2021年3月15日 06:00
歩行困難防ぐために…足の「3つのアーチ」とケア習慣を知る
「足の裏というのは、その小さな面積に全ての体重がかかるので、なんらかのトラブルが生じると、途端に歩行しづらくなります。普通に生活していても1日5,000〜6,000歩は歩くわけですから、歩行に支障を来すと、日常生活に及ぶ影響は計り知れません」
そう語るのは、『“歩く力”を落とさない!新しい「足」のトリセツ』(日経BP)著者の1人で、下北沢病院の菊池守院長。
年齢とともに、足のトラブルに悩む人が増えている。何もケアをしなければ「足の耐用年数」はおよそ50年。また、加齢とともに歩く機能が衰えてしまうと、要介護状態になるのも早くなるという。そんな事態を防ぐためには日々の“足のセルフケア”が必要だそう。
「歩行機能をキープするには、まずは毎日歩くことです。1日8,000歩が理想的という研究データもありますが、歩数にこだわる必要はありません。
快適に歩けていればいいので、足に痛みを感じたら、無理をせずにペースを落とすようにしましょう。足というのは、痛みが生じたからといって安静にしておくことが難しい場所ですから、一度無理をしてしまうと、簡単には回復できません」(菊池院長・以下同)
さらに菊池院長によれば、歩く姿勢を正す、足の筋肉を鍛える、靴選びを工夫するなど、ふだんからの予防=セルフケアによって、足のトラブルは未然に防ぐことができるという。