ロバート・ダウニー・Jr.がマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)に復帰することが、現在開催中のサンディエゴ・コミコンにて発表された。2008年の映画『アイアンマン』から2019年の『アベンジャーズ/エンドゲーム』まで、天才的な頭脳を持つセレブ発明家トニー・スタークことアイアンマンを演じてきたロバート・ダウニー・Jr.。『エンドゲーム』ではサノスに立ち向かい、還らぬ人となったアイアンマンだが、この度、ロバート・ダウニー・Jr.が新たに演じるのは映画『アベンジャーズ』第5弾『アベンジャーズ:ドゥームズデイ/Avengers:Doomsday』(原題)のヴィランとなるドクター・ドゥーム。「ファンタスティック・フォー」(ミスター・ファンタスティック、インビジブル・ウーマン、ヒューマントーチ、ザ・シング)の宿敵とされる邪悪なヴィランだ。もともと『アベンジャーズ』第5弾は、『アントマン&ワスプ:クアントマニア』に登場したカーンがメインヴィランとなる『アベンジャーズ:ザ・カーン・ダイナスティ』(原題)として製作が進められていたが、カーン役の俳優ジョナサン・メジャースが元恋人に対する暴行とハラスメントで有罪となり、マーベルと契約解除に。そこで、アイアンマンとしてはMCUを卒業したロバート・ダウニー・Jr.が、新たに『アベンジャーズ/ドゥームズデイ』(原題)のドクター・ドゥーム役で帰還。マーベル・スタジオのプレゼンテーション会場となるホールHに謎のマスク軍団とともにサプライズ登場したロバート・ダウニー・Jrが仮面を外して素顔を見せると、会場から大歓声が。自身のInstagramでも「New mask, same task(新たなマスク、同じ仕事)」とMCU復帰を報告している。メガホンをとるのは、『キャプテン・アメリカ』シリーズや『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』『エンドゲーム』のルッソ兄弟監督。US劇場公開は2026年5月を予定。さらに『アベンジャーズ/シークレット・ウォーズ』(原題)もルッソ兄弟が監督し、2027年5月US劇場公開と発表された。(シネマカフェ編集部)
2024年07月28日11月10日に公開となる『マーベルズ』のニア・ダコスタ監督が、上映時間に対するこだわりを「Digital Spy」に語った。同作の上映時間は105分で、MCU映画史上最も短い作品となる。これまでは共に112分の『インクレディブル・ハルク』と『マイティ・ソー/ダーク・ワールド』が最短映画だった。「本当に、2時間以内に収めたかったんです。映画製作ではいつでも上映時間のことを考えています。必要でなければ、長くする必要はないと思っているので。1時間45分というのは、映画としてかなり平均的です。だからみんなすごく喜んでいるんですよ」とダコスタ監督。今作が「最短のMCU映画になるらしい」とは以前からうわさされており、9月末には「105分」という数字がAMCシアターのHPに掲載され(その後、一時的に削除)話題になった。これに関して、ダコスタ監督は「私はただ、映画にとって正しいことをすればいいと思っています。報道されるまで上映時間が話題になるなんて知りませんでした。とにかく、映画のために正しいことをしなければという思いです」と話した。映画ファンは「マーベルの映画を2時間以内にまとめるのは挑戦的だ」「映画は2時間以内であってほしい。多くの映画はやたらと膨らませすぎる」「私は上映時間よりもテンポの良さを重視している」などのコメントをXに寄せている。(賀来比呂美)■関連作品:マーベルズ 11月10日(金)全国劇場公開©Marvel Studios 2023
2023年11月07日「今までのトラブルとは“次元が違う”」。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)フェーズ4のほぼ折り返しにあたる『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(2021)で、ピーター・パーカーにそう話したのはデアデビルこと弁護士のマッド・マードック。MCUではフェーズ1~フェーズ3の「インフィニティ・サーガ」で6つのインフィニティ・ストーンを巡るサノスとの戦いが決着、Disney+(ディズニープラス)配信の「ワンダヴィジョン」からスタートしたフェーズ4~フェーズ6は「マルチバース・サーガ」と位置づけられている。その名のとおり、『ノー・ウェイ・ホーム』には別のユニバースから過去作のスパイダーマンが集結、さらに続く『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』においても、マルチバースを行き来するアメリカ・チャベスとともにストレンジが別ユニバースの自分自身と戦いを繰り広げていた。明らかにこれまでのMCUとは次元の違う出来事が起き続けたフェーズ4は、劇場公開映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』にて最終章。フェーズ5は、小さなヒーロー・コンビ、アントマンとワスプの活躍から幕を開ける。『マルチバース・オブ・マッドネス』と「ワンダヴィジョン」の関連が密接だったように、今後もドラマシリーズの存在は重要だ。ますます壮大に拡がるMCUで、2023年に公開・配信予定のフェーズ5の作品をまとめてみた。【フェーズ5】作品映画『アントマン&ワスプ:クアントマニア』2月17日(金)より劇場公開『アントマン』シリーズ第3弾。『アベンジャーズ/エンドゲーム』で大活躍したスコット・ラング/アントマン(ポール・ラッド)。しかし、ホープ/ワスプ(エヴァンジェリン・リリー)、さらにホープの両親ハンク・ピム博士(マイケル・ダグラス)とジャネット・ヴァン・ダイン(ミシェル・ファイファー)、スコットの娘キャシー(キャスリン・ニュートン)とともに、実験中の事故により量子世界へと引きずり込まれてしまう。そこで出会ったのは…ありとあらゆる場所や時代を行き来するという征服者カーン。『アベンジャーズ』シリーズ第5弾『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』(原題)で最強最悪のヴィランになるとされているキャラクターだ。演じるのは、Netflix映画『ザ・ハーダー・ゼイ・フォール』や『クリード3』(原題)などに出演するジョナサン・メジャース。『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』に「直結する」とケヴィン・ファイギも語る今作は、同作の脚本も担当するジェフ・ラブネスが脚本を手がけ、前2作に続いてペイトン・リードが監督。アントマンの軽妙さはそのままに、物語は新たな次元へと向かう。予習するならこの作品?「ロキ」で神聖時間軸を管理していた“在り続ける者”にそっくりな(!?)カーン。しかし、特報映像を見る限り佇まいや話しぶりはまるで別人のようで、カーンは別の時間軸を生きる“変異体”であり、ロキとシルヴィのような関係ではないかと推測されている。ドラマ「シークレット・インベージョン」ディズニープラスにて春配信国際平和維持組織S.H.I.E.L.D.の元長官で、“アベンジャーズの創設者”であるニック・フューリー(サミュエル・L・ジャクソン)が、MCUの壮大な歴史の裏で長年立ち向かってきた地球外からの“インベージョン(侵略)”の阻止に挑む。侵略を企てるのは、『キャプテン・マーベル』などにも登場した、あらゆる人物に擬態する能力のある種族・スクラル人。これまでもその能力で周囲を翻弄してきた彼らが今回も暗躍、誰が敵で誰が味方なのか全くわからない、緊張感あふれるサスペンススリラーが展開する。「キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャー」や「ムーンナイト」「ミズ・マーベル」「シー・ハルク:ザ・アトーニー」といった作品のように、海外ドラマファンにも刺さるようなオリジナルシリーズならではの斬新な世界観が楽しめそうだ。ジェームズ・“ローディ”・ローズ/ウォーマシン(ドン・チードル)、マリア・ヒル(コビー・スマルダーズ)、スクラル人のタロス(ベン・メンデルソーン)、ロス(マーティン・フリーマン)に加え、さらに『あの夜、マイアミで』でマルコムXを演じて注目されたキングズリー・ベン=アディル、「ゲーム・オブ・スローンズ」以来のドラマシリーズ出演となるエミリア・クラーク、アカデミー賞&エミー賞受賞のオリヴィア・コールマンとキャストにも注目。予習するならこの作品?スクラル人が初登場した『キャプテン・マーベル』はもちろん、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』をエンドクレジットまでじっくり見る、ことが重要かも。『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:VOLUME 3』5月3日(水・祝)より劇場公開ジェームズ・ガン監督による『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』シリーズ第3弾。MCUのヒーローシリーズで同じ監督が3部作を担当するのは、『スパイダーマン』『アントマン』と本シリーズのみ。それだけ一貫した世界観が大切にされ、ファンからもキャスト陣からも愛される最新作にして完結編となる。地球生まれ銀河育ちのスター・ロードことピーター・クイル(クリス・プラット)。宇宙一凶暴な毒舌アライグマ・ロケット(声:ブラッドリー・クーパー)や、その相棒で「僕はグルート」でお馴染みの木・グルート(声:ヴィン・ディーゼル)、暗殺者としてサノスに育てられたネビュラ(カレン・ギラン)、どこか抜けている怪力の破壊王ドラックス(デイヴ・バウティスタ)、純粋すぎる心の持ち主で周りの空気など気にしないマンティス(ポム・クレメンティエフ)と超個性的がメンバーが帰ってくる。さらに『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』で亡くなったはずの暗殺のエキスパート・ガモーラ(ゾーイ・サルダナ)も登場。やはり銀河にはガーディアンズが必要なのだ。予習するならこの作品?『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストで雷神ソー(クリス・ヘムズワース)と宇宙へ飛び立ったガーディアンズ。その後、『ソー:ラブ&サンダー』では銀河中から救難信号を探知し、人々を助けるべく出動していたが…。ドラマ「エコー」(原題)ディズニープラスにて夏配信「ホークアイ」でMCUに初登場した“エコー”ことマヤ・ロペスの原点を描くドラマシリーズ。ろう者の俳優アラクア・コックスがエコー役を続投する。故郷へ帰った彼女は、ニューヨークでの自分の非情な振る舞いのせいで追い詰められることに。ネイティブアメリカンとしての出自や家族のルーツをたどり、自分の過去と向き合い、前に進もうとする彼女の戦いや葛藤が描かれていく。マッド・マードック/デアデビル役のチャーリー・コックス、ウィルソン・フィスク/キングピンを演じたヴィンセント・ドノフリオも登場予定ほか、デヴァリー・ジェイコブス、グラハム・グリーンらネイティブアメリカンのルーツを持つ俳優たちが多数出演。予習するならこの作品?「ホークアイ」では、父を殺したローニン=ホークアイ(ジェレミー・レナー:どうぞお大事に)への復讐を果たそうとしたエコー。今作ではその後の出来事が描かれる。ドラマ「ロキ」シーズン2ディズニープラスにて夏配信シルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)をはじめ、様々な世界線のロキが登場して話題を呼んだ「ロキ」のシーズン2。アベンジャーズから逃げ出した“裏切り王子”ロキ(トム・ヒドルストン)は、“世界の時間”を監視するTVA(時間変異取締局)という謎の組織に拘束。自由の身になるため、TVAの様々な任務に渋々協力するロキは、やがて時空を操り世界の歴史を支配する恐ろしい存在に気づいていく。『アントマン&ワスプ:クアントマニア』にも登場する征服者カーン(の変異体!?)が現れ、衝撃的なラストを迎えたシーズン1の直後から始まる新たな物語。トムは「もっと危険なマルチバースが描かれます」とD23 Expoで語っている。ロキの相棒になったメビウス(オーウェン・ウィルソン)に、ラヴォーナ・レンスレイヤー(ググ・バサ=ロー)ほか、カオスなマルチバースを描いた『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』で大活躍するキー・ホイ・クァンも出演。予習するならこの作品?『アベンジャーズ/エンドゲーム』の途中で消えてしまった、『アベンジャーズ』1作目時代のロキ(若干ややこしい)。まだ詳細は不明ながらも『アントマン&ワスプ:クアントマニア』はマストチェックとなりそう。映画『ザ・マーベルズ』(原題)11月10日よりUS劇場公開キャロル・ダンヴァースことキャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)を主人公にした『キャプテン・マーベル』の続編。キャロルはカマラ・カーン/ミズ・マーベル(イマン・ヴェラーニ)、S.W.O.R.D(知覚兵器観察対応局)のエージェントであるモニカ・ランボー(テヨナ・パリス)とチームを結成。長年の相棒ニック・フューリーも登場する。さらに、韓国ドラマ「梨泰院クラス」で知られるパク・ソジュンが出演確定。韓国俳優としては『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』のスヒョン(英名クローディア・キム)、『エターナルズ』のマ・ドンソク(英名ドン・リー)に続いて3人目のMCU参加。新たなファンを呼び込めるかも。予習するならこの作品?「ワンダヴィジョン」で、意図せずワンダのパワーを浴びてしまったモニカは原作コミックでは2代目キャプテン・マーベルとして活躍している。また、「ミズ・マーベル」の主人公カマラは、いわゆる“成功したオタク”。キャプテン・マーベルとの共闘を夢見る彼女のルーツにも触れておきたい。ドラマ「アイアンハート」(原題)ディズニープラスにて秋配信映画『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』のその後を描くドラマシリーズ。同作に初登場し、シュリ/新ブラックパンサー(レティーシャ・ライト)と意気投合した天才発明家リリ・ウィリアムズ(ドミニク・ソーン)が主人公。エグゼクティブ・プロデューサーも『ブラックパンサー』シリーズ監督のライアン・クーグラー。アイアンマンをしのぐほどの天才発明家でシュリも一目置くリリが、最先端のアーマーで”アイアンハート”として戦いに挑む。魔術を扱うキャラクター、パーカー・ロバート/ザ・フード役で『トランスフォーマー/ビースト覚醒』『イン・ザ・ハイツ』のアンソニー・ラモス、さらに『ボラット』シリーズのサシャ・バロン・コーエン、『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』のオールデン・エアエンライク、「THIS IS US/ディス・イズ・アス」のリリック・ロスが出演。テクノロジーで生まれたヒーローと魔術を扱うヒーローが同じ世界に共存し、壮大な戦いが描かれる模様。予習するならこの作品?授業の課題で、身近にあるスクラップから希少な鉱石ヴィブラニウムの探知機を作ってしまう才能に溢れたリリ・ウィリアムズ。その創造力や発想力は『アイアンマン』のころのトニー・スタークの姿を思い起こさせる。ドラマ「アガサ:カヴン・オブ・カオス」(原題)ディズニープラスにて冬配信キャスリン・ハーン Photo by Matt Winkelmeyer/Getty Images「ワンダヴィジョン」で誰もがファンになった(!?)ワンダの隣人で、ヴィランであるアガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)を主人公にしたスピンオフ。