手を使うだけ。骨盤内の不調をセルフチェックする簡単な方法
■「手」で検査し、治療するオステオパシー
人間の身体は、骨と筋肉からなる構造と、さまざまな役割を持つ内臓、細胞に酸素と栄養を与える循環器系、脳から指令を伝える神経系という機能がお互いに影響を与え合って成り立っているため、バランスが大切です。バランスが悪いと身体そのものが上手く働かなくなってしまいます。
そこで、オステオパシーではまず、身体が全体としてきちんと働いているかを見極めます。お医者さんのように血液検査をしたり、画像診断(MRIなど)をしたりできない分、手による触診検査に重きを置いているのです。
まずは全身の筋骨格、内臓、循環、神経系の状態を確かめ、歪みや不調の原因を見つけた場所や部位により、適切な手技を用いて正常な状態に戻すための調整を行います。
調整方法はさまざまです。筋肉や筋膜に不具合があるときと、骨を調整するときでは、やり方が異なります。
「整体」と聞くと、「バキッ」と音が鳴るような施術をイメージする方も多いかと思いますが、オステオパシーでは骨に矯正が必要なケースは非常に稀で、筋肉や、内臓の周囲を覆う筋膜や間膜に問題があることがほとんど。
筋肉や膜が骨を歪ませているのに骨を矯正しても、すぐに元に戻ってしまいます。