男性保育士。子育ての楽しさを伝えるべく、Twitterで子どもたちとの実話を発信していたら、いつの間にかフォロワーが44万人に。今では保育士をしながらも全国で講演や保育園のプロデュースなどでも活躍している。
Twitterで44万人フォロワーがいるてぃ先生に、ママたちが子育ての悩みをぶつけます!
【ママからてぃ先生に質問】 1歳の子どもがいます。同じクラスの子とわが子を比べると、成長の違いが不安になってしまいます。比べちゃいけないと思いつつ、不安に感じてしまうのですが、どうしたらよいのでしょうか。 【てぃ先生からの回答】 クラスの子と比べる意味は全くありません。 なぜなら、保育園のクラス内には年齢は同じであっても、月齢はまるで違う子がいます。例えば、同じ1歳児クラスの中には、4月時点で1歳1ヶ月の子もいれば、2歳になる子もいて、当然、発達は大きく異なります。 特に乳幼児期は成長速度が早いので、目に見える違いも多々あります。 「クラス」というカテゴリが不安を煽っているだけで、それ抜きで考えれば、 1歳1ヶ月の子と2歳の子が同じ部屋にいる、これだけです。 2歳の子と比べれば幼いと感じることもあるでしょうが、同じく約1年離れた0歳児と比べれば、とても大きく感じるでしょう。先述の通り、乳幼児期の成長速度は早いので、例え月齢が1ヶ月や2ヶ月の差でも、そこには大きな違いが出ます。生まれた誕生日の都合で、たまたま同じ部屋にいるだけ。発達を比べる意味はないです。 ■個々の成長がまったく同じならば、育児本は1冊だけでいいはず また、月齢が同じくらいでも発達に違いを感じる場合がありますが、それは個々が違うだけ。身体の大きさ、髪の生え具合、歩く、お話する、その他これらが全員同じタイミングで、同じくらい成長するのであれば、育児本はこの世にたった一冊あればいい。でも、これだけ世の中に育児本が溢れかえっているのは、一人ひとりが全く違うからであり、それが当たり前だからです。 乳幼児期の発達に“差”はありません。あるのは“違い”だけ。 この先に控えているトイレトレーニングが良い例で、あれは子どもの膀胱が大きくならない限り、大人が焦ったところでパンツにはなれません。いくら他の子と比べても、「おトイレちゃんとしなさい!」と叱っても、膀胱は大きくならないんです。 オムツがとれたことよりも大事にすべきなのは、 その子に合ったフォローや言葉がけであり、それを実行する大人に気持ちの余裕があればあるほど、子育てそのものが充実した楽しいものになります。 他の子との発達の違いを比べる意味はないし、不安になる必要もない。でも、そういった気持ちになるのは理解はできます。 子どもを大事に想えば想うほど、周囲の子どもたちとの違いが気になるもの。なんていったって、この世で一番大切な宝物ですから。 だからこそ、その宝物を他の子と比べるのはもったいないです。ぜひ、オンリーワンを楽しんでください。
2017年12月16日