「レギオン」のオーブリー・プラザ、「ハートストッパー」チャーリー役で大人気となったジョー・ロックの出演ほか、「ワンダヴィジョン」でハート夫人を演じたエブラ・ジョー・ラップがキャストに加わったことを「Deadline」が報じている。タイトルのCOVENとは魔女たちの集団、集まりのこと。予習するならこの作品?アガサに出会ったことで、ワンダはスカーレット・ウィッチとして覚醒してしまった。そのカギとなったのが、アガサが持っていた邪悪な魔術書「ダークホールド」だ。その禁断の書は『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』にも登場した。アニメ「ホワット・イフ…?」シーズン2(原題)ディズニープラスにて配信予定MCUの様々なヒーローたちが「もしも…?」の世界を生きるアニメシリーズ。シーズン1では亡きチャドウィック・ボーズマンをはじめ、実写作品でそのキャラクターを演じるスター俳優たちがボイスキャストを担当した。アニメ「X-MEN ‘97」(原題)ディズニープラスにて秋配信予定90年代のタイムラインで新しいストーリーを展開する、X-MENのアニメーションシリーズ。2024年以降は――ドラマ「デアデビル:ボーン・アゲイン」(原題)ディズニープラスにて2024年春配信「シー・ハルク:ザ・アトーニー」ディズニープラス配信中昼は弁護士だが、夜は法では裁ききれない悪へと立ち向かうヒーロー、マット・マードックことデアデビル。Netflixで打ち切りとなった後、ファンが続編を熱望していた彼の物語がディズニープラスで始動する。同じく弁護士ヒーローの活躍を描く「シー・ハルク:ザ・アトーニー」では、先の「Marvel デアデビル」とはまた違う人間味溢れるキャラクターを見せていた。ウィルソン・フィスク/キングピン(ヴィンセント・ドノフリオ)も再登場。映画『キャプテン・アメリカ:ニュー・ワールド・オーダー』(原題)2024年5月3日US劇場公開『キャプテン・アメリカ』シリーズ第4弾。「キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャー」で誕生したアンソニー・マッキー扮するサム・ウィルソン/新キャプテン・アメリカが活躍。新生アベンジャーズが結成されるのか!?なお、故ウィリアム・ハートに代わり、ハリソン・フォードがサディアス・“サンダーボルト”・ロス役を演じるという。映画『サンダーボルツ』(原題)2024年7月26日US劇場公開『ブラック・ウィドウ』のレッドガーディアンやタスクマスター、エレーナ、『アントマン&ワスプ』のゴースト、「キャプテン・アメリカ&ウィンター・ソルジャー」のUSエージェントらMCUのアンチヒーローたちがチームに。バッキーことウィンター・ソルジャーも参加する。『ブラックパンサー/ワカンダ・フォーエバー』でも暗躍した現・CIA長官ヴァルこと“コンテッサ”・ヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)がメンバーをスカウト。マーベルのプロデューサー、ネイト・ムーアはヴァルのことを「より辛辣で面白く、よりダークなニック・フューリー」と説明している。映画『ブレイド』(原題)2024年9月6日US劇場公開マハーシャラ・アリフェーズ5の最終章とされる今作は、ウェズリー・スナイプス主演で人気を博した『ブレイド』のリブート。主演は「Marvel ルーク・ケイジ」『グリーンブック』のマハーシャラ・アリ。半ヴァンパイアのブレイドを演じる。映画『デッドプール3』(原題)2024年11月8日US劇場公開あの破天荒ヒーローがついにMCU入り。『LOGAN/ローガン』でウルヴァリン卒業を表明していたヒュー・ジャックマンが、デッドプールことライアン・レイノルズのために再び同役を演じることに!『フリー・ガイ』のショーン・レヴィが監督。【フェーズ6】作品『ファンタスティック・フォー』(原題)2025年2月14日US劇場公開“マーベル・コミック最初のスーパーヒーローチーム”ファンタスティック・フォーがMCUについに登場。「ワンダヴィジョン」のマット・シャックマンが監督を務める。原作では、ミスター・ファンタスティック、ヒューマン・トーチ、インビジブル・ウーマン、ザ・シングという4人の超能力者の活躍が描かれている。『アベンジャーズ:カーン・ダイナスティ』(原題)2025年5月2日US劇場公開『アベンジャーズ』シリーズ第5弾。スコットの娘キャシー(キャスリン・ニュートン)も含めアントマンチームは出演確定か。『アベンジャーズ:シークレット・ウォーズ』(原題)2026年5月1日US劇場公開『アベンジャーズ』シリーズ第6弾。前作からちょうど1年後の公開で、『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』と『エンドゲーム』と同様、2部作のような位置づけとなりそう。【更新】2月18日12:00『ザ・マーベルズ』(原題)のUS公開日が変更となりました。(上原礼子)■関連作品:キャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018アントマン&ワスプ:クアントマニア 2023年2月17日より全国にて公開© Marvel Studios 2022ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: VOLUME 3 2023年5月3日より全国にて公開© Marvel Studios 2022
2023年01月08日《text:キャサリン/Catherine》MCUドラマ第3弾が遂に登場。副題の“ザ・アトーニー(原題ではAttorney at Law)”とは弁護士のこと。これから弁護士としてさらなる飛躍を遂げる予定だった主人公のジェニファーが不慮の事故でハルク化する羽目に。今回はスーパーパワーへの向き合い方が一味も二味も違う方向性に1話目から期待が高まる。直近の2作「ムーンナイト」と「ミズ・マーベル」ではじっくりとヒーローになるまでを描くパターンだったので、正直観る側としては今回もそうなんでしょ?と思う視聴者も多いのではないかと思われる。ただ、なんと今回は第1話から速攻主人公がハルク化してしまうところからスタート。ブルース・バナーの従兄弟であるジェニファーがどうやってハルク化する羽目になったのか、第四の壁を破り視聴者に問いかけながら進めるストーリー展開に開始早々心を掴まれる。しかも、現在配信されている第1話は当初第8話に持ってくる予定だったとのこと…(製作の裏側を想像するとゾッとするぐらいの大きな改変)。マーベルスタジオとしてもこの「シー・ハルク」ではこれまでと更に違った挑戦をしたいのだろう。また、本作は単純な「女性版ハルク」というだけでは決してないことを第1話から高らかに宣言しているようにも感じる。ブルース・バナーが先輩ハルクとして、自分自身がいかに苦労して自分の感情やアイデンティティをコントロールしたかをジェニファーに訥々と語るが、一方のジェニファーが、ナンパやマンスプレイニングを女性として生きている間中受けてきているから、感情のコントロールは慣れっこだと言い切るのも清々しい。弁護士として活躍する彼女が、女だから、新参者だから、劣っているという先入観をバンバン跳ね除け、ブルースを圧倒するのはアクションも含め観ていてワクワクする。何より主演のタチアナ・マスラニーがハマり役!彼女のチャーミングで、自尊心が強く、自信に満ちたキャラクターにぴったりだ。そしてそんな彼女がヒーローになることを望まず、弁護士のキャリアに集中しようとすることも今までにない流れだった。唯一もったいない点としては、エンドクレジットシーンでも語られたスティーブ・ロジャースの童貞話は正直、今この時代に個人の性生活について語るやや下世話なシーンを入れる必要性があったのかは疑問に残る部分だった。いずれにしても、それ以外は40分弱と言う中で非常にテンポよくまとまった良いスタートだ。今回は直近2作よりも2話多い全8話予定の模様。VFXの都合から、そこまで常にハルク化できないという裏事情もあり、ドラマ部分も多めになるようだ。そう考えると、他作品とのクロスオーバー、特にすでに判明している「ドクター・ストレンジ」のウォンや「デアデビル」のマット・マードック以外も期待してしまう。MCUドラマはラスト2話くらいで畳みかけるように詰め込んで終わる傾向もあるが果たして今回はどうなるか。(キャサリン)
2022年08月21日コロナ禍の影響をまともに受ける中でスタートしたMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の新章、フェーズ4。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』『エターナルズ』といった全く新しいヒーローたちの登場に加え、『ブラック・ウィドウ』や『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ではこれまで活躍してきたヒーローの物語が1つの区切りを迎えた。そんなフェーズ4の幕開けとなったのは、Disney+(ディズニープラス)オリジナルドラマ「ワンダヴィジョン」だ。同作は5月4日(祝・水)より公開『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』(以下『ドクター・ストレンジ/MoM』)の物語に直結、ワンダのスクリーン再登場はファンをワクワクさせている。これまでディズニープラスのマーベルドラマでは、ワンダとヴィジョン、ファルコンとウィンター・ソルジャー、ロキ、ホークアイとお馴染みのMCUキャラクターを深掘りし『アベンジャーズ/エンドゲーム』後の彼らや、もう1つの物語を描いており、初めて出会うヒーロー・ムーンナイトも現れている。彼らはこれからのMCUの映画にどう関わってくるのか、もうスルーはできないマーベルドラマのキャラクターたちをふり返った。※以下、これまでのMCUのネタバレを含みます。ご注意ください。★『ドクター・ストレンジ』最新作に繋がる!超現実スリラー・アクション「ワンダヴィジョン」ワンダ・マキシモフ/スカーレット・ウィッチ『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』ソコヴィア生まれのワンダ(エリザベス・オルセン)は両親を内戦で亡くしてヒドラに傾倒、インフィニティ・ストーンの1つ“マインドストーン”の実験でテレキネシスとテレパシーの能力を得る。『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』(2014)のエンドクレジットに双子のピエトロと登場、『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(2015)で本格的にMCUに現れ、その後、アベンジャーズとして活躍した。『アベンジャーズ/エンドゲーム』(2019)のサノスとの戦いでは、もはや1人で倒せてしまうのでは?と思うほどのパワーを見せたが、ヴィジョン(ポール・ベタニー)を失った彼女はニュージャージー州ウエストビューで町中の人々をコントロール、シットコムの世界を作りあげる“マキシモフ事変”を引き起こす。シットコムの中ではトミーとビリーという双子も誕生した。両親、ピエトロ、そしてヴィジョンとあまりにもつらい喪失と孤独に襲われてしまったワンダ。ワンダにとって幸せの象徴であるアメリカの“シットコム”を自分なりに焼き直して、虚構の幸せの中で悲しみを誤魔化してきたのだ。ところが、詮索好きの隣人アグネスの振りをした魔女アガサ・ハークネス(キャスリン・ハーン)との戦いの中で、スカーレット・ウィッチとして覚醒する。アガサによれば、スカーレット・ウィッチは無から有を生み出せるカオス・マジックなるものを操り、至高の魔術師(ソーサラー・スプリーム)を上回る力を持つという。至高の魔術師の称号は『ドクター・ストレンジ』ではエンシェント・ワン、『エンドゲーム』まではストレンジが引き継ぎ、『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』ではウォンが得ている。まさしく『ドクター・ストレンジ/MoM』に繋がる展開だ。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』ドクター・ストレンジも『エンドゲーム』で宇宙を守るための“たった1つ”の道をアイアンマンに選ばせたことで、ワンダと同じように悲しみと痛みを抱えている。そして『ノー・ウェイ・ホーム』では、“禁断の魔術”を使用してマルチバースの扉を開き世界の危機を招き、スパイダーマン/ピーター・パーカーを誰もが忘却するという衝撃の決断を下して何とか事態を収束させたばかり。『ドクター・ストレンジ/MoM』予告編でワンダが言う「ルールを破ったことであなたはヒーローにだけど私は悪役に不公平よね」というセリフが気にならずにはいられない。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』モニカ・ランボーソード(S.W.O.R.D)捜査官。『キャプテン・マーベル』(2019)で知られる母マリア・“フォトン”・ランボーを、指パッチンで消えている間に亡くしたモニカ(テヨナ・パリス)。ワンダの作った結界に3度も入ったことでその細胞が書き換えられ、特別なパワーを宿した。ワンダに対し、「悪者にならないで」と寄り添い続けた味方といえるキャラクター。キャプテン・マーベルの名前が出た際に微妙な表情を浮かべていたのがやや気がかりではあるが、『キャプテン・マーベル』の続編『The Marvels』(原題/2023年7月28日全米公開予定)に登場する。アグネス/アガサ・ハークネス詮索好きの隣人アグネスの正体は、ワンダを闇落ち(?)させた魔女アガサ・ハークネス。スピンオフドラマ「アガサ:ハウス・オブ・ハークネス(AGATHA:House of Harkness)」以外に、MCU映画に出演する可能性もある。MCUにおいて、最初にワンダに向かってスカーレット・ウィッチと呼んだのはアガサ。そのほか、『アントマン&ワスプ』のジミー・ウー捜査官(ランドール・パーク)、『マイティ・ソー』シリーズのジェーン(ナタリー・ポートマン)の親友で助手のダーシー・ルイス(カット・デニングス)も登場。もし、2人がほかのMCU作品にも登場してくれたらファンは大歓喜するだろう。なお、ワンダが見せたシットコム中のCMには「ネクサス(Nexus)」も登場していた。これは「ロキ」で描かれる時間軸の分岐を起こす“分岐イベント”を意味する。★キャプテン・アメリカの意志を継ぐ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」サム・ウィルソン/ファルコン→キャプテン・アメリカアンソニー・マッキーファルコン(アンソニー・マッキー)は『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』でキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースと知り合い親友となり、アベンジャーズの一員に。復活の“指パッチン”後、混沌を極める世界では超人血清を打たれた少女カーリ率いる“フラッグ・スマッシャーズ”が自由を求めるゆえにテロ行為を繰り返しており、ウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)と共にそれを止めようとする。一時、盾はジョン・ウォーカーが手にして2代目キャプテン・アメリカを名乗ったものの、サムが葛藤と戦いの末に新たなキャプテン・アメリカとして立ち上がる。新スーツはワカンダ製。バッキー・バーンズ/ウィンター・ソルジャー『キャプテン・アメリカザ・ファースト・アベンジャー』(2010)から登場したキャプテン・アメリカの唯一無二の幼馴染。ヒドラによって改造され、洗脳により過去50年で20件以上の暗殺に関与。