「どんな呼び名で呼ばれても、私たちって素晴らしいし」 〜ドリアン・ロロブリジーダの場合〜
と思ってやってきたから。最初はアウェイだったお客さんがどんどん自分を見てくれるっていうのはクイーンのときも一緒です。「さあファンになってもらうぞ!イッツ、ショウタイム!」っていう気持ちで昼の仕事もやってきました。
最近はありがたくもドラァグクイーンの仕事が忙しくなって、2月に「これ一本に賭けてみよう!」って昼の仕事をやめたんですけど、そうしたらこの世界の状況(新型コロナウィルス※2)で。先行きは“煮こごり”くらい不透明だけど、でも人生は一度きりだから。どうせなら死ぬときに「楽しかったー!」って言えるように、いろいろ挑戦していこうと思ってます。
今はクラブイベントだけじゃなくて、一般企業のイベントでもMCやショーをさせていただいたり、『八方不美人』っていうグループでCDも出させていただいたりね。著名なアーティストのみなさんと一緒に大きなステージに立たせてもらえることも増えました。
『八方不美人』のステージ(ドリアン・ロロブリジーダさん提供)
だけど自分が今そんなことをできるのも、先輩たちが道を作ってくれたおかげ。もともとはアングラなものだったドラァグカルチャーを地上に出して、いろんな仕事とつないでくれた人たちがいる。