2019年3月8日 06:00
肩や首のこりは「腕の疲れ」に関係あり…理学療法士が解説
「肩がこったり腰が痛くなると、マッサージや整体に行ったり、筋力が足りないと筋トレに励む人が多くいますが、実は、そういうことをしても、肩こりや腰痛は治りません」
こう言い切るのは理学療法士で、広尾整形外科副院長の財前知典さん。俳優やプロスポーツ選手を含む、多くの人の肩こり、腰痛、椎間板ヘルニアなどの不調を治療してきた“体の動き”をみるプロだ。
「最近は長時間のPC作業や、スマホを多用するために、手や腕に必要以上に力を入れ、疲労がたまっている人が多くいます。手や腕の疲労が、筋肉や筋膜でつながっている肩や首のこりとなって現れているのです」(財前さん・以下同)
しかし、ここでマッサージや整体で、こっている場所を直接もみほぐしてもらったり、病院で湿布薬を貼ってもらったところで、対症療法にすぎないという。
「全身の筋肉はつながっていて、肩こりがあるからといって、肩の筋肉をもむのではなく、本当にほぐすべき部分は、その連動している部分なのです。だから、連動している部分をほぐさなければ、根本的な改善にはならないのです」
たとえば、首の上のほうの張りは腕の外側、肩こりは親指の付け根というように、連動して稼働する筋肉をほぐすのが効果的だとか。