春から初夏に旬を迎えるキヌサヤ、そら豆、スナップエンドウは今が食べ頃です。そこで今回は、季節の「豆類」が主役のレシピを5つご紹介しましょう。豆類の料理のレパートリーを増やして、家族の胃袋を美味しく満たしたいですね。いずれも初心者でも簡単に作れるレシピです。■コレを作れば間違いなし! ごま油香る「キクラゲとキヌサヤの卵炒め」ふわふわの卵とキヌサヤ、キクラゲを炒め合わせたこちらのレシピは、ごま油が香る風味豊かな一品です。キヌサヤとキクラゲは下準備で、調味料と混ぜ合わせるため、味がしっかりしみ込みます。食感も良く、ご飯がもりもり進みますよ。ボリュームアップしたい場合は、キノコ類や白ネギ、ホウレンソウ、豚肉などをプラスするのもいいでしょう。白ゴマをトッピングするのもオススメです。また、こちらのレシピをより美味しく作るためには、卵を炒める際、大きくかき混ぜ、半熟状になったらいったん取り出すことが大切。その一手間で、ふわふわ感が増します。■香り高いだし汁を使用、お酒のおつまみにもピッタリな「ソラ豆のだし汁漬け」和風の良い香りが漂うだし汁に漬けたソラ豆は、一度味わうとやみつきに。シンプルですが、無性に食べたくなる魅惑の料理です。ショウガが爽やかなアクセントになり、初夏に最適な味わい。ビールや日本酒のおつまにもピッタリです。ソラ豆の皮がかたい場合は、皮をむいて食べてくださいね。こちらのレシピのだしは作り方を覚えておくと、さまざま料理で使えそうです。卵焼きを漬けて味付けしたり、肉や魚を漬け込んだり、さらに炒め物の調味料として使うのもいいでしょう。素材の旨味を引き出す万能だしだと言えます。■スナップエンドウの食感がたまらない! 簡単に作れる「豚肉のり炒め」スナップエンドウを使ってパパッと料理を作りたくなったら、こちらのレシピをお試しあれ! 15分で作れる豚肉のり炒めです。シャキッとした歯ごたえの良い、スナップエンドウの食感がたまりません。彩りが良いので、お弁当のおかずにも◎。スナップエンドウと豚肉の相性は抜群です。焼きのりの風味も引き立ち、パクパクと食べられる美味しさ。ボリューム満点なので、育ち盛りのお子様からも喜ばれそうですね。スナップエンドウの代わりにピーマンやアスパラガスを使うのもいいでしょう。家庭の定番料理に加えたくなる、リピート必至の一品です。■サバ缶を使用、風味豊かで食べやすい「ソラ豆とサバのみそパスタ」ソラ豆とサバ缶を使ってみその風味が効いた和風パスタを作ってみませんか? 作り方はとっても簡単。たっぷりの熱湯にスパゲティを加え、袋の指定時間通りに茹でて、ザルに上げます。サバみそダレのボウルに、茹でたスパゲティとソラ豆を加えて混ぜ合わせ、器に盛って粗びき黒コショウを振れば完成です。スパゲティを上手に茹でるコツは、ときどき菜ばしで全体を混ぜながら茹でることがポイント。そうすることで、スパゲティがくっつくのを防げます。サバみそダレはご飯にのせたり、パンに塗って食べても美味です。ぜひお試しを!■まろやかな味わい、新食感の「スナップエンドウとハムのみそマヨ和え」15分で作れるスナップエンドウを使った副菜がこちら! スナップエンドウとハムのみそマヨ和えです。プリッとしたスナップエンドウとアーモンドのカリッとした食感が混ざり合い、新鮮な感覚! まろやかな味わいで、ご飯のおかずとしてはもちろん、お酒のおつまみやお弁当のおかずにも良さそうです。トーストにのせて食べても、意外とイケます。材料に茹でたジャガイモやチクワを追加したり、ハムの代わりにツナやカニカマ、茹でたエビを使うのもオススメです。材料をプラスしたり、代えることで一味違った美味しさを堪能できますよ。キヌサヤ、そら豆、スナップエンドウ…旬の豆類はどれも食感が良いのが特徴です。今回、ご紹介したレシピの中で気になるものがあったら、ぜひ作ってみてくださいね!
2022年04月30日夏が旬の野菜「とうもろこし(スイートコーン)」は今が旬。この品種は収穫してからすぐに食べると甘みが強いのが特徴です。みずみずしくて甘いので、子どもから大人まで大人気! おかずとしてはもちろん、おやつにもピッタリです。そこで今回は、今が食べ頃の「生とうもろこし」を使ったレシピを5つご紹介。夏野菜の代表格「とうもろこし」を味わい、美味しいひと時を過ごしましょう。■フレッシュコーンがたっぷり! 自然な甘味がたまらない「コーンコロッケ」新鮮なコーンがたっぷり入ったコロッケ…想像するだけでお腹が空いてきますよね。こちらのレシピでは、旬のスイートコーンを使います。自然な甘みが感じられる一品で、絶妙な美味しさです。仕上げにお好みで、器にサラダ菜、プチトマトと盛り合わせ、ウスターソースを添えてからお召し上がりください。コーンのプチプチとジャガイモのホクホク食感がやみつきに! また、とうもろこしの実を削ぎ落とすには、とうもろこしの皮をむいてラップで包み、電子レンジで2~3分加熱します。粗熱が取れたら包丁で実を削ぎ落とせばオッケーです。■ふんわり卵がやさしいアクセントに、濃厚なとうもろこしの「中華スープ」生とうもろこしを使った本格的な中華スープは子どもにも大人気。濃厚な味わいが後を引きます。10分で作れるので、在宅ワーク中や時間がないときにも最適です。お好みで、ネギを散らしてからいただきましょう。コーンは、水煮コーンでも代用可能ですが、生とうもろこしを使うと食感と味わいが豊かになります。生とうもろこしならではの弾力と甘さを堪能できますよ。食材にタマネギやニンジン、豆腐を加えるのもオススメです。酸味をプラスしたいのなら、トマトを入れるのもアリです。比較的シンプルなスープ料理ですが、その分、食材で風味を簡単にアレンジできますよ。■芯を一緒に入れることで美味しさアップ! 簡単に作れる「とうもろこしご飯」生とうもろこしのご飯はやさしい甘味で、思わずおかわりしたくなります。こちらのレシピは、短時間でパパッと作れるのも魅力。作り方は、炊飯器に洗い米、酒、塩、昆布茶を入れ、通常に炊く時の水量線まで分量外の水を加えます。さらにとうもろこしと芯をのせてスイッチを入れましょう。炊き上がったらとうもろこしの芯を取り出し、10~15分蒸らします。水分を飛ばすように、炊飯器の底からご飯を持ち上げるように混ぜれば完成です。とうもろこしの芯から出る出汁で美味しさが格段にアップしますよ。夏の間にぜひ作ってみてくださいね!■サクサク食感で食べやすい、おつまみにもピッタリな「コーンのサクサク揚げ」生とうもろこしは揚げても絶品です。サクサク食感で食べやすく、ご飯のおかずとしてだけではなく、お酒のおつまみやおやつにも◎。こちらのレシピでは、生とうもろこしのみを揚げます。余計な食材は使いません。そのため、生とうもろこしの持つ甘さと旨味を思う存分、味わえますよ。少し時間がかかるイメージの揚げ物ですが、たった15分で作れて便利。もう一品作りたいときやお弁当のおかずにも良さそうですね。そのまま味わうのも良いのですが、少し粗塩を振ってから食べるのもいいでしょう。そうすることで、生とうもろこしの甘みをより引き出せます。■冷めても美味しいシンプルな一品、フライパンで「焼きとうもろこし」スイートコーンを手に入れたら、作らずにいられないのがコレ! フライパンで作る焼きとうもろこしです。屋台で売っている「とうもろこし」と同じ味を再現できますよ。熱湯でとうもろこしを茹でた後、熱したフライパンに調味料を入れ、とうもろこしをコロコロ転がしながら焼きましょう。焼いている最中から、香ばしい匂いが漂い、食欲をそそられます。甘じょっぱい味でリピート必至です。お好みで、調味料にバターを加えるのもオススメ。冷めても美味しいので、都合の良いタイミングで作れるのもうれしいですね。ぜひお試しを!茹でて食べるだけでも十分に美味しい生とうもろこしですが、旬のこの時期にこれまで作ったことがない料理や味つけにチャレンジしてみませんか? スイートコーンは収穫直後がもっとも甘いと言われていますので、すぐに食べない場合は、購入したその日に茹でてから冷凍保存しておきましょう。
