今月1日、堺雅人(50)が主演を務めた7月期のドラマ、日曜劇場『VIVANT』(TBS系)を、年末年始に第1話~最終話まで一挙放送すると発表。話題作だっただけに、SNSでは喜びの声が多く挙がった。「別班/VIVANT」が「現代用語の基礎知識選2023ユーキャン新語・流行語大賞」にノミネートされるほど、近年のドラマのなかでもずば抜けて人気だった『VIVANT』だが、その他にも隠れた名作が! そこで本誌は20代以上の女性300人を対象にし、「もう一度見たい!」「見る価値がある」と感じた’23年ドラマについてアンケートを実施した。3位は今期ドラマ『家政婦のミタゾノ』(日本テレビ系)。松岡昌宏演じる、女装した家政夫のミタゾノさんが、派遣された家庭をのぞき見し、家族の問題まで解決するヒューマンドラマ。’16年の秋ドラマとしてスタートし、6シーズン目となる今期はゴールデン帯での放送となった人気作だ。《馬鹿馬鹿しいけどクセになる》(60代女性/無職)《松岡くんの演技が面白い》(70代女性/専業主婦)と、ストーリーの面白さを評価する声が。《家事の勉強にもなるしストーリーが悩まなくてもよく面白いから》(50代女性/専業主婦)《生活の知恵を知れるから》(20代女性/パート)と、ドラマを見ながら家事の知恵が身につく “一石二鳥感”も人気の秘訣だった。2位も今期ドラマの『セクシー田中さん』(日本テレビ系)。木南晴夏演じる地味なアラフォーOL・田中さんは、実はペルシャンレストランで踊るエキゾチックなベリーダンサー。そんな彼女のことが気になる年下の同僚・朱里(生見愛瑠)と、彼女たちを取り巻く人間模様を描くヒューマンドラマだ。木南晴夏の地味なOL⇔ベリーダンス姿のギャップが魅力的だったようだ。《木南晴夏さんのベリーダンスに魅了されています》(50代女性/専業主婦)《ドレス姿がみなさんきれいで、何度でも見たいと思いました》(50代女性/パートアルバイト)《木南さんがスタイルがすばらしい》(60代女性/無職)また、《女性が共感する場面がたくさんあったと思う。笑えるし泣かせるし、考えさせられる》(60代女性/無職)と、特に大人女性からの支持が多かった。1位は『VIVANT』。1年を通して、トップを独走する形となった。《ストーリーも俳優陣の演技もスケールも見応えがあり、年末特番にしてもらいたいくらい面白かったから》(20代女性/会社員)《民放のドラマのレベルじゃなかった。主役級の出演者揃いや、モンゴル撮影のスケールの大きさと、話の内容も面白く、展開も飽きさせない作品だった》(50代女性/パートアルバイト)《スケールの大きさと名優たちの演技の上手さの競演が面白かったから》(60代女性/専業主婦)と、“1話1億円”といわれる制作費に見合う満足感が得られたようだ。随所にちりばめられた伏線に、SNSの“考察班”が夢中になったのも本作の特徴だった。《先の展開がどうなるのか読めなくて、期待感があるのと、推理をしながら見ることができ、ドキドキの展開が面白いため》(40代女性/パートアルバイト)’24年の1月期ドラマも続々発表されている。『VIVANT』を超える人気作は果たして生まれるか――。
2023年12月18日この夏放送され大きな注目を集めた日曜劇場「VIVANT」が、「Netflix」にて世界配信がスタートした。ハイクオリティな映像美に加え、堺雅人演じる主人公・乃木と彼を取り巻く公安、さらに「別班」という謎の組織が複雑に絡み合った重厚なストーリー展開で社会現象を巻き起こした本作。堺さんをはじめ、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司ら豪華キャストが揃い、モンゴルで2か月半にも及ぶ大規模なロケも行われた。2023年夏に放送された地上波ドラマ総合視聴率ランキングで1位(※ビデオリサーチ調べ集計期間2023/7/3~10/1)を記録、「TVer」「TBS FREE」での累計再生回数が、TBSドラマ初となる5,000万回を突破した(※解説放送を含む。ビデオリサーチにて算出。集計期間:7/3~10/1)。フランス・カンヌで開催される世界最大級のコンテンツ見本市「MIPCOM」にて、海外の有力バイヤーが日本で製作されたドラマ作品を選考する「MIPCOM BUYER’S’ AWARD for Japanese Drama 2023」では、グランプリを受賞している。そんな本作が、「Netflix」で世界配信がスタートとなり、190以上の国と地域で全話が配信されている。年末年始には、地上波での再放送、「TVer」「TBS FREE」での無料配信も期間限定で実施。「U-NEXT」 Paraviコーナーでは、福澤克雄監督ら演出陣が作品について語る副音声版「別版」も配信中だ。■地上波再放送12月31日(日)11:40~15:30#1-2放送1月2日(火)6:00~11:00#3-7放送1月2日(火)11:10~15:00#8-10放送■配信概要TVer・TBS FREE12月31日(日)15:30~#1-2放送1月2日(火)15:00~#3-5配信1月6日(土)24:00~#6-7配信1月8日(月・祝)24:00~#8-10配信U-NEXT全話&副音声版「別版」も配信中「VIVANT別版 ~副音声で福澤監督が語るVIVANTの世界~」#1-4配信中12月22日(金)12:00#5-7配信12月29日(金)12:00#8-10配信(シネマカフェ編集部)■関連作品:【Netflix映画】ブライト 2017年12月22日よりNetflixにて全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】マッドバウンド 哀しき友情 2017年11月17日よりNetflixにて全世界同時配信【Netflixオリジナルドラマ】オルタード・カーボン 2018年2月2日より全世界同時オンラインストリーミング2月2日(金)より全世界同時オンラインストリーミング【Netflix映画】レボリューション -米国議会に挑んだ女性たち-
2023年12月17日秋クールのドラマが続々と始まるなか、未だ熱気冷めやらない前クールのドラマがーー。堺雅人(50)の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)だ。阿部寛(59)、役所広司(67)、二宮和也(40)といった主役級キャスト、謎に包まれたストーリーが評判を呼び、最終回の世帯視聴率は19.6%(ビデオリサーチ調べ)と有終の美を飾った。現時点で今年一番の成功を収めた超ヒット作だけに、出演者たちも豪勢に“祝杯”をあげているかと思いきや……。「実はそんなおめでたいムードの中でも打ち上げは行われなかったんです。上層部としてはモンゴルで2カ月以上撮影をした出演者とスタッフを労いたい気持ちは強かった。ただ、コロナ禍が少し緩和したとはいえ感染者もまだ多く、万が一でも何かあれば大変だということで見送られたようです」(TBS関係者)以前は、当たり前のように行われていたドラマ終了後の大規模打ち上げ。各メディアで報じられる打ち上げ現場の様子を見たことがある人も多いことだろう。しかしコロナ禍以降、“打ち上げなし”が新潮流になりつつあるという。「コロナ禍では、ドラマも映画も舞台もいっさい打ち上げが行われませんでした。最近になって映画や舞台の現場では少しずつ行われるようになってきましたが、ドラマは放映期間が長く、関わる人数が多いこともあって、すっかり“打ち上げなし”が定着しています。4月クールの『ペンディングトレイン―8時23分、明日君と』(TBS系)で主演を務めた山田裕貴さん(33)は、ラジオ番組で小規模な打ち上げを開催したことを明かしていましたが、それも『お疲れ様会をやろう!』といって行ったそうです。やはりプロデューサーや主演を務めた人たちからすれば、1クールの間にわたって支えてくれた現場スタッフたちを労いたい気持ちは強いんです。ただ世間的にも大きな会場で大人数が集まって何かあったら……という思いはまだあるようで、なかなか大規模な打ち上げは行われにくいようです」とはいえ、労うことを全くやめたわけではないようだ。「代わりに以前のような大人数でビンゴ大会や余興があるような打ち上げではなく、少人数で食事会のようなものを行うことは多くなりました。ときにはマネージャーも呼ばないくらいクローズドな会も。こうした流れは、今後も続きそうですね」(前出・芸能関係者)
2023年10月20日堺雅人(49)が主演を務めた日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。9月17日に最終回が放送され、世帯視聴率は19.6%、個人視聴率は12.9%を記録(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。番組最高を更新し、有終の美を飾った。「敵か味方か、味方か敵かー冒険が始まる。」のキャッチフレーズで、40年の時を超える過酷な親子の運命を描いた本作。阿部寛(59)や二階堂ふみ(28)ら豪華俳優陣によるモンゴルロケを敢行し、“制作費は1話につき1億円”と言われる大作となった。「堺さんと『半沢直樹』でタッグを組んだ福澤克雄監督は、“世界に通用する作品をつくりたい”との思いを込めて制作したそうです。物語が進むにつれ、テロ組織『テント』や自衛隊の秘密組織『別班』といった存在が明らかに。放送開始から視聴者の予想を裏切る怒涛の展開に、視聴者間で考察合戦が巻き起こりました」(テレビ誌ライター)だが、興奮冷めやらぬ一部視聴者の間では考察が過熱しているようで……。最終回のラストシーンにまでも“伏線”が仕込まれていると受け取った人もいたようだ。注目を集めたのはエンディングのシーン。乃木憂助(堺)が神田明神で柚木薫(二階堂)とジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)と再会を果たすも、小さな祠に「別班」の連絡手段である“赤い饅頭”を発見。その直後に、スーツ姿で人混みをかけ分けて歩く乃木の姿が。さらに雑踏の中で笑みを浮かべて、踵を返す野崎守(阿部)が映し出された。一部視聴者がくぎ付けになったのは、阿部が後ろを向いた際に画面の左端に映り込んだ人物。SNSではその正体が、なんとハリウッドにも進出した大御所俳優・渡辺謙(63)ではないかとの指摘が上がった。《よーーーく見て!!!!!! 渡辺謙さん歩いてない?! なんで?!なんで?!》《これか、VIVANTに出てた渡辺謙。。。 ってそうなの?? ホントのとこは、、、 俺にはマジで本人に見えるよ?》《録画見返したけど、私は渡辺謙だと思うの。仮にそっくりさんだとしたら、わざわざ、みんなに誤解生むような映り込み方しないと思うの。こんなにみんなに考察と検証されるドラマだから尚更》鋭い眼差しと凛々しい眉毛、そして鼻筋が通った顔ーー。確かに渡辺と似ているが、よく見ると他人の空似のようだ。そのため深読みする考察隊に、こんなツッコミも上がっている。《渡辺謙がvivantのラストシーンにいるって聞いて録画見直したけど人違いじゃない?似てるけど違う人だと思う》《VIVANTに最後渡辺謙いるって見たけど、ちょっと似てたけど全くの別人やんwww》《節子、それ渡辺謙やない そっくりさんや》なお、福澤監督は17日夜に行われたファンミーティングで、次回作について「正直に言うと、僕の中では第3部まで考えて作ってる」と告白。TBSの佐々木卓社長も20日の定例会見で、「福澤監督が『視聴者のみなさんの声次第』と言っていましたが、その通り」と含みを持たせたという。一部報道では佐藤浩市(62)や真田広之(62)とともに、続編のキャスト候補に名前を挙げられていた渡辺。もし実現すれば、大盛り上がり間違いナシ!?
