり歌ったり、見ている子どもたちも一緒に楽しめます。映画館入場時、鑑賞券1枚につき「フレフレメガホン」1点をプレゼント。※全国合計10万名限定、なくなり次第終了山里亮太さんが映画しまじろう声優初挑戦、小野あつこさんが主題歌を担当。南海キャンディーズの山里亮太さんがしまじろう映画に声優として出演。マイリーと同じ劇団の劇団員・ペペ役の声を演じます。また、主題歌「ゆうきのうた」を歌うのは、NHK Eテレ「おかあさんといっしょ」第21代うたのおねえさん、小野あつこさん。◆山里さんコメントしまじろうと冒険ができる日がくるなんて!? このお話をいただいてから、本当に冒険前のようにドキドキしていました。 そして、いざペペをやってみて思ったのは… 想像の何倍も大冒険だ! でした。しまじろうと仲間たちがその大冒険でハラハラドキドキさせてくれて楽しい! なんて思うのと同時に、仲間の大切さ、勇気の素晴らしさ、 好きなものに出会えることの尊さ、いろいろな大切なものを教えてもらえました! ぜひみなさんも映画館で一緒に大冒険しましょう!◆小野さんコメント小さい頃「こどもちゃれんじ」をやっていた私にとって、しまじろうはずっと友達のような身近な存在でした。ですので、今回お話をいただけた事は本当に嬉しく、主題歌歌唱はもちろん、初挑戦させていただいたアフレコの収録も含め全てが夢のような時間でした。今回映画のタイトルにもなっている「ゆうきのうた」は、優しく力強く心に寄り添い背中を押してくれる素敵な歌です。お友達や家族と映画を見ながら沢山の方々にこの「ゆうきのうた」を一緒に歌っていただき、しまじろうたちと共に冒険していただけたら嬉しいです。しまじろうの映画は子どもたちの“年齢ごとの楽しみ方と成長実感があること”が特長。親子で鑑賞しながら、子どもの成長や感動を感じられる、そんな特別な時間を体験できるのではないでしょうか。お子さんの映画館デビューにもおすすめの作品です。映画しまじろう『しまじろうと ゆうきのうた』2025年3月14日(金)全国ロードショー声の出演:南 央美 高橋美紀 山崎たくみ 鈴木真仁 稲葉 実ゲスト声優:ファイルーズあい 山寺宏一 岡村明美山里亮太(南海キャンディーズ)主題歌:「ゆうきのた」小野あつこ(NHK Eテレ 第21代うたのおねえさん)監督:河村友宏 脚本:杉浦理史 ブラジリィー・アン・山田音楽:野中 "まさ" 雄一アニメーション制作:上海合源文化传媒有限公司 白組原案:ベネッセコーポレーション 配給:TOHO NEXT製作:ベネッセコーポレーション 上海合源文化传媒有限公司協賛:イオンモール TSCテレビせとうち 協力:西武鉄道 DAM 第一興商コピーライト:©Benesse Corporation 1988-2025/しまじろう ©上海合源文化传媒有限公司公式HP:
2025年03月04日取材・文:ミクニシオリ撮影:渡会春加編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部2025年2月21日公開の映画『ゆきてかへらぬ』は、大正時代の京都と東京を舞台に、実在した3人の男女の恋愛と青春を描いたヒューマンドラマ・ラブストーリー。主演として往年の女優・長谷川泰子役を務めたのは、広瀬すずさん。そして泰子を愛した詩人・中原中也を演じた木戸大聖さんと、文芸評論家・小林秀雄を演じた岡田将生さん。情熱的でありながら、少しいびつな三角関係を表現した3人に、作品の見どころと、本作の見どころでもある「愛」について、お話をお伺いしてみました。■稀代のアーティストを虜にし、三角関係を作り上げた女優の魅力――大正時代を生きた3人のアーティストの大恋愛を描いた本作ですが、皆さんそれぞれ、ご自身が演じた役柄にどんな印象を抱きましたか?木戸大聖さん(以下、木戸):中原中也は現代も支持を集め続けている天才詩人ですが、傍若無人ではありながら、孤独を抱えていた人なんだと思います。そんな時に自分を理解してくれた泰子と、転がるように恋に落ちていく。繊細で、ストレートで、とても人間らしい人なのだと考えています。広瀬すずさん(以下、広瀬):泰子は家庭環境が複雑で、子どもの頃から近親の人とあまり関われず育ったのに、2人の天才に挟まれながら女優を目指すことになり、なかなか難しい20代を過ごしたのではないかと思います。不器用な人ですが、上手に生きられなかったところも色気につながっていて、不思議な魅力を感じさせる女性でしたね。岡田将生さん(以下、岡田):色々と資料を読んだのですが、小林秀雄という人はなかなか掴みきれない人でした。役作りの中では、とにかく常に中也を目線の中から外さないことに気をつけていました。異性として愛していた泰子だけでなく、小林にとっては中原も本当に大切な存在だったのだと思うので。――中原中也と小林秀雄は、どちらも稀代の文化人だったと思うのですが、そんな2人の心を掴んでしまった、泰子の魅力も本作の見どころの一つですよね。木戸:中也にとっては、自分の詩を肯定してくれた人としても泰子の存在が大きかったのだと思います。中盤、泰子が小林のところに行ってしまった後にも、その喪失感が原動力となって天才的な詩が生まれたのだそうです。中也にとっては、生きて詩を制作し続ける上で、必要不可欠な存在だったんでしょうね。岡田:小林は中也の才能を評価した上で、泰子と中也の関係を崩すことが、二人の才能が開花すると思っていた部分もあったのかもしれません。だけど、小林が彼女にのめり込んでいってしまったのは、それ以上に泰子が魅力的だったからだと思います。広瀬:泰子の魅力は一筋縄ではなくて、すごく多元的なんですよね。押し付けがましいところもあるし、本人が言うように育ちが悪いところや、品がない部分もある。だけど、常に危ういんですよ。情緒次第で物の見方が一気に変わって、色々な表情を出すことができるんです。――品性のなさ、危うさ、色気……相反する側面を持っているからこそ、タイプの違う2人の男性を虜にできたのかもしれませんね。広瀬:そもそも2人の天才に挟まれておきながら、2人に勝ってやると言わんばかりの強気を発揮できちゃうところも、すごいところなんですよね。あれくらいの気持ちがないと、現実離れしている2人との恋は出来ないでしょうね。欠点もたくさんあるのに、どこか清々しさを感じさせる女性でしたね。■『ゆきてかへらぬ』ほどの愛を、スクリーンから感じて――そして、3人は世にも奇妙な三角関係にのめり込んでいきますよね。愛なのか憎悪なのか分からなくなるほど、感情を全面に発散するようなシーンも多く、ハッとさせられました。木戸:終わってからどっと疲れを感じたシーンもありましたね。特に、評論家である小林との関係の中では、中也は“彼に認められたい”という思いもあったはずなので、泰子が嫉妬するほどの、ブラザーフッドを越えた愛も生まれていたのかもしれません。広瀬:泰子の感情はとにかく出てきたものを投げつける感じだったので、多分受け取る側の方が大変だったんじゃないかと思います。岡田:小林はたしかに感情を受け止める側になるシーンが多かったので、そこに渦巻いているであろう感情を出すべきか、出さないべきかは悩みましたね。言葉には出さずひょうひょうとしているように見えるかもしれませんが、本当はセリフにはないようなことを、色々考えていたんだと思います。――中也と小林、元恋人と3人でつながり続ける関係は一見いびつに見えますが、広瀬さんご自身はどう感じましたか?広瀬:女優という仕事は、人の感情で心を埋めることがあると思うんです。泰子は自身の満ち足りなさを、演技で埋めている部分があったのかもしれませんし、中也や小林も、最初は泰子に巻き込まれているようにも見えていました。ただ、中也も小林も思った以上にぶっ飛んでいたので、みんなで少しずつ自分たちの穴を埋め合っているんじゃないかなと。――依存や執着といった感情が垣間見えるシーンもありながら、互いに補い合うような特別な関係に、尊さを感じさせられたのも確かです。私たちの日常とはかけ離れた恋愛譚ではありますが、映画を通してどんなことを伝えたいですか?岡田:撮影中はずっと「愛ってなんなんだろう」と考えていました。それは人によって変わるのかもしれないですし、正解はないのかもしれませんが、伝え方、受け取り方で形が変わっていくのだと改めて考えさせられました。ご自身にとっての愛とはなんなのか、再考するきっかけになったらと思います。木戸:今ってSNSとかネットがあって、自分の感情を吐き出せる場所があるからこそ、本当に伝えたい相手に、ストレートな言葉を届けづらくなっていると思います。3人の関係を恋愛という一言で片づけていいのか分かりませんが、互いに丸裸で向き合った人たちの関係性や絆の深さを感じてみてほしいです。広瀬:私自身は、泰子の生き方にかっこよさを感じさせられました。恋愛に対しても、生きることに対してもとにかくストレート。完璧な人間ではなくても、自分を受け入れてくれる人さえいれば、立ち向かえる未来もあるんだなと。今の時代、さまざまな人の価値観や言葉に晒されやすいと思いますが、支えになる愛があれば自分らしく生きられるのかもしれません。共感できる愛かは分かりませんが、矜恃のある愛を感じてみてほしいですね。『ゆきてかへらぬ』まだ芽の出ない女優、長谷川泰子は、のちに不世出の天才詩人と呼ばれることになる青年、中原中也と出逢う。どこか虚勢を張り合うふたりは、互いに惹かれ、一緒に暮らしはじめる。その後東京に引っ越したふたりの元を、中也の友人で、のちに日本を代表することになる文芸評論家、小林秀雄が訪ねてくる。偶然ともいえるその出逢いが、やがて3人の運命を狂わせていく――監督:根岸吉太郎脚本:田中陽造主演:広瀬すず配給:キノフィルムズ(C)2025 映画「ゆきてかへらぬ」製作委員会広瀬すずスタイリスト:丸山晃(Akira Maruyama)ヘアメイク:奥平正芳(Masayoshi Okudaira)ワンピース/JOSE MOONネックレス、ピアス、イヤーカフ、リング/全てAFFECT靴/スタイリスト私物木戸大聖スタイリスト:佐々木悠介(Yusuke Sasaki)ヘアメイク:石邑麻由(Mayu Ishimura)ジャケット、ベスト、シャツ、タートルネック、パンツ/全てスズキ タカユキその他スタイリスト私物岡田将生スタイリスト:大石裕介(Yusuke Oishi)ヘアメイク:細野裕之(Hiroyuki Hosono)
2025年02月26日動画配信サービス「FOD」は2月8日 0時より、香港映画『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』の独占見放題配信を開始しました。・(配信ページ)■ヒーロー弁護士の活躍を描いた至極の感動エンタメ大作!同作は、2023年の旧正月に合わせて公開され、正義が失われた法廷で、人々のために、香港のために、必死に戦う“毒舌弁護人”の姿を描いた作品です。監督は、香港のアカデミー賞と呼ばれる香港電影金像奨に、脚本を担当した作品が過去4度ノミネートされているジャック・ン。香港映画のヒットメーカーであるダンテ・ラム監督作品の数々や、2021年にはリョン・ロクマン監督の話題作『アニタ』でも脚本家として参加し、同作が監督デビュー作となりました。主演を務めた香港の国民的スター、ダヨ・ウォンは、近年主演した映画『棟篤特工(原題)』(2018年)、『6人の食卓』(2022年)などヒット作に連続で出演しています。中国本土の映画市場の急成長によって、ここ数年間で激動の社会変化を経験した香港市民は、“香港”という町に対する帰属意識が強くなっていると言われています。その勢いを体現し、“新記録”を生み出した同作の興行収入は、香港映画史上初の1億香港ドル(約17億円)を突破し、最終的に1.21億香港ドル(約22億円)を記録しました。ヒーロー弁護士の活躍を描いた至極の感動エンタメ大作をぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。◇【ストーリー】五十代の治安判事ラム・リョンソイは、新しい上司の気分を害したことで、職を失ってしまった。友人の勧めで、ラムは法廷弁護士として復活する。はじめて手掛けた事件は、複雑に見えない児童虐待事件であったが、事件は予想外の展開を見せ、ラム・リョンソイとパートナーの若い女性法廷弁護士のフォン・カークワンは、大きな権力闘争に巻き込まれる……。■映画概要『毒舌弁護人〜正義への戦い〜』配信:2025年2月8日 0時〜独占見放題配信開始出演:黄子華(ダヨ・ウォン)/謝君豪(ツェ・クワンホー)/王丹妮(ルイーズ・ウォン)/廖子妤(フィッシュ・リュウ)/王敏徳(マイケル・ウォン)スタッフ【監督】呉煒倫(ジャック・ン)URL:(オフィシャルページ)(配信ページ)(エボル)
2025年02月12日取材・文:ミクニシオリ撮影:渡会春加編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部SNSにマッチングアプリ。数十年前と比べて、出会いの形は一気にユビキタス化し、どこにいても環境の遠い誰かと話したり、知り合ったりすることが容易になりました。その一方で、若者の「恋愛離れ」は社会問題化しつつあります。「便利な世の中にも、不自由さはあるよね」そう語ってくれたのは、映画『大きな玉ねぎの下で』でW主演を務めた神尾楓珠さん、そして桜田ひよりさん。令和時代を生きる現役学生と、平成初期を生きた親世代の青春時代を行き来しながら進むストーリーを演じる中で、彼らが感じたのは「不自由だった時代の自由さ」でした。■不便さこそ、運命の恋を演出してくれる『大きな玉ねぎの下で』は、1980年後期〜90年代に一斉を風靡したロックバンド・爆風スランプが、1989年にリリースした曲でもあります。まだ会ったことがない、ペンフレンドの2人の恋模様を描いた曲にインスピレーションを受けて、お互いに「顔を知らない」2人が出会い、恋に落ちていく様子を描くヒューマンラブストーリーとして、映画『大きな玉ねぎの下で』が誕生しました。神尾さんが演じた丈流(たける)は、就職活動に苦戦中のちょっぴり意地っ張りな大学生。一方、桜田さんが演じた美優(みゆう)は、現実的で真面目ながらも、恋には不器用な看護学生。同じバイト先ではありながら、昼のシフトと夜のシフトで、顔を合わせることはなく、職場のノートを通してお互いに惹かれ合っていきます。1999年生まれの神尾さん、2002年生まれの桜田さんはまさにインターネットネイティブ世代。昭和や平成中期までの文化にあまり触れることがなかった2人は、作品を通してどんなことを感じたのでしょうか。神尾『大きな玉ねぎの下で』は、僕たちが演じた大学生たちが過ごす令和と、文通やペンフレンドが流行った平成初期を行き来しながらストーリーが進んでいきます。僕は正直、平成にうらやましさを感じましたね。今はスマホを使えば、誰とでも簡単につながれるけど、関係の希薄さを感じることもあります。あの頃は不便で、ある意味不自由な時代だったからこそ、運命の恋も生まれやすかったんでしょうね。桜田ペンフレンドなんていたことがないけど、スマホで文字を打つのとは違う、手書き文字の暖かさを感じました。文字だけを通して自分の想いを伝えたり、相手がどんな人なのか想像したりするのって、エモいものなんですね。神尾人に借りたバイクで走り出すとか、今だったらあり得ないですよね。晒されるかもしれないし(笑)。そんなことをしなくてもスマホで連絡を取り合えるのは便利だけど、がむしゃらに行動できちゃう時代性に、憧れがありますね。桜田平成初期の学園パートを見て、あの頃ならではののびのびとした青春時代に憧れました。平成は今の時代にはない良さに満ちあふれていたんだなって、改めて考えさせられました。2人との対話を通して「あの頃と今の違い」に向き合ってみると、やはりスマホ、ネットの普及が私たちの人間関係に大きな影響を及ぼしていることが分かります。物心ついた時からネットでのコミュニケーションが身近だった神尾さんと桜田さんですが、窮屈さを感じることもあるといいます。神尾ネットは本当に便利だけど、特有の息苦しさみたいなものも感じます。いつでも誰かに見られている感じがするし、こうやって会話する時より、さらに言葉を選んでしまう自分もいます。桜田楓珠くんはインスタも全然更新しないもんね。神尾実は、SNSがちょっと苦手なんだよね。