千葉県出身。20代前半にドイツに1年間赴任。その後、休暇で訪れた紅海でダイビングに魅せられ、タイにてダイビングインストラクターに。その後、縁がありフランス、カンヌの高級スパで働く。フランスでの出産後にタイに戻り現地の観光サイトの専属ライターに。現在、フリーのライターとして活動中。9歳になる娘のお母さん。Twitter
2013年に発表された、アベノミクスの成長戦略の素案の中で、義務教育段階からのプログラミング教育など、IT教育の推進が取り入れられたことから、子どもを対象にしたプログラミング教室がここ1~2年でジワジワと人気を集め始めています。 わざわざ教室に通うほどではないけれど、ちょっと習わせてみたいという人は、インターネット上にある、無料で学べるプログラミング学習サイトを利用してみては? プログラミングというと、高度なプログラミング特有の言語を使うことから、頭ごなしに「難しい」とイメージする人が多いかもしれませんが、今回ご紹介する3つの日本語対応のフリーサイトは、動物や物などの子どもが興味のありそうな視覚的な物体の操作で行うビジュアルプログラミング使用なので、大人も子どもも楽しく、ゲーム感覚でプログラミングを学べます。 ■子どもにおすすめ、日本語対応のプログラミング学習サイト3選 (1) プログラミン プログラミンは、日本の文部省が開発した、コンピュータプログラム学習用のウェブサイトです。このサイトをどのように利用するかなどを詳しく説明したムービーもあり、カーソルを移動するだけでも子どもの好きそうな音が鳴るので、まさに、気軽に楽しく遊べるサイトです。 (2) SCRATCH マサチューセッツ工科大学(MIT)のメディアラボで開発された、子ども向けのプログラミング学習開発環境です。このサイトの面白いところは、自分で作ったアニメーションやゲームを同じくSCRATCHを利用しているオンラインコミュニティにシェアできるところです。毎日たくさんの作品がシェアされています。 (3) Hour of Cord 全米の子供たちにコード教育を広めているCode.orgが主催するサイト。アナと雪の女王やアングリーバードなど、子どもに人気のキャラクターを利用して勉強できるのが、このサイトの大きな特徴となっています。 これらのサイト以外にも、海外では、プログラミングを覚えるボードゲーム「 Robot Turtles 」や、積木のような物を利用して小さな子どもでも抵抗なくプログラミングを学べる「 primo 」など、インターネットを利用せずとも、五感やコミュニケーションを通してプログラミングを勉強できるおもちゃも発売されています。 小さな子どもには極力コンピューターを触らせたくないけれど、プログラミングは将来のために学んでほしいと思っているご両親にとっては、こうしたおもちゃの日本での販売も待ち遠しいかもしれませんね。
2015年03月09日子どもが1歳を過ぎて「パパ」「ママ」などの言葉を発するようになると、親としては、ただ健康で成長することを喜ぶだけでなく、「うちの子、言葉を覚えるのが遅くて…」や「数字を覚える時期はどれぐらいなのかしら?」など、学力に関することが気になるようになるのではないでしょうか。 子どもの学力に関する悩みは、成長すればするほど大きくなり、つい自分の子どもと周りの子どもとを比べては、「うちの子は学力的に劣っていないか?」と心配になるものです。 とはいっても、小さいうちから無理やり机に座らせて教材をやらせるのは、親心に反するはず。無理に勉強をさせるのは、子どもにとっても親にとってもストレスになることが目に見えています。 学習はさせたい。でも、無理にはやらせたくない。それならば、毎日の生活の中で少しずつ、遊びながら教えてしまってはいかがですか? ということで今回も、スティーブ&ルース・ベネットの著作『子どもが育つ親子あそび365』の中から、数字や言葉を覚える遊び方をピックアップしてみました! ■親子で気軽にできる知育遊び(1) どっちが多い/クッキー(※1) <必要なもの> クッキー16枚 <遊び方> クッキーなど同じお菓子16個を、8個ずつ2列に並べます。2つの列に同じ数のお菓子があることを確認してから、1列だけお菓子の間隔を広げます。さあ、2列のクッキーの数は同じですか? 小さなお子さんは、はじめは、長さを比べてみることから始めて、徐々に数を数えることを覚えていってみましょう。 ■親子で気軽にできる知育遊び(2) 数字を探せ(※2) <必要なもの> 時間だけ <遊び方> 数字を1つ決めます。家の中で、その数字を表すものを探します。食事の準備をしながら子どもから目を離したくないというときも、「台所とダイニングルームで探す」と範囲を決めておけば安心です。例えば、フォークは「3」か「4」、扉が三つある冷蔵庫は「3」、クッキーの生地をのばす棒には回転するローラーが1つと、持ち手が左右に2つあるので、「1」にも「2」にもなります。 この遊びが楽しめるかどうかポイントは、問題の出し方にあります。まずは周囲を見渡して、適正な数を判断してから指令を出しましょう。