ビューティ情報『「アデュカヌマブ」で救えるか、医師語る「認知症治療の展望」』

「アデュカヌマブ」で救えるか、医師語る「認知症治療の展望」

これまで開発不可能とされてきた認知症の進行を止める薬――。気になるのはいつ日本で承認されるかということ。

「承認を急ぐファーストドラッグとして審査されれば、通常2~3カ月で承認されます。そうなれば、日本でも承認に向けて申請をすることとなるでしょう。スムーズに事が進めば、’21年中にも承認されると思います」(新井さん)

ただ、この薬にも“課題点”はある。ひとつは薬価。保険診療となれば、高額療養費制度を利用すれば患者の負担は最大でも月8万~9万円程度。だが、1回100万円、トータル1800万円とも報じられている薬剤費の残りは国が負担することになるため、医療財政はさらに圧迫されることになりかねない。
もうひとつは、同薬による治療開始のタイミングの見極め。

「『軽度認知障害』以前での治療が最適ですが、通常のMRIではアミロイドβがどれだけ脳内に沈着しているのか判断できません。専用の薬剤を投与して調べるPET検査はありますが、自由診療のため当院でも55万円と高額です。安価にアミロイドβの沈着を確実に判定できる方法の開発も進める必要があるのです」(新井さん)

また、アデュカヌマブは一度開発が中止となった経緯があるとも前出の大西さんは話す。

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