応援してくれる人に直接気持ちを伝えられるのはすごいことだと思う。だけどどんなことで人を傷つけちゃうか分からないから、正直怖い気持ちもあります。桜田私はSNSをよく使いますが、楓珠くんの気持ちも分かります。フォロワーさん全員を把握できるわけじゃないし、一人ひとりに配慮するのって、すごく難しいですよね。神尾だからこそ、ノートから始まるアナログな出会いに良さを感じちゃいましたね。仲良くなるのに時間はかかるけど、通じ合った時のうれしさは大きいと思います。■気持ちを素直に伝えられないもどかしさも、恋の醍醐味ペンフレンドのような、なかなか進まない恋。平成を生きたアラサー世代でも、もう懐かしさを感じる人が多いのではないでしょうか。誰もがスマホを持ち、いつでもチャットできる現代には感じることのないもどかしさがあります。だけど、スマホがなかったからこそ、会える瞬間を何より大切に思えたのかもしれません。大切な想いはいつでも伝えられるわけではないからこそ、一言の重みと愛が、今よりずっと重く感じられたのでしょう。しかし丈流と美優は、将来を見据える若者としても対立構造が描かれています。就活がなかなかうまくいかず、社会に対して反発を抱えている丈流と、目標のために看護学校に進学し、すでに実習を始めている美優。選んできた道の違いもあって、2人の恋路は難航します。神尾僕は、丈流の気持ちにも共感する部分がありました。僕も学生時代、進路に悩んで将来に希望を持てない時期があったんです。本当は優しいところがある人も、環境次第で周囲に反発しちゃう気持ちは分かります。桜田でも個人的には、丈流みたいな男子は嫌だなーって思う(笑)。ちょっと面倒くさくないですか?神尾本当は好きなのに、照れ隠ししちゃうことってあるじゃないですか。そういう人が心を開いて素直に話してくれた時こそ、キュンとするものじゃない?桜田たしかに、みんなに優しい人より自分にだけ優しい人の方がキュンとしますよね。でも、そこを引き出すまでに時間と労力がかかりそうだと、心が折れちゃう。友達になれずに終わることも多いんじゃない?神尾家族と一緒にいる時の表情を見ていれば、丈流が優しい子なのが伝わると信じています……!共演経験がある2人のやり取りは自然で、見ているこちらも癒やされてしまいます。もどかしい恋について話す2人を見ていると、苦くも楽しい恋をしていたあの頃、青春の1ページを思い出してしまいそう。私たちが生きる現代はとても便利で、待ち合わせに失敗することもなければ、伝えたい物事をシームレスに人々に届けることができます。それでも、マッチングアプリで初めて会う人にデートをドタキャンされることもあるし、ネットで見かける知らない誰かの一言に一喜一憂することも……伝えること、届けることが簡単だからこそ、傷つく瞬間もあります。海外の若い世代の中には、インターネットから距離を置くために、あえて電話機能しかないケータイを持つ人々もいると言います。不便だからこそ奇跡が生まれ、運命の恋が始まることもある――作品に向き合った神尾さんと桜田さんが教えてくれたのは、そんな「不便の美学」でした。作品は2025年2月7日から、全国の映画館で公開予定です。デジタルで溢れる今だからこそ、本作を通して改めて手書きの温もりに包まれてみてはいかがでしょうか。『大きな玉ねぎの下で』丈流と美優は、夜はバー、昼はカフェになる「Double」でそれぞれ働いている。2人をつなぐのは、連絡用のバイトノートだけ。最初は業務連絡だけだったが、次第に趣味や悩みもつづるようになった。お互い素性を知らないまま、2人は大きな玉ねぎの下で(武道館)初めて会う約束をするが――。一方、あるラジオ番組では30年前の文通相手(ペンフレンド)との恋が語られていた。顔は知らないけど好きな人と武道館で初めて会う約束をして……2組は大きな玉ねぎの下で出会うことができるのか?令和と平成2つの恋が交錯し、やがて1つの奇跡が待ち受ける――。2025年2月7日(金)全国ロードショー©2024映画「大きな玉ねぎの下で」製作委員会神尾楓珠ヘアメイク:井下成美 、スタイリスト:大内美里桜田ひよりヘアメイク:池上豪 、スタイリスト:前田涼子
2025年02月05日『グランメゾン東京』とは©TBSスパークル/TBS木村拓哉が演じる型破りなシェフ、尾花夏樹がパリで出合ったのは、鈴木京子が演じるシェフ、早見倫子。「はっきりわかった。私には星をとるほどの才能がないんだって」と、“三つ星レストラン”という夢を諦めかけていた倫子に、「俺が必ず、あんたに星をとらせてやるよ」と語る尾花。集まった仲間たちと共に苦難を乗り越え、日本で三つ星レストラン【グランメゾン東京】をつくり上げようと奮闘する姿を描いた作品です。そんな『グランメゾン東京』の完全新作スペシャルドラマが2024年12月29日(日)にTBS系列で放送(現在はU-NEXTにて配信中)され、さらに、映画『グランメゾン・パリ』が全国の劇場にて公開中です。木村拓哉、沢村一樹、中村アンの3人がフランスの食文化を巡る旅へ大ヒット公開中の映画『グランメゾン・パリ』舞台となっている美食大国フランス・パリで、本場の味を堪能©TBSスパークル/TBS映画版では舞台をパリに移し、フランス料理の本場であるパリで三つ星を目指します。それにちなんで、主演の木村拓哉とギャルソン役で出演している沢村一樹、そしてソムリエ/広報役の中村アンの3人が、フランスの食文化を体感するため、映画撮影前にパリを訪れます。そこでは、フランス料理に欠かせないトリュフやキャビアなどのさまざまな食材をはじめ、パリで活躍している日本人シェフやチーズ熟成士とも出合い、3人が五感で味わいながらフランス料理の奥深さを体感します。ドラマ『グランメゾン東京』内にも登場した食材や料理にも焦点が当てられており、“グランメゾンファン”にもたまらない内容になっています。料理監修の【Restaurant KEI】小林圭シェフとの対談も!パリを“見て、触れて、味わった”木村拓哉自身がつくり出す「極上の一皿」とは©TBSスパークル/TBS映画『グランメゾン・パリ』の料理監修を務めるのは、アジア人として初めてフランス版「ミシュランガイド」で三つ星を獲得し、その後5年連続で三つ星を獲得し続けている【Restaurant KEI】の小林圭シェフ。2021年、御殿場市の【Maison KEI】をはじめ、2024年はザ・リッツ・カールトン東京の【Héritage by Kei Kobayashi】、【KEI Collection PARIS】【ESPRIT C. KEI GINZA】【ST LOUIS BAR by KEI】など、異なるスタイルの5軒のレストランを監修・オープンさせるなど、日本でも活躍の場を広げています。そんな小林シェフを木村が訪問し、フランス料理の本場であるパリで三つ星を維持し続けることの苦悩や喜び、そして料理に対する情熱について熱く語り合います。そんな中、小林シェフから木村へまさかの挑戦状が!パリを見て、触れて、味わった先に、木村自身が極上の一皿をつくるという、台本にはなかった展開になります。そこには、一人の日本人として、フランス料理の基礎や高級なイメージとはひと味もふた味も違った、美食大国フランスを巡った木村だからこそつくり上げることができる極上の一皿があります。どんな幸せなレシピを生み出すのか。ドラマファンも、グルメ好きも見逃せない内容になっています。U-NEXTでは、ドラマ『グランメゾン東京』に加えて木村拓哉主演作品を配信中玉森裕太主演の配信オリジナルストーリー『グラグラメゾン♥東京 ~平古祥平の揺れる思い~』も!©TBSU-NEXTでは、完全新作スペシャルドラマ『グランメゾン東京』をはじめ、映画『グランメゾン・パリ』の公開に向けた“グランメゾンプロジェクト”の一環として、2019年10月期の日曜劇場『グランメゾン東京』や、玉森裕太主演の配信オリジナルストーリー『グラグラメゾン♥東京 ~平古祥平の揺れる思い~』を配信。他にも、木村拓哉主演の極上“五つ星”作品『GOOD LUCK!!』『A LIFE ~愛しき人~』『華麗なる一族』『南極大陸』『ビューティフルライフ~ふたりでいた日々~』も配信中。“グランメゾンプロジェクト”だからこそ実現した豪華作品の配信となっています。ぜひこの機会にチェックしてみてください。『グランメゾン・パリ番外編 LE MARIAGE~フランスの食文化を巡る旅~』配信開始日時:2024年12月13日(金)12:00出演:木村拓哉沢村一樹中村アン小林 圭 (【Restaurant KEI】オーナーシェフ / 映画『グランメゾン・パリ』料理監修)※U-NEXTの月額プラン(2,189円/税込)を31日間無料で体験できます「U-NEXT」U-NEXTは、見放題作品数No.1※の動画配信サービスです。映画、ドラマ、アニメなど34万本以上が楽しめるほか、音楽ライブや舞台に加え、サッカー、ゴルフ、格闘技など世界最高峰のスポーツをリアルタイムで観戦できます。さらに、110万冊以上のマンガや書籍も配信しており、1つのアプリで「ビデオ」「ブック」「スポーツ」「ライブ」をシームレスに楽しめる、ジャンルを超えたエンタメ体験を提供しています。2023年7月にParaviとサービスを統合したことにより、TBSやテレビ東京のドラマ、バラエティも大量にラインナップし、さらに魅力的なサービスをお届けします。
2025年02月04日取材・文:ameri撮影:佐々木康太編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部12月6日に公開された、美しく神秘的な南国の海を舞台にした感動のミュージカル・アドベンチャー『モアナと伝説の海2」。海に選ばれたプリンセス・モアナの新たな冒険が前作よりも大きなスケールと映像美で表現される。今作で、モアナと一緒に冒険へ向かう、 島の歴史や伝説に詳しい“伝説オタク”の青年・モニの日本吹替版声優を務めるのが小関裕太さんだ。今作の魅力のほか、ミュージカル・アニメーションの声優に決まった時の気持ちや、自身が人生という名の冒険を進む中で大切にしている価値観を話してもらいました。■モニとの共通点は“好奇心旺盛なところ”──今回、出演が決まった時はどういった気持ちでしたか?歌を歌うキャラクターの声優を務めることが、役者としても、ディズニーに影響を受けた人間としても憧れで夢の一つだったので「かなった!」という驚きと「自分でいいの?」という感覚がありました。昨年公開された作品で、アニメーション映画の声優を務める経験を経て、とても楽しかったんです。そもそもミュージカル・アニメーション作品がそれほど多くなく、毎年いろいろな作品が出ているわけではない中で「僕の声と合うキャラクターと出会えるのはいつなんだろう」「きっと遠い未来なんだろうな」と思いつつ、それまでに技術と経験を培っていこうと考えていたところ、このタイミングでオーディションに受かったのでとても驚きました。──オーディションではやはり強い思いが……?ここだけの話、どこか「どうせ受からないだろう」という思いがありました。もちろんその場で全力は出しましたが、そういった思いがあったからいい意味で力が抜けていたのかな。後悔なく出来たらきっと楽しい時間になるだろう、このオーディションも一つの経験になるだろうと緊張せずワクワクした気持ちを持って挑めたことが、今回のご縁につながったのだと感じています。──今回、小関さんが演じるモニという役はどんなキャラクターですか?ご自身と共通する部分はありますか?好奇心が旺盛で、好奇心を原動力に生きているキャラクターです。僕も好奇心が旺盛なので、そこは共通しているかな。好きな物と対峙した時に興奮する気持ちにすごく共感しました。あとは、喜怒哀楽がはっきりしているんですよね。悲しい時はすごく悲しい顔をするし、うれしい時にはとってもうれしい顔をして、ちょっとお調子者なところもあったり。本当に表情豊かなキャラクターだなと思います。■人生では険しくもワクワクする道を選ぶ「新しい景色を見たい気持ちが強いです」──今作でも“冒険”がテーマとして描かれていますが、小関さんご自身は平坦な道を進む派ですか?それともモアナたちのように険しくもワクワクする道を選びますか?僕は、平坦な道はあまり好きではないですね。常にワクワクしていたいし、新しい自分を知りたいし、新しい景色を見たい気持ちが強いです。出来るようになった自分が見た景色や、いろいろな作品や出会いを経た時の「こんな考え方もあるんだ!」という自分の中での変化、追い詰められ続けてようやくたどり着いたゴールで見た夕日などこれまでの人生でも感じることがあり、次の景色を見てみたいという欲は強いと思います。今回も新しい景色でしたし、何よりモアナと一緒に歌えることが初めての経験でワクワクしました。──険しい道でも、乗り越えていけるタイプですか?そうですね。確証がなくても自分の成功した姿は考えている方だと思います。──その道を楽しむコツは……?目的と、自分がどうなりたいのか、どういう人でありたいのかを考えることですかね。僕は走り続けている人の姿を見ると走る原動力をもらえるので、僕もそうありたいなと思っています。目標としている尊敬できる先輩方がいるのですが、彼らが自分の時間をパフォーマンス向上に費やし突き詰めている姿を見て「こんなところで挫けていられないな」と思わせられてきましたし、そのたび「先輩方にはかなわないな」と感じながら今があるので、僕もその姿勢でい続けたいです。■レジェンド2人といつか共演できたら──これからの人生で冒険したいこと、挑戦したいことはありますか?小さい頃からの夢の一つなんですが、カフェを作りたいんですよね。時間もお金ももっと費やすべきところがあるので、いつかなえられるかは分かりませんが……(笑)。僕自身、カフェで台本を読んだり仕事をしたりすることが多いんです。家よりもざわついているカフェの方が集中できるので、そういった落ち着く空間をいつか作りたいです。──仕事で挑戦したいことはありますか?僕、スティッチが大好きで。というのも、作品はもちろん、声まねをするくらい好きなんです。以前、山寺(宏一)さんの前で一方的に「初めまして。僕、実はスティッチの声まねだけは得意なんです。やらせてもらいます!」と伝えて披露したこともあります(笑)。優しい方なので褒めてもらいました。スティッチとは言わずとも、山寺さんと共演してみたいです。そして、山寺さんとも交流が深い戸田恵子さんは、僕が小学5年生の時に出演したドラマでお母さん役を演じてくださっていて、今でもずっと交流があります。お仕事はその時以来ないのですが、プライベートではよくお会いしており、戸田さんともご一緒できる機会があればうれしいなと思っています。声優が一つ僕にとってもルーツになったので、レジェンドのお二人と、もしチャンスがあるならば共演の機会に巡り会えたらいいなと思います。■くじけそうな時に見たくなる作品に──最後に改めてマイナビウーマン読者に向けて、今作の見どころを教えてください。第1作目も素晴らしく、たくさんの方が魅了されたと思います。モアナが皆さんの背中を押してくれる存在になったのではないでしょうか。2作目では、映像美も音楽美も、いろいろな分野でグレードアップしていて、目で耳で癒やされ楽しめる作品になっています!そして、モアナが成長しさらに強くなっていて、くじけそうな時に見たくなる映画に仕上がっていると感じました。物語を通して、仲間同士の絆の大切さや大変さ、海の厳しさなど、綺麗なところだけではない部分が描かれており、それが苦難という部分でどの世代にも重なるはず。そして、その苦難を乗り越えるための言葉がたくさん詰まっている作品なので、ぜひ今劇場で出会ってもらい、頭の片隅に残るならば、その方が壁にぶつかった時にもう一度見返してもらったら、勝手に涙が出てくるのではないかと思います。『モアナと伝説の海2』愛する人たちを守るため、海を愛する“モアナ”が迷いと葛藤を乗り越え、相棒のマウイ、そして新たな仲間たちと果てしない冒険に漕ぎ出した先に待ち受けるものとは……?ディズニーらしい至極の音楽が彩る感動のミュージカル・アドベンチャー。<大ヒット公開中>配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン(C)2024 Disney. All Rights Reserved.