難しい時はヒントを出してあげてもよいですね。 キッチンで夕食の支度をしながらだったり、近所をお散歩しながらだったり、範囲を決めればいつでも楽しめるゲームです。 ※1、※2は『子どもが育つ親子あそび365』スティーブ&ルース・ベネット/著、矢羽野薫/訳(ポプラ社)より引用 ■親子で気軽にできる知育遊び(3)おうむ返し ママやパパが、単語(「りんご」「ぞう」「こっぷ」「さかな」など)を言い、それをそのまま子どもにリピートしてもらうだけです。たとえば、「さかな」が「ざかな」になってしまったら残念、ゲームオーバーです。単語ができるようになったら、短い文を繰り返してもらってもよいでしょう。 どの遊びも、おやつを食べながら、家でお手伝いをしながら、電車に乗りながらなど、日常生活の中で気軽に遊ぶことができます。皆さんも、ちょっとした時間で子どもさんにストレスを感じさせず、言葉&数字を少しずつ練習させてみてはいかがでしょうか? 『子どもが育つ親子あそび365』スティーブ&ルース・ベネット著(ポプラ社)
2015年02月28日お医者さん、販売員、先生、消防士、ビジネスマンなど、職業は異なりますが、どの分野でも共通して必要になってくるのが「想像力」だといわれています。職業だけではありません。現代社会で一番重要になってくる人間関係、つまり、一般生活の基盤になっているのが、実は「想像力」です。 同時にその想像力は、記憶力を高めるためにも欠かせない能力だと聞いたことがあります。脳科学者の茂木健一郎さんもかつて、とあるTV番組で「記憶力と想像力は繋がっている。」というお話をされていました。豊かな想像力は記憶力とは切っても切れない関係のようです。 子どもにも幼い頃からこの2つの力を上手に伸ばしてあげたいもの。ということで、今回は、想像力&記憶力をお家で気軽に伸ばせる簡単な遊びをビジネスマネージメント分野で多くの著書があるスティーブ・ベネットと、造園家であるルース・ベネットが書いた本『子どもが育つ親子あそび365』の中から、いくつかご紹介しましょう。 ■想像力、記憶力を育てる遊び(1):食卓を描く <必要なもの> 大きな紙 <遊び方> 食事の用意をしながら子供と一緒にあそびましょう。 テーブル全体に紙を広げます(端をテープで留めるといいでしょう)。家族の席の前に一人分ずつ、クレヨンでお皿、コップ、スプーンやフォークの絵を描きます。お母さんやお父さんは、台所で料理をしながら、いま何を作っているのか説明します。子どもはそれを聞いて、みんなのお皿に料理を「描いて」行きます。家族がふだん食べる量に合わせて盛り付けましょう。 ■想像力、記憶力を育てる遊び(2):10のヒント <必要なもの> 時間だけ <遊び方> キーワードを決めて、ヒントを10個だします。いくつ目で正解がわかるでしょう。ヒントの内容は子どもの年齢に合わせます。小さい子どもを焦らしすぎると、泣きべそを書いてしまいますよ。】 ■想像力、記憶力を育てる遊び(3):マッチングゲーム <必要なもの> 卵のパック2つ、そこに入る小物(2つずつ) <注意> 小さいものを子どもが口にいれないように! <遊び方> 子どもの記憶力を伸ばす遊びはたくさんあります。ここでは卵のパックを使いましょう。 紙の卵パックの一列に一つずつ、小ものを入れます。クリップ、ミニカー、ブドウの粒など、いろいろな種類のものを選びます。子どもに中を見せてから、蓋をして、何も入っていない卵パックを渡します。さっき見たパックを思いだしながら、同じ場所に同じものを入れます。入れるものの数を増やしたり、制限時間を決めたりしてもいいでしょう。 パックの中に入れる小物は、色違いなど似たものを用意すると、さらにむずかしくなります。】 ※いずれも『子どもが育つ親子あそび365』スティーブ&ルース・ベネット/著、矢羽野薫/訳(ポプラ社)より引用 小さな子どもがいると、家事をしている間、控えたいと思いつつもDVDを見せたり、タブレットを使ってゲームで遊ばせたりすることがどうしても多くなってしまうのですが、これなら家事をしながらでも、子どもとコミュニケーションがとれる上、子どももお母さんと遊べると大喜び! 子どもも、安心して遊びに夢中になり、豊かな想像力を自由にはぐくんでくれます。 皆さんもご家庭でぜひ遊んでみてください。 『子どもが育つ親子あそび365』スティーブ&ルース・ベネット著(ポプラ社)