2021年07月10日なめらかでクリーミーな食感のアボカド。「森のバター」とも呼ばれ、とても人気のある食材です。しかし、食べ頃かどうかの見分け方が分かりにくかったり、皮をむいた後にすぐ変色してしまうなど、保存の仕方が分かりにくい印象がありますよね。今回はおいしいアボカドの見分け方や、保存方法をご紹介します。■食べ頃のアボカドの見分け方アボカドをカットしたら、まだ熟しておらず固かったり、茶色く変色してしまっていることがありますよね。その失敗は、買う前のチェックで防ぐことができます!どんな状態が食べごろなのか知っておきましょう。・皮が緑色から黒に変わった頃アボカドの皮は、熟すと緑色から黒い斑点が出てきはじめ、完熟すると全体が黒色に変化していきます。バナナも熟していくと茶色い斑点が出てきて、やがて黒くなっていきますが、アボカドにも同じような現象が起こります。まんべんなく黒くなったときが食べ頃です。・軽く押すと少し柔らかい見た目のチェックだけでなく、親指で表面の皮を軽く押してみましょう。柔らかければ食べ頃のサインです。熟したアボカドは果肉から水分がなくなっていくので、果肉と皮の間に空間ができます。色が黒すぎたり、押したときに柔らかすぎるものは熟しすぎている可能性がありますので注意が必要です。・熟していないものを購入したら追熟する果物などを収穫後に完熟させることを、「追熟」といいます。もし購入したものが熟れていなかった場合は、常温で3~7日間置いて追熟させると食べ頃になります。早く追熟させたいときは、ヘタ部分を取り除いてから、箱や紙袋にいれて保管するといいでしょう。■アボカドを切ったら固かった場合の対処法上記の確認をしても、いざ切ってみると固くまだ熟していない場合もありますよね。青臭かったり食感もなめらかではないので、そのまま食べるには気が引けます。しかし、切ったあとでも追熟する方法があるんです!カットしたあとに固かったことが分かった場合でも、諦めずに一度試してみてください。・りんごで追熟を促す果物や野菜から出る植物ホルモンの一種、エチレンガスを利用して追熟を促すことができます。エチレンガスは収穫後も放出されるもので、過剰に吸収すると腐敗につながってしまいますが、一緒に冷蔵庫に入れておくだけで活用できるのです。果物の中でもりんごはエチレンガス産出率が高く、ジッパー式の保存袋にアボカドと一緒に常温で置くことで、1~3日で食べ頃になりますよ。・レンジで温めるすぐに食べたい場合は、レンジで温めることで完熟に近づける方法があります。アボカドを半分に切って種を取り、耐熱皿に切り口を下にして乗せレンジで加熱します。600Wで1分が目安ですが、その都度皮を押してみて、やわらかくなっていたら食べ頃です。■アボカドの変色を防ぐにはアボカドはカットしてから時間が経つと、切り口が茶色く変色してしまいます。その理由は、「ポリフェノールオキシターゼ」という酵素が、空気中の酸素に反応し酸化するからなんです。傷んでいるわけではないのでからだに害はありませんが、色の鮮やかさは料理の見栄えに影響しますよね。カットしてから時間が経っても変色しにくくなる方法をお伝えします。・レモン汁をかけるカットしたアボカドの変色を防ぐ代表的な方法は、レモン汁をかけることです。レモン汁にふくまれているクエン酸が、アボカドの酸化を防いでくれるのです。レモン汁がない場合はお酢でも代用できますが、お酢のにおいが気になる場合は薄く塗る程度にしましょう。・オリーブオイルをかけるアボカドとの相性がよく、レモン汁と同じく抗酸化作用のあるオリーブオイル。アボカドを半分にして保存する場合にも薄く塗っておくだけで変色が防げます。サラダなどとあえる際にも使用すると、アボカドのなめらかな口当たりが一層引き立ち、おいしくいただけます。・玉ねぎと一緒にする玉ねぎを切ったときに放出される「硫化アリル」という成分にも、酸化を防ぐ効果があります。玉ねぎを刻むと涙が出ますが、その成分こそが硫化アリルです。切った玉ねぎをアボカドと一緒に密閉容器に保存したり、アボカドの下に敷いて保存すると効果的です。・種付きのままにするアボカドを半分だけ使用する場合などに便利なのが、種が付いたまま保存する方法です。アボカドの種は身に対して大きいので、付いたままにすることで空気に触れる面積が少なくなります。半分にカットしたら、残りは種付きのままラップをして保存しましょう。■アボカドの保存方法【常温】アボカドの主な原産地はメキシコなどの熱帯地域です。スーパーでは常温か冷蔵のどちらかで売られていることが多いと思いますが、熟し具合によって保存に適している温度が異なります。・アボカドが熟してないなら常温保存アボカドは15℃以上で追熟が始まります。夏場はすぐに熟し過ぎてしまうので、冷暗所など涼しい空気の場所での保存がおすすめです。また、冬場は朝晩の冷え込みで変色してしまう恐れがありますので、温かい室温で保存しましょう。・保存に適した温度アボカドの保存に適した温度は、5℃~27℃です。すでに食べ頃の状態であれば、なるべく涼しい場所で保存しましょう。5℃以下になると変色してしまうので、冷気があたらないように注意してください。・保存期間の目安食べ頃のアボカドを常温で保存した場合は、3~4日間保存可能です。状態によって前後しますので、嫌なにおいがしたりカビが生えるなどがあれば食べるのを控えましょう。■アボカドの保存方法【冷蔵】すでに食べ頃の状態であれば、それ以上熟しすぎないように冷蔵保存すると傷むのを防げます。上手に保存する方法をご紹介します。・カットしたアボカドの冷蔵保存方法アボカドを半分だけ使いたい場合は、種を取らずにそのまましっかりとラップします。たったこれだけで変色も防げて長持ちします。・保存に適した温度アボカドは5℃以下になると低温障害を起こしてしまい、色が変色してしまう恐れがあります。保存に適した温度は5℃~27℃ですので、一般的な冷蔵庫は低すぎるのです。そこで、野菜室を活用しましょう。野菜室は約6℃の温度に設定されていますので、アボカドの保存に適しています。食べ頃でそれ以上追熟する必要がなければ、ポリ袋に入れて野菜室の冷気があたらない場所に保存しましょう。・保存期間の目安冷蔵庫の野菜室であれば4~5日間保存ができます。カットした場合は断面の色を見て、皮の周りの身が茶色くなりすぎていたら、傷んでいる可能性があるので取り除きましょう。■アボカドの保存方法【冷凍】アボカドは、意外にも冷凍保存ができるのです。熟しているけどすぐに食べないという場合はとても便利ですね。冷凍するときと解凍方法にもポイントがありますのでご紹介します。・保存方法アボカドをまるごと1個保存する場合は、ラップをかけてから保存袋に入れ、空気を抜くように密閉してから冷凍庫へ。切ったあとのアボカドは、使いやすいサイズにカットしレモン汁などを塗り変色を防ぎます。そのあとにラップをして冷凍庫で保存します。サイコロ状にカットしておけば解凍する時間も短くて済み、調理しやすいですよ。・冷凍保存に適した温度一般的な家庭用冷蔵庫の冷凍温度は、−20℃~−18℃とされています。この温度で保存すれば、冷蔵で保存するよりも長くおいしさが保たれます。・保存期間の目安冷凍保存でも、1ヶ月ほどで食べきるようにしましょう。それ以上になると味が劣化しますが、数か月間は保存することが可能です。とはいっても、おいしいうちに食べきりたいですよね。・アボカドの解凍方法冷凍したアボカドを解凍するには、常温で自然解凍すると良いでしょう。ただし、長時間放置してしまうと酸化が進んで傷みやすいので気を付けてください。急いでいるときは、低いワット数の電子レンジで解凍する方法もあります。解凍モードか、200Wで3分程度で解凍できます。電子レンジにかけすぎると温かくなってしまうので様子を身ながら加減してくださいね。・冷凍アボカドの使い方最近スーパーの冷凍食品コーナーでは、冷凍アボカドを見かけるようになりました。食べやすいサイズにカットされているものが多く保存がきくので、毎日手軽にアボカドを取り入れられそうですよね。自然解凍で30分前後解凍すれば食べ頃になるので、包丁もまな板も使わず、調理している間に解凍されて使い勝手が良いと好評です。■保存に適したアボカドの選び方栄養豊富な食材なので、できるならたくさん料理に取り入れたいアボカド。スーパーなどで安く売られているときにまとめ買いしたものの、食べる前に傷んでしまうなんてこともありますよね。アボカドを長く保存するなら以下のポイントをチェックして選びましょう。・きれいな形をしている皮の色などに注目しがちなアボカドですが、形にも注目してみてください。涙型もしくは卵型のような楕円形が、おいしいアボカドの確率が高いとされています。まん丸の形だったり歪んでいるものは、熟し方にムラがあったり、黒筋が多いことがあるので避けましょう。・皮にハリとツヤがある皮の表面を観察してみると、ザラザラしていたりシナシナになっているものもあります。新鮮でおいしいアボカドの皮はツヤツヤとして光沢があり、ハリもあります。皮にシワがあったり、プカプカと浮いている場合は熟しすぎて身が黒ずんでいる可能性があるので注意しましょう。・ヘタと身に隙間がないあまり知られていないかもしれませんが、ヘタの部分に着目すると色々なヒントが隠されているんです。アボカドは熟していくにつれてヘタの色から徐々に変化していき、乾燥してポロっと取れることがあります。