2024年12月29日取材・文:瑞姫撮影: 佐々木康太編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部ヘアメイク:菅野 史絵スタイリスト:町野泉美真っ直ぐ、一生懸命に頑張っていても、報われない時がある。不幸が重なって、日々に嫌気が差して、「どうして自分ばかりこんな目に遭うのだろう?」と挫けそうになってしまう時がある。前向きに生きることが大切だと分かっていても、“大人なのだから”と気持ちを切り替えたくても、人間はそう上手くいかない。そういう経験がある人は、少なくないように思う。そんな風に“不遇”に見舞われながらも、決して諦めずに立ち向かう1人の新人作家の逆襲劇を描いたのが、2024年12月27日より全国公開される、『私にふさわしいホテル』だ。同年2月に惜しまれながら全面休館を迎えた「山の上ホテル」を舞台にした本作品では、好きな小説のためならありとあらゆる手を使ってでも逆境に立ち向かう、破天荒でチャーミングな主人公・加代子を俳優やアーティストとして活躍するのんさんが演じている。“自分の好きに対して純粋”でいる、そのためだったらなんだってする。そんな真っ直ぐに生きる主人公について、少し似たところがあると明かしてくれたのんさん。作中の加代子のように、同じように理不尽な出来事や不遇な境遇に直面した時はどうやって乗り越えるのかと聞くと、意外にも私たちと同じように悩み、嫉妬する人間らしい一面を見せてくれた。そして、彼女が好きだと語った「自分からスポットライトの下に走っていく」という加代子のセリフと重なる、“自分の好きに対して純粋”な思いで物事を乗り越えてきた彼女の真っ直ぐな強さを知ることができた。■大切にしたのは好きの“純度の高さ”不遇な境遇や世の中の理不尽さに対する怒りや反骨精神は、ともすれば憎しみに変わるだろうし、湿っぽく重いものになりがちだ。しかし、今作では加代子の決して正しくはないやり方だけど、どこか憎めないキャラクターと、文壇の裏側に迫るリアリティとスピード感あふれる展開で、コミカルかつドラマティックに描かれている。実際に加代子を演じたのんさんは、どのようにして加代子を応援したくなる存在となるように演じたのか。「本当に悪いこともしているし、人としてどうかということもしてるので、これが人の目に映った時にも、気持ちの良い人物であるように気をつけました。加代子は『自分が書いた小説を読んでほしい』『小説が好き』っていう気持ちだけはすごく純粋なんです。そこにはよどみがなくて、そのためだったら悪い人になってしまうけれど、それ以外はすごく良い人。だからこそ、“好き”という気持ちの純度の高さを意識しました。何事もめちゃくちゃ突き抜けさせる。迷いをなくして、猪突猛進さを出せればと思いながら演じました」自分の好きに対して真っ直ぐに走る。その道を阻むものだからこそ、跳ね除けようとする。悪い人ではあるものの、嫌な人に映らないのは、加代子の根っこの部分の純粋さとのんさんの気持ちいいくらいに振り切った直向きな演技からだろう。改めて、加代子を動かす感情の根底にあるものを「すごく純度の高い“好き”があるからこそ、権力やしがらみが自分の好きなものに関わってくるのを煩わしく感じるのだと思う」とも話すのんさん。どこか共感するように語る姿に、加代子と似ている部分はあるのかと聞くと、「少し似たところはありますね。だから、ちょっと私も人でなしですよ」とお茶目に笑ってくれた。■怒りも、悔しさも、原動力として昇華する好きのパワーは偉大だ。好きなことだからこそ、努力を努力と思わずに頑張れることもある。ただ、のんさん演じる加代子は、不遇に見舞われたからこそ「こんなことで負けてたまるか」と、純度の高い好きに加え、怒りや悔しさをエネルギーとして加速させている。「悔しさをバネに」とはよく言ったものだが、のんさん自身もそういった経験はあるのだろうか。「怒りが原動力になる時はたくさんあります。というか、ほとんどです。エンジンをかける時にめちゃくちゃ力になるんですよ。怒りのパワーが強すぎて周りが見えなくなるような“使えない怒り”と、エンジンが掛かってどんどんパワーになっていく“使える怒り”の両方があるんですけど、使えない怒りが、使える怒りになる時もある。自分が残したものの表現は、全部使える怒りがアウトプットされたものなんです」怒りを原動力にするという行為は、好きだからこそ感じる悔しさの上に、「このままで終われない」「負けてたまるか」という強い意志があってこそ成り立つ。一方で、怒りは強いエネルギーである反面、感情に翻弄されたり、落ち込んだりしそうなものだが、それはどうやって昇華しているのか。「実は『自分がこの役やりたかったな』と嫉妬することもあるんですけど、『私だったらこうやるな』とか『これは負けたな』って思えると、自分の課題が見えてくるし、相対的に自分を良くしていく方法が明確になっていくんです。他の作品を見ていろいろなところから情報をキャッチしたり、実際に自分で練習してみたり。そうやって日々のセンサーが鋭くなる感じですね」そうやって、マイナスにふれがちな感情すらもプラスに変え、演技に昇華するのんさん。しかし、『私にふさわしいホテル』を演じた時は、壁にぶつかったと感じたという。「堤監督に撮影が始まる前に、『私のいつものカット割りじゃなくて、普通の映画みたいに撮るので、舞台みたいに丁々発止でテンポよくやってください』と言われたんです。現場でも演出をいただいて、いろんな動きをしながら会話していくんですけど、早口なセリフだとつまずいたり、噛んだりすることが多くて。その中でも、東十条先生役の滝藤賢一さんや、田中圭さんが素晴らしくやっていらっしゃるのを見て、私はもう全然駄目だって。本当にちょっと修行してもう一回撮りたいなって……」周りと比べて、上手くできない自分に悔しさを覚えることはよくあることだ。ただ、その感情が沸いた時にも歩みを止めず、今できることを考えて動いてきたからこそ、今のキャリアがあるのだろう。「舞台をやってきたからこその基礎的な技術とか、基礎があるからこそ持っているテクニックとかテンポというのを身につけたいなと思いましたね。舞台の経験がそんなにたくさんあるわけじゃないんですけど、その時に勉強になったことを思い出して、今回必要だなって思うことを日々練習して、動きに取り入れた時にセリフが言えるように練習しました」■迷宮入りして答えが出なくても答えの出ないことをいつまでも悩んでいても仕方ない。そんなことは分かっていても、ぐるぐると考えてしまう時は誰にだってある。頭では前向きに考えるようにしても、いつのまにか感情が引っ張られてしまい情けなく感じる。そんな風に、理不尽な出来事や不遇な境遇に直面した時や、上手く行かなくて悩んでいる時になかなか気持ちが切り替えられずに悩む人に対してアドバイスを求めると、のんさんは「難しいですよね」と気持ちを慮りながらも、こうアドバイスをくれた。「自分が上手くいかないなって思っている時って、結構迷宮入りして答えがでないものだと思うし、歯痒くて焦っちゃうんですけど、ちょっと待って時間が経ってみると、『なんだ、こういうことだったのか』と分かる時が来ると思うんです。そのうち自分のスキル、生き方、やり方みたいなものが追いついて、たやすくできるようになっていたりするし、悩んだ先に、答えが待っていることがある。だから今、うまくいかなくても焦るんじゃなくて、“今は上手くいかない自分なんだ”って思って一回置いとく。そうやって寝かせることも大事かなって」上手くいかない時は辛い。辛いからこそ、早くその現状を打破したくて焦ってしまう。けれど、そうやって悩み、考え、試行錯誤することも楽しめれば、いつの間にか楽しんだことがメインになっていくと、のんさんは教えてくれた。「未だに私もどうしたらいいんだろうってなりますけど、本当にどうにもならない時は、自分をもう全肯定してくれる周りの人に、人を選んで助けを求めるのがいいかなと思います」悩んでも悩んでも答えが出ない時は、今はそういう時なのだと納得させる。挫けそうになった時は人に素直に助けを求める。複雑に考えてしまいがちな自分の中の大きな悩みこそ、シンプルに考えることができれば、のんさんが言うように、いつのまにか自分のスキル、生き方、やり方みたいなものが追いついて、人生は生きやすくなっていくのだろう。『私にふさわしいホテル』新人賞を受賞したものの、大御所作家・東十条宗典の酷評により、華々しいデビューを飾ることなく、小説を発表する場も得られなかった不遇な新人作家・加代子。この恨み、晴らさでおくべきか——。そう決意しながら憧れの「山の上ホテル」に宿泊する加代子の部屋の上階に泊まっていたのは……なんと東十条だった!大学時代の先輩で編集者の遠藤の手引きによって東十条の執筆を邪魔し、締切日に文芸誌の原稿を見事落とさせる。だがここからが加代子の更なる不遇と試練の始まりだった……。加代子 VS東十条の因縁の対決は、誰にも予想できない方向へと突き進んでいく!果たして加代子は文壇に返り咲き、作家としての道を歩むことができるのか!?2024年12月27日(金)全国ロードショー配給:日活/KDDI©2012 柚木麻子/新潮社 ©2024「私にふさわしいホテル」製作委員会
2024年12月27日動画配信サービスFODは12月23日より、『映画 THE3名様Ω〜これってフツーに事件じゃね?!〜』の独占見放題配信を開始しました。■あの脱力感あふれるシチュエーションコメディに、事件が!『映画 THE3名様Ω〜これってフツーに事件じゃね?!〜』は、2024年8月に上映された作品。ドラマ版では、ジャンボ(佐藤隆太)、まっつん(岡田義徳)、ミッキー(塚本高史)のフリーター3人組が、ただひたすらファミレスで会話を繰り広げるだけの脱力感あふれるシチュエーションコメディでしたが、同作では、サブタイトルに記載のようにある事件が起こります。基本はいつも通りのゆるいストーリーですが、その中には綿密に伏線が張られ、クライマックスの事件に向けて盛り上がっていきます。そんな『THE3名様」史上最大?の事件を起こす覆面男役に櫻井翔、そして覆面男の妻・ヒバリ役に平岩紙など、豪華ゲスト陣が出演したことでも話題となりました。シリーズを見ている人はもちろん、初めて鑑賞する人も楽しめる映画となっていますので、この機会にぜひ、チェックしてみてはいかがでしょうか。『THE3名様』シリーズは、2005年に実写化第1弾がDVDリリースされ、2022年の復活作『THE3名様〜リモートだけじゃ無理じゃね?〜』までのシリーズBlu-ray&DVD累計販売数が34万枚(※2024年4月時点)を超える作品。そして2024年、気楽なショートコンテンツの“元祖”として、〈THE3名様Ωプロジェクト2024〉が始動し、2024年5月にはFODにて完全新作のドラマ『THE3名様Ω』を配信開始、同年8月に第2弾の映画上映としてカムバックしました。◇【STORY】あの3人がまたまた帰って来た!奇跡の!?まさかの!再び映画化!ファミレスの平和は、彼らに託された――のか?深夜のファミレスに集うミッキー、まっつん、ジャンボのフリーター3人組。今夜もいつものようにゆるいトークを繰り広げる3人だったが、突然夜空に閃光が走るのを目撃する。さらには、平和なファミレスを脅かす招かねざる客までもが登場し……?はたして3人は愛するファミレスを危機から救うことができるのか!?『THE3名様』史上、かつてない長い夜の幕が上がる!■映画概要『映画 THE3名様Ω〜これってフツーに事件じゃね?!〜』配信:2024年12月23日よりFOD独占見放題配信出演:佐藤隆太/岡田義徳/塚本高史小林大介/桃月なしこ/安藤玉恵阿部亮平/山脇辰哉/天野はな/土屋神葉/小野塚渉悟平岩紙/櫻井翔他スタッフ:原作: 「THE3名様Ω」石原まこちん(LINEマンガ連載中)プロデュース&監督: 森谷 雄脚本: 石原まこちん・森谷 雄音楽: SEREN-D製作: 『映画 THE3名様Ω〜これってフツーに事件じゃね?!〜』製作委員会企画・製作プロダクション: アットムービー配給: ポニーキャニオンURL:(オフィシャルページ)(配信ページ)(エボル)