トニー・スターク/アイアンマンの両親も手にかけた。スティーブが去った後、贖罪の日々を送る中でファルコンと再び組み、超人血清と“フラッグ・スマッシャーズ”の行方を追った。バロン・ジモ『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』(2016)でアベンジャーズ内紛のきっかけを作ったジモ(ダニエル・ブリュール)は、実はソコヴィアの男爵“バロン”だった。超人血清の謎を追うためファルコンたちは彼の手を借りることになり、無法地帯の島マドリプールへ向かう。結局、その身柄はワカンダの親衛隊ドーラ・ミラージュに引き渡された。このほか、ファルコンやウィンター・ソルジャーと対立後、盾に頼らず人々を守るヒーロー“USエージェント”となったジョン・ウォーカー(ワイアット・ラッセル)。そして、ペギー・カーターの姪で、マドリプールで暗躍するパワー・ブローカー当人であったシャロン・カーター(エミリー・ヴァンキャンプ)の今後の動向はどんな作品で描かれるだろうか。ジョン・ウォーカーをスカウトした謎の女性は、“ヴァル”ことヴァレンティーナ・アレグラ・デ・フォンテーヌ(ジュリア・ルイス=ドレイファス)。『ブラック・ウィドウ』(2021)のエンドクレジットにも登場し、姉ナターシャを亡くしたエレーナにホークアイの写真を見せている。ジュリア・ルイス=ドレイファス★初のシーズン2決定!謎解きタイムトラベル・スリラー「ロキ」ロキ『マイティ・ソー』(2011)から登場、『アベンジャーズ』(2012)でニューヨークをめちゃくちゃにしたソーの義弟ロキ(トム・ヒドルストン)。悪戯の神、“裏切り王子“の異名を持つ。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』(2018)でサノスに倒されたはず…だが、今作のロキは『エンドゲーム』の劇中、“タイム泥棒”作戦によりアイアンマンたちが2012年のニューヨーク決戦に向かった際に四次元キューブで逃亡したロキだ。“正しい時間の流れ”(神聖時間軸)とは別の時間軸を生みだしてしまったことで、ロキは謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕らえられる。やがて“もう1人のロキ”=シルヴィとともに“虚無空間”へ飛ばされたロキは、“在り続ける者”から神聖時間軸を守る意味とマルチバースについて聞かされる。なお、「ロキ」のクリエイターは『ドクター・ストレンジ/MoM』の脚本も手がけているマイケル・ウォルドロン。シルヴィ別の時間軸に存在し、TVAに剪定されたロキの変異体シルヴィ(ソフィア・ディ・マルティーノ)。TVAから1人で逃げ続け、様々な時間で事件を起こしてきた。ロキよりはハチャメチャなところがあり、人を欺くことが得意なロキのさらに上手を行くような一面も。シルヴィが“在り続ける者”を殺害したことで、TVAが様変わりしたことがシーズン1の最終話で描かれた。ちなみに、7月8日(金)公開『ソー:ラブ・アンド・サンダー』には、ジェーン役のナタリー・ポートマンがマイティ・ソーとして登場する。「ロキ」の時間軸と何か関係があるのか否か注目だ。“在り続ける者”ロキとシルヴィが「シタデル」と呼ばれる砦で出会う、神聖時間軸の管理者でTVAの黒幕ともいえる存在、“在り続ける者”(ジョナサン・メジャース)は31世紀の地球でマルチバースの存在に気づいた科学者。2023年2月17日全米公開予定『アントマン』第3作目に登場する、征服者カーンの変異体とされる。コミックでは『ファンタスティック・フォー』にも関わりがある人物。「ロキ」はシーズン2が決定しており、メビウス(オーウェン・ウィルソン)やラヴォーナ・レンスレイヤー(ググ・バサ=ロー)が続投する。★アベンジャーズを辞めたい男が後継者と出会う?「ホークアイ」ホークアイ/クリント・バートンS.H.I.E.L.D.のエージェントでアベンジャーズのオリジナルメンバー、ホークアイ(ジェレミー・レナー)。これまで何度もアベンジャーズ引退を考えてきた彼は、クリスマスシーズンに家族と過ごすことを約束していたはずが、ローニンと呼ばれ闇の稼業を引き受けていたころの因縁と対峙する。ケイト・ビショップを相棒(後継者?)として認める。妻ローラ(リンダ・カーデリーニ)もS.H.I.E.L.D.のエージェントだったことが明かされた。ケイト・ビショップ/2代目ホークアイ?ヘイリー・スタインフェルド『アベンジャーズ』でニューヨークが襲われて以来、ホークアイに憧れている若き弓の名手ケイト・ビショップ(ヘイリー・スタインフェルド)。ホークアイに半ば強引に弟子入りした、エネルギーに満ち溢れた次世代ヒーローながら、母エレノアが大物ギャングのキングピンと繋がっていたことにはショックを受ける。ホークアイを狙うエレーナとは不思議な友情関係(?)を築く。エレーナ/2代目ブラック・ウィドウ?フローレンス・ピュー『ブラック・ウィドウ』で活躍したエレーナ(フローレンス・ピュー)は、エレノア→ヴァルの依頼を受けてホークアイを暗殺しようとするが、ナターシャの最期を知って和解。エレーナとケイトのタッグは誰もが望んでいるはず。なお、「Marvelデアデビル」のヴィラン、キングピン(ヴィンセント・ドノフリオ)が登場!父親を殺したキングピンによって育てられた聴覚障がいを持つエコー/マヤ(アラクア・コックス)が主人公の「ECHO/エコー」(原題)も準備されている。「Marvelデアデビル」とも関わってきそうな予感大。★全く新しい多面的ヒーロー「ムーンナイト」マーク・スペクター/スティーヴン・グラント/ムーンナイト「ムーンナイト」アベンジャーズでもなく、これまでのMCUにも登場していない新キャラクターのドラマで、児童虐待のトラウマから複数の人格が生まれ解離性同一症となったマーク/スティーヴン(オスカー・アイザック)が主人公。エジプト神話に登場するコンスのアバターとなった彼らは、自分の過去と向き合う。アドベンチャーアクション、ホラー、サスペンスと、最もシリアスでジャンルレスなドラマになっている。最終話の配信は『ドクター・ストレンジ/MoM』公開日と同じであり、どんな結末、そしてMCUとの繋がりが用意されているのか引き続き注目だ。★キャプテン・マーベルに憧れるムスリムの女子高校生「ミズ・マーベル」カマラ・カーン/ミズ・マーベル「ミズ・マーベル」アベンジャーズの大ファンであるパキスタン系アメリカ人の高校生カマラ(イマン・ヴェラーニ)が新ヒーローに。キャプテン・マーベル、モニカ・ランボーらが登場する『The Marvels』(原題)に参加予定。6月8日(水)より配信開始。なお、2022年内配信「シー・ハルク」(原題/SHE HULK)はシー・ハルク/弁護士ジェニファー・ウォルターズ(タチアナ・マズラニー)が主人公で、ハルク(マーク・ラファロ)などマーベルのキャラクターが登場する。「アイアンハート」(原題/IRONHEART)の天才発明家リリ・ウィリアムズ(ドミニク・ソーン)は、シュリ(レティーシャ・ライト)、ナキア(ルピタ・ニョンゴ)、オコエ(ダナイ・グリラ)らが再集結する『Black Panther: Wakanda Forever』(原題/11月11日全米公開)に登場することが分かっている。※「Marvelデアデビル」などもディズニープラスで配信!?『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』に弁護士マット・マードック(チャーリー・コックス)としてカメオ出演を果たしたデアデビル。「Marvelデアデビル」をはじめ「Marvelジェシカ・ジョーンズ」「Marvelルーク・ケイジ」「Marvelパニッシャー」「Marvelアイアン・フィスト」「Marvelザ・ディフェンダーズ」はNetflixから引き上げられ、ディズニープラスのアメリカ、カナダ、イギリス、アイルランド、オーストラリア、ニュージーランドでは3月より配信開始。日本でもいずれ配信されるだろう。※MCU初のアニメシリーズ「ホワット・イフ…?」アニメシリーズだが、マルチバースや別の時間軸を思わせる“もしもの物語”を描いている。ペギー・カーターが超人血清を投与されキャプテン・アメリカになったり、ブラックパンサーことティ・チャラがヨンドゥ率いる“ラヴェジャーズ”の一員になっていたり、まったく別人のようなドクター・ストレンジが登場するエピソードも!シーズン2が決定している。『ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス』は5月4日(水・祝)より公開。(text:Reiko Uehara)■関連作品:ドクター・ストレンジ/マルチバース・オブ・マッドネス 2022年5月4日より全国にて公開©Marvel Studios 2021ソー:ラブ&サンダー 2022年7月8日より全国にて公開©Marvel Studios 2022
2022年05月05日《text:キャサリン/Catherine》遂に物語も折り返しを迎える「ムーンナイト」第3話は、MCUとのつながりもチラ見せしつつ、新たな能力も登場し物語は急展開へ。第2話では、アーサー・ハロウ(イーサン・ホーク)の企みを阻止すべく、重要な鍵を握るスカラベを死守しようとするも失敗してしまったマーク/スティーヴン(オスカー・アイザック)は単身エジプトへ乗り込む。ハロウの手下を追う際にマークとスティーヴンの人格が入れ替わるシーンが第3話でも登場し、とてもユニーク。マークもスティーヴンも手下を殺めてしまっている自覚が全くなくお互いのせいにしているのをみると、もう一人の人格の登場可能性もあるのではないかと勘ぐってしまう(ちなみに原作ではジェイクというもう一つの人格が登場するそうなので、その可能性は充分ありそう)。「ムーンナイト」の興味深いところは、マークもスティーヴンもそれぞれの良さがあり、決してどちらかが表でどちらかが裏であるという表現はしない。第3話のハイライトで言えば、後半の鏡を観ながらゆっくりとマークからスティーヴンへ人格の制御を渡すシーンをオスカー・アイザックの表情一つで伝えるシーンだろう。マークもスティーヴンもお互いのことを良く思ってはいないが、それぞれの人格の強みを活かすことで謎の解明を進めていくあたり、解離性同一性障害という彼のパーソナリティが、ある種スーパーヒーローの能力のように感じる演出も新しい。また今回は「ファルコン&ウィンター:ソルジャー」にも登場した犯罪都市マドリプールの単語もちらりと登場し、初めて明確にMCUとのつながりも描かれた。ムーンナイトの不死身の能力や、コンスの時間を操る能力など、新たなスーパーパワーも多く登場し、少し矢継ぎ早ではあるが大きく展開して迎える第4話はどうなるのか。そして、ハロウが向かっているであろうアメミットの墓の場所を探るべく訪れた先にいた、やたらセクシーな骨董品収集家のモガートを演じたのは今年1月にスキー事故で急逝したギャスパー・ウリエル。彼も今後のエピソードに登場する重要な役のようなのでどう絡んでくるのか楽しみだ。(キャサリン/Catherine)
2022年04月15日《text:キャサリン/Catherine》昨年から様々なテイストのテレビシリーズを輩出してきたMCU待望の新作「ムーンナイト」第1話が遂に配信開始。今回はホラーサスペンス調のドラマとして注目を集めている。MCUドラマは、「ワンダヴィジョン」「ファルコン&ウィンターソルジャー」「ロキ」「ホークアイ」と、これまで映画で活躍していたキャラを深掘りする内容だったが、今回の「ムーンナイト」は完全新作。初めて観る人も、今までMCU作品を追ってきた人も楽しめるのが嬉しい。MCUでは珍しいホラーサスペンス!オスカー・アイザック演じるスティーヴン・グラントは解離性同一性障害を患う、しがない博物館内のショップ店員。解離性同一性障害とは一人の人間が複数の人格を持ってしまう精神疾患で、スティーヴンはマークという別人格を持っている。精神疾患を患うマーベルヒーローと言えば「レギオン」の序盤にも近しい印象も。第一話は別人格と出会うまでのストーリーだが、出会うまでの描写がとにかく面白い!スティーヴンの意識が飛んで、気づくと知らない場所で目覚めて追手に終われカーチェイスをしていたり、知らない人物からの声が突然聞こえてきたり、翻弄されまくるスティーヴンを観ていると、何が現実で何が夢なのか、真実は何なのか境界線があいまいになっていく…。気づいたらスティーヴンと一緒に視聴者も翻弄される演出に釘付け間違いなしだ。多彩なオスカー・アイザックの演技が素晴らしい第1話の見どころは何といってもオスカー・アイザックの多彩な演技。大型犬のように不器用だけど人懐っこいスティーヴンの性格を楽しそうに演じているかと思いきや、もう一人の人格を演じさせれば雰囲気が一変。その緩急付けた演技の幅に感動する。悪役を演じるイーサン・ホークと今後、どのような絡みを見せていくのか楽しみで仕方がない。(イーサン・ホークの初登場シーンも明らかにやばいやつ出てきました、と言わんばかりの組織のボス感満載で期待が高まる。)本作は、おそらくこれまでのMCUの流れに関わってくるはずなので、どのように過去作とクロスオーバーするのかも目が離せない。(キャサリン/Catherine)
2022年04月01日マーベル・スタジオが新たに贈る最新ドラマシリーズ「ムーンナイト」。MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)史上最もミステリアスなダーク・ヒーローを演じるのは、『スター・ウォーズ』や『X-MEN:アポカリプス』などに出演するオスカー・アイザックだ。MCUの全作品のプロデューサーのケヴィン・ファイギはオスカーのファンだと語っており、「彼は既成概念にとらわれない最高のアイデアを持っていたんだ」と起用理由を明かす。さらに、歴代の共演者たちもオスカーの魅力を“圧倒的な演技力”と“どんな作品にも溶け込む柔軟性”であると語っている。本作でオスカーが演じる主人公は、国立博物館のギフトショップで働く“穏やかな性格”のスティーヴン・グラント。いかにも平凡な彼には悩みがあった。記憶が飛び、身に覚えのない“狂気に満ちた残酷”な記憶が蘇るという幻覚を見ること。自分はいったい誰なのか?コントロールできないその人格を受け入れたとき、“暴力と残虐性に満ちた人格”のマーク・スペクターが現れ、白スーツに身を包んだダーク・ヒーロー<ムーンナイト>が誕生する。ファイギはオスカーの得意分野を理解しているからこそ彼にピッタリの役を探し続けていたそうで、「オスカーのことはずっと好きだった。彼が『スター・ウォーズ』、『X-MEN』のような世界が好きなのは明らかだったけど、適役が見つかってなかったんだ。そして、ムーンナイトについて話したら、彼は既成概念にとらわれない最高のアイデアを持っていて、『これはいけるかもしれない』と思ったんだ。実際に上手くいったよ」と、ムーンナイトこそが彼のハマり役だと明かす。オスカーはジョエル&イーサン・コーエン監督『インサイド・ルーウィン・デイヴィス名もなき男の歌』で主演を務めて歌声も披露、作品とともに高い評価を受けた。その後はケヴィンも語る通り、『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』から登場する正義感の強いパイロット、ポー・ダメロン役や、本作同様にマーベルコミックが原作の映画『X-MEN:アポカリプス』では最凶の敵アポカリプス役、『DUNE/デューン 砂の惑星』では主人公を支える、勇ましく威厳ある父親レト・アトレイデス公爵役など、高い演技力を駆使し様々な役を見事に演じ分けている。『X-MEN』シリーズでお馴染みのジェームズ・マカヴォイ(チャールズ・エグゼビア/プロフェッサーX役)とマイケル・ファスベンダー(エリック・レーンシャー/マグニートー役)は当時、オスカーの演技を見て虜になったと語っている。マカヴォイは「オスカーは並外れた役者で、本物のプロだ。彼の作品に溶け込む柔軟性は素晴らしいね。オスカーほどの力量の人が加わってくれるなんて私たちは運がいい」と絶賛。ファスベンダーも「オスカーの演技は素晴らしかったよ。彼のようにあふれる才能を持った人と理想的なシナリオを演じるのは、とっても楽しかった」とふり返る。オスカーは本作でも多重人格者という難しい役どころに挑戦しているが、「配信作品だからこそ色んなことに挑戦することができたんだ。とても奇妙で面白い決断を下すことができたよ」と自信を見せるように、彼の魅力が詰まったMCUの新たなキャラクターとなった様子。複数の人格を持つ主人公の苦悩と葛藤を、ドラマチックかつミステリアスに描くアクション・サイコスリラーに注目だ。『ムーンナイト』は3月30日(水)16時よりディズニープラスにて日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2022年03月12日MCU映画『エターナルズ』に登場するマーベル初の聴覚障害者のスーパーヒーロー、マッカリに注目が集まっている。マッカリの活躍によって、「手話を学びたい!」という人が激増しているというのだ。オンラインで言語を教える個別指導スタッフと生徒をつなぐサービスを提供している「Preply」の調べによると、本作の影響により「初心者向けの手話を学ぶ」の検索数がここ1年で250%増加。マッカリを演じるローレン・リドロフの検索数は11月1日以降550%増加し、「初の聴覚障害者のスーパーヒーロー」の検索数は昨年から2倍になっているという。ローレンは生まれつき聴覚障害を持つ俳優で、ブロードウェイのリバイバル版「愛は静けさの中に」でブレイク。2018年のトニー賞演劇主演女優賞など、複数の賞にノミネートされた。詩人でアメリカ手話に詳しいデヴィッド・リドロフと2006年に結婚し、2人の息子をもうけており、2人ともローレンと同じく聴覚障害を持っている。ローレンは「ニューヨーク・タイムズ」紙に、『エターナルズ』で聴覚障害者のスーパーヒーローを演じることについて次のように語っている。「私の2人の息子も聴覚障害者なのですが、彼らにとってすごく意味のあることだと思います。聴覚障害者のスーパーヒーローがいる世界で成長するということですから。少しでもよりワイルドに夢を持つことができるんじゃないでしょうか」。ローレン・リドロフ、クロエ・ジャオ Photo by Tim P. Whitby/Getty Images(Hiromi Kaku)■関連作品:エターナルズ 2021年11月5日より全国にて公開