2023年09月21日9月17日の最終回放送後も続編や未回収の伏線の話題で盛り上がっているドラマ『VIVANT』(TBS系)。豪華キャストが勢揃いしたことも話題だったが、豪華すぎるキャストのおかげであまり目立たなかった俳優がいたことも確か。そこで本誌は、15歳以上の女性300人に「ドラマ『VIVANT』で残念だった俳優」についてアンケートを実施。その理由についても回答を得た。同票で3位となったのは“奇跡の子”ジャミーンを演じたナンディン・エルデネ・ホンゴルズラと公安警察で野崎の部下・新庄浩太郎を演じた竜星涼。ジャミーンについては《なぜ「奇跡の子」なのかがいまいちピンとこなかったから》《日本に来てから印象に残らなかった》と後半の露出減が理由のよう。また、竜星涼については《他の人がすごい人ばかりなので今回の中では物足りなさがありました》《俳優陣が有名すぎ》と、他の出演者の存在感に押されてしまった模様。さらに《最後の展開は印象的でしたが、存在感は低かった》《悪役で残念だった》と、最終回での裏切りが印象を悪くしてしまった面も。2位はドラムが使用する自動翻訳機の音声を担当した林原めぐみ。《林原さんだったの!?と今知りました。スーパーAIにやらせているとばかり思ってた!》《あまり誰かわからなかったです》《俳優ではなく、コンピュータの合成だと思っていた》と、完璧に自動音声を演じたために、テレビで見ているだけでは誰かわからなかったという声が寄せられた。圧倒的な1位となってしまったのは主人公・乃木憂助が務める丸菱商事専務・長野利彦を演じた小日向文世。丸菱の女子社員にして凄腕ハッカーの太田梨歩(飯沼愛)と不倫関係にあった上、2年の空白がある経歴など怪しさ満点。最終回前には「ラスボスでは?」と噂されることもあったのに、登場すらせずドラマは終了。そんな展開に、《パッとしない役でした》《実はテント側だったり、とかあるかと思ったらただの不倫おじさんなだけだった》《演技はとても素晴らしい方なのに、使い方がもったいない》《最後になにかあるかと思ったけど、何もなくて》とがっかりした視聴者が多数。最終回の放送直後には、出ていない《長野専務》がXのトレンド入り。贅沢な“小日向文世の無駄使い”によるミスリードが目的だったのか、噂される第2弾への壮大な伏線だったのか。ネットの考察勢を翻弄した長野専務だが、続編ではキーマンとなるような活躍を期待したい!1位:91票:小日向文世/長野利彦2位42票:林原めぐみ/ドラムの声3位28票:竜星涼/新庄浩太郎3位28票:ナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ/ジャミーン5位27票:林泰文(バトラカ)【調査概要】実施期間:2023年9月19~20日調査対象:15歳以上の女性300人調査方法:WEBでのアンケート『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)
2023年09月20日9月17日放送の最終回の視聴率が19.6%を記録し、右肩上がりの人気とともに終了した日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。堺雅人や阿部寛をはじめ、“全員主役級”の触れ込み通り、豪華キャストが勢揃いしたことも話題となった。そこで本誌は、15歳以上の女性300人に「ドラマ『VIVANT』でよかった俳優」についてアンケートを実施。その理由についても回答を得た。《繊細な表情で役柄を表現されていて素晴らしかったです》と評価された二宮和也(ノコル)が5位。謎のテロ集団・テントのリーダー、ノゴーン・ベキの血のつながらない息子を演じた。そのノゴーン・ベキを演じた役所広司が4位。《役所さんが出ると物語に重みがでる》というように流石の存在感だった。3位は富栄ドラム(ドラム)。《無言で日本語通訳のみなところが新しい》《今まで見てきたドラマの中で出てきたことのないキャラクターだった》と、言葉を話さず、スマホの自動音声(林原めぐみ)でコミュニケーションをとる新鮮さから人気に。声を担当した林原めぐみにも多くの票が集まったことを考えると、本作を代表するキャラクターとなったようだ。重厚な物語にあって、《癒されたから》《笑顔がかわいい》《ドラムの声で和んだ》というドラムの愛らしさは欠かせない存在に。17日に開催されたファンミーティングに登壇した福澤克雄監督は「モデルは(スターウォーズの)チューバッカ」「ここまで人気が出るとは思わなかった」と明かした。2位は警視庁公安部の捜査官、野崎守役の阿部寛。《目力強烈》《存在感が半端なく》《存在感があって正義感が強くて頼もしかった》というようにひと目見たら忘れられない風貌と力強い言葉が印象的。また、《最初から最後まで変わらない人物だった》というように、終始一貫して公安警察としての役割をまっとうしたことが、コロコロと立場が変化する主人公・乃木憂助と対照的だった。1位は“全員主役級”の中の真の主人公、乃木憂助を演じた堺雅人。《せりふのテンポがよく人格がいくつもあって1人で何役もこなしている印象》《善人なのか悪人なのか中々わからない演技が良かった》《涙を流すシーンはこちらまでそういう感情になってしまう》《乃木とFの演じ分けがすごかった》と、最終回まで本性を悟らせない圧巻の演技力を絶賛する声が多数集まった。また、《半沢直樹とは違った1面があり、素晴らしかった》というように、その演技力はさらに進化しているようだ。早くも続編が噂されている本作。「野崎守が別班なのでは?」という考察も見かけるが、「善とも悪とも言えない乃木」と「公安としての正義を貫く野崎」の掛け合いをまた見たいという視聴者の声が多いよう。『VIVAN2』はどうなる?1位141票:堺雅人/乃木憂助2位76票:阿部寛/野崎守3位45票:富栄ドラム/ドラム4位36票:役所広司/ノゴーン・ベキ5位34票:二宮和也/ノコル6位31票:松坂桃李/黒須駿7位27票:二階堂ふみ/柚木薫8位22票:林原めぐみ/ドラムの声9位21票:林遣都/乃木卓・青年期9位21票:小日向文世/長野利彦【調査概要】実施期間:2023年9月19~20日調査対象:15歳以上の女性300人調査方法:WEBでのアンケート『WEB女性自身』調べ(クロス・マーケティングのセルフアンケートツール『QiQUMO』を使用)
2023年09月20日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。別班の乃木憂助(堺雅人)と公安の野崎守(阿部寛)が所属する組織を超えて力を合わせたように、組織という境界線は超えられる。そして乃木と黒須駿(松坂桃李)の別班の二人と、テントの面々がフローライトの採掘権を得るために力を合わせたように、イデオロギーという境界線も超えられる。野崎とドラム(富栄ドラム)の二人が、国を超えて深い信頼で結ばれているように、もちろん人種や国も超えられる。人が最も超えられないものは、克服しがたいものは何か。愛する人を理不尽に奪われた憎悪の火だけは、長い時間が過ぎても、あるいは他の幸せをもってしても、消しさることが出来ないのかもしれない。この名作ドラマの最終回に、そんなことを考えていた。壮大なロケ映像、豪華な配役、そして毎回ジェットコースターのような先の読めないストーリーで、視聴者の熱い考察を社会現象にまで押し上げた『VIVANT』(TBS系日曜21時)。17日の最終話で、激動の物語はテロ組織テントの解体と父子の別離という結末に着地した。最終回まで俯瞰しても、物語の大半で誰が味方で誰が敵か分からない、登場人物それぞれがどんな信念で行動しているのか分からない、独特の混沌とした物語だったが、それがこのドラマの良さそのものだったように思う。内通者は容赦なく処刑するダーティな部分を持つ主人公、無差別に人を殺傷するテロリストでありながら多くの戦災孤児を養ってきた主人公の父。偶然知りあった男が法の支配を無視した危険な存在だと知りながらも魅せられて追う公安の刑事、汚職や賄賂の横行するバルカで清濁を併せ持ちながら警察官として生き抜く男。いわば完全に白い善もなければ、完全に黒い悪もまた存在しないという物語だった。誰かの悪が誰かの善になり、その逆もあるという世界だからこそ、それならばせめて己の信念を貫け、ブレるな、一度信じたものを裏切るなというメッセージがより鮮やかに、随所に発信されていた。今作は、公安・別班といった組織を舞台にスパイアクションを基調にしながらも、同時に経済ドラマとしての側面も色濃く持っている。最終話もテントとバルカ政府のフローライトの採掘権を巡る契約の攻防戦がじっくりと描かれ、それがテロ組織解体への道筋となった。単純なアクションドラマに収まらないそのテイストは、テレビドラマ『半沢直樹』(2013年・2020年)、『下町ロケット』(2015年・2018年)、『ノーサイド・ゲーム』(2019年)といった、日曜劇場で数多の大勝負と金勘定を描いてきた福澤克雄作品らしいダイナミックな味わいだった。最終話でとりわけ記憶に残るシーンがある。日本に移送された後ノゴーン・ベキ(役所広司)が脱走し、動揺して問い詰める乃木にノコル(二宮和也)が呟くように言った言葉である。「憎しみは喜びで消えるほど簡単なことではなかった」と、愛する父が抱えたままの憎悪をノコルは「寂しいことだよ」と評して言う。彼にとって、それは悲しいことではなくて寂しいことなのである。失った本当の家族の写真を横目に、自分が義父の憎しみを消せるだけの喜びになりたいと願い続け、それが最後まで叶わなかった青年の孤独な長い年月が透けてみえる言葉である。血の繋がった実の息子は父の愛を確かめたのち、再びその存在すら認められない闇の組織で生きる道に戻っていく。日焼けすらかなわぬほどに大切に育てられたもう一人の息子は父と別れ、国を背負う大企業のトップとして陽のあたる道で生きていく。その鮮やかな交錯は、柔和な笑顔の奥に毅然とした覚悟を秘めた堺雅人と、頑なな孤独の中に繊細な愛情を秘めた二宮和也、二人の緻密な演技があってこそ描きだせたものだと思う。今作では、親しみの持てる容姿や表情が可愛らしくも頼りがいのある相棒・ドラムを演じた富栄ドラムや、登場時は憎々しい敵でありながら、次第にそのコワモテぶりが素敵に見えてくる警察官チンギスを演じたバルサラハガバ・バトボルドといった新しい魅力的な俳優を見られたことも大きな楽しみの一つになった。とりわけチンギスは、少年漫画の熱血ライバルのように、その兄貴然とした魅力に筆者も含め多くの視聴者が魅了された。まだまだ世界には、沢山の『格好いい』があるのだと思うと、それだけでも楽しい。物語は、乃木がノゴーン・ベキと彼に付き従うバトラカ(林泰文)、ピヨ(吉原光夫)の三人を銃で撃ち、ベキの死を弟のノコルに報告し、そして乃木が薫(二階堂ふみ)とジャミーン(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ)の元に帰ってくるところで終わる。ただし、乃木からノコルに伝えられた、「徳のある人物は報いられる」という意味深な書経の一節、そして「花を手向けるのはもう少し先」という乃木の不自然な言葉、更には火事で確かめられない遺体。これらはどうやら一つの仮定を指していると思うが、今それを確かめるすべはない。ぜひ今後その真意を知ることのできる機会があることを願う。幸い製作サイドから続編への前向きな言葉が出ているが、決め手は視聴者からの要望次第とのこと。改めて、「超希望!超希望!」という続編への熱烈なエールで締めたいと思う。再び視聴者が、乃木憂助とF、野崎、薫、ジャミーン、ドラム、ノコル、そして偉大なるベキに会える日が来ますように。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなSNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年09月20日9月17日、日曜劇場『VIVANT』(TBS系)の最終回が放送され、堺雅人(49)演じる別版員・乃木憂助と、役所広司(67)演じる謎の組織テントのリーダーであるノゴーン・ベキこと乃木卓との40年にわたる父子の物語が決着した。堺、役所に加えて、阿部寛(59)、二階堂ふみ(28)、松坂桃李(34)らも出演し、豪華キャストが集結した同作であったが、“新人俳優”も注目を集めた。「俳優の富栄ドラムさん(31)が、阿部さん扮する警視庁公安部の刑事・野崎守の右腕であるドラムを好演しました。ドラムさんは元力士で、’23年のNetflixドラマ『サンクチュアリ-聖域-』に力士役で出演していました。またYouTuberとしても活動していて、10連続でバク転する動画などがバズったことがあり、チャンネル登録者数は6.8万人です。『VIVANT』では、言葉を発さずにスマホのアプリを使って会話する設定や、愛くるしいビジュアルが好評を博しました」(スポーツ紙記者)オーディションの末『VIVANT』の役を勝ちとりブレイクを果たしたドラムだが、ここに至るまでに壮絶な半生が。’14年に配布された相撲情報誌「TSUNA」でこう明かしていた。《『俺はビックな大物になってやる!!』と夢を抱いて相撲界へ入門しました。実家は貧しいので伊勢ヶ濱部屋に入門して『ちゃんこ鍋』のおいしさにびっくりしました。食べたい物が好きなだけ食べられる。それだけで幸せを感じました。早く関取になり両親と姉を楽にしてやりたくて日々稽古に精進しています》家族のために力士での成功を誓ったドラムに悲劇がーー。「ドラムさんは’08年から力士として活躍し、’18年の11月場所には東幕下6枚目まで番付をあげました。更なる飛躍を目指し稽古に励んでいた‘19年に姉が急逝。“一番応援してくれている存在”だった姉が亡くなり、大きなショックを受けたそうです。“姉のためにも”と稽古を続けましたが、腰と股関節の怪我に悩まされ、‘21年3月場所で引退しました。その後、好きなことを仕事にしようと考えて、幼い頃からドラマ好きだったため俳優を志したそうです」(前出・スポーツ紙記者)『VIVANT』で披露したチャーミングな笑顔の裏には、苦節時代の涙があったーー。