もしヘタと皮の間に隙間があったり、ヘタが取れてしまっている、またはヘタの色が黒すぎるものがあったら熟しすぎのサインです。しっかりと実にヘタがついており、色も緑色なら熟すまでに時間がかかるので、保存用に適しています。・弾力のある触り心地見た目だけでも判断できる要素はありますが、確実なのは実の固さです。皮を軽い力で押してみたときに適度に弾力があるものはちょうど食べ頃です。弾力のあるものを選べば追熟する必要があるので、保存に適しています。ただ、買う前の商品をあまりベタベタと触るのはマナー違反ですよね。色や形をチェックした後、最後に指の腹で優しく押してみましょう。あまり柔らかすぎると、皮と中の間に隙間があり熟れすぎている可能性があるので避けましょう。■腐ったアボカドの見分け方アボカドは食べ頃を過ぎると中で腐り始めてしまいますが、外見だけでは判断しにくいですよね。とはいえ、せっかく買ったらなるべく食品ロスを少なくしたいところ。食べ頃のものを買ったばかりでも、中では腐敗が始まっていることもあります。腐っているかどうかは以下の部分を参考にしてください。・触っただけで崩れるカットしたときに、実がボロボロと崩れるくらい柔らかいときは、腐っている可能性が高いので食べないでください。また、嗅いでみて変なニオイがある場合も腐っているとき特有の状態です。・中身が黒っぽく変色している切ったあとに黒っぽく変色していきますが、切りたてでも部分的に黒っぽくなっていることがあります。これが「全体的に」黒っぽくなっていたら腐っている可能性が高いので避けましょう。・茶色っぽい筋が出ているこちらも切ったときに一部に見られることはありますが、やはり全体的に見られる場合は腐っています。部分的であれば大丈夫ですので、ニオイも確認して判断してくださいね。■アボカドの保存食レシピ変色に弱いアボカドですが、保存のきくとっておきのメニューをご紹介します。火も使わない簡単なレシピなので、常備菜として取り入れてみてはいかがでしょうか。和洋中どれにも合うので、作り置きしておけば大活躍です!・めんつゆ漬け<材料>・アボカド 1/2個・めんつゆ(3倍濃縮) 大さじ2・水 大さじ6・ごま油 小さじ1<作り方>アボカドを1センチ角に切り、めんつゆ、水、ごま油を入れてあえるだけです。ポイントとしては、アボカドが全部浸るくらいのめんつゆの量になれば、空気と遮断されることでアボカドの変色が防げます。そのため小さく深めの容器のほうが浸りやすいでしょう。または、漬けるときにキッチンペーパーを上からかぶせてめんつゆを染み込ませると、味のなじみが良くなります。・保存期間の目安保存容器で冷蔵庫に入れれば1週間日持ちします。一度カットしてしまうと変色や傷みを気にしながら保管しなければならないので、こちらを一度作っておけば比較的長持ちします。こうした常備菜が一品でも冷蔵庫にあれば、忙しい中でも活躍間違いなしです。・活用レシピアボカドめんつゆ漬けは、もちろんそのまま食べてもおいしいのですが、アレンジレシピがたくさんあります。ご飯やの上に乗せて刻みのりやネギなどの薬味を添えれば、アボカド丼に。冷凍うどんをレンジで温め、アボカドめんつゆ漬けの漬け汁も一緒にかけ、卵黄と薬味を一緒に乗せればアボカドうどんになります。また、意外においしいと評判なのがアボカドのお味噌汁です。アボカドめんつゆ漬け(大さじ2)と、味噌(小さじ2)、プチトマト(2個)と塩昆布(少々)をお椀に入れ、お湯(50ml)を注ぐだけで簡単にできちゃいます。火を使わないので、食卓に一品加えたいときに便利ですね。■アボカドを使いこなして、ヘルシーな食事を保存方法やおいしさの見極めができるようになれば、アボカドがもっと身近な食材になりますね。1年中手に入りやすく栄養豊富な果物なので、季節を問わずおいしいレシピのバリエーションがたくさんあります。冷蔵庫の定番の食材として加えてみてはいかがでしょうか?
2021年04月21日「プラム」は甘みと酸味のバランスが絶妙でとてもおいしい果物ですよね。しかし、みなさんはプラムに含まれている栄養や、プラムを使ったレシピをご存知でしょうか。そのまま食べるだけでなく、アレンジレシピも魅力的なんですよ。今回は、意外と知られていないプラムの栄養やスモモとの違い、おいしい食べ方を紹介します!■スモモとは違う?プラムの特徴見た目や味がプラムと似ている果物としてよく挙げられるのが、スモモです。このふたつの果物の違いや特徴をご存知でしょうか。 ・プラムとスモモは同じ果物!結論からいうと、プラムとスモモは”同じ果物”なのです。プラムというのは一部の果物の総称で、その中にスモモやプルーン、ウメ、アンズなどが含まれます。また、スモモは「日本スモモ」と「西洋スモモ」に分かれており、「日本スモモ」をプラム、「西洋スモモ」をプルーンと呼ぶことがあります。一方で、別の分け方をする場合もあります。たとえば、生のスモモをプラム、乾燥したスモモをプルーンと呼ぶといったように、分類の仕方はさまざまです。特に、日本スモモ(プラム)は、主に生食用に使われることが多いです。西洋スモモ(プルーン)は、生食用のほかに乾燥用やジャム、コンポートなどの加工用としても使われることが多いでしょう。・ジューシーで甘酸っぱい果肉が特徴プラムといえば、ジューシーで甘酸っぱい果肉が特徴ですが、品種によってさまざまな特徴があります。ここでは代表的な品種とその特徴を紹介します。大石早生(オオイシワセ)日本で最も多く栽培されている品種です。店頭に並ぶのもとても早く、5月下旬から収穫が始まり、7月上旬ごろに旬を迎えると言われています。果頂部が少しとがったかたちをしており、桃のかたちに非常に似ています。完全に熟す前に収穫されることが多いため、少し緑が残った見た目で陳列されることがありますが、熟すにつれて綺麗な赤色に染まっていきます。赤い皮の中には、黄色い果実がぎっしりと詰まっていて、溢れる果汁はもちろん、優しい甘みと夏に相応しい爽やかな酸味が特徴です。ソルダム日本で二番目に生産量が多い品種です。大石早生よりも実が大きく、緑色の皮と鮮やかな赤い果肉が特徴です。8月上旬に旬を迎えます。ソルダムは皮が緑色の状態で店頭に並ぶことが多いのですが、この状態ではまだ果肉が硬く、酸味も強め。甘いソルダムを食べたい方は、皮が完熟し、真っ赤になるまで待ってみると良いでしょう。お好みのかたさや酸味・甘みに合わせて食べる時期を選んでみてください。太陽大石早生とソルダムに次いで、日本で三番目に生産量が多い品種です。果実は120gから150gで、大石早生とソルダムよりも大きいです。皮は巨峰のように黒っぽく見えるほど濃い赤色になります。果肉は乳白色で、少し硬めですが、糖度が高いので完熟すると非常に強い甘味を楽しめます。産地や栽培方法にもよりますが、8月中旬が旬と言われています。貴陽(キヨウ)「太陽」を40年以上かけて品種改良したのが、幻のフルーツと呼ばれる「貴陽」です。貴陽の最大の特徴は大きさ。なんと一般的なプラムの約3倍の大きさになるそうです。2012年には、323.77gの貴陽が収穫され、世界一重いプラムとしてギネス世界記録に認定されました。貴陽は1996年に品種登録された比較的新しいプラムです。栽培するのが非常に難しいため、生産量が最も少ない品種の一つとして知られており、市場では高値で取引されています。非常に大きなプラムですが、種は小さく、食べられる果肉がたっぷりあります。酸味が控えめで、甘みが凝縮された果汁を豊富に含んでおり、濃厚かつ奥深い味わいを楽しめます。旬の時期は7月下旬から8月中旬と言われています。■プラムの食べ方(1)まるごと食べるプラムを食べるとき、みなさんはどうやって食べていますか。多くの方は皮を剥いて食べているのではないでしょうか。実はプラムは皮ごと食べられるのです。ここからは、プラムを皮ごと食べる方法を紹介します。・プラムの皮は食べられる!プラムの皮はほかの果実と比べてもとても薄く、丸かじりして食べることができます。また、プラムの皮には食物繊維やポリフェノールなどの栄養素が豊富に含まれていますので、食べずにそのまま捨てるのは少しもったいないかもしれませんね。皮は少し酸味のある味わいなので、果実の甘味とのアクセントを楽しみたい方や、栄養素を豊富に摂取したい方は、皮をよく洗ったうえで、丸ごと食べてみてください!・種の取り方プラムを食べるときは、真ん中にある種を取らなければなりません。この種は包丁を使った3つのステップで簡単に取ることができます!1.プラムの真ん中に包丁をいれて、種に沿って包丁を一周させます2.切れ目が綺麗にはいったら、プラムの左右をつかみ、ひねるように回して切り離しましょう3.