2021年11月11日6月9日(水)16時よりディズニー公式動画配信サービス Disney+(ディズニ ープラス)にて配信される「ロキ」のケイト・ヘロン監督が、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)全作品のプロデューサーであり、マーベル・スタジオ社長のケヴィン・ファイギについて証言。長年にわたり“MCUが世界中で愛され続ける理由”について、「実力のある製作者を信頼し任せること」だと明かした。2008年公開の『アイアンマン』に始まり、全世界歴代興行収入を塗り替えた『アベンジャーズ/エンドゲーム』など、長きにわたり世界中から愛され続けているMCUの全作品に携わってきたプロデューサーのケヴィン・ファイギ。次々に人々を魅了する作品を生み出してきた理由について、「重要なことは、実力のある素晴らしい映画人たちと一緒に仕事をすることです。彼らに委ねることで、優れた俳優たちやキャラクターの力を引き出し、物語を見事に伝えてくれます」と、プロデューサーとしての流儀を打ち明ける。そんな彼が新たに仕掛けるのが最新ドラマシリーズ「ロキ」。ソー(クリス・ヘムズワース)の義弟で、数々の悪行の一方で軽率な失敗を繰り返したり、時に兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、ひと言で表すのが困難なほどに多くの魅力に溢れ、完璧でない姿が愛らしく、“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。そんな彼を主人公にした本作では、英国発の人気ドラマ「セックス・エデュケーション」のケイト・ヘロンが監督に抜擢されている。ケイトは製作時のことについて、「ケヴィンからは、“あなたが生み出し得る最高のストーリーを紡いでほしい”と言われたくらいで、細かい要望はほとんどありませんでした。私が“これは挑戦的すぎるでしょうか?”と言ったら、“いや、もっとやって!”とさえ言ってくれました」とコメント。「ロキという複雑な魅力を持っていて皆から愛されているキャラクターに今回どんな旅をさせるか、そしてどう新しい方向に進ませることができるかは、私にとってすごくエキサイティングなことでした」と、ケヴィンの流儀が本作でも発揮されていたことを明かすとともに、それによって制約に縛られずにロキの新たな物語を自由に描けたと語っている。本作では『エンドゲーム』で逃げ去った後のロキによる、時間を超えて世界を振り回す新たな冒険が描かれる。時空を超えて逃げ出したロキは、懲りずに早速新たな悪戯に着手しようとしたのも束の間、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVA(時間変異取締局)に捕まり、「自分が改変してしまった現実を元に直す」という任務を命じられ、時間を超えた壮大な冒険へと渋々挑むことに。これまでも多面的な魅力を発揮し続けてきたロキだが、本作での“裏切り王子”は、世界の“時間“をまたにかけた冒険で今度はどんな新しい一面を見せ、“悪戯”を仕掛けるのか?謎解きタイムトラベル・スリラーがまもなく幕を開ける。「ロキ」は6月9日(水)16時よりディズニープラスにて日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年06月08日「Disney+」で独占配信されるマーベル・スタジオドラマシリーズ最新作「ロキ」。この度、平川大輔がトム・ヒドルストン扮するロキの声を本作でも担当することが明らかに。吹き替え版の本編映像も公開された。ロキは、これまで多くのMCU作品に登場し、“裏切り王子”と呼ばれるヴィランでありながらも、圧倒的な人気を誇るキャラクター。平川さんは、マーベル・スタジオ映画において過去6作品でロキの声を担当。「ヴィランであるロキが主人公のドラマシリーズと伺った時は驚きもありましたが、そちらでもロキの声を担当させていただけると決まった時は、僕自身も大好きなMCUの世界にまた戻ってくることができて、本当に嬉しかったです」と今作への参加を喜んだ平川さんは、「ロキは、いつも周囲を裏切るのに何故か憎めない魅力を持つヴィランなので、このドラマを通して、皆さんにより愛されるキャラクターになると思います。MCUファンの方はもちろん、今までMCU作品を観たことがないという方にも楽しんでいただける作品になっているに違いない!と、僕も期待しています」と自信を覗かせた。アベンジャーズのメンバーであるソーの義弟として初登場したロキは、兄への嫉妬心が爆発し、自身が故郷アスガルドの王座に座るため、家族や仲間に対して様々な嘘と裏切りを敢行。『アベンジャーズ』では、アイアンマンたちの敵として華麗に登場、地球征服を目論みあらゆる嘘と裏切りでアベンジャーズを翻弄。…かと思えば、兄に協力したり、家族への愛を感じさせてみたり…誰もが思いつかないような裏切りで観客を弄んできた。最後に登場した『アベンジャーズ/エンドゲーム』では、アイアンマンたちが訪れた過去の世界で捕縛されていた彼が偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用しその場から逃げ出した。「ロキ」では、彼がアベンジャーズたちの手から逃げ去った後の物語が描かれていく。平川さんは「『エンドゲーム』内で描かれた『アベンジャーズ直後の純粋な悪役であるロキ』が、その後の本来辿る歴史とは異なる体験をすることでどのように変化していくのか、それともしないのか(笑)。どうぞ見届けていただきたいと思います」とコメントしている。ほかにも、ロキの相棒となるメビウス役を志村知幸、ラヴォーナ・レンスレイヤー役を鷄冠井美智子、ハンターB-15役を斉藤貴美子と、実力派キャストが参加する。「ロキ」は6月9日(水)16時よりDisney+にて日米同時配信。(cinemacafe.net)
2021年06月05日エンターテイメント史を塗り替えてきたマーベル・スタジオの2019年の映画『アベンジャーズ/エンドゲーム』。その世界から逃げ出した “裏切り王子”の異名を持つヴィランの物語『ロキ』が、6月9日(水)より配信開始。ヴィランでありながら世界中のファンから愛される、そんな掴みどころのないロキ役を演じてきたトム・ヒドルストンについて、ソー役のクリス・ヘムズワースをはじめ、ケネス・ブラナー、ジェフ・ゴールドブラムら過去のMCUでタッグを組んできたハリウッドの名優が口をそろえて、その見事な演技を絶賛。ロキの複雑な魅力を大胆かつ繊細に表現できるトムでなければ、“愛されヴィラン”は生まれなかったとさえ語った。マイティ・ソーの義弟で、数々の悪行の一方で軽率な失敗を繰り返したり、時に兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、ひと言で表すのが困難なほどに多くの魅力に溢れ、完璧でない姿が愛らしく“憎めないヴィラン”として世界中から愛されるロキ。そんなロキに扮するトムを最も近くで見てきたといえるクリス・ヘムズワースは、「トムはロキという役に多くのものをもたらし、その結果、人々はロキを愛するようになった。僕らはいつも、ロキがどちらの側につくのか気になってしまうし、我々が知っているロキなのか、それとも以前に知っていたロキなのか、わからなくなったりもする。トムはロキに共感をさせつつも、観客を混乱させるんだ」と、繊細な演技による説得力で、悪役なのに共感さえさせるトムを称賛。さらに、『マイティ・ソー』で監督を務め、“シェイクスピア俳優” として名を馳せるケネス・ブラナーは、「極めて多才であることに加え、ロキが見せる多種多様なキャラクター性を演じることをまったく恐れない役者を求めていて、トムはそれを叶えてくれた」と、難役のロキを大胆に演じる姿勢を絶賛。そして、『ジュラシック・パーク』シリーズや『インデペンデンス・デイ』で知られ、トムとは『マイティ・ソー バトルロイヤル』で共演したハリウッドのレジェンド俳優ジェフ・ゴールドブラムも、「私はトムのことをものすごく尊敬しているんだ。彼はロキというキャラクターを、正確かつ簡潔に表現するね」と語り、その表現力にはベテランさえ敬意を抱くほど。トム・ヒドルストン「アンチヒーローとして演じる」幼少期は家族に愛されて育ったロキだが、実は父オーディンと、兄ソーとの血の繋がりがなかったことを知ってからは兄への嫉妬心が爆発。神の国アスガルドの王座を自分のものにしようと、関わる者全てに嘘と裏切りを駆使し、幾度となく悪事を計画するが、ロキなりの正義や思いも描かれる。トムはロキについて、「これほどまでに複雑なキャラクターを演じたのは初めてだったよ。ロキを単なる悪役として演じるのではなくて、アンチヒーローとして演じるように心掛けた」と語っており、様々な面をバランスよく演じる大胆な演技力、そしてその多面性に説得力を持たせる繊細な演技力、両方を持つトムだからこそ、複雑なロキを“愛されヴィラン”にまで成長させることができたのだ。本作では『エンドゲーム』で逃げ去った後のロキが、時間を超えて世界を振り回す新たな冒険が描かれる。ストーリーは未だ明らかになっていないが、予告編ではロキが“時間の流れを守っている”という謎の組織TVA に捕まり“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を命じられ、時空を超えた壮大な戦いに巻き込まれていくことが判明している。 “裏切り王子ロキ”は、世界の“時間”をまたにかけた冒険で今度はどんな“悪戯”を見せるのか、ロキの物語から目が離せない。「ロキ」は6月9日(水)16時にディズニープラスにて日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年05月30日《text:キャサリン/Catherine》お家時間のお供としてすっかり欠かせなくなった動画配信サービス。一人の視聴者目線だと、できれば全部のサービスに加入したいのは山々ですが、お財布事情もあり難しいところ。そこで今回は、改めてそれぞれのサービスの特徴と今後を簡単に整理!今後どのサービスに入り続けるか検討材料としてご活用ください。1.Netflixユーザー数は全世界で2億超!いまやアカデミー賞、エミー賞常連の動画配信サービスに成長し業界を牽引しています。他サービスも増えライバルが多くなったいま、Netflixは世界各国のオリジナル作品に注力するローカライズ戦略に注力。日本では特にアニメに力を入れており、Netflixの視聴数ランキングは常に多数のアニメ作品が占めています。これはほかの国にはない傾向です。日本発の質の高いアニメは海外受けもよいため、アニメが好きな方にとっては特にお得なサービスとなりそうです。今年のアニメの注目作でいえば、日本のスタジオと海外クリエイターがコラボし、黒人の侍を描いた「YASUKEーヤスケー」や、『スパイダーマン:スパイダーバース』の製作陣が手掛けた『ミッチェル家とマシンの反乱』は要チェック!ちなみに、2022年以降作品についてソニー・ピクチャーズと映画公開後独占配信契約を発表。更に配信作品の幅が広がり、アニメ以外も含め引き続き幅広い層に受ける充実した作品のラインアップは続きそうです。2.Amazonプライムビデオ直近HBO作品の配信がなくなったことは痛い。それでもなお「ザ・ボーイズ」「マーベラス・ミセス・メイゼル」、直近ではアカデミー賞作品賞『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督が手掛けた「地下鉄道 ~自由への旅路~」や、面白さはもはや「ザ・ボーイズ」超えではと感じる新しいヒーローアニメ「インビンシブル」が高評価を得ており、オリジナル作品の質の良さは健在。今後の最大の注目作は、1シーズンに4億5千万ドル(「ゲーム・オブ・スローンズ」の5倍)もの大金をかけて製作される『ロード・オブ・ザ・リング』のテレビシリーズ化です。また、他サービスと違い追加料金で「スターチャンネルEX」や「STARZ PLAY」、「シネフィルWOWOWプラス」などの専門チャンネルに入れるのも魅力です。特に「STARZ PLAY」で配信中の「ギャング・オブ・ロンドン」は素晴らしいので、ぜひご覧ください。物凄い迫力のアクションに度肝を抜かれます。今後もチャンネル数が増えることは予想されるので、Amazonでのショッピング送料無料になることも考えると、コスパ的に入って損はないサービスであることは変わらないでしょう。3.Disney+画面を開けばピクサー、マーベル、スターウォーズなど大人気作品のオンパレードで、作品力の高さは言わずもがなピカイチです。最近は劇場公開と同時にDisney+でも追加料金を払えば、最新映画も観ることができるようになっています。現状日本のDisney+の難点は、4K配信がない、MCUドラマの最新話が配信される際はサーバー落ちしてしまう、dアカウント作らなければならない等…たくさんあります。ただ、それでも海外と同じタイミングで、MCUの新作である「ワンダヴィジョン」「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の新エピソードが観られることは、とても嬉しい経験でした。6月からは新しいMCUドラマ「ロキ」も控えており、今後も続々と新作登場予定で目が離せません。また、2021年後半に上陸予定のディズニー参加であり、アメリカ版Huluの代わりとなる動画プラットフォーム「Starスター(仮)」の上陸にも注目したいところ。アメリカ版Huluで配信されている、FX、20世紀フォックス、ABC系は良質な作品も多く、日本未公開のものも多いので、ファンとしては一日も早い上陸を願ってやみません。4.Hulu海外テレビシリーズの中でもほかのサービスが配信していない「ハンドメイズ・テイル/侍女の物語」や「ホルト・アンド・キャッチ・ファイア 制御不能な夢と野心」など名作を独占配信している点は強み。