シミが濃くなる原因は、太陽から降り注ぐ紫外線が原因と考えている方が多いですが、実は別の原因もあります。今回は、私たちが普段何気ない生活の中で、シミとは関係ない! と思っている意外な出来事をご紹介いたします。
■精神的ストレスでシミが濃くなる? 今まで、目から紫外線を受けてシミができたり、濃くなるというお話しを聞いたことがあるかと思いますが、実は、精神的ストレスからもシミが濃くなってしまいます。
仕事上のストレス、人間関係のストレス、家庭のストレスなど、私たちの生活の中でストレスは切ることができないものとなっており、それが皮膚にしっか り現れているのです。
■なぜ? ストレスでシミができるの? 精神的なストレスを抱えると、交感神経を高ぶらせ、白血球の一種である顆粒球(かりゅうきゅう)という物質が活発に働き出します。顆粒球(かりゅうきゅう)とは、簡単に言えば、体内にある病原菌などを退治してくれる物質のことで、私たちの体には欠かすことができない物質です。
でも、顆粒球(かりゅうきゅう)には厄介な一面もあります。それは、細胞内で死ぬ時に炎症を起こしてシミを作ってしまうのです。
交感神経の高ぶりで活発になった顆粒球は、皮膚の中にある有害物質や病原体が存在する場所に多く行き渡り、病原体を飲み込んで殺します。
その時に、顆粒球自体も一緒に死んでしまい、炎症を起こします。そのため、炎症を起こした部分や、細胞が破壊された部分はシミになって濃くなっていきます。顆粒球(かりゅうきゅう)は菌を殺してくれる良い性質と、シミをつくる厄介な性質を持ち合わせています。