2020年8月19日 11:00
栄養学博士が語る「食べ合わせ」ジャムとソーセージはNG
「がん予防の第一歩は、やはり食生活。体内にがん細胞を発生させない食事を日常的に心がけることが大事です。さらに、食材同士の組み合わせによってはその効果を何倍にも高めることができます」
そう話すのは、栄養学博士の白鳥早奈英さん。’82年、日本ではじめて「食べ合わせ」という概念を提唱したのが白鳥さんだ。研究のきっかけをこう語る。
「当時、人間関係に悩んでいた私は、人と人はお互いの相性によって幸不幸が分かれるように、食材にも相性の良しあしがあるのではないか、と気づいたのです」
白鳥さんが日本と米国を行き来し研さんを重ねるうち「食べ合わせ」の効果は次々に証明されていき、栄養学として定着していった。「食べ合わせ」とは、「複数の食材の組み合わせにより効果・効能が生じること」をさす。たとえばピーマンと油は好相性で、油で炒めることでピーマンに含まれるカロテンの量はじつに5倍にもなる。
こうした理想的な組み合わせがある一方、相性の悪い組み合わせもあるというから要注意だ。
「たとえばジャムとハム・ソーセージの食べ合わせは最悪です。ジャムに使われる保存料ソルビン酸とハム・ソーセージに使われる発色剤の亜硫酸塩が出合うと、発がん物質ができてしまうのです」