2024年12月26日取材・文:ねむみえり編集:杉田穂南/マイナビウーマン編集部『ライオン・キング』の主人公シンバの父、ムファサの若き日の物語を描く、『ライオン・キング:ムファサ』。同作をもって、『ライオン・キング』が完成すると銘打たれています。日本では「超実写プレミアム吹替版」が制作され、演技力と歌唱力を最高レベルで兼ね備えたキャストが集結。ムファサ役を演じる尾上右近さんと、後のスカーとなるタカ役を演じるTravis Japanの松田元太さんに、収録時のエピソードや、作品への思いなどをうかがいました。■受かった後は孤独との戦いだった!?オーディションにかけた熱い思い――まずは、声優に決まった時の心境や感想をお聞きしたいです。右近さん(以下、右近):オーディションという形でオファーをいただいたんですが、絶対に自分がやらせていただきたいと思いました。というのも、もともとディズニーの作品が好きでしたし、声優のお仕事をやってみたいという気持ちもあったんです。僕は『ライオン・キング』と共に育った世代なのですが、歌舞伎界に身を置いている人間としては、伝統の世界の中で感じることと、『ライオン・キング』の中で描かれる自然界の伝統みたいなものが重なる部分があり、自分と照らし合わせて共感するような形で『ライオン・キング』に親しみを持って接してきました。オーディションに受かった時はうれしかったですが、情報解禁までは誰にも言えなかったので、そこは孤独との戦いでした。――松田さんはいかがですか?松田さん(以下、松田):オーディションのお話をいただいたタイミングで、「『ライオン・キング』か、大きい仕事だ」と感じて、とにかく合格したくて、全力でオーディションに挑みました。今、けんけん(尾上右近)も仰ったように、声優に決まったことが言えないというのは辛かったです。ちょうどTravis Japanのワールドツアー中だったんですが、コンサートの本番前に合格を知らされたんですよ。右近:それは。ご苦労さまでした。松田:「受かった!」と言ったら、メンバーも「うわーっ!」て喜んでくれたし、マネージャーさんたちも「よかったね」と言ってくれて。そのテンションで本番に挑んだので、その日は僕だけ特にルンルンでした。■まずは自分が楽しむということを大事に収録に臨んだ――お二人とも声優の仕事は初挑戦だったかと思うのですが、実際に挑戦されてみていかがでしたか?松田:初めてのことだらけだったので、色々とスタッフさんに聞いて勉強しましたし、字幕版の人たちの声を聞いて、秒数も揃えながら、1個1個丁寧に向き合って収録をしていきました。ものすごく集中しましたが、やっている上での楽しさは忘れずにしていました。右近:まさに同じことを思いましたね。どんなお仕事でもそうですが、真剣に向き合えば向き合うほど、楽しむということから遠ざかりがちなんです。でも、ディズニー作品は、楽しい中に色んなメッセージが入っているじゃないですか。なので、まずは自分が楽しんでやるということが、とても大事だなと思っていました。――楽しみながら取り組んだのですね。右近:ただ、正直言って、初めての声優の仕事にしては膨大な量のセリフがあるし、歌もあるし、やらなきゃいけないことが沢山あったので、それらにまみれて、あたふたしていくうちに終わっていったところもあるんです。でも、今回自分が演じたムファサは、必死にもがきながら自分の道を見つけて、みんなと共に歩んでいくんですよ。なので、もがくことはミスマッチではなかったと信じています。今の自分にしかできないお仕事として、全力でやらせてもらいましたね。――とくに苦戦した点はありますか?右近:最初のうちに録った、狩りの訓練のようなものをしているシーンは苦戦しました。そこのセリフのタイミングを合わせるのが、全然できなくて。英語を聞きながら吹き込むんですが、英語は日本語よりも割と早口なので、それにつられて早く喋っちゃうんですよ。そうすると、時間が余っちゃうんですよね。それは全編通して課題ではありましたけど、最初の頃はそこにめちゃくちゃ挫折していました。松田:僕もけんけんが仰っていた、言葉が早くなってしまうという点は苦戦しましたね。あとは、そもそも滑舌が悪いのもあって、途中で自分が何を喋っているのか分からなくなるんですよ。右近:分かるわ。松田:ゾーンに入っちゃうというか。右近:「ツノだ」が言えなくなったんです。アフレコから帰ってきて、楽屋で「『ツノだ』が言えないんだよ」と話そうと思ったら、その時はいくらでも言えるのに、なんであの場に行ったら言えないんだろうって。松田:イントネーションもおかしくなりません?右近:おかしくなっちゃう。――吹替ならではの難しさというか。松田:そこは勉強ですね。■別々の収録では“お互いの声が励み”に――実際にお二人そろったのは今日(取材の日)が初めてなのだそうですね。お互いの声の印象や魅力を聞かせてください。松田:かっこいいし、きれいですし、安心感があって大好きな声です。このけんけんのすてきな声を聞いた時は、感動していました。最初は「右近さんだ!本物だ!」と思って聞いていたんですが、だんだんそれがなくなって、「ムファサだ」と思うようになっていったんです。その瞬間が楽しかったですね。右近:僕は、予告編の一部で声を聞かせてもらった時の印象がずっと変わらないですね。覇気があるし、エネルギーがあるし、やんちゃっぽさもあるし、明るさもあるし、そこにかわいげがあるから、 愛おしい声ですね。だからムファサは、俺がしっかりして守ってあげなきゃ、という気持ちになったんだと思います。タカがちゃんとしてないからではなくて、 守ってあげようと思わせる声を聞かせてもらったことは、自分が収録をする上でもすごい励みになりました。――印象に残っているシーンはありますか?右近:ムファサがみんなの前で演説をするシーンがあるんです。大事なシーンでもあったので、とても気合いが入りました。松田:僕の好きなシーンは、ムファサに直接自分の気持ちを伝えて、タカがどんどん変化していく瞬間です。全てを告白する時は、声を荒げながら、今までのタカの気持ちを全部言葉に込めてぶつけるんです。その瞬間は切なさもあって、すごく心が動くので好きですね。■運命を変えた出会いは、歌舞伎とTravis Japan――今回のストーリーの中で、ムファサとタカの出会いは運命を変えるきっかけになったかと思うのですが、 お二人の今までの人生の中で、自分の運命を変えた出会いや物事はありますか?右近:僕の場合は、歌舞伎に出会ったということが1番大きいです。歌舞伎との出会いは、3歳の時に、曽祖父の『春興鏡獅子』という歌舞伎の演目の映像を見たのがきっかけなんですが、獅子ってジャパニーズライオンなんですよね。僕の人生はライオンと出会うことによって何かが起きて、今につながっている。なので、ライオンには縁があるんですよ。松田:僕はTravis Japanですね。メンバーとは、コンサートに来てくれるファンの皆さんとの時間や、自分たちで作り上げていくリハーサルの時間、その他色んなジャンルのお仕事の時間を、家族のように一緒に過ごしているんです。なので、変われる瞬間や変わらなきゃいけない瞬間とかも、みんなで日々更新し続けていて。一緒にいながらも切磋琢磨して変わっていけているところは、グループのみんなに感謝しています。『ライオン・キング:ムファサ』『ライオン・キング』の主人公シンバの父、ムファサの若き日を描く、ディズニー史上、最も温かく切ない“兄弟の絆”の物語。本当の“ライオン・キング”はムファサで完成する――。動物たちの王国、プライドランドをおさめ、民から尊敬と愛情を集めていた王ムファサはいかにして“大地と生物を統べる王”になったのか?これまで繰り返し語られてきた『ライオン・キング』の原点にして、その要素を構成する哲学、純粋なドラマ、熱い想いのすべてがスクリーンに描きだされる――。12月20日(金)全国劇場にて公開(c) 2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.尾上右近ヘアメイク: 西岡達也(Leinwand)、スタイリスト: 三島和也(Tatanca)松田元太ヘアメイク:宇佐見順子(JOUER)、スタイリスト:日夏(YKP)
2024年12月18日あっという間に12月。2024年ももうすぐ終わりますが、みなさんの2024年はどんな一年でしたか?この一年に目覚ましく活躍した「今年の顔」ともいえる人々を讃える『GQ MEN OF THE YEAR』が開催され、授賞式会見にさまざまな分野の受賞者たちが集まりました。今年大活躍した話題の「気になる人」たちの、2024年の振り返りや来年の抱負コメントなどをまとめてご紹介します!■仲野太賀さん(俳優)仲野さんは山田孝之さんとW主演を果たした映画『十一人の賊軍』をはじめ、『本心』や『聖☆おにいさん THE MOVIE〜ホーリーメンVS悪魔軍団〜』など今年5本の映画に出演。また小池栄子さんとW主演した宮藤官九郎さん脚本のドラマ『新宿野戦病院』やNHK朝ドラ『虎に翼』への出演も話題に。さらに2026年の大河ドラマ『豊臣兄弟!』の主演に大抜擢。今から楽しみですね。これから演じてみたい役柄について「比較的お人好しなキャラクターが多かったり、癖があるけどなんだかんだいい奴みたいな役どころが多いので、救いのないヒール役をやってみたいです」とコメント。■杉咲花さん(俳優)杉崎さんは今年、映画『52ヘルツのクジラたち』、『朽ちないサクラ』に主演。ドラマ『アンメット ある脳外科医の日記』では記憶障害を患い、悩み、葛藤しながらも医師として懸命に立ち向かっていく主人公を熱演。また、放送中のTBS日曜劇場『海に眠るダイヤモンド』でも物語の鍵ともいえる役で注目を集めています。「リフレッシュは運転ですかね。去年免許を取って、今年は北海道を大移動しました。でっかいものを操っている感じが楽しいです!」と意外な趣味を明かした杉崎さん。過去に共演歴のある仲野さんと杉咲さんが「お互い当時とあまり印象が変わらない…」と笑い合う場面もありました。■ファーストサマーウイカさん(俳優・タレント)バラエティだけでなくドラマにもひっぱりだこのファーストサマーウイカさん。今年は大河ドラマ『光る君へ』で演じた清少納言役が記憶に新しいですね。これから演じてみたい役柄や、作品ジャンルを聞かれると「いろいろやらせてもらいましたが、『アンメット』『新宿野戦病院』を観て医療系ドラマにハマって、大変そうだなとは思うのですが、元ヤン外科医とか医療系をチャレンジしてみたいです」と回答。それを受けて杉咲さんが手術シーンの難しさを語ると「やっぱりやめておこうかな…(笑)」と場を沸かせました。■Number_i(アーティスト)今年1月、デジタルシングル「GOAT」で世界同時配信デビューを果たすとYouTubeでの再生回数は公開後3日で1000万回再生に到達。日本男性アーティストのデビューシングルとして史上最速記録を打ち出しました。その後も「BON」のMVの再生回数が2日間で1,000万回を超るなど目覚ましい活躍ぶり。紅白歌合戦への初出場も話題です。また、グループとして初めて世界最大級の音楽フェス「コーチェラ・フェスティバル」に出演した3人。それぞれが海外での挑戦を振り返るシーンもありました。「自分たちにとってもすごく刺激的でした。日本でもフェスに出たことがなかったので、何もかもが新鮮で記憶にも濃く残っています」(神宮寺さん)「純粋に楽しんでいました! 体感30秒くらいで、すごくあっという間で。音楽が好きという人が集まっていて、海外ならではの雰囲気も感じられていい経験でした」(平野さん)「鮮明な思い出です。たくさんの方に支えていただいたので、感謝の思いも込めて立たせていただきました」(岸さん)■堀米雄斗さん(プロスケートボーダー)東京オリンピックに続き、今年のパリオリンピック「スケートボード男子ストリート」でも金メダルを獲得し、2連覇を果たした堀米さん。奇跡の大逆転劇で日本中を沸かせてくれました。今後の活躍も楽しみですね。大舞台に立つ中、本番前のルーティンを聞かれた堀米さんは「僕はルーティンを作らないようにしていて。ルーティンがうまくいかなかったときに、自分でモヤモヤするのが結構苦手で…。アップのルーティンはあるのですが、その他は細かく決めていないです」とコメント。■北口榛花さん(陸上女子やり投げ日本代表)パリオリンピックの「女子やり投げ」で見事、金メダルを獲得。決勝の合間、フィールドでカステラをもぐもぐ頬張り、エネルギーチャージする姿も大きく取り上げられました。今回のようなブラックドレス姿は新鮮ですね。自身のルーティンについて北口さんは「多くて1つに絞れないのですが、試合のときは同じ服を着るとか、相手が強敵だったら10回ジャンプしたり、体を叩いたり、深呼吸したりが身に染みています」と回答。このほかに、ミュージシャンユニット・岡村和義の岡村靖幸さんと斉藤和義さん、現代美術作家の村上隆さんが登壇しました。■岡村和義(ミュージシャン)ユニット結成から一年、全国ツアーなど多忙な日々を過ごした岡村和義のおふたり。リフレッシュ方法を聞かれた斎藤さんは「旅行とかDIYですかね。ここ数年はギターを自分で作っているのですが、時間を忘れて没頭しています。ギター造りの魅力は、四角い板を切ってギターの形になると嬉しくなって、磨いたりして、音が出るようになるとさらに感動があるんです」と回答。岡村さんは「僕は仕事をしているときにリラックスできるのですが、強いて言えば浅草寺に行くことです」と語りました。■村上隆さん(現代美術作家)キュレーターやコレクター、映画監督など様々な分野で精力的に活動している村上さんはその原動力について「もう20年くらい、毎日あるお水を飲んでいます」と回答。健康を気遣う姿が印象的でした。まさに2024年を彩った顔ぶれが勢ぞろいした「GQ MEN OF THE YEAR 2024」。年末年始のお休みに、受賞者のみなさんの作品をチェックしてみてはいかがでしょうか。「GQ MEN OF THE YEAR 2024」2024年11月29日(金)発売の『GQ JAPAN』2025年1&2月合併号では、全受賞者のロングインタビューと撮り下ろし写真を掲載。また2025年1月31日(金)発売の『GQ JAPAN』3月号では、「GQ MEN OF THE YEAR 2024」授賞式当日のレポートが写真とともに掲載されるそう。気になる方は誌面でもチェックしてみてくださいね。
