運動による筋肉刺激は、「心の健康」にも必要!また、最近になってスウェーデン・カロリンスカ研究所から発表された研究結果によると、運動によって筋肉が刺激されると、ある物質が解毒されることがわかったそうです。そのある物質とは
「キヌレニン」というアミノ酸の一種。「キヌレニン」は肉や魚、豆製品に豊富に含まれる必須アミノ酸の一つ
「トリプトファン」が体の中で代謝されるプロセスにおいて変化して発生、とくにうつ病や統合失調症といった精神疾患を患っている人ほど体内で著しく増加されることがわかっています。
「キヌレニン」がどのようにして神経系統へ影響を及ぼすのか、詳細なメカニズムはまだ完全に解明されていません。しかし、運動によって筋肉への刺激が与えられると、筋肉中に発生するタンパク質から、キヌレニンを分解する酵素が誘導されることが判明したそう。研究論文によれば、キヌレニンが脳へ到達する前に、分解酵素によって無害なキヌレン酸への変化が行われているのではないかと推定されています。
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運動によるリフレッシュ効果がストレスマネージメントに役立つことはすでに周知の事実となっていますが、筋肉を鍛えることは
体内のサビつきをデトックスし、そして
メンタルヘルスに関わるデトックスも行われていた、というのは注目すべき新発見です。アラフォー世代としては、くすまない肌はもちろん、曇らない心のためにも、無理なく続けられるほどよい運動を習慣にしていきたいですね。
参照サイト/
Technity
運動によって骨格筋が刺激されると、鬱の原因物質が “解毒”される ―Cell
http://ggsoku.com/tech/muscle-training-could-supress-mental-depression/