2020年12月27日 11:00
コロナ禍で急増!「歯ぎしり、食いしばり」は老け顔の原因に
朝起きると首や肩が凝っている。顎が痛むなどの症状があったら歯ぎしりを疑ったほうがいいかも。いまコロナ禍のストレスで歯ぎしりの症状を訴えている人が増えているというーー。
「コロナ禍において、歯ぎしりなど、歯に強い力が加わっている患者さんが増えています。虫歯や歯周病と同様、歯ぎしり、食いしばりも歯を失う大きな要因。早めの対応が求められます」
こう注意喚起をするのは、小林歯科医院(東京都)の歯科医師・小林友貴さん。夜中、ギリギリといやな音を出す歯ぎしり。なぜコロナ禍と関連するのだろうか。
「歯ぎしりはストレスが原因の一つと考えられています。たとえばコロナ流行の第3波のなか、再びリモートワークに切り替わった夫と、一日中、顔を合わせることがストレスであれば、歯ぎしりの原因になり得ます。こうした明確なストレスがなくても、漠然とした感染に対する不安でも、リスクになるはずです」
日々のストレスがほかの不調につながらないよう、歯ぎしりという形で発散しているのだという。その力は、起きているときでは出せないほど、大きなものだ。
「人間は、意識的に強くかみしめようとしても、歯にかかる力は50キロ程度です。