プラムが2等分されたら、包丁の角をうまく使って種を取り除きましょうたったこれだけでプラムの種を綺麗に取ることができますので、ぜひお試しください。・塩を振って食べるスイカと同じように、塩を振りかけて食べるとプラムの甘さがさらに引き立ちます。塩のかけすぎには注意して食べてくださいね。・冷蔵庫にいれて冷やす酸味が苦手な方におすすめなのが、冷やして食べるやり方です。プラムを食べる前、2日から3日間冷蔵庫に入れて冷やすと、プラムの酸味が抜けるので、甘い味を楽しめます。食べる直前、1時間前くらいに常温に出しておくと、食べやすくなるでしょう。■プラムの食べ方(2)皮を剥いて食べるプラムは皮ごと食べられるとお伝えしましたが、もちろん皮を剥いてもおいしく食べられます。しかし、プラムの皮は意外と薄く、剥くのが難しいですよね。・熟しているプラムを選ぶ皮の剥きやすさは、果実の熟し具合によって変わってきます。若いほど剥きにくく、熟しているほど剥きやすくなります。完熟しているプラムの場合、包丁を使わずに手でも簡単に剥くことができるぐらい剥きやすいです。・包丁で半月状にカットする包丁でプラムをカットするときは、リンゴのように縦向きの半月状にカットすると皮が剥きやすいです。プラムの皮は非常に薄いので、指を切らないように注意してください。・熱湯に少しだけ浸けるトマトの湯むきに似たやり方です。プラムの頭とお尻の部分に包丁で少しだけ切り込みを入れます。その後、熱湯に10〜15秒ほど浸けましょう。浸けたあとはすぐに冷水にいれます。すると、切り込みを入れた部分から簡単に手で剥くことができます。■プラムの食べ方(3)大玉と小玉プラムには大玉プラムと小玉プラムの2種類があります。ここでは、大玉プラムと小玉プラムそれぞれの代表的な品種を挙げ、おいしい食べ方を紹介します。・大玉プラムの品種貴陽先ほどご紹介した貴陽は大玉プラムの代表格ともいえる品種です。200から300g前後と非常に大きな貴陽は、甘味もとても強く濃厚な味わいが楽しめます。表面に白い粉(ブルーム)がついているものが新鮮な貴陽です。また、成熟した貴陽は、皮の部分に「輪紋(りんもん)」と呼ばれるスジが見られます。購入する際に注目してみてください。シナノパール長野県で開発された新品種です。9月下旬に収穫される極めて晩成型のプラムで、糖度が19~20度とプラムの中でもトップクラスに高く、桃に近いみずみずしい食感と味わいを楽しめます。麗玉(れいぎょく)高級プラムとして有名なのが麗玉です。麗玉は、シナノパールの中から「果実の重さが200g以上」、「糖度が18%以上」、「傷がない・かたちが良いなど高品質である」などのあらゆる条件をクリアした厳選されたプラムのみを集めたブランドです。・小玉プラムの品種先ほどご紹介した大石早生やソルダムは、小玉プラムの代表格です。ここではさらに新しく小玉プラムの品種を紹介します。ハニーローザハニーローザは6月上旬から中旬にかけて、たった10日間ほどしか収穫することができない大変貴重なプラムです。舌ざわりがとてもなめらかで、小さな実に凝縮された甘味と果汁が魅力的な品種です。花螺李(カラリ/ガラリ)花螺李は奄美大島や沖縄、鹿児島などで栽培されている品種です。奄美大島産のものは別名「奄美プラム」と呼ばれており、島の特産品の一つになっています。皮と果肉の色は非常にきれいな濃い赤色や紫色をしています。酸味が非常に強いので、果実酒やシロップ漬けなどの加工用として使われることが多いです。李王(りおう)李王は大石早生とソルダムを交配してできた品種です。生産量があまり多くなく、主産地の山梨県やその近隣県以外ではなかなか見かけることができません。切り口から果汁が溢れるほどのみずみずしさが特徴で、果肉は非常に柔らかく、甘みが非常に強いです。・大玉プラムは皮を剥いて食べる人が多い大玉プラムは皮が剥きやすい上に、非常に甘い品種が多いので、少し酸味を含む皮を剥いて食べる方が多いです。甘さを十分に堪能したい場合は、そうして酸味を除去してみるのもいいですね。・小玉プラムは皮を剥かずに食べる人が多い小玉プラムは皮が剥きづらいので、皮ごと食べる方が多いです。甘さと酸味の絶妙なバランスを楽しみたい方はこちらがおすすめです。■プラムに含まれる栄養プラムはとても栄養価の高いフルーツというのをご存知でしたでしょうか。ビタミンA・ビタミンB1・ビタミンB2などのビタミン類が豊富で、更にリン・鉄分・カルシウムなどの栄養素も含まれています。また、プラム1個分(100g)のカロリーは44gと低いため、ダイエット向きの食品としても知られています。 ・便秘予防・解消の効果的が期待できる食物繊維プラムには豊富な食物繊維が含まれているため、整腸作用に優れており、便秘の解消の手助けに期待できます。厚生労働省によると、食物繊維は便秘解消には欠かせない栄養とされているほどですので、積極的に摂取したいですね。また、プラムに含まれている食物繊維は不溶性食物繊維というもので、体内で吸収されにくく、腸までしっかり届くという特徴を持っています。・眼精疲労予防・改善が望めるアントシアニンブルーベリーに含まれていることでも有名なアントシアニンですが、プラムの皮にも豊富に含まれています。アントシアニンはポリフェノールの一種で、眼精疲労の予防・改善が望めることと、毛細血管の強化が期待できます。プラムの皮の色が濃いのは、このアントシアニンによるものなのです。ブルーベリーの皮も同じような色をしていますから、アントシアニンの色はとてもわかりやすいですね。・皮は剥かずに食べるのがおすすめプラムを食べる際は、皮を剥かずに食べた方がより多くの栄養素を摂取できることがわかりました。また、プラムに限らず、果物は実よりも皮の方に多く栄養が含まれていることが多いのです。皮の方が色の濃い果物の場合は、特にその傾向があります。栄養を少しでも多く摂りたい方は、皮ごと食べるのがおすすめです。■食べごろのプラムの見分け方甘みと酸味の絶妙なバランスがおいしいプラム。食べごろのタイミングはどうやって見分けるのでしょうか。一般的には、収穫後3〜7日くらい経過したものが食べ頃とされていますが、店頭に陳列されたプラムの収穫日を調べることは難しいですよね。そこで、ここでは誰でも簡単にわかるプラムの食べごろの見分け方をご紹介します。・プラムの旬は?真夏の果実と言われるプラムは、その名の通り6月中旬から9月にかけて旬を迎えます。ただ、品種や育て方によって旬の時期が変わりますので、食べたい品種に合わせて買う時期を調べるのがおすすめです。・ブルームがついているブルームとは、プラムの表面についている白い粉状の物質のことです。このブルームは、空気中の菌から果物を守るはたらきや鮮度を保つ効果があるもので、果物自身から分泌されています。収穫された段階でブルームは少しずつ無くなっていくので、ブルームがたくさんある果物ほど新鮮であるとされています。・赤みが増して香りが強くなるプラムは熟成が進むにつれて、皮が赤くなり、甘い香りが強くなっていきます。店頭で食べ頃のプラムを買いたいときは、赤く、甘いフルーツの香りがするものを買いましょう。・指で押すと柔らかいもっとも基本的な確認方法です。桃などと同じように、プラムも熟すほど果肉が柔らかくなっていきます。柔らかくなるにつれてジューシー感や甘みが強くなっていきます。酸味のない甘いプラムが食べたい方は、目安にしてみてください。・まだ固い場合は追熟させる買ったばかりのプラムが固く、皮の緑色が多かったり、酸っぱすぎた場合は追熟させると甘みが増します。追熟のやり方はとっても簡単で、3日程度放置するだけです。■プラムの保存方法プラムは、完熟か、まだ若いかによって保存方法も変わってくる果物です。ここでは、プラムをどういう状態で保存するのがよりおいしく楽しめるのかを紹介します。・採れたては室温で追熟させる採れたてのプラムの場合、まだ若く酸味の強い味わいになっている可能性があります。酸味を抜いて、もっと甘みを出したいときは室温で完熟するまで保存するのがおすすめです。前述したプラムの食べごろを見極めるポイントを重視して追熟してみてください。・完熟したものは冷蔵で3~5日完熟したプラムは、冷蔵庫で3から5日間冷やすことによって甘さが増してよりおいしく食べることができます。保存するときは丸ごと保存しても良いですし、食べやすいサイズにカットしたものを保存性に優れたポリ袋に入れるのもおすすめです。既に完熟しているプラムなので、長期保存はあまりしない方がよいです。・酸味を残した鮮度の良いものは冷凍で1ヶ月採れたての新鮮な状態で保存したい方には、冷凍保存がおすすめです。