2024年12月10日“人生は、旅である”という言葉がありますが、こどもの頃『兼高かおる世界の旅』というTV番組が大好きで、毎週楽しみに見ていました。未知なる世界も魅力的でしたが、旅する兼高かおるさんもとても素敵でこんな大人になりたいと思ったものです。そんなこともあり20代の頃に縁あって福岡の旅行会社で3年ほど働いていたことがあります。旅行会社では、国内海外旅行の接客予約手配業務、パッケージツアーなどの添乗をしていましたが、旅という幸せな時間をサポートするお仕事は、直接お客様の喜ぶ顔を見ることができ、とても楽しかったのを覚えています。老若男女、様々な立場の方のお世話をさせていただいたのは、今になって思えばとても貴重な経験でした。この春、旅行を予定されている方も多いことでしょう。旅をテーマにした名作映画といえば、ベン・スティーラ監督・主演の『LIFE!』ですね!シネマの時間第4回は、ニューヨークの伝統ある雑誌社『LIFE』で働く平凡で空想癖のある主人公が、壮大な旅を経て人生を変えていくファンタスティックなヒューマン・ドラマ『LIFE!』をご紹介させていただきます!■映画『LIFE!』あらすじ - 世界を知ろう、お互いを知ろう、それが人生の目的だから©︎YUMIMOROTO主人公のウォルター・ミリーは、ニューヨークの伝統ある雑誌社『LIFE』の写真管理部で16年働いているベテラン社員。不器用な性格ゆえに人付き合いが苦手で、想いを寄せる同僚の女性シェリルにも話しかけることすらままなりません。変化のない単調な日々を過ごす彼の唯一の楽しみは、むなしい現実から逃避する刺激に満ちた空想をすることでした。空想の世界では、時にアクションヒーロー、時に勇敢な冒険者となり、シェリルに対しても情熱的な人間になることができたのです。そんなある日『LIFE』誌にもデジタル化の時代の波が押し寄せ、事業再編にともなう休刊が決定されてしまいます。『LIFE』誌代表のフォト・ジャーナリストであり冒険家のショーンは、誠実で質の高い仕事ぶりから、ウォルターのことを非常に信頼していました。世界中を飛び回る彼にとって仕事熱心なウォルターは、彼の写真を安心してゆだねることのできる志を共にしたかけがえのない存在だったのです。『LIFE』誌の休刊をいち早く知ったショーンは、ウォルターに宛ててこれまでの仕事ぶりに感謝を込めた手紙と最後の撮影フィルム、「素晴らしい仕事に感謝」という言葉と『LIFE』社のスローガンが印字された革財布の贈り物を届けます。しかし送られたはずの『LIFE』誌の最終号の表紙を飾る大切なネガが見当たりません。そこでウォルターは、一大決心をしてネガの在処を求めてショーンを探す冒険の旅へと出発するのです。ショーンを追って、北極圏のグリーンランドからアイスランドの火山地帯やヒマラヤへ。ありえないほど奇想天外な道のりは、はからずも彼の可能性を引き出し、人生を輝かしく一変させていくのでした。■この映画の主人公はあなたです!現状を抜け出して、新しい自分に変わりたい。日々の生活や仕事に追われ、それなりに充実しているけれど恋愛になかなか踏み込めない。なりたいものややりたいことが沢山あったはずなのに、夢を追いかけることを諦めてしまった主人公のウォルターは、誰もが「これって自分のことかも」と思い当たるキャラクターです。そんなウォルターが『LIFE』誌の最終号の表紙を飾る大切なネガを探すために、未知なる冒険の旅に出発。彼が、自分自身の可能性を見出し生き生きと変わっていく様子は、見る人すべてに勇気と希望を与え深い共感を覚えずにいられません。かけがえのない人生の瞬間を謳い上げた珠玉のストーリーは、あなた自身の物語でもあるのです!カメラマンのショーンからウォルターへ『LIFE』誌のための最後のフィルムとともに感謝の気持ちを込めて贈った皮財布には、映画の根底にあるメッセージでもある『LIFE』誌のスローガンが印字されており心に響きます。“世界を見よう”“壁を越える勇気を持とう”“いろんな人と出会い、お互いを知ろう”“そして感じよう”“それが人生の目的だから”そしてショーンは、「LIFE誌の最後の表紙には25番のネガを採用していただきたい。25番は俺の最高傑作だ。人生の真髄とはこれだ。いい仕事をしてくれ。信頼している。」とウォルターに宛てた手紙に書いていました。このネガが見当たらないためにウォルターは、“人生の真髄”を探す旅になるのですが、ネガに映し出された“人生の真髄”とは何だと思いますか?ただのロードムービーでないところがこの映画の素晴らしいところで、最後のシーンは何度見ても心あたたまり感動します。人生は短い。好きなこと、やりたいことがあるのなら、やってみるべきですね!■未知なる旅を彩る壮大なロケーションウォルターの旅を彩る壮大なロケーションも本作の見所のひとつです。空想の世界を抜け出し、北極圏のグリーンランドからアイスランドの火山地帯やヒマラヤへ。大自然の中に身を投じたウォルターが、ヘリコプターに飛び乗り、極寒の海にジャンプし、一日漁船員となり、荒々しい大地を駆け抜け、スケートボードで疾走し、ノシャック山を登頂し、過酷な雪山を越えていく光景は、息をのむほどの驚きと美しさに満ち溢れています。ようやくショーンを見つけたウォルターが、ふたりで幻のユキヒョウを見たり、夕暮れのなか現地の人達とサッカーをするシーンは、空想の世界以上の素晴らしさで男同士の友情にグッとくることでしょう。旅するなか素晴らしい多くの出会いを通して地味で平凡だったウォルターが、カッコ良く素敵に変わりはじめる瞬間を共有したみなさんは愛おしい幸福感でいっぱいになるに違いありません。また、ウォルターを取り巻く豪華なキャストも魅力的です。『LIFE』誌の表紙をになう冒険家のカメラマン、ショーン・オコンネルに扮するのは、『ミスティック・リバー』『ミルク』で二度のアカデミー主演男優賞に輝く名優ショーン・ペン。ウォルターが恋するヒロインのシェリルには、人気女優クリスティン・ウィグがあたたかな雰囲気で親しみやすく演じてウォルターの恋を応援せずにはいられません。また、ウォルターの母親を『アパートの鍵貸します』『愛と追憶の日々』などで伝説的な大女優シャーリー・マクレーンが存在感たっぷりに脇を引き締め安定の満足感です。■音楽とポスターの効果的な演出劇中の音楽やビジュアルも、効果的に演出されており素敵です。特に、ショーンを追ってアイスランドで酔っぱらいの運転手が操縦するヘリコプターに乗るかどうかの決断をするシーンで想いを寄せるシェリルが空想でギターを持ってDavid Bowieの名曲「Space Oddity」を歌いながら現れるのは印象的でした。まさにこの歌が、ウォルターに新しい世界へ一歩を踏み出す勇気を与えるのです。そしてオフィスのインテリアのビジュアルにも注目です。ご存知の通り、実際の『LIFE』誌はアメリカで2007年まで刊行し、写真を中心にアメリカの思想・政治・外交を世界に魅力的に伝える名グラフ雑誌ですが、現在は映画通りWEB上で事業を続けています。劇中では歴代の『LIFE』誌のカバーポスターがオフィスに飾られ、それがまた素敵なのです。特に、ウォルターがカメラマンのショーンを探すことに決めて廊下を走りだすシーンでは、モハメド・アリやジョン・レノン、宇宙飛行士などのヒーロー達が映し出されワクワク感をかき立ててくれます。是非、この機会に新しい自分へ人生観を広げてくれるヒューマン・アドベンチャー映画『LIFE!』をお楽しみください!■映画『LIFE!』作品紹介公式ホームページ:foxmovies.jp/life/movie©2013 Twentieth Century Fox Film Corporation All Rights Reserved.原題:THE SECRET LIFE OF WALTER MITTY製作年:2013年製作国:アメリカ映倫区分:G配給:20世紀フォックス映画上映時間:114分監督:ベン・スティラー原作:ジェームズ・サーバー脚本:スティーブ・コンラッド製作:サミュエル・ゴールドウィン・Jr.、ジョン・ゴールドウィン、スチュアート・コーンフェルド、ベン・スティラー撮影:スチュアート・ドライバーグ美術:ジェフ・マン衣装:サラ・エドワ音楽:セオドア・シャピロ編集:グレッグ・ヘイデン■『LIFE!』キャストベン・スティーラー=ウォルタ・ミティショーン・ペン=ショーン・オコンネルクリステン・ウィグ=シェリル・メルホフシャーリー・マクレーン=エドナ・ミティアダム・スコット=テッド・ヘンドリックスバットン・オズワルト=トッド・マハールキャスリン・ハーン=オデッサ・ミティアートディレクション・編集・絵・文=諸戸佑美
2024年12月10日フジテレビジョンとTOHOシネマズは12月20日より、「FODフライデイ」を開始します。■FODプレミアム会員と同伴者1人が対象同サービスは、金曜日限定でTOHOシネマズでの映画が1,200円(高校生以下は900円)で楽しめる新サービス。動画配信サービスFODのプレミアム会員と同伴者1人が対象となっています。料金は、FODのサイトやアプリから入手できるWEBクーポンにて適用されます。■サービス概要FODフライデイ(えふおーでぃーふらいでい)内容:FODプレミアム会員は毎週金曜日、TOHOシネマズで映画を1,200円で鑑賞できます一般2,000円⇒1,200円大学生1,500円⇒1,200円幼児・小中学生・高校生1,000円⇒900円対象:FODプレミアム会員ご本人と同伴者1名の計2名様開始日:2024年12月20日(金)利用方法:FODのサイトやアプリからWEBクーポンを入手し、劇場の自動券売機もしくはオンライン決済で映画観賞券を購入できます対象劇場:全国のTOHOシネマズURL:(フォルサ)
2024年12月09日人間の体内には37兆個もの細胞が存在するといわれています。そんな無数の細胞を擬人化して、斬新かつユニークに描いた、おもしろくて勉強にもなる漫画『はたらく細胞』。アニメ化もされ人気は加速、シリーズ累計発行部数1,000万部を超えるこのベストセラー漫画がこの冬、ついに実写映画化! 映画『はたらく細胞』が、いよいよ12月13日(金)から全国公開となります。実写映画の脚本は原作漫画「はたらく細胞」とスピンオフ漫画「はたらく細胞 BLACK」の2作品がベースに。映画では、健康的な生活を送る高校生・漆崎日胡の体内で楽しく働く細胞たちと、不摂生な生活を送る父親・漆崎茂の過酷な環境の体内で働く細胞たちの日常、そして病原体との戦いが描かれます。永野芽郁さん×佐藤健さんのW主演をはじめ、豪華キャストが集結!映画『はたらく細胞』の大きな見どころといえば、なんといっても超豪華なキャスト陣。W主演の永野芽郁さん=赤血球、佐藤健さん=白血球(好中球)に加え、身体の中ではたらく細胞役に山本耕史さん=キラーT細胞、仲里依紗さん=NK細胞、松本若菜さん=マクロファージ、染谷将太さん=ヘルパーT細胞、深田恭子さん=肝細胞、板垣李光人さん=新米赤血球、加藤諒さん=先輩赤血球、マイカピュさん&泉谷星奈さん=血小板…などなど! また、人の健康を脅かす、恐るべき細菌役に片岡愛之助さん=肺炎球菌、新納慎也さん=化膿レンサ球菌、小沢真珠さん=黄色ブドウ球菌、細胞たち最強の敵をFukaseさん(SEKAI NO OWARI)が演じます。さらに、シリーズ史上初となる“人間の世界”もあわせて描かれる本作には人間の親子も登場し、阿部サダヲさんが漆崎茂役、芦田愛菜さんがその娘の漆崎日胡役で出演。大ヒットドラマ「マルモのおきて」のスペシャル版以来、10年ぶりに父娘役で共演することも話題に。また子役から活躍している加藤清史郎さんが漆崎日胡憧れの先輩・武田新を演じます。監督は映画『翔んで埼玉』『テルマエ・ロマエ』を手掛けたヒットメーカーの武内英樹監督、アクション演出は『るろうに剣心』『幽☆遊☆白書』の大内貴仁さん、脚本は『翔んで埼玉』の徳永友一さん。そして主題歌はOfficial髭男dismの「50%」とキャスト&スタッフの名前だけでもワクワクしますね。親子で楽しむファミリープレミア試写会も開催阿部サダヲさんがトイレを我慢するシーンに子どもたちも大爆笑!映画の公開に先駆けて親子のための試写会【『はたらく細胞』ファミリープレミア】が実施され、劇中で“不摂生な父”漆崎茂を演じる阿部サダヲさん、優しい笑顔でたくさんの役割をこなす細胞・マクロファージを演じる松本若菜さん、原作でも人気が高い“血小板”役のマイカピュさんと泉谷星奈さんが、家族連れの観客でいっぱいの会場に登壇しました。「純粋に楽しめる映画だし、客席がこんなにあたたかい舞台挨拶も初めてじゃないかな。皆さんトイレのほうは大丈夫ですか? 我慢してたら行ったほうがいいと思いますよ。いまきっと肛門括約筋たちがガッと動いてるはずなので(笑)」と劇中のシーンになぞらえて会場を盛り上げた阿部さん。松本さんは「阿部さんがトイレを我慢するシーンの撮影中に私もたまたまそこにいたんです。特等席で(漏らしそうなのを我慢する)あの顔を見られたのは、なかなか経験できることじゃないですし、先輩に言うのもおこがましいですが、本当に素晴らしかったです!」とその熱演を大絶賛。血小板のリーダー格を演じた注目の子役・マイカピュさんは「台本で読んだ時より、完成した映画は赤血球さんや白血球さんの数が多くてびっくりしました。今日はこんなにたくさんの方に観に来てもらえてとっても嬉しいですね!」とコメント。ドラマ「海のはじまり」(フジテレビ系)で話題になった子役の泉谷星奈さんは血小板の一員を演じ、「この映画を観て、体の中で細胞たちがこんなにはたらいているんだというのが勉強なりました。自分の体をもっともっと大切にしようと思えたし、みなさんもそう思ってくれると嬉しいです!」と語りました。父と娘として芦田愛菜さんと10年ぶりに共演した阿部さんは「もう芦田さんはハタチになってるんですもんね。子どもの成長って早いですよね、びっくりしました。台本の読み方とか演技も変わってきているし、リハーサルから泣いたりするのですごいなって思っちゃう。星奈ちゃんたちも、そういう人になっていくんですよね」としみじみ語ると「そんなことないですよ~」と謙遜する泉谷さん。大人顔負けのやりとりに会場中が笑いに包まれました。イベントでは客席の子どもたちからキャスト陣へ直接質問するコーナーも。子どもたちが興味深々なのはやはり、阿部さん演じる茂がトイレを我慢するシーン。元気よく挙手した男子が「阿部さんがうんこを我慢するシーンが面白かったです! 普段から我慢する時もあんな顔をしますか?」と質問すると、思わず笑いながら「する!」と阿部さん。さらに「撮影中に我慢しなきゃいけない時もあるしね。なかなか出ないようにするには、もち米を食べたほうがいいっておばあちゃんに教わったことがあります」と語り、その対処方法に会場中が大爆笑しました。本作は通常の2D上映に加え、大音響による臨場感たっぷりの画期的な映画体験ができるIMAX®の同時上映も決定。阿部さんは「やっぱりアクションシーンがすごいので、大画面で観たほうが絶対迫力あると思うし、良かったですね!」、松本さんは「私以外にも、佐藤健さん、山本耕史さん、仲里依紗さん、皆さんものすごい練習量でアクションに挑んだので、見ごたえがあると思います!」とコメント。イベントの最後に、松本さんと阿部さんからこんなメッセージが贈られました。「皆さんが初めて映画『はたらく細胞』を観てくださったお客さんです。皆さんの中にも“推し”の細胞が出てくるかもしれません。ぜひお友だちやいろんな人にお話ししていただけると、はたらく細胞はきっともっともっと増えていきますので、ぜひ協力してくれたら嬉しいです!」(松本さん)「皆さんの体の中にもものすごい数の細胞がいるということがわかって勉強になりますし、初めて観る映画が『はたらく細胞』になったら、一生思い出に残ると思います。そして周りに不摂生しているお父さんやお母さんいたらこの映画をぜひ教えていただきたい。親子の物語でもありますからね。みんなで観られる作品だと思いますので、末永く観てもらえるように、皆さん宣伝のほうよろしくお願いします!」(阿部さん)派手なアクションシーンも満載で、子どもから大人まで思い切り楽しめること間違いなしの大注目作です!映画『はたらく細胞』 2024年12月13日(金)全国公開©清水茜/講談社 ©原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 ©2024 映画「はたらく細胞」製作委員会© 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX® is a registered trademark of IMAX Corporation.▼「はたらくさいぼう」うた動画♪(はたらくくるま替え歌)歌:キラーT細胞/山本耕史配給:ワーナー・ブラザース映画公式サイト:
2024年12月05日幅広い世代から愛されているキャラクターである、ドラえもん。漫画やアニメーションに加えて、スケールの大きい冒険や感動的なドラマが生まれる『映画ドラえもん』シリーズも、高い人気を誇っています。『映画ドラえもん』と聞いたら、思い入れのある作品が目に浮かぶ人は多くいるでしょう。『ドラえもん映画祭2025』開催決定!1980年3月に公開された第1作『のび太の恐竜』以来、多くの観客を魅了し続けてきた、『映画ドラえもん』シリーズ。2025年3月7日公開予定の、最新作『のび太の絵世界物語』で、ついに45周年を迎えます。そこで、東京都千代田区にある神保町シアターは、『映画ドラえもん』の歩みを振り返る、『ドラえもん映画祭2025』の開催を決定しました!映画祭で上映されるのは、第1作から2024年に公開された『映画ドラえもん のび太の地球交響楽』までの43作品に加えて、当時上映された藤子・F・不二雄さん原作の作品。さらに、2010年以前に公開された作品は、35mmフィルムで披露されるとのことです。開催時期は、2025年2月1日から3月6日の34日間。毎日『映画ドラえもん』を楽しむことができる、貴重な機会になっています。『映画ドラえもん』の嬉しいお知らせに、ネット上では喜びの声が上がっています。・ファンにとっては、夢みたいなニュースです!・同時上映ということは、『ザ・ドラえもんズ』シリーズも観られるってこと!?・劇場で観られるのは嬉しい!号泣して、顔がぐちゃぐちゃになってしまいそう。懐かしい作品やお気に入りの作品と、映画館で再会することができる『ドラえもん映画祭2025』。思い出の『映画ドラえもん』をスクリーンで観たい人は、ぜひチェックしてみてください!【ドラえもん映画祭2025】・開催日程:2025年2月1日~3月6日・開催場所:神保町シアター[文・構成/grape編集部]
2024年12月04日細胞を擬人化して描いた漫画『はたらく細胞』。シリーズ累計発行部数1千万部を超えるメガヒットを記録しました。同作と、スピンオフ作品『はたらく細胞BLACK』の2作品を原作として、実写映画化。映画『はたらく細胞』が2024年12月13日に全国公開されます。赤血球役を俳優の永野芽郁さん、白血球(好中球)役を俳優の佐藤健さんが演じます。部隊を率いて戦う屈指の武闘派細胞・キラーT細胞を演じるのが、俳優の山本耕史さん。そんな山本さんが、劇中のキラーT細胞の衣装を着て、某人気一発取りの歌唱動画にそっくりな白いスタジオに置かれた1本のマイクに向かい、歌を歌いました。披露するのは長年愛されてきた名曲『はたらくくるま』の替え歌、『はたらくさいぼう』です。早速ご覧ください!映像は一発撮り…ではなく、山本さんは「いろんなことを試した」といいます。「キラーT細胞の演技を取り入れたほうが、もっと面白くなるのでは?」などと、ストイックな姿が大いに見られたそうです。コーラスに参加したのは、血小板として本編に出演する、子役のマイカピュさんと泉谷星奈さん。そして神経細胞役で出演する、音楽家のDJ KOOさんも登場しています。共演者で俳優の阿部サダヲさんが動画を見ると、「何でもできるからね耕史くんは。やってやったって顔してるね(笑)。この替え歌はすごく歌いやすいですね」と絶賛していたそうです。また、マクロファージ役で俳優の松本若菜さんは「山本さんに何させてるんですか(笑)!でも、この歌は覚えやすくていいですね」とツッコミを入れていたのだとか。山本さんは、歌ってみた動画についてこのように語っています。撮影から約2年ぶりにキラーT細胞になりましたが、すぐ馴染めた気がしますね。お話をいただいた時、僕にも子供がいるので、絶対にぜひやりたいなと思っていました。そういう意味では、今回キラーT細胞役としての登場ですが楽しむことができたので、この想いが子供たちに届くと嬉しいなと思っています。収録ではいろいろな歌い方を試してみました。普通に歌ってみたり、役を入れてみたり。こういう子供向きというか、意外とテンポに対して音が分かりやすい歌って難しいんですよ。でもそのぶん、やりがいがありましたし、最後はキラーT細胞としてしっかり歌うことができたと思います。歌の中でお気に入りの細胞を聞かれると、血小板を上げていました。かわいい!撮影の時も血小板が来た時は、かわいい顔をしていますよ僕も(笑)。歌っている時もね。もちろん佐藤健くんも仲里依紗ちゃんもすごくかっこいいし、それぞれいいんですけど、やっぱり血小板、かわいいですよね。ネット上では、山本さんの名前がトレンド入りするほど注目を集めており、このような声が上がっていました。・めちゃくちゃ笑った!朝から元気が出ました。・これ、幼稚園とかで流行りそう。子供たちが興味を持ったら勉強にもなる。・より映画を早く見たくなった!血小板ちゃんがかわいい。・山本さんがこんなに歌がうまいとは!歌のおにいさんみたい。細胞によって、歌の表現を変える山本さんにも注目してみてくださいね!歌で細胞の名前を覚えたら、映画をより楽しめることでしょう。映画『はたらく細胞』2024年12月13日全国ロードショー(C)清水茜/講談社 (C)原田重光・初嘉屋一生・清水茜/講談社 (C)2024 映画「はたらく細胞」製作委員会(C) 2024 Warner Bros. Entertainment Inc. All Rights Reserved.IMAX(R) is a registered trademark of IMAX Corporation.[文・構成/grape編集部]
2024年11月28日2024年10月17日、俳優の西田敏行さんが自宅で倒れているところを発見され、亡くなったことが分かりました。76歳でした。西田さんは、生前さまざまな作品に出演。中でも、テレビドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)シリーズに出演しており、同年12月6日に『劇場版ドクターX FINAL』公開を控えているところでした。同作は、西田さんの訃報を受け、追悼文を発表。『唯一無二のひと』と題し、西田さんへの愛をコメントしていました。西田敏行さんが亡くなる9日前に会見に出ていた映画『ドクターX』追悼文を発表同作のSNSアカウントでは、映画公開までのカウントダウンが始まりました。公開13日前を知らせる動画に出演した、西田さん。右下には『2023年10月11日撮影』とクレジットが表示されており、元気な姿を見せています。❁.。.*『 #劇場版ドクターX FINAL』*.。.❁꧁ 公開へのカウントダウン ꧂─ . の公開まであと日⋆⸜─蛭間重勝 役┋ #西田敏行 さんから が到着✉️´- #私失敗しないので pic.twitter.com/oMugJyodVN — 【公式】『劇場版ドクターX FINAL』12月6日(金)公開 (@DoctorX_tvasahi) November 23, 2024 「劇場に来てくださると、私としては大変嬉しゅうございます。映画館でお待ちしていますからね」と呼びかける、西田さん。映画公開を、西田さんはとても楽しみにしていたことでしょう。『ドクターX』のアカウントに投稿された、西田さんの姿と肉声に多くの人が涙をこぼしたようです。・泣ける…。西田さんは作品の中で生き続けている方だと思う。・これだけ力強くいわれたら、絶対、観に行くに決まっている。・御意!本当にスペシャルなメッセージ動画。「テレビではなく映画館で見てほしい」という西田さんの想いは、メッセージ動画を見た多くの人に届いたようです。[文・構成/grape編集部]
2024年11月25日2019年に公開された超実写版『ライオン・キング』、『美女と野獣』『アラジン』を超えてディズニー映画で世界歴代No.1ヒットを記録しました。お子さんと一緒にご覧になったママも多いのではないでしょうか。そんな『ライオン・キング』のはじまりの物語となる『ライオン・キング:ムファサ』が、いよいよ12月20日(金)に全国公開されます。尾上右近さん(ムファサ役)&松田元太さん(タカ役)が歌う劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」初披露イベントの様子、映画の予告編も公開中日本では「超実写プレミアム吹替版」の公開が決定! 主人公ムファサ役に歌舞伎俳優の尾上右近さん、タカ役に7人組グループ「Travis Japan」の松田元太さん、さらに冷徹な敵ライオン・キロス役に俳優の渡辺謙さんという、演技力と歌唱力を最高レベルで兼ね備えたキャストが集結。クオリティの高さ、キャストも見ごたえ十分、見逃せない1本です。\ ここに注目 /1. 毛の1本、葉の1枚までこだわり抜いた高精細なデジタル映像、実写と見分けがつかないほどの臨場感!2. 日本だけのプレミアム吹替版、ムファサ役:尾上右近さんとタカ役:松田元太さんの美声にも注目見ごたえPoint-1実写と見分けがつかないほどの臨場感!『ライオン・キング:ムファサ』は、主人公シンバの父、ムファサの若き日の物語。王ムファサがどのように“大地と生物を統べる王”になったのかを紐解く、『ライオン・キング』の原点となる作品です。両親と離れ、孤児となった幼いムファサは、王の血筋をひくタカ(※若き日のスカー)と出会い、群れに受け入れられると、やがて2頭は血のつながりをこえて兄弟の絆で結ばれるようになります。王の血筋を受け継ぐ“弟”タカ(左)と、自身の力で、孤児から王となる運命を切り拓くムファサ(右)。そんなある日、ムファサに恨みを持つ強大な敵・キロスの脅威にさらされたムファサとタカは、仲間たちを守るため、“約束の地・ミレーレ”を目指して過酷な冒険の旅へ。ムファサとタカの旅を執拗に追いかけるキロス。ムファサとタカの旅は、想像を絶する苦難と予想外の出来事の連続に。2頭は仲間を守れるのか、王になるはずだったタカは、なぜムファサとシンバの宿敵“スカー”と呼ばれるようになったのか? そして幼いムファサが偉大な王になるきっかけとなった“運命的な出来事”とは果たして? そのすべてがついに明らかになります。監督を務めるのは、『ムーンライト』でアカデミー賞® 作品賞や脚本賞に輝いた実績を持つ新世代の映画作家バリー・ジェンキンス。また、ディズニー作品には欠かせない珠玉のミュージカルナンバーを手掛けたのは、『モアナと伝説の海』(2017)や『リトル・マーメイド』(2023)でも知られる巨匠リン=マニュエル・ミランダ。2019年の『ライオン・キング』公開時に観客を驚かせたリアルかつエモーショナルなデジタル映像はさらに進化。前作に続きハリウッド最高峰の映像制作スタジオMPC(ムービング・ピクチャー・カンパニー)が全制作に参加し、毛の1本、葉の1枚までこだわり抜いた高精細なデジタル映像に、豊かなアニメーション表現、エフェクト技術を組み合わせて、実写と見分けがつかないほどの臨場感で魅了します。日本だけのプレミアム吹替版にワクワク!尾上右近さん(ムファサ役)と松田元太さん(タカ役)の兄弟愛映画の公開に先駆けて行われたイベントにムファサの声を務める尾上右近さんと、タカの声を務める松田元太さんが登壇。会場に集まった多くのファンに盛大な拍手で迎えられました。「けんけん」「げんげん」とお互い呼び合う2人は息ぴったり。さすが“兄弟”といいった絆を見せてくれました。血のつながりを超えた絆を築いたムファサとタカの声優を務めた2人は、初共演とは思えないほど和気あいあいの様子。お互いの印象について右近さんは「直接会う前から、げんげんのことは知っていたけど実際に会ってさらに好きになりました。リスペクトしてくれ、気遣ってくれ、甘えてくれ、信じてくれる。この関係値に非常に感謝しています」とコメント。松田さんは「初めてご挨拶したときに“けんけん”って呼んだら、“げんげん”って呼んでいい? と言ってくださったんです。すごく明るくて優しくてユーモアがある素敵な先輩、そしてお兄ちゃんというふうに感じて、より大好きになりました。日々大好きを更新しています」と素直な思いを語りました。さらにこの日、2人は劇中歌「ブラザー/君みたいな兄弟」を初パフォーマンス。何度も目を合わせながら息ぴったりに歌いあげました。初パフォーマンスを終えた2人は「歌を通じて、お互いの存在をより強く感じられました」(右近)、「ムファサとタカの絆を感じるし、映画を楽しみにしてくれているファンの方との絆も感じられて嬉しかったです」(松田)とコメント。2人の歌唱が終わると会場からはアンコールの嵐が! すると観客の期待に応え、無邪気なライオンのように飛び跳ねながら歌う右近さんと松田さん。2人のサプライズ演出に、会場は大歓声に包まれました。そして2人から、映画の公開を待つファンに向けてメッセージも。「いつかディズニーのお仕事をするのが夢でした。僕もディズニーからすごく愛や希望や夢をもらっていた“いちファン”だったので、今回この作品に出会えて本当に嬉しい気持ちでいっぱいです。『ライオン・キング:ムファサ』のタカとして、ムファサ役のげんげんと一緒に、皆さんに愛を届けられたらいいなと思っています」(松田さん)「『ライオン・キング』は30周年で、僕も今32歳と同年代。一緒に育ってきたという想いがあります。もともとディズニー作品は好きだったのですが、実は僕が歌舞伎俳優を目指したきっかけも鏡獅子というライオンの演目だったこともあり、『ライオン・キング』は特別な存在でした。僕の人生もライオンから始まっているので、今回ディズニー作品でもライオンの役を務めさせていただくことがとても嬉しいです」(右近さん)イベントの最後では本作の大ヒットを祈願し、ムファサとタカにちなんだ招き猫ならぬ“招きライオン”が登場! 2人は仲良く“ガオーポーズ”で撮影に応じ、大盛況でイベントは幕を閉じましたキング・オブ・エンターテイメントとして話題の『ライオン・キング:ムファサ』。スクリーンで見るのがおすすめの大迫力の作品です。この冬、お子さんと映画館に行ってみてはいかがでしょうか? 「ライオン・キング:ムファサ」超実写プレミアム吹替版2024年12月20日(金)劇場公開『ライオン・キング:ムファサ』© 2024 Disney Enterprises, Inc. All Rights Reserved.2024年2月20日(金)全国劇場にて公開 配給:ウォルト・ディズニー・ジャパン