特に「サタデー・ナイト・ライブ」(略称SNL)の独占配信は、アメリカのコメディが流行りにくい日本において、比較的スピーディーに最新話を字幕付きで配信しており、海外テレビシリーズ好きとしてはとても嬉しいところです。SNLを観ると、いまのアメリカの時事ネタなども飛び出すので、より詳しくアメリカのコンテンツを知りたいなら要チェックです。こうした良い独占配信作を持ちつつも、日本のHuluは、日テレ系のサービスであり、本国アメリカのHuluとは名前は同じでも性質は異なります。配信作品も日本独自です。前述の通り「Starスター(仮)」が上陸した場合、今後どうなるのか気になるところです。5.U-NEXT今年春にHBO、米バイアコムCBSとの独占契約を発表し、いま日本では最も勢いがある動画配信サービスと言ってよいでしょう。海外テレビシリーズファンにとっては、高品質の作品を多数輩出するHBO最新作が安定的に配信されるというだけでも歓喜。特に数年間待ち続けたエミー賞受賞の人気作「バリー」と「Veep/ヴィープ」の最新シーズン配信は、待ってましたと言わんばかりです。ただし、HBO作品の中でも、映画および一部のドラマは配信対象外のため、U-NEXTがアメリカのHBO Maxと同じサービスなりえるかはやや懐疑的。いずれにしてもこれまでは、他サービスよりも月額料金がやや高いことが難点でしたが、HBO作品が配信されるとなれば、コスパはかなり良くなったのではないでしょうか。また、HBO作品だけではなく、アジア系のドラマや映画、最新映画を積極的に配信するなど攻めの姿勢が目覚ましく、今後の動向に目が離せません。6.Apple TV+配信作品は少ないながら「ザ・モーニングショー」「テッド・ラッソ」などは各賞でのノミネート実績があり、「フォー・オール・マンカインド」「神話クエスト」「ディキンスン~若き女性詩人の憂鬱~」は、批評家評価も高く今シーズンのエミー賞ノミネートが期待されています。これらの作品は、Apple TV+上のサムネイルをみると、ポスターのデザインがシンプルだったりもするので、魅力を知らずに終わっている人も多いような気がしています。筆者としてはいまあげた5作品全部オススメ!と言いたいくらい熱く世の中に広めたいのですが、特段宣伝も大々的にされないので、知らない方が多いのがもったいない…。これまで挙げた動画配信サービスの中で唯一ハードウェアメーカーであるAppleは、対象のデバイスを購入したら12か月無料という料金形態も設けており、あくまでハードウェアを売るための戦略として動画配信サービスに参入している印象。今後の新作ラインアップをみても決して数は多くはなく、量より質の戦略は続きそうです。(キャサリン/Catherine)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2021年05月21日あのアベンジャーズを振り回してきた“愛されヴィラン”が主役になる、最新ドラマシリーズ「ロキ」。この度、ロキがアニメーションで描かれる謎の時計型キャラクター“ミス・ミニッツ”に振り回され、様々な一面を堪能できる特別映像が解禁となった。ロキ(トム・ヒドルストン)はソー(クリス・ヘムズワース)の義弟。王位継承者である兄ソーへの嫉妬心から、兄弟の故郷アスガルドの王座を狙うようになる。そして『アベンジャーズ』ではアイアンマン(ロバート・ダウニー・Jr.)たちの敵として立ちはだかり、アベンジャーズ結成のきっかけになるなど、嘘と裏切りを愛する“ヴィラン”として様々なヒーローたちを翻弄してきた。本作に至るまで様々な作品に登場してきた彼が、最後に現れたのは『アベンジャーズ/エンドゲーム』。アイアンマンたちが訪れた過去の世界で捕縛されていたロキが偶然に四次元キューブを手に入れると、即座に悪用しその場から逃げ出していた。数々の悪行の一方で軽率な失敗を繰り返したり、ときに兄弟の絆や家族愛を思わせたりと、ひと言で表すのが困難なほどに多くの魅力に溢れるロキは、完璧になりきれない姿もどこか愛らしく、“憎めないヴィラン”として世界中から愛されている。本作は、そんなロキが『アベンジャーズ』のN.Y.の戦いの後、アベンジャーズたちから逃げ去った後の物語。時空を超えて逃げ出したロキは、“時間の流れを守っている”という謎の組織TVAに捕まり、“自分が改変してしまった現実を元に直す”という任務を命じられ、時間を超えて世界中を舞台にした冒険へと挑むことに。解禁される映像では、最新のビジュアルにも描かれている、アニメーションの時計型の新キャラクター“ミス・ミニッツ”が、“裏切り王子”ロキを翻弄。可愛らしい見た目と落ち着いた語り口の一方、反抗的な者には乱暴な手段も使い、対象者を「法廷」へと送り込む。そんな謎に満ちた可愛い彼女に翻弄され、渋々TVAの制服に身を包んで任務へと挑むロキ。しかし任務中は、あらゆる場面で用意周到に裏切りを画策している様子も…。TVAエージェントたちからは「彼を信用してはダメ」「絶対認めない」…と散々な言われっぷりだが、意に介さずにクールに我が道を行くロキは、きっと今回も想像のナナメ上を行く行動を見せてくれるに違いない。ラストには、お馴染みのソーとロキの故郷アスガルドと地球などを繋ぐ、虹の架け橋“ビフレスト”を思わせる光も登場し、MCUとの連動を予感させている。アベンジャーズたちから逃げ出した、“裏切り王子ロキ”は世界の“時間”を股にかけた冒険で今度はどんな“悪戯”を見せるのか。謎解きタイムトラベル・スリラーがまもなく幕を開ける。「ロキ」は6月9日(水)16時よりディズニープラスにて日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年05月21日マーベル映画の『シャン・チー/テン・リングスの伝説』と『エターナルズ』の中国公開を危ぶむ声が上がっている。「Variety」誌によると、中国の「CCTV6 映画チャンネル」で、今後アメリカで公開されるMCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)のフェーズ4の映画が紹介されたが、前述の2本を除いた8本だけだったという。中国で公開される外国映画については、中国当局による「承認」が不可欠で、検閲を突破しなければならない。『エターナルズ』と『シャン・チー/テン・リングスの伝説』が紹介されなかったというだけの理由で、検閲を通過できず、中国では公開されないと結論付けるには早合点かもしれないが、これら2つの作品について「中国当局でなんらかのトラブルが発生している」ことを示唆する可能性については否めない。なぜこれら2つの作品が問題視されているのか。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は主人公がMCU映画初のアジア人ヒーローで、演じているのは中国出身のシム・リウ。トニー・レオン演じるシャン・チーの父親が、現代では黄色人種への侮辱とも捉えられているキャラクター「フー・マンチュー」がモデルになっていると考えられている。『エターナルズ』は中国生まれのクロエ・ジャオが監督を務め、マーベル初の有色人種女性が手掛ける映画となった。どちらも「中国」とは切っても切れない作品であるのは確かだ。特にジャオ監督は中国を批判した過去があり、中国で検閲の対象となっている。(Hiromi Kaku)■関連作品:シャンチー・アンド・レジェンド・オブ・テンリングス(原題) 2021年9月3日より全国にて公開エターナルズ(原題) 2021年10月29日より全国にて公開
2021年05月13日マーベル・スタジオが、スタン・リーの言葉とともに、今後の作品ラインアップを紹介する特別映像を公開。前半はこれまでのMCU作品の印象的・感動的なシーンが連続して映し出される。その後、観客が熱狂し歓声を上げる『アベンジャーズ/エンドゲーム』の公開初日の劇場の様子も。後半は初披露となる映像が盛りだくさんで、正式タイトルが発表された作品もある。『キャプテン・マーベル』の続編は『ザ・マーベルズ』(原題)で、『ブラックパンサー』の続編は『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』(原題)。以下は、特別映像に登場する今後の映画作品。『ブラック・ウィドウ』2021年7月9日 劇場&「Disney+」プレミアアクセス同時公開『シャン・チー/テン・リングスの伝説』2021年9月3日 日米同時公開『エターナルズ』2021年11月5日 日米同時公開『スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム』(原題)2021年12月17日アメリカ公開『ドクター・ストレンジ:イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』(原題)2022年3月25日アメリカ公開『ソー:ラブ・アンド・サンダー』(原題)2022年5月6日アメリカ公開『ブラックパンサー:ワカンダ・フォーエバー』(原題)2022年7月8日アメリカ公開『ザ・マーベルズ』(原題)2022年11月11日アメリカ公開『アントマン・アンド・ワスプ:クワントゥマニア』(原題)2023年2月17日アメリカ公開『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー Vol.3』(原題)2023年5月5日アメリカ公開「映像」はなかったものの、最後に『ファンタスティック・フォー』のロゴが出現したことで「心臓発作を起こしそうになった」と興奮する声、『エターナルズ』に出演するアンジェリーナ・ジョリーの姿を見て「早く予告編をフル映像で見たい!」と切望する声など、ツイッターには期待にあふれるコメントが次々と寄せられている。(Hiromi Kaku)■関連作品:ブラックパンサー 2018年3月1日より全国にて公開© Marvel Studios 2017 MARVEL-JAPAN.JP/blackpantherキャプテン・マーベル 2019年3月15日より全国にて公開ⒸMarvel Studios 2018
2021年05月04日マーベル・スタジオのドラマシリーズ最新作「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」の最終話が先週配信。その感動と興奮のクライマックスには「最高過ぎる」「MCU最高傑作」、さらに「号泣した」「こんなドラマ観たことない!」と、SNS上では絶賛する声が相次いだ。本作から、ついに誕生した新“キャプテン・アメリカ”のビジュアルが公開された。最終話では、ニューヨークに集まっていた世界各国の要人を誘拐しようと画策する、カーリ率いる“フラッグ・スマッシャーズ”がついに大きく動き出す。その陰謀を阻止するため、盾を受け継ぎ、ファルコンとして活躍していたサム・ウィルソンは、新たなスーツと盾を携え、“キャプテン・アメリカ”として鮮烈なデビューを飾る!彼はウィンター・ソルジャーに加え、サポートに駆け付けたシャロン、そしてカーリたちに相棒レマーを殺された恨みを持つジョン・ウォーカーと共に、フラッグ・スマッシャーズと激しい戦いを繰り広げる。激闘の末、各国の要人を救出しカーリを止めることに成功したキャプテン・アメリカ/サム・ウィルソンは、黒人だからこそ、“指パッチン”後の混迷する世界で自由を求めるがゆえにテロリストとも呼ばれたカーリたちが抱えている苦しみや悲しみを代弁。主要国の要人たちを非難し、苦しんでいる彼らの声を聴くべきだと問いかけた。その姿は、これまで多くの人々を鼓舞し、突き動かしてきたかつてのキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャースの姿と重なり、アメリカのみならず世界が歩むべき道を示そうと熱く語るその言葉に、多くの視聴者が心を打たれることになった。「俺には超人血清も金髪も青い目もない 俺が持つ力は人を信じる心だけ」――スティーブほどのパワーはなくとも、彼の意志を継ぎ、助けを求める人々に寄り添い共に歩もうと行動で示すサムの姿は、まさに誰もが認める“キャプテン・アメリカ”だ。黒人として、星条旗を背負う覚悟を決めた新キャプテン・アメリカ。自分の贖罪ではなく相手を助けるために歩み始めたウィンター・ソルジャー。盾に頼らず人々を守るヒーローとなったジョン・ウォーカー。そして恩赦を受け、かつて所属していた組織への復帰が約束されたシャロン・カーター……。それぞれ進むべき道を見つけた彼らは、今後のマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)でも活躍が期待できるキャラクターばかり。本作は完結したが、作品中に散りばめられた伏線と詳しく明かされなかった新たなキャラクターの登場は、今後のMCUへと続いていくことが期待される。「ワンダヴィジョン」から始まった新章フェーズ4の今後の展開もますます目が離せない。なお、4月30日(金)からディズニープラス内で「ゴールデンウィークに贈る世界最高のアクション作品特集」の展開が決定。衝撃的な展開で世界中を釘付けにした「ワンダヴィジョン」、そして、クライマックスを迎えたばかりで、その熱がまだまだ収まらない「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」などディズニープラスオリジナルドラマシリーズや関連作などをイッキ見できるチャンスとなっている。ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はディズニープラスにて独占配信中。(text:cinemacafe.net)
2021年04月28日エミリア・クラークがマーベル作品に仲間入りすることが明らかになった。「Variety」誌によると、Disney+で配信される「シークレット・インベージョン(Secret Invasion)」(原題)への最終段階の出演交渉が行われているという。同作には現在までにサミュエル・L・ジャクソン、ベン・メンデルソーン、オリヴィア・コールマン、「ピーキー・ブラインダーズ」などのテレビドラマでの活躍が目立つキングズリー・ベン=アディルの出演が報じられている。サミュエルは数々のMCU作品で演じてきたニック・フューリー役、ベンは『キャプテン・マーベル』で演じたスクラル人のタロス役を再演。キングズリーはメインのヴィラン役を演じる。原作コミックの「Secret Invasion」では、ひそかに地球に侵入し変身能力を使ってマーベル・ヒーローになりすますスクラル人について描いているが、ドラマがどのような内容になるかは不明。エミリアが演じる役についても明らかになっていない。エミリアは「ゲーム・オブ・スローンズ」のデナーリス・ターガリエン役で世界中にファンを獲得し、エミー賞に4度ノミネートされたことで演技力の高さも証明した。『ターミネーター:新起動/ジェニシス』『ハン・ソロ/スター・ウォーズ・ストーリー』などの大作映画にも出演し、映画にドラマに大活躍中だ。(Hiromi Kaku)
2021年04月21日『ブラック・ウィドウ』に続き、新たなヒーロー誕生の物語を描くマーベル・スタジオ最新作『シャン・チー/テン・リングスの伝説』、『エターナルズ』の劇場公開が決定した。まず、9月3日(金)公開の『シャン・チー』は、MCU初のアジア系ヒーロー作品。アイアンマンやキャプテン・アメリカなど、これまで多くの魅力的なキャラクターを生み出してきたマーベル・スタジオから、アベンジャーズの系譜を受け継ぐ新たなヒーロー、シャン・チーの物語が幕を開ける。タイトルの “テン・リングス” は、『アイアンマン』や『アントマン』にも登場していた犯罪組織の名前で、本作ではこれまで深く描かれることのなかったテン・リングスの謎も明かされることに。シャン・チー役で主演を務めるのはシム・リウ。さらに、名優トニー・レオンの出演も明らかになっている。そして11月5日(金)公開の『エターナルズ』は、『ノマドランド』のクロエ・ジャオ監督が手掛ける、アベンジャーズに続く新たな最強ヒーローチーム、不死の種族“エターナルズ”の物語。本作には、10年ぶりのアクション映画出演となるアンジェリーナ・ジョリーや、「ゲーム・オブ・スローンズ」のリチャード・マッデン、『新感染 ファイナル・エクスプレス』のマ・ドンソクら豪華キャストが揃った。『シャン・チー/テン・リングスの伝説』は9月3日(金)より全国にて公開。『エターナルズ』は11月5日(金)より全国にて公開。(cinemacafe.net)■関連作品:エターナルズ(原題) 2021年10月29日より全国にて公開
