2021年6月13日 11:00
「自分の顔を待ち受けに」2秒見るだけで“やる気アップ”効果
「つまり、人間の脳は、潜在意識レベルで、自分と他人の顔を見分けていたのです」
では、無意識状態ではなく、意識的に自分の顔や他人の顔を見た場合では、脳はどう反応するのか。中野准教授によると、魅力度が上がった自分の顔を意識的に見た場合は“報酬系”が働く。だが、盛りすぎた顔、疲れた顔やさえない顔、変顔などを意識的に見た場合は、“報酬系”が抑制され、むしろ逆効果になるという。
これは他人の顔を見たときも同様で、いくらきれいに盛っていても、ドーパミンは出ないそうだ。
「サブリミナル提示だと、自分の顔であればどんな状態でも“報酬系”が働きますが、意識的に自分の顔を見るときは、自身が魅力的だと思える程度に盛った顔にすることで“報酬系”が働くのです」
そこで本誌がおすすめしたいのが、自分のお気に入りの顔写真を撮り、スマホの待ち受け画面にする、やる気向上作戦だ!たとえば、これから仕事に行くというときや、家事や介護を始める前に、自分のお気に入りの顔をスマホで見て、モチベーションを上げよう。「お気に入りの顔写真を見たときは、気分が高揚します。そうすると、そこから快楽へとつながっていく。さらに、その写真が笑顔であれば、ポジティブなエモーションにもなるかもしれません」