2023年09月18日堺雅人が自衛隊の秘密組織“別班”を演じる「VIVANT」の最終話が9月17日に放送。見事に伏線を回収しつつ余韻も残した最終回に「続編も期待」や「最高のエンディング」などの声が上がっている。福澤克雄によるオリジナル脚本である本作は、別班員として活動する主人公がテロ組織“テント”を追う中で生き別れになった家族と再会する物語。幼少期にバルカで両親と離れ離れになり別班員となった乃木憂助を堺雅人、乃木の正体を知る公安の野崎を阿部寛、乃木の恋人で医師の薫を二階堂ふみ、乃木の同僚で別班員の黒須を松坂桃李、乃木の父親でテントのリーダー・ベキを役所広司、ベキの息子でテントの幹部・ノコルを二宮和也が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。乃木(堺雅人)に撃たれた別班員たちは急所を外されており、日本で生きていたことがわかる。乃木の全ての行動が別班としての行動だと知ったノコル(二宮和也)は乃木を拘束するが、ベキ(役所広司)は手で重さがわかる乃木の特技を知って以来、乃木が別班として日本を守るために動いていたことに気づいていた。日本をテロから守るためには、テントの真の目的であるレアメタル事業を成功に導くことが重要だと確信した乃木は、全てを知った黒須(松坂桃李)と共にベキに協力することに。しかしノコルが共同事業者だったゴビ(馬場徹)に裏切られ、事業はバルカ政府の手に渡りそうになる。天才ハッカーであるブルーウォーカー(飯沼愛)からいち早く情報を得てそのことに気づいた乃木は、バルカ政府の裏をかいて日本大使の西岡(檀れい)と協力。結果的にノコルと日本がレアメタル事業の主導権を握ることに成功する――というのが最終話の展開。しかし全ては公安によるベキと幹部の逮捕が条件となっており、ベキはそのまま日本に連行される。ところがその後、ベキと幹部は日本で逃亡。実は公安の新庄(竜星涼)もテントのモニターで、ベキの逃亡の手伝いをしていた。ベキの最終目標は日本でのテロではなく、自分の出世のために乃木家をバルカで見捨てた現官房副長官の上原(橋爪功)に復讐し妻・明美(高梨臨)の無念を晴らすこと。全てを把握した乃木は別班としてベキの犯行を止めるため、父に発砲する。実はベキや幹部の銃には銃弾は入っておらず、ベキは息子に止めてもらうのを待っていた。そして全てを知っていたノコルが乃木との電話のやりとりの中で「ありがとう、兄さん」と言うシーンに、SNSでは「この一言でもう感情が」や「涙腺崩壊」などの声が上がっている。また見事に伏線が回収され余韻も残している最終回に、「最高のエンディングでした。怒涛の展開で、最後の最後まで、いい意味で裏切られ続けた最高のドラマでした」や「しっかり完結しつつ、続編への期待も上がるようなラストで最高だった」などの声と共に「VIVANTロスの月曜日の朝!続編ないのかな~」や「続編を期待しています」と、続編を希望する声も上がっている。(シネマカフェ編集部)
2023年09月18日登場人物の正体や伏線が回収されていくなか、まだまだ謎の多い日曜劇場『VIVANT』(TBS系・日曜21時~)。ネット上では“別班”ならぬ“考察班”が続出するほどの盛り上がりを見せている。そこで、ドラマファンたちの考察を厳選してまとめてみました!■なぜ乃木は別班の櫻井司令でなく野崎に連絡した?→【考察1】櫻井司令は別班の“裏切り者”だから第7話で別班の4人が乃木に撃たれた後、その棺の日本への移送はなぜか公安の野崎(阿部寛)たちが担当していた。このことから、乃木は櫻井(キムラ緑子)のことを信用しておらず野崎たちを頼ったと考えられる。いっぽう、櫻井に関しては乃木の母か母の姉妹ではないかという大胆な考察をする視聴者も。■ノコルに犯罪歴がついてはいけない理由は?→【考察2】ノコルを新国家の君主に据えようとしているから第7話でベキが部下に対して「何があってもノコル(二宮和也)に犯罪歴をつけさせるな」というシーンが。テロ組織のリーダーがナンバー2の犯罪歴を気にするのは不自然。これにはノコルの正体がバルカの王族だからではないかという説もあるが、購入した土地で新国家を作り、その君主にノコルを据えようとしているのではという考察も。■ジャミーンが「奇跡の少女」なのはなぜ?→【考察3】バルカで敵対する4つの民族の血筋を継ぐから別班の櫻井司令から「奇跡の少女」と呼ばれており、第1話の冒頭でもベキとノコルがジャミーンの身を案じていたことから、別班にとってもテントにとっても重要な役割があると考えられる。バルカでは4つの民族が衝突したことで内乱が起きたとされているが、ジャミーンはその4つの民族の血筋を継いでいて“平和の象徴”となっているのかもしれない。■ジャミーンが野崎に懐かないのはなぜ?→【考察4】野崎を“テントの敵”だと認識し警戒しているから「人の善悪を直感的に見抜ける」とされているジャミーン。薫(二階堂ふみ)や乃木、ドラムには懐いているが、なぜか野崎に対してはいまだに笑顔を見せていない。孤児のジャミーンにとって「テントは善でテントの敵は悪」だとしたら、野崎のことだけテントの敵だと思っているのだろうか。■薫とドラムの正体は?→【考察5】2人ともテントの一員考察4で、ジャミーンが薫やドラムには心を許していることからも、2人ともテントの一員ではないかと推察できる。薫に関しては序盤から赤飯を食べたときの反応がおかしかったことなどから「日本出身ではないのでは?」と怪しまれていた。国際刑事警察機構のインターポールではないかという説も。ドラムは3日に放送されたメイキング映像でベキとノコルと一緒に映っており、そこから一気にテント説が過熱。
2023年09月16日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。その『もう一人の彼』は、孤独な幼児が社会や人々の仕打ちに絶望して、「もう消えてしまいたい」と願った瞬間に現れた。そして死の危機にある砂漠、片思いの女性とうまく話せない病院の待合室、テロリストの父を殺すという運命に悩むホテルの一室、それぞれで現れて彼を強く励ました。いつも口調は荒っぽいが、乃木憂助(堺雅人)の心にあるもう一人の人格Fは、無意識の生への執念そのものなのかもしれない。乃木はFに手を焼きながら、最後にはFの言いたいことを言わせ、あるいは二人で対話してきた。その乃木が最後までFを抑え込んで同意しなかったのは、父に自分の嘘を告白した瞬間だった。思えばFは「消えたい」と願った幼い乃木に、「もっと強くなろう、強くなりたいならミリタリースクールに行くんだ」と言った。幼い二人の間で強くなるということが、強靱な体を持つこと、銃や武器を使い他者の暴力を凌駕する力を得ることだとしたら、それは幼心に残る残酷な経験がそう発想させたのだろうか。それを思うと切なくなる。もうこれは社会現象と言ってもいいだろう。日曜の放送直後から一週間、途切れることなく考察がSNSを賑わせ、次回が待ち遠しいと多くの人が日曜を待ち望む『VIVANT』(TBS系日曜21時)。最終回を一週間後に控え、9話では乃木憂助の父にしてテロリストの指導者、ノゴーン・ベキ(役所広司・回想シーンは林遣都)の過去とテロ組織テントの最終的な目的が明らかになる。父の晩餐に訪れた憂助に語られたのは、祖国に捨てられ、大切な息子を奪われ、愛する妻を拷問の果てに死なせた男の、絶望という言葉でも表せない凄惨な日々だった。だが、全て失い一度は魂が死んだ男は、一人の赤子との出会いで生きる理由を得る。自分を救ってくれた仲間と、託された赤子、つまりノコル(二宮和也)のために、ノゴーン・ベキはテロ集団テントの指導者として武装と暴力の世界に身を投じたのだった。若き日のノゴーン・ベキ、乃木卓を演じるのは林遣都。妻の乃木明美は高梨臨が演じ、祖国から遠く離れた地で国に見捨てられた若い夫婦の悲しい運命を描きだす。とりわけ、殺さねば殺されるだけなのだと強盗団相手に迷いなく銃を撃ち続ける林遣都の、覚悟の表情は鳥肌がたつほどに美しかった。それにしても、なぜノゴーン・ベキは乃木の重さを正確に当てる能力を知ったその時に、黒須の殺害未遂時の銃弾の残数で、別班としての任務を放棄していない息子の真意に気づきながら乃木を息子として組織に迎え入れたのか。そして乃木自身も、父に勘付かれていると察しつつ、なぜテントのために巨額の資金調達を申し出たのか。あくまで推測ではあるけれども、ベキは愛する息子に祖国への恨みも水に流し、子供達に飢えのない安全な居場所を作ろうとしている父としての一時がほしかったのかもしれない。そして乃木もまた、ただ立派な父を慕い、父のためにその優れた能力を発揮する孝行息子として生きる一時が欲しかったのかもしれない。息子が別班、つまり敵としてここに来たと気づき、息子は父に気づかれたことを気づき、タイムリミットは遠くないと察した二人が、それぞれに「そうありたかった人生」を演じたのではないかと思うのだ。父が失った息子を想い、全ての子が脅かされずに生きられる楽園を作ろうと決めたとき、その失われた息子は、力と武器がなければこの世界を生き抜けないと決意していた。なんと皮肉なことかと思う。乃木が「美しき我が国」と呼ぶ日本を、ノゴーン・ベキは「私の知る日本は、友人隣人を大切にし、助け合いのこころを持つ慈しみ深い国だった」と語る。その過去形の言葉の影に、「もはや私の知らない日本」を感じ取るのは、うがち過ぎた見方だろうか。そして今はその名を捨てた乃木卓という男は、はたして苦悶と共に死んだ妻の最期の一息となった「復讐して」という言葉をなかったことにできる男だろうか。全ての謎と人々の運命を巻き込み、まるで滝に落ちる直前の川のように物語は激流となる。希代の名作テレビドラマは、次週ついに決着する。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなSNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年09月13日いよいよ9月17日に最終回を迎える話題の日曜劇場『VIVANT』(TBS系)。その中で、最後まで物語のカギを握る人物として話題となっているのが、阿部寛演じる野崎守の右腕としてサポートするドラムだ。「第一話から主要メンバーとして登場し、公安刑事の野崎や堺雅人さん演じる乃木憂助を何度も窮地から救いました。言葉を発さずにスマホで会話するという設定と、愛嬌のある体型と笑顔の癒し系ですが、じつは国籍も定かではない謎の人物。ネット上では最後に“裏切り者説”が飛び交うなど、キーマンの一人です」(スポーツ紙記者)このドラムを演じているのが、富栄(とみさかえ)ドラム(31)。役名と同じ名前を持つドラムだが、じつは大相撲の元力士。中学卒業とともに入門し幕下6枚目まで登り詰めたものの、ケガのため‘21年に引退。その後はユーチューバーに転身していた。「本格的なドラマ出演は、この『VIVANT』が初めてだったそうです。最初はエキストラのオーディションに参加したところを監督の福澤克雄さんに見いだされレギュラー出演が決まったそうです」(前出・スポーツ紙記者)実際に現場でのドラムは、ドラマ以上の“愛されキャラ”だという。「じつは当初ドラムさんにはセリフも用意されていたですが、やはり演技経験がないということで、声優の林原めぐみさんが翻訳アプリで話すという設定になったといいます。ただ現場では、全員から本当に可愛がられていますよ。やはり演技についてはNGも出すこともあり福澤監督からも怒鳴られることも多いんですが、そのたびにあの紅潮した額から吹き出る大量の汗を拭いながら、“すいません、すいません”と……。何度も頭を下げながら、先輩俳優たちに恐縮しきっていました。ただその姿が本当に愛らしく、主演の堺さんや阿部さんはいつもドラムさんが謝るたびに“大丈夫だよ”と温かく見守っています」(ドラマ関係者)インタビューでも、「阿部さんには何度も励ましの言葉をかけていただき、堺さんにはお芝居のことを相談させていただきました」と語っているドラム。あのセリフがないキャラも“愛されキャラ”のおかげかもしれない。