プラムを冷凍保存すると、特有の酸味が残りやすくなります。この酸味が元々ある甘みとの絶妙なアクセントになり、ジャムやコンポートで使いやすくなりますよ。冷凍保存する際は、プラムの傷んでる部分を取り除き、水洗いしたものを冷凍用保存容器にいれるだけで大丈夫です。■プラムのおいしい食べ方!アレンジレシピを紹介そのまま食べてもおいしいプラムですが、その甘みや酸味を活かしてさまざまなレシピに使うことができます。ここではプラムを使ったアレンジレシピの一例をご紹介します。・ジャム酸味が強いプラムでも、ジャムにすることで甘さが強くなってとても食べやすくなります。材料もプラムと砂糖だけですし、プラムを種ごと煮るだけでできる簡単アレンジレシピです。パンやヨーグルトと一緒にお楽しみください。・コンポート暑い夏に食べたくなる、インスタ映え間違いなしのアレンジレシピです。水とグラニュー糖を鍋にいれて沸騰させたところにプラムを加え、煮詰めて、最後に冷蔵庫で冷やすだけで完成します。食卓を彩るデザートの一品としておすすめです。・シロップとピューレこちらも真夏のかき氷にかけたくなるアレンジレシピです。お鍋に種をとったプラムと砂糖、水あめ、塩を入れて弱めの中火で色がついてくるまで火にかけます。色がついたら、火を止めて十分に冷まし、シロップとピューレにわけたら完成です。・シャーベットとても綺麗な赤が目立つプラムのシャーベットです。風味をつけるためにワインを入れても良し、甘みを出すためにハチミツを入れても良し、と非常にアレンジが効くデザートメニューです。プラムを生で食べるのが苦手な方や、冷凍したプラムの使い道に困っている方におすすめです。・パウンドケーキプラム入りのパウンドケーキを作る際のポイントは、プラムを入れすぎないことです。プラムは水分がとても多く含まれているため、入れすぎてしまうとうまく焼けません。多くても2個程度にして焼きましょう。紅茶やハーブティーとの相性が抜群なので、優雅なティータイムになりますよ。・プラム酒お酒好きの方におすすめしたいのが、ご自宅で簡単に作れるプラム酒です。作り方は、プラムと氷砂糖とホワイトリカーを瓶にいれ、直射日光の当たらないところに保管します。氷砂糖が溶けてくると、下の方に溶けた砂糖がたまるので、適度に瓶を回し、中身の濃度を一定にします。その後、約3ヶ月ほど経過するとプラム酒の完成です。味をまろやかにしたい方は、1年近く寝かせるのが良いでしょう。■プラムは皮ごと食べるのがオススメ!今回は、プラムの皮に含まれている栄養やプラムのおいしい食べ方を紹介しました。プラムの甘みと酸味をうまくいかすことで、さまざまな料理に使えることが、お分かりいただけたと思います。また、プラムの皮には、ダイエットや眼精疲労の軽減などの効果が期待できる栄養素が、たっぷりと含まれています。プラムを皮ごと食べて健康効果を高めましょう!《参考》・ 文部科学省「日本食品標準成分表2015年版(七訂)」PDF ・ e-ヘルスネット「食物繊維」 ・ e-ヘルスネット「抗酸化物質(アントシアニン)」 ・ JA筑前あさくら「すもも」栄養価
2021年04月20日コクのある味わいや鮮やかな黄緑の実の色が特徴で、森のバターともいわれるアボカド。その栄養価は『世界一栄養価の高い果物』としてギネス認定されているほどなのです。そんなアボカドを、カットして保存しておいたら変色してしまっていた…なんていう残念な経験はありませんか?そこで今回は、鮮やかな色が魅力のひとつでもあるアボカドの変色を防ぐ方法を、徹底解説していきたいと思います!そのほか、保存方法やアレンジレシピなどもご紹介していきます!■アボカドは変色しやすい食材アボカドは、その鮮やかな実の色が変色しやすい食材でもあります。なぜ変色してしまうのか、その原因を知ることで少しでも変色してしまうことを防ぐことができるのではないでしょうか?・変色する原因アボカドが変色してしまうのは「ポリフェノールオキシダーゼ」という酵素によるものです。この酵素が空気にふれると酸素と結びつくことによって酸化し、メラニン色素が作られ、茶色や黒に変色してしまうのです。アボカドに含まれる酵素と空気が触れないよう対処することで変色は防げるのではないでしょうか。・空気に触れないようにラップに包むアボカドの変色の原因は、空気に触れることによっておこる作用なので、保存する際にはその点に気をつけ、ラップでぴったりと包み、空気をしっかり遮断することが大切なポイントです。・種は残しておくアボカドを半分に切った状態で冷蔵保存する場合におすすめする保存方法は、「種を残しておく」ということ。種のある部分はまだ空気に触れていないないため、なるべくそのままの状態で保存するためです。半分に切り分けたときに種がはずれたほうを先に食し、種が残っている側を保存します。その際には、実の部分が空気に触れないようにしっかりとラップで包むことを忘れないようにしましょう。 ■アボカドは変色しても食べられる?空気に触れないよう気をつけて保存していても、どうしても変色してしまうときがあるかもしれません。そんな変色してしまったアボカドは食材としてはもう使うことができないのでしょうか?・食べて問題はない結論から先に言ってしまうと、アボカドは変色してしまっていても食べることはできます。アボカドの変色の原因は空気に触れることによって起こる酸化によるもので、黒くなっているのはメラニン色素ですから、食べても問題はありません。・黒い斑点や筋のあるものはあまりおいしくないメラニン色素によって黒く変色しているだけなら味にも変わりがないので、問題なく食べることのできるアボカドですが、中には、黒い斑点や筋ができている場合があります。この筋は種に栄養素を運ぶための組織で、酸素に触れやすいため果肉部分よりも変色しやすいのです。食べても問題はないのですが、かたくなり、筋っぽさが出ると口あたりが悪くなってしまいおいしさが半減してしまうので、取りのぞくことをおすすめします。・傷んだアボカドの特徴アボカドの変色が酸化によるものではなく、傷んでしまっている場合には注意が必要です。食べても問題のないアボカドは、変色してしまっている部分以外はきれいな黄緑色のままですが、傷んでしまっているアボカドは全体的に黒く変色し、異臭もはなつようになります。また、全体的に果肉がやわらかくなりすぎ、汁が出てきている状態のものは腐敗が進んでいる可能性が高いため、食べるのは避け処分しましょう。アボカドはへたの部分から腐敗が進むので、半分に切ったときにへたのまわりから白っぽいカビが生えていることがあります。この場合も食べられませんので廃棄しましょう。・切ったアボカドは2日程度で食べ切るサラダなどで楽しむことの多いアボカドは、カットした状態のものが残ってしまう場合もありますよね。冷蔵庫で保存することはできますが、変色や劣化は進んでしまいますので、できるだけ早めに、2日程度で食べきるようにしましょう。 ■アボカドの変色を防ぐ方法変色しやすい食材であるアボカド。そのきれいな黄緑色を少しでも長持ちさせたいですよね。そこで、ご家庭でも実践できるアボカドの変色を防ぐ方法を、いくつかご紹介したいと思います。・酢アボカドの切り口に酢を塗る方法はどうでしょう。お酢は常備しているご家庭も多いのではないでしょうか。お酢に含まれている酢酸には酸化をとめるはたらきがあるためアボカドの変色を防ぐことができるのです。この方法はアボカドにお酢のにおいがついてしまうため、マリネやカルパッチョなど、その匂いをいかした料理に使用するとよいでしょう。・オリーブオイル次にオリーブオイル。こちらもご家庭に常備されている方も多いのではないでしょうか?酸化を防ぐ成分としてはオレイン酸が含まれていますのでアボカドの切り口に塗ることで変色を防ぐことが期待できます。アボカドを使ったサラダなどを作る工程でオリーブオイルと合わせれば、食卓に並べるときに変色することなく鮮やかな色を保つことができるでしょう。・レモン汁ポリフェノールが酸化することで変色するアボカド。そのはたらきをとめることができる成分にはビタミンCもあげられます。そのビタミンCを多く含むことで知られるレモンの果汁にも、アボカドの変色防止効果を期待できます。レモンは生の果実をしぼったものでも、市販のレモン果汁でもどちらでも大丈夫です。お酢と同じく酸味や香りがアボカドにうつってしまうので、それらが気にならない料理に使用するときにこの方法を使うとよいでしょう。・玉ねぎ常備野菜として置いてあることの多い玉ねぎ。こちらもアボカドの変色防止に使うことができます。玉ねぎに含まれる硫黄成分に変色を防ぐはたらきがあるからなのです。保存しておきたいアボカドと一緒にカットした玉ねぎを密閉容器に入れ、冷蔵保存します。