2015年02月26日日本では、サンタクロースやムーミンの国として知名度が高いフィンランド。人口520万人、面積は33.8万平方kmで、日本より少し小さいくらいという、世界の中でも小さな国です。 そんなフィンランドが、実は世界の15歳児童を対象に行う学力テストで、常に上位に入り、2013年にはついに1位にもなった国として、近年世界から注目を浴びていることをご存じですか? フィンランドの教育がこんなにまで世界中から注目を浴びているのは、学力テストが上位なのにも関わらず、宿題がまったくなく、授業時間がほかの国に比べて圧倒的に短いという点にあります。 しかも、今から40年前の1970年代以前のフィンランドは、現在の結果とはまったく異なり、最下位に近い位置だったというのも大変関心がもたれる理由なのかもしれません。 ということで今回は、世界で一番素晴らしい教育と言われている北欧の国、「フィンランド」の教育システムの特徴の一部を簡単にまとめてみました。 ■フィンランドの教育システムの特徴(1)義務教育は7歳~16歳まで フィンランドでは、日本よりも1年遅い、7歳から義務教育がスタートします。社会福祉がしっかりしているため、もちろん授業料、教科書や学用品も無料(義務教育ではないが、大学や大学院、専門学校も無料。) クラス構成も少人数制で1クラス24人以下。親の収入や学力に関係なく、すべての子供が質の高い教育を受けることができています。 ■フィンランドの教育システムの特徴(2)16歳になるまで、宿題も学力テストもない 子どもの発達を重んじ、競争学習を問題視しているのがフィンランドの教育方針。 驚くことに、小学校では成績表も存在せず、16歳になるまでテストもありません。 ■フィンランドの教育システムの特徴(3)教員の地位と学力が高い 教員は全員大学院卒。社会地位も高く、高収入。さらに平均1日4時間授業をするだけで、勤務時間も圧倒的に少ないのが特徴です。 ■フィンランドの教育システムの特徴(4)学習時間が少ない 1日の学校での休憩時間は平均75分(ランチタイムを含まない)。ちなみに、アメリカは27分、日本の学校の休み時間も大体アメリカと同じくらいです。授業日数も、フィンランドのほうが、日本より年間40日も少なくなっています。もちろん生徒は家庭で勉強することがほとんどなく、塾も存在しません。 2010年から、国民が1Mbpsの速度でインターネットに接続する権利を法律で保証することからもわかるように、ITにも力を入れているフィンランドは近年、国際競争力ランキングでも5年連続1位に輝いた国でもあります。 詰め込み式、競争、暗記教育の日本の教育とは異なり、ゆとり、知識をもとに自ら考える力、子ども個人を重視するフィンランドの教育。文化や社会体制が異なるとはいえ、日本の教育も、フィンランドから学ぶべき点があるのではないでしょうか? 【参照】
2015年01月23日Amazon.comの創立者ジェフ・ベゾス、英国王室のウイリアム王子とヘンリー王子。国外の多くのロイヤルファミリーや著名人が特に実は幼少時代にモンテッソーリ教育を受けていることをご存知でしょうか? 特に、Google.com の創業者、ラリー・ペイジ&サージェイ・ブリンは、かつて受けたインタビューで「幼児期に受けたモンテッソーリ教育なしでは、現在の成功はありえない」と語っているほどです。 このように近年、海外で注目されているオルタナティブ教育法「モンテッソーリ教育」。国内でもこの教育方法を導入している幼稚園もありますが、日本ではまだ、馴染みが浅いのが現状です。 そんなに素敵な教育方法であれば、試してみたくなるもの。実際、家庭でも、日常生活で取り組めるモンテッソーリ教育方法があれば取り入れてみたいのではないでしょうか? 「敏感期(0歳~6歳)」は、モンテッソーリ教育で発達の第一段階とされる一番大切な時期。今回は、2歳~6歳の子どもさんを対象に、日々の生活の中で無理なく取り入れられる環境作りのポイントを3つご紹介します。 ■家庭でできるモンテッソーリ教育(1)毎日の「ルーティーン」をしっかり決めよう 幼児期の子供は、「今日」「明日」「明後日」という時間の区切りが理解できない時期です。正確な時間でなくとも、朝この時間には起きて、ごはんをたべて、お昼寝をするといった1日の流れ、大まかなルーティーンを家庭でも習慣づけてみましょう。 ■家庭でできるモンテッソーリ教育(2)サポートしながら自分のことは自分でやらせる モンテッソーリ教育の1つに「日常生活の練習」という分野があります。日常生活の取り組みを自分で行うことにより、自立心を養うというのが目的です、モンテッソーリの幼稚園などでは、子供用サイズのティーセットを使用してお茶を実際に入れてみたり、洗濯板を使い洗濯をしてみたりという日常生活を学習しています。 家庭でも日々の生活、たとえば、 ・子供が自分で着替えやすい洋服を購入して、時間をかけてでも1人で着替えさせる ・手を洗う時は、小さなボウルを用意して自分で手を洗わせる といった小さなことでも、できるだけ子供が1人でできるように、親がサポートしてみましょう。 ■家庭でできるモンテッソーリ教育(3)親は子供のお手本になるように行動する イライラして思わず子どもを怒鳴りつけてしまったり、TVを見ながらご飯を食べたり、「子どもには真似してもらいたくないな」と親が思う行動は、まず親自身が日常生活でしないように心がけましょう。 親が本を熱心に読めば、子どもも自然に本を手に取るようになります。親は、援助者であるのと同時に子どものお手本です。そのことを忘れずに行動しましょう。 どれも、簡単に行動を起こせる取り組みです。皆さんもぜひ、今日からご家庭で実践してみてはいかがでしょうか?