2023年09月13日堺雅人が自衛隊の秘密組織・別班を演じる「VIVANT」の9話が9月10日に放送。ついに明かされた役所広司と二宮和也の出会いやテロ組織“テント”の創設に至る壮絶な過去に「役所さんの演技に号泣」や「ベキの過去がつらすぎてつらい」などの声が上がっている。「ドラゴン桜」や「半沢直樹」シリーズなどの人気ドラマで演出を担当してきた福澤克雄が脚本を務める本作は、テロ組織“テント”と別班の攻防と家族の物語。別班のメンバーでテントのリーダーの息子・乃木を堺雅人、テントのリーダー・ベキを役所広司、ベキの息子で乃木の弟・ノコルを二宮和也、別班の仲間・黒須を松坂桃李が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。テントが、テロや犯罪行為を他から請け負って得た収益で、バルカ国内の孤児たちを救っていたことが判明する。そんな中、ベキ(役所広司)はノコル(二宮和也)に、ノコルが運営する会社で乃木憂助(堺雅人)を働かせるようにと指示。ノコルは乃木に大幅なコストカットを命じる――というのが9話の展開。テントが地下資源であるフローライトを手に入れるため次々とバルカの土地を買い漁っていることを知った乃木は、テロの代わりに株による資金調達を提案する。別班の情報を使い、見事、目標金額の調達を成功させた乃木は幹部たちとの食事の席に招待され、ベキからテント結成の過去を教えられる。内紛状態だったバルカで諜報活動を行っていたベキ(林遣都)は、公安の司令官に裏切られ武装勢力に囚われ拷問にかけられる。息子の憂助は人身売買のために連れ去られ、妻の明美(高梨臨)も拷問の末、命を落としていた。その後、武装組織の一員だったバトラカ(林泰文)に命を救われたベキは、明美の遺言通り、憂助を探すことに。しかし憂助と同い年の日本人が死んだと知ったベキは、死人同然になる。そんな中、ベキはお腹を空かせて死んだ孤児の弟だった赤ちゃんのノコルを育てることになり、再び命の火を灯す。そして武装勢力から身を守るため村人を訓練し、テントを作り上げたのだった。そんなベキの壮絶な過去にSNSでは「ベキの過去がつらすぎてつらい」や「役所さんの演技に号泣」など同情の声が。またノコルとの出会いが明らかになった場面には「ノコルとの出会いに泣けた」や「後半、ベキやノコルとの出会いで、彼らに情が湧いてくる」などの声が上がっている。「ベキの過去と赤ちゃんノコルとの出会いやバトラカ、ピヨとのファミリー感をあれだけ回想で見せられたらもう完全に情がわく」といった声もあり、別班、公安、テントの三つ巴の攻防がどのような決着を見せるのか、最終回も見逃せない。【第10話あらすじ】死んだはずの別班員たちのリハビリの様子が映された映像が届き、乃木が別班を裏切っていなかったことが判明。実は別班のメンバーたちは全員、急所を外され日本で生きていた。事実を知って激昂するノコル。ベキの問いかけに「私は、別班の任務としてここに来ました」と答える乃木に、ベキは刀を抜き――。「VIVANT」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年09月11日9月3日に放送された第8話の世帯平均視聴率が番組最高の14.9%と好調の日曜劇場ドラマ『VIVANT』(TBS系)。放送開始当初は堺雅人(49)、阿部寛(59)、二階堂ふみ(28)といった豪華キャストや、異例の長期海外ロケなど制作の規模感に注目が集まった同作だが、クライマックスが近づくにつれ、物語の“考察”が話題を呼んでいる。「第8話では、乃木(堺雅人)が自衛隊の特殊部隊『別班』の仲間たちを裏切って射殺し、父親のベキ(役所広司)が創設した謎のテロ組織『テント』に入り込みました。物語が進むにつれて登場人物たちの過去や行動の真意が明らかになってゆくのですが、さまざまな伏線が散りばめられているため、ネットでは“考察班”の活動が盛んになっています」(テレビ誌ライター)『VIVANT』の考察は芸能人の間でも広がっている。お笑いコンビ・ナイツの土屋伸之(44)が9月7日のラジオ『高田文夫のラジオビバリー昼ズ』で「考察動画を130本見た」と語ると、相方の塙宣之(45)は「本編を10回以上、1話からぜんぶ見直している」と明らかにした。《いくらなんでも見すぎや》《寝る時間あるのか?》《塙の考察が正解かどうかを確かめるVIVANTを観る楽しみが一つ増えました》《ナイツのVIVANT話だけ切り抜いてる動画どっかに落ちてねーか》塙と土屋の過剰なほどのハマり方にネット上では驚きの声が上がっている。また、どきどきキャンプの佐藤満春も《ナイツの2人に会うたびにおすすめされた結果、今さらながらVIVANTを見始めました》と投稿。最終章に向けて、『VIVANT』考察の輪が拡大しているようだ。
2023年09月09日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。主人公・乃木憂助(堺雅人)が言う『美しき我が国』が内包する、非合法で暴力的組織の別班と、憂助の父・ノゴーン・ベキ(役所広司)率いるテロの請負組織テントが作り上げる子供たちのための清らかな楽園。かたや美しいものを守るために自らは汚れ、かたや汚れた社会から吸い上げた富で楽園を生む。互いの清濁が照らしあうそのさまは対称的だ。後半に入っても中だるみなどどこふく風で、話題性も視聴者の考察も熱を増す一方の『VIVANT』(TBS系日曜21時)。8話、ついに乃木は生き別れの父が率いる謎のテロ組織テントの本拠地にたどり着く。しかし、そこにたどり着くために彼が差し出したものはあまりにも大きかった。別班の同僚たちを裏切り、祖国を捨ててたどり着いた父のもとで虜囚として扱われる乃木だが、工作員として鍛え上げた能力が父との対話の道を開く。そこで乃木が見たのは、無差別にテロや暗殺を繰り返すテントという組織の、驚くべき実態と目的だった。ここまでに恐るべきは、そもそも主人公・乃木憂助の行動原理が分からない。その上多くの主要人物の正体もよく分からない。いまだ幾つかの伏線も回収されていない、これだけないない尽くしでありながら、圧倒的にこのドラマは分かりやすいのである。考察をしないでストーリーの流れに沿って楽しみたい視聴者も、繰り返し見て考察を楽しみたい視聴者も、それぞれのアプローチで十分に楽しめる作りになっている。8話もテントというテロ組織の暴力性と奇妙な潔癖さ、その二面性を描き出すのに、損益計算書や施設の経費といった数字と、工作員である乃木の突出した分析力を組み合わせて分かりやすく見せていた。米を横領する養護施設長に、『TEAM NACS』の音尾琢真を配するという、つくづく豪華な布陣だ。これぞ伝統のTBS日曜劇場が積み上げてきたノウハウといった趣きである。今回、指導者ノゴーン・ベキの右腕として寄り添う息子のノコル(二宮和也)が、本格的に登場して乃木と相対する。血の繋がらない息子と、突如現れた死んだはずの実の息子。二宮和也と堺雅人という、まさに今が円熟の俳優二人が、その複雑な距離感を隅々まで神経の行き届いた演技で表現している。DNA鑑定の結果を知り、鉄格子を挟んで向かい合い絶句する父と息子、それを心許なげな表情で凝視するノコルの場面は、冷たい水が溢れるような哀しい情感に満ちていた。主人公が追う敵の幹部が親であるというストーリー自体は定石とも言えるが、今作は、その父親であるノゴーン・ベキの複雑な潔癖さが印象に残る。オマージュとして共通項が指摘されている『スター・ウォーズトリロジー』はその最たる作品である。どんなに組織に役立つ人物でも、横領をはたらき私腹を肥やす者には非情な処分を下す。一方で情報漏洩という重大な裏切りを犯した者でも、そこに至るまでに組織への誠意が感じられるなら許す。乃木に対しても、同僚を裏切ってでも息子が会いに来た喜びよりも、息子が自分を用心深く欺きながらも根底では信念を貫いていることを評価しているかのようだ。遠い過去に母国から捨てられ、妻子を失った男は何を恨み、何を理想としているのか。それは残り少ない物語の中で、きっと明らかになるのだろう。常に不安定で見通しのきかないストーリーの中で、一つだけ、これは確かだと感じることがある。それは、乃木がジャミーン(ナンディン-エルデネ・ホンゴルズラ)と柚木薫(二階堂ふみ)に向ける温かな愛情だ。その愛情の帰結として、もう会わない覚悟とともに乃木が薫に自宅を託したのなら、それは大切な人たちが暮らすその場所を、自分が守るという強い願いではないかと思うのだ。乃木は、きっとぎりぎりの境界線の上でたった一人で戦っている、そう思いたい。次回は特番含めて怒濤の4時間弱の放送が決定している。滅多に見られない、エンターテイメントが生み出す祭りの熱狂を最後まで存分に楽しみ尽くしたいと思う。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなSNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年09月06日ネットで考察が話題になっている、人気テレビドラマ『VIVANT』。TBS前には、『VIVANT』の巨大モニュメントが飾ってあり、日々キャストがサインを残しています。VIVANTの巨大モニュメントVIVANT出演者のサイン二宮和也さんのサインは隠れた場所に…『VIVANT』コラボカフェレポート2023年9月1日から、東京都港区赤坂にある『ブランチパーク』にて、『VIVANT』のコラボカフェが開催中です。カフェでは限定コラボメニューが登場!作中に出てきた食事を再現したメニューや、ドラム(富栄ドラム)の好物を再現したメニューを食べることができます。grape編集部は、実際に『VIVANT』とコラボ中のブランチパークに行ってきました!『VIVANT』コラボカフェメニュー:『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』初日から予約が満席だった『VIVANT』のコラボカフェ。一番人気のメニューは、『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』だといいます。『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』は、『VIVANT』第2話から生まれた料理なのだとか。命からがら逃げてきた日本大使館で、野崎(阿部寛)がふるまい、乃木(堺雅人)が感動した、赤飯やてんぷらを再現して定食にしています。『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』1800円(税込)開発担当者は、メニューについてこのように語っています。赤飯を炊く際は、あずきを水からゆで、一度そのお湯を捨てる『渋きり』という工程を経て小豆の雑味が出ないようにしています。再びゆでるために使ったゆで汁は、お米と一緒に炊くことでご飯にも小豆の味がしみこむようにしています。『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』の赤飯あずきがいっぱい入った赤飯は、ボリューム満点で乃木の気持ちを疑似体験できるかもしれません!『VIVANT』の第7話にも登場した、赤飯。この作品を語る上で重要な食べ物の1つでしょう。『VIVANT』のSNSでは、原案・演出を担当している福澤克雄さんが、第7話に登場する赤飯の湯気や発色にこだわったことも明かされていました。天ぷらはサクサクで、つゆにつけても、塩でもいただけます。えび天やナス天など食べ応えのあるメニューとなっていますよ。煮物はしっかりと味がしみていて、和を感じられるでしょう。『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』の天ぷら『VIVANT』コラボカフェメニュー:『バルカ風タコライス~これ、ドラムの大好物ね。メチャ美味しい!メチャ美味しい!~』もう1つのメニューはタコライスです。タコライスに決まった理由は、ドラムの好物だからなのだとか。開発担当者は、「『ドラムの好物×バルカ(モンゴル)』という条件から、たくさん食べられる丼物で羊肉を使うメニューとしてタコライスを考案した」と話します。『バルカ風タコライス~これ、ドラムの大好物ね。メチャ美味しい!メチャ美味しい!~』1800円(税込)ピリッとした辛さがありつつも、食べやすくひき肉の粒が残っていて、肉肉しさを感じられる一品。具がたくさん入っていて、レタスのシャキシャキ感とみずみずしいトマト、とろっとしたアボカドがマッチします。ボリュームもあるので、ランチにもディナーにも合いますよ。『バルカ風タコライス~これ、ドラムの大好物ね。メチャ美味しい!メチャ美味しい!~』1800円(税込)ちなみに、『バルカ風タコライス~これ、ドラムの大好物ね。