2024年11月21日2024年11月18日、俳優の菅田将暉さんがXを更新。ある人物へ祝福のメッセージを送りました。映画『糸』で出会った人物とは?菅田さんと、俳優の小松菜奈さんがW主演を務めた、2020年公開の映画『糸』。チーズ職人の高橋漣役を演じた菅田さんは、北海道にある『チーズ工房NEEDS』で撮影を行いました。『チーズ工房NEEDS』は、2024年11月15~18日まで、ポルトガルのヴィセウで開催された、世界的なチーズコンテスト『World Cheese Awards 2024』に参加しており、なんと銀賞を受賞したとのこと!受賞を知った、菅田さんは「ぅおおおおおおおおおおおめでとうございます!」と、Xで喜びを爆発させました。ぅおおおおおおおおおおおめでとうございます! #糸 #高橋漣 #チーズ職人 — 菅田将暉 (@sudaofficial) November 18, 2024 劇中では、チーズの国際コンクールでの受賞を目指して奮闘していたが、受賞を逃す役どころだった、菅田さん。そのため『チーズ工房NEEDS』の受賞により、映画の主人公が果たせなかった夢がかなったのです!菅田さんの、短くも、愛がある言葉からは、携わった映画や、映画でつながった縁を大切にしていることが伝わってきますね。投稿には、多くのコメントが寄せられました。・おめでたいですね!大好きな映画なので嬉しいです。・菅田くんが、大切な作品に反応してくれるなんて…。今日の疲れが吹っ飛びました!・公開から4年経っていますが、感動しました。漣くんも、『チーズ工房NEEDS』さんもおめでとうございます。『チーズ工房NEEDS』の受賞は、ファンにとっても、映画『糸』の続きを見ることができたようで、嬉しいニュースになったようです。『World Cheese Awards 2024』での銀賞受賞、本当におめでとうございます![文・構成/grape編集部]
2024年11月19日美大卒だがアートで身を立てられず、人気現代美術家のアシスタントをしている男・沢田が、自ら描いた○(まる)を発端に、日常が○に浸食され始める奇想天外な映画『まる』が、 10月18日(金)に公開されました。主人公・沢田を演じるのは、監督と企画プロデューサーによる約2年前からの熱烈オファーを受け、27年ぶりの待望の映画単独主演となった堂本剛。公開翌日に行われた映画『まる』公開記念舞台挨拶には、沢田の隣人で売れない漫画家の横山を演じる綾野剛はじめ、小林聡美、吉岡里帆、森崎ウィン、戶塚純貴、そして荻上直子監督が登壇。映画の見どころについて語ってくれました。■“売れないアーティストに勝ちなんてない”名台詞への想い主演だけでなく、本作では劇中の音楽そして主題歌も務めている堂本さん。「この映画はフィルムで撮っているということもありまして、役者さん1人1人の呼吸や間がたっぷり使われている映画だなというのを、最初に仕上がった映画を見て思いました」と映画の魅力について語りました。音楽についても「どういう音がいいかなと非常に悩みました。初めて映画音楽を務めさせていただきましたが、とても難易度の高い音楽の仕事だったと思います。普段自分が制作している音楽とは違ういろいろな学びが非常にありましたので、本当に貴重な経験させていただけました」と喜びを滲ませました。作中で好きなシーンについて話が上ると、堂本は劇中の“売れないアーティストに勝ちなんてない”というセリフについて、「あれは結構いろいろ僕は考えてしまいましたね」と本音を吐露。「アーティストのお仕事もさせていただいてるので、すごくいろんな考えが巡ったシーンだった。いつまでも純粋にいることがあるとか、そのシーンでいろいろ問われたことというか、投げかけられたことというのは、アーティストの方じゃなかったとしても、いろんな気持ちになるシーンなんじゃないかなってちょっと思いました」と自身のアーティストとしての活動と重ねて考えさせられたことを明かします。さらに、アーティストの沢田ではなく、コンビニ店員の沢田と接するミャンマー人の青年・モー役を演じる森崎さんは「今日僕を初めて見た方はこんな日本語喋るんだってびっくりされたり思うんですけど」と会場を笑わせ、好きなシーンについて“人間丸くないと”というセリフを紹介。「僕自身も10歳でミャンマーから日本に来て、丸いっていう丸って言葉って、言葉角を立たないとか、優しいとかっていうイメージもありますけど、“生き延びるための心のための◯”っていう意味もすごく僕の中には感じて」と明かし、「本当にもう読んだ時は“うわっ!”ってなりました」と、セリフを書き上げた荻上監督に感謝の言葉を口に。一方、堂本演じる沢田と、綾野演じる横山の長回しでのセリフのやりとりが印象的だったと語ったのは小林さんと吉岡さん。小林さんが「“どこまで深いんだ”みたいな感じでずっと引き込まれて、そこは何か、監督もすごく思い切ってやったなと思って、とても印象的なシーンでした」と語ると、吉岡さんも「めちゃくちゃ分かりみが強い。私もあの2人のシーンをみた時にこの映画大好きって思いましたね」と共感。「横山が“社会の役に立てているのか?”って話をした時に、“君は何ができるの?”って沢田さんにいうと、“うーん、口笛”って。そのシーンを見た時に、沢田は堂本さんにしかできないって感じました」と沢田を演じた堂本さんを称賛していました。■堂本剛、ノリノリで小ボケ連発?また、荻上監督自身が作品の好きなシーンについて、「“僕が沢田です”って、2ミリくらい前に出て言うシーンが好き」と語ると、堂本さんは「試写とかを見てくれた知人から“あれは志村(けん)の間”だと言われました。“わたす(私)が……の間ってことでよろしいですか?”と言われた」と告白。続けて「そんなつもりでやってないよと言ったら“あれは、わたす(私)が……の間でしたよ”“自然にやってらっしゃるんですね”っていじられたんですけど。後でもう1回映画を見直したら確かに“わ、わたすが……”でした(笑)」と志村けんさんの“変なおじさん”並のなまりを再現し、会場を笑わせました。さらに、本作のキャッチコピーが“みんな○に夢中になる”とのことから、今夢中になっている〇〇を紹介することに。堂本さんが「あんみつ。きっかけは覚えていないんですけど、急にあんみつが好きになりまして」と明かし、「黒蜜がいいじゃないですか。ステージドリンクでもいい」と言い出すと、綾野さんは「剛さん、ふざけてます?」と思わずツッコミ。吉岡さんからも「面白くしようとしてる」と言われた堂本さんは「こういうの欲してらっしゃるかなって。そっちもできるぞ、と」と笑いが取れることもアピール。さらに綾野さんが「駅伝に夢中」とずっと好きだという駅伝について話し、「選手によっては一切かかとをつけず、つま先だけで最後まで走ってます」と豆知識を披露した際にも、すぐさま堂本さんはかかとを浮かせて「アーティストによっては、ちょっとかかとがついてない日があってもいいわけですからね。これから僕もこの形でMCやったりライブをやったりする可能性が出てきます。ちょっとだけ浮いてます」と会場を笑わせていました。■心のピントが合っていく映画また、イベントでは、気温と強い照明の暑さで汗が止まらなくなってしまった綾野さんに、堂本さんがサッとハンカチを差し出す場面も。綾野さんが「一瞬拭いてきていいですか?」と一時的に降壇した際には、堂本さんが「綾ちゃんと僕は、極度の暑がりなんです。僕はノースリーブにしました」とフォロー。手に扇子を持って無事戻ってきた綾野さんは「朝からトレーニングをして代謝があがっていて」と説明し、「すごいんですよね。僕たち」と堂本と共感し合うなど、息の合ったやりとりを見せていました。最後に堂本さんは「本当にいろいろな方々の“今”に向かってメッセージを投げかけている映画だなと思います。“映画の見どころは?”とよく聞かれますが、それこそ映画のタイトル通り、“丸投げ”という形で、皆さんそれぞれの中に見どころというものが存在する、そういう不思議な映画になったと僕は思っています」と改めて作品について紹介。さらに、「丸っていうのは柔らかかったり、優しかったり、平和的であったり、そういう印象が強い図形ではありますけれども、この映画の中にある丸っていうのは非常に強い丸。丸の通常の印象で優しい、柔らかい、っていうものプラス、強い、凛としている、そういうものを+αされたような映画なんじゃないかなというふうに思っています」と説明しました。最後に、「この映画は、本当に2度、3度、4度、繰り返していく度に、どんどんどんどん自分の心のピントが合っていくようなそんな不思議な映画だなっていうふうに僕は思いました。皆さんもしお時間またいただけるようでしたら、ぜひ2回、3回と見ていただけたら。たくさんの人々のそれぞれの人生が明るい未来になるよそんな思いを込めてこの作品を皆さんにお届けしておりますので、ぜひ今後ともどうぞよろしくお願い申し上げます」と願いを込めました。映画『まる』の沢田のように、目指すものがありながらも上手くいかず、頑張りたい気持ちがどんどん薄れていって無気力になっていってしまう日々を経験したことがある人も少ないはず。そんな映画の中の世界ではあるものの、どこか自分と重ねてしまうシーンや心に響くセリフがこの映画を、ぜひ劇場で見届けてみてくださいね。(瑞姫)
2024年10月23日・「そうそう!」って1人でつぶやきながら、笑いました!・こういう発想を行動に移せる人になりたかった…。感心しきりです!・岩と波を見るためだけに現地に行きましたが、さすがにそこまではできない。・現実の景色に投影するんなんて、天才!このようなコメントが寄せられたのは、世界各国を旅して、映画の撮影場所などで得た知見をXで発信している、KIYASU(@kiyasu)さんの投稿。KIYASUさんは、映画好きなら誰もが知っているであろう場面を再現しました。名作の感動的なラストシーンでしょうか。はたまた語り継がれる主人公の登場シーンなのか…。KIYASUさんが再現したものは、こちらです!KIYASUさんが再現したのは、東映株式会社(以下、東映)が手がける、映画のオープニング映像でした!ザッパーンと押し寄せる白波と、たたずむ黒い岩の映像に見覚えがある人もいるでしょう。KIYASUさんは、透明のブックスタンドにホワイトボード用ペンで、東映のロゴマークを描いたのです!景色をバックにすることで、KIYASUさんだけの、あのワンシーンが出来上がりました。オリジナリティーあふれる作品には「アイディア賞をあげたい!」「吹いた!いいセンスしている」といったコメントのほか、5万件以上の『いいね』が集まる事態に!また、KIYASUさんはX以外にも、雑誌の寄稿や講演なども通じて、映画の面白さを発信しているといいます。次は、どんな映画のワンシーンを再現してくれるのか、今から楽しみですね![文・構成/grape編集部]
2024年10月20日2012年から放送されているテレビドラマ『ドクターX ~外科医・大門未知子~』(テレビ朝日系)シリーズ。『私、失敗しないので。』というキャッチフレーズが有名で、主人公・大門未知子役を俳優の米倉涼子さんが演じています。大門は、フリーランスの外科医。外科医としての腕は超一流で、自分の腕に自信がある医師です。大門と同じ東帝大学病院で働く、蛭間重勝は冷血な男で大門と敵対する相手。そんな蛭間の役を、俳優の西田敏行さんが演じていました。西田さんが2024年10月17日に亡くなったことを受け、同作品はウェブサイトとSNSに追悼の言葉を発表。『唯一無二のひと』と題し、西田さんへの想いが込められていました。「唯一無二のひと」東帝大学病院長・蛭間重勝役の西田敏行さんが逝去されました。突然の計報に、キャスト・スタッフ一同、驚きと深い悪しみにくれています。東帝大学病院の校歌「唯一無二」を声高々に歌う蛭間院長一目を閉じるとその雄姿がまるで昨日のことのように思い出されます。大門未知子を目の敵とし、欲と野望の塊の腹黒い男…しかし、同時に愛嬌のあって憎めないキャラクター、そんな蛭間重勝を完璧に演じきった西田敏行さんの存在そのものが「唯一無二」の俳優だったと思います。西田さん自身も蛭間という役に対して「演じる愉しさを存分に味わえ、キャリアの中でもベスト5に入る幸せな時間だった」と深い愛着を持って頂いておりました。映画の公開を誰よりも楽しみにしていた西田さん。「映画は作っただけでは完成ではない。お客さんに見て貰って初めて映画が完成するんだよ」私たちは、その西田さんの言葉を胸に、この映画をお客さんにしっかり届けよう、という決意を新たにしています。西田さんへの深い感謝とともに心よりお悔やみ申し上げます。「ドクターX」キャスト・スタッフ一同『劇場版ドクターX FINAL』公式サイトーより引用同月8日には、『劇場版ドクターX FINAL』の完成報告会見に出席していた西田さん。キャストが勢ぞろいし、元気な姿を見せていました。追悼のメッセージを受け、ファンからは西田さんが出演していた好きなシーンや、「映画を観に行きます」といった声が上がっています。・西田さんのアドリブをもっと見たかった…。悲しすぎる。・本当にぴったりな役だったと思います。映画、絶対に観に行きます!・西田さんが、校歌『唯一無二』を歌っているシーンが好きでした。・映画公開後の舞台挨拶も楽しみにしていたから、本当に残念。「映画は作っただけでは完成ではない。お客さんに見てもらって初めて映画が完成する」という西田さんの言葉を胸に、映画館に向かいたいですね。[文・構成/grape編集部]