玉ねぎは調理した後に残った切れ端でもかまいません。お酢やレモン汁を利用したときとくらべると味やにおいの変化は少ないです。・電子レンジアボカドにくわえて調味料や野菜、果汁などを用意する以外の方法が電子レンジです。半分に切ったアボカドを種付きのままラップなどはせずに、10~20秒ほど電子レンジにかけるだけです。原因である酵素を破壊するためアボカドの変色を防ぐことができるのです。この方法の良い点は、アボカド以外のものを準備する手間もなく、味やにおいの変化を加味したレシピにしなくてもよいところですね。■アボカドの変色を防ぐためには冷凍保存がおすすめ変色を防ぐ方法としていくつかご紹介しましたが、もうひとつの方法として冷凍保存もおすすめです。・保存方法丸ごとアボカドは、カットしていない皮付きで丸ごとのままでも冷凍保存することができます。ひとつずつラップで包んでから密閉できる保存袋に入れ、冷凍庫に保存します。カットしたあとカットしたあとのものは調理に使いやすい量に小分けし、空気に触れないようにラップで包んだものを密閉できる保存袋に入れ、冷凍保存します。このとき、お酢やレモンなどを使用し処置をほどこしておくと、より変色防止効果を期待できるでしょう。・解凍方法解凍するときは常温か野菜室で自然解凍がよいでしょう。冷凍保存をしたアボカドは解凍後に少しとろりとした感じになるので、半解凍くらいだと包丁でカットするなどの調理がしやすいと思うのでおすすめです。・保存期間の目安冷凍したアボカドは約1ヶ月ほど保存が可能ですが、味は徐々に落ちていってしまうので、できるだけ早く使い切るようにするとよいかもしれませんね。 ■食べごろのアボカドの見分け方スーパーなどで販売されているときには、丸ごとで売られていることの多いアボカド。中身は切ってみるまでどのような状態か見ることができないですよね。丸ごとの状態でも新鮮かどうか、食べごろかどうかを見分ける方法を解説していきます。・皮が黒くハリがあるアボカドの皮は、緑色のものが熟すにしたがって黒く変化していきます。皮が黒くなり、ハリのあるものを選びましょう。・指で押すと弾力があるアボカドの表面を指でそっと押してみたときに、少しやわらかく、弾力のあるものを選ぶようにしましょう。あまり強く押すとそこからいたんでしまう可能性があるのでやめましょう。・ヘタがしっかりついているアボカドはへたの部分から徐々に熟していくので、へたが取れてしまっていたり、へたのまわりにすきまができてしまっているものは、すでに熟しすぎてしまっている可能性が高いので避けたほうがよいでしょう。・熟しきっていないものを購入してしまったら何個か袋詰めにされて売られているものを購入して帰ったとき、熟しきっていないものも入っていることもありますよね。そんなときには追熟させることが必要です。食材として使いたい日にちがまだ先なら、常温においておけばおおよそ3~5日程度で食べごろになるといわれています。追熟効果を期待まだ食べごろではないけどなるべく早くたべたい!そんなときには、りんごと一緒に保存しましょう。りんごから出るエチレンガスのはたらきでアボカドの追熟が進むので、一緒に袋に入れておくとアボカドだけで置いておく場合にくらべて早くやわらかくなります。意外なおいしさ意外に思われる方も多いかもしれませんが、少し固めのアボカドがあるときのおすすめの保存方法のひとつに『ぬか漬け』があります。半分に切ったアボカドのたねをとり、ぬか床に漬けるだけです。皮はむいてもそのままでもかまいませんが、皮付きのままのほうが型くずれが少ないかもしれません。おうちにぬか床があるよ、というかたは手順も簡単なのでぜひ一度ためしてみてはいかがでしょうか?・加熱調理には固めのものがよいサラダやマリネなど、生のままスライスやカットした状態で食べることの多いアボカドですが、パスタや炒め物などのように、加熱調理して使いたい場合は少し固めのものを選ぶようにするとよいでしょう。ねっとりとした食べごろよりも少し固めのほうが過熱してもしっかり食感やかたちが残りますし、調理するときもあつかいやすいですよね。■アボカドを変色させない保存食レシピアボカドの変色を防止する方法をいくつかご紹介しましたが、変色を防止しつつ保存しておくことのできる常備菜のレシピもありますよ。ぜひレパートリーに加えてくださいね。・アボカドの麺つゆ漬けアボカドを好みの大きさにカットして、麺つゆに漬け込んでおく。これだけで変色も防ぎつつ食卓にならべる副菜のひとつになりますし、まぐろやサーモンなどのお刺身と合わせた漬け丼にするなど、アレンジレシピに使える食材にもなります。・保存期間の目安麺つゆに漬け込むことで空気に触れることがないので変色も進まず、冷蔵庫でおおよそ1週間ほどは保存しておくことができます。アボカドを買ってきたもののすぐには使いきれないな、と思ったときに簡単にできる保存食として覚えておくとよいですね。■アボカドが変色したときのの活用レシピ気をつけて保存していても日がたったり、空気に触れてしまったりして変色してしまうこともありますよね。そんなアボカドが変色してしまっていてもさほど気にせず活用できるアレンジレシピをいくつかご紹介します。・ディップ材料(2人分)キュウリ1/2~1本セロリ1/2本ニンジン(縦半分)1/2本・アボカド1個・生クリーム大さじ3・塩少々・レモン汁小さじ1下準備キュウリは端を落とし、スティック状の長い乱切りにする。セロリは筋を引き、キュウリに合わせて切る。ニンジンは皮をむいてキュウリに合わせて切り、熱湯でゆでて水に取り、粗熱を取る。アボカドは包丁で種まで縦向きに1周グルリと切れめを入れてひねり、2つに分ける。包丁の角を種に刺して軽くひねって種を取り出す。作り方手順1:コップに冷水を入れ、キュウリ、セロリ、ニンジンを立てる手順2:<アボカドディップ>を作る。アボカドの果肉をスプーンで取り出し、フォーク等でつぶす。ボウルに生クリームを入れて泡立て器でモッタリするまで混ぜる。アボカドを加えてよく混ぜ合わせ、塩、レモン汁を加えてさらに混ぜ合わせる手順3:器に(2)の<アボカドディップ>、(1)を盛り合わせる・アボカドグラタン材料(2人分)アボカド(大)1個プチトマト2個水煮コーン(缶)10gツナ(缶)10g牛乳大さじ1マヨネーズ大さじ1塩少々コショウ少々ピザ用チーズ適量パン粉適量バター1g作り方手順1:アボカドは種に沿って縦に1周切り込みを入れ、両手でひねるように半分に分けて種を取り除く。実は皮から1cmほど残してくりぬく。プチトマトは横半分に切る手順2:くりぬいたアボカド、水煮コーン、ツナ、牛乳、マヨネーズ、塩、コショウをボウルに入れて混ぜ合わせ、アボカドの皮に詰め、その上にプチトマトを並べる手順3:(2)の上にピザ用チーズ、パン粉、バターをのせ、耐熱皿に入れ、あらかじめ200℃に予熱しておいたオーブンで焼き目がつくまで焼く(約10分)・アボカドキムチ材料(1人分)アボカド1/2個白菜キムチ20~30gゴマ油小さじ1作り方手順1:アボカドは種と皮を取って1.5cm角に切り、ザク切りにした白菜キムチ、ゴマ油と和え、器に盛る・アボカドと納豆の春巻き材料(2人分)春巻きの皮2枚納豆1パックアボカド1/2個ピザ用チーズ適量・みそ大さじ1/2・しょうゆ小さじ1・すり白ゴマ小さじ2・小麦粉小さじ2・水大さじ1.5ゴマ油適量下準備春巻きの皮は半分に切る。アボカドは小さめのひとくち大に切る。<小麦粉のり>の材料は混ぜ合わせる。作り方手順1:ボウルで<調味料>の材料を混ぜ、納豆を加えて混ぜ合わせる手順2:(1)にアボカドを加えて和え、春巻きの皮にのせてピザ用チーズをたっぷりのせ、<小麦粉のり>をつけながら三角に巻いていく手順3:フライパンにゴマ油を中火で熱し、(2)を両面おいしそうな焼き色がつくまで焼く・アボカドと甘酒のスムージー材料(2人分)アボカド1/2個バナナ1/2本甘酒100ml牛乳200mlレモン汁大さじ2ハチミツ小さじ1氷2~3個作り方手順1:アボカドはザク切りにする。バナナは皮をむいて幅1cm位の輪切りする手順2:全ての材料をミキサーに入れ、滑らかになるまでかくはんしてグラスに注ぐ■栄養たっぷりのアボカドを満喫!ギネスに認定されるほど栄養価がとても高いアボカド。毎日でも食卓に並べたくなるほどですが、変色してしまうのが早いため、食べごろのアボカドを店頭で見つけても、二の足を踏んでしまうこともあるかもしれません。ですが、アボカドを使った料理は見た目もおしゃれですし、洋風な食卓にはぴったり。安売りしていたら、ついついたくさん買ってしまいたくなりますよね。今回ご紹介した変色防止の方法や保存方法、そして万が一変色してしまったときにも活用できるアレンジレシピを参考にして、栄養たっぷりのアボカドを満喫しましょう!栄養をたっぷり摂取して、おいしく健康を心がけるのが一番ですね。《参考》・ ニチレイ「【アボカド保存Q&A】食べ頃は? 冷凍できる? 疑問をプロが解決!」