メチャ美味しい!メチャ美味しい!~』は、『ドラム盛り』というお米や具の量が通常の2倍のサイズも用意されています。大盛りを食べられる自信のある人は、『ドラム盛り』に挑戦してみてはいかがでしょうか!左:通常サイズ右:『ドラム盛り』2800円(税込)それぞれのメニューを頼むと、公式キャラクターのヴィヴァンちゃんまたは、ドラムの特製ステッカーがもらえます。『VIVANT』コラボカフェ特製ステッカー『バルカ風タコライス~これ、ドラムの大好物ね。メチャ美味しい!メチャ美味しい!~』を頼むとドラムの特製ステッカー、『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』を頼むとヴィヴァンちゃんの特製ステッカーです。どちらを頼もうか迷った人は、ステッカーで選んでみてもいいかもしれませんね!『バルカ風タコライス~これ、ドラムの大好物ね。メチャ美味しい!メチャ美味しい!~』を頼むともらえる特製ステッカー『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』を頼むともらえる特製ステッカー『VIVANT』コラボカフェメニュー:『スパイシーチャイかき氷~VIVANT in BALKA~』残暑が厳しい9月に嬉しい、かき氷も販売中!試食をしたのは、『スパイシーチャイかき氷~VIVANT in BALKA~』です。『スパイシーチャイかき氷~VIVANT in BALKA~』を頼んだ人は、ドラムの特製ステッカーがもらえますよ!スリーブには公式キャラクターのヴィヴァンちゃんがいますね。『スパイシーチャイかき氷~VIVANT in BALKA~』900円(税込)かき氷のトップにも注目!バルカ国旗が付いてきます。バルカ国旗が付いてきますすっきりとした甘さで食べやすく、チャイらしい、ほんのりスパイシーさを感じられるかき氷。クリームは、なめらかでエアリーな舌触りで、シャリふわっなかき氷は、まだ暑さの残る今の時期にもぴったりです!『スパイシーチャイかき氷~VIVANT in BALKA~』900円(税込)かき氷には、『抹茶あずきかき氷~VIVANT in JAPAN~』も用意されています。『抹茶あずきかき氷~VIVANT in JAPAN~』を注文した人は、『日本大使館定食~乃木絶賛!野崎のこだわり赤飯~』と同じヴィヴァンちゃんの特製ステッカーがもらえますよ。左:『スパイシーチャイかき氷~VIVANT in BALKA~』右:『抹茶あずきかき氷~VIVANT in JAPAN~』どちらも900円(税込)ドリンクも用意されています。ご飯と一緒に、もしくはちょっとひと息をつく休憩にいかがでしょうか。左:『抹茶ラテ~VIVANT in JAPAN~』右:『チャイラテ~VIVANT in BALKA~』どちらも800円(税込)さらに、ノゴーン・ベキ(役所広司)がリーダーをつとめるテントマークの特製ステッカーがもらえるメニューが、『テントマークラテ』です。テントのナンバー2・ノコル(二宮和也)のファンも必見の『テントマークラテ』は、テイクアウトで誰でもいただけます。フォトスポットも用意されていたので、テイクアウトをした際には忘れずにここで写真を撮りたいですね!テントマークラテを買ったらここで1枚!絶対に撮りたい!オリジナル『VIVANT』フォトスポット『VIVANT』のコラボカフェには、フォトブースも用意されています。1回税込み600円で、オリジナルフレームの写真が撮れるのを知っていましたか。『VIVANTフォトブース』『VIVANT』に関連した小道具がたくさん用意されています。どれを持って撮るか迷ってしまいそうです!バルカ推し、テント推し、ドラム推し…それぞれ好きな小道具を持って思い出を作ってみてくださいね。たくさんあるので、何枚撮ってもいいかもしれません!また、大きなサイン入りポスターも掲示中。サイン入りポスターも掲示特製ステッカーと同じように、大きな『VIVANT』のロゴを持って撮影することができます。ステッカーと同じように写真を撮ってみましょう!たくさんフォトスポットのある『VIVANT』のコラボカフェ。きっと、写真フォルダを見返せば、『VIVANT』の思い出に浸ることができるでしょう。『VIVANT』の世界を追体験できるような店内店内には『VIVANT』の劇中シーンの写真パネルなどが展示されており、ここでしか体験できないコンテンツがたくさん用意されています。『VIVANT』とコラボ中のブランチパーク店内『VIVANT』とコラボ中のブランチパーク店内ドラムさんのサイン入りの写真も発見しました!どこにあるか、ぜひ店内の写真パネルの展示棚を探してみてくださいね。ドラムの写真がどこかに隠れているかも!?店内の大型モニターでは、ドラムさんの食レポ映像や、最新予告映像を見ることができます。店内BGMも『VIVANT』一色!『VIVANT』気分を味わえること間違いなしです。『VIVANT』とコラボ中のブランチパーク店内ブランチパークは、たびたびTBS系で放送されているテレビドラマとコラボを実施しています。コラボカフェが多い中で、開発担当者にどのようなことを意識しているのかを聞くと…。バラエティ番組『王様のブランチ』のアンテナショップとして、出演者が店舗に来てくれたり、お客様に向けてメッセージを送っていただいたり、ほかのコラボカフェよりもドラマとお客様との距離が近い体験ができることを目指しています。『VIVANT』とコラボ中のブランチパーク店内来店の際は、公式予約サイトより事前予約をおすすめしています。スタッフによると、予約が続々と埋まってきているのだとか。予約優先制ですが、予約枠に空きがある場合は当日入店することも可能です。テイクアウトやショップエリアは予約なく利用できますが、店内が混雑している時は整理券を配布する可能があります。考察も盛り上がる『VIVANT』。同月30日まで開催中なので、このチャンスを逃さないでくださいね!【日曜劇場『VIVANT』コラボカフェ】開催期間:2023年9月1日(金)~30日(土)会場:ブランチパーク営業時間(平日):ランチ11~17時ディナー18~23時営業時間(土日祝):ランチのみ11~18時[文・構成/grape編集部]
2023年09月06日現在放送中のドラマ「VIVANT」の公式SNSが、“ドラムの声”を務める声優・林原めぐみの収録の様子をとらえた映像を公開した。堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、小日向文世ら豪華俳優陣が出演し、自衛隊の秘密組織・別班に所属する主人公が、テロ組織“テント”と対峙する「VIVANT」。今回公開された映像は、ドラム(富栄ドラム)も収録に立会う、林原さんの収録時の秘蔵映像。「新世紀エヴァンゲリオン」綾波レイ役、「ポケットモンスター」ムサシ役、「名探偵コナン」灰原哀役など、数々の人気キャラクターを担当している林原さんが、今作では、公安・野崎(阿部寛)の仲間、ドラムの声としてスマホから発せられる音声を担当している。SNSでは、今回の映像公開に「まさかドラムと林原めぐみさんが一緒に居たとは…」、「こんな貴重な映像見られるなんて…!!」、「これは貴重だし面白い」、「めぐさんの収録風景、超貴重!超貴重!」、「こんな風に録音してたなんて超びっくり」、「激熱すぎるエビソード」、「ドラムさんのキュートで柔らかい表情と林原さんの澄んだ声が絶妙にマッチしてて、とっても魅力的」などと、多くの反響が寄せられている。また、映像が“ドラムの練習用に撮ってた記録動画”であることを明かす演出家の投稿も。ドラムのキャラクターは、“ミスタービーンとちいかわ”を参考にしていたという。「VIVANT」第9話あらすじ(9月10日放送)テロや犯罪行為を他から請け負い、その金でバルカ国内の孤児たちを救っていたテント。ベキ(役所広司)は、ノコル(二宮和也)に運営会社で乃木(堺雅人)を働かせるように指示し、宿命の兄弟は協力体制を敷くことに――。「VIVANT」は毎週日曜日21時~TBSにて放送中。※第9話は9月10日21時30分~25分枠大放送(シネマカフェ編集部)
2023年09月05日主演の堺雅人や阿部寛をはじめ豪華キャストがそろい、スケールの大きさと怒涛の展開が話題の日曜劇場『VIVANT』(TBS系日曜夜9時)。9月3日放送の第8話では、ついに乃木憂助(堺雅人)と、役所広司演じる、謎の組織テントのリーダー・ベキの父子が40年ぶりに再会を果たした。視聴率も、第1話、11.5%から毎回右肩上がりとなり、第8話では番組史上最高の14.9%をたたき出している。大ヒット中のこのドラマには、東京の神田神社(明神)をはじめ、調布市の布多天神社、千葉県の廣幡八幡宮など神社が多く撮影場所として選ばれており、参拝者からの反響も大きいそうだ。第4話で、阿部寛演じる公安の野崎が、乃木の上司である長野専務(小日向文世)を確保するシーンで登場したのが、千葉県柏市の廣幡八幡宮だ。1193年にご鎮座した柏市近郊一帯の総鎮守として地元の人に崇敬されているこの神社でのロケは、今年3月の上旬に行われ、神職の岩立さんも撮影に立ち会っていたという。第4話が放送されたとたん、毎日のように、声をかけられるようになった。「ドラマの放送後は、毎日のように『VIVANT見たよ~』『ここで撮影したんですか?』『タイトルで神社の名前を見て驚いた』と声をかけられるようになりました。親子でおこしになり、境内の撮影した場所をスマホで撮影している方も多くお見掛けします。放送後、御朱印をお受けになる方、お参りの方が増えているように思います」ロケ場所に選ばれたのは、氏子のご縁だったそうだ。「撮影スタッフの中に、地元の方がいらっしゃったようで、そのご縁で、当社が撮影場所に選ばれたようです。『VIVANT』のように大変面白く、素晴らしいドラマのロケ地に選ばれたことをうれしく思います。ドラマを見て当社を初めて知った方も、ぜひ、お参りにお越し頂ければと思います」第5話で、別班の司令、櫻井(キムラ緑子)との連絡につかわれており、乃木がお参りして、赤い饅頭を置いた神牛があるのは、調布市の里の鎮守様こと布多天神社。境内の裏が“ゲゲゲの鬼太郎が住むところ”として地元の人に愛されてもいる。そして、乃木と櫻井が、人知れず打ち合わせをしていた茶店も、調布市の深大寺門前の『八起』というそば店も『第5話、当店にもようやく出番が!撮影協力をさせていただきました』と、X(Twitter)で喜びのコメント。調布市も「VIVANT」ロケ地が話題となり、そこを巡る人も増えているという。今回、ドラマで毎回のように登場するのが、神田神社。徳川家康も祈願し、関ヶ原の戦いに勝利したことに由来する、江戸の総鎮守とされ、商売繁盛にご利益があるともいわれる。劇中では、乃木が、別班の上司との連絡手段に使われているため、毎日のように神田神社にお参りする設定となっている。神田神社の広報の担当者によると、こちらも今年3月上旬にロケが行われたそう。乃木は、境内の祠にお饅頭をお供えするのが別班の合図となっている。「私ども職員も、毎週楽しく拝見しています。福澤克雄監督をはじめ、スタッフの方々が、大変、神社にご理解のある方々でした。撮影の際、お参りされる方々へ、とても配慮してくださいました。ご協力してよかったと思っております。番組を見て参拝された方は多いと思います。『ドラマに出てきた祠はどこですか?』というご質問される方もいらっしゃいました」第8話(9月3日)では、薫とジャミーンと、ドラム(富栄ドラム)とで、仲良く、乃木の自宅近くの、神田神社へお参りを……薫とジャミーンは、乃木の家で暮らし、乃木の帰りを待つつもりなのだ…。神田神社の御祭神は、だいこく様こと大己貴命(おおなむちのみこと)。大国主命(おおくにぬしのみこと)ともいわれ、乃木の故郷、島根県の出雲大社の神で、夫婦和合、縁結びの神として知られる。えびす様こと、少彦名命(すくなひこなのみこと)は、だいこく様とともに国づくりをした仲良しの神。そして除災厄除けの神のまさかど様こと平将門命がお祀りされている。劇中でも、薫の願いが叶い、乃木が無事に、薫とジャミーン、野崎やドラムの元へと戻り、皆で神田神社へ仲良くお礼参りできるように、“神頼み”しかないのかもしれない。
2023年09月05日9月10日(日)放送の「VIVANT」第9話の前に、「日曜劇場 VIVANT堺雅人&阿部寛&二宮豪華出演者が総出演! 緊急生放送 150分 SP」が放送されることが決定した。2時間半にわたって生放送で送る同番組には、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李が生登場予定。さらに、現在もドラマ出演者からのキャスティングが進行中だという。ドラマ出演者による生トークや、ドラマの未公開シーンの特別公開、ディレクターズカット版のスペシャルダイジェストなど、一夜限りの特別企画が準備中。番組のMCは、情報バラエティ番組「ラヴィット!」でお馴染みの川島明(麒麟)と田村真子TBSアナウンサーが務める。「日曜劇場 VIVANT堺雅人&阿部寛&二宮豪華出演者が総出演! 緊急生放送 150 分 SP」は9月10日(日)19時~TBSにて生放送。「VIVANT」は毎週日曜日21時~TBSにて放送中。※第9話は9月10日21時30分~25分枠大放送(シネマカフェ編集部)
