「どんな呼び名で呼ばれても、私たちって素晴らしいし」 〜ドリアン・ロロブリジーダの場合〜
だから自分も若い人たちにバトンをつないでいきたいって思います。
そのためにも面白そう!と思う現場にはどんどん飛び込んで、「ドラァグクイーンって、こんなにいろんなことができるんだぞ!」ということを日本の人たちに知らしめたいですね。アングラな魅力は持っていながら、もっと道を広げていきたい。欧米の「Drag culture」の単純なコピーじゃなくて、日本がこの数十年で培ってきた「ドラァグ文化」の魅力を知ってほしいの。
■楽しむから楽しい。 先輩たちが教えてくれたドラァグクイーン道。
まぁ、でも、とは言っても吹いて飛ぶような仕事だから、周りからは「そんな生き方をしていて不安にならないの?」って聞かれたりしますけど、大学の中退もそうだし、自分には恥ずかしい失敗とか挫折が人生でたくさんあって。もう失うものはあんまりないって思う。
今の自分の人生のゴールは「目指せ、野垂れ死に」なの。自分はきれいなお布団の上で死ねるとは思ってないんです。それだけこれまでの人生、すっごくおもしろかったり楽しいことをさせていただいてるから。いやーな死に方すると思うよ(笑)。そこまでどうぞご覧いただきたい、そう思ってます。