2021年04月01日1年中売られているキウイは、そのまま食べると甘酸っぱくてジューシーな果汁が口の中に広がり、ヨーグルトやケーキのトッピングにすると、見た目にも爽やかさを加えてくれるフルーツですよね。キウイの魅力をもっと知るために、その種類や旬の時期など、みなさんがあまり知らないキウイの詳細についてご説明していきます。■キウイの種類キウイは、マタタビ科のつる性の植物になる実で、原産地は中国の南部です。日本で売られているキウイのほとんどが海外からの輸入物ですが、国内でも育成・栽培され国産として売られている品種もいくつかあるんですよ。・ヘイワードキウイメーカーで有名な、ニュージーランドのゼスプリ社が生産しているグリーンキウイで、世界に出回っている約70%のキウイはこの品種です。日本国内でも愛媛県や和歌山県などで栽培されています。俵型で全体に産毛があり、果肉は透明感のある緑色。収穫直後は、酸味が強くて食べにくいですが、熟すると甘みが増してシャキシャキとした歯切れの良さが特徴です。・ゴールデンキウイゼスプリ社が、日本人の好みに合わせて20年という歳月をかけて開発した品種です。ゴールドキウイと呼ばれているもののほとんどが、この品種です。ヘイワードに比べると、ややスマートな俵型で産毛が薄く、表面はすべすべした手触りをしています。果肉は黄色でグリーンキウイよりも糖度が高く、成熟スピードが早いため、長期保存には向いていません。酸っぱいのが苦手という人におすすめの品種です。・サンゴールド2016年にゼスプリが、新品種として販売開始したのがサンゴールドキウイです。産毛がほとんどなく表面がすべすべしており、ゴールデンキウイよりも、やや小ぶりです。甘みと酸味のバランスがよく、ゴールドキウイとグリーンキウイの間をとったような良さがある品種です。・レッドキウイ静岡県富士市で選抜育成された、中国系の品種です。小ぶりで産毛がほとんどなく、へたの部分がややくぼんだ形をしています。黄緑色の果肉で、中心部周りの種がある部分は赤みがあるのが特徴です。輪切りにすると緑色と赤色のコントラストがあり、アジアっぽさのある品種ですよ。静岡県の「レインボーキウイ」や「紅鮮」、香川県の「さぬきエンジェルスイート」がこの品種です。糖度17度と酸味はほとんどなく濃い甘さがあります。・アップルキウイ正式名称は、「魁密(かいみつ)」といいます。中国では馴染みのある品種で、名前の通りリンゴのように丸っぽい形をしています。果肉は、グリーンキウイに比べて薄い黄緑色でなめらかさがあり、酸味がほとんどないため食べやすいです。甘みはレッドキウイよりもやや控えめです。通常のグリーンキウイ1個の重さが80gから100gに対し、アップルキウイは約150gと大きくて食べごたえがあります。・ベビーキウイサルナシという木になる実で、「キウイベリー」や「ミニキウイ」とも呼ばれています。日本の市場に出回るものはアメリカやチリからの輸入物がほとんどで、国内では香川県で栽培されていますが、数が少なく希少品種で値段も高めです。全長が2cmから3cmと、見た目はとても小さいグリーンキウイです。皮が薄いためそのままぶどうのように食べられますが、皮には強い酸味があるため、苦手な人は皮を剥いでから食べる方が良いでしょう。■キウイの旬の時期と産地日本の市場で出回っているキウイのほとんどはニュージーランド産ですが、日本国内でも1960年頃からキウイ栽培が行われはじめました。今では東北地方から九州地方まで幅広い地域で生産されており、手入れが簡単で比較的栽培しやすいので、家庭菜園としても人気があるようです。日本で売られているキウイの主な旬の時期と産地について、具体的に見ていきましょう。・5月~12月頃は輸入物日本に輸入されているキウイのほとんどがニュージーランド産で、全体の90%以上もの割合です。日本と反対の南半球に位置するニュージーランドは、季節も日本と反対です。そのため、3月から5月頃に収穫されたニュージーランド産のキウイは、5月から12月頃に日本に多く輸入されます。・12月~5月頃は国産物キウイは秋から冬に収穫される、耐寒性のある亜熱帯果実です。そのため、国産のキウイが出回るのは、12月から5月頃に多くなります。キウイは、収穫されてすぐに出荷されるのではなく、しばらく追熟してからスーパーなどで売られます。国産物のキウイは、出始めの12月頃はやや高めの値段ですが、2月・3月頃は輸入物と変わらない値段で手に入れられます。 ・日本では1年通して食べられる日本で流通しているキウイは、国産物と輸入物の時期がちょうど入れ替わるように出回るため、1年通して手に入れることができます。しかし、国内品種のレッドキウイやアップルキウイの旬の時期は、9月下旬から12月頃とかぎられているため、なかなか手に入りません。その分、希少価値があるため、値段も少々高めになっているんですね。・キウイの産地世界のキウイの生産量は、原産国である中国がトップで全体の約50%を占めています。二番目に多いのがイタリア、次いでニュージーランドが主な産地です。日本も徐々に生産量が増えてきており、2018年には10位に入っています。国内の主な産地は、福岡県、愛媛県、和歌山県となっており、静岡県や神奈川県などでも栽培されています。国産物のオリジナル品種は、独自の育成方法で栽培されています。そのため数はとても少ないですが、旬の時期になると甘みが強くなり、輸入物よりもジューシーさがあると好評ですよ。■キウイの主な栄養素と効能キウイには、私たちの体に必要な栄養素がたっぷり含まれており、生で食べることが多いため、加熱に弱い栄養素も無駄なく摂取することができます。キウイには、具体的にどのような栄養素が含まれているのかをみていきましょう。・ビタミンCまず、キウイには、ビタミンCが豊富に含まれています。可食部100gあたりグリーンキウイには約85mg、ゴールドキウイには161mgものビタミンCが含まれています。厚生労働省が推奨しているビタミンCの1日あたりの目標摂取量が成人で100mgなので、キウイを1日1個食べると、1日に必要なビタミンCがほとんど足りることになります。ビタミンCは、免疫の働きを整えて病原体などを体外へ排除する役割りがあるため、キウイを食べることで、風邪やインフルエンザの予防につながると期待されています。・カリウムキウイには、可食部100gあたりカリウムの含有量が301mgと、フルーツの中ではトップクラスのカリウムが含まれています。カリウムは、余分な塩分を体外へ排出するはたらきがあり、高血圧予防効果が期待できる栄養素です。日本人は食塩を多く取りすぎる傾向があるため、野菜や果物などカリウムを多く含む食材を積極的に取り入れることが必要とされています。キウイフルーツは、皮をむくだけで簡単にカリウムを補給できる食材です。・美肌効果キウイに含まれるビタミンCの量は、約レモン果汁8個分ほどと言われています。ビタミンCは、先に述べた免疫力アップ以外にも、シミ予防にも効果があると期待されている栄養素です。また、エイジングケアに必要な抗酸化ビタミンであるビタミンEは、ビタミンCと一緒に摂取することで美肌効果がパワーアップします。この2つのビタミンを含むキウイは、美容にも良いと専門家から注目されています。・疲労回復キウイの酸味に含まれる有機酸には、運動後など筋肉を使った後に体内で作られる乳酸を抑制する作用があるとされています。そのため、運動後や体が疲れているなと感じた時に、キウイフルーツを食べることで疲労回復効果があるとも言われています。・熱中症予防キウイに含まれている主な成分は、糖・カリウム・マグネシウム・カルシウムです。熱中症予防には水分以外にもミネラルが必要とされています。ミネラルとは、キウイに含まれる糖・カリウム・マグネシウム・カルシウムのほかに、ナトリウムのことをいい、これらをバランスよく配合されたものが点滴です。要するに、キウイに塩分を加えた「塩キウイ」は、点滴とほとんど同じ成分となるので、食べる点滴として熱中症予防に効果が期待できます。・整腸作用キウイには、腸の調子を整える食物繊維が豊富に含まれています。また近年、腸に直接はたらきかけて腸を元気にするという腸活成分である「酪酸」が専門家の間で注目されており、この酪酸を作るのには食物繊維が必要とされています。酪酸は、腸のはたらきを良くしたり、善玉菌を増やして腸内フローラのバランスを改善したりと、整腸作用に効果があるとされています。