2023年09月03日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。またしてもやられた。呆然と天を仰ぐ、そんなラストの10分だった。この作品の主人公・乃木憂助(堺雅人)が自分の出自をめぐり揺らいでいる人物だということは分かっていたし、テロ組織の指導者である父親を敵視する一方で、子供のように会いたがっているということも分かっていた。それでも、まさかここまで残酷な方法で同僚を裏切るとは予想できなかった。何となく『そう』だとわかっていたけれども、手段が想定外に過激だったというのは、山本(迫田孝也)を処刑した衝撃と同じものだった。そんな、一つ飛び越えた安堵の直後に深い穴に視聴者を落とすような、このドラマの巧みさには本当にうなるばかりである。ドラマ後半に入り、話題性もドラマ放送後の考察も熱く盛り上がっている『VIVANT』(TBS系日曜21時)。7話、ついに乃木憂助と別班の面々は、バルカで謎のテロ組織・テントに接触する。別班としての命がけの作戦を前に、乃木は手術後のジャミーン(ナンディン-エルデネ・ホンゴルズラ)を見舞い、愛する柚木薫(二階堂ふみ)と一時の逢瀬を果たす。それは切なくも微笑ましいシーンなのだが、どこかしら不可解さも見え隠れする。大切な恋人の姿を手元に残したい気持ちは理解出来る一方で、なぜ唐突に目玉焼きを焼いている横顔を撮るのか引っかかりが残る。さらに穿った目で見れば、「抱きしめてもいいですか」と尋ね、乃木が薫を抱きしめた時も、キスの後に初めてなんですとしみじみ呟いた時も、それは初めての恋に感極まった男の表情といえばそうなのだが、微妙な間はまるで何かに気づいてしまった表情にも見える。それでもジャミーンと薫は、国家が家族だと思いながら任務を遂行してきた乃木にとって、初めて具体的に守りたいと願った対象であり、帰る場所でもある。見え隠れしている薫に関する疑念が、どうかミスリードで杞憂であってほしいと願う。そして今回、これまでは名前も明かされず、登場場面も少なかったノゴーン・ベキの息子、ノコル(二宮和也)が本格的に登場する。取引に出発する前、「何があってもノコルに犯罪歴をつけさせるな」というテント幹部の言葉が印象に残った。その一言で、彼が組織にとって大切な御曹司なのだとわかる。まだセリフは少ないノコルだが、眉間にシワを寄せた表情や神経質な振る舞いから、どこか満たされていない、憂いをまとった青年を二宮和也がその演技力で繊細に表現している。血縁の有無はまだ分からないが、ベキが家族の写真を見る横顔を黙って見つめている表情からも、そして乃木が「自分はベキの息子だ」と叫んだ瞬間に咄嗟に銃を弾いた判断からも、ノコルがベキの『本当の息子』に複雑で少なくない感情を抱いているのは間違いない。遙か過去に生き別れた本当の息子と組織を継ぐべく運命づけられたもう一人の息子。その対峙がどんなものになるか、そこにあるのは協力関係か敵対か、それは来週明らかになるだろう。今回のラスト、乃木は別班の同僚四人を射殺し、黒須(松坂桃李)には重傷を負わせ、テント側に寝返る。乃木の最終的な目的は何なのか、どこまでの覚悟で国を裏切っているのか、それともその裏切り自体が別班としてフェイクなのか、憎らしいほどに先は読めない。しかし、相手の言動を互いに信じられないと熟知した上で、乃木は公安の野崎(阿部寛)に何かを託し、野崎は乃木の人生の幸福を守ろうとしている。信じられない立場の相手でも自らの信念に従い、託し守ろうとする互いの思いと、乃木が機内で野崎に託した「あなたは鶏群の一鶴、眼光紙背に徹す」という熱い言葉が、暗転した物語を照らす微かな灯火である。何もかもが怪しく、登場人物の誰も信用できないという、とてつもないドラマではあるけれども、確実に信じていいことが少なくとも一つはある。このドラマに賭ける私たちの期待はきっと裏切られない。物語はクライマックスに駆け上がっていく。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなSNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年08月30日堺雅人が主人公を演じる「VIVANT」の7話が8月27日に放送。バルカに舞い戻り、テントの幹部である二宮和也と接触した際の堺雅人の行動に「予想のつかない展開」や「頭がついていかない」など衝撃の声が上がっている。完全オリジナルストーリーな本作は、別班として生きる主人公がテロ組織“テント”を追う物語。その中で主人公は、テントのリーダーが死んだはずの自分の父親であることに気が付く。主人公の乃木を堺雅人、公安の外事課所属に所属する野崎を阿部寛、別班の仲間・黒須を松坂桃李、恋愛関係に発展した医師の薫を二階堂ふみ、別班の司令・櫻井をキムラ緑子が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。天才ハッカーのブルーウォーカーである太田(飯沼愛)の協力で、テントのサーバーから重要な情報を得ることに成功した乃木(堺雅人)たち。そんな中、乃木、黒須(松坂桃李)をはじめとする6名の“別班”精鋭部隊が、司令・櫻井(キムラ緑子)の下に集結し、テントの最終標的である日本での犯行を未然に防ぐチームが結成される。そこで乃木は別班メンバーに、テントのリーダー・ベキ(役所広司)が自身の父であり、元公安の警察官だったと告白。乃木はチームのリーダーとして作戦の指揮をとることになる。徐々にテントへと近付いていく乃木たち別班だが、野崎(阿部寛)たち公安もバルカ警察のチンギス(Barslkhagva Batbold)と手を組み、乃木を徹底的にマークしていた――というのが7話の展開。その後、テントの幹部であるノコル(二宮和也)とボスタニアのメンバーが会合する場所を特定した別班部隊は、現地へと急行。ボスタニアのメンバーの代わりにノコルとの接触に成功する。タイミングを見てノコルに銃を突きつける乃木。しかし突然乃木は銃を別班の仲間に向かって撃つと、降伏するのだった。一緒に拘束された黒須に、「父親にどうしても会いたかった」と裏切りの理由を口にする乃木だが、あまりに突然の裏切りにSNSでは「あまりの衝撃に固まってしまった…気持ちはわからないでもない、でも頭がついていかない」「全く予想していなかった展開!」「まさか乃木さんがあんな行動に出るとは…」など驚きの声が上がっている。また一方で「敵を欺くには味方から作戦なの?」「実はなんか裏があるのかな?」「黒須以外の3人はテント?」など推察も盛り上がっており、乃木の行動に裏があるのかにも注目が集まっている。先の読めない展開が続く本作の今後からも目が離せない。【第8話あらすじ】乃木(堺雅人)は別班の仲間を裏切り、黒須(松坂桃李)とともにノコル(二宮和也)に捕らえられる。別班、ひいては国を裏切ってまでも乃木が果たしたい“想い”とは何なのか。別班を裏切った乃木、テントのリーダーで乃木の父親でもあるベキ(役所広司)、幹部としてベキを支えてきたノコル、それぞれの想いが絡み合い、予測不能な物語が紡がれる。「VIVANT」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月28日俳優の堺雅人が主演を務めるTBS系日曜劇場『VIVANT』(毎週日曜21:00~)。このたび自衛隊の精鋭部隊“別班”のメンバーを演じている珠城りょうが本作出演について語った。本作は、『半沢直樹』をはじめ、数々の大ヒットドラマを世に送り出してきた福澤克雄氏が原作・演出を手掛ける最新作。主演の堺雅人のほか、阿部寛、二階堂ふみ、二宮和也、松坂桃李、役所広司という全員主役級、日曜劇場史上最も豪華な主要キャスト陣が出演している。――『VIVANT』への出演が決まったときのお気持ちをお聞かせください。前回の『マイファミリー』に続き、また日曜劇場に出演させていただけるということを、とても嬉しく思いました。7月期で豪華な俳優さんたちの出演する大きなプロジェクトがあるということは噂で耳にしていたのですが、まさかそこに自分が関われるとは思ってもいませんでした。貴重な機会をいただけたことに、とても感謝しています。――役を演じるにあたり、意識されたことはどんなところですか?“別班”は自衛隊の精鋭部隊なので、まずはきちんと訓練されているように見えなくてはと思い自衛隊の訓練映像をネットで調べ、“10度の敬礼”などの所作を事前に勉強しました。実際に動く別班員で、女性は私だけでしたので、他の方々にひけを取らないような動きが求められるのだろうと、あれこれイメージトレーニングしつつ、撮影に挑みました。――撮影現場で印象に残っていることはありますか?現場には自衛隊の動きを指導する専門家の方もいらっしゃって、敬礼、立ち方から足の揃え方まで、すべて教えてくださったので、とにかくそれを何度も練習しました。第6話の最後に別班員が集まるシーンでは、福澤(克雄)監督から、「スッと立つ動きにスピード感がほしい」と要望をいただいたので、撮影の合間に立つ練習と敬礼の練習をずっと1人でやっていました(笑)。撮影では、乃木さんの空気を感じつつ、みんなで動きを合わせるというのを意識しました。顔の角度、どのタイミングで司令の櫻井さん(キムラ緑子)を見るのか、立ち上がるタイミング、座るタイミングなどを合間に相談しながら撮影を進めていきましたね。――主演の堺雅人さんとはどんな話をされましたか?堺さんはセリフも多くて誰よりも大変なはずなのですが、いつも周りに気を配っていらっしゃいました。撮影の合間に、「宝塚にいたんですよね?」「今はどういう舞台をされているんですか?」と私にまで気さくに話しかけてくださったので、一気に緊張がほぐれました。また、細かいお芝居やセリフのトーン、舞台と映像の芝居の違いなど、いろいろと相談に乗っていただき、私にだけではなく他のキャストの方とも積極的にコミュニケーションを取っていらして座長としてもなんて素晴らしい方なのだろうと感激しました。――原作と演出を務めている福澤監督の印象をお聞かせください。現場での福澤さんの振る舞いを見ていて、“俳優のことを育てよう”と、強く思ってくださっている方だという印象を受けました。映像作品の経験が少なかった私に、「最初はうまくいかないこともあると思うけど、慣れだと思うし舞台を基礎にやってる人は絶対に強いから、とにかくこの仕事を続けなさい」と、演じ方を含め、今後どういう役者になりたいのか、私には何が足りないのか、アドバイスをくださり、とても励みになりました。――毎週楽しみに観ている視聴者にメッセージをお願いします。これだけのキャストの方々が熱を注いで、スタッフさんも沢山支えてくださって、そのチームの一員として撮影に参加できたことが本当に幸せでした。私も毎週、楽しく拝見していますが、多くの方々が注目して、いろいろな考察をしてくださっているのを見ると改めて視聴者の皆さんに支えられていることを感じます。私の顔と名前も覚えていただけたら嬉しいです(笑)。最終回に向けて、さらに目が離せない展開が待っていますので、引き続きいろいろな想像、考察をしながら『VIVANT』を楽しんでいただけたらと思います。(C)TBS
