アロマテラピーを安全に楽しむために大切な、正しい知識(妊婦・子ども編)
誰もが知っているアロマテラピーですが、実はフランスやドイツでは、専門の医師が診断して精油を処方することもある伝統的な自然療法と位置づけられています。そのため、安全に楽しむには、正しい知識と注意が必要です。それについては、
以前お話しさせていただきました。
しかし、体が未熟な子どもや体の状態が普段と違う妊婦さんがアロマテラピーを行う場合は、それ以外にも精油選びや使用方法に注意が必要です。
■妊婦さんのアロマテラピーは、精油選びに注意妊娠中は、つわりやこむらがえりだけでなく、気分が落ち込んだりイライラしたり夜眠れなかったり、さまざまな症状が出ます。症状が軽い場合は、アロマの力を借りて改善するのもよいでしょう。
ただし、精油の中には通経作用(月経を起こさせる)やホルモンに似た作用があるもの、神経刺激のあるものなどがあるので、妊婦さんは特に精油選びに注意が必要です。妊娠中でも使える精油は、以下の通りです。
<妊娠15週以降から使える精油>
柑橘系精油(※1)、ラベンダー、ティートリー、ローズウッド、ネロリ、パルマローザ
<妊娠20週(6ヵ月)以降から使える精油>
上記に加え、イランイラン、カモミールR・G、サイプレス、サンダルウッド、ジュニパー、ゼラニウム、パチュリ、マジョラム、ユーカリ、ローズ、ローズマリー
(※1) レモングラスやレモンユーカリは柑橘系精油ではありませんので、妊娠中は使用を控えましょう。
妊婦の場合、芳香浴を行う際は濃度にも要注意。1回の使用につき3滴以下、キャリアオイル(植物油)などで希釈する場合は1%以下の濃度で使用しましょう。