2021年04月15日『アベンジャーズ/エンドゲーム』のラストシーンから直結するディズニープラス オリジナル作品で、マーベル・スタジオが贈る第2弾ドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」が現在配信中。1話目の配信直後には、世界中から称賛の声が寄せられ、配信初週末にディズニープラス史上最も視聴されたドラマシリーズとして、全世界でNo.1初週視聴数を記録。さらに、日本でも映画作品も含めたディズニープラスの全コンテンツの中で歴代No.1の初週3日間の視聴数を記録するなど、高い注目度を誇っている。特にいま、その動向が注目されているのが、先週公開された3話目からついに登場した、『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』に登場していたヴィラン、ジモ(ダニエル・ブリュール)。彼は、特殊能力こそないものの、たぐいまれなるその頭脳と戦略によってアイアンマンとキャプテン・アメリカの仲を引き裂き、アベンジャーズを崩壊に導いたキャラクター。冷静沈着に戦略を遂行していくクールさが特徴的だが、一方で携帯に残った亡き妻のメッセージを繰り返し聞くなど家族への深い愛も持ち合わせる人物だった。そんな彼が本格的に登場すると、SNS上では「ジモがかわいすぎる」と彼の魅力的なキャラクターに対する反響が続出。そして、ジモがぎこちないダンスを披露するシーンがSNSで盛り上がると、米マーベルの公式がジモのダンスシーンを延々1時間つなげた映像を公開するなど、彼への注目は世界中で高まっている。さらに「ロキ好きはきっとジモも好き!」「ロキと同じ臭いがする」「ロキみがすごい」など、MCUの中でも多くのファンを持ち、単独ドラマも控える“ロキ”を彷彿とするような彼の立ち位置が話題となっている。ロキは、変幻自在に他人になりすまし、巧みな話術で人の心を操る、嘘と悪戯を愛する宇宙一の裏切り王子。かつて何度も義兄・ソーを欺いて王座を狙い、地球征服を目論んだりしながらも、その一方で数々の失敗を繰り返したり、ときにソーへの愛情を感じさせたりと、プライドは高いものの完璧でない天邪鬼な一面が、憎めない”ヴィラン“として日本のファンをも惹きつけているキャラクター。それに対しジモは、本作でソコヴィアの王族で男爵であったことが発覚、ファルコン(アンソニー・マッキー)とウィンター・ソルジャー(セバスチャン・スタン)へ接する態度もどこか尊大で、2人に食い気味に話をさえぎられる姿もどこかロキと重なる――。そして男爵という地位をフル活用し、ファルコンとウィンター・ソルジャーに力を貸すジモだが、どこか怪しい行動も目立ち、“いつか裏切るに違いない”と油断ならない様子もロキとの親和性を感じずにはいられない。謎の組織フラッグ・スマッシャーズが持つ超人血清を始末し、まさにロキを彷彿とさせるように、混乱に乗じて姿を消したジモ。彼はいったいどこへ行ったのかーー。今後のジモの登場にも一層期待が高まる。そして、残った血清を見つけた“新たなキャプテン・アメリカ/ジョン・ウォーカー”にも異変が……。残すところあと2話となったが、今後の展開は予測不能となっている。ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」はディズニープラスにて独占配信中(全6話)。(text:cinemacafe.net)
2021年04月11日「Disney+」にて配信中のドラマ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」より、第2話へ向けて特別映像が到着した。3月19日に第1話の配信がスタートした本作。配信初週末に「Disney+」史上最も視聴されたドラマシリーズとして全世界でNo.1初週視聴数を記録し、日本でも映画作品も含めた全コンテンツの中で歴代No.1の初週3日間の視聴数を記録し話題に。第1話では、冒頭から息もつかせぬファルコンの激しい空中アクションが展開された本作。『アベンジャーズ/エンドゲーム』以後、消えていた半数の人々が5年という月日を経て戻り、それぞれの空白の時間が世界の混乱を生んだ様子が描かれた。監督のカリ・スコグランドは、プロデューサーのケヴィン・ファイギから「僕たちは6時間の映画を作るんだ」と言われていたそうで、「ドラマという手法を使うことで、この2人(ファルコンとウィンター・ソルジャー)のキャラクターと彼らの世界の奥深くにまで入り込んでいけます。(2人のキャラクターにとって)これまでの映画が軽食だとしたら、この6時間におよぶシリーズはまさにメインコースです」とコメントし、「MCUにつきものの素晴らしい要素がすべて盛り込まれています…アクション、コメディ、スピーディーなストーリー展開、お馴染みの顔ぶれ、それに新しいキャラクターとね。すべてがとても共感できるものばかりですよ」と語っている。今回到着した特別映像では、大掛かりなセットを使っての撮影風景の様子とともに、ファルコンとウィンター・ソルジャー役のアンソニー・マッキーとセバスチャン・スタンの仲良しなインタビュー映像が盛り込まれている。セバスチャンが「僕らはすごくいいコンビなんだ」と言うと、アンソニーは「いや、全然」と返すといった、和気あいあいとジョークを飛ばしながらインタビューに答える様子からは、今後の2人のコンビネーションにも期待が高まる。ディズニープラスオリジナルドラマシリーズ「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」は独占配信中。(cinemacafe.net)
2021年03月24日今年1月、『アベンジャーズ/エンドゲーム』でキャプテン・アメリカ/スティーブ・ロジャース役を卒業したクリス・エヴァンスが、再びマーベル映画でキャプテン・アメリカ役を演じる可能性があるとメディアで報じられた。クリスは“キャプテン・アメリカ”や“復帰”などの言葉は出さず、「ぼくにとっては初耳だね」というツイートと肩をすくめる絵文字で反応を見せていた。ファンはクリス復帰のわずかな可能性にかけていたが、それから2か月が経った昨日、マーベルの社長ケヴィン・ファイギによってその可能性はゼロとなった。「私は質問に『No』と答えることはめったにありません。いつだって、私を驚かせるようなことが起こるので。でも、そのうわさについては私が思うに、彼自身がすぐに打ち消していましたよね」と、クリスのツイートが「否定」を意味していたことを「Entertainment Weekly」に明らかにした。それでも、まだクリスとMCU作品の関係が終了したことを受け入れられないファンが多いもよう。「キャプテン・アメリカとしては無理でも、スティーブ・ロジャースとして出演する道はある」「信じない!」という声を上げている。一方で、「まぁ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』が公開されたときからわかっていたこと」と納得するファンも。(Hiromi Kaku)■関連作品:キャプテン・アメリカザ・ファースト・アベンジャー 2011年10月14日より丸の内ルーブルほか全国にて公開© 2010 MVLFFLLC. TM & © 2010 Marvel Entertainment, LLC and itssubsidiaries. All rights reserved.キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー 2014年4月19日より2D/3Dで同時公開© 2014 Marvel. All Rights Reserved.
2021年03月18日先週3月5日(金)に最終話が配信され、ついに壮大な物語の幕を閉じたマーベル・スタジオ初のオリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」。毎話観客の予想を見事に裏切る展開を描いた本作は、マーベルが挑戦した異色のシットコム(シチュエーション・コメディ)で始まり、次第に物語はジェットコースターのように息もつけない怒涛の展開へ。第6話配信後には、米会社「Parrot Analytics」の調査で“世界で今最も人気があるドラマシリーズ”として発表された本作から、衝撃しかない最終話の場面写真が到着した。※以下、最終話のネタバレを含む表現があります。ご注意ください。ダイナミックなフィナーレ!今後のMCUに繋がる“サプライズ”もワンダの前に立ちはだかった、魔女アガサ・ハークネスとの激しいバトル。ワンダの力を狙うアガサは攻撃を仕掛けるが、強力な魔力を持つ2人はお互いに一歩も譲らない接戦を繰り広げる。さらにソード(知覚兵器観察対応局)が兵器にしようと作り出した白色の“ザ・ヴィジョン”と、ワンダとアガサの戦いを見守っていたヴィジョンも戦いを始め、平穏なウエストビューはたちまち戦場へと変わり果てる…。最終話にして勃発した「ワンダヴィジョン」史上最大の戦いはウエストビュー全体を巻き込み、激しい空中戦やワンダが生死ギリギリを彷徨う一瞬たりとも目が離せないシーンなど、ドラマとは思えない映画並みのスケールへ。映画作品で描かれてきた「これぞマーベル」と言える壮絶なバトルシーンは世界中を熱狂の渦に巻き込んだ。さらに最後には、マーベル作品にはかかせない今後のMCUに繋がるサプライズも!アガサとのバトルの中で“スカーレット・ウィッチ”としての力を覚醒させていったワンダや、“新たなパワー”が宿ったモニカなど、『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』(原題)、『キャプテン・マーベル』続編に繋がることを期待させるファン興奮のひと幕も。映画同様、エンドロール中とエンドロール後のシーンにも様々な考察が飛び交い、最終話の配信後も「ワンダヴィジョン」の興奮はまだまだ冷めやらない。それを見届けたファンからは、「こんな夢中になるとは。MCUの面白さを再確認出来る最高のフェーズ4幕開けとなる作品でした」「大好きなワンダとヴィジョンのお話は涙無しには見れなかった…今後も期待してます」「いや~最後は出し惜しみなしのMCU本編にも負けず劣らずのバキバキファイトっぷりでスッキリ...」「ストーリーも凄く面白かったし、今後の映画に繋がっていくんだろうなぁって要素が散りばめられてるのも良かった。ワクワクが止まらない」と絶賛の声が続々。さらに「毎話毎話、何回も見返して考察したり、他の人の考察をみたりして本当に楽しかった」と、謎多きストーリーと少しずつその謎が明かされていく、決して飽きることがない展開には何度見ても楽しめるという声も。無数に張り巡らされた本作の謎をもう一度ふり返ってみることで、新しい発見に出会えるにちがいない。マーベル・スタジオが描くドラマシリーズの無限の可能性を見せつけた「ワンダヴィジョン」を筆頭に、3月19日(金)日米同時配信「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」や6月11日(金)日米同時配信「ロキ」も控えている。ドキュメンタリー番組「マーベル・スタジオ アッセンブル」配信決定3月12日(金)からは、マーベル・スタジオが手掛ける映画やドラマ作品の制作の舞台裏を追うドキュメンタリー番組「マーベル・スタジオ アッセンブル」の配信が決定。今後配信となる「ファルコン&ウィンター・ソルジャー」や「ロキ」の制作現場、さらに4月29日(木・祝)公開『ブラック・ウィドウ』や、オリジナルドラマシリーズの「ホークアイ」(原題)からはスカーレット・ヨハンソンやジェレミー・レナーらも登場し、いままで明かされてこなかったマーベル作品のメイキングや制作秘話を豪華キャストとともに楽しむことができる。記念すべき第1弾は、大盛況のうちに幕を閉じた「ワンダヴィジョン」のメイキング。ワンダ役のエリザベス・オルセンや、ヴィジョン役のポール・ベタニーが登場し、テレビが誕生した初期の時代を描いた本作の撮影法や、スタジオに入った観客の前で全話撮影したマーベルの新たな挑戦などの“舞台裏”が明かされる。世界を驚かせ続けるマーベル・スタジオの裏側にあった、キャストや制作陣の汗の滲む努力や驚くべき挑戦を知ることができる。ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスで独占配信中。ディズニープラス オリジナルドキュメンタリーシリーズ「マーベル・スタジオ アッセンブル」は3月12日(金)より日米同時配信。(text:cinemacafe.net)
2021年03月09日2014年の『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』以降、複数のMCU作品でスカーレット・ウィッチ/ワンダ・マキシモフを演じてきたエリザベス・オルセン。スカーレット・ウィッチを主人公としたドラマ「ワンダヴィジョン」までもが制作されたにも関わらず、つい最近まで母親が役名を間違えて覚えていたというかわいらしいエピソードを明かした。「The Tonight Show」にリモート出演したエリザベスは、司会のジミー・ファロンとトーク中に、現在Disney+で配信中の「ワンダヴィジョン」が「残すところあと1話!」という話題で盛り上がった。すると、エリザベスは「先日母が、私の演じている役を『ずっとレッド・ウィッチって呼んでいた』と言ってきた。『この4年間』と言っていたけど、私は(スカーレット・ウィッチ役を)6.7年演じているのに…。先週、私がスカーレット・ウィッチと呼ばれていることを知ったんだって」と話した。するとジミーは「クククッ…」と笑いをこらえながら思わず顔を手で覆ってしまった。エリザベスは「母が『なんで一度も訂正してくれなかったの?』と言うもんだから、『ジョークか何かなのかなと思っていたし、私が演じている役名だと思ってレッド・ウィッチと呼んでいるだなんて知らなかった』と答えた」という。現在、エリザベスはスカーレット・ウィッチ役で『ドクター・ストレンジ』続編の撮影のため、ロンドンに滞在している。「The Tonight Show」では、ジミーとエリザベスが「ワンダヴィジョン」をパロディ化した「ファロンヴィジョン」も公開に。エリザベスがロンドンにいることから、リモートで制作した。(Hiromi Kaku)