2023年08月27日「2月上旬に始まった『VIVANT』の撮影は現在、佳境に入っているそうです。モンゴル、島根、愛知を巡って撮影してきた異例の長期ロケですが、放送回を重ねるごとに世間の注目度が上がっており、出演者とスタッフは一層気合が入っているのだとか」(テレビ局関係者)高視聴率を連発する人気ドラマ『VIVANT』(TBS系)。同作で主演を務めているのが堺雅人(49)だ。第1話冒頭の堺演じる乃木憂助が、広大な砂漠を彷徨う印象的なシーンなどを撮影するために行われた2カ月半に及ぶモンゴルロケ。総移動距離が1万キロメートルに及ぶ過酷な撮影であったが、堺にとっては楽しい日々だったようだ。芸能関係者が明かす。「モンゴル料理の多くで羊肉が使われています。ほとんどの出演者たちは、その独特のくさみに苦戦していたそうです。しかし堺さんだけは初日からモンゴル料理にハマって、時間を見つけては現地の人が食べに行くようなローカルな食堂に足を運んでいたと聞いています。堺さんおすすめの食堂に阿部さんも訪れたそうですが、舌に合わなかったのだとか。帰国後、堺さんは日本で肉を食べて、『味がしない』と嘆いていたといいます」モンゴル料理のなかでも堺はある食材が特に気に入っていたという。前出の芸能関係者は続ける。「羊や牛、馬の乳から作る乾燥した酸味のあるチーズのアーロールを好んで食べていました。砂糖が入っていないものが特に好みだったのだとか。乾燥でうま味が凝縮しているため、嚙めば嚙むほどうま味が出てくるそうです。これは阿部さんの口にも合ったといいます。堺さんは『これなしではいられない』と言い、現地で5キロほど食べ、さらに5キロ買って日本に帰ってきたそうです」■松坂が出演を熱望したわけそんな堺と作中でタッグを組むのは、松坂桃李(34)。第4話では堺を“先輩”と呼ぶことで正体を明かし、視聴者に衝撃を与えた。そんな松坂が今回、キャスティングされたのには裏事情がーー。「松坂さんは、役所広司さん(67)との共演を熱望し、マネージャーを通じて『どんな役でもいいので、出演できないですか?』と強く要望したそうです。’18年に役所さんの主演映画『孤狼の血』で共演して以来、師匠として慕っているのだとか。同作内で役所さんが使用していたライターを松坂さんは譲り受けて、肌身離さず持ち歩き、モンゴルにも持っていったと聞いています」(映画関係者)’21年8月に本誌のインタビューで、松坂は役所にもらったライターへの“愛”を明かしている。《常にかばんに入れて持ち歩いていました。たまにオイルを足したり、火を付けてみたりして》役所と対峙する役柄で出演しているのが阿部寛(59)。第1話では、長身を生かしたダイナミックな動きで、並んだ車の上を走りながら次々と飛び移っていき、手に汗握る激しい逃走シーンを演じた。60歳を目前に控えても軽快なアクションをこなすことができるのには理由が。「阿部さんはジムに通い、スクワットや1日50回の懸垂など、過酷な筋トレを欠かさないそうです」(前出・テレビ局関係者)その理由を自著で明かしている。《時代劇にしろハードボイルドにしろ、男優にはアクションシーンは不可欠。そのためにも身体を鍛えておかなければならない》(『アベちゃんの悲劇』)そんな阿部が強靭な体作りに挑むにあたって、多いときは「1日に4本食べる」ものがあるという。《焼き芋、好きです(笑)。(中略)見つけると思わず買っている(笑)。栄養豊富で、太るわけでもないらしいしね》(「OurAge」’22年8月23日掲載)■管理栄養士が語るさつまいもの効能栄養豊富な焼き芋は筋トレとも相性がよいのだろうか。「さつまいもは脂質やGI値が低く、食物繊維やカリウム、ビタミンCが多く含まれており、ボディメーク向けの食材といえますね。特にビタミンCは、筋トレで負荷がかかった体の回復と筋肉量の維持に役立ちます」(管理栄養士)命がけのアクションに挑むために鍛錬を続ける阿部。作中で医師を演じる二階堂ふみ(28)は、モンゴルの地で、命を守るために奮闘していたーー。「馬糞を燃やしていたそうです。モンゴルでは家畜の糞を乾かして、虫よけにします。このことを知った二階堂さんは阿部さんなど共演者らに馬糞を配って回ったといいます。異国の地で虫に刺され、感染症に罹患すると処置が遅れ、命の危機に瀕することもありますからね」(前出・芸能関係者)馬糞を燃やすことで別な発見もあったようだ。8月6日に番組HPで公開されたインタビューコメントで、二階堂はこう語っていた。《馬糞がすごくいい香りがすることに驚きました。遊牧民の方に教えていただいたのですが「馬糞の香りを嗅ぐと故郷を思い出す」と、モンゴルの歌や詩の一節にもあるぐらい生活に根付いた知恵なのだそうです》撮影が始まったばかりの2月中旬。本誌は東京・神田明神で『VIVANT』のロケに臨む堺を目撃した。白いモンゴルの服に身を包み、拝殿に向かって手を合わせていた。「一流の俳優を集め、1話1億円という多額の制作費をかけて制作される作品で主演を務めるに際し、成功を心から祈ったといいます」(映像制作関係者)座長・堺に率いられ、『VIVANT』の衝撃展開はまだまだ続きそうだーー。
2023年08月26日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。「そんな人でも僕の父親だ」「息子だとわかれば愛してくれるかもしれない」と乃木憂助(堺雅人)が叫んだ表情は、出世に縁のない冴えない男とも、別班としての冷徹な顔とも違って、傷ついた少年のようだった。その叫びに対するもう一人の乃木、Fもまたいつも以上に感情的だった。工作員として他人の心理を操るスキルとはまた別に、乃木の中にある情動は、Fという分身を生み出した孤独な少年の頃のまま止まっているのかもしれないと思った。ドラマ全体の折り返しを回って、更に視聴率を上げ、ネットでの考察も熱を増している『VIVANT』(TBS系日曜21時)。6話ではテントと名乗る謎のテロ組織の内部と、厳密に隠されているテントの本拠地を突き止めようと奔走する別班の乃木と黒須(松坂桃李)、それを監視し情報を得ようとする野崎(阿部寛)ら公安の三つ巴の様子が描かれた。先週から徐々に、テントと呼ばれるテロ組織の内情が明らかになりつつある。偉大なる父と構成員に呼ばれ、恐れられている指導者の名はノゴーン・ベキ(役所広司)。組織の資金に大きな貢献をもたらしたとしても、横領していた幹部を容赦なく追い詰め処刑する潔癖さは、バルカという国全体を覆う拝金主義や、賄賂が前提の国家体制とは対照的だ。そして、常にノゴーン・ベキに寄り添い、腹心のような青年を演じる二宮和也の存在感が目をひく。まだ名前も明かされずセリフも殆どないが、何かに倦んだような、感情の読み取れない表情で任務を遂行する。幹部の横領を暴くために部下が拷問をしている横で、それを見もせずに淡々とスマートフォンをいじっている姿は、なまじ拷問や処刑を実行する以上に冷酷に見えた。堺雅人が演じる多くのエキセントリックな役柄が、饒舌や収拾のつかない優しさといった『騒がしさ』の中で過激を表現するのに対し、二宮和也が演じるそれは、諦めであったり、それでも情を捨てられない苛立ちであったり、沈黙や静寂の中に潜む過激さである。偉大なる父ベキを巡って二人の青年、二人の名俳優が相対する展開がこの先待っているのだろうと思うと、今からゾクゾクする。もう一つ、今回の大きな見所はアリ(山中崇)から託された暗号を巡る別班のハッキングの一連である。飯沼愛演じる太田梨歩の、一度は死の危険に晒されて怯えた目の女が、暗号を手にした途端に玩具を貰った子供のように目をぎらつかせて食いつく様は見ごたえがあった。ぎりぎりのハッキングの成功から、乃木と黒須に技量を証明しろと太田が促し、それに応えて二人が鮮やかなナイフ投げを見せる展開は躍動感があった。思いもよらぬキャラクターにときめくことが出来るのは視聴者として嬉しい誤算だと思う。頼りになる上司、本人、その相棒、そして優秀なハッカーと、乃木と野崎をめぐる陣容は互いに合わせ鏡のように整いつつある。一方、野崎自身はハッキングの現場に踏み込むタイミングにしても、直接乃木と出会った時の様子にしても、乃木の正体を追及して突き詰めることをためらっているように見える。乃木の経歴に迫りながらも、事実を突きつけて抜き差しならない敵対関係になってしまうのを避けるのは国益のためか、あるいは乃木という男に対する情なのか。そしてFが乃木相手に揶揄したように、聖母マリアみたいな慈愛の権化のように見える医師の柚木薫(二階堂ふみ)だが、「乃木のことをもっと知りたい」と語る言葉に比して、薫自身の出自の話は語られない。ただ、遠い国からきた身寄りのない少女が生死を賭けて手術に向かうとき、乃木、野崎、薫、ドラム(富栄ドラム)の4人がジャミーンの無事を祈る気持ちは純粋に同じ方向を向いたような熱量のものには違いない。あくまで法にのっとった存在である公安と、法を逸脱した存在の別班。乃木と野崎が再び協力しあう時がくるのか、それともあくまで追い追われる関係なのか。何もかもが疑わしく、目まぐるしい物語だが、その緊張感は心地よい。張りつめた糸のまま、我々視聴者をを引っ張って、ドラマは終盤に向かおうとしている。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなSNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年08月23日堺雅人が自衛隊の秘密部隊“別班”のメンバーを演じる「VIVANT」の6話が8月20日に放送。堺雅人と二階堂ふみが急接近する、一見ロマンスに思える展開に視聴者からは「怪しい」や「何かありそう」の声が上がっている。福澤克雄が脚本を担当した完全オリジナルストーリーの本作は、テロ組織“テント”の壊滅を狙う秘密組織“別班”の活動と隠された家族の物語。別班のメンバーで丸菱商事に在籍する主人公・乃木を堺雅人、乃木をバルカ共和国で助けた公安の野崎を阿部寛、乃木がバルカで命を助けてもらった医師の薫を二階堂ふみ、別班の仲間・黒須を松坂桃李、乃木の父親でテントのリーダーであるノゴーン・ベキを役所広司、天才ハッカーである太田を飯沼愛が演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。乃木(堺雅人)は、“テント”の幹部であるアリ(山中崇)からの情報で、リーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)が幼い頃に生き別れた父だと確信する。一方野崎(阿部寛)も、乃木家の家紋とテントの犯行現場に残されたマークの類似に気付き、乃木とテントの関係にたどり着いていた。その後、乃木はジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)の手術に間に合うように帰国。手術は成功するが、ジャミーンは予断を許さない状態が続いていた――というのが6話の展開。ICUでジャミーンを見守る乃木と薫(二階堂ふみ)。予断を許さない状況が続く中、やっと状態が安定したジャミーンを見て「私本当は怖くて」と本音を吐露する薫を乃木はぎゅっと抱きしめる。その後、薫は乃木の家を訪問。そして「乃木さんて私のこと好きなんですか」「大事な時はいつもそばにいてくれる」「乃木さんのこと、もっと知りたくなっちゃったじゃないですか」と乃木に告げるのだった。そんな乃木と薫の急接近に、SNSでは「どう見ても何かあるよねぇ」「裏がありそう」「ロマンスになるほど怪しい」の声が。「薫先生には裏の顔なんてなくて、家族も愛も知らない乃木さんに愛を教えてくれて、一緒に人生を歩んでくれる存在でありますように」「薫さんがあっち側だったら辛いので、それだけは勘弁」など、これまでに多くの謎と伏線が散りばめられてきた本作ならではのコメントが多く上がっている。またSNSでは「乃木と薫が兄妹なのでは?」という推察も盛り上がっており、今後の二人の関係からも目が離せない。【第7話あらすじ】天才ハッカーであるブルーウォーカー・太田(飯沼愛)の協力で、テントのサーバーからある重要な情報を得ることに成功した乃木(堺雅人)と黒須(松坂桃李)。相変わらず公安による乃木への尾行は続いていたが、通常業務と見せかけ乃木、黒須をはじめとする6名の“別班”精鋭部隊が、司令・櫻井(キムラ緑子)の下に集結する。テントの最終標的である日本での犯行を未然に防ぐため、乃木は別班メンバーにテントのリーダー・ベキ(役所広司)が自身の父であり、元公安の警察官だったと打ち明けるが――。「VIVANT」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月21日日曜劇場「VIVANT」の第6話(8月20日放送)に声優の花江夏樹が出演することが分かった。商社に務めながら、別班に所属する主人公が、テロ組織“テント”の謎に迫っていく完全オリジナルストーリー「VIVANT」。主人公を堺雅人が演じるほか、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、林遣都、竜星涼、小日向文世ら豪華キャストが出演していることでも話題。先日、ドラマ公式SNSにてサインをする手元のみの映像が公開され、翌日にはそれが花江さんであること、第6話に出演することが明かされた。花江さんは、「ダイヤのA」「四月は君の嘘」「東京喰種トーキョーグール」「ブラッククローバー」などの作品に出演し、「鬼滅の刃」シリーズでは主人公の竈門炭治郎役を務めている人気声優。今回の出演が明らかになると、「めちゃくちゃ嬉しいです!!」、「花ちゃん出演するの嬉し過ぎる」、「花江さんの演技、楽しみです」、「楽しみが増えました」と喜びの声が寄せられた。どんなシーンに、役柄は…と、詳細は明かされていないようだが、花江さんは「ワンシーンだけなので、ぜひ見つけて下さいね」と言及しており、SNSでは「もしかして男性ver.の翻訳ボイスだったり…」、「ジャミーンの代わりに会話するスマホの音声かな」、「メグさんは翻訳機能だから顔出し無しのサイン花江さんは顔出しだから何かのメンバー役なのかな?」と予想する視聴者も多く見られた。第6話あらすじノゴーン・ベキ(役所広司)が生き別れた父だと確信し愕然とする乃木(堺雅人)。一方、野崎(阿部寛)もまた、乃木とテントの関係にたどり着いていた。“テント”の実体とは?その謎に迫っていく――。