2021年6月24日 11:00
脳の血流を増やして認知機能を回復「1日3分のOK指体操」
「OK指体操は、すでに老人ホームなどでも取り入れられ、多くの成果を上げています」
そう話すのは、多くの認知症患者を診てきた脳神経外科医の竹内東太郎先生。自宅で簡単にできるトレーニング「OK指体操」は、「音楽(“O”NGAKU)に合わせて健康(“K”ENKOU)になろう」という竹内先生の考えから先生自身が考案したもので、手足の指を動かすだけで脳の血流が増えるというものだ。
「だいたい40歳を境に老化現象として動脈硬化が進んでしまい、脳の血流が悪くなってしまいます。脳の血流が悪くなると脳の働きも悪くなり、そうなると脳に疲労がたまってしまいます。その状態が続くと、物忘れなど認知症の初期症状を引き起こしてしまうことがあります」
音楽に合わせて手足の指を動かすことで、聴力と記憶をつかさどる側頭葉と、思考・判断をつかさどる前頭葉の反応が活発になり、脳の半分以上の領域が活性化するという。
竹内先生によると、軽度の認知症の人たちにOK指体操を1年間毎日やってもらったところ、脳の血流がよくなり、認知症は進まないどころか大幅に改善されたという臨床結果が出ている。
さらにOK指体操には画期的な働きがあるという。