■キウイのおいしい時期と選び方キウイは秋の果実といわれ、秋から冬に収穫されたものが追熟されて、冬から春に出回ります。先に述べたように、キウイにはいろんな種類があり味の違いもさまざまなので、選び方がよく分からないという人もいることでしょう。正しい選び方を知っておくと迷いませんよ。・楕円の俵型をしているまず、全体がふっくらとしていて重みがあるものの方が、果肉がしっかりと詰まっていてジューシーです。「ヘイワード」や「ゴールドキウイ」など俵型のものは、きれいな楕円ではなく少し平らになっているものの方が、より甘いものに当たる確率が高いともいわれています。また、コロンとした形の「アップルキウイ」は、より丸いものを選ぶと良いでしょう。・果皮に傷がない表面の果皮に傷がついていると、果肉が腐敗して味が悪くなっている可能性が高いです。搬送途中の衝撃でへこみがあるものも、早く熟してしまって果肉が柔らかくなりすぎていることがあるので、なるべく選ばない方が良いでしょう。・産毛がびっしりと均一に生えている「ヘイワード」のような産毛がある品種は、産毛が全体に均一に生えているものを選びます。また、皮の色が濃い茶色になっているものよりも、薄い茶色のものを選ぶようにすると状態が良いことが多いですよ。 ■キウイの食べ頃の時期を見分ける方法買ってきたばかりの硬いキウイを食べてしまい、酸味が強くて口の中がイガイガしたという人もいるのではないでしょうか。キウイには、食べ頃になったというサインがありますので、見分けられるとよりおいしく食べることができます。・手のひら全体で持つとほどよい弾力があるキウイを手のひら全体でそっと包むように持ったときに、ほどよく弾力があると食べごろになった状態です。持ったときすでに柔らかさがあるものは、中の果肉もかなり柔らかくなってしまっており、食感と味が悪くなっている可能性がありますので覚えておきましょう。・へたの周りが軽くへこむキウイは周りから熟していき、最後に中心の白い部分が熟します。そのため、へたの周り部分を軽く指で押してみて、鼻をつまんだくらいの弾力があり、軽くへこむのも食べ頃のサインといえます。ただし、腹側は押さえると痛んでしまいますので、強く押さえないように注意しましょう。・全体から強い香りが出てくるキウイを含め果実類は、成熟してくると甘い香りがでてきます。追熟させているキウイから、ほのかに甘い香りがしはじめると食べごろになってきたサインなので、覚えておくと良いですよ。■固いキウイを追熟させる方法キウイは、収穫時にはまだ未熟なため、通常追熟してから出荷されます。ゴールドキウイは早く熟するため、お店で売っているものをすぐに食べてもおいしいことが多いですが、グリーンキウイはまだ食べ頃の状態でないことが多いです。よりジューシーなキウイを味わうためには、自宅でも追熟させる必要があります。・ビニール袋に入れ室温に置くまだ熟していない固いキウイは、常温で数日置いておくと熟して柔らかくなってきます。ただし、そのままだと乾燥してしまうため、1個ずつ新聞紙で包んでからビニール袋に入れ、袋の口は密閉せずに置いておきます。室温は15℃から20℃くらいがベストですが、気温が高いときは熟しすぎることもあるため、冷蔵庫の野菜室に入れておいて、食べる数日前に常温に戻すようにすると良いでしょう。・りんごやバナナと一緒に入れる早く追熟させたい場合は、ビニール袋の中にりんごやバナナと一緒にキウイを入れておくと、2、3日で食べ頃になります。これは、りんごやバナナが出す「エチレンガス」の影響で、キウイの成熟が早められる方法です。ただし、どのリンゴでも良いというわけではなく、エチレンガスを多く含む「王林」か「ジョナゴールド」という品種を使うようにしましょう。■旬の時期のキウイのおいしい食べ方完熟して甘い香りがしてきたキウイは、果汁がタップリと含まれていてとってもジューシーです。甘みと酸味のバランスが良いキウイは、いろいろな食べ方があります。・横半分に切りスプーンですくう最も手軽な方法は、キウイを横半分に皮ごと切り、スプーンで果肉をすくい取って食べる方法です。この食べ方は、キウイのジューシーさが一番よくわかります。食べる2、3時間前に冷蔵庫で冷やしておくと、さらにおいしく食べられますよ。切ってスプーンですくうだけなので、いつでも食べたいときに簡単に食べられますね。・輪切りにするケーキやサラダのトッピングなどにおすすめの切り方が、輪切りです。へたは、へたの周りを包丁の先で水平に丸く切り込みを入れて、手でくるっと回すと簡単に取れます。反対側は、へたではないので薄く平らに切り落とすだけです。皮ごと横向きに1cmほどの厚みに切ってから、皮と果肉の間に包丁の先端を差し込み、包丁を小刻みに前後に動かしながらキウイを横に転がすと、皮もきれいに取れます。この方法は、小さな果物ナイフなどを使う方が切りやすいですよ。・くし形に切るくし形に切る場合は、まず皮を剥きます。へたを取り除いたらキウイを縦に持ち、包丁や果物ナイフで縦向きに皮を剥いていきます。もしくは、へたを取り除いた部分から横向きにキウイを回転させながら、皮を剥く方法でもかまいません。皮を剥いたら、縦に8分割に切るとくし形になります。実は皮ごと食べられる栽培が盛んなニュージーランドでは、皮を剥かずに丸ごと食べるのがあたりまえとされているのをご存じですか。皮にはポリフェノールがたくさん含まれており、よりキウイの栄養を摂取できるんですよ。産毛が気になる場合は、アルミホイルで軽く全体をこすると産毛はとれますが、どうしても食感が悪くなるので、ミキサーで皮ごとスムージーにしてしまう方が食べやすいです。ただし、皮は消化が良くないため、お腹の調子が悪い人には皮ごと食べるのはおすすめしません。 ■キウイのおすすめアレンジレシピ甘さが程よく清涼感たっぷりのキウイは、そのままでも十分おいしく食べられますが、いろんなレシピに使えるのもうれしいですよね。キウイを使ったおすすめのアレンジレシピを、いくつかご紹介していきます。・スムージーキウイと他お好みのフルーツや、野菜を入れてミキサーにかけるだけの簡単レシピです。さっぱり感がお好みであればセロリやリンゴと一緒に、トロッとしたのがお好みであればアボガドやバナナ、ヨーグルトと一緒に作るのがおすすめです。その時の気分によって、簡単にアレンジできるのがいいですよね。・チーズケーキクリーミーなチーズケーキのトッピングに、さっぱりとしたキウイを使うのもおすすめです。生のままスライスして並べたり、ダイス状にカットしたものを飾ったりと、シンプルなケーキにキウイを加えることで、爽やかさと華やかさが増しますよね。チーズケーキはベイクドでも、レアでもどちらにも合いますよ。・フルーツあんみつキウイは、あんこなどの和の甘味にも合います。あずきのほっこりとした甘さを、キウイの酸味がやわらいでくれるので、甘いのが苦手な人でもペロリと食べられます。また、素朴な和のテイストにフルーツのフレッシュさを加えると、見た目に爽やかさとみずみずしさが出て、より食欲が増しますね。・万能キウイソース果物であるキウイはデザートとしてだけではなく、料理にも使えます。おすすめは、簡単に作れていろいろな料理と合わせられる万能ソースです。材料・キウイ1個・オリーブオイル 大さじ1・塩 小さじ2分の1・にんにくのすりおろし(チューブ可) 小さじ4分の1キウイを半分に切ってスプーンなどでくりぬきます。保存容器の中で他の材料と一緒に崩しながら混ぜ合わせます。冷蔵庫で1時間以上ねかせるとできあがり。にんにくが苦手な人は入れなくても大丈夫です。このキウイソースは、チキンステーキやローストビーフのソースとして使ったり、バゲットに乗せて食べたり、サラダにかけたりなど、いろんなアレンジが可能です。また、冷蔵庫で10日間ほど保存ができるので常備品にしておくのもいいですね。キウイはお肉と相性が良い!?キウイに含まれる「アクチジニン」という酵素は、タンパク質を分解する作用があるため、肉と一緒に食べることで消化を促し、胃腸の負担をやわらげてくれるはたらきがあります。また、お肉をキウイと一緒に漬け込むことで、焼いても肉がかたくなりにくいという効果もありますよ。 ■キウイを毎日食べて若々しく元気な体づくりを目指そうキウイを1日2個食べると、1日に必要な栄養素がとれるといわれるほど、私たちの健康に欠かせない食材の1つです。美肌効果や整腸作用など、栄養も取れて体の内側からきれいにもなれるのはうれしいですよね。1年中売っているキウイは、いつでも必要な時に手に入れられるので、日常的にキウイを食べるように心掛けてみましょう。《参考》 ゼスプリ 「キウイと栄養」
2021年02月28日