「VIVANT」は毎週日曜日21時~TBSにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月18日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。能ある鷹は爪を隠すというけれど、無防備なほどに無能をぎりぎりまで演じきって、数日間生死を共にした相手にも有能さの気配すら感じさせないというのは、相当なことだと思う。その二面性にリアリティを持たせるのは、柔和な物腰と切れ味鋭い知性、その両方を持ち合わせた堺雅人という役者ならではだろう。中だるみなど皆無、回を追うごとに評価も視聴率も上がっていく『VIVANT(ヴィヴァン)』(TBS系日曜21時)。衝撃の誤送金事件の決着後、舞台は再び中央アジア・バルカへ、そして謎のテロ組織テントを追う展開となった。丸菱商事からテロ組織へ誤送金を仕組んだ山本(迫田孝也)の死に不審を感じる野崎(阿部寛)は、これが乃木憂助(堺雅人)の仕業だと直感する一方で、凡人にしか見えない乃木が別班の一員であるとは信じかねていた。一方でいずれ野崎から自分の正体を見抜かれると確信した乃木は、公安より先にテントの幹部・アリ(山中崇)の身柄を押さえるべく相棒の黒須(松坂桃李)とともにバルカへと飛ぶ。乃木の正体を確かめるためにバルカと日本を往復する野崎と、バルカでアリから組織の情報を得ようと暗躍する乃木、二人の追跡劇が交錯する。今回、新たに別班の司令・櫻井としてキムラ緑子が登場する。言葉一つひとつは丁寧だが、やや早口、切り口上で有無を言わせない圧を感じさせるあたり、秘密情報部の幹部として静かな迫力を感じさせる。そして序盤で執念深く手強い敵として視聴者を震え上がらせたバルカ警察のチンギス(バルサラハガバ・バトボルド)が、野崎の要請で公安に助力することになる。最初は厳しい表情を見せながらも、野崎の男気やドラム(富栄ドラム)の愛嬌にほだされて尽力する様子は、強敵が味方についてくれる少年漫画の趣きで、見ていて胸が躍った。このあたりのわくわくする見せ方の匙加減は、やはり日曜劇場の十八番だと思う。あらゆる証拠を自身の目で確かめた上で、野崎は乃木が別班だと確信する。一つひとつ、乃木という男が隠していた高い能力を知る度に、野崎は騙された悔しさよりむしろ楽しげな表情を見せていた。そんな野崎の変わらぬ好漢ぶりが、騙し騙されの緊張の中で一服の清涼剤である。そして乃木はアリの居場所を突き止め、アリの家族を人質にして容赦ない尋問を始める。その苛烈な尋問で聞き出したテントのリーダーの正体は、驚くべきものだった。今回、野崎は乃木の履歴を追って舞鶴、島根と訪ねていく。行く先々の人々はみな穏やかで、垣間見える景色は静謐で美しい。乃木が日々訪れる神社の佇まいも含めて、湿度と鮮やかさを感じさせる景色は、乃木が言う『美しき我が国』そのものなのだろう。今回、乃木憂助の出自とテントのリーダーが憂助の父・乃木卓(回想パートは林遣都、現在パートは役所広司)だという重大な事実が二つ判明してもなお、物語の上で謎はまだいくつか残っている。最たるものの一つは、憂助の父、乃木卓の過去。たたら製鉄で財をなした名家、産業、文化、武器たる『鉄の一族』から警視庁に入り、警察官になった男がなぜ突然農業支援で中央アジアの小国に向かったのか。それは果たして純粋な善意であったのかどうか。そしてバルカに向かった先で何が起き、両親と息子は離散したのか、そして何が乃木卓をテロ組織に向かわせたのか。そしてもう一つは、別班司令の櫻井がジャミーン(ナンディン・エルデネ・ホンゴルズラ)を『奇跡の少女』と称した言葉。ここまでに幾つかの場面でジャミーンの父親・アディエルがテントの関係者だったと示唆されているが、ジャミーン自身にも重病を抱えた孤児という以上の何かがあるのかもしれない。更に今回のラストには初回以来再びテントの指導者ノゴーン・ベキとしての乃木卓と、彼に付き従う青年(二宮和也)が登場する。青年はノゴーン・ベキを「父さん」と呼び、どこかしら淡々とした佇まいである。会議らしきその場面は、意外にも収支報告から始まる。それはテントという組織の堅固さ、規律の厳しさ、規模の大きさを暗喩するものだろう。乃木の正体を知った野崎はこの先どう動くか、乃木と野崎の共闘は再びあるのか、そしてジャミーンと薫(二階堂ふみ)に平穏はあるのか。激しい渦のようなドラマ後半が始まろうとしている。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなSNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年08月16日堺雅人が特殊部隊“別班”のメンバーを演じる「VIVANT」の5話が8月13日に放送。主要キャストながら1話以降出番のなかった役所広司の役どころがついに判明し、「すごい展開」や「全て繋がった」など興奮の声が上がっている。完全オリジナルストーリーである本作は、商社に務めながら別班に所属する主人公がテロ組織“テント”の謎に迫っていく物語。主人公の乃木を堺雅人、別班メンバー・黒須を松坂桃李、乃木と共同戦線を張っていた公安の野崎を阿部寛、バルカで乃木を助けた医師・薫を二階堂ふみが演じている。※以下ネタバレを含む表現があります。ご注意ください。乃木(堺雅人)の正体が、国内外で民間人に紛れて諜報活動を行う特殊部隊“別班”であることが判明する。乃木は誤送金事件の黒幕でテロ組織“テント”のモニターである山本(迫田孝也)を別班の黒須(松坂桃李)とともに排除。一方、野崎(阿部寛)は山本の死に違和感を抱き、自分たち公安以外に唯一山本の正体を知っていた乃木に疑惑の目を向ける。野崎が徹底的に乃木を調べると、これまで見てきた出来事からも全く別の事実が浮かび上がり――というのが5話の展開。バルカに向かった野崎は、かつて敵として対峙したチンギス(Barslkhagva Batbold)とテントの捜査のため協力することに。かつての敵が手を結ぶ展開に、SNSでは「チンギスさんと野崎さんのタッグ組んだキターーー」「チンギスが今度は『味方』として出てきてくれて、スゴく嬉しかったです!!」「優秀な敵対者が味方になったときの興奮は他にないエンターテインメントですね!」など喜びの声が上がっている。その後、乃木と黒須がアリ(山中崇)からテントのリーダーの正体を聞き出し、リーダーはノゴーン・ベキ(役所広司)という男だと判明。そして、彼が乃木の父親(林遣都)の現在の姿だとわかると「林遣都さんが、役所さんに変貌したということですか?!?!」「乃木さんの生い立ちから、全てが繋がりました」「今日も凄い展開だった」など驚きと興奮の声が上がっている。役所広司を「お父さん」と呼ぶ二宮和也の役どころはまだ公式サイトに反映されておらず、今後の展開にも期待が高まる。【第6話あらすじ】“テント”のリーダーであるノゴーン・ベキ(役所広司)が、幼い頃に生き別れた父だと確信し愕然とする乃木(堺雅人)。一方、乃木の過去を追っていた野崎(阿部寛)も、乃木家の家紋とテントの犯行現場に残されたマークの類似に気付き、乃木とテントの関係にたどり着く。さらにFの秘密も判明。ついにジャミーン(Nandin-Erdene Khongorzul)の手術も行われ――。「VIVANT」は毎週日曜21時~TBS系にて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月14日SNSを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している、かな(@kanadorama)さん。2023年7月スタートのテレビドラマ『VIVANT』(TBS系)の見どころを連載していきます。かなさんがこれまでに書いたコラムは、こちらから読めます。ラストの10分で自分含めて視聴者が衝撃を受けたのは、乃木憂助(堺雅人)が『別班』だったからではない。それは初回からある程度予想されていたことで、何度もそれらしい目印が描かれていた。だが、私たちが予想している以上に彼が冷酷だったことが、私たちを驚かせたのである。主人公のその冷酷さは、日曜の21時台の民放ドラマで私たちが想定する決着の境界線を越えていた。壮大なロケーション映像、豪華な配役。更にストーリーの厳しさを加え、まさに破格のドラマだと改めて思った。中盤に入って、評価も視聴率も右肩上がりの『VIVANT(ヴィヴァン)』(TBS系日曜21時)。日本の大手商社の片隅で始まった誤送金事件は、中央アジアの小国バルカから砂漠を経て再び日本に戻った。誤送金を仕組んだ犯人は丸菱商事で経理を担当している太田(飯沼愛)だと判明するものの、公安の野崎(阿部寛)は他に太田に指示を出した黒幕がいるはずだと考えていた。野崎と乃木は協力してあぶり出し工作を試みるも、その黒幕は意外なところから判明する。薫(二階堂ふみ)がバルカから呼び寄せた少女・ジャミーンが持ってきた写真に写っていたのは、バルカに行ったことがないはずの乃木の同僚・山本(迫田孝也)だった。3話まで出ていないことで話題をさらっていた松坂桃李が、この回ついに別班の一員・黒須として登場する。NHK連続テレビ小説『梅ちゃん先生』(2012年)『わろてんか』(2017年)、『ゆとりですがなにか』(日本テレビ系・2016年)と、どちらかというと素直な好青年役の印象が強い松坂桃李だが、過去に『劇場版MOZU』(2015年)で見せた、狂気と暴力を煙のように纏わせた演技も印象深かった。今作では乃木を先輩と呼び、別班の一員として、他人を騙すことも暴力も、殺人までも、まるで遊びの延長のような醒めた目の青年を演じている。おそらく今作の黒須は、三十代半ばの松坂桃李にとって俳優として更なるキャリアを切り開く転機の役になるだろう。黒須と、別人格のFが出現した乃木が山本を尋問し裁くシーンは、山本を演じる迫田孝也の怪演も加わって鳥肌の立つような数分間だった。命乞いをする山本に、言葉では条件次第では助けると応じながらも、あっさりと時間がないと自白剤に切り替える。最初から尋問、自白剤、そして『排除』まで既定路線だったのだと思う。「美しいだろう?この美しき我が国を汚す者は何人たりとも許せない」山本の処刑の前にFが口にしたこの言葉。「迷いのない正義と信念」は、まるで精緻に研ぎすませて、実用するには人を過剰に傷つけてしまう長く鋭い刃物のようだ。それでも辛うじて、公安を入れずに直接連れてきた方がよかったという黒須に、太田の命を優先させたかったからこれでいいと語るFの言葉は、温かみとともにある種の救いのように思えた。乃木の経歴に疑念を持ち続けていた野崎にとって、この誤送金事件の決着は乃木の正体を確信する決め手になるだろう。そして新たに大きな疑問が生じる。山本がテロ組織『テント』の手先であると判明するきっかけのジャミーンの写真。なぜジャミーンの家族がテントの一員を写した写真を持っているのか、ジャミーンの父親であるアディエルはテントと何らかの関係があったのか。その疑念は、父娘と家族のように親しかった薫にも及ぶ。公安である野崎も、別班である乃木も、それを見過ごすことはないだろう。乃木、野崎、薫。三人の信頼と疑念が絡み合う関係がそれぞれどのように変化していくのか、この先も一瞬も見逃せない展開が続く。そして何度も差し挟まれる、両親にまつわる記憶。まだ乃木憂助という人物の全貌は見えてこない。冷酷さを露わにしてなお魅力が増す、その男の行程を最後まで見届けたい。ドラマコラムの一覧はこちら[文・構成/grape編集部]かなTwitterを中心に注目ドラマの感想を独自の視点でつづり人気を博している。⇒ かなさんのコラムはこちら
2023年08月09日現在、日曜劇場枠にて放送中のドラマ「VIVANT」のノベライズ本上巻が、8月30日(水)に発売されることが決定した。放送開始までストーリーや役柄など、作品の詳細が明かされなかったにも関わらず、堺雅人、阿部寛、二階堂ふみ、松坂桃李、役所広司、小日向文世ら豪華俳優陣が出演するということで、大きな注目を集めていた本作。今回の発売決定にSNSでは、「絶対に買う!」、「すごくほしー」、「うわぁ、読みたい!」、「待ってました!!!!」といった歓喜の声が多数。なお、本作は現在放送中ということで、「読むべきか読まざるべきか、読まざるべきか読むべきか…って上巻だけなら8月末でもネタバレ無しですもんね、絶対的に読むべき」、「先に読むか、全部観終わってから読むか…」と悩める視聴者の声も。予約受付も開始され、下巻は9月末に発売予定となっている。第5話あらすじ(8月13日放送)乃木(堺雅人)の正体は、特殊部隊“別班”だった。同じく、別班の黒須(松坂桃李)と共に、テロ組織“テント”のモニターである山本(迫田孝也)を排除した乃木は、次の目的のため、ある人物の元を訪れる。一方、山本の死に違和感を抱いた野崎(阿部寛)は、自分たち公安以外に唯一山本の正体を知っていた乃木に疑惑の目を向ける。野崎が徹底的に乃木を調べる中、衝撃の過去が明らかになっていく…。「VIVANT」は毎週日曜日21時~TBSにて放送中。(シネマカフェ編集部)
2023年08月08日