「グルテンフリー」ってなに? 関由佳先生のNYレポ 糖質コントロールダイエット【特別編2】
これまで糖質コントロールダイエットについてお送りしてきたこの連載ですが、前回より特別編として、この連載の監修を務めている関由佳先生本人が、現在活動されているNYより記事をお届けします。
出典:「ゆるゆる糖質オフダイエット」(主婦の友社刊)/撮影:松木 潤(主婦の友社写真課)
こんにちは関由佳です。今回はNYのスーパーマーケットでよく目にする“Gluten Free(グルテンフリー)”の表示についてお話します。
■NYのスーパーマーケットでよく目にする“Gluten Free”とは?グルテン(Gluten)とは、小麦、大麦、ライ麦などから生成されるタンパク質の一種です。グルテンを摂取することで、セリアック病やグルテン感受性、小麦アレルギーなどが引き起こされる場合があります。
セリアック病は、グルテンによって引き起こされ、グルテン摂取後小腸の粘膜に炎症が起こり、栄養の吸収が阻害されます。その結果、腹部膨満感、腹痛、下痢や便秘、栄養失調、鉄欠乏性貧血、疲労、骨粗しょう症など、さまざまな臨床症状をきたします。糖尿病との関連も注目されています。
セリアック病は白人に多く、有色人種(黒人、黄色人種)で少ないとされていましたが、2006年に日本で初めて疫学調査が行われ、欧米の罹患率が約1%であるのに対し、日本は0.7%であると報告されています。
自覚症状のない、軽いアレルギーの人も含めると、グルテンに対する過敏症の人は年々ふえていると言われています。
グルテンフリーにするには小麦、大麦、ライ麦は使えないのでその代わりに米粉やタピオカ粉、コーンやポテトの粉、ひよこ豆の粉、キヌアの粉などで代用されます。