2015年01月16日■最近よく聞く「オルタナティブ教育」っていったいどういう教育? みなさんは、「オルタナティブ教育」という名前の教育スタイルを耳にしたことはありますか? オルタナティブ教育は、学力だけでなく人間性を高める独自の教育スタイルを取り入れている海外では、ずいぶん前から人気がある教育です。 世界中には、各種フリースクールを含めて大小さまざまな「オルタナティブ教育」が存在していますが、現在、世界の2大「オルタナティブ教育」といえば、オーストリア生まれの哲学者ルドルフ・シュタイナーが1919年にドイツで始めた芸術性を教育実践に多く取り入れた「シュタイナー教育」と、20世紀初頭イタリアの医学者、マリア・モンテッソーリが知的障害の幼児教育の成功から提案した感覚教育を行う「モンテッソーリ教育」です。 ■オルタナティブ教育(1)シュタイナー教育 哲学者ルドルフ・シュタイナーが自身の哲学に沿った芸術性を重んじている教育法です。人間は、7年ごとに節目がくるという理念に従い、7歳までは体や心作りを重視して文字の書き方や読み方などは、まったく教えません。 第二期である7歳から14歳までの時期は、芸術性を重視した授業を展開。家を建てたり、楽器を作ったりといった実践を通して知識を学び、教科書は一切使用しないという伝統的教育とはまったく異なるスタイルをとっています。それぞれ子どもの成長時期に合った感性を重視した授業で、自発性や個々の発想力を身につけていくようです。 ■オルタナティブ教育(2)モンテッソーリ教育 感覚教育ともいわれているモンテッソーリ教育。特に、3歳から6歳の間を敏感期と呼び、子どもの五感が一番発達する時期だと、モンテッソーリ教育では考えられています。 感覚の発達は、知識の発達の基礎になるという考えから、シュタイナー教育とは正反対に、幼少期から独自に開発した日常生活に密着した豊富な教材を使い教材を実際に手で触った教育を行います。知識を高める感覚を養うと同時に、自発的に自分から選択する能力を学ぶため、自分から教材を選ばせます。 そして、その子どもがその教材をもっと続けたいという意思を表現すると、同じ教材を一定の時間以上、続けさせることもあります。この方法は、モンテッソーリ教育が、集中力と自発性を授業内で無理なく自然に身につけることができる理由のひとつのようです。 ■世界の著名人も受けていた! モンテッソーリ教育 「モンテッソーリ教育」は、 ・英国王室のウィリアム王子、ヘンリー王子をはじめとした、 各国王室教育 ・Google創立者であるラリー・ページとセルゲイ・ブリン、Amazon創業者 ジェフ・ベゾス、Facebook創業者 マーク・ザッカーバーグ、Wikipedia創業者 ジミー・ウェールズなど、現代を代表する トップ起業家 ・オバマ現米国大統領、クリントン元大統領にヒラリー・クリントン元米国務長官とする 政治家 このほかにも多くの著名人が幼少時に受けていた教育として近年、国内外での注目度が高くなっています。 日本では昨年、2013年には教育再生実行会議が、国公立大学の入試2次試験を学力試験から、人物像を重視する面接に変更するという法案に変更する案を検討しているという動きがあります。 グローバルに世界を渡り歩かなければいけない時代に生きる未来を背負う子ども達。学力以上に、人間性を重視する幼児期のオルタナティブ教育に日本でも今後もっと注目が集まりそうですね。
2014年12月11日