2021年03月05日マーベル・スタジオが贈る初のオリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」の先週2月26日(金)に配信された第8話から、ワンダの悲しすぎる真実をとらえた場面写真が解禁。怒涛の展開を描いてきた本作に終止符を打つ最終話が、今週金曜日に配信される。※以下、第8話の重大なネタバレを含みます。ご注意ください。「今世界で最も人気のあるドラマ」(米会社Parrot Analytics調べ)と評され、世界中がワンダとヴィジョンの物語に熱狂。魔女のアガサ・ハークネスがワンダの“敵”として立ちふさがったラストから続く、クライマックス直前の第8話では、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の映画では語られてこなかったワンダの幼少期から『アベンジャーズ/エンドゲーム』直後までの悲しい“過去”が明かされ、彼女の抱えるトラウマと、悲しみや苦悩を垣間見ることに。SNS上では「ワンダヴィジョンしんどい」「これまでで一番切ない回」「嗚咽を上げて泣いてしまった」「激動の展開すぎて号泣」などの声が寄せられている。第8話では、ついに正体を現したアガサが、同じ魔女として強大な魔力を持つワンダに興味を持ち、「どのようにしてこのウエストビューの世界を作り上げたのか?」と迫る。アベンジャーズの一員として世界を救うために身を捧げ、弟のピエトロ、そして愛するヴィジョンを一度は失ったものの、気づけばシットコムの世界が生まれ、夢にまでみた最愛の人との新婚生活を送ることとなったワンダ。自分でさえもどうやってこれを作り上げたのか分からなくなっていた記憶は、アガサの導きによって呼び戻される。テレビで繰り広げられるシットコムのように、幼少期からずっと憧れてきた大切な人と平穏に幸せに暮らしたいという儚い願い。そんな彼女のせつない想いが何度も裏切られ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後、悲しみを抱えきれなくなったワンダは、ついに彼女の強大なパワーを暴走させた…。“夢のような街”ウエストビューの裏に隠された悲しい真実が明らかになった第8話について、本作の監督マット・シャクマンは「これは、僕たちみんなが、どのように死を乗り越えていくのか、どのように悲しみと向き合っていくのかということを描いたストーリーだと思う」と語る。明るく愉快な物語の根底に明らかになった、ワンダの悲しい過去。幼少期の家族との思い出、ヒドラの人体実験により能力を手に入れたこと、双子のピエトロを失って悲しみに暮れたときに支えてくれたヴィジョンの存在、そして『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』での最愛の人との別れ、『アベンジャーズ/エンドゲーム』後、世界に平和が戻っても自分の大切な人々は戻らない残酷な現実…。辛い過去を経たワンダが、なぜいまウエストビューで死んだはずのヴィジョンと幸せに暮らしているのか、その悲しい真実が全て明かされた第8話をきっかけに、「ワンダの気持ちがわかる。すごく好きになった」など、改めてワンダというキャラクターに引き付けられたファンも多い。ワンダを演じるエリザベス・オルセンは「彼女は深い感情を持つ存在だけれど、この作品では自分のそういう部分をわきへ押しやろうと努力している」と、明るいシットコムによって彼女の悲しい想いや孤独を押しやろうとしていると語り、「(本作は)ワンダがシットコムという見せかけを破り抜けて、真の自分、そしてこれまで生きてきた人生を受け入れること、それを可能にするジャーニーだと言える」と打ち明ける。まさに「ワンダヴィジョン」は、ワンダのヒーローとしての誕生と覚醒を描いた重要な物語であり、彼女が登場することが発表されている『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』(原題)に向けても、見逃せない作品となった。全てが明かされたあと、ワンダの向かう先とは…?敵対するアグネスとの戦いはさらにヒートアップし、想像を超える壮大なクライマックスが予想される。ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスにて独占配信中。最終話は3月5日(金)より配信。(text:cinemacafe.net)
2021年03月04日アメリカで、テレビ批評家協会によるプレスツアーがオンラインで開催された。マーベル・スタジオの社長ケヴィン・ファイギが、Disney+で配信中または今後配信されるドラマの未来について語った。エリザベス・オルセン主演の「ワンダヴィジョン」については、「私はマーベルに長くいすぎて、もはや何に対してもはっきりとした『ノー』や『イエス』が言えなくなっています。『ワンダヴィジョン』の次のシーズンに関しても」とシーズン2の制作の可能性を残す発言をしている。2018年に、マーベルキャラクターたちが主人公を務めるスピンオフドラマが作られると報じられた当初は、どの作品も1シーズンで完結のリミテッド・シリーズになるとのことだった。ファイギは「MCUの楽しいところは、ドラマと映画の間を行ったり来たりして、クロスオーバーができる点だというのが明らかですよね。常に、物語に基づいて変化するでしょう。シーズン2に進んでいくものもあれば、長編映画になってまたドラマに戻ってくるものも。『ミズ・マーベル』(原題)はドラマデビューした後、映画『キャプテン・マーベル』の第2弾に登場しますし。これはまだ発表していないのですが、今後配信予定のドラマは、シーズン2を作ろうとしているものもありますよ」と、いくつかの作品がシーズン2に進むことをほのめかしている。(Hiromi Kaku)
2021年02月25日トム・ホランド主演『スパイダーマン』シリーズの最新作となる3作目のタイトルが『Spider-Man:No Way Home(スパイダーマン:ノー・ウェイ・ホーム)』に決定、その発表動画が解禁された。マーベル・スタジオとソニー・ピクチャーズが贈る本シリーズは、MCU(マーベル・シネマティック・ユニバース)の一角を担い、2017年『スパイダーマン:ホームカミング』、2019年『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』と、全世界で大ヒットを飛ばしてきた。そして今回、シリーズ3作目となる本作のタイトルがスパイダーマン/ピーター・パーカー役のトム・ホランド、MJ役のゼンデイヤ、ネッド役のジェイコブ・バタロンがジョン・ワッツ監督の部屋から現れ、“タイトルを知らされる”という形の発表動画が公開に。“No Way Home=帰り道がない”とはどういうことなのか?また注目を集めそうだ。本作のタイトルについては、日本時間2月24日にトムが『Phone Home』(お家に電話)、ゼンデイヤが『Home Slice』(親友)、ジェイコブが『Home-Wrecker』(家庭を壊す者)と、それぞれのSNSで“Home”にかけた全く違うタイトルを発表。「一体どういうこと?」「どれが本当?」とファンの間で物議を醸していたが、動画を見る限りトムのネタバレ防止のためだったのかも!?『Spider-Man:No Way Home』(原題)は2021年クリスマス、全米公開。(text:cinemacafe.net)■関連作品:Spider-Man:No Way Home(原題)
2021年02月25日「アベンジャーズ」シリーズでお馴染みの“マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)”と同じ世界観で描かれる海外ドラマ「マーベル エージェント・オブ・シールド」の最終章となるシーズン7が、Disney+(ディズニープラス)にて日本最速&独占配信。気になることだらけの日本版予告編が解禁された。「マーベル・コミック」を原作に、アイアンマンやキャプテン・アメリカ、スパイダーマンなど人気ヒーローを生んだMCUと同じ世界観で描かれた本シリーズ。マーベルの本格アクションに加え、ドラマだからできるサスペンス要素をミックスすることで、マーベルファンだけでなく海外ドラマファンからも熱い支持を受けている。国際平和維持組織「シールド」のエージェント、コールソンが個性豊かなメンバーを集め特命チームと共に、世界各地で起きる事件の調査を行いながら、ときに映画のキャラクターやストーリーとクロスオーバーする物語は、シーズンが進むごとにスケールアップしてきた。最終章シーズン7の舞台は、なんと1930年代。アンドロイド集団クロニコムを追って時間をさかのぼったコールソンとエージェント・オブ・シールドたちは、シールド創設以前の1931年ニューヨーク。クロニコムの狙いを探る彼らを待ち受けていたのは、未来のシールドの存続を脅かす衝撃の事実…。過去を変えて未来を救う最終ミッション遂行していく彼らの運命はどうなる?辛口評価で有名な米レビューサイト「Rotten Tomato」では最終シーズンにて最高評価を獲得したシーズン7には、後にSSRロサンゼルス支局長となるダニエル・スーザが登場し、コールソンと接触。「エージェント・カーター」とのクロスオーバーエピソードが描かれるのも見どころとなっている。配信に先駆けて解禁された日本版予告では、映画さながらのハイクオリティで再現された1930年代のニューヨークの街並みや、圧倒的なド派手なアクションが連続。ラストには、コールソンが「ヒドラを守らないと」とつぶやくシーンがあり、その真意が気になるところだ。MCUとのクロスオーバーを楽しむ特集「さらに拡大するマーベルの世界」ディズニープラスでは、これまでのシーズン1から6ほか関連作品も配信中。さらに今回、シーズン7の配信に合わせて「さらに拡大するマーベルの世界」として、コールソン捜査官が登場する『アベンジャーズ』や『アイアンマン2』などのMCU作品や、現在、話題沸騰中の「ワンダヴィジョン」ほか、さらなる広がりをみせるマーベルのドラマシリーズを特集。さらには、新たに20世紀スタジオから加わったマーベル・レガシー・ムービー『X-MEN』や『ファンタスティック・フォー』なども楽しめる。「エージェント・オブ・シールド」シーズン7は2月26日(金)よりディズニープラスにて配信開始。(text:cinemacafe.net)
2021年02月23日マーベル・スタジオが手がけた「Disney+ (ディズニープラス)」で配信中のドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」。第5話ではマーベル・シネマティック・ユニバース(以下、MCU)の歴史が大きく転換し、SNS上には「MCUの根幹を揺るがす大事件が起きてる」「MCUを追ってきた全人類は観るべき!」「MCUにおける最大の衝撃」といった声が挙がるなど大反響。さらに、第7話のラストには誰もが予想しなかった”黒幕“が現れ、物語が激変した。『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』、そして『アベンジャーズ/エンドゲーム』で涙と感動のひと区切りを迎えたMCU。もし、『エンドゲーム』までは見守ってきたけれど「ワンダヴィジョン」はまだチェックしていないというなら実にもったいない。「『ワンダヴィジョン』はMCUの壮大な一部」とエグゼクティブ・プロデューサーを務める女性脚本家ジャック・シェイファーが断言するように、本作では『エンドゲーム』以後のワンダたちの動向が語られ、これまでのMCU作品のキャラクターも登場する。2021年、新たなフェーズ4の1番手を担う「ワンダヴィジョン」には今後のMCUを占う重要な意味が込められているのだ。以下、最終・第9話までのネタバレを含みます。ご注意ください。(1)“普通じゃない”カップルの新婚生活は、シットコム?同じマインド・ストーンから“生まれた”ヒーロー、ワンダとヴィジョンは、お互いにとって数少ない理解者の1人となり、やがて恋に落ちた。だが、ご存知の通り、ヴィジョンは『インフィニティ・ウォー』のラスト、ワンダの目の前でサノスによって命を奪われている。そんな2人が本作「ワンダヴィジョン」ではなぜか、郊外の町ウエストビューで新婚夫婦として仲睦まじく暮らしている。『エンドゲーム』直後の物語のはずなのに、ヴィジョンは生きており、しかも2人の日常はまるで“シットコム”。モノクロの第1話・サブタイトル「公開収録でお送りします」では1950年代、第2話「チャンネルはそのまま」では1960年代、1970年代の雰囲気を持つ第3話「カラー放送」では文字通り途中からカラーに変わり、1話ずつ“シットコム”を通じてTVドラマの歴史を追っているかのよう。例えば、第1話なら「アイ・ラブ・ルーシー」「ディック・ヴァン・ダイク・ショー」、第2話なら「奥さまは魔女」、第3話なら「ゆかいなブレディー家」や「パートリッジ・ファミリー」といった具合。いったい我々は何を見せられているのか?だが、2人の“シットコム”をTVで見ている人物が映し出されたり、「ワンダ、応答せよ!」と呼びかける何者かの声が聞こえたりと、単なる“シットコム”ではないことにすぐに気づくはずだ。(2)すべてが見かけ通りとは限らない…ワンダの友人ジェラルディンて誰?“シットコム”に衝撃的な出来事が起きたのは第3話のラスト。無事に双子のトミーとビリーを出産したワンダは「私も双子だった」と、出産を手伝ってくれた“近所の友人”ジェラルディン(テヨナ・パリス)に打ち明ける。ところが、「ウルトロンに殺された。そうでしょ?」と言うジェラルディン。“シットコム”に、ワンダにとってのリアルが初めて持ち込まれた場面だった。「あなたは誰なの?」とワンダが問い詰めた次の瞬間、ジェラルディンはウエストビューを包む結界のようなものから外へと弾き出されてしまう。“シットコム”は、現実世界の町ウエストビューの中で“作られた”フィクション。そしてジェラルディンの正体は、知覚兵器観察対応局、通称「S.W.O.R.D(ソード)」の職員モニカ・ランボーだった。モニカといえば、『キャプテン・マーベル』に登場したキャロル・ダンヴァース/キャプテン・マーベル(ブリー・ラーソン)の親友のパイロット、マリア・ランボー(ラシャーナ・リンチ)の娘。1995年が舞台の同作では少女だった彼女が大人に成長し、いまでは母マリアが創設した「S.W.O.R.D」のメンバーに。母たちと同じように機長として宇宙を飛んでいたらしく、ワンダに対して「キャプテン・モニカ・ランボー」と名乗っている。ちなみに、モニカは『キャプテン・マーベル』第2弾に登場することが明らかになっている。実は、“シットコム”内に不意に飛んできた色鮮やかなヘリコプターもS.W.O.R.Dのドローン、家の前の下水道から這い出してきた謎の人物もS.W.O.R.Dの調査員。そんな中、ジェラルディンと名乗り、ワンダに接近していたモニカがウルトロンの名を口にした途端、赤いエネルギー波を放たれ追い出されてしまったのだ。(3)MCUとのつながり…カギを握る3人の登場人物実は大人になったモニカはサノスの“指パッチン”によって、5年間消えていた1人。第4話「番組を中断します」では、まさしくそれまでの“シットコム”が一旦中断、現実世界でモニカが復活するところから幕を開ける(時系列では『エンドゲーム』中)。しかも消えている間に母マリアが病で他界してしまった、という事実を知ることに。悲しみを振り切るかのように「S.W.O.R.D」に復帰して早々、FBIからの要請でウエストビューにやってきたモニカ。そのFBIの担当者こそ、『アントマン&ワスプ』でスコット・ラング/アントマンのカードマジックに興味津々だったジミー・ウー捜査官(ランドール・パーク)。ウー捜査官によれば、ウエストビューの町全体が“失踪”状態にあるといい、住民の誰とも連絡がとれないという。スコット直伝(?)、スッと名刺を取り出すシーンには要注目。ところが調査を始めようとした矢先、モニカがウエストビューの内部に引き込まれてしまった!そのため「S.W.O.R.D」から大部隊が派遣され、各分野の専門家たちが招集された。そのうちの1人が、『マイティ・ソー』シリーズでジェーン・フォスター博士(ナタリー・ポートマン)の親友であり、助手としてジェーンやエリック・セルヴィグ博士(ステラン・スカルスガルド)の研究を手伝っていたダーシー・ルイス(カット・デニングス)だ。演じるデニングスによれば、“指パッチン”で消えなかったダーシーはその数年間で天文物理学の博士号をとったとか。劇中にも「ミス」と呼びかけられるが、すぐさま「ドクター(博士)」だと訂正するシーンがある。コーヒー好きなのは昔のままだが、このダーシーこそ、ウエストビューでワンダ&ヴィジョンを主役にした“シットコム”が行われていると気づいた張本人。第1話のラストでメモを取るのはダーシー、そしてワンダの身近にあるラジオを通じて「誰が君に指示を?」と呼びかけていたのはウー捜査官。放送を見守りながら、ウー捜査官がホワイトボードに書き出した「●なぜ六角形で囲まれている?●なぜシットコム?●同じ時空?●ヴィジョンは生きている?」といったウエストビューにまつわる謎の数々は視聴者目線そのもの。「この2人に赤ん坊とは…」と、しみじみするウー捜査官と同じ気持ちなったファンも多いのでは?このダーシーとウー捜査官とのコンビでスピンオフを願う声も挙がっており、特にダーシーについては本国のディズニープラスに特別映像が登場。