2024年10月18日2024年10月から、動画配信サービス『Prime Video』のプライム会員特典対象作品に、映画『ゆとりですがなにか インターナショナル』や、海外ドラマ『チャッキー』シーズン1~2が加わることが発表されました。ドラマ版も配信中の『ゆとりですがなにか インターナショナル』『ゆとりですがなにか インターナショナル』 は、テレビドラマ『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系)の劇場版。俳優の岡田将生さん、松坂桃李さん、柳楽優弥さんが出演し、宮藤官九郎さんが脚本を手掛けました。ゆとり世代のアラサー男子3人が、仕事や恋などに翻弄される姿を描いています。劇場版の配信は同月18日から、ドラマ版も見放題配信中です。©2023「ゆとりですがなにか」製作委員会ゲームをもとにしたオリジナル脚本『龍が如く ~Beyond the Game~』株式会社セガの大ヒットゲーム『龍が如く』シリーズをもとに、オリジナル脚本で制作されたクライム・サスペンスアクションAmazon Original『龍が如く ~Beyond the Game~』は、同月25日から独占配信されます。歓楽街・神室町を舞台に、『堂島の龍』と呼ばれる主人公・桐生一馬を、俳優の竹内涼真さんが演じ、幼なじみの錦山彰を俳優の賀来賢人さんが演じるそうです。極道の世界に身を置くことになったところからそれぞれの生き様を、1995年と2005年の2つの時間軸を交差させながら描かれる同作。同月25日に1~3話、同年11月1日に4~6話が配信されます。©2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.恐怖の人形が主役の『チャッキー』映画『チャイルド・プレイ』に登場し、世界中で爆発的に人気を博した、シリアルキラーの魂が宿った人形・チャッキー。そのチャッキーを主人公にした海外ドラマ『チャッキー』のシーズン1~2が、同年10月1日から見放題配信されます。10代の孤独な少年ジェイク・ウィーラーがガレージセールで手に入れた、生きたヴィンテージの人形、チャッキーが、血の凍るような連続殺人事件を引き起こし…。静閑な街を恐怖のどん底に引きずり込んでいく、背筋の凍る物語をお楽しみください。©2022 Universal Content Productions LLC. All Rights Reserved.1日限定コンビで挑む『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』Amazon Originalのバラエティ番組『最強新コンビ決定戦 THEゴールデンコンビ』 が、同月31日から独占配信されます。笑いの最前線で活躍する実力派お笑いタレントたちが、1日限りのオリジナルコンビを結成!『最強新コンビ=ゴールデンコンビ』の座をかけて、襲い掛かる難易度MAXのお題に即興コントで立ち向かいます。ステージごとに200人の観客から『一番面白くないコンビ』として、もっとも票を集めたコンビは脱落していく過酷なルール。瞬発力、アドリブ力、破壊力などの『笑いの総合力』と、コンビとしてのチームワークが試されるお笑いサバイバルバトルです。©2024 Amazon Content Services LLC or its Affiliates.アマプラ、2024年10月新着予定作品一覧新着作品が続々発表されています。独占配信や、オリジナル作品にも注目です!アマプラ2024年10月邦画新作邦画では、俳優の横浜流星さん主演の『嘘喰い』などの配信が開始されます。アマプラ2024年10月洋画新作洋画では、『007』シリーズやAmazon Originalが見どころです。アマプラ2024年10月アニメ映画新作日本のアニメ映画では、『頭文字D』シリーズの配信が開始されますよ!海外のアニメ映画では、 『ミニオンズ』などを手掛けたイルミネーション・スタジオによる海外アニメ映画『FLY!/フライ!』が同年10月5日から配信開始です。アマプラ2024年10月国内アニメ新作同月からアニメ放送が開始する『株式会社マジルミエ』 は、『Prime Video』で見放題最速配信が決定。『怪異』と呼ばれる自然災害を退治する魔法少女が、人々の憧れの職業として認知された世界が舞台となる、お仕事×魔法少女のアクション漫画を原作にしたアニメです。アマプラ2024年10月国内ドラマ新作国内ドラマは、『ソロ活女子のススメ4』や『東京タワー』 などが配信されます。アマプラ2024年10月海外ドラマ新作また、Amazon Originalの海外ドラマが多数公開されるので要チェックです。アマプラ2024年10月韓国ドラマ新作韓国ドラマも見逃せません!俳優の坂口健太郎さんとイ・セヨンさんの出演ドラマ『愛のあとにくるもの』は独占配信されます。アマプラ2024年10月国内バラエティ新作バラエティ番組では、『Kentaro Fujii’s KILLAH KUTS(藤井健太郎のキラーカッツ)』を同月7日独占配信。お笑いコンビ『バナナマン』の設楽統さんやタレントの伊集院光さん、お笑いコンビ『メイプル超合金』のカズレーザーさんなど選ばれしお笑いタレントたちが、ギリギリの企画を詰め合わせた究極のエンターテインメントが見られます。アマプラ2024年10月そのほか新作情報海外のバラエティ番組は、同年10月16日から、Amazon Original『クイズ!あなたは有名人より賢いの?』シーズン1、10月24日からAmazon Original『パスタ・クイーン ~至福のレシピ~』シーズン1が開始予定です。国内スポーツでは、10月13日、14日『Prime Video Boxing 10』、10月25日から『ボクシングナビ~プレミアムラウンジVol.4』が配信されます。10月3日からは、海外テレビアニメでAmazon Original『ヴォクス・マキナの伝説』のシーズン3 と『百妖譜 第2期』が配信開始。海外ドキュメンタリー作品は、Amazon Original『ゲーム・ゼブン ~スポーツ史に残る決戦~』シーズン1がスタートします。10月22日からは、同じくAmazon Originalの『ザ・マネーゲーム ~稼ぐ学生アスリートたち~』シーズン1が10月31日から始まりますよ。気になる作品はありましたか。ぜひ、配信開始日をチェックして『Prime Video』で楽しんでみてくださいね。『Prime Video』をご覧になりたい方は、こちらをチェック![文・構成/grape編集部]
2024年09月30日累計発行部数2900万部超の大人気コミックが原作の、大ヒット映画『ゴールデンカムイ』の続編となる、待望のドラマシリーズ第1弾『連続ドラマW ゴールデンカムイ ―北海道刺⻘囚人争奪編―』が、10月6日(日)より、WOWOWにて独占放送・配信されます。本作は、明治末期の北海道を舞台に描く、アイヌの埋蔵金を巡るミステリーであり、魅力的なキャラクターたちが相まみえる冒険活劇。連続ドラマ版では、埋蔵金のありかを示す“刺⻘人皮(いれずみにんぴ)”争奪戦が、いよいよ本格化します。放送に先立ち、8月27日(火)に都内で完成披露試写会が開催され、上映前には、主人公・杉元佐一 役を務めた山﨑賢人さんをはじめ、アシㇼパ役の山田杏奈さん、白石由竹役の矢本悠馬さん、二階堂浩平・洋平役の栁俊太郎さん、奥山夏太郎役の塩野瑛久さん、家永カノ役の桜井ユキさん、鯉登少尉役の中川大志さん、キロランケ役の池内博之さん、鶴見篤四郎役の玉木宏さん、土方歳三役の舘ひろしさんら豪華キャストのみなさんが登壇。撮影秘話からおすすめシーンの紹介など、作品の魅力を語ってくれました。■山崎賢人、中川大志を絶賛「このドラマの成功を確信した」イベント冒頭、ドラマ版『ゴールデンカムイ』について「映画が序章に過ぎなかったという感じでドラマも始まっていきます」と自信たっぷりに紹介した山崎さん。ドラマでは映画以上にさまざまなキャラクターと対峙するが、「続々と立ちはだかる強敵のなかで大変だったキャラクターは?」という問いには「全部です!」と宣言し、会場を笑わせました。続けて、「ドラマから登場するキャラクターはみんな癖というか濃い人たちばかりで、全員印象に残っています」と語り、キャスト発表時から大きな反響があった中川さん演じる鯉登音之進についても「何話で出てくるかは言えないんですけど、すごく魅力的な鯉登少尉だったので、撮影が楽しかった。大志と共演するのもかなり久しぶりだったのですごくうれしかったですし、大志が演じる鯉登少尉が出てきた時『このドラマの成功を確信した』とみんなが言っていました」と期待をあおりました。それを聞いた中川さんは「10代の頃から知っている賢人と久々に現場で一緒になったので照れ臭かったです」と笑顔を見せ、自身の演じた鯉登音之進について、「ビジュアルの一つひとつから打ち合わせをしながら作り込んでいった。特徴的な眉毛にはこだわりました。自分でもあの眉毛をつけた時、鏡を見て『鯉登じゃん』と思った」と自画自賛。「あの眉毛には感謝してます。スイッチを入れてくれる。薩摩弁や特殊な示現流の剣術もかなり大事に演じました」と撮影時を振り返って語りました。しかし、現場では遠目から中川さんの姿を見た山崎さんと矢本さんがなぜか笑っていたようで「なんで笑ってるんだろうなと思ってやりづらかった」と愚痴をこぼした中川さん。山崎さんは「大志が好きなんですよね。だから走ってくるだけで良くて」と誤魔化した様子でしたが、矢本さんは思い出し笑いをしながら「実際縦に眉毛が生えてるだけでまあまあ面白いのに、全力で走ってくるのは見たことない絵面で耐えられなかった」と説明していました。■山田杏奈、ドラマでも変顔満載?個性溢れるキャラクターたち映画版では「いろいろなアシㇼパを演じられて楽しかったです」と語っていた山田さん。ドラマ版ならではの注目ポイントについて「アシリパの出生にまつわることだったり、金塊争奪戦にどう関わってくるのか、ということが段々とドラマの中で明らかになってくるので、そこにアシリパがどう対峙するのか観ていただけたらなと思います。あとはグルメですね。映画に引き続きたくさん出てくるので、そこもお楽しみに」とアピール。映画では原作同様変顔などコミカルなシーンも多いそうですが、「ドラマの方も家で漫画と見比べながら(変顔を)練習してました。面白いシーンは映画よりも盛りだくさんかもしれない」と笑いました。また「異次元すぎる完成度」と話題になった鶴見篤四郎を演じた玉木さんは、ドラマ版ではさらに突き抜けた躍進があるそうで、「映画の時とは違った側面が見られるのではないかと思います。特殊メイクのおかげで完成度がすごく高かったのかなと思うので、あの見た目に追いつくために頑張らなきゃいけないなと思ってやっていました。第七師団は本当にヤバいやつらばっかりだと、ドラマを全部観て改めて思いました。でも、それぐらい見応えがあります」と太鼓判。さらに、両耳を失っている二階堂浩平を演じた柳さんも「ビジュアルがけっこうインパクトがあります。ヘッドギアを被ってるんですが、あごの部分に耳を付けて、頭に乳首を付けて……(笑)。そこを見ていただけるだけで結構笑えるポイントだと思います」とそれぞれ自身が演じる奇抜なキャラクターについて紹介しました。■出演者が体当たりで挑んだドラマ現場細かい所までこだわりが詰まっている今作。池内さんは自身が演じるキロランケが持つマキリ(小刀)の魅力を「アイヌの伝統工芸品を作ってらっしゃる貝澤徹さんに作っていただいたもの。本当に美しくて、かっこいい。繊細ですてきで、感動しました」と目を輝かせていました。土方歳三を演じる舘さんは「海岸でみんなが出会うシーンを崖の上から撮影していたんですけど、本当に左側が何もないのにそこに立てって言われて。そういうことやらされるんですよ、そこのスタッフは」と苦笑いしながら愚痴をこぼし、家永カノを演じた桜井ユキさんはある人物の目玉を舐めるシーンに触れ、「誰とは言わないですが、女優さんの目ん玉を舐めたのは初めて。未遂ですけど、ちょっと申し訳ないぐらいの距離。完成したものを観ても距離が近くてびっくりました」と出演者が体当たりで演技に向き合っていた様子を明かしました。さらに奥山夏太郎を演じた塩野さんは「愛に溢れた現場だった」と事前にコメントを出していましたが、「映画を観てくださった方なら分かると思うんですが、原作に沿った完成度を叩き出して、みなさんに愛された作品になっていたので、それが現場の雰囲気からひしひしと伝わってきました。演者とスタッフさんの原作愛をすごく感じた現場でした。一体感がすごかったです」と賞賛していました。最後に山崎さんは「映画とドラマがクロスオーバーしている形もなかなかないと思うんですけど、ドラマはドラマでしかない面白さがありますし、『ゴールデンカムイ』ってすごくいろんな側面から面白さが描ける作品なんだなと、めちゃくちゃ面白かったなと観て思ったので、本当に楽しんで観てもらえたらうれしいなと思います。今日はありがとうございます」と挨拶し、イベントは終了。出演者が降壇し、舞台袖に入って見えなくなるまで、会場は大きな拍手で包まれていました。映画版とは違った面白さがつまった本作。濃いキャラクターと役者たちの体当たり演技にも注目しながらぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。(取材・文:瑞姫)
2024年09月04日