朝晩は涼しくなってきたものの、日中はまだまだ暑さが残っています。サンダルやミュール、ペディキュアなどの足元のおしゃれが楽しい季節ですが、外反母趾、かかとのカサカサ、におい…など、足のトラブルを人知れず抱えている女性は、案外多いものです。
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そんなお悩みは早めに解消し、自信をもって見せられる健やかな素足に整えるヒントを、ドクターへの取材経験をもとにお伝えします。
■頭痛、肩こりの原因にも? 女性に多い「外反母趾」の意外な原因
まずは、足の指をチェックしてみてください。足の親指が15度以上内側に曲がっていたら、外反母趾の可能性が高いといわれています。
外反母趾にはさまざまなタイプがあるのだそう。なかでも多いのが、足の横幅にあるじん帯のゆるみからくる「じん帯性外反母趾」といわれています。
普段の生活のなかで痛みを感じなければ、それほど気にならないかもしれません。
しかし、じん帯のゆるみからくる外反母趾が全身のゆがみを招き、その結果頭痛や肩こりを引き起こすこともあるのだとか。
外反母趾の原因としてあげられるのが、ポインテッドトゥなど幅が狭い靴を履くことによる圧迫といわれています。しかし、もっとも大きな要因は、足裏の「ふんばる力」の低下にあるのだそう。
はだしで直接地面を歩くことや、道路が舗装されてでこぼこした道を歩く機会が減っているわたしたち。現代ならではの生活が、足裏のふんばる力の低下にかかわっているようです。
予防や対策としては、足の指を曲げたり、広げたりして足指の筋肉をきたえること。そして、自分の足に合った靴をえらび、正しい姿勢で歩くように日ごろから意識することが大切です。
すでに外反母趾気味の方なら、痛みが出るまえに専門医へ相談できると安心です。
■足のにおいの一因は、「カサカサかかと」?
暑いこの季節、サンダルやミュールを脱いだときに、においが気になる女性は少なくないかもしれません。
においの原因として考えられるのが、汗です。汗は本来無臭ですが、汗腺(汗をつくり排出するところ)のはたらきが弱まっていたり、かいた汗が雑菌にふれたりするとにおいを発することがあります。
また、かかとが白っぽくひび割れていたり、カサカサしたりして、お手入れしてもきれいにならないなら、角質型の水虫の可能性もあるかもしれません。
足指の間などに起こる水虫とちがい、かゆみをともなわないことが多いため、水虫だと気づかず慢性化し、においの原因となっていることもあります。
水虫が疑わしい場合は、市販の水虫薬を使う前に皮膚科に相談しましょう。市販の水虫薬を使用すると、受診時に正しい診断ができなくなるためです。
早期であれば外用薬で治るケースがほとんどなので、もしや? と思ったら早めの受診が安心です。