MCUでのダーシーの名場面がまとめられている。(4)“シットコム”と実世界での謎解きが交互に描かれる第4話でついに『エンドゲーム』とストーリーが繋がると、第5話はタイトル通りの「問題エピソード」となった。子育てにアタフタするママ・ワンダと神経質気味なパパ・ヴィジョン、双子のトミーとビリーはあっという間に5歳になり(!?)、子犬を飼おうとして大騒ぎに。タイトルバックはマイケル・J・フォックス主演の「ファミリータイズ」(82~89)にそっくりながら、まるでワンダを演じるエリザベスの双子の姉、アシュレー&メアリー・ケイト・オルセンが出演していた「フルハウス」のようなドタバタ子育てコメディだ。その一方で、S.W.O.R.Dではワンダをテロリストと見なし、彼女の過去を持ち出しながら主犯格や容疑者という言い方で敵視し始める。だが、ワンダは信頼を得てアベンジャーズに加わっているとウー捜査官は反論し、モニカも計画的な侵略行為ではないと主張するが、9日前、ワンダはヴィジョンの遺体が安置されていた施設を襲い、遺体を奪って“生き返らせた”とS.W.O.R.Dのヘイワード長官は報告する。こうして第5話からは、“シットコム”と現実世界の出来事が交互に描かれていくことになった。ワンダとヴィジョンが暮らす幸せな世界は“作り出されたもの”で、ウエストビューの住人たちは“シットコム”の登場人物を演じさせられている。「1人でサノスを倒せていたかもしれない」とモニカが言うほど強大なパワーを持つワンダが、マインドコントロールをかけていた。しかも、ワンダは幻覚を見せているのではなく、“ヘックス”内の現実を“シットコム”風に置き換えているらしい。“ヘックス”とはウエストビューを取り囲む六角形(ヘキサゴン)のエネルギーシールドのことで、ダーシーがつけた呼び名。さすが、ソーのハンマー、ムジョルニアを“ムニョムニョ”と名づけた彼女らしい名づけ方だ。モニカは早くから、この非常事態<マキシモフ事変>はワンダ自身のトラウマや、深い悲しみ、喪失感に起因する、と気づいていた。モニカも大切な人を亡くしているからこそ、ワンダの胸中が痛いほどに分かる。だが、S.W.O.R.Dの長官ヘイワードの考えは違った。“指パッチン”で5年間消えていたモニカには分かるまい、とでも言いたげな彼は実はクセ者で、密かにヴィジョンを知覚兵器として蘇らせる“白目作戦”を実行しようとしていたのだ。(5)歴史的事件!「X-MEN」シリーズのクイック・シルバー登場!?やがて外部からの過干渉に、怒りを抑えきれずにヘックスから現れたワンダ。「ここは私の家」と警告し、「望みはかなえた。誰も二度と私から奪うことはできない」とヘイワード長官に言い放つ。だが、住人たちの奇妙な言動に、頭脳明晰なヴィジョンは“シットコム”の世界の出来事はワンダの強大なパワーが関与しているのではと疑い始めていた。そんな中、突然の訪問者が…。現れたのは、ワンダが亡くした双子のピエトロ…と思いきや、なんと「X-MEN」シリーズのピーターことクイック・シルバー(エヴァン・ピーターズ)!まさかの別のクイック・シルバー登場で、ますますマルチバースが現実味を帯びてきた第5話のラストは、MCUのフェーズ4がついに「始まった」と実感する瞬間でもあった。ともかく、ワンダ&ヴィジョン宅で一緒に暮らし始め、すっかりくつろいだ日々を送っているピーター=ピエトロ。第6話「ハロウィーンの不気味な夜に」では「マルコム in the Middle」(00~06)をオマージュ。ワンダ&ヴィジョンの子どもたち、双子のトミーとビリーは時折、マルコムのように第4の壁を破ってこちらに話しかけてくる。息子たちはピエトロおじさんとハロウィーンを楽しむが、別行動をとるヴィジョン。ウエストビューの町外れまで探索すると、そこには静かに涙だけ流す者や緩慢な動きをする住人がいて、やはり何かがおかしい。アグネス(キャスリーン・ハーン)に出会ったヴィジョンは「アベンジャーズ」と言われてもピンとこず、「あなたは死んだんじゃ?」と問いかけられ、さらに疑念を深める。ついに“ヘックス”の端まできたヴィジョンは、エネルギーシールドの結界を破ってS.W.O.R.Dが待ち受ける外へ。しかし、結界をくぐり抜けようとすると、バラバラになりかけるヴィジョン。そのピンチを察知したのは、“ヘックス”の中にいる息子ビリーだ!ワンダの双子の息子のうち、どうやらトミーにはピエトロと同じ超高速移動の能力があるらしく、ビリーはテレパシーが使える様子。ヴィジョンを引き戻すため、パワーを最大限に発揮して“ヘックス”の結界を広げようとするワンダ。すると、ダーシーを含め、逃げ遅れたS.W.O.R.Dの人々が次々に巻き込まれてしまい…。気づけば、S.W.O.R.Dの兵士たちはサーカス団に、ダーシーは縄抜け師に様変わり!?ヴィジョンはピエロと間違われ、“ヘックス”に取り込まれた彼らは“シットコム”の登場人物になってしまう。「ゲスト出演したかったけど、こんな形は最悪」と、それでもユーモアを忘れないのがダーシーだ。(6)双子の息子たちだけじゃない、モニカも覚醒?無残にも広がり続けるワンダの世界は、S.W.O.R.Dをはじめとする、外の現実世界への憎悪や敵対心のようにも映る。ここでカギを握るのは、ワンダを理解しようと務めてきたモニカたち。ワンダが友人としてモニカを“ヘックス”に受け入れたのは、モニカが言うように「味方だ」と心のどこかで気づいているからに違いない。第7話「第4の壁を破って」では、ハロウィーンの“家族の一件”で疲れ切った様子のワンダが、さながら人気コメディシリーズ「モダン・ファミリー」(09~20)のように観客側に向かって話しかけてくる。まるで前夜の“暴走”を言い訳するかのように。そんなワンダを救い出し、ダーシーを連れて帰るためにも、ウー捜査官や母の知人たちの力を借りて再び“ヘックス”の中へ入ろうとするモニカ。第6話でダーシーが指摘していたように、ワンダのエネルギーを浴びたモニカの細胞は書き換えられており、再突入となればどんなことが身体に起こるかわからない。それでもキャプテン・マーベルと親しく、超人的なパワーを持つ者の孤独と葛藤を理解でき、大切な人を失った経験のあるモニカは使命感を持って、再び“ヘックス”へと向かう。ワンダのエネルギーシールドを再び全身に浴びるモニカには、亡き母マリアやキャロルおばさん/キャプテン・マーベルの言葉が聞こえている。その声を糧にするように進み続けたモニカがウエストビューの内側に入ると、ついに“覚醒”。ブルーの光を帯びた、“何者か”になった。「私はあなたを恐れない」と、モニカはまさにヴィジョンと同じ言葉でワンダを説得しようとするが、「また来た」とワンダに吹っ飛ばされてしまう。それをヒーローさながらの着地で凌いでみせるモニカ。動揺を隠せないワンダを、隣人のアグネスが連れ帰っていくーー。(7)すべてアガサの仕業!ワンダの壮絶な過去も明らかに…第7話で明らかになる重要な事実が、隣人アグネスの正体だ。ときにはワンダのピンチを助け、ときにはシッターも買って出てくれたこのお節介な隣人の正体は、魔女アガサ・ハークネスだった。「この町で魔法使いは自分だけだと思ってた?」というアガサ。ワンダが作り出した“シットコム”で起きていたトラブルは(あのピエトロ=“ニセトロ”も含め)、すべてアガサの仕業だったのだ!さらに第8話「前回までは」は「MARVEL STUDIO」のロゴまで、アガサの魔力のごとく怪しげな紫色となって登場。1693年、実際に魔女裁判が行われた米マサチューセッツ州セイラム生まれのアガサは、推定年齢300歳以上ということか!?魔女アガサは、明るく愉快な“シットコム”という形で何千人もの人々を操り、複雑な筋書きに沿って互いを交流させるワンダの強大な“魔力”に執心しており、「これがどう始まったかわからない」と明かしていたワンダの“真実”に迫っていく。ワンダ自身が「戻りたくない」と語る過去の記憶だ。まずは、戦火の絶えない国・ソコヴィア。当時10歳だったワンダは、両親そして双子の兄ピエトロと4人で生活をしていた。家の外では銃声や悲鳴が鳴り響く中、父が持ち帰ったカバンには「奥さまは魔女」「アイ・ラブ・ルーシー」「アダムズのお化け一家」から「マルコム in the Middle」といったアメリカのシットコムがずらり。ところが、家族団らんの時間、ワンダが特に好きな「ディック・ヴァン・ダイク・ショー」を家族で見ていると、突如家にミサイルが命中…。辛うじて無事だったワンダとピエトロの目の前に、追い打ちをかけるように再びミサイルが着弾すると、そこには「スターク・インダストリーズ」の文字が。「ミサイルは不発だった」かつて、そう語っていたワンダだが、アガサは「確率操作の魔法ね」と当時からワンダが無自覚だが魔法を使い、爆破を防いだと分析する。その際の「ディック・ヴァン・ダイク・ショー」のワンダお気に入りのエピソードが、そのままシットコム「ワンダヴィジョン」でオマージュされているのが切なすぎる。次に2人が向かったのは、ワンダがヒドラの人体実験に参加したころの記憶。研究員の指示を受け、ワンダが室内にあったロキの杖/マインドストーンに触れようとした矢先、マインドストーンが自ら動きだし、出迎えるようにワンダの目の前までやってくる。マインドストーンから黄金の眩い光と共に魔女の様なシルエットが浮かび上がると、ワンダはすぐさま気絶。この日を境にワンダが現在の力を手に入れることになった。その模様を伺っていたアガサは、「マインドストーンに出会い パワーを増大させたわけね」と納得した様子。次はワンダがアベンジャーズの仲間入りをしたばかりのころへ。そこにはピエトロを亡くし、悲しみに打ちひしがれているワンダと、そんなワンダを気にかけ必死に寄り添おうとするヴィジョンの姿が。最愛の両親や兄弟を亡くし孤独感にさいなまれるワンダと、ずっと1人だったゆえに喪失感や孤独感さえ知らないヴィジョン。これまでのMCU作品でもあまり描かれてこなかったワンダとヴィジョンが心を通わせるきっかけともいえる場面に、アガサも涙を浮かべるそぶりを見せていた。そして、最も残酷だったのは、『エンドゲーム』から本作の“シットコム”までに起こったことだ。ヴィジョンは、S.W.O.R.Dのヘイワード長官が知覚兵器として再利用するために見る影もなくバラバラにされていた。ワンダはその悲しみや怒りを封じ込めながら、ヴィジョンが「終のすみか」と決めていた町に向かうと、その場所こそがウエストビュー。ここで一気に、ワンダのパワーが解き放たれることになる。最終話は、ほぼ『ドクター・ストレンジ2』の前日譚!?“シットコム”も夫ヴィジョンも、2人の息子トミーとビリーも、すべてはワンダのトラウマと悲しみが生みだしたフィクション…。その強力な魔法を目の当たりにしたアガサは、ワンダこそ禁断の魔術書「ダークホールド」に記されている「仲間を持たず、呪文も必要ない、世界を滅ぼすことを運命づけられた」魔女=“スカーレット・ウィッチ”になる存在と確信、その力を奪おうとする。さらに、S.W.O.R.Dが作り出したマインド・ストーンなしの“白ヴィジョン”まで参戦してきた。一方、モニカはアガサの魔術によってコントロールされていたニセのピエトロの洗脳を解いていた。その正体は…アガサに雇われた、ただの役者の青年ラルフ・ボーナー!やはり「X-MEN」の世界から来たクイックシルバーではなく、全くの別人だった。モニカがワンダのもとに駆けつけると、ワンダ一家とアガサ、白ヴィジョン、ヘイワードの兵士たちが一触即発の状態に。ワンダがセイラム裁判の場にアガサを誘えば、立場を逆転させたアガサがワンダにスカーレット・ウィッチの赤い頭飾りを被せようとする。空中を飛び回る2人の魔女の戦いは、まさしくMCUの新次元。さらに、2人の関係性にも注目だ。「ヒーローは人を苦しめない」というアガサの言葉に納得したワンダが住民の洗脳を解き、結界の外へと逃がそうとしたり、アガサが前回使っていたルーン魔術をワンダが逆に利用して、アガサの力を封じ込めたりと、奇しくもアガサは、ワンダが“スカーレット・ウィッチ”となるための師、メンターのようになっている点は見逃せない。最終的にはワンダがアガサの魔力を奪って勝利し、“詮索好きな隣人・アグネス”としてウエストビューに住まわせることに。いずれ「私が必要になる」というアガサに、「必要になったら会いに来る」とワンダは応じており、今後のMCUに再登場する可能性は大いにある。再登場といえば、モニカは『キャプテン・マーベル』第2弾への布石となるのか、ヘイワードが放った銃弾にビクともしなかった場面があった。しかもMCUのお約束、エンドクレジットの中盤には擬態が得意なスクラル人から「彼が会いたがっている」との知らせを受けている。彼とは、『スパイダーマン:ファー・フロム・ホーム』で宇宙船にいたニック・フューリーかもしれない。多くのファンの予想どおり、正真正銘の“スカーレット・ウィッチ”となってしまったワンダ。また、“ヘックス”を自らの意志で閉じたことで、わずかの間ながら新婚生活を送ったヴィジョン、そして2人の子どもたちとも決別することになった。そしてエンドクレジットの最後の最後には、ドラマ「エージェント・オブ・シールド」にも登場する魔術書「ダークホールド」を読み解く、アストラル体のスカーレット・ウィッチの姿も!『ドクター・ストレンジ』によれば、その書は至高の魔術師しか読み解くことができないはず。その後、トミーとビリーらしき子どもの声が聞こえるところで“番組は終了”しており、彼らはまだどこかに存在していることが匂わされている。いずれにしても、本作に続くとされる『ドクター・ストレンジ・イン・ザ・マルチバース・オブ・マッドネス』(原題)、『キャプテン・マーベル2』(原題)は2022年までお預け。どのように繋がっていくのか、期待して待っていよう。ディズニープラス オリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」はディズニープラスにて独占配信中。(text:Reiko Uehara)
2021年02月15日Disney+にて独占配信中の「ワンダヴィジョン」より、マーベル新フェーズへの扉を開く驚愕の場面写真が公開された。※以下、第5話のネタバレを含む表現があります。ご注意ください。マーベル・スタジオが贈る初のオリジナルドラマシリーズ「ワンダヴィジョン」。第4話でついに『アベンジャーズ/エンドゲーム』とストーリーが繋がり、先週配信された第5話では、さらなる真相が明らかになり、衝撃のサプライズが飛び出した。ワンダとヴィジョンが子育てに励むところから始まった第5話。その地では住人失踪事件が多発しており、調査員のモニカ・ランボー、FBI捜査官のジミー・ウー、科学者のダーシー・ルイスらは、謎の世界の究明に乗り出すこととなるが、やがて2人が住む幸せな世界は「作り出されたもの」であること、住人たちがシットコムを演じ、ワンダとヴィジョンもその世界に囚われているということを知る。ウエストビューの異変にヴィジョンも気づき、住人らまでも不自然な行動を見せ始め、根底に潜んでいた暗い影が2人の生活を狂わせ始めることに。ワンダの強大な力に真相があるのではと疑うヴィジョンは、ワンダと衝突。そしてまさかの大事件が起こる。かつてワンダが失った双子の兄ピエトロかと思いきや、「X-MEN」シリーズのピーター(クイック・シルバー)が登場した今回。脚本家のジャック・シェイファーは「彼の登場のさせ方には無数のアイデアがあったけれど、ストーリーを着地させて、より大きな物語の展開へとつなげたかった」と明かし、「ケヴィン・ファイギも彼の登場が意味のあるもの、きちんとした理由があるものにすることにこだわっていた」とコメント。異次元のキャラクターの登場でついにマルチバースの扉が開き、真の意味でマーベル・シネマティック・ユニバースのフェーズ4が始まった。そんなマーベルの歴史が大きく変わった今回。SNSでは「今世紀最大にヤバい!MCUを追ってきた全人類は観るべき!」「MCUの根幹を揺るがす大事件が起きてる」「MCUにおける最大の衝撃は、インフィニティウォーラストでも、エンドゲームラストでもなく、ワンダヴィジョンの5話」などと大興奮するファンの声も多く見られた。「ワンダヴィジョン」はDisney+にて独占配信中。(cinemacafe.net)
2021年02月10日