2016年6月16日 17:00
アンチエイジングのプロによる"見た目印象UP術"、大事なのは骨と表情と…?
加齢は人の見た目に変化をもたらし、その見た目が人の印象を大きく左右することは周知の事実。いつまでも若々しく見られる策として、進化著しい美容医療に頼ることもできるが、本稿ではその前にできるエイジングケアの基礎について学ぼう。
今回は、「見た目印象」を高めるためのポイントを、アンチエイジング研究の第一人者である塩谷信幸教授に伺った。
○骨が空洞化してくると、筋肉が緩み皮膚もたるむ
加齢による見た目の変化の中でも、肌や体型の変化はわかりやすく、化粧品メーカーや下着メーカーなどの研究が進み、その対策となる商品も数多く発表されている。ただ、その加齢による変化に「骨」が深く関係していることを認識している人は少ないのではないかと塩谷教授は語る。
「加齢による骨の問題としてよく取り上げられるのは『骨粗しょう症』。身体機能の問題としてとらえられますが、実は体だけでなく顔の骨にも骨粗しょう症はおきているのです。骨の中身がスカスカになって細くなると、骨を支えとしている筋肉がゆるみ、その上を覆っている皮膚もたるむというわけです」。
その対策として、積極的に摂取するべき栄養素はビタミンD。骨の成長には欠かせない栄養素であり、不足するとカルシウムの沈着が悪くなる。